相場概況ニュース一覧
相場概況
日経平均は反発、円高進行の一服が支援も上値重い
日経平均は反発。2日の米株式市場でダウ平均は402ドル安と大幅続落。ペロシ下院議長の台湾訪問を巡る中国の警告を受け、米中摩擦リスクを警戒した売りが先行。数名の連邦準備制度理事会(FRB)高官がインフレ抑制の必要性を強調し、9月の0.75ptの利上げも除外しなかったことで金利が急伸したことも重石になった。ナスダック総合指数は-0.16%と小幅続落。米中摩擦を意識した売りで前日に先んじて大きく下げていた日経平均は78.27円高から反発スタート。円高・ドル安が一服していたことも支援要因に堅調推移が続き、朝方に一時250円近くまで上げ幅を広げた。その後、一時急速に上げ幅を縮める動きも見られたが、すぐに切り返した。午後はアジア市況やダウ平均先物などが堅調に推移するなか、底堅い動きとなったが、材料不足のなか動意に乏しく、狭いレンジでのもみ合いとなった。 大引けの日経平均は前日比147.17円高の27741.90円となった。東証プライム市場の売買高は11億7660万株、売買代金は2兆9200億円だった。セクターでは精密機器、保険、卸売が上昇率上位となった一方、電気・ガス、不動産、建設が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の37%、対して値下がり銘柄は58%となった。 個別では、レーザーテック<6920>、ソニーG<6758>、日本電産<6594>など主力ハイテク株が総じて堅調。エムスリー<2413>、ZHD<4689>などグロース(成長)株が全般高く、SHIFT<3697>、Sansan<4443>は急伸。前日に好決算を発表した三菱商事<8058>は大幅高。ファーストリテ<9983>は堅調な7月既存店売上高が好感されて上昇。ダイキン<6367>、JR西日本<9021>、イビデン<4062>、ニチレイ<2871>は決算を手掛かりに大きく上昇。イリソ電子<6908>、IMAGICA<6879>、サンリオ<8136>は決算リリースを受けてそれぞれ急伸し、東証プライム市場の値上がり率上位に並んだ。 一方、任天堂<7974>、三菱UFJ<8306>、OLC<4661>、リクルートHD<6098>、信越化学<4063>が軟調。AGC<5201>は通期計画を上方修正も出尽くし感から売り優勢。東京電力HD<9501>は第1四半期経常損益の赤字転落が嫌気され下落。F&LC<3563>は冴えない月次動向が失望されて急落。ユー・エス・エス<4732>、ケーズHD<8282>、ダイヘン<6622>、NOK<7240>などは決算を受けて急落し、東証プライム市場の値下がり率上位に並んだ。川崎汽船<9107>は前引け後に決算を発表したが、株主還元期待が高まっていたなか期待値に届かず後場に大きく下落。郵船<9101>は増配を発表も出尽くし感から伸び悩み。商船三井<9104>は連れ安の展開となった。SUBARU<7270>は後場に決算を発表したが低進捗率が嫌気されて大幅安となった。
<YN>
2022/08/03 15:30
相場概況
日経平均は大幅反落、米中摩擦懸念や円高進行でリスク回避の売り広がる
日経平均は大幅反落。1日の米株式市場でダウ平均は46ドル安と4日ぶりに小幅反落。米中の景気指標の悪化やペロシ下院議長の台湾訪問計画報道を受けた地政学的リスクへの警戒感から売りが膨らんだ。ナスダック総合指数も-0.17%と4日ぶり小反落。米株安を受けて日経平均は180.87円安からスタート。米中摩擦の悪化が警戒されて円高・ドル安が急速に進んだほか、中国上海総合指数や香港ハンセン指数も大幅に下落し、リスク回避の売りが広がるなか、前引け直前には27530.60円(462.75円安)まで下落した。一方、アジア市況の下げ止まりや円高進行の一服で後場は下げ渋ったが、戻りは鈍く、安値圏でのもみ合いとなった。 大引けの日経平均は前日比398.62円安の27594.73円となった。東証プライム市場の売買高は11億6086万株、売買代金は2兆8232億円だった。セクターでは医薬品、機械、精密機器を筆頭にほぼ全面安となった一方、海運が上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の88%、対して値上がり銘柄は10%となった。 個別では、ダイキン<6367>やSMC<6273>、ファナック<6954>などの値がさ株が大きく下落。東エレク<8035>やルネサス<6723>の半導体関連も弱い。原油先物価格の大幅下落を受けてINPEX<1605>、石油資源開発<1662>が大幅安で、住友鉱山<5713>、コマツ<6301>、三菱重工<7011>などの市況関連株も大きく下落。円高・ドル安進行を背景にトヨタ自<7203>、デンソー<6902>の輸送用機器も安い。中外製薬<4519>、武田薬<4502>、第一三共<4568>の医薬品の大幅安も目立った。決算を発表したJSR<4185>は一時ストップ安になるなど急落。丸和運輸<9090>も決算を受けて急落し、三越伊勢丹<3099>、エノモト<6928>、ファイズHD<9325>が決算リリースを手掛かりに大きく下落。後場に決算を発表した三井物産<8031>は乱高下の末に大幅安。ほか、エンジン不正問題に関する報道で日野自動車<7205>が急落した。 一方、全面安商状のなか商船三井<9104>と郵船<9101>の海運がしっかり。ファーストリテ<9983>、ZHD<4689>、ベイカレント<6532>、ニトリHD<9843>が逆行高となり、業務用調味料などの値上げを発表した味の素<2802>が堅調推移。また、決算が好感されたTDK<6762>と大塚商会<4768>はそれぞれ急伸して東証プライム市場の値上がり率上位に並んだ。松風<7979>、セントラル硝子<4044>、オルガノ<6368>、住友化学<4005>も決算を手掛かりに大幅高となり、昼頃に決算を発表した双日<2768>は後場から急伸。ほか、京セラ<6971>、ANAHD<9202>も決算を受けて買い優勢だった。
<YN>
2022/08/02 15:33
相場概況
日経平均は反発、米株高支えとなり底堅い展開
日経平均は反発。先週末7月29日の米株式市場でNYダウは3日続伸。前日の取引終了後に発表されたアマゾンやアップルの好決算を受けてハイテク株が強く、また、第2四半期純利益が過去最高となったエクソンとシェブロンも買われ相場全体を押し上げた。長期金利の低下も株価支援要因となり主要株価指数は上げ幅を拡大して取引を終了した。米株高を受けた今日の東京市場だが、取引開始時点では売り買いが交錯し、日経平均は12.18円高でスタート。その後、外為市場で一時1ドル=132円00銭台と朝9時頃に比べ1円30銭ほど円高・ドル安に振れたこともあり、日経平均は先週末の水準近辺での推移となった。しかし、午前の中頃からは次第に底堅くなり、後場は堅調に推移し、結局、日経平均は本日の高値引けとなった。大引けの日経平均は前日比191.71円高の27993.35円となった。東証プライムの売買高は12億2674万株、売買代金は3兆1015億円だった。セクターでは海運業、輸送用機器、卸売業などが上昇。一方、電気・ガス業、医薬品、金属製品が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の80%、対して値下がり銘柄は16%となった。個別では、「日米経済版2プラス2」で次世代半導体の量産で協力を進めると合意したことを受け、アドバンテスト<6857>、信越化<4063>など半導体関連銘柄が総じて堅調。また、第1四半期大幅増益と配当引き上げを発表した商船三井<9104>を筆頭に川崎汽船<9107>や日本郵船<9101>などの海運株が大幅高となった。このほか、キーエンス<6861>、OLC<4661>、デンソー<6902>、メルカリ<4385>などがしっかり。決算への市場の関心が引き続き高く、好決算を発表した住友ファーマ<4506>、扶桑化学<4368>、田中化研<4080>、味の素<2802>、四国電力<9507>、業績予想を上方修正した新光電工<6967>、東応化<4186>、日本化薬<4272>、伯東<7433>、旭有機材<4216>、日本化薬<4272>、ZOZO<3092>、エンプラス<6961>、M&A総合研究所<9552>なども買われた。一方、レーザーテック<6920>や任天堂<7974>、武田薬<4502>などが安く、出資するアリババ集団の米上場廃止が懸念されたソフトバンクG<9984>や、大規模な通信障害で利用者に「おわび返金」として一律200円を支払うと発表したKDDI<9433>も軟調。決算や業績関連では、利益予想を下方修正したソニーG<6758>、低調な決算となった日立<6501>、富士通<6702>、Jパワー<9513>、LIXIL<5938>、住石HD<1514>、関西電<9503>、住友理工<5191>などが下げた。
<FA>
2022/08/01 15:30
相場概況
日経平均は3日ぶり小反落、28000円定着再び失敗、円高進行が重荷
日経平均は3日ぶり小反落。28日の米株式市場でダウ平均は332ドル高と大幅続伸。4-6月期国内総生産(GDP)が2四半期連続でマイナス成長となったことで景気後退を警戒した売りが先行したが、大幅利上げを回避できるとの期待から上昇に転じた。ナスダック総合指数は+1.08%と続伸。米国株の続伸を受けて日経平均は99.74円高からスタート。ただ、前日同様、寄り付き直後に28001.80円まで上昇した後は戻り待ちの売りから失速し、28000円割れの展開。それでも、決算を発表したアップルとアマゾン・ドット・コムが揃って良好な内容から時間外取引で株価が大幅に上昇していたこともあり、日経平均は下げ渋ってその後はもみ合いが継続。しかし、後場に入るとマイナスに転換した。香港ハンセン指数が下げ幅を大きく広げてきたうえ、為替の円高・ドル安が急速に進行したことが重荷になった。 大引けの日経平均は前日比13.84円安の27801.64円となった。東証プライム市場の売買高は12億9359万株、売買代金は3兆2524億円だった。セクターでは医薬品、精密機器、保険が下落率上位となった一方、サービス、空運、陸運が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の68%、対して値上がり銘柄は28%となった。 個別では、通期計画を上方修正したアドバンテスト<6857>が大幅に上昇。エムスリー<2413>は前日の急伸に続いて大幅高。ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>、リクルートHD<6098>、メルカリ<4385>、ベイカレント<6532>、SHIFT<3697>など値がさ株、グロース(成長)株が総じて高い。富士電機<6504>、アンリツ<6754>、OLC<4661>は決算を手掛かりに大幅高。ほか、ダブル・スコープ<6619>、レノバ<9519>、ブイキューブ<3681>など中小型株の一角が急伸。業績予想を上方修正したペガサスミシン<6262>、山陽特殊製鋼<5481>が大幅に上昇し、後場に入っての決算リリースが好感された大同特殊鋼<5471>、ミロク情報サービス<9928>、東洋水産<2875>なども急伸。増配を発表した商船三井<9104>も買われたが、引けにかけては伸び悩んだ。 一方、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、信越化学<4063>のほか、新光電工<6967>、TDK<6762>、ローム<6963>などハイテク株が軟調。円高進行を背景にホンダ<7267>、マツダ<7261>、SUBARU<7270>など自動車関連も下落。日産自<7201>も決算を材料に大幅安となり、デンソー<6902>は後場に発表した業績予想の下方修正が嫌気されて急落。ほか、前日に決算発表したルネサス<6723>、NEC<6701>、村田製<6981>、キーエンス<6861>が大きく下落。東邦チタニウム<5727>は上半期計画を上方修正も出尽くし感から急落、大阪チタニウム<5726>も連れ安。武田薬<4502>、第一三共<4568>も決算発を材料に売られた。
<YN>
2022/07/29 15:39
相場概況
日経平均は続伸、一時28000円回復も先行き疑念から失速
日経平均は続伸。27日の米株式市場でダウ平均は436ドル高と大幅反発。主要ハイテク企業の決算が警戒された程には悪化しなかったことで投資家心理が改善。議会上院が半導体産業支援法案を可決したことも寄与。連邦公開市場委員会(FOMC)では予想通り0.75ptの利上げが決定。あく抜け感が台頭したほか、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が今後の利上げペースについて慎重な姿勢を示したため、買い戻しが強まった。なお、ナスダック総合指数は+4.06%。日経平均は193.40円高からスタートし、寄り付き直後に28015.68円まで上昇。しかし、すぐに失速すると、前場中ごろには一時マイナスに転換する場面があった。その後再びプラス圏に浮上したが、FOMC直後の米株高の持続性やアップルなどの米主要企業決算を見極めたいとの思惑から、後場はもみ合いが続いた。 大引けの日経平均は前日比99.73円高の27815.48円となった。東証プライム市場の売買高は13億7679万株、売買代金は3兆2742億円だった。セクターでは電気・ガス、鉱業、サービスが上昇率上位となった一方、輸送用機器、保険、空運が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の65%、対して値下がり銘柄は30%となった。 個別では、郵船<9101>、川崎汽船<9107>が上昇。朝高後に伸び悩んだもののレーザーテック<6920>や東エレク<8035>も続伸。決算が好感された信越化学<4063>とファナック<6954>が大きく上昇し、エムスリー<2413>、三菱自<7211>、ビーグリー<3981>はそれぞれ急伸、揃って東証プライム市場の値上がり率上位に並んだ。中部電力<9502>も好決算を手掛かりに急伸し、東京電力HD<9501>、レノバ<9519>、イーレックス<9517>など電気・ガスセクターが連れ高。原油先物相場の上昇を背景にINPEX<1605>も買われた。ほか、リクルートHD<6098>、ZHD<4689>、メルカリ<4385>、ベイカレント<6532>などグロース(成長)株が高い。Sansan<4443>はレーティング格上げ観測で大幅に上昇。 一方、円高・ドル安進行を受けてトヨタ自<7203>、デンソー<6902>などが大きく下落。ソフトバンクG<9984>、アドバンテスト<6857>、新光電工<6967>、三井ハイテック<6966>などが米ハイテク・グロース株高に乗り切れず下落。Vコマース<2491>、小糸製作所<7276>、サイバーAG<4751>は決算を受けて大幅安。太平洋工業<7250>、カゴメ<2811>、JCRファーマ<4552>なども決算が売り材料視された。取引時間中に決算を発表したNECネッツエスアイ<1973>、デクセリアルズ<4980>、日本ゼオン<4205>、三菱電機<6503>も大きく下落した。
<YN>
2022/07/28 15:39
相場概況
日経平均は3日ぶり反発、イベント前の薄商いのなか先物買いで上昇
日経平均は3日ぶり反発。26日の米株式市場でダウ平均は228ドル安と反落。小売のウォルマートによる業績下方修正を受けて小売セクターが大きく売られた。国際通貨基金(IMF)が成長率見通しを引き下げたことに加え、7月消費者信頼感指数や6月新築住宅販売件数が軒並み予想を下回ったため、成長減速懸念も売り圧力となった。ダウ平均は終日軟調に推移し、ナスダック総合指数は-1.86%と3日続落。米株安を受けて日経平均は80.05円安からスタート。一時27525.09円まで下げたが、アルファベットとマイクロソフトの決算が想定程に悪くなかったことで、ナスダック100先物が大きく上昇している中、序盤に切り返すと前場後半にはプラスに転換。後場は明日午前3時に控える米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を前に様子見ムードが広がるなか、短期筋の先物買いにより上げ幅を広げた。 大引けの日経平均は前日比60.54円高の27715.75円となった。東証プライム市場の売買高は9億2521万株、売買代金は2兆3729億円だった。セクターでは海運、陸運、医薬品が上昇率上位となった一方、水産・農林、電気・ガス、その他金融が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の37%、対して値下がり銘柄は59%となった。 個別では、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ルネサス<6723>の半導体関連株が大幅高。村田製<6981>、TDK<6762>、SMC<6273>などハイテク株も堅調で、三井ハイテック<6966>、新光電工<6967>は大きく上昇。商船三井<9104>、郵船<9101>の海運が堅調。アステラス製薬<4503>は臨床試験の良好な結果を手掛かりに大幅高となり、中外製薬<4519>、第一三共<4568>などの他の医薬品株も買われた。運賃制度設計の変更に関する報道が好感された陸運が軒並み買われ、JR東日本<9020>、JR東海<9022>などが上昇した。ほか、業績予想を上方修正したタムロン<7740>、決算が手掛かりとなった栄研化学<4549>、信越ポリマー<7970>がそれぞれ急伸。ファイズHD<9325>はアマゾンジャパンの配送拠点増設を手掛かりに人気化した。 一方、韓国子会社の上場延期の報道が利食い売りに繋がったダブル・スコープ<6619>が後場に下げ渋ったものの急落。決算発表銘柄ではマキタ<6586>、シマノ<7309>、トプコン<7732>が大きく売られ、東証プライム市場の値下がり率上位に並んだ。ほか、キヤノン<7751>、日東電工<6988>、オムロン<6645>なども決算を受けて売り優勢。
<YN>
2022/07/27 15:39
相場概況
日経平均は小幅続落、アルファベット決算など控え様子見ムード
日経平均は小幅続落。25日の米株式市場でダウ平均は90ドル高と反発。連銀各行が公表する景気指標が軒並み予想を下回ったことで景気後退懸念が強まった。ただ、連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を28日午前3時に控えるなか、一方向に傾ける動きは限られた。ダウ平均はプラス圏を維持したが、ナスダック総合指数は-0.43%と続落。小売の米ウォルマートが取引終了後に業績予想の下方修正を発表し、ダウ平均先物が軟調な中、日経平均は17.05円安からスタート。朝方に一時27538.39円まで下げる場面があったが、心理的な節目を手前に下げ渋ると、前引けかけては前日終値近くまで戻した。香港ハンセン指数の大幅高が投資家心理を下支えする一方、今晩の米国市場でアルファベットやマイクロソフトなどの主要企業決算を控えるなか様子見ムードが強く、後場は狭い値幅でのもみ合いとなった。 大引けの日経平均は前日比44.04円安の27655.21円となった。東証プライム市場の売買高は8億6989万株、売買代金は2兆1460億円だった。セクターでは海運、医薬品、陸運が下落率上位となった一方、鉱業、石油・石炭、保険が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の37%、対して値上がり銘柄は58%となった。 個別では、川崎汽船<9107>、郵船<9101>が大きく下落。任天堂<7974>、キーエンス<6861>、エムスリー<2413>のグロース(成長)株も冴えない。ルネサス<6723>、東エレク<8035>の半導体関連の一角も売られた。東エレクは外資証券によるレーティング格下げも影響した。ほか、中外製薬<4519>、オムロン<6645>、テルモ<4543>、ニトリHD<9843>が軟調。日本電産<6594>は決算発表後に大幅に4日続落。米国民事訴訟での和解金として特別損失の計上を発表した日本ケミコン<6997>、第1四半期経常利益が2ケタ減となったコーエーテクモHD<3635>も大きく下落。 一方、中国アリババグループが香港取引所でのプライマリー上場を申請すると発表したことを受けてソフトバンクG<9984>が大幅高。ロシアとドイツを結ぶ天然ガスパイプラインの稼働率が低下したことなどを背景に原油先物相場が上昇したことで、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>、コスモエネHD<5021>が大きく上昇し、大阪チタニウム<5726>と東邦チタニウム<5727>は急伸するなど資源関連が強い動き。米長期金利の上昇を背景に第一生命HD<8750>、東京海上HD<8766>の保険株が堅調で、月次販売動向を手掛かりに神戸物産<3038>が大幅に上昇。好決算や業績予想の上方修正を発表したKOA<6999>、ダブル・スコープ<6619>、インソース<6200>が急伸し、東証プライム市場の値上がり率上位に並んだ。キヤノンマーケティングジャパン<8060>も決算を手掛かりに買われた。
<YN>
2022/07/26 15:29
相場概況
日経平均は8日ぶり反落、米株下落受け利益確定売り優勢
日経平均は8日ぶり反落。先週末22日の米株式市場でNYダウは4日ぶり反落。写真・動画共有アプリのスナップ(SNAP)の四半期決算が予想を下回り、ハイテクセクターが売られた。また、7月のPMI速報値が2年ぶりに50割れとなったことも景気敏感株などの売り圧力となった。米株安を受けた今日の日経平均は216.89円安でスタート。日経平均が先週末までの7日続伸で1500円を超す上げとなったことから利益確定売りも出やすかった。また、外為市場で一時1ドル=135円90銭前後と先週末22日15時頃に比べ2円ほど円高・ドル安に振れたことが輸出株などの株価を抑えた。日経平均は朝方にやや下げ渋る場面があったが、中国株安なども重しとなり戻りは続かず、後場はやや様子見ムードが広がる中で本日を終えた。大引けの日経平均は前日比215.41円安の27699.25円となった。東証プライムの売買高は8億2392万株、売買代金は2兆613億円だった。セクターでは電気機器、機械、化学などが下落。一方、空運業、陸運業、食料品が上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の59%、対して値上がり銘柄は36%となった。個別では、米国で景気敏感株が下げた流れを受け、日本製鉄<5401>や昭電工<4004>など景気敏株が総じて軟調。円高・ドル安もありトヨタ<7203>などの輸出株が安く、レーザーテック<6920>や信越化<4063>などのハイテク株・半導体関連株も冴えない動きとなった。このほかエーザイ<4523>、リクルートHD<6098>、日本電産<6594>、キーエンス<6861>なども売りに押された。個別の材料では、利益上方修正だが売上高の下方修正がネガティブ視された東製鉄<5423>、業績予想を下方修正した小野測器<6858>、外傷性脳損傷治療薬SB623の9月までの承認取得がないとの判断を示したサンバイオ<4592>などが下げた。一方、JR東<9020>などの電鉄株や日本航空<9201>などの空運株が堅調で、三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>などの金融株も底堅く推移した。個別の材料では、大規模な自社株消却を発表したレーサム<8890>、業績予想を上方修正したクレステック<7812>、サル痘予防に天然痘ワクチン活用へとの報道が材料視された明治HD<2269>、中古EVの電池査定を開始と報じられたオークネット<3964>、6月の売上高が前年同月比45%増となったレントラックス<6045>が上げた。また、豪州アントンパール社の株式大量取得を手掛かりに人気化しているオーバル<7727>が3営業日ぶりにザラ場で寄り付き大幅高となった。
<FA>
2022/07/25 15:25
相場概況
日経平均は7日続伸、売り方の買い戻し巻き込み28000円窺う展開
日経平均は7日続伸。21日の米株式市場でダウ平均は162と3日続伸。経済指標が軒並み予想を下回ったことで景気減速を懸念した売りが先行。バイデン大統領が新型コロナ検査で陽性症状との報道も一時売りに拍車をかけたが、その後の報道官の会見で安心感が台頭。欧州中央銀行(ECB)は予想外に0.5ptの大幅利上げを行ったものの、ネガティブな反応は限定的で、予想を上回る企業決算やハイテク株の買い戻しを背景に引けにかけて主要株価指数は上げ幅を拡大した。ナスダック総合指数は+1.36%と3日続伸。日経平均は連日の上昇の反動で29.86円安からスタートしたが、すぐに切り返してプラス転換。その後も堅調に上値を伸ばす展開が続き、午前中ごろには27900円を回復。売り方の買い戻しも巻き込みながら、午後には一段と上昇し、一時27952.25円(149.25円高)まで上げた。 大引けの日経平均は前日比111.66円高の27914.66円となった。東証プライム市場の売買高は9億9386万株、売買代金は2兆6252億円だった。セクターでは海運、サービス、不動産が上昇率上位となった一方、電気・ガス、空運、石油・石炭が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の55%、対して値下がり銘柄は39%となった。 個別では、キーエンス<6861>、リクルートHD<6098>、富士通<6702>、ダイキン<6367>などが高く、東エレク<8035>、ルネサス<6723>など半導体関連株も堅調。カプコン<9697>、バンナムHD<7832>、スクエニHD<9684>、コーエーテクモHD<3635>などゲーム関連が総じて強い動き。原油先物価格が下落するなかニトリHD<9843>が大幅高。業績予想を揃って大幅に上方修正した海運3社ついては、郵船<9101>、商船三井<9104>が大幅高となり、川崎汽船<9107>は急伸した。事前の観測報道を上回る決算となったオービック<4684>、堅調な決算と合わせて中間配当の増配を発表したディスコ<6146>も買われた。ほか、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産が堅調だった。 一方、日本電産<6594>が前日に続き下落。電気代が燃料費転嫁の制度上限に達するの報道を警戒し、東京電力HD<9501>が大幅安となっており、レノバ<9519>など他の電気・ガスセクターの銘柄も連れ安した。資源価格や米長期金利の下落を受けて、石油資源開発<1662>、INPEX<1605>、大阪チタニウム<5726>、住友鉱山<5713>などの資源関連や、東京海上HD<8766>、第一生命HD<8750>の保険株が軟調。三菱重工<7011>やIHI<7013>の防衛関連も冴えない。国内の新型コロナ感染再拡大により、JR東日本<9020>、JAL<9201>などの旅行関連が売られた。ほか、塩野義製薬<4507>や第一三共<4568>の医薬品が弱かった。OBC<4733>は決算を受けて大きく売られた。
<YN>
2022/07/22 15:55
相場概況
日経平均は6日続伸、日銀の大規模緩和維持で反動安こなし上昇転換
日経平均は6日続伸。20日の米株式市場でダウ平均は47ドル高と小幅続伸。6月中古住宅販売件数が2年ぶりの低水準となり、景気減速を警戒した売りから寄り付き後下落。イタリアのドラギ首相率いる政権の崩壊リスクが高まったとの報道も投資家心理を悪化させた。一方で旅行関連株の買いやハイテク株の買い戻し継続が支援要因となり、主要株価指数はプラス圏で終了。ナスダック総合指数は+1.57%、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は+2.49%と続伸。他方、前日に700円高と急伸していた日経平均は52.38円安からスタート。前場は短期的な過熱感を冷ます売りが優勢で、もみ合いが継続するも、27500円より上での底堅い動きが続いた。日銀が金融政策決定会合で現状の大規模緩和の維持を表明したことで、円安・ドル高が進むと、後場の日経平均は上昇転換。その後も27700円台での堅調推移が続いた。 大引けの日経平均は前日比122.74円高の27803.00円となった。東証プライム市場の売買高は9億7053万株、売買代金は2兆5079億円だった。セクターでは水産・農林、海運、精密機器が上昇率上位となった一方、鉄鋼、電気・ガス、空運が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の71%、対して値下がり銘柄は24%となった。 個別では、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>が前日の急伸の反動で下落。任天堂<7974>も安い。三井物産<8031>や伊藤忠<8001>の商社や、SOMPOHD<8630>などの金融、ホンダ<7267>、日産自<7201>の自動車なども軟調。1対3の株式分割を発表した東京海上HD<8766>も失速して下落。野村HD<8604>と大和証G<8601>は外資証券のレーティング格下げを受けて下落。日本製鉄<5401>やJFEHD<5411>、神戸鋼<5406>は国内証券によるレーティング格下げで大きく売られた。日本電産<6594>は市場予想並みの決算だったが、前日にかけて上昇していたこともあり利益確定売りが優勢。塩野義製薬<4507>は新型コロナ治療薬の承認が見送られ、継続審議となったことで失望感から急落。ほか、ベイカレント<6532>が大幅に反落。 一方、川崎汽船<9107>商船三井<9104>など海運が底堅い動き。ダイキン<6367>、ファナック<6954>、TDK<6762>、富士通<6702>などが堅調。メルカリ<4385>、マネーフォワード<3994>、Sansan<4443>などグロース(成長)株が総じて強く、ラクスル<4384>、ギフティ<4449>、メドピア<6095>、サイボウズ<4776>など中小型グロース株が東証プライム市場の値上がり率上位に入った。業績予想を上方修正したフィックスターズ<3687>、インフォマート<2492>は急伸し、値上がり率上位に並んだ。
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2022/07/21 15:36
相場概況
日経平均は大幅に5日続伸、投資家心理改善で700円高
日経平均は大幅に5日続伸。19日の米株式市場でダウ平均は754ドル高と大幅反発。企業の予想を上回る好決算を背景に買いが先行。ロシア国営ガス会社がパイプライン「ノルドストリーム1」を通じた欧州への天然ガス輸出を再開するとの報道で一段高となった。ナスダック総合指数は+3.10%、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は+4.61%となった。米国株高を受けて日経平均は334.27円高からスタート。動画配信サービスの米ネットフリックスの決算が予想を上回り、同社株が時間外取引で大幅高となっていたなか、ナスダック100先物やアジア市況も堅調に推移していたことで、日経平均も終日順調に上値を伸ばす展開となった。結局、大引けとほぼ同時に27692.85円(731.17円高)とこの日の高値を付けた。 大引けの日経平均は前日比718.58円高の27680.26円となった。東証プライム市場の売買高は11億1429万株、売買代金は2兆8749億円だった。セクターでは精密機器、電気機器、サービスを筆頭に全面高となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の94%、対して値下がり銘柄は5%となった。 個別では、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>の半導体関連が軒並み急伸。ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、SMC<6273>、信越化学<4063>など値がさ株も大幅高。ベイカレント<6532>、リクルートHD<6098>、SHIFT<3697>などグロース(成長)株も総じて強い。レーティングを材料にジェイリース<7187>が急伸し、東証プライム市場の値上がり率上位に入った。北の達人<2930>は決算を評価する動きが続き値上がり率トップ。ほか、マネックスG<8698>、マネーフォワード<3994>、寿スピリッツ<2222>、インフォマート<2492>、シンプレクスHD<4373>などがランクイン。日立パワーソリューションズと国内陸上風力発電設備の解体工事において解体特許技術の実施許諾契約を締結したベステラ<1433>も一時急伸した。 一方、外資証券のレーティング格下げを受けて7&I-HD<3382>が一時下落する場面があった。IHI<7013>も外資証券のレーティング格下げで売り優勢。ほか、東証プライム市場の売買代金上位100位のうちで下落したのはIHI以外ではレノバ<9519>だけとなった。
<YN>
2022/07/20 15:23
相場概況
日経平均は4日続伸、期待インフレ率低下で安心感も27000円で売り根強い
日経平均は4日続伸。15、18日の米株式市場でダウ平均は658.09ドル高(+2.15%)、215.65ドル安(-0.68%)、ナスダック総合指数は+1.79%、-0.80%だった。金融大手の好決算に加え、7月ミシガン大消費者信頼感指数の長期期待インフレ率が1年ぶりの低水準となったことで大幅利上げ観測が後退したことが投資家心理を改善させた。ただ週明けは7月NAHB住宅市場指数の予想以上の悪化や、スマホ・IT大手アップルの一部新規採用縮小・支出減速の報道が嫌気され、引けにかけて下落に転じた。連休明けの日経平均は215.36円高で27000円を回復してスタート。寄り付き直後に失速し、一時先週末終値近くまで水準を切り下げたが、切り返して再び27000円を回復。しかし、27000円では戻り待ちの売りが根強く、その後は26900円台でのもみ合いが続いた。 大引けの日経平均は前日比173.21円高の26961.68円となった。東証プライム市場の売買高は9億7242万株、売買代金は2兆4278億円だった。セクターでは鉱業、海運業、ゴム製品が上昇率上位となった一方、電気・ガス、その他製品、医薬品が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の63%、対して値下がり銘柄は34%となった。 個別では、川崎汽船<9107>を筆頭に郵船<9101>、商船三井<9104>の海運株が大幅高。INPEX<1605>や石油資源開発<1662>の鉱業関連も大きく上昇し、住友鉱山<5713>、三井物産<8031>、日本製鉄<5401>、三菱重工<7011>など資源関連・市況関連株が全般堅調。安川電機<6506>、SMC<6273>のFA関連に強い動きが見られ、レーザーテック<6920>やアドバンテスト<6857>の半導体関連の一角も堅調。ファーストリテ<9983>は好決算を評価する動きが続き年初来高値を連日で更新。電気自動車(EV)向け省電力センサーの開発報道を手掛かりにソニーG<6758>も買われた。北の達人<2930>、ベクトル<6058>は決算を受けて急伸。日本国土開発<1887>は高水準の自社株買いなどを手掛かりに大幅高。パーク24<4666>は月次動向が好感されて大きく上昇した。 一方、レノバ<9519>、東京電力HD<9501>など電気・ガス関連が全般軟調。米シージェンの特許有効性審査を巡る不透明感から第一三共<4568>が大きく下落。アステラス製薬<4503>、中外製薬<4519>なども安い。ほか、マネーフォワード<3994>、ラクス<3923>など中小型グロース株の一角が弱い動き。テモナ<3985>、日置電機<6866>、三益半導体<8155>、サーバーワークス<4434>、RPAホールディングス<6572>は決算を材料に大幅に下落。サインポスト<3996>は、NTTグループが無人店舗システムの提供を開始すると伝わったことで競争激化が懸念されて急落。山崎製パン<2212>はレーティング格下げを受けて売り優勢となった。
<YN>
2022/07/19 15:33
相場概況
日経平均は3日続伸、過度な利上げ懸念後退で買い戻し優勢
日経平均は3日続伸。14日の米株式市場でダウ平均は142と5日続落。銀行大手の決算が低調で失望感が広がったほか、6月生産者物価指数(PPI)が予想を上回ったことで7月の1.00ptの利上げ確率が上昇し、警戒感から売りが先行。JPモルガン・チェースのダイモン最高経営責任者(CEO)が複数の深刻な問題があると警告したことも売り材料となった。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が市場の1.00ptの利上げ観測は時期尚早との見解を示したことで警戒感が後退し、取引後半はハイテク中心に買戻しが広がった。ナスダック総合指数は+0.03%と小幅ながら4日ぶりの反発。 底堅い米株市場の動きが好感されたほか、好決算を受けて大幅高となったファーストリテ<9983>の上昇にけん引される形で日経平均は92.69円高からスタート。一方、大幅利上げへの警戒感も残るなか、買いは続かず失速すると前場中ごろにはマイナス圏で推移する時間帯もあった。その後、午前11時頃に発表された中国の6月小売売上高が前年比+3.1%と予想(同+0.2%)を大きく上回ったことで、前引けにかけては再び上昇に転じたが、午後はもみ合いにとどまった。 大引けの日経平均は前日比145.08円高の26788.47円となった。東証プライム市場の売買高は10億7831万株、売買代金は2兆5444億円だった。セクターではその他製品、電気・ガス、輸送用機器が上昇率上位となった一方、鉱業、銀行、保険が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の37%、対して値下がり銘柄は58%となった。 個別では、SHIFT<3697>やラクス<3923>などグロース(成長)株の一角が大きく上昇。任天堂<7974>、武田薬<4502>など景気に左右されにくい銘柄が堅調。業績予想を上方修正し、増配も発表したファーストリテは急伸し年初来高値を更新。コロナ飲み薬で「BA.5」への効果が確認された塩野義製薬<4507>が買われ、岸田首相による原発再稼働の表明を受けて関西電力<9503>なども買い優勢。Sansan<4443>はサプライズに乏しい見通しながらもガイダンスリスクを通過した安心感から急騰。日本電産<6594>は、4月にCEOに復帰した永守会長の後継者への経営引き継ぎを巡る報道が手掛かりとなり、買われた。シスメックス<6869>は目標株価引き上げを受けて大幅に上昇。第1四半期増益決算を受けてPRTIMES<3922>も急伸した。 一方、東エレク<8035>やスクリン<7735>など半導体関連株が朝高後に失速し大きく下落。台湾積体電路製造(TSMC)は好決算を発表したが、設備投資計画を実質的に下方修正しており、これがネガティブに捉えられたようだ。米金融大手の決算や長短金利差の逆転の悪化を受けて三菱UFJ<8306>、第一生命HD<8750>なども大幅安。INPEX<1605>、三菱重工<7011>など市況関連株も軟調。第1四半期が堅調な決算だったIDOM<7599>は同業の好決算を背景に期待が高まっていたとみられ、通期計画の据え置きで出尽くし感が先行し大きく下落。業績予想を下方修正したセラク<6199>も急落し、揃って東証プライム市場の値下がり率上位に並んだ。ほか、佐鳥電機<7420>、フィル・カンパニー<3267>が決算を受けて大きく売られた。また、JMDC<4483>やスノーピーク<7816>などグロース株の一角も大きく下落した。
<YN>
2022/07/15 16:06
相場概況
日経平均は続伸、ダウ平均先物の底堅い動きや円安・ドル高受け買い優勢
日経平均は続伸。13日の米株式市場でNYダウは4日続落。注目された6月の米消費者物価指数(CPI)の上昇率が市場予想を上回ったことを受け、米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めペースの加速が景気悪化を招くとの見方から売りが優勢の展開だった。米株安を受けた今日の日経平均は121.45円安からスタート。取引開始後は朝方軟調だったダウ平均先物が底堅い動きとなったことや、外為市場で昼前に一時1ドル=138円10銭台と朝方に比べ50-60ほど円安・ドル高に振れたことが輸出株などの株価の支えとなり、日経平均は前場中頃に上昇に転じた後、上げ幅を広げた。後場は円安・ドル高が一段と進んだこともあり、日経平均は高値圏で概ね底堅い動きとなった。大引けの日経平均は前日比164.62円高の26643.39円となった。東証プライムの売買高は9億7278万株、売買代金は2兆2407億円だった。セクターでは水産・農林業、海運業、精密機器などが上昇。一方、電気・ガス業、銀行業、空運業が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の57%、対して値下がり銘柄は37%となった。個別では、キーエンス<6861>やレーザーテック<6920>、東エレク<8035>などのハイテク株・半導体関連株の一角が大幅高。川崎汽船<9107>や商船三井<9104>などの海運株も堅調に推移、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>なども上昇した。決算・業績l関連では、決算が評価されたサカタのタネ<1377>、吉野家HD<9861>、ウイングアーク1st<4432>、Enjin<7370>、業績予想を上方修正したプラズマ<6668>、トレファク<3093>、ノダ<7879>、アイドマHD<7373>などが大幅に上げた。業績以外の材料では、EV用ワイヤレス充電を手掛ける米社に出資すると発表したエネチェンジ<4169>、九州大学と共同研究契約を締結したHMT<6090>、シンガポール社とブロックチェーンゲームの共同事業で基本合意したワンプラ<4199>などが物色された。一方、低調な四半期決算を発表したマネーフォワード<3994>、TSIホールディングス<3608>、業績予想を下方修正したJINSHD<3046>などが下げた。また、ディップ<2379>、コシダカHD<2157>は決算がサプライズに乏しいことが嫌気された。業績以外の材料では、福島第1原発事故を巡る巨額賠償判決を受け原発再稼働に向けた不透明感が意識された東電力HD<9501>が売られた。
<FA>
2022/07/14 15:25
相場概況
日経平均は反発、米6月CPI控えるなか26500円手前で上値重く
日経平均は反発。12日の米株式市場でダウ平均は192ドル安と3日続落。新型コロナ感染拡大を受けた中国上海市の都市封鎖入りや消費者物価指数(CPI)の発表を控えた警戒感から売りが優勢。飲料メーカーのペプシコなどの好決算を受けて一時上昇に転じたが、引けにかけてはCPIの悪化を示す偽造のリーク報道を材料に売りが加速した。ナスダック総合指数は-0.94%と続落。一方、ナスダック100先物が堅調に推移していたことで、前日に大きく下落していた日経平均は67.13円高からスタート。朝方は買い戻しが先行し、一時26500円を回復。ただ、今晩に控える米6月CPIの発表を前に上値は重く、その後は戻り待ちの売りから失速。後場はやや持ち直したが26500円を超えることができずに終えた。 大引けの日経平均は前日比142.11円高の26478.77円となった。東証プライム市場の売買高は8億9356万株、売買代金は2兆0665億円だった。セクターでは電気・ガス、空運、パルプ・紙が上昇率上位となった一方、鉱業、水産・農林、保険が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の66%、対して値下がり銘柄は29%となった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、キーエンス<6861>、リクルートHD<6098>、信越化学<4063>など前日に大きく下落した主力株が反発。IHI<7013>、三菱重工<7011>の防衛関連は大きく上昇。日本国内で新型コロナ感染が再拡大しているものの行動制限の再実施には至っていないこともあり、JAL<9201>やエアトリ<6191>など旅行関連株の一角が堅調。ホンダ<7267>は証券会社の目標株価引き上げで大幅高。第1四半期好決算及び業績予想の上方修正を発表した竹内製作所<6432>、パルグル−プHD<2726>はそれぞれ急伸。第1四半期が好決算だった東宝<9602>や、今期見通しが好感された三協立山<5932>、三光合成<7888>も大幅に上昇。米航空機メーカーのボーイングが6月の納入機数が2019年3月来の高水準になったと発表したことで、ジャムコ<7408>が急伸。 一方、レーザーテック<6920>、ソニーG<6758>がハイテクの中では逆行安。東京海上HD<8766>は米長期金利の低下を背景に大きく下落。KDDI<9433>や武田薬<4502>などディフェンシブも総じて冴えない。原油先物価格の下落を背景にINPEX<1605>などは売り優勢。日揮HD<1963>、住友鉱山<5713>などその他資源関連も軟調で、大阪チタニウム<5726>は大幅安。米CPIを前にベイカレント<6532>、MonotaRO<3064>、SREHD<2980>などグロース(成長)株の一角が下落。上半期業績予想を引き上げたAGC<5201>は買い先行も失速してマイナスに転じた。
<YN>
2022/07/13 15:45
相場概況
日経平均は4日ぶり大幅反落、中国経済の減速懸念再燃でリスク回避ムード
日経平均は4日ぶり大幅反落。11日の米株式市場でダウ平均は164ドル安と続落。新型コロナ感染拡大で中国の一部地域が再び都市封鎖入りし、世界経済の後退懸念が再燃。今週発表されるインフレ指標や企業決算を前に警戒感からの売りも強く、終日軟調に推移した。ナスダック総合指数は-2.25%と6日ぶりに大幅反落。米国株安を引き継いで日経平均は111.30円安からスタート。朝方から売りが先行し、下げ幅は500円近くにまで拡大。後場はアジア市況が大きく続落するなか、ダウ平均先物も下げ幅を広げ、日経平均は一時2627.28円(534.02円安)まで下落した。その後は下げ止まったが、安値圏でのもみ合いにとどまった。 大引けの日経平均は前日比475.64円安の26336.66円となった。東証プライム市場の売買高は10億6110万株、売買代金は2兆4593億円だった。セクターでは機械、ガラス・土石、電気機器を筆頭にほぼ全面安。一方、水産・農林のみが上昇となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の90%、対して値上がり銘柄は9%となった。 個別では、ソフトバンクG<9984>のほか、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>などの半導体関連株、村田製<6981>、TDK<6762>の電子部品株が総じて売り優勢。中国経済の減速懸念からSMC<6273>、キーエンス<6861>、ファナック<6954>、安川電機<6506>などのFA関連が大きく下落。エムスリー<2413>、ZHD<4689>、ラクス<3923>のグロース(成長)株も軒並み安い。コマツ<6301>、ナブテスコ<6268>、日本製鉄<5401>などの景気敏感株も全般下落。三井物産<8031>、住友鉱山<5713>など資源関連も多くが軟調。円安・ドル高基調は維持されていたものの、トヨタ自<7203>、日産自<7201>、アルプスアルパイン<6770>、デンソー<6902>、武蔵精密<7220>などの自動車関連も売られた。決算を発表したところではライク<2462>、リソー教育<4714>、ローツェ<6323>、技研製<6289>、東京個別<4745>などが大幅に下落した。 一方、NTT<9432>、第一三共<4568>のディフェンシブ銘柄、コナミグループ<9766>、任天堂<7974>のゲーム関連が小じっかり。東証プライム市場の値上がり率上位には、第1四半期営業利益が市場予想を上回ったローソン<2651>、前期実績下振れで今期計画が市場予想をやや下振れもあく抜け感が先行したコスモス薬品<3349>、通期計画を上方修正した進和<7607>などがランクイン。ARM<8769>は三菱重工<7011>のグループ会社約50社にサービス提供を開始したと発表し、午後から急伸した。
<YN>
2022/07/12 15:44
相場概況
日経平均は3日続伸、米景気後退への過度な警戒感和らぎ買い優勢
日経平均は3日続伸。先週末8日の米株式市場でダウ平均は反落。6月の米雇用統計で雇用者数の伸びが予想を上回り労働市場の堅調さが確認され、金融引き締め強化を警戒した売りに押された。ただ、過度の景気後退懸念が緩和したことから押し目買いも入り、上昇に転じる場面もあった。一方、ナスダック総合指数は小幅高で5日続伸となった。米景気の先行き懸念がやや後退する中、今日の東京株式市場は買いが先行した。取引開始後の買い一巡後は、ダウ平均先物が軟調で、また、香港や上海の株価が大幅に下げたことなどから、日経平均は伸び悩む場面があったが、下値を売り急ぐ動きは見られなかった。今週は米国や中国で重要な経済指標の発表が多く、これを見極めたいとのムードもあり、午後はやや見送りムードが広がった。大引けの日経平均は前日比295.11円高の26812.30円となった。東証プライムの売買高は11億5248万株、売買代金は2兆6522億円だった。セクターでは医薬品、精密機器、陸運業などが上昇。一方、繊維製品、海運業の2業種が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の88%、対して値下がり銘柄は10%となった。個別では、ソニーG<6758>、リクルートHD<6098>などが高く、日産自<7201>などの自動車関連株やKDDI<9433>などの通信株、第一三共<4568>など薬品株も堅調だった。また、原油価格の上昇を映しINPEX<1605>などの資源・エネルギー株が総じて高く、さらに、先週末の海外市場で米長期金利が上昇したことを受け東京海上<8766>などの金融・保険関連株の一角にも資金が向かった。国内要因では、参院選を通過し政策が実現に向け動き出すとの見方から原発関連の日製鋼<5631>など政策に絡む銘柄の一角が堅調だった。個別の材料では、業績予想を上方修正したマニー<7730>、中間期営業利益が59%増となった北興化<4992>、NTT東日本との提携が報じられたFRONTEO<2158>、最繁忙期の値上げが報じられたOLC<4661>などが買われた。一方、東エレク<8035>やレーザーテック<6920>など半導体関連株が下げ、SHIFT<3697>、JMDC<4483>などグロース(成長)株の一角も大幅安となった。個別の材料では、第1四半期利益水準が想定比低調との見方から安川電機<6506>が安く、第1四半期17%営業減益となったワキタ<8125>、一部メディアで新たな品質不正と報じられた東レ<3402>が売られた。
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2022/07/11 15:25
相場概況
日経平均は小幅続伸、前場大幅高も政治ヘッドラインで後場急失速
日経平均は小幅続伸。7日の米株式市場でダウ平均は346ドル高と続伸。中国が景気対策を検討しているとの報道を受け、世界経済への悲観的見方が後退。韓国半導体メーカーのサムスン電子の好決算や連邦準備制度理事会(FRB)高官による経済のソフトランディング(軟着陸)の主張も投資家心理を改善させた。ナスダック総合指数は+2.28%と大幅に4日続伸。 米株高や中国景況感の回復期待から日経平均は133.32円高からスタート。朝方は上場投資信託(ETF)の分配金捻出に伴う売りが意識され、こう着感を強めていたが、底堅さが確認されると、需給イベント通過後のあく抜けを意識した買い戻しで断続的にレンジを切り上げる展開に。上げ幅は一時400円近くに及んだ。しかし、昼頃に奈良市内の路上で街頭演説をしていた自民党の安倍晋三元首相が散弾銃で撃たれたの報道が入ると様相が一変。ヘッドラインに反応した機械的な売りなどが膨らんだようで、午後は上げ幅を縮める動きが続いた。なお、7月限オプション取引に係る特別清算指数(SQ)は概算値で 26659.58円だった。 大引けの日経平均は前日比26.66円高の26517.19円となった。東証プライム市場の売買高は14億6687万株、売買代金は3兆6022億円だった。セクターでは海運、鉱業、非鉄金属が上昇率上位となった一方、食料品、医薬品、情報・通信が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の49%、対して値下がり銘柄は47%となった。 個別では、商船三井<9104>を筆頭に海運株が急伸したほか、大阪チタニウム<5726>が急騰。防衛関連では三菱重工<7011>が特に強い動き。原油価格の反発でINPEX<1605>が大幅に上昇し、住友鉱山<5713>は急反発。三菱商事<8058>、JFEHD<5411>などの商社、鉄鋼も総じて強い。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が+4.48%となったことでルネサス<6723>などの半導体関連のほか、新光電工<6967>、三井ハイテック<6966>などの半導体周りも高い。上半期上振れ決算や自社株買いが好感された大阪有機<4187>は連日で急伸。決算が評価されたUSENNEXT<9418>は東証プライム市場の値上がり率トップとなった。OSG<6136>も決算を受けて大幅高。デンソー<6902>はレーティング格上げが観測され上伸。ほか、JMDC<4483>やSansan<4443>などグロース(成長)株も高い。 一方、エムスリー<2413>、メドピア<6095>、ベイカレント<6532>などグロース株の一角が下落。味の素<2802>、第一三共<4568>、花王<4452>、山パン<2212>などディフェンシブ系の銘柄が軟調。SHIFT<3697>は計画通りの順調な決算ながらも3-5月期の増益率鈍化が嫌気され、利益確定売りが膨らみ急落。第1四半期が低調なスタートと捉えられたヨンドシー<8008>、第1四半期好決算も6月月次動向が嫌気されたオンワード<8016>は大幅下落。ほか、キユーピー<2809>、久光製薬<4530>が決算を受けて売られた。個人投資家人気の高かったダブル・スコープ<6619>が韓国子会社の上場概要発表が目先の出尽くし感につながり、急落した。
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2022/07/08 15:34
相場概況
日経平均は反発、米経済指標上振れで景気後退懸念緩和
日経平均は反発。6日の米株式市場でダウ平均は69ドル高と反発。ISM非製造業景気指数が予想を上回ったことで景気後退懸念が緩和。公表された6月連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が想定内の内容にとどまると買いが再開し、引けにかけて上げ幅を拡大。金利が安定して推移するなかナスダック総合指数は+0.34%と3日続伸。米株高を引き継いで日経平均は173.29円高からスタート。ただ、寄り付き直後から失速すると、ダウ平均先物が下げ幅を広げ、アジア市況も軟調な出足となると午前中ごろに一時前日終値近辺まで値を戻した。しかし、木原官房副長官が国内での新型コロナ感染拡大を受けた行動制限について否定的な見解を示すと買い戻しが加速。午後はダウ平均先物やアジア市況の上昇転換を追い風に一段と買いが入り、ハイテク・グロース株買いも寄与し、26500円を挟んだ展開となった。 大引けの日経平均は前日比382.88円高の26490.53円となった。東証プライム市場の売買高は12億7895万株、売買代金は2兆9922億円だった。セクターではゴム製品、電気機器、輸送用機器が上昇率上位となった一方、石油・石炭、空運、海運が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の75%、対して値下がり銘柄は22%となった。 個別では、景気後退懸念を背景に住友鉱山<5713>、大平洋金属<5541>、大紀アルミニウム<5702>など資源関連が軟調。INPEX<1605>、石油資源開発<1662>も原油価格の続落を受けて一時大幅に下落したが、午後にプラスに転じた。大阪チタニウム<5726>は続急落となった。商船三井<9104>、川崎汽船<9107>もやや売り優勢。国内での新型コロナ感染再拡大を受けて政府が「全国旅行支援」を延期する調整に入ったとの報道を受けてJR東海<9022>、JAL<9201>、OLC<4661>が下落。T&Gニーズ<4331>、ロイヤルHD<8179>、リゾートトラスト<4681>などリオープン(経済再開)関連が東証プライム市場の値下がり率上位に並んだ。ラウンドワン<4680>も一時急落したが、後場からは急速に買い戻された。ほか、第1四半期個別売上高が計画を下振れたディスコ<6146>も小幅ながら下落した。 一方、SHIFT<3697>、リクルートHD<6098>、ベイカレント<6532>のグロース(成長)株が堅調。キーエンス<6861>、ファナック<6954>、日本電産<6594>は大きく上昇。レーザーテック<6920>、東エレク<8035>などの半導体関連も総じて買い優勢。花王<4452>、塩野義製薬<4507>、味の素<2802>、ヤクルト<2267>などディフェンシブ銘柄も全般高い。決算が手掛かりとなったイオン<8267>、わらべや日洋<2918>はそれぞれ急伸。EV充電サービス事業などを手掛けるシンガポール企業に出資したと発表したブイキューブ<3681>も急伸し、東証プライム市場の値上がり率上位に入った。マニー<7730>は国内証券の買い推奨でのカバレッジ開始が好感された。ZHD<4689>はヤフーとPayPayのネットショッピング統合報道が手掛かりとなった。
<YN>
2022/07/07 15:31
相場概況
日経平均は3日ぶり反落、景気後退懸念の加速でシクリカル株軒並み急落
日経平均は3日ぶり反落。5日の米株式市場でダウ平均は129ドル安と反落。深刻な景気後退懸念から欧州株安を引き継いで下落スタート。原油価格の急落もあり、ダウ平均は終日軟調に推移。ただ、米長期金利の大幅低下を背景にハイテク株に買いが入ったことで下げ渋った。ナスダック総合指数は+1.74%と続伸。欧州株の急落やダウ平均の下落を引き継いで日経平均は233.07円安からスタート。一時下げ渋る動きも見られたが、ダウ平均先物が下落に転じたことで再び売りが膨らみ、26000円割れを窺う水準まで下落。心理的な節目近くまで下落したことで午後は目先の売り一巡感が台頭し、今晩の米6月ISM非製造業景気指数や米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表を前に、短期筋の買い戻しから下げ渋った。ただ、アジア市況が大幅に下落するなか上値は重かった。 大引けの日経平均は前日比315.82円安の26107.65円となった。東証プライム市場の売買高は13億8915万株、売買代金は3兆0752億円だった。セクターでは鉱業、石油・石炭、保険が下落率上位となった一方、医薬品、精密機器、海運が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の70%、対して値上がり銘柄は28%となった。 個別では、原油価格の急落を受けてINPEX<1605>、石油資源開発<1662>、コスモエネHD<5021>が急落。コモディティ価格も全般下落しており、住友鉱山<5713>、日本製鉄<5401>の市況関連株のほか、三井物産<8031>、三菱商事<8058>の商社株、三菱重工<7011>、IHI<7013>の防衛関連なども軒並み大幅安。前日急伸していた東邦チタニウム<5727>も急反落。トヨタ自<7203>、マツダ<7261>の自動車関連も総じて売り優勢。米長期金利の大幅低下で三菱UFJ<8306>、第一生命HD<8750>も厳しい下げとなった。連日急伸していた東京電力HD<9501>も利食い売りから急落。3-5月期業績の増益率鈍化などから出尽くし感が先行したエスプール<2471>は急落し、東証プライム市場の値下がり率上位にランクイン。ソニーG<6758>は外資証券のレーティング格下げが観測された。 一方、レーザーテック<6920>、キーエンス<6861>のほか、市況関連株では郵船<9101>、川崎汽船<9107>の海運が逆行高。米金利低下やナスダック高を追い風にベイカレント<6532>、エムスリー<2413>、SHIFT<3697>などのグロース(成長)株が総じて大幅高。東証プライム市場の値上がり率上位にはラクス<3923>、Sansan<4443>、SREHD<2980>の中小型グロース株が多く入った。業績予想を上方修正したラクトジャパン<3139>が急伸し、値上がり率トップとなった。記念配当の実施を発表したキューブシステム<2335>も急伸。決算が好感されたところではウエルシアHD<3141>、ハニーズHD<2792>が大幅に上昇した。エーザイ<4523>はアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」に関するリリースを受けて大幅に上昇した。
<YN>
2022/07/06 15:32
相場概況
日経平均は続伸、26500円回復後は戻り待ちの売り優勢
日経平均は続伸。米株式市場は独立記念日で休場。欧州株式市場では英FTSE100や仏CAC40などが上昇した一方、独DAXは軟調。欧州市場はまちまちだったが、時間外取引のナスダック100先物が大きく上昇していたことを支えに日経平均は232.42円高からスタート。また、米国による対中国関税の一部適用除外を巡る報道も後押しした。ただ、日経平均は朝方に26532.51円(378.70円高)まで上昇した後は、節目の26500円を回復した目先の戻り達成感から騰勢一服となった。午後は再び緩やかに値を切り上げる展開となったが、連休明けの米株市場の動きを確認したい思惑も働き、26500円を回復するには至らなかった。 大引けの日経平均は前日比269.66円高の26423.47円となった。東証プライム市場の売買高は10億3818万株、売買代金は2兆4120億円だった。セクターでは鉱業、ゴム製品、空運を筆頭に全面安となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の55%、対して値下がり銘柄は41%となった。 個別では、レーザーテック<6920>や東エレク<8035>が自律反発狙いの買いから上昇。東京海上HD<8766>、第一生命HD<8750>は米金利上昇を受けて大幅上昇。原油先物価格の上昇を背景にINPEX<1605>、石油資源開発<1662>が買い優勢で、大阪チタニウム<5726>は急騰、東邦チタニウム<5727>、大平洋金属<5541>は大幅高となった。エムスリー<2413>、MonotaRO<3064>、SHIFT<3697>、JMDC<4483>などのグロース(成長)株が全般強い動き。 6月既存店売上がセール前倒し影響を除けば前年比プラスで、客単価の上昇傾向も確認されたファーストリテ<9983>は大幅高。上半期決算の上振れと共に通期計画を上方修正したネクステージ<3186>ももみ合いの末に大きく上昇。楽天銀行の上場申請が好感された楽天G<4755>は一時大幅高。4-6月期が前年比15%営業増益との観測報道が伝わったオービック<4684>が買い優勢。決算が買い手掛かりとなったところでハイデイ日高<7611>、アークランドサカモト<9842>がそれぞれ急伸。水素空気電池の報道を手掛かりにFDK<6955>、クレディセゾン<8253>との資本業務提携が好感されたメディアドゥ<3678>も急伸した。 一方、郵船<9101>、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>の大手海運が揃って大幅に下落。6月既存店売上が前年比マイナスとなった良品計画<7453>が軟調で、既存店売上がプラスながらも5月からの鈍化が嫌気されたユナイテッドアローズ<7606>、アダストリア<2685>は大きく下落。6月既存店売上が3カ月ぶりにマイナスとなったF&LC<3563>も大幅安。前期実績が会社計画を下振れ、今期見通しが市場予想を下回ったクスリのアオキ<3549>は大きく売られた。
<YN>
2022/07/05 15:48
相場概況
日経平均は4日ぶり反発、先週末の堅調な米株式相場受け押し目買い優勢
日経平均は4日ぶり反発。先週末1日の米株式市場でNYダウは321ドル高と反発。6月ISM製造業景況指数が予想以上に悪化したことで景気後退懸念が再燃し、一時下落に転じる場面があった。一方、FRBの急速な利上げの思惑が後退したことからNYダウはその後上昇に転じ、取引終了にかけて上げ幅を広げた。堅調だった先週末の米株式相場を受けた今日の東京株式市場は買いが先行した。日経平均が先週末までの3日続落で1100円を超す下げとなったことから、押し目買いも入りやすかった。前場はダウ平均先物が軟調なことなどから日経平均は伸び悩む場面もあった。今晩の米市場が休場となることもあり、後場はやや見送りムードが広がる中、ダウ平均先物の下値が堅かったことなどもあり、日経平均は取引終了にかけて底堅く推移した。大引けの日経平均は前日比218.19円高の26153.81円となった。東証プライムの売買高は10億9779万株、売買代金は2兆4396億円だった。セクターでは電気・ガス業、鉱業、卸売業などが上昇。一方、石油石炭製品、保険業の2業種が下落した。東証プライムの値上銘柄は全体の82%、対して値下がり銘柄は15%となった。個別では、ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、リクルートHD<6098>などが高く、電力需要拡大や原発再稼働の思惑から東電力HD<9501>など電力株が軒並み高となった。東京エネシス<1945>などの再生可能エネルギー関連銘柄も大幅に上げ、三菱商事<8058>や三井物産<8031>などの商社株も堅調だった。経産省が次世代原発開発の行程表作成の検討に入ったと報じられたこともあり助川電気<7711>など原発関連銘柄の一角も物色された。個別の材料では、百貨店子会社そごう・西武の売却について報じられ経営資源の集中が期待された7&iHD<3382>、日立物流<9086>株式売却で純利益を上方修正したSGホールディングス<9143>、今期営業黒字予想を発表したクラウディアHD<3607>、6月の既存店売上高が前年同月比14.1%増となったワークマン<7564>が高く、第1四半期が13.7%営業減益となったが市場コンセンサスを上回ったニトリHD<9843>も上げた。一方、先週末の米株式市場でSOX指数が3.8%下落したことを受け東エレク<8035>などの半導体関連株の一角が軟調。米長期金利が低下し利ざや縮小が意識された第一生命HD<8750>やT&DHD<8795>など保険株も下げた。また、先週末に活況だった高島屋<8233>やJフロント<3086>などは利益確定売りに押された。個別の材料では、大規模な通信障害が発生したKDDI<9433>が売られた。
<FA>
2022/07/04 15:25
相場概況
日経平均は大幅続落、景気後退懸念や円高進行でリスク回避加速、26000円割れ
日経平均は大幅続落。前日の米株式市場でダウ平均は254ドル安と反落。6月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)の予想以上の悪化や、インフレ調整後の5月個人消費支出(PCE)がマイナスに落ち込んだこと、高級家具販売RHの再三にわたる見通し引き下げから景気後退懸念が一段と強まった。一方、PCEコアデフレーターの予想比下振れによる金利低下が下支え要因になった。ナスダック総合指数は-1.33%と4日続落。前日のダウ平均先物の下落を通じて米株安を織り込んでいた日経平均は67.67円高からスタート。しかし、景気後退懸念が強まるなか買いは続かず失速。その後下落に転じてからは売りが止まらず、下げ幅を広げる展開。午後はダウ平均先物が下げ幅を広げたことや為替が急速に円高・ドル安に振れたことでリスク回避の動きに拍車がかかり、一時25841.75円(551.29円安)まで下落した。 大引けの日経平均は前日比457.42円安の25935.62円となった。東証プライム市場の売買高は13億4973万株、売買代金は3兆1469億円だった。セクターでは鉱業、ゴム製品、空運を筆頭に全面安となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の81%、対して値上がり銘柄は17%となった。 個別では、原油先物価格の下落を背景にINPEX<1605>、石油資源開発<1662>が大幅安。川崎汽船<9107>や郵船<9101>、住友鉱山<5713>など市況関連株も軟調。米半導体大手マイクロン・テクノロジーの決算が嫌気され東エレク<8035>やレーザーテック<6920>が軒並み下落。新光電工<6967>、太陽誘電<6976>、ローム<6963>などのハイテク株も安い。為替の円安進行の一服感から日産自<7201>、ブリヂストン<5108>の輸出関連も下落が目立った。景気後退による消費鈍化懸念からエアトリ<6191>、オープンドア<3926>、ラウンドワン<4680>などリオープン(経済再開)関連も軒並み売り込まれた。 ロシアのプーチン大統領が、石油・天然ガス開発プロジェクト「サハリン2」について、事業主体を新たに設立するロシア企業に変更するよう命じたと伝わったことで、同プロジェクトに出資している三井物産<8031>、三菱商事<8058>が大幅に下落。エネルギー調達懸念から東京ガス<9531>、東邦ガス<9533>などガス会社も売られた。業績予想の下方修正を発表したダイセキ<9793>、良品計画<7453>は急落し、東証プライム市場の値下がり率上位に並んだ。マルマエ<6264>は好決算ながらもサプライズに乏しく、地合い悪化に押されて大幅に下落。 一方、東京電力HD<9501>が大幅に反発。三菱重工<7011>、IHI<7013>の防衛関連が買い優勢。信越化学<4063>、HOYA<7741>の値がさ株の一角も堅調。東レ<3402>は連日で年初来高値を更新。大阪チタニウム<5726>は切り返して反発。米長期金利の低下を支援要因にNRI<4307>などグロース(成長)株の一角で買われるものもあった。第1四半期が好決算となった高島屋<8233>は急伸し、東証プライム市場の値上がり率上位に入り、Jフロント<3086>も好決算を手掛かりに一時大幅高。今期も2ケタ営業増益見通しとなったウェザーニューズ<4825>も急伸。ブイキューブ<3681>はメタバース関連のリリースで急伸した。東証スタンダード市場のウエストHD<1407>が外資証券の買い推奨を受けて上昇したことで、イーレックス<9517>など再生可能エネルギー関連も買われた。
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2022/07/01 15:39
相場概況
日経平均は5日ぶり反落、景気後退懸念が一段と強まる
日経平均は5日ぶり反落。29日の米株式市場ではNYダウが82ドル高と3日ぶり反発。個人消費の大幅な引き下げを要因に1-3月期国内総生産(GDP)の確定値が予想外に下方修正されたことで、景気後退懸念が強まった。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が景気よりもインフレ抑制を優先する姿勢を強調したことも重荷となった。一方、ドイツの6月消費者物価指数(CPI)の伸びが予想外に鈍化し、米長期金利が低下したことが投資家心理を改善させた。ナスダック総合指数は-0.03%とほぼ横ばい。方向感に欠ける展開だった米株市場を引き継いで、日経平均は51.32円安と小甘くスタート。しかし、時間外取引のダウ平均先物が軟調に推移するなか終日下値模索の展開となり、後場終盤には一時480円超も下落する場面があった。 大引けの日経平均は前日比411.56円安の26393.04円となった。東証プライム市場の売買高は13億6402万株、売買代金は3兆2144億円だった。セクターでは鉱業、その他金融、電気機器が下落率上位となった一方、繊維製品、パルプ・紙、電気・ガスが上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の71%、対して値上がり銘柄は26%となった。 個別では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が-2.2%と大幅に下落したことを嫌気し、スクリン<7735>、アドバンテスト<6857>の半導体関連が大幅安。ソニーG<6758>、村田製<6981>、ファナック<6954>、ローム<6963>などのハイテク株も大きく下落。景気後退懸念から川崎汽船<9107>、商船三井<9104>の海運のほか、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>、日本製鉄<5401>、信越化学<4063>なども安い。外資証券によるレーティング格下げを受けてトレンド<4704>も売られた。 一方、ダブル・スコープ<6619>が終盤失速しながらも年初来高値を更新。OLC<4661>、JR東日本<9020>、第一三共<4568>、パンパシHD<7532>などの内需・ディフェンシブ銘柄の一角が堅調。主力処では東レ<3402>が年初来高値を更新。子会社のアリババグループ会社とのマスターライセンス契約締結が好感されたサンリオ<8136>や、業績予想の上方修正と自社株買いが手掛かりとなったサニーサイド<2180>はそれぞれ急伸し、東証プライム市場値上がり率上位に並んだ。オイシックス・ラ・大地<3182>との業務提携が好感されたシダックス<4837>はストップ高となり、オイシックスも買われた。自社株買いを発表したDeNA<2432>が買われ、国内証券によるレーティング格上げを受けてPI<4290>が急伸した。
<YN>
2022/06/30 16:31
相場概況
日経平均は5日ぶり反落、景気後退懸念の再燃で売り優勢
日経平均は5日ぶり反落。28日の米株式市場ではNYダウが491ドル安と大幅続落。中国が新型コロナ規制を緩和したことが好感されて買い先行。NY連銀のウィリアムズ総裁が「経済が強く、景気後退は基本シナリオではない」と発言したことも買いを後押し。しかし、その後発表された6月の消費者信頼感指数が予想以上に悪化し、景気後退懸念が強まると下落転換し、引けにかけて売りが加速した。ナスダック総合指数は-2.97%と大幅続落。米株安を引き継いで日経平均は235.24円安からスタート。朝方は売りが先行し、下げ幅は一時350円を超えた。アジア市況も大きく下落していた中ではあったが、午後は緩やかながら、下げ幅を縮める動きが続いた。今晩の欧州中央銀行(ECB)主催の経済フォーラムでの高官発言などを見極めたいとの思惑も働いたようだ。 大引けの日経平均は前日比244.87円安の26804.60円となった。東証プライム市場の売買高は16億6292万株、売買代金は3兆8714億円だった。セクターではゴム製品、鉱業、海運が下落率上位となった一方、電気・ガス、空運、陸運が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の54%、対して値上がり銘柄は43%となった。 個別では、ルネサス<6723>、東エレク<8035>の半導体関連、村田製<6981>、ローム<6963>、日本電産<6594>のハイテクのほか、SHIFT<3697>、メルカリ<4385>のグロース(成長)株が全般大きく下落。川崎汽船<9107>、郵船<9101>の海運のほか、INPEX<1605>の鉱業など市況関連株も大きく下落。SMC<6273>、HOYA<7741>、ダイキン<6367>など値がさ株も軟調。トヨタ自<7201>、日産自<7201>、ブリヂストン<5108>など自動車関連も大幅安。配当落ちが意識されて日電硝<5214>やAGC<5201>などの6、12月期決算銘柄で売られるものも目立った。第1四半期の大幅減益決算が嫌気されたピックルス<2925>は急落し、東証プライム市場の値下がり率上位に入った。 一方、大阪チタニウム<5726>が大幅に続伸。三菱重工<7011>、IHI<7013>の防衛関連は堅調。JAL<9201>やJR東日本<9020>、資生堂<4911>、イオン<8267>など内需系が1%を超える上昇率。しまむら<8227>は好決算を評価する動きが継続。ほか、富士通<6702>、三井不動産<8801>が高い。原発再稼働機運の高まりを追い風に東京電力HD<9501>は大幅高となり、電力スポット価格の恩恵銘柄として電源開発<9513>も大きく上昇。6月の月次売上動向が手掛かりとなったアスクル<2678>、自社株買いが好感されたスギHD<7649>はそれぞれ急伸し、東証プライム市場の値上がり率上位に入った。レーティング格上げが観測されたヤマハ<7951>、ビックカメラ<3048>も上昇した。
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2022/06/29 16:11
相場概況
日経平均は4日続伸、景気後退懸念の緩和で資源関連・輸出関連がけん引
日経平均は4日続伸。24日の米株式市場ではNYダウが62ドル安と小幅反落。5月耐久財受注速報値などの良好な結果を受けて買い先行スタート。ただ、2年債や5年債入札の低調な結果を受けて金利が上昇するとハイテク中心に売られ、主要株価指数は下落に転じた。ナスダック総合指数は-0.71%と3日ぶり反落。米株安を引き継いで日経平均は75.59円安からスタート。時間外取引のナスダック100先物が堅調に推移するなか、すぐに切り返してプラスに転換すると、その後はじりじりと水準を切り上げ、前場中ごろには一時27000円を回復。ただ、戻り待ちの売りから失速すると売りが膨らみ、前引けにかけて再び下落に転じた。しかし、月末にかけての年金基金のリバランス(資産配分の再調整)目的の買いへの期待などもある中、午後は再び買い優勢。上海総合指数が上昇に転じたこともあり、引けにかけて再び27000円を回復した。 大引けの日経平均は前日比178.20円高の27049.47円となった。東証プライム市場の売買高は12億2685万株、売買代金は2兆8093億円だった。セクターでは鉱業、不動産、石油・石炭を筆頭にほぼ全面高となった。一方、空運のみが小幅に下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の81%、対して値下がり銘柄は16%となった。 個別では、原油先物価格の上昇を背景にINPEX<1605>や石油資源開発<1662>が大幅に上昇。大阪チタニウム<5726>や東邦チタニウム<5727>、大平洋金属<5541>などの資源関連のほか、三井物産<8031>や双日<2768>の商社株も高い。三菱重工<7011>やIHI<7013>の防衛関連も堅調。チェンジ<3962>は、SBIHD<8473>が同社株を追加取得し持分法適用関連会社にすると発表したことで急伸。第1四半期が2ケタ営業増益の好発進となったしまむら<8227>や、外資証券のレーティング格上げが観測されたベイカレント<6532>もそれぞれ急伸し、東証プライム市場の値上がり率上位に並んだ。国内証券の買い推奨を受けてクミアイ化学<4996>も大幅高。モデル改良を伴わない純粋値上げを発表したSUBARU<7270>が買われ、三菱自<7211>、日産自<7201>も大きく上昇した。 一方、米長期金利の上昇やナスダックの下落を背景に、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>、SUMCO<3436>の半導体関連が軟調。キーエンス<6861>、村田製<6981>、新光電工<6967>のハイテクも冴えない。エムスリー<2413>、リクルートHD<6098>、ZHD<4689>のグロース(成長)株は大きく下落した。第1四半期の減益決算が嫌気された壱番屋<7630>、あさひ<3333>も大幅安。東証プライム値下がり率上位にはラクーンHD<3031>、ギフティ<4449>、ベネフィットワン<2412>などの中小型グロース株が入った。
<YN>
2022/06/28 16:03
相場概況
日経平均は大幅に3日続伸、先週末の米株大幅高受け幅広いセクターに資金向かう
日経平均は大幅に3日続伸。先週末24日の米株式市場でNYダウは大幅続伸。6月のミシガン大消費者信頼感指数確定値の長期期待インフレ率が14年ぶり高水準から下方修正され、インフレがピークに達した兆候が示されたため投資家心理が改善し、買い材料となった。米株高を受けた今日の東京株式市場は買いが先行し、幅広いセクターに資金が向かった。取引開始後は、外為市場で1ドル=134円50銭台と朝方に比べ40-50銭度ほど円高・ドル安に振れたこともあり、日経平均はやや上値の重くなる時間帯もあったが、朝方軟調だった米株先物が堅調な動きとなり、また、香港や上海の中国株が大きく上昇したこなどが東京市場の株価支援要因となり、日経平均は午前の中頃からは底堅い動きとなり、後場は一段高となって本日を終えた。大引けの日経平均は前日比379.30円高の26871.27円となった。東証プライムの売買高は11億957万株、売買代金は2兆6990億円だった。セクターでは海運業、鉱業、機械などが上昇。一方、不動産業、ゴム製品、陸運業が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の70%、対して値下がり銘柄は25%となった。個別では、信越化<4063>、ファナック<6954>、三菱重<7011>が大幅高。商船三井<9104>や川崎汽船<9107>の海運株、INPEX<1605>や住友鉱<5713>などの資源・エネルギー関連株、レーザーテック<6920>や東エレク<8035>のハイテク・半導体関連株も大きく上昇。エムスリー<2413>、リクルートHD<6098>などグロース(成長)株も全般強い動きとなった。また、管内で需給逼迫注意報が発令されスポット価格上昇が期待された東電力HD<9501>も上げ、厚労省が副業解禁を促す動きが伝えられたことを手掛かりにみらいワークス<6563>やランサーズ<4484>なども買われた。個別の材料では、自社株買いを発表した一工薬<4461>、上場2社との資本業務提携を発表したGameWith<6552>、「ブレクスピプラゾール」フェーズ3試験で有効性が確認された大塚HD<4578>、5月売上高が3カ月ぶりプラス転換したミスミG<9962>などが買われ、コールセンター事業会社を子会社化すると発表したラストワンマイル<9252>も買いを集めた。一方、三井不<8801>や菱地所<8802>などの不動産株や、KDDI<9433>などの通信株、西武HD<9024>などの電鉄株が冴えない動きだった。また、先週末急騰の反動からレノバ <9519>が安くなり、23年3月期営業利益は前期比43.3%減予想と発表したグロームHD<8938>が下げた。
<FA>
2022/06/27 15:30
相場概況
日経平均は大幅続伸、金利低下でハイテク・グロース株の買い戻し強まる
日経平均は大幅続伸。23日の米株式市場ではNYダウが194ドル高と反発。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は下院での議会証言で、インフレ抑制に「無条件」で取り組む意欲を示し、6月製造業PMIの悪化と相まって景気後退懸念が強まった。ただ、議長が景気後退は必然ではないと言及したほか、金利低下を受けたハイテク株の買いが相場を支え、主要株価指数は上昇、ナスダック総合指数は+1.62%の大幅反発となった。米株高を引き継いで日経平均は57.17円高からスタート。ナスダック100先物や香港ハンセン指数が大きく上昇するなか、ハイテク・グロース(成長)株の買い戻しが強まり、日経平均は終日上値を試す展開となった。後場後半には26500円を超える場面もあった。 大引けの日経平均は前日比320.72円高の26491.97円となった。東証プライム市場の売買高は12億4447万株、売買代金は2兆9584億円だった。セクターでは海運、化学、サービスが上昇率上位となった一方、石油・石炭、保険、空運が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の73%、対して値下がり銘柄は24%となった。 個別では、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、、日本電産<6594>が大幅高。郵船<9101>、商船三井<9104>の海運や、信越化学<4063>やダイキン<6367>の値がさ株も大きく上昇。エムスリー<2413>、メルカリ<4385>、SHIFT<3697>などグロース(成長)株も全般強い動き。値上げの発表で味の素<2802>が大幅に上昇。花王<4452>、第一三共<4568>などディフェンシブ銘柄も高い。韓国子会社の上場が承認されたダブル・スコープ<6619>、洋上風力発電の新たな公募ルール案が手掛かりとなったレノバ<9519>はそれぞれ急伸。ほか、自社株買いを発表した塩野義<4507>、MSOL<7033>のほか、業績予想の下方修正が悪材料出尽くしと捉えられたサイボウズ<4776>が大きく上昇。レーティング格上げが観測されたディスコ<6146>と神戸物産<3038>も大幅高となった。 一方、景気後退懸念が強まるなか、三菱重工<7011>やIHI<7013>、三菱UFJ<8306>、第一生命HD<8750>、住友鉱山<5713>、コマツ<6301>、ENEOSHD<5020>などの景気敏感株が大きく下落。為替の円高・ドル安への揺り戻しを受けて三菱自<7211>、マツダ<7261>など自動車関連が軒並み下落。新型EVの販売停止が嫌気され、SUBARU<7270>とトヨタ自<7203>も売られた。3-5月期の大幅減益が嫌気されたオプトエレクトロニクス<6664>は大きく下落。ほか、NTT<9432>、KDDI<9433>など通信株、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産株が軟調。みずほFG<8411>はレーティング格下げで売られた。
<YN>
2022/06/24 15:30
相場概況
日経平均は小幅反発、FRB議長証言を無難通過も景気後退懸念が重荷
日経平均は小幅反発。22日の米株式市場ではNYダウが47ドル安と小幅反落。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長による上院での議会証言を無難に通過した安心感や、バイデン大統領がインフレ対策としてガソリン税免除を議会に提案したことが支援要因となった。ただ、根強い景気後退懸念が上値を抑制し、結局小幅安で終了。ナスダック総合指数も-0.14%と小幅反落。日経平均は14.66円安からスタートも、前日にNYダウ先物の下落を受けて米株安を織り込んでいたこともあり、イベント通過による安心感から上昇転換。朝方には一時250円超上昇した。しかし上値も重く、その後失速すると前引けにかけて再び下落に転じた。午後は手掛かり材料難のなか前日終値を挟んだ一進一退の展開が続いた。 大引けの日経平均は前日比21.70円高の26171.25円となった。東証プライム市場の売買高は10億8229万株、売買代金は2兆6528億円だった。セクターでは空運、食料品、保険が上昇率上位となった一方、海運、鉱業、非鉄金属が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の60%、対して値下がり銘柄は36%となった。 個別では、商船三井<9104>や川崎汽船<9107>など海運株が大きく下落し、住友鉱山<5713>、大阪チタニウム<5726>、INPEX<1605>の市況関連株が大幅安。三菱商事<8058>や丸紅<8002>の商社株、三菱重工<7011>と川崎重工<7012>の防衛関連が値を崩し、コマツ<6301>、日本製鉄<5401>、クボタ<6326>などの景気敏感株も軟調。信越化学<4063>、キーエンス<6861>など値がさ株の一角も大幅に下落。東エレク<8035>やレーザーテック<6920>などの半導体関連は一進一退の末にまちまち。新光電工<6967>、村田製<6981>などのハイテク株は朝高後に失速して小幅ながら下落転換。新型コロナ治療薬の継続審議が嫌気された塩野義<4507>は大きく下落した。 一方、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>が堅調。東京海上HD<8766>、SOMPOHD<8630>の保険株が大きく上昇し、中外製薬<4519>やアステラス製薬<4503>などの医薬品、JR西日本<9021>、JAL<9201>などの旅行関連、花王<4452>や7&I-HD<3382>などの内需系がしっかりとした動き。非公開化を巡っての買収価格に関する報道が材料視された東芝<6502>のほか、中国での合弁会社設立を発表したロート製薬<4527>、今期大幅増益見通しを公表したサツドラHD<3544>がそれぞれ急伸。また、レーティング格上げが観測されたMonotaRO<3064>、カルビー<2229>、鴻池運輸<9025>、ミクニ<7247>なども大幅に上昇した。
<YN>
2022/06/23 15:31
相場概況
日経平均は反落、パウエル議長証言控えるなか戻り待ちの売り優勢
日経平均は反落。3連休明け21日の米株式市場ではNYダウが641ドル高と3日ぶり大幅反発。寄り付きから値ごろ感に伴う買いが先行した。バイデン大統領が「景気後退は避けられる」との考えを示したことで過度な懸念が緩和したこともあり、終日堅調に推移。ハイテク株には自律反発狙いの買いが強めに入り、ナスダック総合指数は+2.50%と大幅続伸。米株高を受けて日経平均は195.41円高からスタート。しかし、寄り付きと同時に付けた26462.83円(216.52円高)をこの日の高値に失速すると、時間外取引のNYダウ先物などが軟調ななか、前場中ごろには下落転換。香港ハンセン指数が大きく下落するなか後場寄り付き直後には100円近く下落。今晩に米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言を控えるなかNYダウ先物が一段と下落したことで、引けにかけては再び下げ幅を広げた。 大引けの日経平均は前日比96.76円安の26149.55円となった。東証プライム市場の売買高は11億1133万株、売買代金は2兆5773億円だった。セクターでは鉱業、海運、卸売が下落率上位となった一方、医薬品、ゴム製品、電気・ガスが上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の60%、対して値上がり銘柄は36%となった。 個別では、東エレク<8035>やルネサス<6723>など半導体関連が全般大きく下落し、三井ハイテック<6966>、新光電工<6967>、太陽誘電<6976>などのハイテク株も総じて売り優勢。川崎汽船<9107>や郵船<9101>、INPEX<1605>、大阪チタニウム<5726>などの市況関連株も全般安い。豪州での石炭ロイヤリティ率の引き上げを受けて収益性悪化への懸念から三菱商事<8058>が急落し、原料炭事業への依存度が大きい双日<2768>のほか、三井物産<8031>など他の商社株も大幅安。6月既存店売上高の動向が嫌気された西松屋チェ<7545>も軟調。三井松島HD<1518>は三菱商事と同様の背景から売りが強まり、東証プライム値下がり率トップとなった。 一方、ダブル・スコープ<6619>が後場は騰勢一服となったものの大幅高。円安進行を追い風にSUBARU<7270>やマツダ<7261>、三菱自<7211>などの自動車関連が大きく上昇。ファーストリテ<9983>やリクルートHD<6098>のグロ−ス(成長)株のほか、キーエンス<6861>、ファナック<6954>などのFA関連の一角が小高い。アステラス製薬<4503>や第一三共<4568>の医薬品は全般高い。レーティングの格上げ観測でニッパツ<5991>、武蔵精密<7220>、アダストリア<2685>が買われた。今期見通しが好感されたツルハHD<3391>は急伸。三井住友<8316>の出資報道を手掛かりにSBIHD<8473>も大きく上昇した。
<YN>
2022/06/22 15:30