相場概況

日経平均は3日続落、米インフレ指標の発表控え様子見ムード強まる

配信日時:2022/10/12 15:25 配信元:FISCO
日経平均は3日続落。11日の米株式市場でNYダウは5日ぶり反発。NYダウは前日までの4日続落で1100ドルを超す下げとなったことから押し目買いが入りやすかった。一方、英中銀のベイリー総裁が緊急国債購入を計画通り今週で終了すると表明するなど、株価の重しとなる要因も多く、ダウの上昇は小幅にとどまった。ナスダックは115.91ポイント安だった。今日の東京市場はナスダック安が重しとなり日経平均は48.03円安からスタート。一方、昨日までの2営業日で日経平均が900円を超す下げとなったことから自律反発狙いの買いもあり午前の中頃に上げに転じた。ただ、今晩以降に米インフレ指標の発表を控え上値追いには慎重で、様子見ムードが強まる中、日経平均は概ね昨日終値をはさんだ動きとなった。

大引けの日経平均は前日比4.42円安の26396.83円となった。東証プライムの売買高は11億6494万株、売買代金は2兆8020億円だった。セクターでは電気・ガス業、鉱業、パルプ・紙などが下落。一方、空運業、小売業、倉庫運輸関連が上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の53%、対して値上がり銘柄は42%となった。

個別では、レノバ<9519>、レーザーテック<6920>、ルネサス<6723>、NTT<9432>、ソニーG<6758>、三菱自<7211>、信越化<4063>、村田製<6981>が安く、また、INPEX<1605>
など資源・エネルギー関連株、東電力HD<9501>など電力株、東エレク<8035>など半導体関連株が下げた。決算・業績絡みの材料では、低調な決算を発表したリソー教育<4714>、東京個別<4745>、業績予想を下方修正したライフコーポ<8194>、今期2桁営業減益予想を発表した進和<7607>、通期営業利益予想を下方修正したローツェ<6323>などが売られた。

一方、7&iHD<3382>、リクルートHD<6098>、トヨタ<7203>、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、KDDI<9433>、エーザイ<4523>、日本電産<6594>などが高く、また、JAL<9201>など空運株、JR東海<9022>など電鉄株、三越伊勢丹<3099>など百貨店株、スギHD<7649>などインバウンド消費関連株、OLC<4661>などレジャー関連株が上げた。個別の材料では、国内連合に再編案の優先交渉権を与えると報じられた東芝<6502>が堅調だった。決算・業績絡みの材料では、業績予想を上方修正したディア・ライフ
<3245>、今期2桁営業増益予想を発表したマニー<7730>、堅調な第1四半期決算や9月月次動向を発表したコスモス薬品<3349>が買われた。 <FA>

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