相場概況

日経平均は5日ぶり大幅反発、コアCPIのピークアウト先取で買い戻し加速

配信日時:2022/10/14 15:38 配信元:FISCO
 日経平均は5日ぶり大幅反発。13日の米株式市場でダウ平均は827.87ドル高と大幅反発。9月消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことで、金融引き締め懸念が強まり大幅安で始まったが、コアCPIのピークアウト感が広がり長期金利が低下に転じたほか、ドル高も一段落したため買い戻しが加速して大きく上昇に転じた。ナスダック総合指数も+2.22%と大幅反発。米国株高を受けて日経平均は361.9円高からスタート。
ダウ平均先物が堅調な中、寄り付きから買い戻しが先行。上海総合指数や香港ハンセン指数も大幅に上昇するなか、断続的な買い戻しが入り、前引けまでは一本調子で上げ幅を広げる展開となった。ただ、一日で一時900円超の上昇となったことで、短期的な過熱感も強まり、午後は騰勢一服。買い戻しと戻り待ちの売りが交錯する中、午後の日経平均は横ばいが続いた。

 大引けの日経平均は前日比853.34円高の27090.76円となった。東証プライム市場の売買高は13億1931万株、売買代金は3兆2061億円だった。セクターでは精密機器、医薬品、その他金融を筆頭に全面高となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の95%、対して値下がり銘柄は3%だった。

 個別では、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ソニーG<6758>、村田製<6981>の主力ハイテク株のほか、リクルートHD<6098>、エムスリー<2413>、マネフォ<3994>
のグロース株が大幅高。伊藤忠<8001>、丸紅<8002>の商社株、川崎汽船<9107>を筆頭とした海運なども高い。ほか、HOYA<7741>、エーザイ<4523>、第一三共<4568>、日立製<6501>、TDK<6762>、オリンパス<7733>、NTTデータ<9613>、三菱自動車<7211>、大阪チタ<5726>の上昇率が特に大きい。東名<4439>、いちご<2337>、メディアドゥ<3678>は決算を受けて急伸。グッドコムアセット<3475>は増配を発表してこちらも急伸。ファーストリテ<9983>は今期見通し等が好感されて大幅高となり、日経平均をけん引。
良品計画<7453>も前期上振れ着地などが好材料視された。竹内製作所<6432>は業績上方修正で買われた。

 一方、業績予想を下方修正した大黒天物産<2791>が急落。ビーウィズ<9216>、ホギメディカル<3593>、SFoods<2292>は決算を材料に大きく売られた。

 東証スタンダード市場では、今期見通しが好感されたウエストHD<1407>が急伸した。ほか、フェローテクHD<6890>、新生銀行<8303>、出前館<2484>、コメ兵<2780>、東映アニメ<4816>、湖北工業<6524>、千代田化建<6366>などが大きく買われた。
<YN>

Copyright(c) FISCO Ltd. All rights reserved.

ニュースカテゴリ