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相場概況 日経平均は5日ぶり反落、景気後退懸念が一段と強まる 日経平均は5日ぶり反落。29日の米株式市場ではNYダウが82ドル高と3日ぶり反発。個人消費の大幅な引き下げを要因に1-3月期国内総生産(GDP)の確定値が予想外に下方修正されたことで、景気後退懸念が強まった。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が景気よりもインフレ抑制を優先する姿勢を強調したことも重荷となった。一方、ドイツの6月消費者物価指数(CPI)の伸びが予想外に鈍化し、米長期金利が低下したことが投資家心理を改善させた。ナスダック総合指数は-0.03%とほぼ横ばい。方向感に欠ける展開だった米株市場を引き継いで、日経平均は51.32円安と小甘くスタート。しかし、時間外取引のダウ平均先物が軟調に推移するなか終日下値模索の展開となり、後場終盤には一時480円超も下落する場面があった。 大引けの日経平均は前日比411.56円安の26393.04円となった。東証プライム市場の売買高は13億6402万株、売買代金は3兆2144億円だった。セクターでは鉱業、その他金融、電気機器が下落率上位となった一方、繊維製品、パルプ・紙、電気・ガスが上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の71%、対して値上がり銘柄は26%となった。 個別では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が-2.2%と大幅に下落したことを嫌気し、スクリン<7735>、アドバンテスト<6857>の半導体関連が大幅安。ソニーG<6758>、村田製<6981>、ファナック<6954>、ローム<6963>などのハイテク株も大きく下落。景気後退懸念から川崎汽船<9107>、商船三井<9104>の海運のほか、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>、日本製鉄<5401>、信越化学<4063>なども安い。外資証券によるレーティング格下げを受けてトレンド<4704>も売られた。 一方、ダブル・スコープ<6619>が終盤失速しながらも年初来高値を更新。OLC<4661>、JR東日本<9020>、第一三共<4568>、パンパシHD<7532>などの内需・ディフェンシブ銘柄の一角が堅調。主力処では東レ<3402>が年初来高値を更新。子会社のアリババグループ会社とのマスターライセンス契約締結が好感されたサンリオ<8136>や、業績予想の上方修正と自社株買いが手掛かりとなったサニーサイド<2180>はそれぞれ急伸し、東証プライム市場値上がり率上位に並んだ。オイシックス・ラ・大地<3182>との業務提携が好感されたシダックス<4837>はストップ高となり、オイシックスも買われた。自社株買いを発表したDeNA<2432>が買われ、国内証券によるレーティング格上げを受けてPI<4290>が急伸した。 <YN> 2022/06/30 16:31 相場概況 日経平均は5日ぶり反落、景気後退懸念の再燃で売り優勢 日経平均は5日ぶり反落。28日の米株式市場ではNYダウが491ドル安と大幅続落。中国が新型コロナ規制を緩和したことが好感されて買い先行。NY連銀のウィリアムズ総裁が「経済が強く、景気後退は基本シナリオではない」と発言したことも買いを後押し。しかし、その後発表された6月の消費者信頼感指数が予想以上に悪化し、景気後退懸念が強まると下落転換し、引けにかけて売りが加速した。ナスダック総合指数は-2.97%と大幅続落。米株安を引き継いで日経平均は235.24円安からスタート。朝方は売りが先行し、下げ幅は一時350円を超えた。アジア市況も大きく下落していた中ではあったが、午後は緩やかながら、下げ幅を縮める動きが続いた。今晩の欧州中央銀行(ECB)主催の経済フォーラムでの高官発言などを見極めたいとの思惑も働いたようだ。 大引けの日経平均は前日比244.87円安の26804.60円となった。東証プライム市場の売買高は16億6292万株、売買代金は3兆8714億円だった。セクターではゴム製品、鉱業、海運が下落率上位となった一方、電気・ガス、空運、陸運が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の54%、対して値上がり銘柄は43%となった。 個別では、ルネサス<6723>、東エレク<8035>の半導体関連、村田製<6981>、ローム<6963>、日本電産<6594>のハイテクのほか、SHIFT<3697>、メルカリ<4385>のグロース(成長)株が全般大きく下落。川崎汽船<9107>、郵船<9101>の海運のほか、INPEX<1605>の鉱業など市況関連株も大きく下落。SMC<6273>、HOYA<7741>、ダイキン<6367>など値がさ株も軟調。トヨタ自<7201>、日産自<7201>、ブリヂストン<5108>など自動車関連も大幅安。配当落ちが意識されて日電硝<5214>やAGC<5201>などの6、12月期決算銘柄で売られるものも目立った。第1四半期の大幅減益決算が嫌気されたピックルス<2925>は急落し、東証プライム市場の値下がり率上位に入った。 一方、大阪チタニウム<5726>が大幅に続伸。三菱重工<7011>、IHI<7013>の防衛関連は堅調。JAL<9201>やJR東日本<9020>、資生堂<4911>、イオン<8267>など内需系が1%を超える上昇率。しまむら<8227>は好決算を評価する動きが継続。ほか、富士通<6702>、三井不動産<8801>が高い。原発再稼働機運の高まりを追い風に東京電力HD<9501>は大幅高となり、電力スポット価格の恩恵銘柄として電源開発<9513>も大きく上昇。6月の月次売上動向が手掛かりとなったアスクル<2678>、自社株買いが好感されたスギHD<7649>はそれぞれ急伸し、東証プライム市場の値上がり率上位に入った。レーティング格上げが観測されたヤマハ<7951>、ビックカメラ<3048>も上昇した。 <YN> 2022/06/29 16:11 相場概況 日経平均は4日続伸、景気後退懸念の緩和で資源関連・輸出関連がけん引 日経平均は4日続伸。24日の米株式市場ではNYダウが62ドル安と小幅反落。5月耐久財受注速報値などの良好な結果を受けて買い先行スタート。ただ、2年債や5年債入札の低調な結果を受けて金利が上昇するとハイテク中心に売られ、主要株価指数は下落に転じた。ナスダック総合指数は-0.71%と3日ぶり反落。米株安を引き継いで日経平均は75.59円安からスタート。時間外取引のナスダック100先物が堅調に推移するなか、すぐに切り返してプラスに転換すると、その後はじりじりと水準を切り上げ、前場中ごろには一時27000円を回復。ただ、戻り待ちの売りから失速すると売りが膨らみ、前引けにかけて再び下落に転じた。しかし、月末にかけての年金基金のリバランス(資産配分の再調整)目的の買いへの期待などもある中、午後は再び買い優勢。上海総合指数が上昇に転じたこともあり、引けにかけて再び27000円を回復した。 大引けの日経平均は前日比178.20円高の27049.47円となった。東証プライム市場の売買高は12億2685万株、売買代金は2兆8093億円だった。セクターでは鉱業、不動産、石油・石炭を筆頭にほぼ全面高となった。一方、空運のみが小幅に下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の81%、対して値下がり銘柄は16%となった。 個別では、原油先物価格の上昇を背景にINPEX<1605>や石油資源開発<1662>が大幅に上昇。大阪チタニウム<5726>や東邦チタニウム<5727>、大平洋金属<5541>などの資源関連のほか、三井物産<8031>や双日<2768>の商社株も高い。三菱重工<7011>やIHI<7013>の防衛関連も堅調。チェンジ<3962>は、SBIHD<8473>が同社株を追加取得し持分法適用関連会社にすると発表したことで急伸。第1四半期が2ケタ営業増益の好発進となったしまむら<8227>や、外資証券のレーティング格上げが観測されたベイカレント<6532>もそれぞれ急伸し、東証プライム市場の値上がり率上位に並んだ。国内証券の買い推奨を受けてクミアイ化学<4996>も大幅高。モデル改良を伴わない純粋値上げを発表したSUBARU<7270>が買われ、三菱自<7211>、日産自<7201>も大きく上昇した。 一方、米長期金利の上昇やナスダックの下落を背景に、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>、SUMCO<3436>の半導体関連が軟調。キーエンス<6861>、村田製<6981>、新光電工<6967>のハイテクも冴えない。エムスリー<2413>、リクルートHD<6098>、ZHD<4689>のグロース(成長)株は大きく下落した。第1四半期の減益決算が嫌気された壱番屋<7630>、あさひ<3333>も大幅安。東証プライム値下がり率上位にはラクーンHD<3031>、ギフティ<4449>、ベネフィットワン<2412>などの中小型グロース株が入った。 <YN> 2022/06/28 16:03 相場概況 日経平均は大幅に3日続伸、先週末の米株大幅高受け幅広いセクターに資金向かう 日経平均は大幅に3日続伸。先週末24日の米株式市場でNYダウは大幅続伸。6月のミシガン大消費者信頼感指数確定値の長期期待インフレ率が14年ぶり高水準から下方修正され、インフレがピークに達した兆候が示されたため投資家心理が改善し、買い材料となった。米株高を受けた今日の東京株式市場は買いが先行し、幅広いセクターに資金が向かった。取引開始後は、外為市場で1ドル=134円50銭台と朝方に比べ40-50銭度ほど円高・ドル安に振れたこともあり、日経平均はやや上値の重くなる時間帯もあったが、朝方軟調だった米株先物が堅調な動きとなり、また、香港や上海の中国株が大きく上昇したこなどが東京市場の株価支援要因となり、日経平均は午前の中頃からは底堅い動きとなり、後場は一段高となって本日を終えた。大引けの日経平均は前日比379.30円高の26871.27円となった。東証プライムの売買高は11億957万株、売買代金は2兆6990億円だった。セクターでは海運業、鉱業、機械などが上昇。一方、不動産業、ゴム製品、陸運業が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の70%、対して値下がり銘柄は25%となった。個別では、信越化<4063>、ファナック<6954>、三菱重<7011>が大幅高。商船三井<9104>や川崎汽船<9107>の海運株、INPEX<1605>や住友鉱<5713>などの資源・エネルギー関連株、レーザーテック<6920>や東エレク<8035>のハイテク・半導体関連株も大きく上昇。エムスリー<2413>、リクルートHD<6098>などグロース(成長)株も全般強い動きとなった。また、管内で需給逼迫注意報が発令されスポット価格上昇が期待された東電力HD<9501>も上げ、厚労省が副業解禁を促す動きが伝えられたことを手掛かりにみらいワークス<6563>やランサーズ<4484>なども買われた。個別の材料では、自社株買いを発表した一工薬<4461>、上場2社との資本業務提携を発表したGameWith<6552>、「ブレクスピプラゾール」フェーズ3試験で有効性が確認された大塚HD<4578>、5月売上高が3カ月ぶりプラス転換したミスミG<9962>などが買われ、コールセンター事業会社を子会社化すると発表したラストワンマイル<9252>も買いを集めた。一方、三井不<8801>や菱地所<8802>などの不動産株や、KDDI<9433>などの通信株、西武HD<9024>などの電鉄株が冴えない動きだった。また、先週末急騰の反動からレノバ <9519>が安くなり、23年3月期営業利益は前期比43.3%減予想と発表したグロームHD<8938>が下げた。 <FA> 2022/06/27 15:30 相場概況 日経平均は大幅続伸、金利低下でハイテク・グロース株の買い戻し強まる 日経平均は大幅続伸。23日の米株式市場ではNYダウが194ドル高と反発。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は下院での議会証言で、インフレ抑制に「無条件」で取り組む意欲を示し、6月製造業PMIの悪化と相まって景気後退懸念が強まった。ただ、議長が景気後退は必然ではないと言及したほか、金利低下を受けたハイテク株の買いが相場を支え、主要株価指数は上昇、ナスダック総合指数は+1.62%の大幅反発となった。米株高を引き継いで日経平均は57.17円高からスタート。ナスダック100先物や香港ハンセン指数が大きく上昇するなか、ハイテク・グロース(成長)株の買い戻しが強まり、日経平均は終日上値を試す展開となった。後場後半には26500円を超える場面もあった。 大引けの日経平均は前日比320.72円高の26491.97円となった。東証プライム市場の売買高は12億4447万株、売買代金は2兆9584億円だった。セクターでは海運、化学、サービスが上昇率上位となった一方、石油・石炭、保険、空運が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の73%、対して値下がり銘柄は24%となった。 個別では、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、、日本電産<6594>が大幅高。郵船<9101>、商船三井<9104>の海運や、信越化学<4063>やダイキン<6367>の値がさ株も大きく上昇。エムスリー<2413>、メルカリ<4385>、SHIFT<3697>などグロース(成長)株も全般強い動き。値上げの発表で味の素<2802>が大幅に上昇。花王<4452>、第一三共<4568>などディフェンシブ銘柄も高い。韓国子会社の上場が承認されたダブル・スコープ<6619>、洋上風力発電の新たな公募ルール案が手掛かりとなったレノバ<9519>はそれぞれ急伸。ほか、自社株買いを発表した塩野義<4507>、MSOL<7033>のほか、業績予想の下方修正が悪材料出尽くしと捉えられたサイボウズ<4776>が大きく上昇。レーティング格上げが観測されたディスコ<6146>と神戸物産<3038>も大幅高となった。 一方、景気後退懸念が強まるなか、三菱重工<7011>やIHI<7013>、三菱UFJ<8306>、第一生命HD<8750>、住友鉱山<5713>、コマツ<6301>、ENEOSHD<5020>などの景気敏感株が大きく下落。為替の円高・ドル安への揺り戻しを受けて三菱自<7211>、マツダ<7261>など自動車関連が軒並み下落。新型EVの販売停止が嫌気され、SUBARU<7270>とトヨタ自<7203>も売られた。3-5月期の大幅減益が嫌気されたオプトエレクトロニクス<6664>は大きく下落。ほか、NTT<9432>、KDDI<9433>など通信株、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産株が軟調。みずほFG<8411>はレーティング格下げで売られた。 <YN> 2022/06/24 15:30 相場概況 日経平均は小幅反発、FRB議長証言を無難通過も景気後退懸念が重荷 日経平均は小幅反発。22日の米株式市場ではNYダウが47ドル安と小幅反落。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長による上院での議会証言を無難に通過した安心感や、バイデン大統領がインフレ対策としてガソリン税免除を議会に提案したことが支援要因となった。ただ、根強い景気後退懸念が上値を抑制し、結局小幅安で終了。ナスダック総合指数も-0.14%と小幅反落。日経平均は14.66円安からスタートも、前日にNYダウ先物の下落を受けて米株安を織り込んでいたこともあり、イベント通過による安心感から上昇転換。朝方には一時250円超上昇した。しかし上値も重く、その後失速すると前引けにかけて再び下落に転じた。午後は手掛かり材料難のなか前日終値を挟んだ一進一退の展開が続いた。 大引けの日経平均は前日比21.70円高の26171.25円となった。東証プライム市場の売買高は10億8229万株、売買代金は2兆6528億円だった。セクターでは空運、食料品、保険が上昇率上位となった一方、海運、鉱業、非鉄金属が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の60%、対して値下がり銘柄は36%となった。 個別では、商船三井<9104>や川崎汽船<9107>など海運株が大きく下落し、住友鉱山<5713>、大阪チタニウム<5726>、INPEX<1605>の市況関連株が大幅安。三菱商事<8058>や丸紅<8002>の商社株、三菱重工<7011>と川崎重工<7012>の防衛関連が値を崩し、コマツ<6301>、日本製鉄<5401>、クボタ<6326>などの景気敏感株も軟調。信越化学<4063>、キーエンス<6861>など値がさ株の一角も大幅に下落。東エレク<8035>やレーザーテック<6920>などの半導体関連は一進一退の末にまちまち。新光電工<6967>、村田製<6981>などのハイテク株は朝高後に失速して小幅ながら下落転換。新型コロナ治療薬の継続審議が嫌気された塩野義<4507>は大きく下落した。 一方、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>が堅調。東京海上HD<8766>、SOMPOHD<8630>の保険株が大きく上昇し、中外製薬<4519>やアステラス製薬<4503>などの医薬品、JR西日本<9021>、JAL<9201>などの旅行関連、花王<4452>や7&I-HD<3382>などの内需系がしっかりとした動き。非公開化を巡っての買収価格に関する報道が材料視された東芝<6502>のほか、中国での合弁会社設立を発表したロート製薬<4527>、今期大幅増益見通しを公表したサツドラHD<3544>がそれぞれ急伸。また、レーティング格上げが観測されたMonotaRO<3064>、カルビー<2229>、鴻池運輸<9025>、ミクニ<7247>なども大幅に上昇した。 <YN> 2022/06/23 15:31 相場概況 日経平均は反落、パウエル議長証言控えるなか戻り待ちの売り優勢 日経平均は反落。3連休明け21日の米株式市場ではNYダウが641ドル高と3日ぶり大幅反発。寄り付きから値ごろ感に伴う買いが先行した。バイデン大統領が「景気後退は避けられる」との考えを示したことで過度な懸念が緩和したこともあり、終日堅調に推移。ハイテク株には自律反発狙いの買いが強めに入り、ナスダック総合指数は+2.50%と大幅続伸。米株高を受けて日経平均は195.41円高からスタート。しかし、寄り付きと同時に付けた26462.83円(216.52円高)をこの日の高値に失速すると、時間外取引のNYダウ先物などが軟調ななか、前場中ごろには下落転換。香港ハンセン指数が大きく下落するなか後場寄り付き直後には100円近く下落。今晩に米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言を控えるなかNYダウ先物が一段と下落したことで、引けにかけては再び下げ幅を広げた。 大引けの日経平均は前日比96.76円安の26149.55円となった。東証プライム市場の売買高は11億1133万株、売買代金は2兆5773億円だった。セクターでは鉱業、海運、卸売が下落率上位となった一方、医薬品、ゴム製品、電気・ガスが上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の60%、対して値上がり銘柄は36%となった。 個別では、東エレク<8035>やルネサス<6723>など半導体関連が全般大きく下落し、三井ハイテック<6966>、新光電工<6967>、太陽誘電<6976>などのハイテク株も総じて売り優勢。川崎汽船<9107>や郵船<9101>、INPEX<1605>、大阪チタニウム<5726>などの市況関連株も全般安い。豪州での石炭ロイヤリティ率の引き上げを受けて収益性悪化への懸念から三菱商事<8058>が急落し、原料炭事業への依存度が大きい双日<2768>のほか、三井物産<8031>など他の商社株も大幅安。6月既存店売上高の動向が嫌気された西松屋チェ<7545>も軟調。三井松島HD<1518>は三菱商事と同様の背景から売りが強まり、東証プライム値下がり率トップとなった。 一方、ダブル・スコープ<6619>が後場は騰勢一服となったものの大幅高。円安進行を追い風にSUBARU<7270>やマツダ<7261>、三菱自<7211>などの自動車関連が大きく上昇。ファーストリテ<9983>やリクルートHD<6098>のグロ−ス(成長)株のほか、キーエンス<6861>、ファナック<6954>などのFA関連の一角が小高い。アステラス製薬<4503>や第一三共<4568>の医薬品は全般高い。レーティングの格上げ観測でニッパツ<5991>、武蔵精密<7220>、アダストリア<2685>が買われた。今期見通しが好感されたツルハHD<3391>は急伸。三井住友<8316>の出資報道を手掛かりにSBIHD<8473>も大きく上昇した。 <YN> 2022/06/22 15:30 相場概況 日経平均は3日ぶり大幅反発、連日の急落に伴う値ごろ感から買い戻し 日経平均は3日ぶり大幅反発。前日の米株式市場は奴隷解放記念日(ジューンティーンス)の振替休日で休場。一方、欧州市場ではイギリスFTSE100やドイツDAXなどが上昇し全般堅調。前日の欧州株高を受けて日経平均は299.70円高と26000円を回復してスタート。1ドル=135円台に再び乗せた為替の円安進行に加えて、時間外取引の米株価指数先物が全般大きく上昇しているなか、連日の急落に伴う値ごろ感からの買い戻しが続いた。香港ハンセン指数の大幅高が更なる支援要因となるなか、午後も買い戻しが続き、取引終盤には26418.84円(647.62円高)まで上昇する場面もあったが、引けにかけてはやや失速した。 大引けの日経平均は前日比475.09円高の26246.31円となった。東証プライム市場の売買高は11億1340万株、売買代金は2兆6190億円だった。セクターでは鉱業、空運、不動産を筆頭に東証33業種すべてが上昇となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の94%、対して値下がり銘柄は5%となった。 個別では、東エレク<8035>やソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>のハイテク株のほか、三菱重工<7011>やINPEX<1605>、郵船<9101>、クボタ<6326>などの市況関連株に買い戻しが入った。三菱UFJ<8306>や東京海上HD<8766>の金融株も大幅高。エムスリー<2413>、サイバーAG<4751>、SHIFT<3697>といったグロ−ス(成長)株も全般大きく上昇。ダイフク<6383>はレーティング格上げが寄与。 東証プライム市場値上がり率上位には、洋上風力発電に関する一部での特集記事が材料視され、レノバ<9519>やイーレックス<9517>など再生可能エネルギー関連がランクイン。ほか、SREHD<2980>、インソース<6200>、ギフティ<4449>などの中小型グロース株も散見され、個人投資家人気の高いダブル・スコープ<6619>もランクイン。三井松島HD<1518>はドイツ政府の石炭火力発電への回帰が手掛かりとされたようだ。一方、KDDI<9433>、山パン<2212>、しまむら<8227>などのディフェンシブ系が軟調だった。 <YN> 2022/06/21 16:11 相場概況 日経平均は続落、景気後退懸念など拭えず一時400円安 日経平均は続落。先週末17日の米株式市場ではNYダウが38ドル安と続落。連日の急落を受けた下げ過ぎ感から買い戻しが先行も、景気後退懸念に伴う原油価格の急落などが警戒されたほか、米国版メジャーSQ(特別清算指数)に伴うテクニカル要因で上下に振れた末、結局下落。一方、ハイテク株に買い戻しが入り、ナスダック総合指数は+1.43%と反発。日経平均は193.62円高と26000円を回復してスタート。しかし、寄り付きをこの日の高値に失速すると、その後26000円を再び割り込んだ。朝方大きく上昇していた時間外取引のナスダック100先物が上げ幅を縮めると、その後は下げ幅を広げる展開となり、下げ幅は一時400円を超えた。ただ、午後はアジア市況が底堅く推移するなか、ナスダック100先物が再び上げ幅を拡大したこともあり、買い戻され、引けにかけて下げ幅を縮める展開となった。 大引けの日経平均は前日比191.78円安の25771.22円となった。東証プライム市場の売買高は11億7784万株、売買代金は2兆7163億円だった。セクターでは鉱業、石油・石炭、卸売を筆頭に全般売り優勢。一方、空運、医薬品、輸送用機器が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の78%、対して値上がり銘柄は20%となった。 個別では、原油先物価格の下落を受けてINPEX<1605>、石油資源開発<1662>、コスモエネHD<5021>などが急落。三菱重工<7011>、川崎重工<7012>、IHI<7013>の防衛関連も軒並み急落した。日本製鉄<5401>や住友鉱山<5713>、コマツ<6301>、郵船<9101>、川崎汽船<9107>などの市況関連株も総じて下落。大阪チタニウム<5726>や三井松島HD<1518>などの中小型の資源関連株も大きく売られた。三井物産<8031>、丸紅<8002>などの商社株も大幅安。ほか、東エレク<8035>やレーザーテック<6920>など半導体関連、新光電工<6967>や三井ハイテック<6966>などのハイテク株も全般きつい下落率となった。信越化学<4063>、NRI<4307>、SHIFT<3697>、ベイカレント<6532>などのグロ−ス(成長)株も大きく下落した。 一方、ソフトバンクG<9984>、リクルートHD<6098>、ダイキン<6367>が逆行高で、トヨタ自<7203>、SUBARU<7270>などの自動車関連は円安進行を支援要因に上昇。三菱自<7211>は値上げ実施も好感されて大きく上昇。ほか、KDDI<9433>、アステラス製薬<4503>などのディフェンシブ銘柄や、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産関連が買われた。原油安でコスト増懸念が和らいだほか業績に関する一部報道も手伝い、JAL<9201>、ANAHD<9202>の空運株も大きく上昇。ファーストリテ<9983>やHOYA<7741>など値がさ株の一角が逆行高。高水準の自社株買いを発表した新光商事<8141>は急伸し、東証プライム市場の値上がり率上位にランクイン。NTT<9432>のテレワークへの取り組みから思惑が向かったブイキューブ<3681>が一時急伸した。 <YN> 2022/06/20 15:57 相場概況 日経平均は大幅反落、世界的な金融引き締め懸念からリスクオフ強まる 日経平均は大幅反落。16日の米株式市場でNYダウは741ドル安と大幅反落。スイス国立銀行(中央銀行)が予想外に2007年以来の利上げに踏み切ったほか、英イングランド銀行(同)も5会合連続での利上げを実施し、世界的な金融引き締めの加速が警戒された。米国の経済指標が軒並み予想を下回ったことも投資家心理を悪化させた。ナスダック総合指数も-4.08%と大幅反落。日経平均は443円安と下落スタートすると、寄り付き直後に25720.80円(710.40円安)とこの日の安値を付けた後は下げ渋ったが、自律反発むなしく、安値圏でのもみ合いが続いた。日銀が金融政策決定会合で現状の緩和政策の維持を決めると、再び為替の円安進行が進み、後場は一時26000円を回復する場面もあったが、黒田総裁の記者会見を控えるなか買いが続かず失速。結局約1カ月ぶりに26000円割れで終えた。 大引けの日経平均は前日比468.20円安の25963.00円となった。東証プライム市場の売買高は18億6965万株、売買代金は4兆2721億円だった。セクターでは精密機器、輸送用機器、金属製品を筆頭に全般売り優勢。一方、食料品、電気・ガス、陸運が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の79%、対して値上がり銘柄は19%となった。 個別では、レーザーテック<6920>、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、リクルートHD<6098>などの主力ハイテク・グロース(成長)株が軒並み急落。ルネサス<6723>やアドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>など半導体関連の下落が特に目立つ。為替の円高への揺り戻しに加えて6月の生産計画の下方修正が伝わったトヨタ自<7203>が大きく下落し、日産自<7201>、デンソー<6902>などの自動車関連も大幅安。INPEX<1605>や三井物産<8031>などの資源関連、三菱重工<7011>、川崎重工<7012>の防衛関連、信越化学<4063>、日本製鉄<5401>コマツ<6301>などの景気敏感株も総じて下落。東証プライム市場値下がり率上位にはレーティング格下げが観測されたミルボン<4919>のほか、MSOL<7033>、メイコー<6787>、東海カーボン<5301>などがランクイン。富士通ゼネラル<6755>はレーティング格下げで売られた。 一方、東証プライム売買代金上位ではファーストリテ<9983>、ファナック<6954>が上昇し、ベイカレント<6532>、東レ<3402>なども買い優勢。ファナックは外資証券によるレーティング格上げが材料視されたもよう。ダブル・スコープ<6619>は後場から急伸。ほか、レーティング格上げが観測された京王電鉄<9008>やデサント<8114>、eスポーツ事業への参入を発表したソルクシーズ<4284>などが大きく上昇。業績予想を上方修正したエアトリ<6191>も値を伸ばした。ほか、ライオン<4912>、伊藤園<2593>、山パン<2212>、神戸物産<3038>、カルビー<2229>などの内需系ディフェンシブ銘柄が堅調。 <YN> 2022/06/17 15:52 相場概況 日経平均は5日ぶり反発、FOMC通過後のあく抜けで一時600円高も急失速 日経平均は5日ぶり反発。15日の米株式市場でNYダウは303ドル高と6日ぶり反発。イタリア国債利回りの急騰を受けて欧州中央銀行(ECB)が緊急会合を開催、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)で購入した債券の償還金再投資を示唆したことが安心感をもたらした。連邦準備制度理事会(FRB)が予想通り連邦公開市場委員会(FOMC)で27年ぶりとなる0.75ptの利上げを決定するとあく抜け感から買いが広がった。パウエル議長が0.75ptの利上げが異例であることを強調し金利が低下すると終盤にかけてハイテク株の買いが強まった。ナスダック総合指数は+2.50%と大幅続伸した。 米株高を受けて日経平均は389.36円高からスタート。朝方は買い戻しが先行し、午前中ごろには26947.70円(621.54円高)まで上昇した。しかし、アジア市況の軟調推移に加え、朝方大きく上昇していた時間外取引のナスダック100先物が上げ幅を縮めるに伴い、前引けにかけては騰勢を弱めた。午後は香港ハンセン指数やナスダック100先物が下落し、下げ幅を広げたこともあり、大引けまで上げ幅を縮める展開となった。 大引けの日経平均は前日比105.04円高の26431.20円となった。東証プライム市場の売買高は11億3069万株、売買代金は2兆6416億円だった。セクターでは水産・農林、繊維製品、輸送用機器を筆頭に全般買い優勢。一方、海運、サービス、化学、倉庫・運輸の4業種が上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の66%、対して値下がり銘柄は31%となった。 個別では、レーティングの格上げが観測されたファーストリテ<9983>が上昇し、ソニーG<6758>、SMC<6273>など値がさ株の上昇が大きめ。トヨタ自<7203>や三菱自<7211>など自動車株が大幅高となり、三菱重工<7011>や川崎重工<7012>の防衛関連、三菱商事<8058>、三井物産<8031>の商社株、日本製鉄<5401>など資源関連の一角も高い。中国南方航空が737マックス機のテスト飛行を実施したとの報道を受けて米ボーイングが買われたことで、東レ<3402>が急伸。岸田首相が「県民割」の対象旅行先を7月前半から全国に広げると表明したことを好感し、エイチ・アイ・エス<9603>、エアトリ<6191>など旅行関連の一角が強い動き。今期見通しが好感されたコーセル<6905>、中計目標を引き上げたキョウデン<6881>もそれぞれ大きく上昇した。 一方、ソフトバンクG<9984>や東エレク<8035>は高く始まったものの、その後失速して下落転換。リクルートHD<6098>、信越化学<4063>、三井ハイテック<6966>なども朝高後に下落に転じた。また、SHIFT<3697>やラクス<3923>、Sansan<4443>などグロ−ス株で寄り天井後に大幅下落したものが多い。ほか、川崎汽船<9107>が大きく下げ、郵船<9101>、商船三井<9104>も下落した。レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>の半導体関連株も弱い動き。ハイテク株では新光電工<6967>が急落し、イビデン<4062>も売られた。カカクコム<2371>は「食べログ」を巡る訴訟で東京地裁が賠償命令を下したことが嫌気されて後場に急落、東証プライム値下がり率上位に入った。MSOL<7033>は決算を受けた前日の急落に続き大幅下落。ほか、レノバ<9519>やレーティングの格下げがあったKLab<3656>が値下がり率上位にランクイン。 <YN> 2022/06/16 15:30 相場概況 日経平均は4日続落、FOMC前の模様眺めムードの中じり安 日経平均は4日続落。14日の米株式市場でNYダウは151ドル安と5日続落。5月卸売物価指数(PPI)が予想を僅かに下回ったものの、引き続き大幅な伸びとなったことで、連邦準備制度理事会(FRB)の急速な金融引き締めを織り込む形で金利が上昇し、売りが強まった。一方、引けにかけてハイテク株が持ち直したため、ナスダック総合指数は+0.17%と小幅反発。まちまちな米株市場の動きを引き継いだ日経平均は4.18円安とほぼ横ばいからスタート。取引開始直後に一時プラス転換する場面があったが、すぐに失速。明朝に控える米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表とパウエルFRB議長の記者会見を前に、その後は大引けまで緩やかに下げ幅を広げる動きが続いた。 大引けの日経平均は前日比303.70円安の26326.16円となった。東証プライム市場の売買高は12億2653万株、売買代金は2兆7623億円だった。セクターでは石油・石炭、鉱業、電気・ガスを筆頭に全般売り優勢。一方、パルプ・紙、銀行、証券・商品先物取引、海運の4業種が上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の84%、対して値上がり銘柄は14%となった。 個別では、東エレク<8035>、キーエンス<6861>、三井ハイテック<6966>などのハイテク株や、リクルートHD<6098>、ベイカレント<6532>などのグロース(成長)株が大幅下落。天然ガス価格の急落を背景にINPEX<1605>が大きく下落し、石油資源開発<1662>、住友鉱山<5713>、日本製鉄<5401>などの資源関連が軒並み売られた。三井物産<8031>、三菱商事<8058>の商社株の下落も目立った。三菱重工<7011>、IHI<7013>の防衛関連も下げ幅を広げ、大阪チタニウム<5726>は午後から値崩れし急落。個人投資家人気の高いダブル・スコープ<6619>も大幅安。2-4月期の大幅減益がネガティブ視されたMSOL<7033>が急落し、東証プライム市場値下がり率トップとなった。サプライズに乏しい上期決算や株主優待の中止が嫌気されたパーク24<4666>、業績予想を下方修正したプロレド<7034>なども値下がり率上位に並んだ。 一方、米長期金利の上昇を背景に三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>など金融株が堅調。円安進行を手掛かりにホンダ<7267>など円安メリット銘柄の一部が堅調。ファーストリテ<9983>のほか、郵船<9101>、商船三井<9104>の大手海運株、第一三共<4568>や日本郵政<6178>などのディフェンシブ銘柄の一角が小じっかり。高水準の自社株買いを発表した関西ペイント<4613>や、今期の大幅増益見通しに加えて中期投資計画も公表したヤーマン<6630>がそれぞれ急伸し、東証プライム値上がり率上位にランクイン。豊田自動織機<6201>はレーティング格上げで買われた。 <YN> 2022/06/15 15:56 相場概況 日経平均は大幅に3日続落、米国株の全面急落を受けて投資家心理悪化 日経平均は大幅に3日続落。13日の米株式市場でNYダウは876ドル安と大幅に4日続落。インフレ高進・連邦準備制度理事会(FRB)による利上げペース加速を警戒する動きが続いた。中国での新型コロナ流行再燃が懸念されたほか、暗号資産市場の急落も投資家心理を悪化させ、売りが加速。ナスダック総合指数も-4.68%と大幅に4日続落し、主要株価指数は揃って年初来安値を更新。米国株安を引き継いで日経平均は431.69円安と大幅下落でスタート。寄り付き直後に一時下げ渋ったが、再び失速すると、前場中ごろには26357.90円(629.54円安)まで下落。午後は時間外取引のナスダック100先物が大きく上げ幅を広げたことが短期筋の買い戻しを誘い、緩やかに下げ幅を縮める展開が続いた。 大引けの日経平均は前日比357.58円安の26629.86円となった。東証プライム市場の売買高は12億6090万株、売買代金は3兆0333億円だった。セクターでは空運、精密機器、不動産を筆頭に全般売り優勢。一方、海運と銀行の2業種が上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の76%、対して値上がり銘柄は21%となった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ソニーG<6758>のハイテク株のほか、トヨタ自<7203>やデンソー<6902>が大幅続落。これまで強い動きが続いてきた三菱重工<7011>などの防衛関連株のほか、東邦チタニウム<5727>、三菱商事<8058>などの資源関連株も軟調。一方、大阪チタニウム<5726>は午後に切り返してプラス転換。KDDI<9433>、NTT<9432>の通信株は売り優勢。JAL<9201>、JR東海<9022>といった旅行関連も大幅安。東証プライム値下がり率上位にはMSOL<7033>、スノーピーク<7816>などの中小型グロース(成長)株が多くランクイン。東建コーポ<1766>とHamee<3134>は決算発表を受けて急落し、値下がり率上位を占めた。神戸物産<3038>やエイチ・アイ・エス<9603>も決算絡みで売られた。東和薬品<4553>、日産化学<4021>はレーティング格下げが嫌気されて大幅安。 一方、半導体関連のなかでレーザーテック<6920>が逆行高。郵船<9101>や川崎汽船<9107>など大手海運株も朝安後に切り返して大幅高。米長期金利の上昇が景気後退懸念を一部相殺できる三井住友<8316>、第一生命HD<8750>の金融株が堅調。東証プライム売買代金上位の常連となったダブル・スコープ<6619>は大幅に反発。上半期の上振れ着地がポジティブサプライズとなったグッドコムアセット<3475>は急伸し、東証プライム値上がり率トップにランクイン。鳥貴族HD<3193>、ラクーンHD<3031>らは前日の好決算が引き続き評価された。ほか、国内証券によるレーティング最上位でのカバレッジ開始を受けてIDOM<7599>が買われた。 <YN> 2022/06/14 15:30 相場概況 日経平均は大幅続落、インフレピークアウト期待消失で27000円割れ 日経平均は大幅続落。先週末10日の米株式市場でNYダウは880ドル安と大幅に3日続落。5月消費者物価指数(CPI)が予想を上回り、40年ぶりの高い伸びとなったため、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペース加速が警戒された。6月のミシガン大消費者マインド指数が過去最低に落ち込んだことで景気後退懸念も強まった。ナスダック総合指数も-3.52%と大幅に3日続落。米国株の急落を受けて、週明けの日経平均は454.63円安とギャップダウンでスタート。時間外取引のナスダック100先物や香港ハンセン指数が大きく下落していたことが投資家心理を一段と悪化させ、その後も終日軟調に推移。日銀のETF買いへの思惑も広がったが、午後中ごろには26948.22円(876.07円安)まで下落、終値でも約2週間ぶりに27000円割れとなった。 大引けの日経平均は前日比836.85円安の26987.44円となった。東証プライム市場の売買高は12億1859万株、売買代金は2兆8954億円だった。セクターでは機械、電気機器、輸送用機器を筆頭に全般売り優勢の展開。一方、電気・ガス、水産・農林、食料品など5業種が上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の79%、対して値上がり銘柄は18%となった。 個別では、ソフトバンクG<9984>が7%近い急落、東エレク<8035>は5%安、ソニーG<6758>も5%近い下落と主力ハイテク株が軒並み大幅に下落。リクルートHD<6098>、エムスリー<2413>などグロース(成長)株も大幅安。信越化学<4063>、SMC<6273>、ダイキン<6367>の値がさ株の下落も目立った。トヨタ自<7203>、デンソー<6902>など円安メリット銘柄も大きく売られた。郵船<9101>や三菱商事<8058>、INPEX<1605>、日本製鉄<5401>など市況関連株も総じて下落。上値追いが続いていた大阪チタニウム<5726>やダブル・スコープ<6619>も一時上昇していたが、失速して下落へと転じた。東証プライム市場値下がり率トップは売上高予想を下方修正したラクスル<4384>。第1四半期が好スタートとなった三井ハイテック<6966>は高く始まったものの、地合いに押されて急落に転じ、値下がり率第2位となった。 一方、KDDI<9433>やJT<2914>、日本郵政<6178>などディフェンシブ銘柄の一角が小じっかり。三菱重工<7011>は朝安後に上昇に転換。第1四半期の好決算や業績上方修正がポジティブサプライズとなったトーホー<8142>は東証プライム値上がり率トップとなった。今期見通しや自社株買いが好感されたラクーンHD<3031>も急伸。ほか、第4四半期の営業黒字見通しを示した鳥貴族HD<3193>、好決算が評価されたシーアールイー<3458>などが値上がり率上位に入った。増配を発表したクミアイ化学<4996>、美浜原発3号機の運転再開の前倒しを発表した関西電力<9503>なども買われた。 <YN> 2022/06/13 15:30 相場概況 日経平均は6日ぶり大幅反落、スタグフレーションリスク受けて一時450円安 日経平均6日ぶり大幅反落。9日の米株式市場でNYダウは638ドル安と大幅続落。欧州中央銀行(ECB)が9月の大幅利上げを示唆したほか、インフレ見通しを大幅に引き上げた一方で経済成長率見通しを大きく引き下げたため、スタグフレーション(物価高と景気後退の併存)懸念が強まった。また5月消費者物価指数(CPI)の発表を控えた警戒感から売りが加速した。ナスダック総合指数は-2.74%と大幅続落。米株安を引き継いで日経平均は250.18円安と28000円割れからスタート。朝方から売りが先行し、下げ幅は400円を超えた。今晩の米5月CPIを前に押し目買いも入りにくく、模様眺めムードが漂うなか、終日安値圏でのもみ合いが継続。午後中ごろには一時27795.17円(451.36円安)まで下落した。なお、6月限先物・オプション取引に係る特別清算指数(SQ)確定値は28122.81 大引けの日経平均は前日比422.24円安の27824.29円となった。東証プライム市場の売買高は12億7253万株、売買代金は3兆1449億円だった。セクターでは機械、精密機器、石油・石炭を筆頭に東証33業種すべてが下落した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の89%、対して値上がり銘柄は9%となった。 個別では、米ハイテク・グロース(成長)株安を受けてレーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>などの半導体関連株のほか、ソフトバンクG<9984>、リクルートHD<6098>、村田製<6981>などが大幅に下落。景気後退懸念も強まるなかファナック<6954>、日本製鉄<5401>、クボタ<6326>なども大幅安。INPEX<1605>、コスモエネHD<5021>、住友鉱山<5713>など資源関連株も安い。ロックフィールド<2910>は今期減益見通しが嫌気され急落。東証プライム市場値下がり率上位にはIRJHD<6035>、Bガレージ<3180>、レーティングの格下げが観測されたTOWA<6315>のほか、JMDC<4483>、ZOZO<3092>、ラクーンHD<3031>などグロース株が多く並んだ。 一方、KDDI<9433>やNTT<9432>などディフェンシブの一角が小じっかり。三菱地所<8802>はレーティング格上げに支えられ小幅ながら上昇。円安進行を支援要因に三菱自<7211>も買い優勢。第1四半期決算が市場予想を上回った積水ハウス<1928>は大幅に上昇。石炭価格サーチャージ制の導入を発表した太平洋セメント<5233>や、月次動向が好感されたラウンドワン<4680>などが東証プライム値上がり率上位にランクイン。入国者数上限を現行の2万人からさらに引き上げる方向で検討と伝わるなか、藤田観光<9722>などリオープン(経済再開)関連の一角も値上がり率上位に入った。IDOM<7599>はレーティング格上げを受けて大きく上昇。 <YN> 2022/06/10 16:08 相場概況 日経平均は5日続伸、円安進行追い風に約5カ月ぶりの高値 日経平均5日続伸。8日の米株式市場でNYダウは269ドル安と3日ぶり反落。経済協力開発機構(OECD)が世界経済の見通しを大幅に引き下げたことで景気後退懸念が強まった。原油価格や長期金利の上昇でインフレ高進への警戒感も強まり、引けにかけて下げ幅を拡大。ナスダック総合指数は-0.73%と3日ぶり反落。米株安を受けて日経平均は44.94円安からスタート。1ドル=134円台に乗せた円安進行を追い風に上昇に転じるとその後は徐々に上げ幅を拡大。後場中ごろには一時28389.75円(155.41円高)まで上昇し、1月18日以来となる高値を記録。ただ、円安進行の一服やアジア市況の下落が影響し、大引けにかけては急速に上げ幅を縮めた。 大引けの日経平均は前日比12.24円高の28246.53円となった。東証プライム市場の売買高は12億8727万株、売買代金は3兆2139億円だった。セクターでは鉱業、石油・石炭、その他製品などが上昇率上位となった一方、海運、証券・商品先物取引、電気・ガスが下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の43%、対して値下がり銘柄は52%となった。 個別では、米国市場での中国株の急伸を受けてソフトバンクG<9984>が大幅に上昇。ファーストリテ<9983>、キーエンス<6861>、レーザーテック<6920>など値がさグロ−ス(成長)株の一角が上昇。原油価格の高騰を通じてINPEX<1605>、石油資源開発<1662>は大きく上伸し、三井物産<8031>も大幅高。大阪チタニウム<5726>と東邦チタニウム<5727>は大幅に反発した。円安進行を背景にSUBARU<7270>、日産自<7201>が買われた。ほか、ダブル・スコープ<6619>、メルカリ<4385>などが大きく上昇。東証プライム市場値上がり率上位には連日でストップ安となっていたIRJHD<6035>や今期見通しが評価されたBガレージ<3180>のほか、越境EC支援実績が3000件を突破したBEENOS<3328>、SREHD<2980>、ソースネクスト<4344>などがランクイン。 一方、バルチック海運指数の下落や世界の海運関連株の急落を受けて郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>が軒並み急落。米半導体大手インテルの最高財務責任者(CFO)がマクロ環境の見通しについてネガティブな見解を示したことで、前日のフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は大幅に下落、これが嫌気されて東エレク<8035>、ルネサス<6723>、アドバンテスト<6857>など半導体関連株が全般大きく下げた。インテルと関連の深い新光電工<6967>、イビデン<4062>も大きく売られた。シャープ<6753>、くら寿司<2695>、アイモバイル<6535>、丹青社<9743>などは決算が売りに繋がった。ほか、日立製<6501>、信越化学<4063>、村田製<6981>などが下落した。 <YN> 2022/06/09 15:41 相場概況 日経平均は4日続伸、米国株の底堅い動きや20年ぶり円安進行を好感し上値試す  日経平均は4日続伸。7日の米株式市場でNYダウは264ドル高と続伸。小売大手のターゲットが業績予想を下方修正したことで序盤は小売銘柄を中心にネガティブな動きが全体に波及したが、中盤に持ち直すと引けにかけて緩やかに上げ幅を拡大した。長期金利が低下したことでハイテク株を中心に買い戻され、ナスダック総合指数は+0.94%と続伸。米株高を引き継いで日経平均は156.31円高の28100.26円からスタート。1ドル=133円台に乗せた20年ぶりの円安進行や香港ハンセン指数の大幅高を背景に順調に上値を伸ばした。午後はもみ合いが続いていたが、終盤にかけて再び上値を試す展開となり、結局、この日の高値で引けた。 大引けの日経平均は前日比290.34円高の28234.29円となった。東証プライム市場の売買高は13億0038万株、売買代金は3兆0101億円だった。セクターでは鉱業、不動産、卸売を筆頭に全般買い優勢の展開。一方、海運、保険、銀行、鉄鋼の4業種が下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の77%、対して値下がり銘柄は19%となった。 個別では、ナスダックの上昇やアリババ株の急伸を追い風にソフトバンクG<9984>が大幅高となり、レーザーテック<6920>、日本電産<6594>、ダイキン<6367>など主力株が全般強い動き。トヨタ自<7203>、SUBARU<7270>など自動車関連も買われた。米大手金融機関による原油相場見通しの上方修正を背景にINPEX<1605>、石油資源開発<1662>が急伸。三菱商事<8058>や伊藤忠<8001>など商社株は軒並み大幅高。川崎重工<7012>、IHI<7013>、三菱重工<7011>の防衛関連は更に上伸。東京電力HD<9501>、富士フイルム<4901>、三井不動産<8801>のほか、レノバ<9519>、エムスリー<2413>、SHIFT<3697>なども大きく上昇。 目標株価引き上げを受けて日揮HD<1963>が急伸。神戸物産<3038>やマクセル<6810>はレーティング格上げが材料視されて大幅高。業績予想を上方修正したクミアイ化学<4996>は失速したものの大きく上昇。東証プライム市場値上がり率上位には、第3四半期の好決算が好感されたシルバーライフ<9262>などがランクイン。 一方、郵船<9101>、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>の大手海運株が軒並み下落。米長期金利の低下により三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、第一生命HD<8750>など金融株も軟調。チタンの国内価格交渉の行方が大筋決まったとの報道で急伸劇が続いていた大阪チタニウム<5726>、東邦チタニウム<5727>は一時上昇に転じる場面もあったが利益確定売りに押されて下落。JR東海<9022>、OLC<4661>、良品計画<7453>、資生堂<4911>などディフェンシブ系が冴えない。前日のフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は上昇していたが、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>などの半導体関連が前日の大幅安に続いて本日も売られた。 <YN> 2022/06/08 15:50 相場概況 日経平均は3日続伸、20年ぶりの円安追い風に28000円回復も終値で維持できず 日経平均は3日続伸。6日の米株式市場でNYダウは16ドル高と横ばい。中国北京市で行動制限が緩和されたことや、中国当局によるIT企業への規制緩和を背景に投資家心理が改善。ただ、インフレや金融引き締めペースへの不透明感は根強く、買い一巡後は伸び悩んだ。10年債利回りは再び3%を上回ったが、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は+0.40%と反発。米株高を引き継いで日経平均は68.90円高からスタート。寄り付き後は失速して一時下落に転じたが、1ドル=132円台に乗せた20年ぶりの円安・ドル高進行を追い風に切り返すと、午前中ごろには3月31日以来となる28000円を回復。昼過ぎには一時28094.73円(178.84円高)まで上伸。しかし、ナスダック100先物が下げ幅を広げたことが影響し、その後は騰勢一服、28000円を割り込むと引けにかけて上げ幅を縮める動きが加速した。 大引けの日経平均は前日比28.06円高の27943.95円となった。東証プライム市場の売買高は11億7458万株、売買代金は2兆6762億円だった。セクターでは鉱業、輸送用機器、石油・石炭などが上昇率上位となった一方、空運、不動産、陸運などが下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の56%、対して値下がり銘柄は40%となった。 個別では、米長期金利の上昇や円安進行を追い風に三菱UFJ<8306>、第一生命HD<8750>の金融株や、SUBARU<7270>、マツダ<7261>などの輸送用機器が大幅高。大阪チタニウム<5726>と東邦チタニウム<5727>は続急伸となり、石油資源開発<1662>やコスモエネHD<5021>などの石油関連、三菱重工<7011>やIHI<7013>などの防衛関連が上値追いの展開。川崎重工<7012>も午前は急伸していたが、子会社の不適切行為をめぐって大引け後に記者会見を開くことが伝わると、一転して急落した。個人投資家の間で人気化しているダブル・スコープ<6619>は急伸劇が続いた。三菱商事<8058>や双日<2768>など商社株も強い動き。太陽誘電<6976>やTDK<6762>などハイテク株の一角も買い優勢。郵船<9101>など海運株は朝安後にプラス転換。 ほか、高水準の自社株買いを発表した極東開発<7226>やジョイフル本田<3191>、レーティング格上げが観測されたJパワー<9513>などが急伸。東証プライム市場値上がり率上位には防衛関連として物色された豊和工業<6203>などがランクイン。なお、中国IT企業への規制緩和報道を好感してソフトバンクG<9984>が一時大幅に上昇したが、午後は失速した。 一方、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の冴えない動きを受けて、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>などが大きく下落。ほか、ベイカレント<6532>、SHIFT<3697>などのグロース(成長)株の大幅安が目立った。今日から東証プライム市場に鞍替えとなったメルカリ<4385>は6%安と急落。NTTデータ<9613>はレーティング格下げで売られた。元役員に関する強制調査が伝わり前日に急落したIRJHD<6035>は場中に値が付かず、ストップ安比例配分。ほか、東証プライム市場値下がり率上位にはSansan<4443>、マネーフォワード<3994>、ラクス<3923>、JMDC<4483>などの中小型グロース株が多く並んだ。 <YN> 2022/06/07 15:50 相場概況 日経平均は続伸、円安進行やナスダック100先物の上昇で安心感 日経平均は続伸。先週末3日の米株式市場でNYダウは348ドル安と反落。5月雇用統計で雇用者数の伸びが予想を上回ったことで積極的な金融引き締めが警戒された。長期金利が上昇し、割高感が意識されやすいハイテク株を中心に売りが加速し、ナスダック総合指数は-2.46%と大幅反落。米株安を引き継いで日経平均は211.93円安からスタート。しかし、寄り付きと同時に付けた27523.95円(237.62円安)を安値にすぐに切り返すと、ナスダック100先物の上げ幅拡大が安心感を誘ったか、午前中ごろにはプラス転換した。午後は一段高で始まると、午後中ごろ過ぎには一時27979.54円(217.97円高)まで上げ幅を拡大した。 大引けの日経平均は前日比154.32円高の27915.89円となった。東証プライムの売買高は10億0182万株、売買代金は2兆3223億円だった。セクターでは石油・石炭、空運、陸運が上昇率上位となった一方、海運、証券・商品先物取引、サービスが下落率上位となった。東証プライムの値上がり銘柄は全体の56%、対して値下がり銘柄は39%となった。 個別では、観光需要喚起策である「GoTo」の再開案が浮上してきたことでJR東日本<9020>、JR西日本<9021>、エイチ・アイ・エス<9603>、JAL<9201>のほか、エアトリ<6191>、オープンドア<3926>などの旅行関連株が全般強い動き。レーティング格上げを手掛かりに大阪チタニウム<5726>と東邦チタニウム<5727>が上値追い。原油先物相場の続伸を受けて石油資源開発<1662>、ENEOS<5020>、コスモエネHD<5021>が大幅高。三菱重工<7011>、川崎重工<7012>の防衛関連株も上値追い継続。三井物産<8031>や丸紅<8002>など商社株も買い優勢。決算が評価されたアインHD<9627>や日本駐車場開発<2353>がそれぞれ急伸し、東証プライム市場値上がり率上位に並んだ。ギフティ<4449>、ブイキューブ<3681>など中小型グロース(成長)株の一角も値上がり率上位に入った。 一方、東証プライム売買代金上位では川崎汽船<9107>や郵船<9101>が下落。ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>が軟調で、リクルートHD<6098>、レノバ<9519>、ZHD<4689>、東京電力HD<9501>などはやや強めに売りが出た。決算が嫌気されたファーマフーズ<2929>は商いを伴って急落。ほか、業績予想を下方修正した日本ハウスHD<1873>が大きく下落。東証プライム値下がり率上位には元役員に関する強制調査の報道が嫌気されたIRJHD<6035>や、5月既存店売上高動向が嫌気されたTOKYO BASE<3415>などがランクイン。 <YN> 2022/06/06 16:01 相場概況 日経平均は大幅反発、ナスダックの大幅高追い風に27500円軽々超える 日経平均は大幅反発。2日の米株式市場でNYダウは435ドル高と3日ぶり反発。連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード副議長のタカ派発言が伝わると一時売りが強まる場面があったが、その後上昇に転じて終日堅調に推移。石油輸出国機構(OPEC)プラスが原油増産幅の拡大で合意したことや、長期金利の上昇が一服したこともあり、ハイテク株に買いが入り、ナスダック総合指数は+2.68%と3日ぶりの大幅反発。こうした流れを引き継いで、日経平均は246.74円高からスタート。朝方に27776.33円(362.45円高)まで上昇したが、今晩に米5月雇用統計を控えていることもあり、その後は伸び悩んだ。ただ、今日の安値は午前中ごろに付けた27614.86円と節目の27500円を優に超える水準。前引けにかけては再び強含み、後場もその流れのまま堅調推移、一時朝方に付けた高値に迫る場面もあった。 大引けの日経平均は前日比347.69円高の27761.57円となった。東証プライムの売買高は11億0828万株、売買代金は2兆6793億円だった。セクターでは鉱業、精密機器、非鉄金属が上昇率上位となった一方、保険、空運、その他金融が下落率上位となった。東証プライムの値上がり銘柄は全体の54%、対して値下がり銘柄は42%となった。 個別では、良好な月次動向が確認されたファーストリテ<9983>や良品計画<7453>、アダストリア<2685>が大幅高。前日急伸したダブル・スコープ<6619>のほか、大阪チタニウム<5726>や東邦チタニウム<5727>は上値追いの展開。米ナスダックの大幅高を受けてソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、リクルートHD<6098>、ZHD<4689>も大きく上昇。原油先物価格の高止まりでINPEX<1605>には押し目買いが向かい、住友鉱山<5713>や大平洋金属<5541>などのニッケル関連株も急伸。シップHD<3360>はレーティング格上げで大幅に上昇。東証プライム市場値上がり率上位には業績予想を上方修正したFIG<4392>のほか、前日に急落したラクスル<4384>やSREHD<2980>などの中小型グロース(成長)株が多くランクイン。 一方、期待されていたタイトルの発売時期の発表が失望感を誘ったスクエニHD<9684>、新作ゲームの発売時期の発表が材料出尽くし感につながったカプコン<9697>などゲーム関連の一角が大きく下落。レーティング格下げのあった東ソー<4042>も大幅安。米長期金利の上昇や円安進行の一服でトヨタ自<7203>、デンソー<6902>のほか、東京海上HD<8766>、第一生命HD<8750>なども軟調。ほか、東証スタンダード市場では、決算が嫌気されたアルチザ<6778>が急落し、同市場での値下がり率トップとなった。 <YN> 2022/06/03 15:52 相場概況 日経平均は反落、米長期金利の上昇が重石 日経平均は反落。1日の米株式市場でNYダウは176ドル安と続落。好決算を発表したセールスフォースが相場を押し上げ、序盤は上昇したが、5月ISM製造業景況指数が予想外に前月比で上昇したことで長期金利が上昇、原油価格の上昇も背景に連邦準備制度理事会(FRB)による積極的な利上げへの警戒感が再燃し、結局下落した。ナスダック総合指数も-0.71%と続落。こうした流れを引き継いで日経平均は117.37円安からスタート。朝方に27251.24円(206.65円安)まで下落したが、ナスダック100先物がプラス圏に転じたことや、1ドル=130円台に再び乗せた円安進行が下支えとなり、その後は切り返す展開。前引けにかけて前日終値近辺まで戻した。ただ、27500円を手前に上値は重く、午後はもみ合い。一時下げ幅を広げる場面があったが引けにかけて持ち直した。 大引けの日経平均は前日比44.01円安の27413.88円となった。東証プライムの売買高は10億9537万株、売買代金は2兆5463億円だった。セクターでは鉱業、医薬品、精密機器が下落率上位となった一方、石油・石炭、保険、ゴム製品が上昇率上位となった。東証プライムの値下がり銘柄は全体の65%、対して値上がり銘柄は32%となった。 個別では、レーザーテック<6920>、ソニーG<6758>、リクルートHD<6098>、ルネサス<6723>、任天堂<7974>などの主力ハイテク・グロース(成長)株が総じて大幅に下落。INPEX<1605>や住友鉱山<5713>など資源関連株の一角も安い。ユニ・チャーム<8113>、花王<4452>、味の素<2802>などの内需系銘柄や、武田薬<4502>、アステラス薬<4503>、塩野義<4507>など医薬品株の多くが大きく下落。東証プライム市場値下がり率上位にはシグマクシス<6088>、ラクスル<4384>、ギフティ<4449>、ラクス<3923>などの中小型グロース株が多く並んだ。 一方、アフリカ子会社売却や自社株買い積極化の姿勢が評価された関西ペイント<4613>が急伸。目標株価の引き上げを受けた大阪チタニウム<5726>も急伸し、東邦チタニウム<5727>は連れ高の展開。フリュー<6238>はカバレッジ開始を受けて大幅に上昇。ダブル・スコープ<6619>はレーティング最上位継続が好感され急伸。レーティング格上げを受けて太陽誘電<6976>とリコー<7752>が買われた。海運では川崎汽船<9107>が一時大幅安も切り返して上昇。円安進行を支援要因に三菱自<7211>も大幅高。東証プライム売買代金ではその他、ファーストリテ<9983>、TDK<6762>、東芝<6502>が大きく上昇。東証プライム値上がり率上位には決算が好感された内田洋行<8057>などもランクイン。 <YN> 2022/06/02 16:01 相場概況 日経平均は反発、米株安でも想定以上に堅調推移 日経平均は反発。連休明け5月31日の米株式市場でNYダウは222ドル安と7日ぶりに反落。欧州連合(EU)の対ロ追加制裁によるインフレ懸念再燃のほか、前週に大きく上昇した反動売りが重石に。石油輸出国機構(OPEC)の一部加盟国が生産協定からのロシア排除を検討との報道で原油価格が下落すると、上昇に転じる場面もあったが、結局下落した。ナスダック総合指数も-0.41%と4日ぶりの反落。一方、前日に週明け急伸後の過熱感を冷ましていた日経平均は15.83円高からスタート。為替の円安進行や米長期金利の上昇を支援要因に輸出企業や金融株に買いが入るなか、前引けまでは順調に上値を伸ばす展開。午後は時間外取引のNYダウ先物が伸び悩み、アジア市況も軟調に推移するなか、今晩発表される米5月ISM製造業景気指数を見極めたい思惑も働き、模様眺めから一進一退の展開となった。 大引けの日経平均は前日比178.09円高の27457.89円となった。東証プライムの売買高は12億2885万株、売買代金は2兆8971億円だった。セクターでは輸送用機器、水産・農林、海運を筆頭に全般買い優勢。一方、鉱業、医薬品、精密機器、サービス、鉄鋼の5業種が下落となった。東証プライムの値上がり銘柄は全体の84%、対して値下がり銘柄は14%となった。 個別では、円安進行を手掛かりにトヨタ自<7203>や日産自<7201>が大幅に上昇。トヨタ自はレーティング格上げも追い風となった。目標株価引き上げを受けたIHI<7013>のほか、三菱重工<7011>、川崎重工<7012>など機械関連が軒並み急伸。JAL<9201>、JR西日本<9021>、資生堂<4911>、パーク24<4666>などのリオープン関連の一角が高い。米長期金利の上昇を支援要因に三菱UFJ<8306>、第一生命HD<8750>など金融も買い優勢。海運では川崎汽船<9107>が急伸。高水準の自社株買いを発表したACCESS<4813>のほか、第1四半期が大幅増益となった菱洋エレク<8068>やトリケミカル<4369>が東証プライム市場値上がり率上位にランクイン。自社株買いと併せて自社株消却も発表したアンリツ<6754>も大幅高。大口受注の獲得を発表したタカトリ<6338>はストップ高比例配分となった。 一方、東証プライム売買代金上位ではレーザーテック<6920>や東エレク<8035>の半導体関連株のほか、ソフトバンクG<9984>、リクルートHD<6098>が大きく下落。第一三共<4568>は5%近く売られた。レーティング格下げを受けてイビデン<4062>は急落。日本製鉄<5401>や東邦チタニウム<5727>など資源関連の一角が下落。東証プライム値下がり率上位にはベイカレント<6532>、マネーフォワード<3994>、MSOL<7033>、SHIFT<3697>などのグロース(成長)株が多く並んだ。原油先物価格の上昇一服でINPEX<1605>は利益確定売りに押されて大幅に下落。 <YN> 2022/06/01 16:01 相場概況 日経平均は3日ぶり反落、手掛かり材料難のなか急伸後の反動安が優勢 日経平均は3日ぶり反落。前日の米株式市場は祝日で休場。一方、欧州市場では主要株価指数が揃って堅調に推移。日経平均は51.34円安と小幅反落でスタート。欧州株高を好感して一時27463.33円(93.9円高)と上昇に転じる場面があったが、前日に600円近く大幅に上昇した反動もあり失速。欧州の対ロ追加制裁を背景とした原油高への懸念も重石となり、一時は27250.70円(118.73円安)まで下落。一方、時間外取引のナスダック100先物の堅調推移や為替の円安進行が投資家心理を下支えし、日経平均は前引けにかけては再びプラス圏に浮上。午前に発表された中国5月の購買担当者景気指数(PMI)が、製造業と非製造業の双方で揃って前月から改善したことも支援要因になった。しかし、午後は再び売り優勢となり、下落に転じると、その後はじり安基調が続いた。 なお、本日は、MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)による定期銘柄見直しに伴うリバランスが行われたもよう。 大引けの日経平均は前日比89.63円安の27279.80円となった。東証プライムの売買高は22億8880万株、売買代金は5兆5088億円だった。セクターでは鉱業、保険、石油・石炭が上昇率上位となった一方、海運、不動産、空運が下落率上位となった。東証プライムの値下がり銘柄は全体の64%、対して値上がり銘柄は32%となった。 個別では、原油高を追い風にINPEX<1605>や石油資源開発<1662>が急伸、三井物産<8031>や日本製鉄<5401>も高い。米長期金利の上昇を受けて東京海上HD<8766>やMS&AD<8725>も買われた。円安進行や4月世界生産台数の相対的な堅調さを手掛かりにSUBARU<7270>が4%高。フジクラ<5803>はカバレッジ開始、ミネベア<6479>はレーティング格上げで大幅高。パイオラックス<5988>は配当計画の大幅引き上げが引き続き好感され、連日で急伸。国民皆歯科検診の導入検討の報道を受けて松風<7979>が東証プライム値上がり率トップとなった。ほか、ニトリHD<9843>や良品計画<7453>、ライオン<4912>、東洋水産<2875>などが高い。 一方、川崎汽船<9107>や商船三井<9104>など海運株が前日に続き大幅下落。ベイカレント<6532>やSHIFT<3697>などのグロース(成長)株は前日の急伸の反動もあって大きく下落。レーティング格下げを受けてTHK<6481>、DMG森精機<6141>、住友電工<5802>が大きく下落。JR東海<9022>やJAL<9201>、OLC<4661>などのレジャー関連のほか、三井不動産<8801>、三菱重工業<7011>、三菱商事<8058>などの足元堅調だった銘柄の下落が目立った。 <YN> 2022/05/31 16:13 相場概況 日経平均は大幅続伸、米グロース株の底入れ期待で一時600円高 日経平均は大幅続伸。先週末27日の米株式市場でNYダウは575ドル高と大幅に6日続伸。4月の個人消費支出(PCE)及びPCEコアデフレーターの結果を受けてインフレや消費減速への懸念が後退したことが買い安心感に繋がった。また、長期金利の低下もハイテク株の支援要因となった。ナスダック総合指数は+3.3%と大幅に3日続伸。こうした流れを引き継いで、週明けの日経平均は311.14円高と27000円超えからスタート。朝方から買いが先行し、香港ハンセン指数も堅調ななか上値を追う展開が続いた。中国上海市で6月から全ての製造業者が生産再開の見込みとなったことも好感された。今晩の米国市場は祝日で休場だが、時間外取引のナスダック100先物が上げ幅を広げる展開となったことで、日経平均は後場もじり高基調が継続し、取引終盤に27401.24円(619.56円高)とこの日の高値を付けた。 大引けの日経平均は前日比587.75円高の27369.43円となった。東証プライムの売買高は16億8174万株、売買代金は4兆3018億円だった。セクターではサービス、電気機器、機械を筆頭にほぼ全面高となり、海運、電気・ガス、保険の3業種のみが下落となった。東証プライムの値上がり銘柄は全体の84%、対して値下がり銘柄は14%となった。 個別では、米ハイテク株高や中国経済の回復期待からレーザーテック<6920>、キーエンス<6861>、ダイキン<6367>、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>などの関連値がさ株が急伸。リクルートHD<6098>や日本電産<6594>などグロース(成長)株も大幅高。ベイカレント<6532>やSHIFT<3697>などのグロース代表格は10%を超える上昇率。ソニーG<6758>は説明会内容が評価されて5%近く上昇。東京製鐵<5423>やシスメックス<6869>はレーティング格上げを受けて急伸。トヨタ自<7203>、デンソー<6902>などの輸送用機器も堅調。東証プライム値上がり上位にはSREHD<2980>、レノバ<9519>、ラクス<3923>、マネーフォワード<3994>など中小型グロース(成長)株が多くランクイン。 一方、先週に大きく上昇した郵船<9101>や川崎汽船<9107>などの大手海運株は、バルチック海運指数の下落やコンテナ船運賃指数の上昇鈍化もあり、利益確定売りに押されて下落。三菱重工<7011>、東京電力HD<9501>、東京海上HD<8766>など高値圏にある銘柄が軟調。公募増資を発表したタツモ<6266>、配当権利落ちに伴う手仕舞い売りが広がったタマホーム<1419>は大きく下落し、東証プライム値下がり率上位に並んだ。ソフトバンク<9434>はレーティング格下げもあり売り優勢。ほか、日医工<4541>などが値下がり率上位に入った。 <YN> 2022/05/30 15:39 相場概況 日経平均は4日ぶり反発、ナスダック大幅続伸で上昇スタートも勢い続かず 日経平均は4日ぶり反発。26日の米株式市場でNYダウは516ドル高と大幅に5日続伸。連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が想定内の内容にとどまり、過度な利上げ懸念が後退したことが引き続き相場を支援。複数の小売企業が市場予想を上回る好決算を発表したことで個人消費を巡る不安が払しょくされたことも相場を押し上げた。ナスダック総合指数は+2.67%と大幅続伸。こうした流れを引き継いで日経平均は342.96円高と大幅に上昇してスタートすると、朝方26996.70円まで上値を伸ばした。しかし、節目の27000円を手前に失速すると、その後は上げ幅を縮める動きが続いた。円高進行が一服したことなどを背景に午後は一時持ち直す動きが見られたが、アジア市況が上げ幅を縮めたこともあり、伸び悩んで一進一退にとなった。 大引けの日経平均は前日比176.84円高の26781.68円となった。東証プライムの売買高は11億6839万株、売買代金は2兆9671億円だった。セクターでは海運、保険、鉱業などが上昇率上位に並んだ一方、電気・ガス、ゴム製品、食料品などが下落率上位となった。東証プライムの値上がり銘柄は全体の67%、対して値下がり銘柄は30%となった。 個別では、1対3の株式分割と実質的な増配を発表した郵船<9101>が急伸し、東証プライム売買代金トップとなった。株式分割の思惑が高まった川崎汽船<9107>は、レーティングの格上げも追い風に大幅高。INPEX<1605>や日本製鉄<5401>といった市況関連株も買われた。前日に大きく上昇したフィラデルフィア半導体株指数(SOX)を受けてレーザーテック<6920>、東エレク<8035>が大きく上昇。アリババ株が決算後に急伸したことが好感され、ソフトバンクG<9984>が大幅高。東京海上HD<8766>、SOMPOHD<8630>の保険株がそれぞれ4%高。インバウンド需要の回復期待から前日に続き、JAL<9201>、ANAHD<9202>の空運株や、資生堂<4911>、パンパシHD<7532>といった内需関連の一角で強い動きが見られた。ニコン<7731>は前日の説明会が評価されて7%高と急伸。 一方、任天堂<7974>、キーエンス<6861>、ファーストリテ<9983>などの値がさ株や、リクルートHD<6098>、エムスリー<2413>といったグロース(成長)株が下落。KDDI<9433>、JT<2914>、第一三共<4568>などのディフェンシブ銘柄も軟調。東証プライム売買代金上位ではダブル・スコープ<6619>が7%安と大幅下落し、プライム銘柄の中で値下がり率トップとなった。LTS<6560>、ギフティ<4449>、ラクス<3923>などの中小型グロース株の下落も目立った。 <YN> 2022/05/27 16:09 相場概況 日経平均は3日続落、FOMC議事録を無難通過も方向感出ず失速 日経平均は3日続落。25日の米株式市場でNYダウは191ドル高と4日続伸。連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が公表され、想定通りの内容だったことで安心感が広がり、引けにかけて上げ幅を拡大した。足元で売りが強まっていたハイテク株にも買いが入り、ナスダック総合指数は+1.51%と反発。こうした流れを引き継いで日経平均は7.22円高からスタートすると、朝方は買いが先行し、一時220円高まで上昇。しかし、時間外取引のナスダック100先物が軟化するのに伴い、日経平均も次第に弱含み、前場中ごろには一時マイナスに転じた。アジア市況の下げ渋りや為替の円安進行を背景に後場は持ち直して始まったものの、ナスダック100先物が下げ幅を広げたこともあり、再び下落に転じ、大引けかけて下げ幅を広げる展開となった。 大引けの日経平均は前日比72.96円安の26604.84円となった。東証プライムの売買高は10億8581万株、売買代金は2兆7142億円だった。セクターでは非鉄金属、電気機器、精密機器などが下落率上位に並んだ一方、空運、陸運、輸送用機器などが上昇率上位となった。東証プライムの値下がり銘柄は全体の56%、対して値上がり銘柄は39%となった。 個別では、東証プライム売買代金上位で川崎汽船<9107>が大幅高となったほか、ソフトバンクG<9984>や三菱UFJ<8306>、NTT<9432>、JT<2914>などが上昇。トヨタ自<7203>やSUBARU<7270>なども買われた。三井不動産<8801>は前日に続き、力強い動きで続伸。4月の月次動向が評価された神戸物産<3038>は出来高を伴って大幅高。外国人観光客の受け入れが来月から再開される方針と伝わったことでJAL<9201>、JR東日本<9020>、エアトリ<6191>、ビジョン<9416>などの旅行関連が軒並み高となった。国内証券がレーティングを引き上げたFPG<7148>は急伸し、東証プライム値上がり率トップに躍り出た。ほか、NFTサービスの開始が材料視されたエムアップ<3661>が値上がり率上位に入った。 一方、5-7月期の売上高見通しが市場予想を下回り、時間外取引で急落した米半導体大手エヌビディアの動きを嫌気し、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>などが大幅安。村田製<6981>、イビデン<4062>などの関連株のほか、信越化学<4063>やHOYA<7741>、ファナック<6954>など値がさ株の一角も下落。新たに品質不適切行為が発覚した三菱電機<6503>は大幅に下落。赤字が続いている医療ICTベンチャーの子会社化を発表したDeNA<2432>は急落し、東証プライム値下がり率トップとなった。 <YN> 2022/05/26 16:01 相場概況 日経平均は続落、一時プラス転換もFOMC議事要旨など前に様子見広がる 日経平均は続落。24日の米株式市場でNYダウは小幅に3日続伸。経済指標の悪化を受けて景気後退入り懸念が再燃。一部企業が業績予想を下方修正したことでSNS関連株が軒並み急落したことも影響した。一方、ディフェンシブ銘柄に買いが入り、NYダウは引けにかけてプラス転換。ナスダック総合指数は-2.34%の大幅反落だった。前日にナスダック100先物の下落を通じて米株安を織り込んでいた日経平均は、NYダウの上昇を受けて36.61円安の小安い水準からスタート。朝方に一時170円程下落したが、ナスダック100先物が堅調に推移していたことが支えとなり、その後は下げ幅を縮め、午後には一時プラス圏に浮上した。しかし、今晩の米国市場で控える半導体大手エヌビディアの決算や、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(5月3-4日開催)の公表を前にその後は再び下落に転じた。 大引けの日経平均は前日比70.34円安の26677.80円となった。東証プライムの売買高は11億6492万株、売買代金は2兆7190億円だった。セクターではその他製品、水産・農林、サービスなどが下落率上位に並んだ一方、不動産、海運、電気・ガスなどが上昇率上位となった。東証プライムの値下がり銘柄は全体の61%、対して値上がり銘柄は35%となった。 個別では、前日に続きリクルートHD<6098>、三井ハイテック<6966>が大幅に下落。任天堂<7974>、楽天グループ<4755>はそれぞれ4%安。ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、村田製<6981>などの主力株も下落し、ベイカレント<6532>、SHIFT<3697>などグロース(成長)株の下落が目立った。6月の生産計画の下方修正が伝わったトヨタ自<7203>は朝安後に切り返したが、ホンダ<7267>、三菱自<7211>などは大きく下落。東証プライム値下がり率上位にはSREHD<2980>、オーケストラ<6533>、シンプレクスHD<4373>など中小型グロース株が多く並んだ。東京センチュリー<8439>とT&DHD<8795>はレーティング格下げを受けて大きく売られた。 一方、郵船<9101>が大幅に4日続伸し、商船三井<9104>も堅調。三菱商事<8058>や三井物産<8031>の商社株や、三菱地所<8802>や三井不動産<8801>といった不動産株など、インフレ耐性のある銘柄で強い動きが見られた。また、グロース株の多くは軟調だったが、ルネサス<6723>、HOYA<7741>など半導体関連株が総じて強い動き。島根原発2号機の再稼働期待が高まった中国電力<9504>は大きく買われ、その他の電力株も連れ高となった。ニトリHD<9843>は5月既存店売上高が冴えなかったが、あく抜け感から大きく上昇。東レ<3402>はレーティング格上げを受けて大幅高。高水準の自社株買いを発表した日東紡績<3110>は急伸し、東証プライム値上がり率トップとなった。 <YN> 2022/05/25 16:01 相場概況 日経平均は3日ぶり反落、前日と対照的な外部環境の悪化を受けて売り優勢 日経平均は3日ぶり反落。23日の米株式市場でNYダウは618ドル高と大幅続伸。バイデン米大統領が対中制裁の緩和を示唆したことや銀行大手JPモルガンの最高経営責任者(CEO)が経済の先行きについて明るい見解を示したことが好感された。ナスダック総合指数は+1.59%と4日ぶりに反発。日経平均は、前日の東京時間における時間外取引のナスダック100先物の大幅高を通じて米株高を既に織り込んでいたことで3.91円高からスタートするも、寄り付きを高値に失速。、昨日とは対照的にナスダック100先物が大きく下落していたことが重しとなった。午後はアジア市況が値を崩したことも投資家心理を悪化させ、終始軟調に推移、下げ幅は250円を超えた。 大引けの日経平均は前日比253.38円安の26748.14円となった。東証プライムの売買高は11億1351万株、売買代金は2兆6381億円だった。セクターではサービス、陸運、パルプ・紙などを筆頭に全般売り優勢の展開。海運、空運、非鉄金属、不動産、卸売の5業種のみが上昇となった。東証プライムの値下がり銘柄は全体の85%、対して値上がり銘柄は12%となった。 個別では、リクルートHD<6098>が6%安と売られ、東証プライム値下がり率上位に顔を出した。ソフトバンクG<9984>、ZHD<4689>、三井ハイテック<6966>などのハイテク・グロース(成長)株の多くが下落し、レーザーテック<6920>やルネサス<6723>などの半導体関連は厳しい下げ。キーエンス<6861>、信越化学<4063>、ダイキン<6367>など値がさ株も下落が目だった。前日に大幅高となっていたギフティ<4449>やマネーフォワード<3994>などの中小型グロース株も大幅安。5月既存店売上高の結果がネガティブ視された西松屋チェ<7545>、しまむら<8227>は揃って大幅に下落。 一方、郵船<9101>や商船三井<9104>の海運大手が連日で上昇。米金融大手の業績上方修正を刺激材料に三菱UFJ<8306>がしっかりで、丸紅<8002>、住友鉱山<5713>、東邦チタニウム<5727>など資源関連株が堅調。国内証券が目標株価を引き上げたDMG森精機<6141>は5%近く上昇した。岸田首相が防衛予算を大幅に増額すると表明したことで三菱重工<7011>やIHI<7013>は朝方高く始まったがその後伸び悩んだ。ドコモ向けに電子カタログサービスの提供を発表したMITホールディングス<4016>はストップ高比例配分となった。 <YN> 2022/05/24 16:01 相場概況 日経平均は続伸、国内経済回復への期待や外部環境の支援背景に27000円回復 日経平均は続伸。先週末20日の米株式市場でNYダウは8.77ドル高とほぼ横ばい。中国人民銀行(中央銀行)が利下げを実施したことで世界経済の鈍化懸念が一時緩和するも、米国経済の景気後退懸念も根強く上値の重い展開。一方、オプション取引の満期日に伴うテクニカルな動きもあり、NYダウはプラス圏で終了。ナスダック総合指数は3日続落。週明けの日経平均は、時間外取引の米株価指数先物の上昇を支援要因に252.39円高からスタートすると、一時27000円を回復。6月からの水際対策緩和による経済回復への期待も寄与。ただ、戻り待ちの売りが根強く、その後は伸び悩む展開。朝方に大幅に下落していたアジア市況が下げ渋ったことやナスダック100先物が1%を超えて上昇していたことが投資家心理を向上させ、午後は再び買い優勢となり、終盤にかけて再び27000円に乗せた。 大引けの日経平均は前日比262.49円高の27001.52円となった。東証プライムの売買高は10億9799万株、売買代金は2兆6714億円だった。セクターでは保険、海運、医薬品を筆頭に全般買い優勢の展開で、鉄鋼、鉱業、石油・石炭、機械、空運の5業種のみが下落となった。東証プライムの値上がり銘柄は全体の78%、対して値下がり銘柄は19%となった。 個別では、川崎汽船<9107>や商船三井<9104>など海運株が大幅高。OLC<4661>、資生堂<4911>、花王<4452>、良品計画<7453>など内需関連の一角が強い動き。決算や自社株買いが評価された東京海上HD<8766>、SOMPO<8630>は大幅に上昇。業績・配当予想を上方修正したミタチ産業<3321>、高水準の自社株買いを発表した高周波熱錬<5976>は揃って7%高と急伸。東証プライム値上がり率上位にはギフティ<4449>、ラクーンHD<3031>、マネーフォワード<3994>、オプティム<3694>、シンプレクスHD<4373>、チェンジ<3962>などの中小型株グロース(成長)株が多く入った。 一方、東証プライム売買代金上位ではレーザーテック<6920>やソニーG<6758>が軟調でダブル・スコープ<6619>は大幅安。農業機械メーカーの米ディアが決算を受けて急落したことが嫌気され、クボタ<6326>、コマツ<6301>が大幅に下落した。また、INPEX<1605>や丸紅<8002>のほか、日本製鉄<5401>やJFEHD<5411>といった鉄鋼株など、市況関連株の一角で下落が目立った。上値追いが続いていた三菱重工<7011>やIHI<7013>は利食い売りに押され大きく下落。東証プライム値下がり率上位には東邦チタニウム<5727>、日揮HD<1963>、大阪チタニウム<5726>、日本トムソン<6480>のほか、レーティングの格下げがあった東ソー<4042>などが入った。 <YN> 2022/05/23 16:01 相場概況 日経平均は大幅反発、中国で金融緩和、海外株高受け強含み 日経平均は大幅反発。19日の米国市場でNYダウは続落し、236ドル安となった。経済指標の悪化が続いたうえ、ネットワーク機器のシスコシステムズが軟調な業績見通しを示し株価急落。景気や企業業績の悪化懸念から売りが継続した。ただ、NYダウ先物が時間外で上昇に転じ、本日の日経平均は45円高からスタート。その後、中国人民銀行(中央銀行)による金融緩和を好感した中国・上海株や香港株の上昇が支援材料となって日経平均も強含みの展開となり、後場には一時26769.20円(前日比366.36円高)まで上昇した。大引けの日経平均は前日比336.19円高の26739.03円となった。東証プライム市場の売買高は12億5330万株、売買代金は2兆9995億円だった。業種別では、海運業、精密機器、非鉄金属が上昇率上位だった。一方、電気・ガス業、パルプ・紙、食料品が下落率上位だった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の69%、対して値下がり銘柄は27%となった。個別では、レーザーテック<6920>、ソフトバンクG<9984>、郵船<9101>、東エレク<8035>、トヨタ自<7203>といった売買代金上位が全般堅調。川崎船<9107>は7%超、リクルートHD<6098>は6%超上昇した。大規模な自社株買い実施を発表したエプソン<6724>や、前日の決算説明会の内容が評価された日製鋼所<5631>も急伸。また、非鉄金属市況の上昇を受けて関連銘柄が大きく買われ、大阪チタ<5726>や邦チタニウム<5727>が東証プライム市場の上昇率上位に顔を出した。邦チタニウムはロシアが米国向けに供給していたチタンを代替受注しているなどと伝わったことも買い材料視されたようだ。一方、キーエンス<6861>が2%超下落し、JT<2914>や三菱重<7011>も利益確定売り優勢。また、前日まで戻りを見せていた日医工<4541>が急反落し、東証プライム市場の下落率トップとなった。 <HK> 2022/05/20 16:00

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