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相場概況 日経平均は3日ぶり大幅反発、海外下げ一服で反発期待の買い、半導体株など高い 日経平均は3日ぶり大幅反発。20日の米国市場でNYダウは大幅に3日続落し、433ドル安となった。世界的な新型コロナウイルス感染拡大などが懸念されたが、一時700ドル近く下落したのちに買い戻しが入って下げ幅を縮小。ここ2日で1100円あまり下落していた日経平均も、本日は買い戻しや自律反発期待の買いが先行して371円高からスタートした。その後、香港ハンセン指数の反発や時間外取引でのNYダウ先物の上昇を追い風に一時28533.74円(前日比595.93円高)まで上昇すると、高値圏でこう着感を強めた。大引けの日経平均は前日比579.78円高の28517.59円となった。東証1部の売買高は10億1566万株、売買代金は2兆3405億円だった。業種別では、全33業種がプラスとなり、海運業、その他製品、証券、ゴム製品、電気機器が上昇率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の77%、対して値下がり銘柄は20%となった。個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が5%近く上昇したほか、2位の任天堂<7974>や3位の東エレク<8035>も上げが目立った。米マイクロン・テクノロジーの好決算を受け、レーザーテックや東エレクといった半導体関連株に買いが向かったようだ。その他売買代金上位もソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>、郵船<9101>など全般堅調。新型コロナ飲み薬が変異株「オミクロン型」にも有効との初期分析を発表した塩野義<4507>は5%超上昇し、業績予想の修正を発表したあすか製薬HD<4886>は急反発。また、クラウディア<3607>が東証1部上昇率トップとなり、ブラス<2424>はストップ高を付けた。一方、ZHD<4689>やソフトバンク<9434>は小幅に下落。業績下方修正を発表した日機装<6376>は売りがかさみ、売上計上時期を巡る社内調査実施を発表した日本M&A<2127>は東証1部下落率上位に顔を出した。 <HK> 2021/12/21 15:56 相場概況 日経平均は大幅続落、28000円割れ、海外コロナ拡大や金融引き締めで 日経平均は大幅続落。17日の米国市場でNYダウは大幅続落し、532ドル安となった。欧米で新型コロナウイルス変異株「オミクロン型」が感染拡大しているうえ、連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事が3月にも利上げする可能性を示唆し、主要中央銀行の金融引き締め姿勢が改めて意識された。週明けの日経平均はこうした流れを引き継いで220円安からスタート。中国当局による利下げや本土投資家の海外証券取引を巡る報道などもネガティブ視され、引けにかけて一時27893.18円(前週末比652.50円安)まで下落した大引けの日経平均は前週末比607.87円安の27937.81円となった。終値で28000円を割り込んだのは今月6日以来。東証1部の売買高は11億4233万株、売買代金は2兆4541億円だった。業種別では、全33業種がマイナスとなり、証券、鉱業、ゴム製品、非鉄金属、石油・石炭製品が下落率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の94%、対して値上がり銘柄は5%となった。個別では、レーザーテック<6920>が3%超下落したほか、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、郵船<9101>などその他売買代金上位も全般軟調。ホンダ<7267>は鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)の12月生産台数が下振れする見通しと伝わり、西松屋チェ<7545>は第3四半期決算が嫌気されて売りが出た。また、井筒屋<8260>が急反落して東証1部下落率トップとなり、ラウンドワン<4680>や新生銀<8303>も下落率上位に顔を出した。一方、売買代金上位では任天堂<7974>とエムスリー<2413>が逆行高。新市場区分(プライム市場)の上場維持基準の適合に向けた計画書を提出したニチモウ<8091>、増配や自社株消却を発表したラサ商事<3023>などは急伸し、ミクニ<7247>が東証1部上昇率トップとなった。 <HK> 2021/12/20 16:02 相場概況 日経平均は3日ぶり大幅反落、500円超安、各国中銀の緩和姿勢後退で 日経平均は3日ぶり大幅反落。16日の米国市場でNYダウは小幅に反落し、29ドル安となった。英イングランド銀行(中央銀行)が予想外の利上げに踏み切り、米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締め姿勢に傾いたことも改めて意識されて、ハイテク株を中心に売りが出た。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで211円安からスタート。前場は軟調もみ合いが続いたが、後場になって日銀がコロナ禍に対応した資金繰り支援策の縮小を決めたことが伝わると、一時28503.08円(前日比563.24円安)まで下落した。大引けの日経平均は前日比520.64円安の28545.68円となった。東証1部の売買高は14億4002万株、売買代金は3兆3804億円だった。業種別では、精密機器、サービス業、金属製品が下落率上位で、その他も全般軟調。一方、鉱業、電気・ガス業、石油・石炭製品など4業種が上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の75%、対して値上がり銘柄は21%となった。個別では、レーザーテック<6920>、ソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>などが軟調で、東エレク<8035>とリクルートHD<6098>は3%超の下落。米ハイテク株安の流れを引き継いで値がさグロース(成長)株の下げが目立った。郵船<9101>や川崎船<9107>は小安い。東京都内で新型コロナウイルス変異株「オミクロン型」の感染者が確認されてOLC<4661>は急反落。新型コロナ飲み薬の開発中止を発表した中外薬<4519>も売りがかさんだ。また、来週のIPO(新規株式公開)ラッシュを前に15日上場したネットプロHD<7383>が売られ、東証1部下落率上位に顔を出した。一方、商船三井<9104>やキヤノン<7751>は小じっかり。原油などの商品市況が上昇し、INPEX<1605>などの関連銘柄が買われた。決算発表のアスクル<2678>や自社株買い実施のFB<3843>は急伸。また、井筒屋<8260>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。 <HK> 2021/12/17 16:10 相場概況 日経平均は大幅続伸、600円超高で29000円台回復、FOMC通過で 日経平均は大幅続伸。15日の米国市場でNYダウは3日ぶりに反発し、383ドル高となった。連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和の縮小(テーパリング)を加速することが決まり、来年の利上げ見通しについては従来の1回から3回に増えた。ただ、おおむね想定内と受け止められて買い優勢となった。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで408円高からスタートすると、朝方には29000円台を回復。その後売りが出て伸び悩む場面もあったが、引けにかけて強含み、この日の高値圏で取引を終えた。大引けの日経平均は前日比606.60円高の29066.32円となった。終値で29000円台に乗せるのは11月25日以来。東証1部の売買高は10億5352万株、売買代金は2兆6517億円だった。業種別では、海運業、精密機器、鉱業が上昇率上位で、その他も全般堅調。パルプ・紙のみ小幅に下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の77%、対して値下がり銘柄は19%となった。個別では、郵船<9101>、川崎船<9107>、商船三井<9104>といった海運株が揃って大きく上昇。一部証券会社の目標株価引き上げが観測された。その他売買代金上位もトヨタ自<7203>、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>など全般堅調で、レーザーテック<6920>やOLC<4661>の上げが目立った。米中関係の悪化懸念から中国アリババ集団などが下落し、ソフトバンクG<9984>はやや伸び悩み。増配を発表したキヤノン<7751>は6%超上昇した。また、新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書を公表した大末建<1814>、決算発表のギフト<9279>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、日経平均採用銘柄では新生銀<8303>が7%の下落。今期黒字見通しを示したパーク24<4666>は朝高後にマイナス転換した。また、やはり前日に通期決算発表したプロレド<7034>やオハラ<5218>が東証1部下落率上位に顔を出した。 <HK> 2021/12/16 15:57 相場概況 日経平均は小幅反発、米FOMC公表結果直前に控え模様眺め 日経平均は小幅反発。前日の米株式市場でNYダウは続落。新型コロナウイルスワクチンや治療薬の有効性を示す調査結果が好感されるも、11月生産者物価指数(PPI)が予想を上回ったことで金融引き締めの加速懸念が高まりハイテク株を中心に売られた。ナスダック総合指数は大幅に続落。こうした流れを受け日経平均は74.17円安でスタート。前日に大きく調整していたこともあり、すぐに切り返すと一時プラスに転じた。しかし、イベント前に大きく買い戻す動きには乏しく、前引けにかけては再びマイナスに転換。後場は改めてプラス圏に浮上したが様子見ムードが強く、前日終値近辺でのもみ合いにとどまった。 大引けの日経平均は前日比27.08円高の28459.72円となった。東証1部の売買高は9億9023万株、売買代金は2兆3117億円だった。セクターでは輸送用機器、証券・商品先物取引業、サービス業などが上昇率上位に並んだ一方、海運業、精密機器、ゴム製品などが下落率上位に並んだ。東証1部の値上がり銘柄は全体の60%、対して値下がり銘柄は34%となった。 個別では、前日のバッテリーEV戦略に関する説明会が評価されたトヨタ自<7203>が3%超と買われ、デンソー<6902>は4%超と大幅に上昇、三井ハイテク<6966>も6%超上げた。そのほか、ソフトバンクG<9984>、リクルートHD<6098>、ソニーG<6758>、日本電産<6594>など主力株が堅調。JR東日本<9020>やJAL<9201>、エイチ・アイ・エス<9603>など旅行関連もしっかり。好決算や中計目標の上方修正が材料視されたジェイ・エス・ビー<3480>は急伸し東証1部の上昇率トップとなった。ハイブリッドイベントに対応するサービスの提供を開始したブイキューブ<3681>や国内証券が格上げしたUSENNEXT<9418>も急伸し、上昇率上位に並んだ。 一方、川崎汽船<9107>が7%超と急落し、郵船<9101>や商船三井<9104>も大きく下落。HOYA<7741>、アドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>などの半導体関連株で売りが目立つものが散見され、ダイキン<6367>、ファーストリテ<9983>、信越化学<4063>、キーエンス<6861>など値がさ株の一角も軟調。今期見通しや中計目標が市場期待を下回った神戸物産<3038>はもみ合いの末に売り優勢。業績予想の下方修正が嫌気されたエニグモ<3665>は急落し、東証1部の下落率トップとなった。最高裁の決定を受けて買収プレミアムへの期待感が剥落した関西スーパー<9919>も急落し、下落率上位に並んだ。そのほか、8-10月期の営業減益が失望感を誘ったヤーマン<6630>が大幅に下落した。 <YN> 2021/12/15 16:01 相場概況 日経平均は反落、コロナやFOMC警戒、首相発言も 日経平均は反落。13日の米国市場でNYダウは反落し、320ドル安となった。英国で新型コロナウイルス変異株「オミクロン型」による初の死者が確認され、14日から開催される連邦公開市場委員会(FOMC)で金融緩和の縮小ペースが加速する可能性も警戒された。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで85円安からスタート。FOMCを前に積極的な買いは手控えられたうえ、後場には岸田文雄首相の自社株買いを巡る発言が嫌気される場面もあり、一時28309.67円(前日比330.82円安)まで下落した。大引けの日経平均は前日比207.85円安の28432.64円となった。東証1部の売買高は9億8594万株、売買代金は2兆3251億円だった。業種別では、空運業、サービス業、陸運業が下落率上位だった。一方、保険業、医薬品、電気・ガス業が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の60%、対して値上がり銘柄は35%となった。個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が3%超の下落。前日の米国市場でエヌビディアなどの半導体関連株が大きく下落した流れを引き継いだ。ファーストリテ<9983>や東エレク<8035>といった値がさ株も軟調で、2銘柄で日経平均を約107円押し下げた。その他売買代金上位ではソフトバンクG<9984>、川崎船<9107>、リクルートHD<6098>がさえない。ANA<9202>などの空運株は海外での新型コロナ「オミクロン型」の感染拡大を警戒した売りが出た。また、広済堂HD<7868>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、トヨタ自<7203>が5日ぶりに反発し、前日ストップ高の三井ハイテク<6966>は商いを伴って続伸。H.I.S.<9603>は年内の増資完了見通しが安心感につながり、東京海上<8766>は外資系証券の投資判断付与が買い材料視された。また、決算発表のHamee<3134>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。 <HK> 2021/12/14 15:57 相場概況 日経平均は3日ぶり反発、米CPI受け買い先行、FOMC前に上値重く 日経平均は3日ぶり反発。10日の米国市場でNYダウは反発し、216ドル高となった。11月の消費者物価指数(CPI)が39年ぶりの高い伸びを記録したが、市場予想とほぼ一致し、インフレや金融引き締め加速への警戒感が和らいだ。週明けの日経平均もこうした流れを引き継いで267円高からスタートすると、前場中ごろには一時28793.32円(前週末比355.55円高)まで上昇。ただ、14~15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に積極的な買いは手控えられ、やや上値の重い展開となった。大引けの日経平均は前週末比202.72円高の28640.49円となった。東証1部の売買高は9億5579万株、売買代金は2兆2225億円だった。業種別では、海運業、保険業、その他金融業が上昇率上位だった。一方、輸送用機器、不動産業、サービス業が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の42%、対して値下がり銘柄は52%となった。個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が3%近く上昇し、2位の川崎船<9107>も5%近い上昇。川崎船は一部証券会社の投資判断引き上げが観測された。ファーストリテ<9983>は2%超上昇し、1銘柄で日経平均を約62円押し上げた。その他売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、郵船<9101>などが堅調。また、業績上方修正が好感された三井ハイテク<6966>は商いを伴ってストップ高水準まで急伸した。一方、リクルートHD<6098>が3%超、トヨタ自<7203>が2%超の下落。任天堂<7974>は小安い。今期減益見通しのトビラシステムズ<4441>はストップ安を付け、業績下方修正のシーイーシー<9692>や第1四半期決算が赤字だったエイチーム<3662>も東証1部下落率上位に顔を出した。 <HK> 2021/12/13 15:57 相場概況 日経平均は続落、米CPI発表などを前に売り、引けにかけ下げ幅拡大 日経平均は続落。9日の米国市場でNYダウは6セント安とほぼ横ばいで終了した。翌日の11月消費者物価指数(CPI)の発表を前にハイテク株が下落して相場の重しとなった。本日の東京市場では米ハイテク株安の流れを引き継いだほか、先物・オプション12月物の特別清算指数(SQ)算出に絡んだ売買もあり、日経平均は182円安からスタート。朝方こそ下げ渋る場面があったものの、米CPI発表や来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に利益確定売りに押される銘柄が多く、引けにかけて下げ幅を広げた。大引けの日経平均は前日比287.70円安の28437.77円となった。なお、先物・オプション12月物のSQ値は28523.30円。東証1部の売買高は11億1409万株、売買代金は2兆6680億円だった。業種別では、サービス業、精密機器、ゴム製品が下落率上位で、その他も全般軟調。上昇したのは金属製品のみだった。東証1部の値下がり銘柄は全体の74%、対して値上がり銘柄は22%となった。個別では、リクルートHD<6098>が5%の下落。凸版印<7911>による同社株の売出し観測が報じられた。子会社による「GoToトラベル」補助金の不正受給の疑いを公表したH.I.S.<9603>は14%超の下落。その他売買代金上位ではレーザーテック<6920>の下げがやや目立ち、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>も軟調だった。また、H.I.S.が東証1部下落率トップとなったほか、決算発表のグッドコムA<3475>やラクスル<4384>も下落率上位に顔を出した。一方、前日売られた日立<6501>が2%の上昇となり、任天堂<7974>や川崎船<9107>は小じっかり。凸版印は投資有価証券売却益の計上を発表して買われ、日立物流<9086>は日立の保有株を巡る報道を受けて後場急伸。また、業績上方修正のアクセル<6730>や印企業への追加出資を発表したGunosy<6047>が東証1部上昇率上位に顔を出した。 <HK> 2021/12/10 15:56 相場概況 日経平均は3日ぶり反落、買い戻しに一巡感、ダウ先下落で弱含み 日経平均は3日ぶり反落。8日の米国市場でNYダウは小幅に3日続伸し、35ドル高となった。新型コロナウイルス変異株「オミクロン型」に対するワクチンの有効性への期待から買いが入る一方、利益確定の売りも出て伸び悩んだ。日経平均も前日までの2日間で930円あまり上昇しており、本日はやや利益確定売り優勢で33円安からスタート。明日の特別清算指数(SQ)算出を前にした株価指数先物の買い戻しに一巡感が漂うなか、前日終値を挟みもみ合う場面が多く、時間外取引でのNYダウ先物の下落とともに弱含んだ。大引けの日経平均は前日比135.15円安の28725.47円となった。東証1部の売買高は9億8472万株、売買代金は2兆3166億円だった。業種別では、繊維製品、精密機器、金属製品が下落率上位だった。一方、倉庫・運輸関連業、ゴム製品、空運業など5業種が上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の62%、対して値上がり銘柄は34%となった。個別では、日立<6501>が3%超の下落。小島啓二社長の取材内容が一部メディアで報じられ、日立金<5486>の売却手続きの遅れなどが意識されたようだ。その他売買代金上位では川崎船<9107>、東エレク<8035>、ソニーG<6758>、トヨタ自<7203>、商船三井<9104>などがさえない。丹青社<9743>は決算を受けて売り優勢で、アイモバイル<6535>も朝高後に反落。また、欧州のごみ焼却発電プラントメーカー買収を発表した日立造<7004>は急落し、NCHD<6236>などとともに東証1部下落率上位に顔を出した。一方、売買代金トップのソフトバンクG<9984>や2位のレーザーテック<6920>、それにJAL<9201>などの空運株が堅調。任天堂<7974>は小じっかり。チェンジ<3962>は合弁設立に関するリリースが買い材料視された。また、業績上方修正の白銅<7637>や決算発表のミライアル<4238>は急伸し、東証1部上昇率上位に顔を出した。 <HK> 2021/12/09 15:56 相場概況 日経平均は大幅続伸、オミクロン株巡る警戒感後退で買い戻し継続 日経平均は大幅続伸。前日の米株式市場でNYダウは大幅続伸。新型コロナウイルス変異株「オミクロン型」に対する警戒感が後退し買い先行。金利動向の安定でハイテク株の買いも強く、ナスダック総合指数は3%超の大幅続伸。東京市場でも半導体関連などハイテク株を中心に買いが先行し、日経平均は337.29円高でスタート。戻り待ちの売りから上げ幅を縮める場面もあったが、堅調なアジア市況を背景に底堅く推移。後場は上げ幅を広げて始まったが、200日移動平均線を手前に上値が重く、その後は高値圏でのもみ合いが続いた。 大引けの日経平均は前日比405.02円高の28860.62円となった。東証1部の売買高は12億1977万株、売買代金は3兆0620億円だった。セクターでは精密機器、その他製品、医薬品などが上昇率上位に並んだ一方、不動産業、海運業、倉庫・運輸関連業などが下落率上位に並んだ。東証1部の値上がり銘柄は全体の54%、対して値下がり銘柄は41%となった。 個別では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が5%近くと急伸したことを追い風に、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>などが大幅に上昇。ソニーG<6758>、任天堂<7974>、リクルートHD<6098>、キーエンス<6861>、ファナック<6954>、太陽誘電<6976>などハイテク・グロース(成長)株も全般買われた。提携先のロシュ社が「アクテムラ」について欧州医薬品委員会より適応拡大の承認勧告を受領したと発表した中外製薬<4519>は急伸。KDDIエボルバとパートナー連携を開始したショーケース<3909>、国内証券が新規に買い推奨でカバレッジ開始した日総工産<6569>なども大幅高となった。大阪高裁が統合差し止めを求めるオーケーの最高裁への許可抗告を認める決定を出したことで関西スーパー<9919>が急伸した。 一方、前日まで人気化していた商船三井<9104>や郵船<9101>などの海運株が大幅に反落。一方、川崎汽船<9107>は後場に大きく切り返してプラスに転じた。住宅ローン減税見直しの影響が警戒視された住友不動産<8830>、三井不動産<8801>などの不動産セクターが大きく下落。対ドルでの円安進展の一服からトヨタ自<7203>、ホンダ<7267>なども下落。JT<2914>、NTT<9432>、ソフトバンク<9434>、武田薬<4502>、花王<4452>などのディフェンシブ銘柄も売られた。そのほか、今期業績見通しが市場想定を下回ったくら寿司<2695>が下落した。 <YN> 2021/12/08 16:01 相場概況 日経平均は大幅反発、一時691円高、オミクロン株への懸念後退 日経平均は大幅反発。6日の米国市場でNYダウは大幅に反発し、646ドル高となった。国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長が新型コロナウイルス変異株「オミクロン型」について「重症化の度合いはそれほど高くないようだ」と発言し、懸念が和らいだ。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで211円高からスタートすると上げ幅を拡大。中国の預金準備率引き下げを好感した香港株の大幅反発や時間外取引でのNYダウ先物の上昇が支援材料となり、引けにかけて一時28618.46円(前日比691.09円高)まで上昇した、大引けの日経平均は前日比528.23円高の28455.60円となった。上げ幅は11月1日以来の大きさ。東証1部の売買高は12億9111万株、売買代金は3兆1135億円だった。業種別では、空運業、海運業、金属製品が上昇率上位で、その他も全般堅調。下落したのは水産・農林業のみだった。東証1部の値上がり銘柄は全体の97%、対して値下がり銘柄は3%となった。個別では、売買代金トップのソフトバンクG<9984>が8%近い上昇。投資先の中国テック株と同様、前日の大幅下落から一転して急反発した。川崎船<9107>、商船三井<9104>、郵船<9101>といった海運株やレーザーテック<6920>が大きく買われ、東エレク<8035>やトヨタ自<7203>といったその他売買代金上位も全般堅調。丸紅<8002>やCTC<4739>は一部証券会社の投資判断引き上げが買い材料視され、目標株価引き上げ観測の日電波<6779>は急伸した。また、前期業績の上方修正などを発表した日本ハウスHD<1873>が東証1部上昇率トップとなった。一方、売買代金上位では日立<6501>やソフトバンク<9434>がさえない。関西スーパ<9919>は大阪高裁がH2Oリテイル<8242>との統合を認めたと伝わりストップ安。株式の売出し実施を発表したアイホン<6718>や福井コンピ<9790>、投資判断引き下げ観測の日水<1332>も東証1部下落率上位に顔を出した。 <HK> 2021/12/07 16:04 相場概況 日経平均は反落、米株安受け一時300円超下落、押し目買いの動きも 日経平均は反落。3日の米国市場でNYダウは反落し、59ドル安となった。新型コロナウイルス「オミクロン型」の感染拡大が懸念されたほか、連邦準備理事会(FRB)が金融政策の正常化を加速するとの観測も根強かった。週明けの日経平均は40円高と小高くスタートしたが、米株安を受けてリスク回避目的の売りが広がり、朝方に一時27693.91円(前週末比335.66円安)まで下落。一方、28000円を下回る場面では値ごろ感から押し目買いが入り下げ幅を縮めたが、再びプラス転換するまでには至らなかった。大引けの日経平均は前週末比102.20円安の27927.37円となった。東証1部の売買高は10億8694万株、売買代金は2兆5071億円だった。業種別では、情報・通信業、医薬品、サービス業が下落率上位だった。一方、鉱業、パルプ・紙、鉄鋼が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の57%、対して値上がり銘柄は38%となった。個別では、売買代金トップのソフトバンクG<9984>が8%超の下落。米上場廃止への懸念から中国ハイテク企業の株価が急落し、これら企業に投資する同社にとっても売り材料視されたようだ。その他売買代金上位ではレーザーテック<6920>が2%超下落し、郵船<9101>、ソニーG<6758>、トヨタ自<7203>も軟調。アインHD<9627>は決算を受けて売りが先行するも下げ渋った。また、マネーフォワード<3994>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、川崎船<9107>が6%超上昇したほか、商船三井<9104>、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>も堅調。CMK<6958>やデンカ<4061>は一部証券会社の投資判断引き上げを受けて大きく買われた。また、決算やウチダエスコ<4699>の完全子会社化を発表した内田洋行<8057>は東証1部上昇率トップとなった。 <HK> 2021/12/06 16:03 相場概況 日経平均は反発、ワクチン報道などきっかけに後場プラス転換 日経平均は反発。前日の米株式市場でNYダウは大幅反発。製薬会社ファイザーによる同社製ワクチンのオミクロン変異株に対しての有効性との見解を受け、景気敏感株を中心に押し目買いが入った。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も反発。米株高を支えに日経平均は87.68円高でスタート。ただ、今晩発表予定の米雇用統計を前に半導体関連を中心とした値がさハイテク株に売りが先行し、直後にマイナスに転じた。前場は前日終値近辺での一進一退が続いたが、米議会上院がつなぎ予算案を可決したとの報道が入ると、後場からプラス圏に再浮上。さらに、米製薬大手メルクがコロナ治療薬候補の製造販売承認を厚労省に申請したことが伝わると投資家心理が改善し、上げ幅を拡大、大引けまで断続的な買いが入り、高値引けとなった。 大引けの日経平均は前日比276.20円高の28029.57円となった。東証1部の売買高は12億3333万株、売買代金は2兆9347億円だった。セクターでは空運業、海運業、陸運業などが上昇率上位に並んだ一方、その他製品だけが下落となった。東証1部の値上がり銘柄は全体の92%、対して値下がり銘柄は6%となった。 個別では、ワクチン期待からJAL<9201>やANAHD<9202>が5%高と急伸。JR東海<9022>、JR東日本<9020>などの陸運株も4%前後と急伸。OLC<4661>や資生堂<4911>、アサヒグループ<2502>などの外出・レジャー関連も大幅高となり、エアトリ<6191>、オープンドア<3926>は急騰した。前日の外資証券の大幅な目標株価引き上げが引き続き材料視された川崎汽船<9107>は12%と急騰し、商船三井<9104>なども買い進まれた。デンソー<6902>、日産自<7201>、トヨタ自<7203>などの輸送用機器も大きく上昇。そのほか、ソニーG<6758>、ダイキン<6367>、リクルートHD<6098>、三井住友<8316>、三菱商事<8058>、日本製鉄<5401>、ZHD<4689>、イビデン<4062>などが高い。第1四半期決算が見直しにつながったアルチザ<6778>は急伸し、国内証券が投資判断を格上げした飯田GHD<3291>、11月既存店売上が2カ月連続でプラスとなったアダストリア<2685>なども買われた。 一方、米雇用統計前に金利に敏感なレーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ルネサス<6723>などの半導体関連株が下落。ソフトバンクG<9984>は、中国の滴滴出行がNY市場の上場廃止手続きを始めると発表したほか、米連邦取引委員会(FTC)が、米エヌビディアによる英アーム買収計画について差し止めを求めると伝わったことで、下落。11月既存店売上高が4カ月連続で前年割れとなったファーストリテ<9983>も売られた。そのほか、任天堂<7974>、ファナック<6954>、富士フイルム<4901>などが軟調。自社株TOB実施に向けたCB発行を発表したコーエーテクモ<3635>は需給懸念から大きく下落。8-10月期も2割超の営業減益が続いたラクーンHD<3031>は急落し東証1部値下がり率トップとなった。11月既存店売上がマイナスとなったF&LC<3563>、国内証券が投資判断を格下げたトレックスセミ<6616>なども下落率上位に並んだ。 <YN> 2021/12/03 16:03 相場概況 日経平均は反落、変異株や米金融政策を巡る不透明感から失速 日経平均は反落。前日の米株式市場でNYダウは大幅続落。ワクチンの有効性を示唆する報道を受けて上昇して始まった。しかし、量的緩和縮小(テーパリング)の加速懸念から上げ幅を縮小。引けにかけては、米国内で初のオミクロン株感染者が確認されたことで、大きく下落に転換。ハイテク株にも売りが広がり、ナスダック総合指数も大幅に続落。米株安の流れを引き継ぎ、日経平均は219.42円安でスタート。値ごろ感からの押し目買いが入り、一時はプラス圏に浮上する場面も見られた。しかし、時間外の米株価指数先物の上昇が下支えする一方、変異株や米金融政策を巡る不透明感を背景とした戻り待ちの売りも強く、その後はマイナス圏での一進一退が続いた。 大引けの日経平均は前日比182.25円安の27753.37円となった。東証1部の売買高は13億4849万株、売買代金は3兆1477億円だった。セクターでは鉱業、空運業、精密機器などが下落率上位に並んだ一方、海運業、電気・ガス業、ゴム製品などが上昇率上位に並んだ。東証1部の値下がり銘柄は全体の65%、対して値上がり銘柄は30%となった。 個別では、米国での金融引き締めや米中摩擦への懸念からソフトバンクG<9984>が5%超の下落。レーザーテック<6920>、ソニーG<6758>、村田製<6981>、HOYA<7741>、マネックスG<8698>、太陽誘電<6976>、アドバンテスト<6857>、エムスリー<2413>などのハイテク株やグロース株の下げが目立った。また、国土交通省による国際線の新規予約停止要請が伝わったことでJAL<9201>、エイチ・アイ・エス<9603>、エアトリ<6191>などの旅行関連から、JR東日本<9020>やJR東海<9022>などの陸運株が大きく売られた。決算が懸念払しょくに繋がらなかった伊藤園<2593>、前日開催の経営方針説明会が物足りないとされた三菱ケミHD<4188>は急落。 一方、外資証券による目標株価の大幅引き上げを受け、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運株が軒並み急伸。三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、東京海上HD<8766>など金融株が上昇し、任天堂<7974>、リクルートHD<6098>、キーエンス<6861>、ダイキン<6367>なども買われた。資生堂<4911>、花王<4452>、7&I-HD<3382>、アステラス製薬<4503>、中外製薬<4519>などのディフェンシブ銘柄も上昇したものが散見された。大規模な自社株買いを発表したアドウェイズ<2489>が急伸し、商品価格の改定実施を発表した日本ハム<2282>、証券会社の投資判断格上げや目標株価引き上げが材料視された東京ガス<9531>、カシオ<6952>、日本ケミコン<6997>などが大きく上昇した。 <YN> 2021/12/02 16:00 相場概況 日経平均は4日ぶりに反発、変異株やテーパリング加速懸念も押し目買いで下げ渋る 日経平均は4日ぶりに反発。前日の米株式市場でNYダウは大幅反落。11月消費者信頼感指数などが予想以上に悪化したほか、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が量的緩和縮小(テーパリング)ペース加速を示唆したため売りが加速。金融引き締め懸念を背景にハイテク株にも売りが広がり、ナスダック総合指数も大幅に下落した。前日に需給要因やワクチンに関する報道を受けて突っ込み気味に下げていた日経平均は自律反発狙いの買いも入り、44.97円高でスタート。朝方は乱高下したが、香港ハンセン指数の上昇などを支えに前引けにかけて強含み、28000円を回復。後場は、金融引き締めやオミクロン株を巡る懸念と値ごろ感からの押し目買いが拮抗し、同水準を挟んだ一進一退の展開が続いたが、引けにかけて失速し、28000円を回復できずに終えた。 大引けの日経平均は前日比113.86円高の27935.62円となった。東証1部の売買高は14億4119万株、売買代金は3兆2144億円だった。セクターではパルプ・紙、海運業、機械などが上昇率上位に並んだ一方、情報・通信業、医薬品、食料品などが下落率上位に並んだ。東証1部の値上がり銘柄は全体の62%、対して値下がり銘柄は34%となった。 個別では、レーザーテック<6920>が大幅に反発し、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>なども買い優勢に。外資証券の投資判断格上げを受けてトヨタ自<7203>が大幅高となり、ホンダ<7267>、デンソー<6902>なども上昇。国内証券の投資判断格上げでファナック<6954>が買われ、安川電機<6506>、DMG森精機<6141>なども大幅上昇。国内証券の目標株価引き上げを追い風に郵船<9101>や商船三井<9104>などの海運株も大幅高。米国での金融引き締め観測の高まりを背景に三菱UFJ<8306>も上昇。そのほか、任天堂<7974>、ダイキン<6367>、クボタ<6326>、リクルートHD<6098>、ベイカレント<6532>、富士フイルム<4901>などが堅調。商船三井による完全子会社化を目指したTOB実施が伝わったダイビル<8806>と宇徳<9358>は共にストップ高比例配分となり、投資判断格上げを材料に急伸したメドピア<6095>など共に東証1部上昇率上位に入った。 一方、早期金融引き締め懸念からソフトバンクG<9984>が大きく下落し、ファーストリテ<9983>も軟調。エムスリー<2413>、サイバーエージェント<4751>、ベネフィット・ワン<2412>などのグロース株の一角も大きく売られた。また、オミクロン株を巡る不透明感がくすぶり、OLC<4661>やエイチ・アイ・エス<9603>などの旅行・レジャー関連の一角が下落。東証1部の下落率上位にはJMDC<4483>、Sansan<4443>など内需系グロース銘柄が並んだ。 <YN> 2021/12/01 16:01 相場概況 日経平均は大幅に3日続落、変異株へのワクチン有効性疑義きっかけに急展開 日経平均は大幅に3日続落。前日の米株式市場でNYダウは+0.68%と反発。バイデン大統領が新型コロナ変異株「オミクロン株」について冷静な行動を呼びかけ、経済封鎖の必要性を否定したこともあり、買い戻しが強まった。米長期金利の上昇は限定的だったことで特にハイテク株に旺盛な押し目買いが入り、ナスダック総合指数は+1.87%と大幅反発。米株高を好感し日経平均は327.81円高でスタート。指数寄与度の大きい半導体関連株を中心に買いが入り、寄り付き直後に28718.70円の高値を付けた。ただ、その後は騰勢一服で、もみ合いの末に前引けにかけて大きく失速。後場も冴えない動きが続くなか、米バイオテクノロジーのモデルナがオミクロン株について、既存ワクチンの効果が従来株に対してはるかに弱いとの見解を示したことが伝わると急失速、マイナス圏に転じ28000円も割った後も下値模索の展開となった。 大引けの日経平均は前日比462.16円安の27821.76円となった。東証1部の売買高は25億4576万株、売買代金は5兆4893億円だった。セクターでは鉄鋼、海運業、非鉄金属などが下落率上位となった一方、陸運業、鉱業、石油・石炭製品の3業種のみが上昇となった。東証1部の値下がり銘柄は全体の70%、対して値上がり銘柄は26%となった。 個別では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)高を追い風にアドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>、SUMCO<3436>などの半導体関連株が買われ、ソニーG<6758>、日本電産<6594>、イビデン<4062>、新光電工<6967>といったハイテク株も上昇。大引けにかけて急失速したもののJR東日本<9020>、エアトリ<6191>などの旅行関連株も買われた。国内証券による格上げ観測のあった日本電子<6951>は半導体株高の波にも乗り大幅高。同様に国内証券の格上げ観測を材料にマネックスG<8698>が急伸し、東証1部上昇率上位に顔を出した。そのほか、恵和<4251>、日本電子材料<6855>、トレックスセミ<6616>など電子部品周りの銘柄が強く、上昇率上位に入った。 一方、前日に大きく買われた任天堂<7974>やエムスリー<2413>が大きく売られ、ワクチン絡みの報道をきっかけとした円高・ドル安進行を背景に日産自<7201>やマツダ<7261>が大幅安となり、前場上昇していたトヨタ自<7203>、ホンダ<7267>も下落に転じた。また、景気敏感株の中では日本製鉄<5401>やJFEHD<5411>などの鉄鋼株が前場から売り優勢で、前場堅調だった郵船<9101>や商船三井<9104>などの海運株もマイナスに転じた。そのほか、前場好調だったレーザーテック<6920>、東エレク<8035>が下落に転じ、ソフトバンクG<9984>、日立製<6501>、ファーストリテ<9983>、三井住友<8316>、オープンハウス<3288>、富士通<6702>、三井物産<8031>なども大きく売りに押された。東証1部下落率上位には、株式売出などによる需給悪化懸念が台頭したLINK&M<2170>が、新株発行などによる希薄化懸念で売られたギフティ<4449>などと共に顔を出した。 <YN> 2021/11/30 16:01 相場概況 日経平均は大幅続落、外国人入国措置禁止など受け、前場から一転し後場リスクオフ 日経平均は大幅続落。前週末の米株式市場でNYダウは-2.52%と急落。南アフリカで検出された新型コロナ変異株が世界経済の回復を損ねるとの懸念から売りが広がり、短縮取引で参加者が限られるなか安値を探る展開に。リスク回避の動きから米長期金利は低下したが、ハイテク株も売られ、ナスダック総合指数は-2.23%と大幅下落。ただ、東京市場では前週末に先んじて急落していたことに加え、複数の米製薬会社が変異株に対応した改良ワクチンの早期生産可能性を示唆したことなどから、日経平均は413.66円安で始まった後は下げ渋り、一時はプラス圏に転じる場面も。しかし、後場は一転して売り優勢。午前に上昇していた時間外の米株価指数先物が上げ幅を縮小したほか、岸田政権が30日午前0時から全世界を対象に外国人の入国措置を禁止すると表明したことが伝わり、リスク回避の動きが再び強まると、大引けまでじり安基調で下値模索の展開となった。 大引けの日経平均は前日比467.70円安の28283.92円となった。東証1部の売買高は15億3062万株、売買代金は3兆3942億円だった。セクターでは空運業、陸運業、繊維製品などが下落率上位となった一方、海運業、その他製品の2業種のみが上昇となった。東証1部の値下がり銘柄は全体の91%、対して値上がり銘柄は7%となった。 個別では、米長期金利の低下や円高・ドル安の進展を嫌気して三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>の金融株のほか、トヨタ自<7203>や日産自<7201>、ホンダ<7267>などの輸送用機器が大きく下げた。岸田政権の外国人入国禁止を受け、JAL<9201>、JR東日本<9020>、OLC<4661>、エアトリ<6191>などのアフターコロナ関連株は下げ渋っていた前場から一変して急落。そのほか、ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、ファーストリテ<9983>、リクルートHD<6098>、日立製<6501>、村田製<6981>なども軟調。東証1部の下落率上位には、配当権利落ちで処分売りが膨らんだジャステック<9717>、立会外分売実施による目先の需給悪化懸念で売られた中越パルプ<3877>などが並んだ。 一方、コロナ変異株「オミクロン型」の拡大を受けた利上げの思惑後退を背景にレーザーテック<6920>が急反発したほか、アドバンテスト<6857>、スクリン<7735>などその他の半導体関連株の一部も買いが優勢だった。また、任天堂<7974>、エムスリー<2413>などのウィズコロナ銘柄の一角が大きく買われたほか、先週末のバルチック海運指数の大幅高やコロナ変異株拡大が海運市況ひっ迫につながるとの思惑から、景気敏感株が総じて売り優勢のなか、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の大手海運株が逆行高。東証1部上昇率上位には国内証券による新規カバレッジが観測されたシンプレクスHD<4373>などが顔を出した。 <YN> 2021/11/29 16:01 相場概況 日経平均は大幅反落、コロナ変異株懸念、一時900円近い下落 日経平均は大幅反落。25日の米国市場は感謝祭の祝日で休場だった。ただ、南アフリカの国立伝染病研究所などが新型コロナウイルスの新たな変異株を確認したと発表。免疫を回避する性質や感染力が高いとされ、本日の日経平均はこれを懸念して174円安からスタートすると、寄り付き後も下げ幅を大きく拡大。香港でも旅行者から変異株が検出されてハンセン指数が大幅安となるなどリスク回避ムードが広がるなか、日経平均は後場に28605.61円(前日比893.67円安)まで下落する場面があった。大引けの日経平均は前日比747.66円安の28751.62円となった。終値としては10月25日以来およそ1カ月ぶりの安値水準で、下げ幅は6月21日以来の大きさ。東証1部の売買高は13億0290万株、売買代金は2兆9993億円だった。業種別では、全33業種がマイナスとなり、空運業、不動産業、陸運業、金属製品、非鉄金属が下落率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の91%、対して値上がり銘柄は7%となった。個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>、日経平均への寄与が大きいソフトバンクG<9984>やファーストリテ<9983>、空運のANA<9202>やJAL<9201>の下げが目立った。ソフトバンクGは投資先の中国企業を巡る報道も売り材料視されたようだ。その他売買代金上位も東エレク<8035>、ソニーG<6758>、トヨタ自<7203>など軒並み軟調。決算が嫌気されたタカショー<7590>は東証1部下落率トップとなり、西武HD<9024>やH.I.S.<9603>などコロナ禍の影響が懸念される企業も下落率上位に多く顔を出した。一方、がん免疫薬「オプジーボ」の効能追加で国内承認を取得した小野薬<4528>は買い優勢。住阪セメ<5232>やシチズン<7762>は大規模な自社株買い実施を発表して大きく上昇した。また、OKK<6205>が急反発し、東証1部上昇率トップとなった。 <HK> 2021/11/26 15:53 相場概況 日経平均は反発、米ハイテク株高引き継ぐも後場こう着、売買3カ月ぶり低水準 日経平均は反発。24日の米国市場でNYダウは3日ぶりに小幅反落し、9ドル安となった。引き続き金融正常化の前倒し観測が相場の重しとなったが、感謝祭の祝日を控え買い戻しが入った。また、長期金利の上昇が一服し、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は反発。本日の東京市場でも値がさ株を中心に買いが先行し、日経平均は166円高からスタートすると、前場中ごろには一時29570.42円(前営業日比267.76円高)まで上昇した。ただ、後場になると今晩の米休場を前に高値圏でこう着感を強めた。大引けの日経平均は前営業日比196.62円高の29499.28円となった。東証1部の売買高は9億5984万株、売買代金は2兆1145億円と8月27日以来の低水準だった。業種別では、証券、鉱業、陸運業が上昇率上位だった。一方、空運業、パルプ・紙、食料品が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の46%、対して値下がり銘柄は49%となった。個別では、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ソニーG<6758>、ファーストリテ<9983>などがしっかり。塩野義<4507>は3%の上昇で上場来高値を更新した。新型コロナウイルスを含む感染症対策でベトナムと基本合意したと発表している。11月既存店売上が増収に転じたしまむら<8227>、水素製造装置を巡る報道が伝わった旭化成<3407>なども好感した買いが優勢。また、循環型波力揚水発電の実用化を目指すことが報じられた東洋電<6505>はストップ高を付けた。一方、リクルートHD<6098>が2%超下落し、レーザーテック<6920>やトヨタ自<7203>もさえない。新株予約権付社債(転換社債)による資金調達を発表したANA<9202>が5%超下落し、JAL<9201>にも売りが波及した。ニトリHD<9843>は11月既存店売上が減収に転じて大きく下落。また、公募増資の実施を発表したアルコニックス<3036>などが東証1部下落率上位に顔を出した。 <HK> 2021/11/25 15:58 相場概況 日経平均は3日ぶり大幅反落、早期金融引き締め懸念からグロース売り加速で一時500円安 日経平均は3日ぶりに大幅反落。22、23日の米株式市場でNYダウは続伸した一方、ナスダック総合指数は続落。連邦準備制度理事会(FRB)の議長人事を受け不透明感が後退した反面、早期金融引き締めへの思惑から長期金利が上昇、景気敏感株が買われた一方、ハイテク株に売りが広がった。祝日明けの東京市場でも半導体を中心にハイテク株やグロース株に売りが広がり、日経平均は110.66円安でスタート。寄り付き直後は下げ渋ったが間もなくして失速すると、その後は節目の29500円を意識したもみ合いに。前引けにかけて同水準を割り込むと、後場はその流れを引き継ぎ、一段と下げ幅を拡げる展開となり、一時は29212.93円(561.18円安)まで下落。大引けにかけてやや下げ渋ったものの、戻りは限られた。 大引けの日経平均は前日比471.45円安の29302.66円となった。東証1部の売買高は12億2187万株、売買代金は2兆7804億円だった。セクターではサービス業、精密機器、情報・通信業などが下落率上位となった一方、鉱業、石油・石炭製品、銀行業などが上昇率上位となった。東証1部の値下がり銘柄は全体の73%、対して値上がり銘柄は22%となった。 個別では、米長期金利の大幅上昇を背景にレーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>などの半導体関連株から、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、ソフトバンクG<9984>などのハイテク株、ベイカレント<6532>、エムスリー<2413>、ZHD<4689>などのグロース株まで、株価バリュエーションの高い銘柄に広く売りが広がった。前場底堅さを見せていた東エレク<8035>も後場に入って下げ幅を拡げる展開となり、結局、大幅安に。東証1部の下落率上位には、SHIFT<3697>、ベイカレント、ラクス<3923>、Sansan<4443>など高値圏にあるグロース銘柄が並んだ。 一方、約5年ぶりに1ドル=115円台まで進んだ円安・ドル高を追い風に日産自<7201>、三菱自<7211>、マツダ<7261>などの輸送用機器が大幅高。米長期金利の上昇を受けて三井住友<8316>も上昇。バイデン米政権が日本や中国などと協調した石油備蓄放出を発表したものの、規模が大方の予想を下回ったことなどからWTI原油先物価格が大幅反発、これを受けINPEX<1605>が急伸、三井物産<8031>、丸紅<8002>、住友鉱山<5713>など資源関連株も買われた。そのほか、東京海上HDとの資本業務提携を発表したバリューHR<6078>、月次売上動向が好感された西松屋チェ<7545>、「プライム市場」の選択申請及び上場維持基準の適合に向けた中計引き上げを発表したジェイリース<7187>などが大幅高に。地裁判決受けTOB期待が再燃した関西スーパー<9919>や大幅増配を発表したGSIクレオス<8101>はストップ高比例配分となった。 <YN> 2021/11/24 16:01 相場概況 日経平均は小幅続伸、朝安後にプラス転換、東エレクやファストリ小高い 日経平均は小幅続伸。19日の米国市場でNYダウは3日続落し、268ドル安となった。欧州などでの新型コロナウイルス再流行が嫌気された。ただ、長期金利の低下でハイテク株が買われ、ナスダック総合指数は連日で過去最高値を更新。週明けの日経平均はNYダウが下落した流れを引き継いで127円安からスタートしたが、値がさ株の一角や海運株などに買いが入り、下げ渋る展開となった。後場に入りプラス転換すると、一時29806.49円(前週末比60.62円高)まで上昇したが、祝日を前に一段の上値を試す動きは限られた。大引けの日経平均は前週末比28.24円高の29774.11円となった。東証1部の売買高は10億6538万株、売買代金は2兆3720億円だった。業種別では、海運業、保険業、証券が上昇率上位だった。一方、鉱業、輸送用機器、空運業が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の48%、対して値下がり銘柄は47%となった。個別では、日経平均への寄与が大きい東エレク<8035>やファーストリテ<9983>が小高い。郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎船<9107>といった海運株は揃って3~4%の上昇。塩野義<4507>が2%超上昇するなど医薬品株の一角も堅調だった。好決算の東京海上<8766>は3%近く上昇し、「物言う株主」として知られるファンドが大株主に浮上したCOOKPAD<2193>や説明会内容が好感された日製鋼所<5631>は急伸。また、OKK<6205>やマーケットE<3135>は連日でストップ高となった。一方、レーザーテック<6920>、ソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>、ソニーG<6758>、三菱UFJ<8306>はさえない。原油安でINPEX<1605>が4%超下落し、高値圏のスノーピーク<7816>は利益確定売りに押され7%近く下落した。また、株式の売出し実施を発表した国際紙パルプ商事<9274>などが東証1部下落率上位に顔を出した。 <HK> 2021/11/22 16:04 相場概況 日経平均は3日ぶり反発、半導体株がけん引役、東エレク上場来高値 日経平均は3日ぶり反発。18日の米国市場でNYダウは続落し、60ドル安となった。ただ、好決算のエヌビディアがけん引役となって半導体関連株が上昇し、ナスダック総合指数は過去最高値を更新。本日の東京市場もこうした流れを引き継いで値がさの半導体関連株に買いが先行し、日経平均は42円高からスタートした。朝方の買いが一巡すると小高い水準でもみ合う場面もあったが、前場中ごろを過ぎて時間外取引でのNYダウ先物の上昇などを背景に強含み、引けにかけて一時29768.54円(前日比169.88円高)まで上昇した。大引けの日経平均は前日比147.21円高の29745.87円となった。東証1部の売買高は11億9635万株、売買代金は2兆9270億円だった。業種別では、鉱業、卸売業、精密機器が上昇率上位だった。一方、空運業、パルプ・紙、証券が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の49%、対して値下がり銘柄は47%となった。個別では、半導体関連の東エレク<8035>とルネサス<6723>が揃って3%超上昇し、東エレクは上場来高値を更新。三井物産<8031>は5%近く上昇し、太陽誘電<6976>は7%近い上昇となった。その他では任天堂<7974>、トヨタ自<7203>、リクルートHD<6098>などがしっかり。クボタ<6326>はインドのトラクターメーカー買収、イビデン<4062>は一部メディアの社長インタビューを好材料視した買いが入った。また、マーケットE<3135>がストップ高を付け、OKK<6205>は連日で買い気配のままストップ高比例配分となった。一方、売買代金トップのレーザーテック<6920>は利益確定売りに押され小安い。ソフトバンクG<9984>は中国アリババ集団の株価急落を受けて軟調。OLC<4661>など旅行・レジャー関連株の下げが目立った。また、エイチーム<3662>が大幅に3日続落し、連日で東証1部下落率上位に顔を出した。 <HK> 2021/11/19 16:04 相場概況 日経平均は続落、米・香港株安が重し、経済対策報道で一時プラスも 日経平均は続落。17日の米国市場でNYダウは反落し、211ドル安となった。過去最高値に迫り利益確定の売りが出たほか、引き続き世界的なインフレ高進や新型コロナウイルス再流行への懸念もくすぶった。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで90円安からスタートすると、香港ハンセン指数が軟調だったこともあり、前引けにかけて一時29402.57円(前日比285.76円安)まで下落。ただ、後場に経済対策が財政支出ベースで55.7兆円規模に膨らむ見通しと報じられるとプラス転換する場面もあった。大引けの日経平均は前日比89.67円安の29598.66円となった。東証1部の売買高は12億2040万株、売買代金は2兆8167億円だった。業種別では、鉱業、海運業、石油・石炭製品が下落率上位だった。一方、ガラス・土石製品、サービス業、その他製品が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の60%、対して値上がり銘柄は35%となった。個別では、バルチック海運指数やNY原油先物相場の大幅下落を受け、郵船<9101>、川崎船<9107>、商船三井<9104>といった海運株やINPEX<1605>が大幅安。認知症治療薬に対する欧州当局の否定的見解が嫌気されたエーザイ<4523>は9%近い下落となった。レーザーテック<6920>、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>も軟調で、トヨタ自<7203>は小安い。また、エイチーム<3662>やエーザイが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、リクルートHD<6098>、ソニーG<6758>、任天堂<7974>、キーエンス<6861>が堅調。サイバー<4751>は7%超上昇した。また、特別利益計上と自社株買い実施を発表したメガチップス<6875>はストップ高を付け、日本電産<6594>による子会社化を発表したOKK<6205>は買い気配のままストップ高比例配分となった。 <HK> 2021/11/18 15:55 相場概況 日経平均は5日ぶり反落、機械受注の下振れなど受け3万円手前で失速 日経平均は5日ぶり反落。前日の米株式市場でNYダウは小幅反発。小売企業の決算を好感したほか、11月小売売上高をはじめとした経済指標の上振れも手伝い終日堅調に推移。ハイテク株への買いも入り、ナスダック総合指数も反発。東京市場でも半導体を中心にハイテク株に買いが先行し、日経平均は98.56円高でスタート。ただ、3万円手前での売りが根強く、9月の機械受注が市場予想を下回ったことも重しとなり、寄り付き直後の29909.97円を本日の高値に失速すると早々にマイナスに転換。その後も下げ幅を拡げる動きが続き、前場中頃には一時29623.79円(184.33円安)まで下落した。後場は売り一巡感で下げ幅を縮小する動きが続いたが、今晩の米エヌビディアなど半導体関連株の決算を見極めたいとの思惑も働くなか、戻りは鈍く、下げ幅は3桁に及んだ。 大引けの日経平均は前日比119.79円安の29688.33円となった。東証1部の売買高は11億7339万株、売買代金は2兆7424億円だった。セクターでは空運業、サービス業、水産・農林業などが下落率上位となった一方、鉱業、精密機器、海運業などが上昇率上位となった。東証1部の値上がり銘柄は全体の18%、対して値下がり銘柄は78%となった。 個別では、SOX指数高を背景にレーザーテック<6920>が大幅高となり、東エレク<8035>とともに連日で上場来高値を更新。スクリン<7735>やアドバンテスト<6857>などの他の半導体製造装置銘柄に加え、HOYA<7741>、SUMCO<3436>など半導体材料銘柄も大きく上昇した。傘下の投資ファンドが国内ゴルフ場最大手のアコーディア・ゴルフ・グループを買収すると伝わったソフトバンクG<9984>は米ハイテク株高も支援し小幅高。対ドルでの円安進行を追い風にSUBARU<7270>などの輸送用機器も買われた。前場買われ、揃って上場来高値を一時更新したトヨタ自<7203>とデンソー<6902>は、後場は売りに押され結局小反落。そのほか、INPEX<1605>、SMC<6273>、太陽誘電<6976>が大幅に上昇。東証1部上昇率上位にはクロスキャット<2307>、芝浦機械<6104>、トレックスセミ<6616>、チェンジ<3962>、メック<4971>などが並んだ。 一方、リクルートHD<6098>が短期的な出尽くし感から本日も大幅に下落。連騰劇を繰り広げていたスノーピーク<7816>も騰勢一服で売り優勢。ソニーG<6758>、任天堂<7974>、武田薬<4502>なども軟調で、三菱UFJ<8306>、日立製<6501>、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>などは大幅に下落。JAL<9201>、JR東日本<9020>、オープンドア<3926>、エアトリ<6191>などのアフターコロナ関連株も大きく売られた。1部下落率上位ではテモナ<3985>、シンプレクスHD<4373>、システムソフト<7527>、オープンドア、ネットマーケティング<6175>、大平洋金属<5541>、東邦チタニウム<5727>などが並んだ。 <YN> 2021/11/17 16:01 相場概況 日経平均は小幅に4日続伸、米中協議受け一時急伸も、3万円前に伸び悩み 日経平均は小幅に4日続伸。15日の米国市場でNYダウは小幅に反落し、12ドル安となった。インフラ投資法案の成立や製造業景況感の改善が好感される一方、インフレ懸念を背景に長期金利が上昇し、NYダウは引けにかけて下落に転じた。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで27円安からスタートしたが、前場に米中首脳協議の内容が伝わると、緊張緩和に向けた期待から一時29960.93円(前日比184.13円高)まで急伸。ただ、その後は買いが続かず、引き続き節目の3万円手前では利益確定売りも出て伸び悩んだ。大引けの日経平均は前日比31.32円高の29808.12円となった。終値としては9月28日以来の高値水準となる。東証1部の売買高は11億9059万株、売買代金は2兆7093億円だった。業種別では、鉱業、輸送用機器、保険業が上昇率上位だった。一方、海運業、パルプ・紙、陸運業が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の41%、対して値下がり銘柄は54%となった。個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が3%近く上昇したほか、トヨタ自<7203>や東エレク<8035>も堅調で、揃って終値ベースの上場来高値(株式分割考慮)を更新。村田製<6981>は中期経営計画を評価した買いが入り、三菱UFJ<8306>は決算や自社株買い、増配が好感された。その他の決算発表銘柄ではチェンジ<3962>などが急伸し、トレックスセミ<6616>はストップ高。また、前日ストップ高のスノーピーク<7816>は商いを伴って大幅続伸し、東証1部上昇率トップとなった。一方、リクルートHD<6098>は3%超の下落。決算そのものは評価の声が多かったものの、材料出尽くし感から売りが出たようだ。郵船<9101>や川崎船<9107>、商船三井<9104>といった海運株も軟調ぶりが目立った。また。上期業績を上方修正したヤーマン<6630>だが市場の期待に届かなかったとみられ、東証1部下落率トップとなった。 <HK> 2021/11/16 16:02 相場概況 日経平均は3日続伸、米株高など好感、3万円迫り上値の重さも 日経平均は3日続伸。12日の米国市場でNYダウは4日ぶりに反発し、179ドル高となった。10日発表の10月消費者物価指数(CPI)を受けた金利上昇が落ち着き、ハイテク株を中心に買いが入った。また、週明けの東京市場では東エレク<8035>の好決算もハイテク株の買いを誘い、日経平均は197円高からスタート。朝方には一時29861.88円(前週末比251.91円高)まで上昇したが、節目の3万円に迫ると売りが出て上値が重かった。日経平均への寄与が大きい東エレクも上場来高値こそ更新したが伸び悩む展開となった。大引けの日経平均は前週末比166.83円高の29776.80円となった。東証1部の売買高は11億6341万株、売買代金は2兆6394億円だった。業種別では、サービス業、輸送用機器、パルプ・紙が上昇率上位だった。一方、保険業、海運業、空運業が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の48%、対して値下がり銘柄は47%となった。個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が5%超、同2位のソフトバンクG<9984>が2%超の上昇。トヨタ自<7203>なども堅調だった。決算発表銘柄では東エレクが前述のとおり伸び悩んだものの、三井住友<8316>は終値でも2%の上昇。業績上方修正や増配が好感されたゆうちょ銀行<7182>などは急伸した。また、好決算のDスタンダード<3925>、エムアップ<3661>、ブレインパッド<3655>、スノーピーク<7816>などはストップ高。恵和<4251>やガンホー<3765>も東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、任天堂<7974>やファーストリテ<9983>は小安く、郵船<9101>などの海運株は軟調。JFE<5411>は3%近い下落となった。また、テモナ<3985>やプレサンス<3254>、ミルボン<4919>などは決算を受けて売りがかさみ、東証1部下落率上位に顔を出した。 <HK> 2021/11/15 16:02 相場概況 日経平均は大幅続伸、332円高、MSCI見直し発表やSQ通過も 日経平均は大幅続伸。11日の米国市場でNYダウは3日続落し、158ドル安となった。ただ、半導体関連を中心に買い戻しが入り、ナスダック総合指数は3日ぶりに反発。本日の日経平均はこうした流れで103円高からスタートすると、MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)指数構成銘柄見直し発表やオプション11月物の特別清算指数(SQ)算出を通過したこともあり、朝方に一時29661.22円(前日比383.36円高)まで上昇した。その後は週末を前に売りも出て、高値圏で堅調もみ合いとなった。大引けの日経平均は前日比332.11円高の29609.97円となった。なお、オプション11月物のSQ値は29388.47円。東証1部の売買高は13億2145万株、売買代金は2兆9426億円だった。業種別では、不動産業、鉄鋼、鉱業が上昇率上位で、その他も全般堅調。下落したのは石油・石炭製品のみだった。東証1部の値上がり銘柄は全体の78%、対して値下がり銘柄は19%となった。個別では、ソフトバンクG<9984>やトヨタ自<7203>が2%超、レーザーテック<6920>が4%超の上昇。東エレク<8035>、郵船<9101>などその他売買代金上位も全般堅調だった。決算発表銘柄ではPD<4587>、シチズン<7762>、ホトニクス<6965>、パーソルHD<2181>、丸井G<8252>などが急伸。また、メドピア<6095>やEG<6050>がストップ高を付けたほか、大真空<6962>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、ファーストリテ<9983>やOLC<4661>は小安い。株主総会を巡る調査結果を公表した東芝<6502>は後場売りに押された。決算発表銘柄ではスズキ<7269>が軟調で、ヤクルト<2267>は後場に決算発表して急落する場面があった。また、業績下方修正のレアジョブ<6096>が売り気配のままストップ安比例配分となり、前期がのれんの減損計上で赤字となったLIFULL<2120>なども東証1部下落率上位に顔を出した。 <HK> 2021/11/12 15:58 相場概況 日経平均は5日ぶり反発、円安で一時200円超高、後場伸び悩み 日経平均は5日ぶり反発。10日の米国市場でNYダウは続落し、240ドル安となった。10月の消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る伸びを見せ、インフレや早期利上げへの懸念が再燃した。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで60円安からスタートしたが、円相場の下落を受けて買いが入り、前引けにかけて一時29336.03円(前日比229.25円高)まで上昇。ただ、明朝のMSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)指数構成銘柄見直し発表を前にした手控えムードなどから、後場に入ると伸び悩んだ。大引けの日経平均は前日比171.08円高の29277.86円となった。東証1部の売買高は11億9030万株、売買代金は2兆4883億円だった。業種別では、非鉄金属、倉庫・運輸関連業、卸売業が上昇率上位だった。一方、石油・石炭製品、鉱業、建設業が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の39%、対して値下がり銘柄は56%となった。個別では、レーザーテック<6920>が2%超、ファナック<6954>が3%超上昇したほか、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ソニーG<6758>などがしっかり。決算発表銘柄では昭電工<4004>が7%近く上昇し、近鉄エクス<9375>や凸版印<7911>、アイフル<8515>も大幅高となった。後場決算発表した安藤ハザマ<1719>はストップ高。また、電子署名法の認定取得を発表した日本通信<9424>は商いを伴って急伸し、凸版印による株式公開買付け(TOB)が発表されたトッパンF<7862>は買い気配のままストップ高比例配分となった。一方、資生堂<4911>とアサヒ<2502>は決算を受けて揃って4%近い下落。後場決算発表したENEOS<5020>はマイナス転換し、2%超下落した。キーエンス<6861>やリクルートHD<6098>は小安い。また、パンパシHD<7532>が業績下振れ懸念から急落し、グレイス<6541>は連日で売り気配のままストップ安比例配分となった。 <HK> 2021/11/11 15:58 相場概況 日経平均は4日続落、米CPI前の様子見姿勢のなかアジア市況下落が重しに 日経平均は4日続落。前日の米株式市場でNYダウは3日ぶりに反落。10月生産者物価指数(PPI)が引き続き高い伸びを示したためインフレ警戒感が強まり、史上最高値付近からの利益確定売りが嵩んだ。米10年国債利回りは低下したがハイテク株も利益確定売りに押され、ナスダック総合指数は12日ぶりに反落。日経平均は76.40円安でスタート。前日までの下落による値ごろ感もあって、一時は前日比プラス圏に浮上する場面もあった。しかし、戻り待ちの売りも根強く再び失速。中国株や香港株、時間外のNYダウ先物が軟調ななか、後場は一段と下げ幅を拡げて始まると一時は29100円割れに。今晩の米消費者物価指数(CPI)を見極めたいとの様子見姿勢から戻りは鈍く、その後も軟調な推移が続いた。 大引けの日経平均は前日比178.68円安の29106.78円となった。東証1部の売買高は11億5329万株、売買代金は2兆5202億円だった。セクターではゴム製品、空運業、鉄鋼などが下落率上位となった一方、パルプ・紙、海運業、その他製品などが上昇率上位となった。東証1部の値下がり銘柄は全体の55%、対して値上がり銘柄は39%となった。 個別では、通期の経常利益予想が据え置かれた東邦亜鉛<5707>が急落。オークネット<3964>は高進捗率ながら通期計画が据え置かれたため急落。新電元工業<6844>も上期好決算も通期計画据え置きで失望売りを誘った。また、業績予想を下方修正した三井住友建設<1821>やエレコム<6750>のほか、決算関連のリリースをきっかけに住友ゴム<5110>、ビジョン<9416>、クレディセゾン<8253>、セイコーHD<8050>、シップHD<3360>、三菱マテリアル<5711>、三井金属<5706>、キリンHD<2503>などが東証1部下落率上位に顔を出した。不適切な会計処理の疑念から決算発表を延期したグレイス<6541>はストップ安となった。 1部売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、レーザーテック<6920>が3%を超える下落、マネックスG<8698>は8%超の急落となった。東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、JFEHD<5411>、三菱商事<8058>、ベイカレント<6532>、ホンダ<7267>なども大幅に下落し、ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>なども軟調だった。 一方、7-9月期好決算で通期計画を市場予想以上の水準に上方修正した日産自<7201>が急伸。好決算を材料にデジハHD<3676>、ケイアイスター不動産<3465>、エー・アンド・デイ<7745>がそれぞれストップ高。そのほか業績関連のリリースを背景にウィルグループ<6089>、芝浦機械<6104>、ネクソン<3659>、鈴木<6785>などが1部上昇率上位に並んだ。後場に入ってからは、業績予想の上方修正及び自社株買いを発表した高島屋<8007>が急伸。そのほか、一部メディアの報道を手掛かりに大有機化<4187>が、証券会社によるカバレッジ開始で三井ハイテク<6966>なども大幅高に。 1部売買代金上位では、日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>などの大手海運株が上昇、そのほか、任天堂<7974>、トヨタ<7203>、ルネサス<6723>なども買われた。 <YN> 2021/11/10 16:01 相場概況 日経平均は3日続落、米先物安や円高で弱含み、SBG10%超高 日経平均は3日続落。8日の米国市場でNYダウは続伸し、104ドル高となった。議会下院がインフラ投資法案を可決したことなどが好感され、主要株価指数は連日で過去最高値を更新した。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで50円高からスタートすると、大規模な自社株買いを発表したソフトバンクG<9984>の急伸もあって、朝方に一時29750.46円(前日比243.41円高)まで上昇。ただ、NYダウ先物の時間外取引での下落や円相場の上昇で弱含み、後場には29240.31円(同266.74円安)まで下落する場面があった。大引けの日経平均は前日比221.59円安の29285.46円となった。東証1部の売買高は11億9955万株、売買代金は2兆7458億円だった。業種別では、繊維製品、ゴム製品、海運業が下落率上位で、その他も全般軟調。一方、情報・通信業、鉄鋼、鉱業の3業種が上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の79%、対して値上がり銘柄は18%となった。個別では、ファーストリテ<9983>が3%下落して日経平均の押し下げ役となったほか、郵船<9101>、トヨタ自<7203>、ソニーG<6758>などが軟調。前場堅調だった東エレク<8035>も小安く引けた。決算発表の飯田GHD<3291>は材料出尽くし感から大きく売られ、青山商<8219>は業績修正を受けて売りがかさんだ。川崎重<7012>は後場急落。また、東急建設<1720>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、ソフトバンクGが売買代金トップで10%超の上昇。1兆円を上限に自社株買いを実施すると発表している。その他売買代金上位では太陽誘電<6976>が3%超上昇し、レーザーテック<6920>や任天堂<7974>は小高い。住友鉱<5713>やヤマハ発<7272>は決算を受けて買いが先行。また、関西スーパ<9919>は臨時株主総会を巡る思惑からストップ高を付け、MBO(経営陣の参加する買収)実施を発表した片倉<3001>は買い気配のままストップ高比例配分となった。 <HK> 2021/11/09 15:58

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