相場概況ニュース一覧

相場概況 日経平均は大幅反落、米景気後退懸念や急速な円高進行が重石 日経平均は大幅反落。1日の米株式市場でダウ平均は194.76ドル安と3日ぶり反落。11月ISM製造業景気指数が新型コロナ・パンデミック以降で最低水準に落ち込んだため、景気後退入りを懸念した売りが先行。一方、利上げ減速期待を背景に長期金利がさらに低下したことでハイテク株が買い戻され、相場の下値を支えた。ナスダック総合指数は+0.12%と小幅続伸。まちまちな米株式市場を受けた東京市場では、米国の低調な経済指標を受けた急速な為替の円高進行を嫌気して売りが先行し、日経平均は242.9円安からスタート。寄り付き後も断続的な売りが入り、前引けまで下げ幅を広げた。一方、日銀による上場投資信託(ETF)買いへの思惑から午後は下げ渋る展開となった。ただ、今晩の米雇用統計を見極めたいとの思惑もあり、様子見ムードが広がる中、買い戻しの動きは限られた。 大引けの日経平均は前日比448.18円安の27777.90円となった。東証プライム市場の売買高は13億3329万株、売買代金は3兆1717億円だった。セクターでは医薬品、不動産、卸売を筆頭に全面安となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の89%、対して値上がり銘柄は9%だった。 個別では、景気後退懸念や為替の円高進行を背景にトヨタ自<7203>、日産自<7201>、ホンダ<7267>の自動車関連のほか、郵船<9101>や川崎汽船<9107>の海運、キーエンス<6861>、SMC<6273>の機械、村田製<6981>、TDK<6762>のハイテク、INPEX<1605>、三菱マテリアル<5711>、コマツ<6301>、三井物産<8031>などの資源関連まで幅広いセクターの銘柄が大きく下落。ファーストリテ<9983>やダイキン<6367>、HOYA<7741>などの値がさ株も軟調。NTT<9432>、KDDI<9433>の通信、第一三共<4568>、アステラス製薬<4503>の医薬品、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産などディフェンシブ銘柄も大幅に下落。ヤクルト本社<2267>、JFEHD<5411>、バンナムHD<7832>、コナミG<9766>はレーティング格下げも重石として働いた。 一方、レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>の半導体関連がハイテクの中では逆行高となり、その他の半導体関連株も総じて底堅い動き。円高進行がメリットになるニトリHD<9843>のほか、資生堂<4911>、花王<4452>、味の素<2802>などディフェンシブの一角が堅調。サイバーAG<4751>はサッカーワールドカップでの日本の決勝トーナメント進出を受けてABEMA事業への期待感から大きく上昇。三菱マテリアルとのリチウムイオン電池リサイクルにおける共同開発を発表したエンビプロHD<5698>は一時急伸したが伸び悩み。マキタ<6586>は複数の証券会社からのレーティング格上げが観測されて上昇となった。メルカリ<4385>は外資証券の新規買い推奨が材料視された。 <YN> 2022/12/02 15:28 相場概況 日経平均は5日ぶり反発、パウエル議長講演を無難通過も円高が重石 日経平均は5日ぶり反発。11月30日の米株式市場でダウ平均は737.24ドル高と大幅続伸。新型コロナ規制を巡り中国政府に軟化の兆しが見られたことで買いが先行。また、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が早くて12月会合での利上げ幅縮小の可能性を示唆したことで、長期金利が大幅に低下するなか引けにかけて上げ幅を拡大した。ナスダック総合指数は+4.40%と4日ぶり大幅反発。米国株高を受けて日経平均は304.14円高からスタート。寄り付き直後は買いが先行し、一時28423.46円(454.47円高)まで上昇した。一方、為替の円高進行が重石となり、心理的な節目の28500円手前からは戻り待ちの売りで失速。今晩以降の米経済指標を見極めたいとの思惑から様子見ムードも広がりやすく、騰勢一服となった後は引けまでもみ合いが続いた。 大引けの日経平均は前日比257.09円高の28226.08円となった。東証プライム市場の売買高は12億4498万株、売買代金は3兆1404億円だった。セクターでは電気機器、化学、精密機器が上昇率上位となった一方、不動産、保険、電気・ガスが下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の34%、対して値下がり銘柄は63%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>の半導体関連を筆頭に、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、キーエンス<6861>、日本電産<6594>、信越化学<4063>、HOYA<7741>、ダイキン<6367>、SMC<6273>などの値がさハイテク・グロース株が大幅に上昇。村田製<6981>、TDK<6762>、新光電工<6967>、ローム<6963>のその他のハイテク株も高い。エーザイ<4523>は前日の臨床試験結果が引き続き好感されて急伸。東証プライム市場の値上がり率上位にはラクス<3923>、Sansan<4443>、マネフォ<3994>などの中小型グロース株が多く並んだ。四半期営業黒字への転換が好感されたACCESS<4813>が一時ストップ高まだ買われ、ITアウトソーシングサービスの受注を発表したニーズウェル<3992>、配当予想の増額を発表したシキボウ<3109>なども急伸した。 一方、為替の円高・ドル安を受けてトヨタ自<7203>、SUBARU<7270>、三菱自<7211>の自動車関連が軒並み下落。円安メリットの大きい任天堂<7974>も売られた。米長期金利の低下を受けて三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほFG<8411>のメガバンクや、第一生命HD<8750>、SOMPO<8630>の保険も総じて軟調。直近の上昇が続いていた三井物産<8031>、三菱商事<8058>の商社株も利益確定売りが優勢。JR西日本<9021>、JR東日本<9020>の陸運や、KDDI<9433>、ソフトバンク<9434>の通信、日本郵政<6178>、武田薬<4502>などのディフェンシブ系も冴えない。三菱地所<8802>、住友不動産<8830>は国内証券によるレーティング格下げが嫌気されて大幅安、三井不動産<8801>も連れ安となった。 <YN> 2022/12/01 16:10 相場概況 日経平均は4日続落、パウエル議長講演前にハイテク・グロース売り 日経平均は4日続落。29日の米株式市場でダウ平均は3.07ドル高とほぼ横ばい。中国政府が高齢者対象のワクチン接種の強化計画を発表したことで、経済再開への期待感から買いが先行。しかし、長期金利の上昇を受けたハイテク売りが相場の重石となった。ナスダック総合指数は−0.59%と3日続落。米ハイテク株安を受けた日経平均は141.17円安からスタート。今晩のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演や週末の米雇用統計などを前に警戒感が高まる中、持ち高調整の売りが優勢となり、指数寄与度の大きい値がさ株を中心に下落。一方、イベント前に持ち高を一方向に傾ける向きは限られ、後場は下げ幅を縮める展開となった。なお、午前に国家統計局が発表した中国11月購買担当者景気指数(PMI)は軒並み予想を下回ったが、市場への影響は限られた。 大引けの日経平均は前日比58.85円安の27968.99円となった。東証プライム市場の売買高は16億6450万株、売買代金は4兆1516億円だった。セクターでは小売、電気・ガス、精密機器が下落率上位となった一方、海運、輸送用機器、鉄鋼が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の70%、対して値上がり銘柄は27%だった。 個別では、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、HOYA<7741>、SMC<6273>、日本電産<6594>、などの値がさ株を中心としたハイテク株が総じて軟調。メルカリ<4385>、エムスリー<2413>、リクルートHD<6098>のグロース株も冴えなかった。大株主による保有株の一部売却が発表されたメタウォーター<9551>が大きく下落し、業績予想の上方修正幅が想定内にとどまった菱洋エレク<8068>は出尽くし感から売られた。ADワークス<2982>は増配を発表も、株主優待制度の廃止や想定線の業績フォーキャストの発表が売り材料視された。 一方、前日に急落したエーザイ<4523>は、アルツハイマー病治療薬「レカネマブ」の臨床試験結果が良好だったことから大幅に反発。郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運大手3社や、三菱重工<7011>、川崎重工<7012>、IHI<7013>の防衛関連が揃って大きく上伸。IHIは国内証券による目標株価引き上げも好感されたもよう。10月の世界自動車生産台数が好感されたSUBARU<7270>、ホンダ<7267>、マツダ<7261>も買われた。ほか、第一生命HD<8750>、T&DHD<8795>、SOMPO<8630>の保険が堅調。昭和電線<5805>は国内証券による新規買い推奨、日本電波工業<6779>、オイシックス<3182>は国内証券による目標株価引き上げが好感されて大幅高。日本金属<5491>は会社リリースを材料に急伸した。 <YN> 2022/11/30 15:47 相場概況 日経平均は3日続落、中国リスクや米連銀総裁タカ派発言が重石 日経平均は3日続落。28日の米株式市場でダウ平均は497.57ドル安と大幅反落。中国での「ゼロコロナ」政策に対する市民の抗議行動の拡大を受けて、サプライチェーン混乱を懸念した売りが広がった。また、セントルイス連銀のブラード総裁らが来年の利上げ継続の可能性に言及するなど、タカ派な姿勢を見せたことも重石となった。ナスダック総合指数は−1.57%と大幅続落。米国株安を受けて日経平均は171.33円安からスタートも、序盤に27899.98円(262.85円安)まで下落した後は下げ渋る展開。当局の規制緩和への期待から香港ハンセン指数が大きく上昇していたことも投資家心理を下支えし、日経平均は前場中ごろには28055.91円まで下げ幅を縮小。一方、中国当局が新型コロナ防疫措置に関する記者会見を日本時間16時から開くと発表したことで、午後は様子見ムードが広がった。 大引けの日経平均は前日比134.99円安の28027.84円となった。東証プライム市場の売買高は11億5665万株、売買代金は2兆7239億円だった。セクターでは電気・ガス、金属製品、輸送用機器が下落率上位となった一方、鉱業、空運、非鉄金属が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の68%、対して値上がり銘柄は28%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、ルネサス<6723>、アドバンテスト<6857>などの半導体関連から、キーエンス<6861>、SMC<6273>、ダイキン<6367>、ソニーG<6758>、日本電産<6594>などの値がさのハイテク株が総じて下落。また、中国工場での混乱を通じた米アップルのスマートフォン生産への影響を懸念し、TDK<6762>、村田製<6981>、太陽誘電<6976>、イビデン<4062>などが大幅安。中国武漢市での工場稼働停止を嫌気し、ホンダ<7267>が売られ、トヨタ自<7203>、日産自<7201>などの他の自動車株も軒並み売られた。エーザイ<4523>は、バイオジェンと共同開発しているアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」との関連性が考えられる2例目の死亡が報告されたことが警戒されて急落。バカマツタケの商業生産設備の着工の延期を発表した多木化学<4025>も急落となった。 一方、三菱UFJ<8306>、みずほFG<8411>、りそなHD<8308>、東京海上HD<8766>、第一生命HD<8750>の金融が全般堅調。ファーストリテ<9983>のほか、三菱重工<7011>、川崎重工<7012>、IHI<7013>の防衛・原発関連株も高い。グロース株ではSHIFT<3697>とZOZO<3092>が逆行高。ほか、三越伊勢丹HD<3099>、高島屋<8233>、JR西日本<9021>、エアトリ<6191>のリオープン関連や、住友鉱山<5713>、大阪チタ<5726>、INPEX<1605>などの資源関連の上昇が目立った。ベクトル<6058>は国内証券による新規買い推奨が好感されて急伸。太平洋セメント<5233>は国内証券によるレーティング格上げ、石原産業<4028>は国内証券による目標株価の引き上げを受けてそれぞれ大幅高。三櫻工業<6584>は大手自動車グループであるステランティス・グループからブレーキ配管を受注したと発表したことが好感された。 <YN> 2022/11/29 15:23 相場概況 日経平均は続落、中国ゼロコロナ政策による経済下押しなど警戒 日経平均は続落。先週末25日の米株式市場でNYダウは3日続伸。年末商戦への期待感から買いが先行。株式や債券市場は短縮取引となり調整も見られたが、季節的な要因などから年末に向けた買いも目立ち相場を押し上げた。一方、根強い金利先高観からハイテク株は売り優勢で、ナスダック総合指数は下落した。米株式相場を受けた今日の東京市場は売りが先行し、日経平均は62.47円安からスタート。その後、外為市場で円高・ドル安方向に振れたことに加え、中国のゼロコロナ政策による経済下押しが懸念される中で、香港ハンセン指数が3.26%安と大幅に下落して始まったことなどから、日経平均は下げ幅を広げた。午後はやや下げ渋ったが、見送りムードが広がる中で今日の取引を終えた。大引けの日経平均は前日比120.20円安の28162.83円となった。東証プライムの売買高は11億3276万株、売買代金は2兆5582億円だった。セクターでは鉄鋼、鉱業、不動産業などが下落。一方、空運業、ゴム製品、陸運業の3業種が上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の69%、対して値上がり銘柄は27%となった。個別では、大阪チタ<5726>、コスモス薬品<3349>、川崎船<9107>、メルカリ<4385>、HOYA<7741>、村田製<6981>、任天堂<7974>、東京海上<8766>、日本郵政<6178>などが安く、東エレク<8035>など半導体関連株、日本製鉄<5401>など鉄鋼株、INPEX<1605>など資源株、住友鉱<5713>など鉱山株、三菱商<8058>ど商社株、三井不<8801>など不動産株、三菱UFJ<8306>など銀行株が下げた。個別の材料では、低調な決算を発表した大和コン<3816>、業績予想を下方修正したタカショー<7590>、アゼアス<3161>、株式売出による需給悪化が懸念されたNRI<4307>、公取委が課徴金納付を命じる方針と報じられた中部電<9502>、中国電<9504>、九州電<9508>、東京五輪テスト大会を巡る入札談合事件で東京地検特捜部が傘下の博報堂の捜索に入ったと伝えられた博報堂DY<2433>、サッカーW杯での日本の敗戦が売り手掛かりとなったサイバー<4751>、ハブ<3030>、などが売られた。一方、東電力HD<9501>など電力株、京成<9009>など電鉄株、エーザイ<4523>など薬品株の一角や、経産省が原子力政策に関する行動計画の原案をまとめたことが手掛かりとなった助川電<7711>など原発関連株の一角が堅調。個別の材料では、保有するNRI株の売却と自社株買いを発表したジャフコG<8595>、学研HD<9470>と業務資本提携すると発表した城南進研<4720>、広告ブロックアプリのAndroid版の提供開始を発表したトビラシステムズ<4441>が上げた。 <FA> 2022/11/28 15:25 相場概況 日経平均は4日ぶり反落、手掛かり材料難のなか反動売り 日経平均は4日ぶり反落。24日の米株式市場は感謝祭の祝日で休場。一方、欧州市場では英FTSEが+0.01%、独DAXが+0.77%、仏CAC100が+0.42%と揃って堅調。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(11月)で参加者の多くが利上げペースの減速を支持していたことに続き、10月の欧州中央銀行(ECB)定例理事会の議事要旨で少数ながら一部の参加者が0.5ptの小幅な利上げを支持していたことが世界の中央銀行のハト派化を示唆したと捉えられたもよう。欧州株高を引き継いで日経平均は15.68円高からスタート。ただ、手掛かり材料難の中、前日に大きく上昇していた反動もあり、寄り付き直後から失速。その後一時持ち直したが、香港ハンセン指数の下落などが重石となり、前引けにかけてはだれる展開となった。午後は完全に模様眺めムードで、膠着感の強い状態が続いた。 大引けの日経平均は前日比100.06円安の28283.03円となった。東証プライム市場の売買高は9億9915万株、売買代金は2兆3753億円だった。セクターではゴム製品、電気機器、鉄鋼が下落率上位となった一方、電気・ガス、鉱業、保険が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の40%、対して値上がり銘柄は55%だった。 個別では、全体的に動意に乏しい中、東邦チタ<5727>が大幅に下落。キーエンス<6861>、ダイキン<6367>、ファナック<6954>の値がさ株や、ソシオネクスト<6526>、ルネサス<6723>の半導体関連、他にブリヂストン<5108>、電通G<4324>、日本製鉄<5401>などが大きめの下落となった。全体としてはハイテク株の軟調さがやや目立った。ホシデン<6804>は自社株買いの終了が嫌気されて大幅安。 一方、東京電力HD<9501>、北陸電力<9505>、中国電力<9504>などの電気・ガスセクターが大きく上昇し、イーレックス<9517>、レノバ<9519>など再生可能エネルギー関連も買われた。三菱UFJ<8306>、りそなHD<8308>、SOMPO<8630>、東京海上HD<8766>、の金融関連が買われ、富山第一銀行<7184>は著名個人投資家の大量保有報告を受けてストップ高となった。栃木銀行<8550>、富山銀行<8365>、京葉銀行<8544>などのその他の地銀株も急伸した。ほか、ニトリHD<9843>、JR東海<9022>、JR西日本<9021>など内需系が堅調。サッカー・ワールドカップを機に人気化したサイバーAG<4751>は本日も大幅高。月次動向が評価された神戸物産<3038>やしまむら<8227>が買われ、目標株価の引き上げが好感された川崎重工<7012>、SANKYO<6417>、円谷フィールズ<2767>も大きく上昇した。今仙電機<7266>は自社株買いが好感された。 <YN> 2022/11/25 15:31 相場概況 日経平均は3日続伸、米金利低下・米ハイテク株高の流れ引き継ぐ 日経平均は3日続伸。日本が祝日の間の22、23日の米株式市場でダウ平均は計500ドル近く上昇。一部小売企業の好決算や低調な経済指標を受けた金利低下・ドル安を背景に買いが優勢となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で参加者の多くが利上げペースの減速を支持していることが判明したこともハイテク株を中心に買いを後押しした。ナスダック総合指数は2日間で計+2.36%上昇した。祝日明けの日経平均は257.98円高からスタートすると、取引開始して間もなく28502.29円(386.55円高)まで上値を伸ばした。ただ、心理的な節目の回復に伴う短期的な達成感から売りも出やすく、その後は騰勢一服。一方、時間外取引のナスダック100先物が堅調に推移する中、下値も堅かった。午後は膠着状態が続いたが、朝方の高値を更新できず、じりじりと上げ幅を縮める展開となった。 大引けの日経平均は前日比267.35円高の28383.09円となった。東証プライム市場の売買高は13億1110万株、売買代金は3兆3349億円だった。セクターでは海運、卸売、銀行を筆頭にほぼ全面高となった。一方、石油・石炭製品、ゴム製品、輸送用機器の3業種が下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の84%、対して値下がり銘柄は13%だった。 個別では、レーザーテック<6920>を筆頭に東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>などの半導体関連株が軒並み大幅に上昇。SHIFT<3697>、エムスリー<2413>、ベイカレント<6532>のグロース株も全般大幅高となり、サイボウズ<4776>は月次動向も好感されて急伸。子会社のりらいあ<4708>との業務提携が材料視されたチェンジ<3962>、増配を発表したタムロン<7740>はは東証プライム市場の値上がり率上位に顔を出した。サッカー・ワールドカップでの日本のドイツに対する勝利でABEMAの視聴者数拡大が思惑視されたサイバーAG<4751>も急伸した。ほか、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運大手や、三菱商事<8058>、三井物産<8031>の商社、三井住友<8316>、みずほFG<8411>の金融などの上昇が目立った。 一方、為替の円高・ドル安を受けてトヨタ自<7203>、マツダ<7261>、三菱自<7211>の自動車関連が揃って軟調。東証プライム市場の売買代金上位ではソフトバンクG<9984>とファーストリテ<9983>がハイテク・グロース株高のなか逆行安。NTT<9432>、KDDI<9433>、第一三共<4568>、JT<2914>、JR東日本<9020>、JR東海<9022>のディフェンシブ系の一角のほか、三菱重工<7011>、川崎重工<7012>、IHI<7013>の防衛3社が軟調となった。 <YN> 2022/11/24 15:30 相場概況 日経平均は続伸、祝日前の売り方の買い戻しで節目回復 日経平均は続伸。21日の米株式市場でダウ平均は45.41ドル安と小幅反落。新型コロナ感染拡大に伴う中国各地での都市封鎖再開を嫌気し売りが先行。連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派継続姿勢も重石となった。一方、サンフランシスコ連銀・デーリー総裁が行き過ぎた利上げに懸念を示したことが投資家心理を改善させ、引けにかけては下げ幅を縮小した。ナスダック総合指数は−1.09%と反落。時間外取引のナスダック100先物が堅調に推移している中、国内祝日を前にした売り方の買い戻しも入って、日経平均は114.72円高の28059.51円と節目を回復してスタート。前場中ごろには28203.35円(258.56円高)まで上昇した。ただ、アジア市況が軟調な中、買い上がる向きは少なく、その後は膠着感の強い動きが続いた。後場は見送りムードが強まるなか引けにかけて上げ幅を縮める展開となった。 大引けの日経平均は前日比170.95円高の27115.74円となった。東証プライム市場の売買高は12億428万株、売買代金は2兆9232億円だった。セクターでは電気・ガス、保険、銀行を筆頭にほぼ全面高となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の80%、対して値下がり銘柄は18%だった。 個別では、為替の円安進行を背景にトヨタ自<7203>、マツダ<7261>、三菱自<7211>の自動車関連が上昇。米長期金利が反発基調にあることで三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、東京海上HD<8766>、第一生命HD<8750>の金融も軒並み上昇。前日に米著名投資家ウォーレン・バフェット氏による買い増しで人気化した三菱商事<8058>、丸紅<8002>などの大手商社は揃って続伸。東京電力HD<9501>、中国電力<9504>などの国内電力大手は規制料金の値上げ申請の報道が伝わり、一斉高となった。 サウジアラビアが石油輸出国機構(OPEC)プラスの12月会合に向けて台頭していた増産報道を否定したことでINPEX<1605>、ENEOS<5020>、コスモエネHD<5021>も高い。ENEOSは国内での電気自動車(EV)用急速充電網に向けた投資の報道も好感されたもよう。新型コロナ飲み薬の承認期待が高まった塩野義<4507>、ヒートポンプ暖房の生産拠点の新設が材料視されたパナソニックHD<6752>、主力製品の再値上げを発表した江崎グリコ<2206>などが大幅高となった。 一方、ソフトバンクG<9984>のほか、村田製<6981>、アドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>、ソシオネクスト<6526>、ローム<6963>のハイテク関連や、ファーストリテ<9983>、エムスリー<2413>などのグロース株の一角が軟調。東証プライム市場の値下がり率上位にはインソース<6200>、ラクス<3923>、ギフティ<4449>、SREHD<2980>、ラクーンHD<3031>などの中小型グロース株が多く入った。 <YN> 2022/11/22 15:24 相場概況 日経平均は3日ぶり反発、手掛かり材料に乏しく様子見ムード強い展開 日経平均は3日ぶり反発。先週末18日の米株式市場でNYダウは3日ぶり反発。予想を上回った小売企業の決算を好感し、寄り付き後上昇。その後、ボストン連銀のコリンズ総裁のタカ派発言を受けて長期金利が一段と上昇すると、金利高を警戒した売りに押されたが、ディフェンシブ株の買いが根強く、NYダウはプラス圏で終了した。堅調な米株式相場を受けた今日の東京市場は買いが先行し、日経平均は82.23円高からスタートした。ただ、国内に目立った買い材料がなく、前場の中頃に日経平均は下げに転じた。今週は23日は東京市場が休場、24日は米株式市場が休場、翌25日は米株式市場が短縮取引となることもあり、午後は様子見ムードが広がる中、日経平均は先週末終値近辺で小動きとなり、取引終了にかけてやや強含んだ。大引けの日経平均は前日比45.02円高の27944.79円となった。東証プライムの売買高は9億6530万株、売買代金は2兆4510億円だった。セクターでは海運業、卸売業、鉄鋼などが上昇。一方、鉱業、その他製品、パルプ・紙などが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の66%、対して値下がり銘柄は29%となった。個別では、SUMCO<3436>、日立<6501>、信越化<4063>、レーザーテック<6920>、三菱UFJ<8306>が高く、日本製鉄<5401>や東製鉄<5423>などの鉄鋼株、住友鉱<5713>や三菱マ<5711>などの非鉄株、郵船<91011>や商船三井<9104>など海運株、関西電<9503>や北陸電<9505>など電力株が上げた。個別の材料では、業績と配当予想を上方修正したミタチ産業<3321>、記念配当実施を発表したクロスキャット<2307>、10月の月次動向が好感されたミスミG<9962>、キャッシュレス・非対面決済サービスに係るビジネスモデル特許を取得したと発表したエスクローAJ<6093>、自社株取得枠の拡大と取得期間延長を発表したエフティG<2763>、業績予想を下方修正したが自社株買い発表が好感された東京海上<8766>、ウォーレン・バフェット氏が率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイが子会社を通じて株式を買い増した伊藤忠<8001>、丸紅<8002>、三菱商<8058>、三井物<8031>、住友商<8053>が買われた。一方、楽天グループ<4755>、川崎重<7012>、第一三共<4568>、任天堂<7974>、日本電産<6594>、KDDI<9433>が安く、王子HD<3861>や大王紙<3880>など製紙株、INPEX<1605>や住石HD<1514>など資源・エネルギー株が下げた。個別の材料では、業績予想を下方修正したSOMPO<8630>、MS&AD<8725>、Fブラザーズ<3454>、東京五輪・パラリンピックに関する入札で談合による受注調整が行われた疑いが報じられた電通グループ<4324>が売られた。 <FA> 2022/11/21 15:30 相場概況 日経平均は小幅続落、手掛かり材料難で28000円手前に上値重く 日経平均は小幅続落。17日の米株式市場でダウ平均は7.51ドル安とほぼ横ばい。セントルイス連銀ブラード総裁のタカ派発言を受けて売りが先行。失業保険申請件数の減少が利上げを後押しする結果と捉えられ一時下げ幅を拡大。ただ、押し目買いや一部企業の好決算が下支えし、終盤にかけては下げ幅を縮小した。ナスダック総合指数は−0.34%と続落。引け後に発表された米半導体企業の堅調な決算も手伝い、日経平均は79.25円高からスタート。一方、新規の買い手掛かりに欠けるなか上値は重く、28000円を挟んだ一進一退が続いた。午後は香港ハンセン指数が下落に転じたことなどから、軟化し、27900円を挟んだもみ合いが続いた。 大引けの日経平均は前日比30.80円安の27899.77円となった。東証プライム市場の売買高は11億2625万株、売買代金は2兆9865億円だった。セクターでは海運、サービス、精密機器が下落率上位となった一方、保険、医薬品、電気・ガスが上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の41%、対して値上がり銘柄は54%だった。 個別では、米アプライド・マテリアルズの予想を上回る決算を受けてアドバンテスト<6857>、ソシオネクスト<6526>の半導体関連の一角が上昇。為替の円安により日産自<7201>、マツダ<7261>、三菱自<7211>の自動車が大幅高。NTT<9432>、KDDI<9433>の通信、エーザイ<4523>、アステラス製薬<4503>、武田薬<4502>の医薬品、味の素<2802>、ヤクルト本社<2267>、東洋水産<2875>の食料品など、ディフェンシブ性の高いセクターが堅調だった。インドの主要二輪車メーカーから燃料噴射システムを受注したミクニ<7247>は急伸。トランス・コスモス<9715>は国内証券による新規買い推奨が材料視された。前日の決算説明会の内容が好感された日本電波工業<6779>が大幅に上昇した。リンクアンドモチベーション<2170>はレーティング格上げで大きく上昇した。 一方、レーザーテック<6920>が連日の急落となったほか、東エレク<8035>、ディスコ<6146>、スクリン<7735>など半導体関連は軟調なものが多かった。また、ソフトバンクG<9984>のほか、メルカリ<4385>、リクルートHD<6098>、エムスリー<2413>、マネーフォワード<3994>のグロース株、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運大手などが大きく下落した。キーエンス<6861>、HOYA<7741>、信越化学<4063>など値がさ株も軟調。東証プライム市場の値下がり率上位にはネットプロHD<7383>、チェンジ<3962>、メドピア<6095>、Sansan<4443>など中小型グロース株が多く入った。 <YN> 2022/11/18 15:28 相場概況 日経平均は3日ぶり反落、半導体市況悪化や香港株安が重石も下値も堅く 日経平均は3日ぶり反落。16日の米株式市場でダウ平均は39.09ドル安と小幅反落。米10月小売売上高は予想を上回ったが、大手小売企業の業績下方修正や米連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言を受けたハイテク株安が相場を押し下げた。ナスダック総合指数は−1.53%と大幅反落。日経平均は76.09円安からスタートすると、米半導体大手の見通し下方修正が嫌気され、半導体関連株を中心にハイテク・グロース株に売りが先行、寄り付き直後に27910.01円(118.29円安)まで下落した。その後は下げ渋ったが、新型コロナ感染拡大に伴う行動規制の強化が嫌気された香港ハンセン指数の大幅安が投資家心理を悪化させた。日経平均は一時28000円を回復したが定着せず、上値の重い展開が継続。一方で下値も堅く、膠着感の強い一日となった。 大引けの日経平均は前日比97.73円安の27930.57円となった。東証プライム市場の売買高は10億6905万株、売買代金は2兆8010億円だった。セクターでは非鉄金属、鉱業、電気機器が下落率上位となった一方、陸運、空運、不動産が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の27%、対して値上がり銘柄は70%だった。 個別では、米半導体メモリ大手のマイクロン・テクノロジーの見通し下方修正を受けて半導体関連株が軒並み安となり、レーザーテック<6920>が急落、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>なども大きく下落した。ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、信越化学<4063>など値がさ株も軟調。新光電工<6967>、太陽誘電<6976>、TDK<6762>のハイテク株や、サイボウズ<4776>、Sansan<4443>、マネーフォワード<3994>のグロース株のほか、住友鉱山<5713>、大阪チタ<5726>、三井物産<8031>、丸紅<8002>、INPEX<1605>の資源関連も安い。東芝<6502>の買収案への参画が判明したローム<6963>は財務負担への懸念から大幅安。ほか、日産自<7201>、マツダ<7261>、SUBARU<7270>の自動車関連も軟調だった。 一方、10月訪日外国人旅行者数が前月比で2.4倍に急増したことが判明したことで、JAL<9201>、JR東海<9022>、三越伊勢丹HD<3099>、寿スピリッツ<2222>などのインバウンド関連が軒並み大幅高。エアトリ<6191>は外資証券による新規買い推奨も手伝い急伸。世界最大級のエチレンプラントを受注したと伝わった日揮HD<1963>、電気自動車(EV)関連設備の大型受注を発表した平田機工<6258>などが大きく上昇。上半期業績予想を上方修正したヤーマン<6630>は場中値付かずのストップ高比例配分となった。ほか、塩野義<4507>、第一三共<4568>の医薬品や、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産、日本郵政<6178>、サントリーBF<2587>などのディフェンシブ性を有す銘柄が堅調だった。 <YN> 2022/11/17 15:41 相場概況 日経平均は小幅続伸、地政学リスクが一時重石も利上げ減速期待根強く 日経平均は小幅続伸。15日の米株式市場でダウ平均は56.22ドル高と小幅反発。小売企業の良好な決算や米10月卸売物価指数(PPI)の予想以上の鈍化を受けた利上げ減速期待を背景に買いが先行。金利の低下で特にハイテク株の買いが活発化し、ナスダック総合指数は+1.44%と反発。米国株高を受けて日経平均は30.32円高からスタート。ロシア軍のミサイルが北大西洋条約機構(NATO)メンバーであるポーランドに着弾し犠牲者が出たとの報道を背景に地政学リスクが台頭し、序盤は売りが先行して一時27743.15円(247.02円安)まで下落。しかし、アジア市況などが小じっかりな中、投資家心理の悪化は限定的で、その後急速に下げ幅を縮小。午後に入るとプラス圏に浮上して28000円も回復。一方、米国の企業決算や経済指標などを見極めたいとの思惑も働き、その後はこう着の強い展開が続いた。 大引けの日経平均は前日比38.13円高の28028.30円となった。東証プライム市場の売買高は12億2549万株、売買代金は3兆5132億円だった。セクターでは鉱業、卸売、倉庫・運輸が上昇率上位となった一方、保険、精密機器、ゴム製品が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の51%、対して値下がり銘柄は45%だった。 個別では、ソフトバンクG<9984>のほか、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>、ソシオネクスト<6526>の半導体関連や、Sansan<4443>、マネーフォワード<3994>、SHIFT<3697>、GMOPG<3769>などのグロース株が大幅に上昇。INPEX<1605>、石油資源開発<1662>、三井物産<8031>、丸紅<8002>、三菱商事<8058>など資源関連も大きく上昇した。東証プライム市場の値上がり率上位にはギフティ<4449>、チェンジ<3962>、ネットプロHD<7383>などの中小型グロース株が多く入った。 一方、ソニーG<6758>、ダイキン<6367>、HOYA<7741>など値がさ株の一角が下落。米長期金利の低下を受けて東京海上HD<8766>、第一生命HD<8750>の保険は大幅安。為替の円高・ドル安進行でホンダ<7267>、スズキ<7269>、三菱自<7211>、ブリヂストン<5108>の自動車関連が軟調。ほか、JAL<9201>、JR西日本<9021>、三越伊勢丹HD<3099>、エアトリ<6191>のインバウンド関連が軒並み軟調となった。 <YN> 2022/11/16 15:37 相場概況 日経平均は小反発、米PPI前に上値の重い展開 日経平均は小反発。14日の米株式市場でダウ平均は211.16ドル安と3日ぶり反落。連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事のタカ派発言などを背景に、長期金利上昇を嫌気した売りが優勢となった。ナスダック総合指数も−1.12%と3日ぶり反落。米国株安を受けて日経平均は23.21円安の27940.26円からスタート。序盤は軟調な展開が続いたが、時間外取引のナスダック100先物が堅調に推移していたほか、中国「ゼロコロナ」政策の緩和期待を背景に香港ハンセン指数が大幅高で推移していたことが投資家心理の下支えとなり、前引けにかけては下げ渋ってプラス圏に浮上。一方、今晩の米10月卸売物価指数(PPI)を見極めたいとの思惑から午後は様子見ムードが広がり、引けにかけては再び28000円を割り込む展開となった。 大引けの日経平均は前日比26.70円高の27990.17円となった。東証プライム市場の売買高は12億1130万株、売買代金は3兆1707億円だった。セクターでは非鉄金属、鉄鋼、銀行が上昇率上位となった一方、サービス、鉱業、食料品が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の59%、対して値下がり銘柄は37%だった。 個別では、レーザーテック<6920>が急伸し、ソシオネクスト<6526>、アドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>、ディスコ<6146>など半導体関連が高い。郵船<9101>、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>の海運大手のほか、日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>の鉄鋼、住友鉱山<5713>、DOWA<5714>、三菱マテリアル<5711>の非鉄金属など景気敏感株が大きく上昇。ほか、ソフトバンクG<9984>、任天堂<7974>、ローム<6963>、日本電産<6594>、ファナック<6954>などが高い。業績予想の上方修正に加えて増配や自社株買いを発表した三井住友<8316>が大幅高となり、三菱UFJ<8306>も自社株買いが好感された。ほか、業績予想を上方修正したマツキヨココカラ<3088>、新田ゼラチン<4977>、今期の2ケタ増益見通しが評価されたオープンH<3288>などが急伸した。エーザイ<4523>はアルツハイマー病治療の競合薬の臨床試験結果が良好でなかったことで思惑から買われた。 一方、決算関連で7−9月期実績が市場予想比で下振れたリクルートHD<6098>と電通グループ<4324>、通期の営業利益予想を下方修正したSMC<6273>が大きく下落。業績予想を下方修正したTOYOTIRE<5105>、通期計画の据え置きが失望されたギフティ<4449>は急落。ほか、ネットプロHD<7383>、ダブルスタンダード<3925>、オーケストラ<6533>などが決算を受けて大幅安となった。東証プライム市場の売買代金上位では、ダブル・スコープ<6619>、東邦チタニウム<5727>、エムスリー<2413>、KDDI<9433>などが大きく下落した。 <YN> 2022/11/15 15:31 相場概況 日経平均は反落、先週末大幅高で短期的な利益確定売り優勢 日経平均は反落。先週末11日の米株式市場でNYダウは続伸。中国のコロナ規制緩和を好感し寄り付きから買いが先行した。11月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想を下回ったことなどから一時下落に転じたが、利上げペース減速の思惑が根強く、ハイテク株の続伸が市場を支え、主要株価指数は取引終了にかけて堅調に推移した。米株高を受けた今日の東京株式市場だが、寄付き段階では売り買いが交錯し、日経平均は14.07円高からスタート。堅調な米株式相場が東京市場の株価下支え要因となる一方、先週末の日経平均が800円を超す上昇となった後だけに、取引開始後は短期的な利益確定売りが優勢となった。後場は新たな手掛かり材料に乏しく、やや見送りムードが広がる展開となった。大引けの日経平均は前日比300.10円安の27963.47円となった。東証プライムの売買高は14億6035万株、売買代金は3兆8284億円だった。セクターでは倉庫運輸関連、情報・通信業、パルプ・紙などが下落。一方、化学、ガラス土石製品の2業種が上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の72%、対して値上がり銘柄は25%となった。個別では、大阪チタ<5726>、邦チタニウム<5727>、三菱自<7211>、第一三共<4568>、三菱重<7011>、JAL<9201>、NTT<9432>、KDDI<9433>、三井物<8031>、三菱商<8058>、任天堂<7974>、日立<6501>、三井住友<8316>、JT<2914>などが安く、川崎船<9107>など海運株、三菱倉<9301>など倉庫株、コスモエネHD<5021>など石油株、大成建<1801>など建設株などが下げた。個別の材料では、ビジョン・ファンドの苦戦が嫌気されたソフトバンクG<9984>、低調な決算を発表した三住トラスト<8309>、業績予想を下方修正したDOWA<5714>、コーセー<4922>、利益予想を下方修正した東芝<6502>、住友重<6302>、営業利益予想を下方修正したオリンパス<7733>、業績予想を上方修正したが市場コンセンサスを下回ったパーソルHD<2181>、サントリーBF<2587>、業績予想を上方修正したが修正が小幅と受け取られたラウンドワン<4680>が売られた。一方、資生堂<4911>、エムスリー<2413>、日本電産<6594>、ディスコ<6146>、東エレク<8035>、SMC<6273>、HOYA<7741>、信越化<4063>などが高く、西武HD<9024>など電鉄株、旭化成<3407>など化学株、ツガミ<6101>など機械株などが上げた。個別の材料では、好決算を発表したダブル・スコープ<6619>、イーレックス<9517>、UTグループ<2146>、業績予想を上方修正したアシックス<7936>、三井松島HD<1518>、好業績予想を発表したホシデン<6804>、今期減益予想だが市場コンセンサスを上回ったラクス<3923>などが物色された。 <FA> 2022/11/14 15:25 相場概況 日経平均は大幅反発、米CPI減速で投資家心理改善、ハイテク中心に急伸 日経平均は大幅反発。10日の米株式市場でダウ平均は1201.43ドル高と大幅反発。米10月消費者物価指数(CPI)の伸びが予想以上に鈍化したことで、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペースが減速するとの思惑が強まり、長期金利が大幅低下するなかハイテク株を中心に買い戻しが加速。ドル安が米企業の収益回復に繋がるとの期待も相場を一段と押し上げた。ナスダック総合指数は+7.35%と急反発。米国株の急伸劇を受けて日経平均は422.59円高からスタート。売り方の買い戻しを巻き込みながらトレンドフォロー型ファンドの買いで上値を伸ばし、前場中ごろには28329.54円(883.44円高)まで上昇。急ピッチでの上昇に伴い、短期的な過熱感から戻り待ちの売りで前引けにかけては騰勢一服となったが、アジア市況の大幅高も追い風に午後は再びじりじりと上げ幅を広げる展開となった。 大引けの日経平均は前日比817.47円高の28263.57円となった。東証プライム市場の売買高は17億4368万株、売買代金は4兆8750億円だった。セクターでは電気機器、サービス、化学が上昇率上位となった一方、空運、水産・農林、食料品が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の67%、対して値下がり銘柄は28%だった。 個別では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が+10%と大幅高となったことを追い風に半導体関連が軒並み高。レーザーテック<6920>が+16%と急騰したほか、業績予想を下方修正した東エレク<8035>も地合い好転を背景に+8%と急伸。アドバンテスト<6857>は国内証券によるレーティング格上げも手伝い+9%。ディスコ<6146>は上場来高値を更新。ほか、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、村田製<6981>の主力ハイテク株や、SHIFT<3697>、Sansan<4443>、マネーフォワード<3994>などのグロース株が軒並み急伸。決算関連では資生堂<4911>、富士フイルム<4901>、マツダ<7261>、ペプチドリーム<4587>、オプトラン<6235>などが大幅高。再建に向けて進展が見られた日医工<4541>、堅調な決算と合わせて大幅増配も発表したMS-Japan<6539>がストップ高比例配分となった。 一方、JT<2914>、NTT<9432>、JAL<9201>、JR東日本<9020>、武田薬<4502>、エーザイ<4523>、三井不動産<8801>などディフェンシブやリオープン関連で軟調なものが多く見られた。また、米長期金利の低下を背景に三井住友<8316>、みずほFG<8411>の金融、大幅な円高・ドル安進行を受けて三菱自<7211>の自動車関連が下落。三菱商事<8058>、三菱重工<7011>、大阪チタ<5726>、コマツ<6301>、クボタ<6326>など景気敏感株でも冴えないものが散見された。決算関連ではニコン<7731>、テルモ<4543>、アリアケジャパン<2815>、ロート製薬<4527>、三井E&SHD<7003>、ショーボンドHD<1414>、ヤクルト本社<2267>などが大きく下落した。 <YN> 2022/11/11 15:56 相場概況 日経平均は続落、米中間選挙の不透明感から反動売り 日経平均は続落。9日の米株式市場でダウ平均は646.89ドル安と4日ぶり大幅反落。中間選挙で下院での共和党勝利の勢いが期待された程ではないことが判明し、先行き不透明感が台頭。暗号資産取引所の破綻リスク上昇で金融市場への影響を警戒した売りも膨らみ、引けにかけて下げ幅を広げた。ナスダック総合指数も−2.47%と4日ぶり大幅反落。米国株の大幅反落を受けて日経平均は257.35円安と大幅下落で始まった。朝方は売りが先行し、早い段階で27370.62円(345.81円安)とこの日の安値を記録。その後いったんは下げ渋る動きが見られたが、アジア市況も軟調な中、前引けにかけては再び下げ幅を拡大する場面もあった。午後は、今晩の米10月消費者物価指数(CPI)を見極めたいとの思惑から様子見ムードが強まり、ほぼ横ばいで推移、膠着感の強い展開となった。 大引けの日経平均は前日比270.33円安の27446.10円となった。東証プライム市場の売買高は12億7037万株、売買代金は3兆813億円だった。セクターではゴム製品、石油・石炭、輸送用機器が下落率上位となった一方、パルプ・紙、食料品、銀行が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の62%、対して値上がり銘柄は34%だった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、信越化学<4063>などの値がさ株が大きく下落。リクルートHD<6098>、エムスリー<2413>、メルカリ<4385>などのグロース株や、ディスコ<6146>、村田製<6981>、TDK<6762>、イビデン<4062>のハイテク株も総じて下落。日本製鉄<5401>、INPEX<1605>、ENEOS<5020>、大阪チタ<5726>などの資源関連も安い。業績予想を下方修正した住友ゴム<5110>、ブラザー工業<6448>、クボタ<6326>、ベネッセHD<9783>、カシオ<6952>、神戸製鋼所<5406>、カネカ<4118>などが大幅に下落。ホンダ<7267>は業績予想を上方修正も、市場予想にとどかず失望感から売られた。取引時間中に決算を発表した日本農薬<4997>は期待値に届かず、五洋建設<1893>は業績予想の下方修正が失望され、それぞれ後場後半から急落した。 一方、レーザーテック<6920>、ソシオネクスト<6526>がハイテク関連の中で逆行高。三菱商事<8058>、伊藤忠<8001>の商社、郵船<9101>、商船三井<9104>の海運などが堅調。好決算を材料にセグエG<3968>、フジクラ<5803>がストップ高となったほか、日清オイリオ<2602>、ライト工業<1926>が大幅に上昇。ネクソン<3659>は自社株買いが好感され、業績予想を上方修正したホシザキ<6465>も高く買われた。RSテクノ<3445>は中国子会社の新規上場に関するリリースが好感されてストップ高。前引け後に業績予想の上方修正と増配を発表した川崎重工<7012>は後場から急伸。ほか、業績上方修正と増配を発表したヨコオ<6800>、業績上方修正と自社株買いを発表した鹿島<1812>、大幅増益が続いた日本ピラー<6490>などが後場から急伸した。 <YN> 2022/11/10 15:41 相場概況 日経平均は3日ぶり反落、イベント前の様子見のなか香港株安などが重石 日経平均は3日ぶり反落。8日の米株式市場でダウ平均は333.83ドル高と3日続伸。中間選挙での共和党躍進を背景に、民主党政府の増税政策など市場にネガティブな政策の成立を回避できるとの期待から買いが先行。ドル安や長期金利の低下も買い安心感を誘った。ナスダック総合指数も+0.48%と3日続伸。日経平均は週明けから700円近く上昇していることもあり、本日は12.44円高とほぼ横ばいの水準からスタート。心理的な節目の28000円を手前に新たな買い材料に欠ける中、開票作業が進む米中間選挙の投票結果や10日の米10月消費者物価指数(CPI)を見極めたいとの思惑もあり、次第に騰勢を弱める展開に。中国での新型コロナ感染拡大を嫌気した中国・香港株の下落も重石となり、午後も引けまでじり安基調が続いた。 大引けの日経平均は前日比155.68円安の27716.43円となった。東証プライム市場の売買高は12億8177万株、売買代金は3兆3915億円だった。セクターではその他製品、鉱業、石油・石炭が下落率上位となった一方、海運、パルプ・紙、金属製品が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の47%、対して値上がり銘柄は48%だった。 個別では、JAL<9201>、JR東海<9022>、三越伊勢丹HD<3099>、パンパシHD<7532>、エアトリ<6191>などのリオープン・インバウンド関連が総じて下落。中国でのコロナ感染拡大を嫌気し、ファーストリテ<9983>が大きく下落。円高・ドル安を受けて三菱自<7211>を筆頭にSUBARU<7270>、マツダ<7261>などの自動車株に売りが広がった。エーザイ<4523>、第一三共<4568>など医薬品も総じて軟調。ゲーム機「スイッチ」の販売台数引き下げなどが嫌気された任天堂<7974>が大きく売られ、コナミG<9766>、カプコン<9697>、スクエニHD<9684>、バンナムHD<7832>のゲーム関連が軒並み大幅下落となった。 ほか、業績予想の上方修正が小幅にとどまったダイキン<6367>、同様に業績予想を上方修正もサプライズに乏しく資源価格の下落が重石となったINPEX<1605>が大きく下落。増配を発表も営業利益予想を下方修正した旭ダイヤ<6140>、業績予想を下方修正した日東紡績<3110>、グローリー<6457>などが急落し、東証プライム市場の値下がり率上位に並んだ。グループ会社の大幅減損を発表した日医工<4541>がストップ安となった。 一方、川崎汽船<9107>を筆頭に郵船<9101>、商船三井<9104>の海運大手が大幅高。三井物産<8031>、丸紅<8002>の商社株も高い。ソフトバンクG<9984>、エムスリー<2413>、村田製<6981>、太陽誘電<6976>のハイテク・グロース株のほか、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>の半導体関連も大きく上昇。SUMCO<3436>、スズキ<7269>が好決算を材料に買われ、東証プライム市場の売買代金上位に入った。ほか、今期大幅増益見通しを示したBEENOS<3328>、上半期大幅増益が好感されたジェイリース<7187>、堅調な決算に加えて高水準の自社株買いを発表した新日本電工<5563>、同様に最終損益の黒字転換に加えて自社株買いを発表した共同印刷<7914>、などが急伸。業績予想を上方修正した三菱製鋼<5632>、外資証券の目標株価引き上げが観測されたイビデン<4062>、新光電工<6967>なども大幅高となった。 <YN> 2022/11/09 15:54 相場概況 日経平均は大幅続伸、テクニカル好転で短期筋の追随買い膨らむ 日経平均は大幅続伸。7日の米株式市場でダウ平均は423.78ドル高と続伸。中間選挙を控える中、下院で共和党優勢との報道を背景に、民主党が掲げる増税法案が通りにくくなるほか、政策審議が遅滞することでインフレが後退するとの思惑につながり、買いが優勢となった。ナスダック総合指数は長期金利上昇で朝方は伸び悩んだものの、引けにかけて上げ幅を拡大し、+0.85%と続伸。米国株高を引き継いで日経平均191.2円高からスタート。値がさハイテク株を中心に買いが入る中、朝方から断続的に水準を切り上げる形となり、前場中ごろには27943.27円(415.63円高)まで上値を伸ばした。75日移動平均線や27500円を明確に上放れたことで商品投資顧問(CTA)の先物主導での買いが膨らんだようだ。ただ、心理的な節目の28000円を手前に騰勢一服となると、午後はこう着感の強い展開となった。 大引けの日経平均は前日比344.47円高の27872.11円となった。東証プライム市場の売買高は13億4469万株、売買代金は3兆3237億円だった。セクターではガラス・土石、水産・農林、精密機器が下落率上位となった一方、空運、非鉄金属、卸売が上昇率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の78%、対して値下がり銘柄は18%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ソニーG<6758>など値がさ株を中心に主力のハイテク株が大幅高。INPEX<1605>、石油資源開発<1662>、大阪チタ<5726>、東邦チタ<5727>のほか、郵船<9101>、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>の海運、三井物産<8031>、三菱商事<8058>の商社など景気敏感株も総じて高い。太陽誘電<6976>は業績予想を下方修正も、事前の同業他社の決算で警戒感が高まっていたこともあり、悪材料出尽くし感から切り返して大幅高。業績・配当予想を上方修正した住友精化<4008>、好決算に加えて自社株買いを発表したJCU<4975>、第1四半期が高進捗となったチャームケア<6062>、業績予想を上方修正したヤマハ発<7272>などが急伸。ユニ・チャーム<8113>、日立造船<7004>、日本CMK<6958>、ゴールドウイン<8111>を受けて大幅高。 一方、7−9月期営業減益となったレノバ<9519>が急落。カルビー<2229>、NTTデータ<9613>なども減益決算が嫌気されて大幅安。業績・配当予想を下方修正した日東工業<6651>、好業績も通期計画を据え置いた日本ケミコン<6997>、第1四半期大幅減益となったエンビプロ<5698>なども大きく下落した。アルコニックス<3036>は7−9月期の大幅減益決算が嫌気されて後場から急落した。ほか、特に目立った材料は見当たらないが、ソシオネクスト<6526>が半導体関連の中では大きく逆行安となった。 <YN> 2022/11/08 15:33 相場概況 日経平均は3日ぶり反発、米株高受け投資家心理好転 日経平均は3日ぶり反発。先週末4日の米株式市場でNYダウは5日ぶり反発。中国当局の「ゼロコロナ」政策緩和期待や、10月雇用統計や連邦準備制度理事会(FRB)の一部高官の発言を受けて利上げ減速観測が広まったことなどが株価支援要因となった。米株価だを受けた今日の東京市場は投資家心理が好転し、日経平均は207.04円高からスタート。取引開始後は、朝方軟調だったダウ平均先物が底堅く推移し、また、香港ハンセン指数が堅調な動きだったこともあり、日経平均は前場の中頃から上げ幅を拡大した。後場は、8日の米中間選挙、10日の米10月消費者物価指数(CPI)発表などのイベントを控え、やや様子見ムードが広がったが、概ね今日の高値圏で底堅く推移した。大引けの日経平均は前日比327.90円高の27527.64円となった。東証プライムの売買高は12億3359万株、売買代金は2兆9125億円だった。セクターでは鉄鋼、海運業、金属製品などが上昇。一方、空運業、繊維製品、電気・ガス業などが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の70%、対して値下がり銘柄は25%となった。個別では、住友鉱<5713>、エムスリー<2413>、資生堂<4911>、AGC<5201>、花王<4452>、任天堂<7974>、ダブル・スコープ<6619>、ダイキン<6367>、キーエンス<6861>、ソニーG<6758>が高く、東エレク<8035>、SUMCO<3436>など半導体関連株、JFE<5411>、日本製鉄<5401>など鉄鋼株、川崎船<9107>、郵船<9101>など海運株、伊藤忠<8001>、丸紅<8002>など商社株が上げた。個別の材料では、好決算を発表したアイスタイル<3660>、業績予想を上方修正したサンリオ<8136>、三井倉HD<9302>、ヤマシンF<6240>、MIXI <2121>、ジーテクト<5970>、イリソ電子<6908>、飯野海<9119>、好決算と株式分割を発表したインソース<6200>、好決算と自社株買いを発表したシグマクシス<6088>などが物色された。一方、パナHD<6752>、東邦チタニウム <5727>、大阪チタ<5726>、三菱重<7011>が安く、ANA<9202>、JAL<9201>など空運株が下げた。個別の材料では、低調な決算を発表したツムラ<4540>、エーザイ<4523>、今期減益予想を発表した山一電<6941>、業績予想を下方修正したシャープ<6753>、帝人<3401>、利益予想を下方修正したリコー<7752>、日テレHD<9404>、新電元<6844>、営業利益と経常利益予想を下方修正したエフテック<7212>などが下げた。 <FA> 2022/11/07 15:35 相場概況 日経平均は大幅続落、FRBハト派転換期待の剥落で売り膨らむ 日経平均は大幅続落。国内が祝日だった間、2、3日の米株式市場でダウ平均は505.44ドル安、146.51ドル安と4日続落。連邦公開市場委員会(FOMC)では予想通り4会合連続での0.75ptの利上げが決定された。また、想定通り今後の利上げペース減速を示唆する文章も声明文に盛り込まれた。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は記者会見で「利上げ停止の検討は時期尚早」などとタカ派的なコメントを多く発した。金利の一段の上昇は避けられないとの見方からハイテク株を中心に売りが膨らんだ。ナスダック総合指数も−3.36%、−1.72%と大幅に4日続落。 米国株の大幅続落を嫌気し、祝日明けの日経平均は291.5円安からスタート。朝方から売りが先行し、前場中ごろには27032.02円(631.37円安)まで下げ幅を広げた。一方、今晩の米10月雇用統計を見極めたいとの思惑もあり、心理的な節目の27000円手前からは買い戻しが入り、その後は下げ渋る展開。「ゼロコロナ」政策の緩和を巡る憶測からアジア市況が大幅高となっていることも投資家心理を下支えし、後場はやや下げ幅を縮める展開だった。 大引けの日経平均は前日比463.65円安の27199.74円となった。東証プライム市場の売買高は16億3916万株、売買代金は3兆7036億円だった。セクターではガラス・土石、水産・農林、精密機器が下落率上位となった一方、空運、非鉄金属、卸売が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の78%、対して値上がり銘柄は19%だった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、キーエンス<6861>、村田製<6981>、JMDC<4483>、ベイカレント<6532>、Sansan<4443>などのハイテク・グロース株が大きく下落。東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>の半導体関連も大幅安。前場終了後に決算を発表した郵船<9101>、川崎汽船<9107>は業績上方修正があったが好材料出尽くし感から大きく売りに押された。川崎汽船は自社株買いも発表したが、一部大株主の売出が嫌気されたもよう。決算関連では、7−9月期の2ケタ減益が嫌気されたZHD<4689>やアドウェイズ<2489>、サプライズのない決算から米グロース株売りに押されたエムスリー<2413>などが急落。また、業績予想を下方修正したAGC<5201>、堅調決算も通期計画の据え置きが失望されたアイロムG<2372>、マンダム<4917>なども急落。ほか、ヒロセ電機<6806>、KADOKAWA<9468>なども大幅に下落した。 一方、三菱重工<7011>、IHI<7013>、川崎重工<7012>の防衛・原発関連が大きく上昇。住友商事<8053>、三井物産<8031>の商社に代表される卸売、JAL<9201>、ANAHD<9202>の空運、マツダ<7261>、SUBARU<7270>の自動車などが上昇。ソシオネクスト<6526>は半導体関連の中で逆行高を演じ上場来高値更新。決算関連では通期計画の大幅上方修正が好感された大阪チタ<5726>と三菱自<7211>が揃って急伸し、東邦チタニウム<5727>は連れ高の展開。ほか、ネットワンシステムズ<7518>、コニカミノルタ<4902>、富士急行<9010>が決算を材料に大幅高。10月既存店売上高が好感されたABCマート<2670>も大きく上昇。JVCKW<6632>、サンゲツ<8130>は直近の好決算や業績上方修正が引き続き買い材料視された。 <YN> 2022/11/04 15:44 相場概況 日経平均は3日ぶり小反落、FOMC直前に控え様子見ムード 日経平均は3日ぶり小反落。1日の米株式市場でダウ平均は79.75ドル安と続落。中国が「ゼロコロナ」政策を緩和するとの思惑で上昇したアジア、欧州市場の流れを引き継ぎ買いが先行。ただ、10月ISM製造業景況指数やJOLT求人件数などの経済指標が予想を上回ったことで利上げ観測が強まると下落に転じた。ナスダック総合指数も−0.88%と続落。米国株安を引き継いで日経平均は116.62円安からスタート。ただ、ナスダック100先物が堅調に推移していた中、日本時間3日未明3時頃に結果公表を控える米連邦公開市場委員会(FOMC)を直前に持ち高を傾ける向きは限られ、寄り付き直後から下げ渋ぶる展開。アジア市況も堅調な中、日経平均は前場中ごろには前日比プラス圏に浮上した。しかし、積極的に買い上がる向きは限られ、後場は失速。後半に持ち直したが結局マイナス圏で終えた。 大引けの日経平均は前日比15.53円安の27663.39円となった。東証プライム市場の売買高は14億3069万株、売買代金は3兆3799億円だった。セクターでは精密機器、サービス、化学が下落率上位となった一方、鉱業、鉄鋼、水産・農林が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の55%、対して値上がり銘柄は40%だった。 個別では、業績予想を上方修正したソニーG<6758>、日本製鉄<5401>、ニチレイ<2871>、横河電機<6841>、TDK<6762>が大幅に上昇。直近、好決算が確認されたばかりの三井物産<8031>、双日<2768>、NTN<6472>、東邦チタニウム<5727>、JVCKW<6632>なども大幅高。日本冶金<5480>、スミダコーポ<6817>は前日のストップ高に続いて本日も2ケタ上昇率で急伸。取引時間中に業績予想の上方修正を発表したSUBARU<7270>、ダイセル<4202>、サンゲツ<8130>は後場から急伸。パナHD<6752>は米国でのインフレ削減法案が業績に寄与するとの見方が説明会で示されたもようで大幅高。ほか、ソフトバンクG<9984>、商船三井<9104>、INPEX<1605>、丸紅<8002>、三菱自<7211>、ソシオネクスト<6526>などが大きく上昇した。 一方、花王<4452>が大幅な減益決算を受けて急落。伊藤忠テクノ<4739>も減益決算が嫌気されて大幅安。業績予想を下方修正した住友化学<4005>、ブイキューブ<3681>、業績予想を上方修正も市場予想に届かなかった日本酸素HD<4091>も大きく下落。直近の決算を嫌気した売りが続いたLITALICO<7366>、サイバーAG<4751>なども厳しく売られた。ほか、メルカリ<4385>、ダブル・スコープ<6619>、ベイカレント<6532>などが大きく下落。前日の決算が引き続き重石となったトヨタ自<7203>は続落となった。 <YN> 2022/11/02 15:32 相場概況 日経平均は続伸、アジア市況高を追い風に好決算銘柄への物色などで買い優勢 日経平均は続伸。1日の米株式市場でダウ平均は128.85ドル安と7日ぶり反落。連邦公開市場委員会(FOMC)を直前に控えた警戒感から売りが先行。月末の持ち高調整や根強い利上げ減速期待を背景にダウ平均は一時プラス圏を回復する場面もあったが、戻り売りに押されて再び下落。長期金利の上昇でハイテク株も軟調で、ナスダック総合指数も−1.02%と反落。日経平均は27.18円高の小幅高でスタート。日本時間で3日未明3時頃に結果公表を控えるFOMCを前に様子見ムードが強い中ではあったが、好決算銘柄を中心に買いが優勢の展開となった。時間外取引のナスダック100先物が次第に上げ幅を広げたほか、ハンセン指数を筆頭とした中国・香港株の急伸も追い風に、日経平均も大引けまで騰勢を強める流れとなった。 大引けの日経平均は前日比91.46円高の27678.92円となった。東証プライム市場の売買高は12億3255万株、売買代金は3兆1220億円だった。セクターでは卸売、鉄鋼、食料品が上昇率上位となった一方、金属製品、海運、電気・ガスが下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の46%、対して値下がり銘柄は50%だった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、キーエンス<6861>、日立製<6501>、ファナック<6954>、SMC<6273>など主力ハイテク株が大幅に上昇。後場に好決算と共に自社株買いや増配を発表した三井物産<8031>のほか、丸紅<8002>、住友商事<8053>、子会社の業績上方修正があった三菱商事<8058>など商社株が軒並み高。双日<2768>も昼頃に発表した決算と増配が評価され急伸。日本製鉄<5401>、大阪チタ<5726>、INPEX<1605>など市況関連株も高かった。三菱重工<7011>も後場に業績上方修正を発表して買われた。 前日の決算が評価されたところでJVCケンウッド<6632>、日本冶金工業<5480>、スミダ<6817>がストップ高まで買われ、メルカリ<4385>、ファイズHD<9325>、SREHD<2980>、旭有機材<4216>、テクノプロ<6028>、マクニカHD<3132>、中国塗料<4617>、ビジネス太田昭和<9658>が2ケタの上昇率となった。JT<2914>、NTN<6472>、栗田工業<6370>、パナソニックHD<6752>なども決算を受けて大きく上昇。コマツ<6301>も業績上方修正などが好感された。 一方、川崎汽船<9107>を筆頭に郵船<9101>、商船三井<9104>の海運大手は軒並み下落。JR東日本<9020>、JR東海<9022>の陸運、KDDI<9433>、NTT<9432>の通信が総じて下落。日本電産<6594>、HOYA<7741>なども軟調。トヨタ自<7203>は事前に目線は下がっていたものの、市場予想を下回るネガティブな決算が嫌気され、後場から売られた。京セラ<6971>は7−9月期の2ケタ営業減益を受けて急落。通期計画を下方修正した村田製<6981>はあく抜けとならずに売られた。業績を大幅に下方修正したLIXIL<5938>は失望売りで急落。ほか、デクセリアルズ<4980>は業績上方修正や自社株買い枠の拡大を発表も営業増益率の鈍化などが嫌気され、売られた。 <YN> 2022/11/01 15:54 相場概況 日経平均は3日ぶり大幅反発、米株大幅高で市場心理好転 日経平均は3日ぶり大幅反発。先週末28日の米株式市場でNYダウは大幅に6日続伸。米連邦準備制度理事会(FRB)の金利がピークに接近したとの見方などから買いが先行。銀行株の上昇や石油会社の決算が好調で一段と相場を押し上げた。また、ハイテク株にも押し目買いが見られ、ナスダック総合指数は3日ぶりに大幅反発となった。米株大幅高を受けた今日の東京株式市場は買いが先行し、日経平均は299.10円高からスタート。取引開始後も概ね底堅く推移し、朝方安かった香港ハンセン指数が上げに転じたこともあり、日経平均は前場中頃に上昇幅を広げた。後場は、11月2日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、上値追いにはやや慎重な時間帯が長かったが、概ね高値圏での推移となった。大引けの日経平均は前日比482.26円高の27587.46円となった。東証プライムの売買高は12億2850万株、売買代金は3兆1853億円だった。セクターでは電気機器、機械、海運業などが上昇。一方、ガラス土石製品、石油石炭製品の2業種が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の80%、対して値下がり銘柄は17%となった。個別では、ソフトバンクG<9984>、メルカリ <4385>、SMC<6273>、村田製<6981>、デンソー<6902>、レーザーテック<6920>、ダイキン<6367>、任天堂<7974>、キヤノン<7751>、大阪チタ<5726>、ソニーG<6758>、三菱UFJ<8306>などが高く、また、郵船<9101>、川崎船<9107>など海運株、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体関連株、ツガミ<6101>、オークマ<6103>など機械株、クレセゾン<8253>、アイフル<8515>などクレジット・消費者金融株も上げた。個別の材料では、堅調な決算を発表した日立<6501>、キーエンス<6861>、都競馬<9672>、オリコ<8585>、ストライク<6196>、ソシオネクスト<6526>、業績予想を上方修正した商船三井<9104>、豊通商<8015>、アルプス<6770>、ジェイテクト<6473>、東エレデバ<2760>、スターティアHD<3393>、バイタルKSK<3151>、アルプス物流<9055>、ゼリア新薬<4559>、エレマテック<2715>、プロトコーポ<4298>などが物色された。一方、イビデン<4062>、OLC<4661>、特殊陶<5334>、富士通<6702>などが安く、個別の材料では、低調な決算を発表したロードスター<3482>、GセブンHD<7508>、業績予想を下方修正したアンリツ<6754>、ガイシ<5333>、大平金<5541>、共英製鋼<5440>、今期減益予想を発表したM&Aキャピ<6080>などが下げた。 <FA> 2022/10/31 15:25 相場概況 日経平均は続落、米IT大手の低調決算やアジア市況の大幅安で投資家心理悪化 日経平均は続落。27日の米株式市場でダウ平均は194.17ドル高と5日続伸。米7-9月期国内総生産(GDP)速報値の3四半期ぶりプラス成長への回復やキャタピラーなどの好決算、米長期金利の低下が相場を支援するも、メタ・プラットフォームズの低調な決算が重石となり、ナスダック総合指数は−1.62%と大幅続落した。引け後に発表されたアマゾン・ドットコムの決算が失望的だったこともあり、日経平均は247.86円安と大幅下落でスタート。ただ、日銀金融政策決定会合の結果などを控える中、持ち高を傾ける向きは限られ、前引けまで下げ幅を縮める展開。しかし、予想通り日銀の大規模緩和維持が決まった昼過ぎからは、ナスダック100先物の軟調推移や香港ハンセン指数を中心としたアジア市況の大幅安が投資家心理を悪化させ、後場の日経平均は大引けまで下げ幅を広げる流れとなった。 大引けの日経平均は前日比240.04円安の27105.20円となった。東証プライム市場の売買高は24億1034万株、売買代金は5兆7689億円だった。セクターでは海運、精密機器、鉱業が下落率上位となった一方、輸送用機器、陸運、サービスが上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の64%、対して値上がり銘柄は33%だった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、日立製<6501>、キヤノン<7751>、日本電産<6594>、SMC<6273>、エムスリー<2413>、TDK<6762>、オムロン<6645>などのハイテク関連が全般下落。川崎汽船<9107>を筆頭とした郵船<9101>、商船三井<9104>の海運のほか、INPEX<1605>、三井物産<8031>、日本製鉄<5401>などの景気敏感株が総じて軟調。決算が好感されたアドバンテスト<6857>は買われたものの、東エレク<8035>、ディスコ<6146>、ルネサス<6723>などその他の半導体株は冴えない。ファナック<6954>が業績予想の下方修正で急落し、HOYA<7741>は前日の後場の取引時間中に発表した決算が引き続き売り材料視された。NRI<4307>は市場予想を下回る決算で大きく下落。鉱区延長に関してネガティブなニュースが伝わった三井松島HD<1518>はストップ安まで売られた。 一方、トヨタ自<7203>、いすゞ自動車<7202>、ブリヂストン<5108>の自動車関連、NTT<9432>、KDDI<9433>の通信、第一三共<4568>、武田薬<4502>の医薬品、JR西日本<9021>、JR東海<9022>の陸運などが堅調。ほか、コマツ<6301>、メルカリ<4385>、SHIFT<3697>などが高い。決算関連ではイビデン<4062>、新光電工<6967>が急伸し、アドバンテスト、OLC<4661>、富士通<6702>なども大幅に上昇、富士電機<6504>、東邦チタニウム<5727>なども買われた。業績予想を上方修正した信越化学<4063>は買い先行も失速して下落に転じた。東証プライム市場の値上がり率トップは決算が好感されたシンプレクスHD<4373>となった。 <YN> 2022/10/28 15:57 相場概況 日経平均は4日ぶり反落、連日で軟調なGAFAM決算が重石 日経平均は4日ぶり反落。26日の米株式市場でダウ平均は2.37ドル高とほぼ横ばい。新築住宅販売件数の減少などを背景にした景気減速懸念から売りが先行。一方、カナダ中央銀行が予想より小幅な利上げを発表したことで、米国での利上げ減速期待が強まり、長期金利の低下を背景にダウ平均は上昇に転じた。他方、主力企業の決算に失望した売りでナスダック総合指数は−2.03%と大幅反落。日経平均は24.61円安とほぼ横ばいからスタート。前日の米国の主要株価指数や主要企業の決算がまちまちだったことで、手掛かり材料難の中、前日終値近辺での一進一退が続いた。時間外取引のダウ平均先物や中国・香港株の上昇が支援要因になった一方、米メタ・プラットフォームズの決算を受けた株価急落が重石になった。今晩のアップルやアマゾンの決算に対する警戒感もあり、後場はじり下げ基調となった。 大引けの日経平均は前日比86.60円安の27345.24円となった。東証プライム市場の売買高は10億7864万株、売買代金は2兆6894億円だった。セクターでは銀行、海運、繊維製品が下落率上位となった一方、鉱業、電気・ガス、石油・石炭が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の69%、対して値上がり銘柄は26%だった。 個別では、円高・ドル安を受けてトヨタ自<7203>、三菱自<7211>、ホンダ<7267>など自動車関連が軒並み下落。米長期金利の低下を背景に三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、第一生命HD<8750>の金融も総じて下落。川崎汽船<9107>を筆頭に、郵船<9101>、商船三井<9104>の海運は大幅続落。NTT<9432>、KDDI<9433>、ソフトバンク<9434>の通信、伊藤忠<8001>、三菱商事<8058>の商社、7&I−HD<3382>、花王<4452>のディフェンシブの一角が安い。また、アサヒG<2502>、セイコーエプソン<6724>、大阪チタ<5726>などの下落が目立った。ほか、ZHD<4689>、富士フイルム<4901>、任天堂<7974>などが軟調。決算を発表したところでは日東電工<6988>、キヤノン<7751>、サイバーAG<4751>などが売られた。 一方、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>の半導体関連のほか、キーエンス<6861>、SMC<6273>、日本電産<6594>、安川電機<6506>、イビデン<4062>、新光電工<6967>などハイテク関連、エーザイ<4523>、第一三共<4568>の医薬品、マネーフォワード<3994>、Sansan<4443>など中小型グロースの一角が高い。INPEX<1605>、出光興産<5019>は原油市況の上昇を受けて上昇。九電工<1959>、カプコン<9697>、日立建機<6305>、日本航空電子<6807>、富士通ゼネラル<6755>などは決算が好感されて大きく上昇。オムロン<6645>は決算を受けて買い先行も伸び悩んだ。トビラシステムズ<4441>は会社リリースを受けて急伸した。 <YN> 2022/10/27 15:51 相場概況 日経平均は3日続伸、買い優勢も米IT大手の冴えない決算やアジア市況の失速が重石 日経平均は3日続伸。25日の米株式市場でダウ平均は337.12ドル高と3日続伸。予想を下回った住宅関連指標を受けて景気後退懸念が強まるなか売りが先行。一方、10月消費者信頼感指数の悪化を背景に長期金利が大きく低下すると買いが優勢となり上昇に転じた。ナスダック総合指数は+2.25%と3日続伸。金利低下と米株高を好感し、日経平均は160.36円高からスタート。朝方の買い先行後はもみ合いが続いていたが、中国・香港株が大幅高となると、前場中ごろからは日経平均も騰勢をさらに強める動きとなり、前引け直前に27578.05円(327.77円高)とこの日の高値を付けた。しかし、午後に入って、中国・香港株が大きく失速すると、日経平均も騰勢を弱める展開となり、大引けにかけて上げ幅を縮める動きが続いた。マイクロソフトなどの決算を受けた時間外での株価下落も響いた。 大引けの日経平均は前日比181.56円高の27431.84円となった。東証プライム市場の売買高は10億4471万株、売買代金は2兆7071億円だった。セクターでは医薬品、サービス、その他金融が上昇率上位となった一方、海運、陸運、石油・石炭が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の66%、対して値下がり銘柄は30%だった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、キーエンス<6861>、メルカリ<4385>、リクルートHD<6098>、エムスリー<2413>などのハイテク・グロース株が大幅高。エーザイ<4523>、アステラス製薬<4503>、第一三共<4568>の医薬品、ニトリHD<9843>、神戸物産<3038>、資生堂<4911>のディフェンシブ、富士通<6702>、NTTデータ<9613>なども高い。好決算が評価されたオービック<4684>、業績予想を上方修正したシマノ<7309>が大幅高。リョーサン<8140>やNOK<7240>、サイボウズ<4776>も業績上方修正が好感され急伸。セプテーニHD<4293>との資本提携締結を発表したanfac<7035>も急伸した。セメント事業からの撤退を発表したデンカ<4061>は構造改革として評価される形に。東証プライム市場の値上がり率上位にはマネーフォワード<3994>、JMDC<4483>、Sansan<4443>、ネットプロHD<7383>などグロース株が多く入った。 一方、米半導体大手テキサス・インスツルメンツの軟調な決算を受けて、東エレク<8035>、ルネサス<6723>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>の半導体関連が下落し、レーザーテック<6920>も売られた。ダブル・スコープ<6619>、SMC<6273>のほか、日本電産<6594>、村田製<6981>、ローム<6963>、TDK<6762>のハイテク関連、丸紅<8002>、INPEX<1605>、日本製鉄<5401>、三菱重工<7011>などの市況関連株が下落。JR東日本<9020>、JR東海<9022>の陸運も軟調。国内証券によるレーティング格下げを受けて、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運大手3社は揃って大幅に下落。7−9月期営業益が市場予想を下回った山パン<2212>、好決算も出尽くし感に繋がったKOA<6999>などが急落。キヤノンMJ<8060>も業績予想を上方修正したが売られた。 <YN> 2022/10/26 16:00 相場概況 日経平均は続伸、英財政不安後退やアジア市況の反発で安堵感 日経平均は続伸。24日の米株式市場でダウ平均は417.06ドル高と続伸。英国でスナク元財務相が次期首相に就任する見通しとなり、同国の財政不安が後退したことに加え、主要ハイテク企業決算を前にした持ち高調整を背景に終日堅調に推移。連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペース減速期待も根強く上昇を支援。ナスダック総合指数も+0.85%と続伸。欧米株高を受けて日経平均は138.3円高と27000円を回復してスタート。前日に大幅安となった中国・香港株が続落するなか、一時的に上げ幅を縮小する場面も見られたが、大きく値崩れすることはなかった。アジア市況が昼過ぎからは上昇に転じると買いに弾みが付き、後場の日経平均は100円超上げ幅を広げて始まったが、25日の米株式市場で発表を控えるマイクロソフトなどの決算を前に様子見が支配的で、その後はこう着感の強い展開が続いた。 大引けの日経平均は前日比275.38円高の27250.28円となった。東証プライム市場の売買高は10億4008万株、売買代金は2兆7991億円だった。セクターでは海運、ゴム製品、石油・石炭を筆頭に全面高となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の74%、対して値下がり銘柄は22%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、ソフトバンクG<9984>、キーエンス<6861>、ソニーG<6758>の主力ハイテク・グロース株が総じて上昇。村田製<6981>、新光電工<6967>のハイテク、郵船<9101>、川崎汽船<9107>の海運、NTT<9432>、KDDI<9433>の通信、武田薬<4502>、エーザイ<4523>の医薬品が高い。ほか、INPEX<1605>、出光興産<5019>、三井物産<8031>、コマツ<6301>の市況関連株、ホンダ<7267>、ブリヂストン<5108>、デンソー<6902>の自動車関連も強い動き。しまむら<8227>、ニトリHD<9843>は10月既存店売上高が好感された。円谷フィールズHD<2767>、野村マイクロ<6254>、東リ<7971>は業績予想の上方修正を受けてそれぞれ急伸。日本電産<6594>は上半期上振れ着地や車載事業の回復が評価された。 一方、ダブル・スコープ<6619>のほか、任天堂<7974>、OLC<4661>、SMC<6273>の値がさ株の一角が軟調。資生堂<4911>、コーセー<4922>、花王<4452>、パンパシHD<7532>、7&I−HD<3382>などディフェンシブ系も総じて冴えない動き。東証プライム市場の値下がり率上位には業績予想を下方修正したトランコム<9058>のほか、ギフティ<4449>、ソースネクスト<4344>、インソース<6200>、レノバ<9519>、マネーフォワード<3994>、インフォマート<2492>などグロース株が多く入った。中外製薬<4519>は決算が冴えず、医薬品セクターの中で逆行安となった。 <YN> 2022/10/25 15:38 相場概況 日経平均は3日ぶり反発、米株高が支えとなるも朝高の後は伸び悩み 日経平均は3日ぶり反発。先週末21日の米株式市場でNYダウは3日ぶり大幅反発。ウォールストリート・ジャーナル紙が、連邦準備制度理事会(FRB)が11月連邦公開市場委員会(FOMC)で0.75ptの利上げを行った後、利上げペース減速を協議する可能性を報じたため、12月FOMCでの利上げ幅縮小の思惑が強まり、ダウ平均は上げ幅を拡大した。米株高を受けた今日の日経平均は342.42円高でスタートした。取引開始後、中国の新指導部の正式発足を受けた香港株が大幅に下げたことなどが重しとなり、日経平均は前場の中頃からは売りに押される場面が目立った。後場は、日経平均が一段と伸び悩んだ後、やや様子見ムードが広がったが、取引終了にかけてはさらに上げ幅を縮める展開となった。大引けの日経平均は前日比84.32円高26974.90円となった。東証プライムの売買高は10億3097万株、売買代金は2兆6027億円だった。セクターでは海運業、非鉄金属、ゴム製品などが上昇。一方、不動産業、陸運業、小売業が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の49%、対して値下がり銘柄は46%となった。個別では、ローム<6963>、コマツ<6301>、WSCOPE<6619>、SMC<6273>、リクルートHD<6098>、ディスコ<6146>、信越化<4063>、キーエンス<6861>、エムスリー<2413>、レーザーテック<6920>、三菱UFJ<8306>、第一生命HD<8750>が高く、アドバンテスト<6857>など半導体関連株、SHIFT<3697>などグロース株、商船三井<9104>など海運株、住友鉱<5713>など非鉄株などが上げた。個別の材料では、業績予想を上方修正した東映アニメ<4816>、モリ工業<5464>、自社株買いを発表したシーアールイー<3458>などが上げた。また、今日決算発表を予定している日本電産<6594>も期待感から買われた。一方、ファーストリテ<9983>、エーザイ<4523>、NTT<9432>、ANA<9202>が安く、菱地所<8802>など不動産株、高島屋<8233>など百貨店株、京急<9006>など電鉄株などが下げた。個別の材料では、業績予想を下方修正したプリマハム<2281>、リオン<6823>、月次営業利益が減益となった神戸物産<3038>、業績・配当予想上方修正と自社株買いを発表したが上半期決算が予想を下回った東製鉄<5423>が下げた。また、業績予想を上方修正したKeyHolder<4712>、大東建託<1878>、ダイハツデイ<6023>や、好調な月次売上高を発表した西松屋チェ<7545>なども材料出尽くし感から軟調な展開となった。 <FA> 2022/10/24 15:30 相場概況 日経平均は続落、米金利高や業績悪化懸念が重石に 日経平均は続落。20日の米株式市場でダウ平均は90.22ドル安と続落。低水準の週次失業保険申請件数や予想並みとなった9月中古住宅販売件数を受けて景気減速懸念が後退。企業の好決算もこれを後押し。しかし、フィラデルフィア連銀総裁のタカ派発言が嫌気され、米10年債利回りが連日で14年ぶりの高値を更新するなか下落に転じた。ナスダック総合指数も−0.61%と続落。日経平均は103.46円安と27000円割れからスタート。米動画写真共有アプリのスナップが決算を受けて時間外取引で急落していたことが投資家心理を悪化させ、売りが先行した。寄り付き直後は一進一退の展開だったが、午後に入ると、ナスダック100先物の軟調推移が重石となったほか、来週以降に本格化する企業決算を前にした見送りムードが強まり、下げ幅を広げる展開に、結局大引けと同時にこの日の安値を付けた。 大引けの日経平均は前日比116.38円安の26890.58円となった。東証プライム市場の売買高は10億2666万株、売買代金は2兆5950億円だった。セクターでは陸運、空運、倉庫・運輸が下落率上位となった一方、石油・石炭、海運、鉱業が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の77%、対して値上がり銘柄は19%だった。 個別では、ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>、任天堂<7974>、ダイキン<6367>、HOYA<7741>の値がさ株が軟調。JAL<9201>、JR東海<9022>、OLC<4661>、エアトリ<6191>、三越伊勢丹HD<3099>のリオープン・インバウンド関連が軒並み下落。日本製鉄<5401>、住友鉱山<5713>、クボタ<6326>などの市況関連株でも売り優勢なものが目立った。第一三共<4568>、塩野義<4507>、武田薬<4502>の医薬品も総じて安い。1ドル=150円台の歴史的な円安進行下ではあるが、マツダ<7261>、SUBARU<7270>、スズキ<7269>など自動車関連が全般冴えない。クレディセゾン<8253>、コーセー<4922>、エイチ・アイ・エス<9603>はレーティング格下げを受けて大きく下落。インド同業大手の決算が嫌気された関西ペイント<4613>は急落した。ツガミ<6101>は午後に業績予想の下方修正を発表して急落した。 一方、ディスコ<6146>の決算を好感して同社のほか、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、スクリン<7735>など半導体関連が軒並み高。ローム<6963>、三井ハイテック<6966>なども高い。フランスでの工場建設計画を発表したダブル・スコープ<6619>は急伸。良品計画<7453>、F&LC<3563>、ニトリHD<9843>のディフェンシブ系の一角が大幅高。レオパレス21<8848>は、「数字工作」報道に対する否定コメントを発表して急反発した。 <YN> 2022/10/21 16:01 相場概況 日経平均は3日ぶり反落、米金利上昇嫌気も中国コロナ規制緩和報道で下げ渋る 日経平均は3日ぶり反落。19日の米株式市場でダウ平均は99.99ドル安と反落。企業決算を好感した買いが先行したが、米10年債利回りが4.14%と2008年7月ぶりの高水準にまで上昇したことが嫌気されて下落に転じた。ナスダック総合指数も−0.85%と反落。日経平均は275.63円安と27000円を割り込んでスタート。ナスダック100先物が下げ幅を広げていたことに加え、香港ハンセン指数も大幅安となっていたことで、午前は下げ幅を広げる動きが続いた。しかし、後場の寄り付き直後に26872.45円(384.93円安)とこの日の高値を付けてからは下げ渋ると、その後、中国当局が新型コロナ対策として実施している入国者の隔離期間の短縮を討議と伝わると、ムードが一変して買い戻しが強まり、午後中ごろには27092.55円(164.83円安)まで回復した。 大引けの日経平均は前日比250.42円安の27006.96円となった。東証プライム市場の売買高は10億4453万株、売買代金は2兆5453億円だった。セクターでは精密機器、ガラス・土石、海運が下落率上位となった一方、鉱業、空運、銀行が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の68%、対して値上がり銘柄は27%だった。 個別では、キーエンス<6861>、SMC<6273>、HOYA<7741>、ファーストリテ<9983>の値がさ株が大きく下落。東エレク<8035>、ルネサス<6723>、アドバンテスト<6857>の半導体関連の下落率も大きかった。ベイカレント<6532>、SHIFT<3697>などの値がさグロース株が大幅安。ほか、イビデン<4062>、ローム<6963>、京セラ<6971>などのハイテクが全般軟調だった。外資証券による新規の売り推奨が観測されたGMOPG<3769>が大きく下落。インバウンド関連は、大型主力株は堅調だったが、ソースネクスト<4344>、オープンドア<3926>などの中小型株の一角は売られた。BEENOS<3328>は、出資先企業が子会社の上場申請取り下げを発表したことが嫌気されて急落した。ほか、フジクラ<5803>、イーレックス<9517>、MSOL<7033>、Sansan<4443>などが東証プライム市場の下落率上位に並んだ。 一方、蘭ASMLの好決算を手掛かりにレーザーテック<6920>が半導体関連の中で逆行高。関連株の中ではソシオネクスト<6526>も上昇した。INPEX<1605>、石油資源開発<1662>のエネルギー関連が大きく上昇。JAL<9201>、ANAHD<9202>、JR西日本<9021>、高島屋<8233>、三越伊勢丹HD<3099>、マツキヨココカラ<3088>などの主力のインバウンド関連が軒並み高。NTT<9432>、NTTデータ<9613>、花王<4452>、資生堂<4911>、7&I−HD<3382>などのディフェンシブ系の一角も堅調だった。良品計画<7453>は国内証券の目標株価引き上げを好感して大幅高。業績予想の上方修正を発表したイントラスト<7191>、日本光電<6849>、イワキポンプ<6237>も大きく上昇。日清粉G<2002>は減損損失を計上も、営業利益予想などは引き上げられ、大幅高となった。 <YN> 2022/10/20 15:51

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