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相場概況 日経平均は3日続伸、買い先行の後は高値警戒感から伸び悩み *15:30JST 日経平均は3日続伸、買い先行の後は高値警戒感から伸び悩み 日経平均は3日続伸。先週末26日の米株式市場でNYダウは6日ぶり反発。債務上限交渉の妥結期待から買いが先行。また、4月個人消費支出(PCE)コアデフレーターが予想を上回ったものの、5月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)が改善した一方で1年期待インフレ率が低下したことも好感された。米株高を受けた今日の日経平均は471.70円高と大幅高で始まった。米債務上限問題をめぐる基本合意を受け投資家心理が強気に傾いた。また、外為市場で一時1ドル=140円90銭台と、先週末26日15時頃と比べ1円20銭ほど円安・ドル高に振れたことも東京市場で輸出株などの株価を支えた。一方、株価上昇で高値警戒感が一段と強まり、朝方の買い一巡後は上値が重く、日経平均は午後に入り247.69円高まで伸び悩んだ。その後は今晩の米市場が休場ということもあり、やや様子見ムードが広がる中で今日の取引を終えた。大引けの日経平均は前日比317.23円高の31233.54円となった。東証プライムの売買高は11億9414万株、売買代金は3兆5095億円だった。セクターでは海運業、卸売業、銀行業などが上昇。一方、食料品、陸運業、小売業の3業種が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の61%、対して値下がり銘柄は32%となった。個別では、ソシオネクスト<6526>、ソフトバンクG<9984>、三菱重<7011>、キヤノン<7751>、ホンダ<7267>、HOYA<7741>が高く、郵船<9101>など海運株、三井物<8031>など商社株、アドバンテスト<6857>など半導体関連株、INPEX<1605>など資源・エネルギー関連株、三井住友<8316>など銀行株、東京海上HD<8766>など保険株、三井不<8801>など不動産株が上げた。個別の材料では、発行済株式数の2.09%上限の自社株買いを発表した北陸ガス<9537>、東証スタンダードでは、特別利益の計上見込みを発表したDLE<3686>、太陽光発電所用地の売却を発表したベクター<2656>、卓球審判のエッジ判定をサポートするAIエッジ判定システムの開発に着手すると発表したダイワ通信<7116>、経産省がデータセンター開設を補助するとの報道が手掛かりとなったBBタワー<3776>が買われた。一方、レーザーテック<6920>、アステラス薬<4503>、トヨタ<7203>、日立<6501>、任天堂<7974>が安く、個別の材料では、連結米国子会社で不適切な不動産取得が判明したと発表したフジクラ<5803>、東証スタンダードでは、23年2月期決算が従来予想を下回ったジオコード<7357>、24年3月期営業損益が0.80億円の赤字予想と発表したウィルソンLW<9610>、上半期営業利益が前年同期比2.5倍となったが材料出尽くし感が先行したキタック<4707>が軟調な展開となった。 <SK> 2023/05/29 15:30 相場概況 日経平均は続伸、本日も半導体株の急伸がけん引役 *15:28JST 日経平均は続伸、本日も半導体株の急伸がけん引役 日経平均は続伸。25日の米株式市場でダウ平均は35.27ドル安と5日続落。債務上限交渉を巡る先行き不透明感や経済指標が軒並み予想を上振れたことに伴う追加利上げ観測の高まりが重しとなった。一方、前日引け後に発表されたエヌビディアの決算を受け、半導体株を中心にハイテクに買いが入り、ナスダック総合指数は+1.71%、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は+6.80%と3日ぶり反発。エヌビディアの決算は前日の東京時間においてすでに織り込み済みではあったが、SOX指数の上昇に刺激を受けたハイテク株高が続き、日経平均は108.48円高からスタート。一時140円台に乗せた円安・ドル高も支援材料となり、前引けと同時に31101.60円(300.47円高)とこの日の高値を付けた。一方、午後はじわり円高が進むなか、週末を控えた手仕舞い売りも出たと思われ、上げ幅を縮めた。 大引けの日経平均は前日比115.18円高の30916.31円となった。東証プライム市場の売買高は12億1944万株、売買代金は3兆4058億円だった。セクターでは空運、陸運、精密機器が上昇率上位に並んだ一方、鉱業、石油・石炭製品、証券・商品先物取引が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の23%、対して値下がり銘柄は75%だった。 個別では、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、スクリン<7735>などの半導体株が軒並み高となり、芝浦メカトロニクス<6590>は連日で急伸、エンプラス<6961>はストップ高となった。TDK<6762>、太陽誘電<6976>のハイテク関連も全般高い。丸紅<8002>、三菱商事<8058>の商社が買われ、JR東海<9022>、JAL<9201>、三越伊勢丹HD<3099>、寿スピリッツ<2222>などのインバウンド関連には見直し買いが入った。レーティングの格上げが確認されたイビデン<4062>、新光電工<6967>、三菱重工<7011>、川崎重工<7012>は大きく上昇。メキシコでの新拠点開設を発表した三井ハイテック<6966>は大幅高。国内証券が目標株価を引き上げた凸版印刷<7911>も高い。ユーグレナ<2931>は、経済産業省が日本の空港で国際線に給油する燃料の1割を再生航空燃料にすることを義務付けるとの報道を受け、大幅高となった。 一方、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>の銀行、日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業など、景気敏感やバリュー(割安)系が軟調。また、第一三共<4568>、武田薬品<4502>の医薬品、NTT <9432>、KDDI<9433>の通信、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産、東京電力HD<9501>、関西電力<9503>の電気・ガスなど、ディフェンシブ系のセクターが冴えなかった。東証スタンダード市場上場を選択申請すると発表したマツオカ<3611>は大きく下落した。 <YN> 2023/05/26 15:28 相場概況 日経平均は3日ぶり反発、半導体株急伸で切り返す *15:31JST 日経平均は3日ぶり反発、半導体株急伸で切り返す 日経平均は3日ぶり反発。24日の米株式市場でダウ平均は255.59ドル安と4日続落。債務上限交渉を巡る不透明感を嫌気して売りが先行。下院議長が依然隔たりがあると悲観的な見解を示すと売りに拍車がかかり、連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げを見込んだ金利上昇も重しとなった。ナスダック総合指数は-0.60%と続落。米国株安を受けて日経平均は83.41円安からスタート。ただ、米国市場の取引終了後に決算を発表したエヌビディアが時間外取引で急伸していたことで、東京市場でも半導体を中心とした関連株に買いが入ったほか、為替の円安進展が支援材料となり、日経平均は早々にプラスに転じた。一方、米債務上限問題がくすぶるなか上値追いは限られ、香港ハンセン指数の大幅下落も投資家心理を悪化させるなか、その後は一進一退が続いた。 大引けの日経平均は前日比118.45円高の30801.13円となった。東証プライム市場の売買高は12億6473万株、売買代金は3兆4686億円だった。セクターでは電気機器、金属製品、ガラス・土石製品が上昇率上位に並んだ一方、海運、銀行、保険が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の40%、対して値下がり銘柄は55%だった。 個別では、米エヌビディアの好決算を材料にアドバンテスト<6857>、芝浦メカトロニクス<6590>が急伸し、東エレク<8035>、スクリン<7735>なども大きく上昇。データセンター向け需要の拡大期待からイビデン<4062>、新光電工<6967>も揃って急伸。キーエンス<6861>、信越化学<4063>、HOYA<7741>の値がさ株の一角も高い。MI2の大量保有が判明した藤倉コンポジット<5121>は急伸した。東証スタンダード市場ではMHグループ<9439>がストップ高となり、ベクター<2656>も一時ストップ高まで買われた。 一方、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>の銀行、第一生命HD<8750>、T&DHD<8795>の保険、郵船<9101>、川崎汽船<9107>の海運、三菱重工<7011>、IHI<7013>の防衛関連、コマツ<6301>、住友鉱山<5713>、DOWA<5714>の資源関連など、景気敏感株やバリュー(割安)系の多くが下落した。為替は大きく円安に傾いていたがトヨタ自<7203>、マツダ<7261>など自動車株は全般軟調だった。中期経営計画を発表した富士通<6702>は蓋然性への低さから評価する動きは限られ下落。飯田GHD<3291>は国内証券のレーティング格下げを受けて売られた。 <YN> 2023/05/25 15:31 相場概況 日経平均は続落、米債務上限問題の先行き不透明感で利食い売り強まる *15:28JST 日経平均は続落、米債務上限問題の先行き不透明感で利食い売り強まる 日経平均は続落。23日の米株式市場でダウ平均は231.07ドル安と3日続落。連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測の高まりが上値を抑制したほか、債務上限交渉への先行き不透明感から終盤にかけて下げ幅を拡大した。ナスダック総合指数は-1.26%と反落。米国株安を引き継いで日経平均は229.08円安からスタート。前日の後場に大きく崩れた日経平均は目先の上昇一服感も台頭しており、値がさ株を中心に下落するなか、下げ幅を広げる展開となった。国内機関投資家からの利益確定売りも強まったようで後場寄り付き直後には一時30566.83円(390.94円安)まで下落した。一方、為替の円安基調が下値を支える形でその後は下げ渋り、下げ幅を200円近く縮小する場面もあった。ただ、先行き不透明感が強いなか、終盤にかけては再び軟化した。 大引けの日経平均は前日比275.09円安の30682.68円となった。東証プライム市場の売買高は12億4322万株、売買代金は3兆1885億円だった。セクターでは空運、陸運、サービスが下落率上位に並んだ一方、鉱業、電気・ガス、輸送用機器が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の62%、対して値上がり銘柄は33%だった。 個別では、中国での新型コロナ感染再拡大を嫌気して資生堂<4911>、コーセー<4922>の化粧品関連のほか、三越伊勢丹HD<3099>、マツキヨココカラ<3088>、パンパシHD<7532>、寿スピリッツ<2222>、OLC<4661>、JAL<9201>、JR東海<9022>などのインバウンド関連が軒並み大幅安となった。ファーストリテ<9983>、キーエンス<6861>、ソフトバンクG<9984>などの値がさ株や指数寄与度上位銘柄も売られた。損害賠償請求で損害認定の評決が下された日本ケミコン<6997>は値が付かずストップ安比例配分となった。 一方、今期業績・配当計画が好感された中国電力<9504>が急伸し、東北電力<9506>、四国電力<9507>なども連れて大幅高。前日引け間際の急落が誤発注との指摘があったトヨタ自<7203>は大幅反発。トプコン<7732>はバリューアクトの大量保有が材料視された。グループ会社がアンモニア燃焼技術開発において一定の成果を得たと発表したダイヤエレク<6699>も買われた。サウジアラビアのエネルギー相が原油の空売り勢に警告を発したことで石油資源開発<1662>、INPEX<1605>が大幅高。ほか、楽天銀行<5838>は米系証券の新規買い推奨が確認された。 <YN> 2023/05/24 15:28 相場概況 日経平均は9日ぶり反落、午後に年金売り観測で下落転換 *15:33JST 日経平均は9日ぶり反落、午後に年金売り観測で下落転換 日経平均は9日ぶり反落。22日の米株式市場でダウ平均は140.05ドル安と続落。上昇スタートも、連銀総裁が利上げ継続の必要性を主張するとダウ平均は下落に転じた。一方、ハイテク株は終日堅調で、ナスダック総合指数は+0.49%と反発。為替の円安を追い風に日経平均は158.9円高からはじまった。再開した米債務上限交渉について米下院議長から建設的だったとの発言があったことも支援。時間外取引のナスダック100先物が強含むなか、日経平均は一時31352.53円(265.71円高)まで上げ幅を拡大した。一方、後場は経済産業省による先端半導体製造装置に関する輸出規制の報道が利益確定売りの口実となったほか、一部の国内年金基金からの大口売り観測もあり、一転して下落し、日経平均は31000円を割り込んだ。ただ、売り崩す動きは限定的でその後はもみ合いが続いた。 大引けの日経平均は前日比129.05円安の30957.77円となった。東証プライム市場の売買高は14億1819万株、売買代金は3兆7601億円だった。セクターでは輸送用機器、鉄鋼、空運が下落率上位に並んだ一方、パルプ・紙、証券・商品先物、海運が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の77%、対して値上がり銘柄は19%だった。 個別では、三菱商事<8058>、三井物産<8031>の大手商社が後場は失速したが、前場に大きく上昇し年初来高値を更新。郵船<9101>、商船三井<9104>の海運、石油資源開発<1662>、三菱マテリアル<5711>の資源関連、三菱重工<7011>、川崎重工<7012>、IHI<7013>の防衛関連は堅調。為替の円安を受けて三菱自<7211>、SUBARU<7270>、マツダ<7261>が高い。証券会社のレーティング格上げや目標株価引き上げが確認されたリクルートHD<6098>が買われ、レーティング格上げの日本製紙<3863>、目標株価引き上げのデジタルアーツ<2326>も大幅高。新たな資本政策を発表した日新<9066>、2ケタ増益見通しや前期期末配当の増額が好感されたレオン自動機<6272>なども急伸した。東証スタンダード市場では中期経営計画を発表した芝浦電子<6957>や株主優待制度を再開したフジ日本精糖<2114>が大幅高となった。 一方、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>の半導体株が大きく崩れた。ソニーG<6758>、ダイキン<6367>、ファナック<6954>の値がさ株や、村田製<6981>、新光電工<6967>、安川電機<6506>のハイテクも下落も目立った。日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼、丸紅<8002>、伊藤忠<8001>の大手商社の一角は大きく売られた。公募増資などを発表したスミダコーポ<6817>は急落し、値下がり率トップとなった。ほか、IIJ<3774>、エムアップHD<3661>、ネットプロHD<7383>、Appier<4180>、Hamee<3134>、東邦チタニウム<5727>などが下落率上位に顔を出した。 <YN> 2023/05/23 15:33 相場概況 日経平均は8日続伸、下値は堅いとの見方から後場に上げ幅拡大 *15:25JST 日経平均は8日続伸、下値は堅いとの見方から後場に上げ幅拡大 日経平均は8日続伸。先週末19日の米株式市場でNYダウは3日ぶり反落。債務上限問題の解決期待を受けた買いが先行して始まった。その後、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が追加利上げに慎重な考えを示したが、債務上限交渉の中断が報じられると下げに転じた。また、さらなる銀行合併が必要になるかもしれないとのイエレン財務長官の発言も株価の重しになった。米株安を受けた今日の日経平均は72.64円安からスタート。高値警戒感から利益確定売りが出やすかった。一方、引き続き海外投資家などによる日本株の見直し買いが指摘され、取引開始後は下値を売り急ぐ動きはなく、市場では株価の下値は堅いとの見方が広がり、日経平均は取引開始後に上げに転じた。また、朝方は軟調だったダウ平均先物が下値の堅い展開となったことも東京市場で安心感となり、日経平均は後場は上げ幅を拡大する動きとなった。大引けの日経平均は前日比278.47円高の31086.82円となった。東証プライムの売買高は11億5980万株、売買代金は3兆45億円だった。セクターでは保険業、空運業、陸運業などが上昇。一方、銀行業、その他金融業、精密機器などが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の67%、対して値下がり銘柄は29%となった。個別では、ソシオネクスト<6526>、三菱重<7011>、コマツ<6301>、レーザーテック<6920>、JT<2914>、ダイキン<6367>、ディスコ<6146>、NTT<9432>、武田薬<4502>、川崎船<9107>、ホンダ<7267>、OLC<4661>が高く、JAL<9201>など空運株、京成<9009>など電鉄株、関西電<9503>など電力株、東ガス<9531>などガス株、菱地所<8802>など不動産株、鹿島<1812>など建設株が上げた。個別の材料では、4年3月期経常利益が48.8%増予想で発行済株式数の1.5%上限の自社株買いを発表した東京海上<8766>、1株を4株に分割すると発表したアドバンテスト<6857>、「情報プラットフォーム」の利用料金を改定すると発表したマークラインズ<3901>、東証スタンダードでは、発行済株式数の3.90%上限の自社株買いを発表したゲンダイAG<2411>、東証が特設注意市場銘柄の指定を解除したG3HD<3647>が買われた。一方、ルネサス<6723>、第一三共<4568>、日立<6501>、オリックス<8591>、トヨタ<7203>が下げた。個別の材料では、東証スタンダードで、24年3月期営業利益が33.1%減予想と発表した日タングス<6998>、同じく27.4%減予想と発表した東北新社<2329>、23年3月期が7.51億円の赤字となり24年3月期業績予想を未定とした桂川電機<6416>24年3月期営業利益が1.5%減予想と発表したTYK<5363>、24年3月期経常利益が33.7%減予想と発表した相模ゴム<5194>、同じく33.2%減予想と発表した光陽社<7946>が軟調な展開となった。 <SK> 2023/05/22 15:25 相場概況 日経平均は7日続伸、円安や値がさ株買い続きバブル崩壊後高値を更新 *15:28JST 日経平均は7日続伸、円安や値がさ株買い続きバブル崩壊後高値を更新 日経平均は7日続伸。18日の米株式市場でダウ平均は115.14ドル高と続伸。週次失業保険申請件数の減少を受けた追加利上げ観測が序盤は上値を抑制したが、連邦政府の債務上限問題の進展期待から強含んだ。ハイテク株は終日堅調で相場をけん引、ナスダック総合指数は+1.50%、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は+3.16%とそれぞれ大幅に続伸。米ハイテク株高や一段と進行した為替の円安を追い風に日経平均は273.43円高からスタートし、バブル崩壊後の高値を更新、開始直後に30924.57円(350.64円高)まで上昇した。一方、高値警戒感からの利益確定売りが上値を抑制。他方、乗り遅れた投資家の買いや売り方の買い戻しが下値を支え、日経平均は終日堅調に推移。今晩は米連邦準備制度理事会(FRB)高官らの発言機会が予定されており、午後は様子見ムードが強く膠着感を強めた。 大引けの日経平均は前日比234.42円高の30808.35円となった。東証プライム市場の売買高は12億7383万株、売買代金は3兆4098億円だった。セクターでは精密機器、サービス、機械が上昇率上位に並んだ一方、銀行、パルプ・紙、陸運が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の44%、対して値下がり銘柄は52%だった。 個別では、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、信越化学<4063>の値がさ株が上昇。東エレク<8035>、SUMCO<3436>の半導体の一角や、太陽誘電<6976>、ローム<6963>、富士電機<6504>のハイテク、リクルートHD<6098>、ラクス<3923>、マネーフォワード<3994>のグロース(成長)株なども高い。東芝<6502>と事務機の生産部門を統合すると報じられたリコー<7752>が大きく上昇したほか、半導体企業の対日投資に関する報道が相次ぐなか、半導体工場建設関連のジャパンマテリアル<6055>が急伸。車載電池の強化など前日に開催されたグループ戦略説明会の内容が評価されたパナソニックHD<6752>も高い。今期の増益および増配見通しが好感されたアーレスティ<5852>は急騰し一時ストップ高を付けた。自社株買いを発表したフジメディア<4676>も買われた。 一方、アドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>など高値警戒感の強い半導体株の一角は利益確定売りで下落。三井住友<8316>、りそなHD<8308>の銀行、T&DHD<8795>、第一生命HD<8750>の保険も軒並み下落。ほか、郵船<9101>、商船三井<9104>の海運、JR西日本<9021>、JR東海<9022>の陸運、JAL<9201>、ANAHD<9202>の空運、NTT<9432>、KDDI<9433>の大手通信などが軟調。ヤクルト本社<2267>、日本郵政<6178>、JT<2914>などディフェンシブ系の一角も冴えない。三井物産<8031>、三菱商事<8058>など商社株は一時年初来高値を更新も、後場に失速して下落に転じた。 <YN> 2023/05/19 15:28 相場概況 日経平均は大幅に6日続伸、ハイテク株高や円安を追い風に勢い止まらず *15:30JST 日経平均は大幅に6日続伸、ハイテク株高や円安を追い風に勢い止まらず 日経平均は大幅に6日続伸。17日の米株式市場でダウ平均は408.63ドル高と大幅反発。地銀の預金流出不安の緩和や4月住宅着工件数の増加を受けた景気後退懸念の緩和が投資家心理を改善させた。また、バイデン大統領とマッカーシー下院議長らの債務不履行回避を確信しているとの発言も支援材料となった。ナスダック総合指数は+1.27%、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は+2.49%と大幅反発。米国株の大幅高を受けて日経平均は338.95円高からスタート。前日からさらに1円超進んだ為替のドル高・円安も追い風に値がさ株やハイテク株に強い買いが入り、一時30667.13円(573.54円高)まで上昇。一方、急ピッチの上昇に対する警戒感がくすぶるなか、その後30500円割れでのもみ合いが継続。ただ、昼頃からは再び騰勢を強め、終盤には改めて30600円台に乗せる場面も見られた。 大引けの日経平均は前日比480.34円高の30573.93円となった。東証プライム市場の売買高は14億2633万株、売買代金は3兆8007億円だった。セクターでは電気機器、精密機器、機械が上昇率上位に並んだ一方、電気・ガス、パルプ・紙、陸運が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の52%、対して値下がり銘柄は44%だった。 個別では、米SOX指数の大幅高などを材料にレーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>が連日で大幅高となり、ローム<6963>、TDK<6762>のハイテクも高い。ダイキン<6367>、信越化学<4063>など値がさ株も全般強い。円安を追い風にマツダ<7261>、デンソー<6902>が買われ、郵船<9101>、INPEX<1605>、コスモエネHD<5021>、三井物産<8031>など資源関連も上昇。自社株買いが好感されたソニーG<6758>、キヤノン<7751>は大幅高。岸田首相が米インテルの幹部などと面談と伝わり、新光電工<6967>とイビデン<4062>が急伸。クレディセゾン<8253>による持分法適用会社化が伝わったスルガ銀<8358>も大きく上昇。Twitterと認定代理店契約を締結したピアラ<7044>は一時ストップ高まで買われた。値上がり率上位には芝浦メカ<6590>、ローツェ<6323>、マルマエ<6264>の半導体関連が並んだ。 一方、ソフトバンクG<9984>はハイテク株高のなか逆行安。NTT<9432>、KDDI<9433>の通信、JR東海<9022>、JR西日本<9021>の陸運のほか、日本郵政<6178>、アサヒGHD<2502>、エーザイ<4523>、花王<4452>などディフェンシブ系の一角が軟調。柏崎刈羽原子力発電所の再稼働に関してネガティブな報道があった東京電力HD<9501>は大きく下落。サイバーAG<4751>は、提供しているゲームについて子会社が訴訟提起を受けたことが嫌気され大幅安となった。 <YN> 2023/05/18 15:30 相場概況 日経平均は5日続伸、1年8カ月ぶり3万回復、独歩高つづく *15:14JST 日経平均は5日続伸、1年8カ月ぶり3万回復、独歩高つづく 日経平均は5日続伸。16日の米株式市場でダウ平均は336.46ドル安と反落。4月小売売上高や連銀総裁の発言を受けた追加利上げ観測の高まりのほか、連邦政府の債務上限交渉に対する悲観的な見方が重しとなった。一方でハイテク株は全般堅調だったが終盤に失速し、ナスダック総合指数は-0.17%と小反落。他方、東証からのPBR改善要請などを背景に海外投資家からの日本株評価が高まっているとの指摘があるなか、日経平均は為替の円安も追い風に69.45円高からスタート。序盤は節目の3万円を意識した上値の重さも見られたが、前場中ごろに2021年9月以来の大台回復に成功。その後は時間外取引のナスダック100先物も堅調に推移するなか、3万円を下値に底堅く推移。後場は為替の円安の一段の進行に伴いさらに騰勢を強め、後場終盤ころには30115.32円(272.33円高)まで上げ幅を広げた。 大引けの日経平均は前日比250.60円高の30093.59円となった。東証プライム市場の売買高は14億2804万株、売買代金は3兆3543億円だった。セクターではパルプ・紙、空運、保険が上昇率上位に並んだ一方、海運、石油・石炭製品、非鉄金属が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の41%、対して値下がり銘柄は55%だった。 個別では、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>の半導体株のほか、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>など値がさ株が高い。新光電工<6967>、TDK<6762>のハイテクのほか、三菱UFJ<8306>、T&DHD<8795>の銀行・保険、JAL<9201>、JR西日本<9021>、三越伊勢丹<3099>のインバウンド関連なども堅調。値上がり率上位には円谷フィHD<2767>、メドレー<4480>など直近好決算を発表した銘柄がランクイン。光通信<9435>は増益・増配見通しや自社株買いが好感されて大幅高。ひらまつ<2764>は月次売上動向が評価された。ほか、グロース(成長)株筆頭格のメルカリ<4385>、東京応化工業<4186>、TOWA<6315>など半導体関連の上昇が目立った。半導体のソシオネクスト<6526>は証券会社の新規買い推奨を受けて買われた。 一方、郵船<9101>、川崎汽船<9107>の海運、日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼、住友鉱<5713>、DOWA<5714>の非鉄金属、コマツ<6301>、竹内製作所<6432>の建機など景気敏感セクターが総じて軟調。最近の中国経済指標の下振れを受けてか、ファナック<6954>、SMC<6273>、安川電機<6506>など中国売上比率の高い工場自動化・FA(Factory Automation)関連の機械株が弱い。値下がり率上位にはシンクロ・フード<3963>、ティラド<7236>、住友ファーマ<4506>、恵和<4251>など直近低調な決算を発表した銘柄が入った。スタンレー電気<6923>は昼頃に発表した中期経営計画の内容が物足りないと評価されたか、後場から大きく売られた。 <YN> 2023/05/17 15:14 相場概況 日経平均は4日続伸、米ハイテク株高などで年初来高値、TOPIXは33年ぶり高値 *15:27JST 日経平均は4日続伸、米ハイテク株高などで年初来高値、TOPIXは33年ぶり高値 日経平均は4日続伸。15日の米株式市場でダウ平均は47.98ドル高と6日ぶり反発。5月NY連銀製造業景気指数の大幅悪化や連銀総裁のタカ派発言が重しになったが、政府の債務上限を巡る関係者協議を直前に控えるなか次第に買い戻しが強まった。ナスダック総合指数は+0.65%と反発。米ハイテク株高を受けて日経平均は211円高からスタートし年初来高値を更新。東証株価指数(TOPIX)はバブル崩壊後33年ぶりの高値を更新した。一方、短期的な過熱感から寄り付き直後は一進一退に。午前に発表された中国の経済指標は軒並み予想を下回ったが、根強い当局による政策期待からアジア市況が下げ渋るなか、午後は再び買いが強まり、日経平均は一時29916円(290円高)まで上昇。しかし、今晩の米小売売上高などを控えるなか、心理的な節目を前に上値は重く、その後は再びもみ合いが続いた。 大引けの日経平均は前日比216.65円高の29842.99円となった。東証プライム市場の売買高は16億419万株、売買代金は3兆5529億円だった。セクターでは電気・ガス、医薬品、電気機器が上昇率上位に並んだ一方、海運、保険、ガラス・土石が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の54%、対して値下がり銘柄は42%だった。 個別では、決算を材料に三菱UFJ<8306>、みずほFG<8411>が買われたほか、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の大幅高により東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>が軒並み大幅高。値上がり率上位には決算を手掛かりにコプロHD<7059>、円谷フィールズHD<2767>、マークスGHD<6419>、グリムス<3150>、シンクロ・フード<3963>、ダイコク電機<6430>、キュービーネットHD<6571>、ファイバーG<9450>、タチエス<7239>などがランクイン。グロース(成長)株ではメドレー<4480>が前年同期比での黒字転換が好感され大幅高。半導体関連では野村マイクロ<6254>が値を飛ばした。連続大幅増益・増配がサプライズとなった芝浦機械<6104>、配当方針の変更が評価されたフェイスネットワーク<3489>、MBO(経営陣による買収)が発表されたPCDEPOT<7618>はストップ高比例配分となった。 一方、コニカミノルタ<4902>、関東電化<4047>、レゾナックHD<4004>、ヤマシンフィルタ<6240>、スノーピーク<7816>などが決算を受けて大幅に下落。値下がり率上位には同様に決算が売り材料視される形で河西工業<7256>、オーケストラ<6533>、ネットプロHD<7383>、サイバーリンクス<3683>が入り、FFJ<7092>、ティラド<7236>はストップ安まで売られた。 <YN> 2023/05/16 15:27 相場概況 日経平均は3日続伸、円安が輸出株などの株価支援要因に *15:30JST 日経平均は3日続伸、円安が輸出株などの株価支援要因に 日経平均は3日続伸。先週末12日の米株式市場でNYダウは5日続落。5月のミシガン大学消費者信頼感指数が発表され景気減速懸念が強まり、また、同指数の長期期待インフレ率を受け6月の利上げ停止期待が後退し、株価の重しとなった。ただ、バイデン大統領とマッカーシー下院議長の債務上限問題を巡る電話会談や会合予定が明らかになると、終盤にかけ下げ幅を縮小した。米株式相場を受けた今日の日経平均は158.74円高からスタート。外為市場で朝方、1ドル=136円00銭台と、先週末12日15時頃と比べ1円30銭ほど円安・ドル高に振れたことが、東京市場で輸出株などの株価支援要因となった。一方、短期的な高値警戒感も意識され、日経平均は伸び悩む場面もあったが、午後は円安がさらに進んだこともあり、日経平均は底堅く推移した。大引けの日経平均は前日比238.04円高の29626.34円となった。東証プライムの売買高は14億4844万株、売買代金は3兆1715億円だった。セクターでは保険業、その他金融業、証券商品先物などが上昇。一方、精密機器、石油石炭製品、パルプ・紙などが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の63%、対して値下がり銘柄は33%となった。個別では、資生堂<4911>、NTT<9432>、大和ハウス<1925>、ヤクルト本社<2267>、オリックス<8591>、アサヒ<2502>、KDDI<9433>、ダイキン<6367>、鹿島<1812>、三菱重<7011>、東芝<6502>が高く、野村HD<8604>など証券株、東京海上HD<8766>など保険株、清水建<1803>など建設株、中部電<9502>など電力株が上げた。個別の材料では、24年3月期営業利益が8.2倍予想と発表した五洋建<1893>、同じく2.8倍予想と発表したジャムコ<7408>、同じく2.6倍予想と発表した新東工<6339>、同じく84.5%増予想と発表したゼンショーHD<7550>、同じく36.0%増予想と発表した大阪チタ<5726>、24年3月期純利益が2.0倍予想と発表した三菱マ<5711>、23年6月期業績予想を上方修正したアイスタイル<3660>が買われた。一方、りそなHD<8308>、日産自<7201>、クボタ<6326>、東エレク<8035>が安く、ENEOS<5020>など石油株、日本紙<3863>など製紙株が下げた。個別の材料では、第1四半期営業損益が1.36億円の赤字となったタツモ<6266>、第1四半期営業利益が89.5%減となった恵和<4251>、24年3月期営業利益が62.3%減予想と発表したトレックスセミ<6616>、同じく48.3%減予想と発表したイーレックス<9517>、同じく35.1%減予想と発表したJマテリアル<6055>、同じく20.4%減予想と発表した丸文<7537>、同じく15.5%減予想と発表したサンリオ<8136>、24年3月期業績予想が市場コンセンサスを下回ったオリンパス<7733>が軟調な展開となった。 <SK> 2023/05/15 15:30 相場概況 日経平均は続伸、インフレ鈍化や円安進行で年初来高値を更新 *15:31JST 日経平均は続伸、インフレ鈍化や円安進行で年初来高値を更新 日経平均は続伸。11日の米株式市場でダウ平均は221.82ドル安と4日続落。地銀のパックウェスト・バンコープの預金減少を受けて金融不安が再燃し、序盤は下落。一方、4月卸売物価指数(PPI)が予想を下回り、金利先高観の後退でハイテクの買いが相場を支援、ナスダック総合指数はプラス圏を回復し、+0.17%と小幅続伸。米ハイテク株高や為替の円安を受けて日経平均は72.58円高からスタート。取引開始直後は5月限オプション取引の特別清算指数(SQ)算出に絡んだ売買で一進一退となったが、時間外取引のナスダック100先物が上げ幅を広げるなか、日経平均も早い段階で騰勢を強めた。前場中ごろに年初来高値を更新した後はもみ合いが続いたが、終盤に一段と円安が進むと再び買いが強まり、大引け直前に29426.06円(299.34円高)と再び年初来高値を更新した。SQ確定値は29235円。 大引けの日経平均は前日比261.58円高の29388.30円となった。東証プライム市場の売買高は16億6497万株、売買代金は3兆9588億円だった。セクターでは水産・農林、精密機器、ゴム製品が上昇率上位に並んだ一方、石油・石炭製品、パルプ・紙、鉱業が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の56%、対して値下がり銘柄は40%だった。 個別では、ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、任天堂<7974>、HOYA<7741>など値がさ株が全般高い。ニチレイ<2871>、日清食HD<2897>、キッコーマン<2801>など食料品も堅調。前期実績が計画を上振れ市場予想を大幅に上回る今期計画を発表した神戸製鋼所<5406>、増益増配見通しおよび中長期の数値目標が好感された住友不動産<8830>が急伸。日産自<7201>は増益増配見通し、ホンダ<7267>は今期計画や自社株買いを材料に大きく上昇。ウシオ電機<6925>は今期減益見通しも大規模な自社株買いがサプライズとなり急伸。日本酸素HD<4091>は営業増益および増配計画が評価された。ほか、業績予想を上方修正した藤田観光<9722>、決算が好感されたところで電算システムHD<4072>、ニーズウェル<3992>、ユニプレス<5949>、LIFULL<2120>などが大幅高となった。 一方、三菱UFJ<8306>、東京海上<8766>、郵船<9101>、川崎汽船<9107>、三井物産<8031>、ファナック<6954>、住友鉱<5713>、三菱重工業<7011>、INPEX<1605>など景気敏感株で軟調なものが多かった。赤字決算となったソフトバンクG<9984>、今期が想定超の減益見通しとなった武田薬<4502>、今期2ケタ営業減益見通しの三菱地所<8802>、上半期計画が市場予想を下回ったSUMCO<3436>が下落。ほか、1-3月期赤字決算のドリームインキュベータ<4310>、今期計画が市場予想を大きく下振れたJCRファーマ<4552>、業績予想を大幅に下方修正したI‐PEX<6640>、減益減配見通しが嫌気された新日本電工<5563>、芝浦メカトロニクス<6590>などが急落。ヤクルト本社<2267>は好決算もサプライズに乏しく、短期的な出尽くし感から後場に売られた。 <YN> 2023/05/12 15:31 相場概況 日経平均は小反発、米CPI鈍化も円高が重し *15:33JST 日経平均は小反発、米CPI鈍化も円高が重し 日経平均は小反発。10日の米株式市場でダウ平均は30.48ドル安と小幅に3日続落。4月消費者物価指数(CPI)でインフレの鈍化基調が確認されたことが好感された。ただ鈍化ペースは依然遅く、根強い景気後退懸念もくすぶり、ダウ平均は下落に転じた。一方、金利低下に伴うハイテクの買いでナスダック総合指数は+1.04%と反発。ダウ平均の下落や為替の円高を受けて日経平均は11円安からスタート。序盤は売りが先行し、早い時間帯に29028円(93円安)まで下げ幅を広げた。一方、ハイテクの一角に買いが入ったことで心理的な節目の近くからは買い戻しが優勢となり、下げ止まった。為替の円高が一服するなか、後場は戻りを試す展開となり、日経平均は上昇に転じた。その後は今晩の米4月卸売物価指数(PPI)の発表を控える中、前日終値を挟んだ一進一退が続いた。 大引けの日経平均は前日比4.54円高の29126.72円となった。東証プライム市場の売買高は13億148万株、売買代金は2兆9627億円だった。セクターでは石油・石炭製品、鉱業、サービスが上昇率上位に並んだ一方、非鉄金属、海運、倉庫・運輸が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の40%、対して値下がり銘柄は56%だった。 個別では、為替の円高が重しとなり、前日に決算を発表したトヨタ自<7203>をはじめ、ホンダ<7267>、マツダ<7261>など自動車が軒並み下落。前日に決算が失望されて急落した日本製鉄<5401>は反発したが、JFE<5411>、神戸製鋼所<5406>などその他の鉄鋼株は軟調。郵船<9101>、川崎汽船<9107>の海運、三菱重工業<7011>、川崎重工業<7012>、IHI<7013>の重厚長大産業など景気敏感株は総じて低調だった。 決算を受けて住友鉱<5713>、日本ケミコン<6997>、メイコー<6787>、メック<4971>などが大きく下落し、第1四半期大幅減益となったセレス<3696>は急落。協和キリン<4151>は新薬の開発中止に伴う業績予想の下方修正が失望されて大幅安。後場に決算を発表したところでは減配計画が嫌気された西松建設<1820>、帝人<3401>、2ケタ減益計画を発表した大林組<1802>、前期赤字幅の拡大と市場予想を下回る今期見通しを示した住友大阪セメント<5232>が大きく下落した。 一方、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の上昇を受けて東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>が買われ、日東電工<6988>、新光電工<6967>、三井ハイテック<6966>などハイテク関連の一角も高い。決算など業績関連のリリースを受けてOATアグリオ<4979>、じげん<3679>、ミツバ<7280>がストップ高となり、オカムラ<7994>、イーグル工業<6486>、メンバーズ<2130>、Uアローズ<7606>、シュッピン<3179>、オエノンHD<2533>、SREHD<2980>なども2ケタ台の上昇。第1四半期好決算を受けてサンアスタリスク<4053>、セグエ<3968>はストップ高比例配分となった。主力どころでは富士フイルム<4901>、パナHD<6752>、ヤマトHD<9064>、東急不HD<3289>などが決算を材料に買われた。今期大幅増益見通しを発表した三菱製紙<3864>は後場に急伸した。 <YN> 2023/05/11 15:33 相場概況 日経平均は反落、米CPI前に持ち高調整売りも29000円は優に上回る *15:34JST 日経平均は反落、米CPI前に持ち高調整売りも29000円は優に上回る 日経平均は反落。9日の米株式市場でダウ平均は56.88ドル安と小幅続落。地銀セクターの売りが再開したほか、消費者物価指数(CPI)の発表を目前に控えた警戒感が重しとなった。ニューヨーク連銀総裁の講演内容を受けて地銀株が回復すると相場は下げ幅を縮小したが、連邦政府の債務上限問題への懸念がくすぶる中、マイナス圏で終了。ナスダック総合指数は-0.63%と3日ぶり反落。米国株安を引き継いで日経平均は53円安からスタート。前日に大幅に上昇した反動が意識される中、今晩の米4月CPIの発表を前にした持ち高調整の売りが優勢となり、寄り付き後もじり安基調が続いた。ただ、円安が支援要因になって午後は下げ止まり、日経平均は29000円を優に上回った水準での推移が続いた。 大引けの日経平均は前日比120.64円安の29122.18円となった。東証プライム市場の売買高は13億1532万株、売買代金は3兆1878億円だった。セクターでは鉄鋼、医薬品、食料品が下落率上位に並んだ一方、海運、倉庫・運輸、銀行が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の73%、対して値上がり銘柄は24%だった。 個別では、米半導体株の下落を受けて東エレク<8035>、レーザーテック<6920>が大きく下落。今期見通しが市場予想を大幅に下振れた太陽誘電<6976>が売られ、村田製<6981>、イビデン<4062>などハイテクの一角も軟調。今期営業減益見通しが失望されたレノバ<9519>が急落したほか、大幅減益見通しを発表した三菱自<7211>、業績予想を下方修正したNTN<6472>、コニカミノルタ<4902>、前期下振れ着地や市場予想を下回る今期計画が嫌気されたセイコーG<8050>なども大きく下落。減益および減配計画を発表したメディカルシス<4350>、理想科学工業<6413>、第1四半期大幅減益となったポピンズ<7358>、前期赤字幅が拡大した大平洋金属<5541>なども大幅安となった。 カルビー<2229>は市場予想を大幅に下回る今期計画が失望され、日清食品HD<2897>はサプライズに乏しい決算で出尽くし感が先行。日本製鉄<5401>は減益および減配計画が失望され、後場に一転して急落。JFEHD<5411>も連れて下落に転じた。トヨタ自<7203>は後場に入って増益計画と自社株買いを発表し一時2%超上昇したが、サプライズに乏しくその後は伸び悩んだ。 一方、自社株買いや中期経営計画の発表を材料に日本冶金工業<5480>が急伸。今期の増益・増配見通しが評価された山田コンサル<4792>がストップ高まで買われ、同様の要因からトーモク<3946>も急伸。高水準の自社株買いが好感された丸井G<8252>、株主還元の基本方針変更を発表したスクロール<8005>なども急伸し、ニチレイ<2871>は配当基準の変更などが評価された。JMDC<4483>、ラウンドワン<4680>、横河電機<6841>、シグマクシス<6088>、デジタルアーツ<2326>なども決算内容が好感されて大幅高。増益・増配見通しが評価された矢作建設<1870>は後場にストップ高まで買われ、今期見通しが好感された三菱重工業<7011>も後場から大幅に上昇した。 <YN> 2023/05/10 15:34 相場概況 日経平均は反発、ハイテクからバリューまで幅広く買われる *15:37JST 日経平均は反発、ハイテクからバリューまで幅広く買われる 日経平均は反発。8日の米株式市場でダウ平均は55.69ドル安と小反落。連邦政府の債務不履行リスクが警戒され上昇スタート後に下落転換。銀行融資担当者調査(SLOOS)で融資基準の厳格化などが確認されたことも重しとなった。一方、重要インフレ指標の発表を前に下値も限定的で、ナスダック総合指数は+0.17%と小幅続伸。米株高を引き継いで日経平均は70円高と29000円を回復してスタート。為替の円高一服や米ハイテク株の上昇が支援したほか、株主還元などが好感された鉄鋼や海運などのバリュー(割安)株にも買いが入ったことで前場中ごろから騰勢を強めた。また、海外景気の先行き不透明感が強まる中、消去法的に日本株の資産配分比率を高めている海外投資家が増えているとの指摘も聞かれた。日経平均は後場も強含み、取引終盤に29262円(312円高)とこの日の高値を付けた。 大引けの日経平均は前日比292.94円高の29242.82円となった。東証プライム市場の売買高は13億4751万株、売買代金は3兆2746億円だった。セクターでは鉄鋼、卸売、輸送用機器が上昇率上位となった一方、空運のみが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の82%、対して値下がり銘柄は16%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>の半導体や、イビデン<4062>、富士電機<6504>、三井ハイテック<6966>などのハイテクが全般上昇。三井住友<8316>、第一生命HD<8750>の銀行・保険のほか、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業、住友鉱<5713>、DOWA<5714>の非鉄金属も総じて高い。今期の増益・増配見通しなどが好感されたJFE<5411>と東京鐵鋼<5445>が揃って急伸し、日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>などは連れて大幅高。川崎汽船<9107>は株主還元の強化が評価された。郵船<9101>は減配幅の大きさが嫌気されて後場開始時に一時崩れたが、その後は持ち直した。伊藤忠<8001>、住友商事<8053>は株主還元が好感されて後場に急伸し、三井物産<8031>、三菱商事<8058>なども買われた。マクニカHD<3132>、LITALICO<7366>、インソース<6200>なども決算が評価された。 一方、今期の大幅減益見通しが失望された東邦チタニウム<5727>が急落し、12日に決算を予定している大阪チタ<5726>も連れて大幅安。リコー<7752>、ユニ・チャーム<8113>、新日本科学<2395>、GMOペパボ<3633>なども決算が嫌気されて大幅に下落。飯野海運<9119>、JUKI<6440>は決算がネガティブ視され、後場から急落した。 <YN> 2023/05/09 15:37 相場概況 日経平均は5日ぶり反落、連休中のダウ平均下落や円高が重しに *15:30JST 日経平均は5日ぶり反落、連休中のダウ平均下落や円高が重しに 日経平均は5日ぶり反落。先週末5日の米株式市場でNYダウは5日ぶり大幅反発。前日に大きく売られた地銀株が大幅反発したことや、携帯端末アップル(AAPL)の好決算が好感された。また、4月の雇用統計が総じて予想を上回り、経済のソフトランディング期待が相場全体を一段と押し上げた。今日の日経平均は62.49円安からスタート。ダウ平均は先週末の米株式市場で上昇したが、東京市場が5連休中の通算では377ドル下落しており、東京市場の株価の重しとなった。また、外為市場で一時1ドル=134円60銭台と、連休前2日の15時頃と比べ3円ほど円高・ドル安に振れたことが、東京市場で輸出株などの買い手控え要因となった。一方、今日から新型コロナの分類が「5類」に移行しリオープン(経済再開)が期待されたが、相場全体を押し上げる要因とはならなかった。大引けの日経平均は前日比208.07円安の28949.88円となった。東証プライムの売買高は11億8956万株、売買代金は2兆9924億円だった。セクターでは鉱業、銀行業、化学などが下落。一方、空運業、パルプ・紙、海運業などが上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の34%、対して値上下がり銘柄は61%となった。個別では、資生堂<4911>、第一三共<4568>、ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>、INPEX<1605>、レーザーテック<6920>、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>、三井物産<8031>が安く、三菱UFJ<8306>など銀行株が下げた。個別の材料では、23年3月期営業利益が従来予想を下回ったプレミアグループ<7199>、第1四半期が1.8減収・17.6%営業減益となったアドウェイズ<2489>、23年3月期営業利益見込みを下方修正したジャムコ<7408>、中期経営計画の数値目標を下方修正したアルインコ<5933>、東証スタンダードでは、第1四半期営業利益が74.0%減となったトレードワークス<3997>、同じく42.1%減となったテクノフレックス<3449>が軟調な展開となった。一方、ソシオネクスト<6526>、エーザイ<4523>、JT<2914>、メルカリ<4385>、ダイキン<6367>、伊藤忠<8001>、JR西<9021>が高く、ANA<9202>など空運株、川崎船<9107>など海運株、鹿島<1812>など建設株が上げた。個別の材料では、第1四半期営業増益が15.7%増となったJT<2914>、24年3月期純利益が59.8%増予想と発表したJAL<9201>、23年3月期業績見込みを上方修正したインフロニアHD<5076>、23年9月期業績と配当予想を上方修正した加藤産業<9869>、4月の既存店売上高が12.3%増となったキュービーネットHD<6571>、東証スタンダードでは、23年3月期業績見込みを上方修正した赤阪鐵工所<6022>、クリエイト<3024>、第1四半期営業利益が67.1%増となったリリカラ<9827>が買われた。 <SK> 2023/05/08 15:30 相場概況 日経平均は4日続伸、連休前で上値重くも円安進行で買い優勢 *15:15JST 日経平均は4日続伸、連休前で上値重くも円安進行で買い優勢 日経平均は4日続伸。1日の米株式市場でダウ平均は46.46ドル安と3日ぶり小反落。経営難に陥っていた地銀ファースト・リパブリック・バンクについてJPモルガン・チェースが買収で合意し、金融不安が緩和した。ただ、予想を上回る経済指標を受け、金利高を警戒した売りが次第に強まり、結局マイナス圏で終了、ナスダック総合指数も-0.11%と4日ぶり小反落。一方、為替の円安が一段と進んだことで日経平均は155円高からスタート。しかし、重要イベントが相次ぐ大型連休期間入りを前に様子見ムードが強く、短期的な過熱感もくすぶる中、寄り付き直後は利益確定売りで失速。前引けにかけて失速し、一時マイナスに転じた。後場は時間外取引のナスダック100先物が堅調に推移し、為替の円安が再び進む中、持ち直して再びプラス圏に浮上した。 大引けの日経平均は前日比34.77円高の29157.95円となった。東証プライム市場の売買高は10億3952万株、売買代金は2兆6676億円だった。セクターでは精密機器、医薬品、電気機器が上昇率上位となった一方、不動産、証券・商品先物取引、海運が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の34%、対して値下がり銘柄は61%だった。 個別では、三菱UFJ<8306>、第一生命HD<8750>の銀行・保険、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産、JR東日本<9020>、JR東海<9022>の陸運、商船三井<9104>、郵船<9101>の海運などが軟調。MSOL<7033>、インフォマート<2492>、ラクスル<4384>などグロース(成長)株が大きく下落。日本M&Aセンター<2127>、M&Aキャピタル<6080>の下落率も目立った。今期の増益率鈍化見通しを受けて利益確定売りが強まったニッカトー<5367>、リケンテクノス<4220>は大幅安となり、東証プライム市場の下落率上位に並んだ。前場引け後に決算を発表した双日<2768>、三井物産<8031>は利食い売りから下落。ほか、レーティング格下げが確認された東邦HD<8129>が売られた。 一方、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>の半導体株が軒並み大きく上昇。今期減益見通しが保守的とされ、前期上振れ着地が安心感につながったイビデン<4062>が急伸。ローム<6963>、太陽誘電<6976>などハイテクが堅調。HOYA<7741>、キーエンス<6861>、信越化学<4063>など値がさ株もしっかり。第1四半期が好決算となった大塚商会<4768>が買われ、月次既存店売上が好感されたKeePer技研<6036>は大幅高。東証スタンダード市場では、証券会社の新規買い推奨が確認されたテラプローブ<6627>、業績予想を上方修正したGMB<7214>がそれぞれ急伸した。 <YN> 2023/05/02 15:15 相場概況 日経平均は3日続伸、米株高や円安など手掛かりに買い優勢 *15:25JST 日経平均は3日続伸、米株高や円安など手掛かりに買い優勢 日経平均は3日続伸。先週末4月28日の米株式市場でNYダウは続伸。PCEコア価格や雇用コスト指数などを受け、金利高を警戒した売りで寄り付き後に下落したが、消費が堅調で景気後退懸念が緩和し、上昇に転じた。また、地銀セクターが全般的に強く、金融システム不安も後退し、相場を一段と押し上げた。良好な主要企業決算や長期金利の低下で安心感も広がり、終盤にかけて上げ幅を拡大した。堅調な米株式相場を受けた今日の東京市場は買いが先行し、日経平均は201.61円高でスタート。先週末の米株高に加え、円安・ドル高、日銀の金融緩和政策維持、好決算期待などが買い手掛かり要因となった。一方、連休中の米連邦公開市場委員会(FOMC)や米雇用統計の発表などを警戒する向きはあったが、今日は株価支援要因が揃い、終日、高値圏で底堅い展開となった。大引けの日経平均は前日比206.74円高の29123.18円となった。東証プライムの売買高は12億2921万株、売買代金は3兆1184億円だった。セクターでは陸運業、空運業、機械などが上昇。一方、海運業、金属製品、ガラス土石製品の3業種が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の73%、対して値下がり銘柄は22%となった。個別では、NEC<6701>、日立<6501>、キーエンス<6861>、セガサミーHD<6460>、TDK<6762>、三菱重<7011>、ファナック<6954>、JR東<9020>が高く、京成など電鉄株<9009>、JAL<9201>など空運株、東電力HD<9501>など電力株、アマダ<6113>など機械株、三菱UFJ<8306>など銀行株が上げた。個別の材料では、24年3月期営業利益25.8%増予想で発行済株式数の1.89%上限の自社株買いを発表した三菱電<6503>、23年6月期営業損益が135億円の黒字予想と前期の37.15億円の赤字から黒字転換予想と発表したメルカリ<4385>、第1四半期営業利益が前年同期比2.3倍となったポーラオルHD<4927>、24年3月期営業利益55.2%増予想で中期経営計画の目標を引き上げた遠藤照<6932>、営業利益が前期29.6%増・今期39.5%増予想と発表した日本電設<1950>、23年9月期業績予想を上方修正したシミックHD<2309>、23年12月期業績予想を上方修正したアイエスビー<9702>が買われた。一方、エムスリー<2413>、ZHD<4689>、レーザーテック<6920>、キヤノン<7751>が安く、川崎船<9107>など海運株が下げた。個別の材料では、24年3月期営業利益が3.2%減予想と発表したソニーG<6758>、23年3月期決算が従来予想を下回った日特殊陶<5334>、上半期業績予想を下方修正した日電硝<5214>、23年3月期営業利益(米国基準)2978億円に対し24年3月期(IFRS)は2200億円予想と発表した村田製<6981>、24年3月期純利益が11.5%減予想と発表したソシオネクスト<6526>が軟調な展開となった。 <SK> 2023/05/01 15:25 相場概況 日経平均は大幅続伸、日銀の政策現状維持受けて年初来高値更新 *15:30JST 日経平均は大幅続伸、日銀の政策現状維持受けて年初来高値更新 日経平均は大幅続伸。27日の米株式市場でダウ平均は524.29ドル高と3日ぶり大幅反発。経営難に陥っている地銀のファースト・リパブリック・バンクの株価が下げ止まり、金融システム不安が後退したことで上昇して始まった。また、ハイテクのメタ・プラットフォームズの決算を好感した買いが相場を押し上げた。ナスダック総合指数は+2.42%と大幅に続伸。米株高を引き継いで日経平均は248円高からスタート。寄り付き後はもみ合いが続いたが、後場に入って日本銀行の金融政策決定会合で政策の現状維持が発表されると、為替の円安が加速し、先物主導で上昇していく展開となった。日経平均は引けにかけて上げ幅を広げ、年初来高値を更新して終えた。 大引けの日経平均は前日比398.76円高の28856.44円となった。東証プライム市場の売買高は15億8744万株、売買代金は3兆7751億円だった。セクターでは電気・ガス、機械、輸送用機器が上昇率上位となった一方、銀行のみが下落となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の90%、対して値下がり銘柄は8%だった。 個別では、決算を手掛かりにマキタ<6586>、小松ウオール工業<7949>、山崎製パン<2212>、関西電力<9503>、キッコーマン<2801>が急伸。業績予想を上方修正した三井E&S<7003>、新中期経営計画や自社株買いを発表したJVCケンウッド<6632>もそれぞれ急伸。新光電工<6967>は大幅減益予想もあく抜け感や米インテルの決算を背景に急伸し、イビデン<4062>も連れ高。ほか、好決算を材料に富士電機<6504>、MonotaRO<3064>が、NRI<4307>は増配や自社株買いが好感されて大幅高となった。イーソル<4420>は会社リリースで急騰、後場に入ってから決算を発表したところで共英製鋼<5440>が値を飛ばした。未来工業<7931>は今期の大幅増配計画がポジティブサプライズとなり、ストップ高比例配分となった。 一方、業績及び配当予想を下方修正したVコマース<2491>が急落。1-3月期の営業減益などが嫌気された信越化学<4063>、今期見通しが市場予想を下回った日立製<6501>、堅調決算も短期的な出尽くし感が強まったキーエンス<6861>が下落した。後場に入って今期の減益・減配見通しを発表した日本ガイシ<5333>も大幅安。ほか、決算前の警戒感からレーザーテック<6920>が値を崩した。三菱UFJ<8306>やみずほFG<8411>など銀行株は日銀金融政策決定会合の結果公表後に売りに押された。一方、対照的に三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産は会合結果を受けて安心感から大きく上値を伸ばした。 <YN> 2023/04/28 15:30 相場概況 日経平均は反発、下落発進も好決算銘柄への買いなどでプラス転換 *15:25JST 日経平均は反発、下落発進も好決算銘柄への買いなどでプラス転換 日経平均は反発。26日の米株式市場でダウ平均は228.96ドル安と続落。予想を上回った企業決算を好感して買いが先行。しかし、経営難に陥っている地銀のファースト・リパブリックの先行きを警戒した売りでダウ平均は下落に転じた。一方、マイクロソフトなどの良好な決算や利上げ観測の後退でナスダック総合指数はプラス圏を維持し、+0.46%と3日ぶり反発。本日の日経平均は75円安からスタート。序盤は売りが先行し、一時は175円程下落した。ただ、一部の値がさ株の上昇が下値を支えたほか、米市場の取引終了後に発表されたメタ・プラットフォームズの決算が予想を上回ったことが投資家心理を支え、その後は下げ幅を縮小。場中に発表された好決算銘柄への買いが強まる中、時間外取引のナスダック100先物が上げ幅を広げたことも寄与し、日経平均は後場中ごろにはプラス圏に浮上した。 大引けの日経平均は前日比41.21円高の28457.68円となった。東証プライム市場の売買高は11億9652万株、売買代金は3兆66億円だった。セクターでは銀行、輸送用機器、鉄鋼が上昇率上位となった一方、証券・商品先物取引、空運、倉庫・運輸が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の56%、対して値下がり銘柄は39%だった。 個別では、今期見通しが市場予想を下回ったファナック<6954>が受注の底堅さが評価され上昇。株主還元策が評価につながった小糸製作所<7276>、愛三工業<7283>のほか、今期見通しが好感された日東電工<6988>、日立建機<6305>、ジェイテクト<6473>は大きく上昇。今期増益・増配見通しを発表した山洋電気<6516>、前日後場に発表した決算を評価する動きが続いた東海理化電機<6995>が急伸し、業績予想を上方修正した野村マイクロ<6254>も大幅高。昼前頃に今期最高益見通しを発表したデンソー<6902>は後場から切り返して大幅高となった。 一方、今期の大幅減益見通しが嫌気されたアドバンテスト<6857>が急落し、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ディスコ<6146>など半導体株が全般冴えない。減益決算を受けて野村HD<8604>、フューチャー<4722>が大幅安。ほか、決算が好感されずピー・シー・エー<9629>、トランコム<9058>、信越ポリマー<7970>なども大きく下落。前引け以降に決算を発表したところでトーメンデバイス<2737>、岡三証券G<8609>、マブチモーター<6592>などが大幅安となった。 <YN> 2023/04/27 15:25 相場概況 日経平均は3日ぶり反落、景気後退懸念や円高で売り膨らむ *15:35JST 日経平均は3日ぶり反落、景気後退懸念や円高で売り膨らむ 日経平均は3日ぶり反落。25日の米株式市場でダウ平均は344.57ドル安と3日ぶり反落。主要ハイテク企業の決算を控えた警戒感から売りが先行。経済指標が軒並み予想を下回り景気後退懸念が強まると一段と売られた。地銀のファースト・リパブリックが資産売却を検討との報道で金融不安が再燃すると下落に拍車がかかった。ナスダック総合指数は-1.97%と大幅続落。米株安を受けて日経平均は141円安と28500円割れからスタート、決算を発表した米IT大手の株価が時間外取引で上昇していたことが投資家心理を支える中、日経平均は心理的な節目を保とうとする底堅さも見られた。しかし、景気後退懸念や為替の円高が重しとなり、後場に入ってからは売りが膨らみ、一時300円安となった。引けにかけては緩やかに下げ幅を縮めたが、今後控える主要企業の決算を前に戻りは鈍かった。 大引けの日経平均は前日比203.60円安の28416.47円となった。東証プライム市場の売買高は11億990万株、売買代金は2兆7267億円だった。セクターでは銀行、証券・商品先物、機械が下落率上位となった一方、建設、食料品、不動産が下落率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の83%、対して値上がり銘柄は15%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、ルネサス<6723>、ディスコ<6146>の半導体をはじめ、ソニーG<6758>、ファナック<6954>、新光電工<6967>、村田製<6981>などハイテクが全般下落。ベイカレント<6532>、サイボウズ<4776>、ギフティ<4449>などグロース株の下落も目立った。ほか、景気後退懸念や米長期金利の低下を背景に三井住友<8316>、第一生命HD<8750>の金融、丸紅<8002>、住友鉱山<5713>、コスモエネHD<5021>など資源関連も軟調。決算を材料にシマノ<7309>、KOA<6999>、ジャフコG<8595>、中央発條<5992>が大幅安となり、大阪ソーダ<4046>は一部工場の稼働停止を発表し急落した。 一方、KDDI<9433>、ソフトバンク<9434>、塩野義<4507>のほか、資生堂<4911>、寿スピリッツ<2222>、マツキヨココカラ<3088>、三越伊勢丹HD<3099>、高島屋<8233>などディフェンシブ系やインバウンド関連の一角が堅調。海外ファンドの株主提案が手掛かりとなった大林組<1802>、戸田建設<1860>が大きく上昇し、思惑から鹿島建設<1812>、大成建設<1801>なども大幅高。一部商品の値上げを発表したアサヒGHD<2502>が買われ、サッポロHD<2501>、キリンHD<2503>も買われた。業績関連のリリースを材料に遠藤照明<6932>、雪印<2270>、キヤノンMJ<8060>、コメリ<8218>が大きく上昇。森永製菓<2201>はレーティング格上げで大幅高となった。 <YN> 2023/04/26 15:35 相場概況 日経平均は小幅続伸、米地銀株急落や米IT大手決算への警戒感が上値抑制 *15:32JST 日経平均は小幅続伸、米地銀株急落や米IT大手決算への警戒感が上値抑制 日経平均は小幅続伸。24日の米株式市場でダウ平均は66.44ドル高と小幅続伸。金利先高観の後退を受けて買いが先行も、ダラス連銀製造業活動指数が下振れて景気後退懸念が再燃すると一時下落に転換。一方、ハイテク決算を控えるなか動意に乏しい展開が続き、終盤にダウ平均はプラス圏を回復も、ハイテクは終始軟調でナスダック総合指数は-0.29%と反落。他方、為替の円安や主要企業の堅調な決算を背景に日経平均は104円高からスタート。寄り付き直後に28806円(213円高)まで上昇し、ザラ場での年初来高値を更新。ただ、米地銀のファースト・リパブリックが決算を受けて時間外取引で急落していたことが投資家心理を悪化させ、上値を抑制。今晩控える米IT大手の決算を前にした警戒感もくすぶり、後場は上げ幅を縮める動きが続いた。 大引けの日経平均は前日比26.55高の28620.07円となった。東証プライム市場の売買高は9億6206万株、売買代金は2兆3472億円だった。セクターでは証券・商品先物、銀行、建設が上昇率上位となった一方、鉄鋼、海運、非鉄金属が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の59%、対して値下がり銘柄は36%だった。 個別では、三井住友<8316>、みずほFG<8411>の銀行、三井物産<8031>、三菱商事<8058>の商社、JR東海<9022>、JR東日本<9020>の陸運、HOYA<7741>、信越化学<4063>の値がさ株の一角が堅調。経済産業省が次世代半導体の国産化を追加支援との報道を受け、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>の半導体株の一角がしっかり。三菱電機<6503>は自動車機器事業の構造改革を発表して大幅高。後半失速したが決算を手掛かりにニデック<6594>が買い優勢となり、コーエーテクモHD<3635>も決算を材料に買われた。業績予想を上方修正した大和ハウス工業<1925>、配当予想を引き上げた住友ベークライト<4203>は大きく上昇。レーティング格上げを受けて乃村工藝社<9716>も大幅高。東証スタンダード市場では業績及び配当予想を引き上げたアイピーエス<4335>、コスモスイニシア<8844>が急伸した。 一方、景気後退懸念が強まる中、日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼が大きく下落し、DOWA<5714>、三菱マテリアル<5711>の非鉄金属、郵船<9101>、川崎汽船<9107>の海運なども軟調。ルネサス<6723>、レーザーテック<6920>、スクリン<7735>など半導体株は国策期待で買い先行も失速して結局下落。三井ハイテック<6966>、イビデン<4062>、新光電工<6967>などハイテクの一角も安い。ほか、Sansan<4443>、Appier<4180>、SHIFT<3697>、MSOL<7033>などグロース(成長)株の下落が目立った。 <YN> 2023/04/25 15:32 相場概況 日経平均は小幅に反発、決算発表本格化控え後場は積極的な買いは見送りムード *15:30JST 日経平均は小幅に反発、決算発表本格化控え後場は積極的な買いは見送りムード 日経平均は小幅に反発。先週末21日の米株式市場でNYダウは4日ぶり反発。4月購買担当者景気指数(PMI)が予想外に改善して景気後退懸念が緩和したため、寄り付き後、底堅く推移した。一方、早期の利上げ停止期待も後退し、一時下落に転じた。終盤にかけては、主要ハイテク企業の決算発表を前に買い戻しが強まり、主要株価指数は小幅高で終了した。今日の日経平均は67.41円高からスタートし、前場は概ね底堅く推移した。取引開始後に円相場が円安・ドル高方向に振れたことが輸出株などの株価を支え、また、大型連休を前に旅行・観光関連株に資金が向かい、相場の支えとなった。一方、今週から発表が本格化する主要企業の3月期決算などを見極めたいとして後場は積極的な買いが見送られ、日経平均は前場の中頃に高値をつけた後は上値が重く、取引終了前に2.87円高まで伸び悩んだ。大引けの日経平均は前日比29.15円高の28593.52円となった。東証プライムの売買高は8億2685万株、売買代金は2兆507億円だった。セクターでは空運業、陸運業、医薬品などが上昇。一方、海運業、鉄鋼、銀行業などが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の61%、対して値下がり銘柄は33%となった。個別では、JAL<9201>など空運株、JR東海<9022>など鉄道株、藤田観光<9722>などホテル株、中外薬<4519>など薬品株が高く、メルカリ<4385>、楽天銀行<5838>、ソフトバンクG<9984>、資生堂<4911>、三菱重<7011>、ニデック<6594>、任天堂<7974>が上げた。個別の材料では、23年3月期業績見込みを上方修正したANA<9202>、中期経営計画が好感されたDDHD<3073>、東証スタンダードでは、23年3月期業績見込みを上方修正した光陽社<7946>、23年3月利益と配当見込みを上方修正したアバール<6918>、23年5月期末に創業50周年記念配当を実施すると発表したミタチ<3321>、配当方針の変更と22年4月期増配を発表したザッパラス<3770>、中期経営計画が好感されたnms<2162>、サーモ(熱電)モジュールの量産を開始すると報じられた朝日ラバー<5162>が買われた。一方、川崎船<9107>など海運株、神戸鋼<5406>など鉄鋼株、東エレク<8035>など半導体関連株が安く、信越化<4063>、レーザーテック<6920>、みずほ<8411>が下げた。個別の材料では、24年3月期営業利益が21.2%減予想と発表した東製鉄<5423>、同じく35.1%減予想と発表したアジュバン<4929>、配当方針の変更と24年2月期減配予想を発表したリソー教育<4714>、4月度の既存店売上高が1.7%減となった西松屋チェ<7545>が軟調な展開となった。 <SK> 2023/04/24 15:30 相場概況 日経平均は反落、ザラ場高値更新後に失速し上値の重さ確認 *15:49JST 日経平均は反落、ザラ場高値更新後に失速し上値の重さ確認 日経平均は反落。20日の米株式市場でダウ平均は110.39ドル安と3日続落。地銀の決算が低調で下落して始まった。フィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想を下回ったことも嫌気され、終日軟調に推移した。ナスダック総合指数は-0.80%と反落。米株安を引き継いで日経平均は67.02円安からスタート。半導体株の上昇をけん引役に早々に切り返すと一時28778.37円(120.8円高)まで上昇し、ザラ場ベースで年初来高値を更新。しかし、景気後退懸念や為替の円高進行が嫌気されて失速。その後、再びマイナス圏にまで沈むと後場に入ってからは一段と下げ幅を拡大。心理的な節目の28500円手前では下げ止まったが、戻りは限られた。 大引けの日経平均は前日比93.20安の28564.37円となった。東証プライム市場の売買高は10億5303万株、売買代金は2兆5650億円だった。セクターでは銀行、保険、鉱業が下落率上位となった一方、電気・ガス、機械、食料品が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の51%、対して値上がり銘柄は43%だった。 個別では、景気後退懸念や米金利低下、為替の円高などを背景にINPEX<1605>、住友鉱山<5713>の資源関連のほか、三菱UFJ<8306>、みずほFG<8411>、第一生命HD<8750>の銀行・保険、日産自<7201>、ホンダ<7267>、マツダ<7261>の輸送用機器などが下落。ソフトバンクG<9984>、太陽誘電<6976>、TDK<6762>のハイテクの一角、ニデック<6594>、HOYA<7741>、OLC<4661>の値がさ株の一角も売られた。 一方、台湾積体電路製造(TSMC)の設備投資計画の据え置きや中国半導体輸出規制の影響が想定以下との見方を示した米ラム・リサーチの株高、加えて消耗品需要の底打ち感が好感されたディスコ<6146>が急伸したこともあり、アドバンテスト<6857>、スクリン<7735>、ローツェ<6323>など関連株が軒並み大幅高。ディスコの決算でSiC(炭化ケイ素)を含むパワー半導体関連需要の強さが確認されたことが好感され、ローム<6963>、富士電機<6504>が堅調。ロームは証券会社の新規買い推奨も確認された。東京精密<7729>、ジャパンマテリアル<6055>も証券会社の新規買い推奨を材料に大幅高。神戸物産<3038>は月次動向での粗利益率の改善が好感された。 東証スタンダード市場では業績予想を上方修正した神栄<3004>がストップ高比例配分となり、業績上方修正や配当方針変更を発表したダイハツディーゼル<6023>、業績・配当予想を上方修正した森下仁丹<4524>も急伸した。 <YN> 2023/04/21 15:49 相場概況 日経平均は小反発、円安や経済政策期待から朝安後に切り返す *15:32JST 日経平均は小反発、円安や経済政策期待から朝安後に切り返す 日経平均は小反発。19日の米株式市場でダウ平均は79.62ドル安と続落。英物価指標の上振れに伴う金利上昇を受けて売りが先行。地銀の決算が予想を上回ったことで安心感が台頭したが、利下げ観測が後退するなか終日軟調に推移。ナスダック総合指数は終盤にプラス圏を回復し、+0.03%と小反発。日経平均は134.76円安からスタート。米電気自動車テスラが決算を受けて時間外取引で下落していたことが重しになった。ただ、為替の円安や3月訪日外客数の良好な結果が下支え。また岸田首相が海外からの投資促進策の一環として半導体分野のサプライチェーン確立の「アクションプラン」を策定する方針と伝わり、半導体関連株が持ち直したことで、日経平均は前場中ごろにはプラス圏に浮上。後場に入って28694円(87円高)まで買われたが、その後は騰勢一服となった。 大引けの日経平均は前日比50.81円高の28657.57円となった。東証プライム市場の売買高は9億2255万株、売買代金は2兆2428億円だった。セクターではパルプ・紙、小売、電気機器が上昇率上位となった一方、鉱業、海運、情報・通信が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の56%、対して値下がり銘柄は38%だった。 個別では、3月訪日外客数の結果を受けて高島屋<8233>、Jフロント<3086>、三越伊勢丹HD<3099>の百貨店が軒並み大幅に上昇。金利先高観の回復を背景にみずほFG<8411>、第一生命HD<8750>の銀行・保険も買われた。朝方売りが先行した東エレク<8035>は政策期待から切り返し、アドバンテスト<6857>、スクリン<7735>など共に大幅高、ソシオネクスト<6526>は連日で上場来高値を更新。キーエンス<6861>、安川電機<6506>、TDK<6762>のハイテクの一角も堅調。新たな株主還元方針を示したNOK<7240>は急伸。業績予想を上方修正した八洲電機<3153>も大幅高。ほか、自社株買いを発表したクボタ<6326>、新規買い推奨が確認された日本セラミック<6929>が買われた。 一方、蘭ASMLホールディングの1-3月期受注の減少が嫌気され、レーザーテック<6920>が半導体株の中では逆行安となった。三井物産<8031>、三菱商事<8058>、丸紅<8002>の商社や、郵船<9101>、商船三井<9104>の海運、INPEX<1605>、コスモエネHD<5021>、DOWA<5714>など景気敏感株が軟調。ソフトバンクG<9984>、イビデン<4062>、太陽誘電<6976>のハイテクも冴えず、ほか、Sansan<4443>、メドレー<4480>、インフォマート<2492>などグロース(成長)株の下落が目立った。いちご<2337>は今期の減益見通しが嫌気されて大幅安となった。 <YN> 2023/04/20 15:32 相場概況 日経平均は9日ぶり反落、短期的な過熱感冷ますも底堅さ見せる *15:23JST 日経平均は9日ぶり反落、短期的な過熱感冷ますも底堅さ見せる 日経平均は9日ぶり反落。18日の米株式市場でダウ平均は10.55ドル安と小反落。金融決算ではバンク・オブ・アメリカが堅調だった一方、ゴールドマン・サックスは冴えず下落して始まった。一方、中国経済指標の改善を受けた景気回復期待から下げ幅を縮小。ただ、今後の主要企業決算を見極めたいとの見方から方向感が定まらなかった。ナスダック総合指数も-0.03%と小反落。軟調な米国市場を受けて日経平均は38.99円安からスタート。前日までの8連騰で短期的な過熱感が意識される中、序盤は売りが先行、前場中ごろには28531.54円(127.29円安)まで下落した。ただ、心理的な節目近くからは押し目買いが入ったほか、朝方に円高に振れていた為替が再び円安に進むと持ち直した。後場は売られていた一部の値がさ株が買い戻され、引けにかけて下げ幅を縮めた。 大引けの日経平均は前日比52.07円安の28606.76円となった。東証プライム市場の売買高は9億4380万株、売買代金は2兆3673億円だった。セクターでは精密機器、海運、パルプ・紙が下落率上位となった一方、保険、銀行、鉱業が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の59%、対して値上がり銘柄は35%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、キーエンス<6861>、TDK<6762>、太陽誘電<6976>のハイテクが全般軟調。リクルートHD<6098>、SHIFT<3697>、ラクスル<4384>、JMDC<4483>、ギフティ<4449>のグロース(成長)株も冴えない。業績予想を下方修正したLIXIL<5938>、国内証券が目標株価を引き下げたディップ<2379>が大幅安。レーティングの格下げが確認されたニデック<6594>も下落した。 一方、三菱UFJ<8306>、りそなHD<8308>の銀行が堅調で、東京海上HD<8766>、第一生命HD<8750>の保険が高い。JR西日本<9021>、JR東日本<9020>、エアトリ<6191>、オープンドア<3926>のインバウンド関連の一角も上昇。日本製鉄<5406>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼、住友鉱山<5713>、DOWA<5714>の非鉄金属、INPEX<1605>、コスモエネHD<5021>の鉱業や石油・石炭などエネルギー関連が堅調で、三菱商事<8058>、住友商事<8053>の商社株も底堅い展開。業績上振れの観測報道が伝わったディスコ<6146>、ChatGPTが成長けん引役との報道が手掛かり材料となったアドバンテスト<6857>、国内証券が目標株価を引き上げたソシオネクスト<6526>はハイテク安の中で逆行高となった。 東証スタンダード市場では業績予想を上方修正したカクヤスグループ<7686>、守谷輸送機<6226>が大幅高となり、業績上方修正と増配を発表した萬世電機<7565>はストップ高比例配分となった。ほか、固定資産譲渡による特別利益の計上を発表したNFKHD<6494>も急伸した。 <YN> 2023/04/19 15:23 相場概況 日経平均は8日続伸、米銀決算の無難消化や円安で買い優勢 *15:27JST 日経平均は8日続伸、米銀決算の無難消化や円安で買い優勢 日経平均は8日続伸。17日の米株式市場でダウ平均は100.71ドル高と反発。金融システム不安の影響が警戒されていた中堅銀行の決算が概ね予想通りになったことで投資家心理が改善。経済指標の上振れに伴う金利高が重しとなり中盤は下落したが、経済のソフトランディング期待などから終盤にかけてはプラス圏を回復、ナスダック総合指数も+0.28%と反発。米株高を引き継いで日経平均は52.76円高からスタートすると、1ドル=134円を超えてきた円安・ドル高を追い風に寄り付きから上値を伸ばした。後場前半に28698.22円(183.44円高)とこの日の高値を付けてからは今晩の米金融大手の決算を前にした様子見ムードで騰勢一服となった。ただ、時間外取引のナスダック100先物が堅調に推移する中、日経平均も終盤まで高値圏での底堅い展開が続いた。 大引けの日経平均は前日比144.05円高の28658.83円となった。東証プライム市場の売買高は10億1234万株、売買代金は2兆4933億円だった。セクターでは水産・農林、その他製品、情報・通信が上昇率上位となった一方、鉱業、石油・石炭、非鉄金属が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の75%、対して値下がり銘柄は21%だった。 個別では、三井物産<8031>、伊藤忠<8001>、住友商事<8053>の商社のほか、みずほFG<8411>、りそなHD<8308>、SOMPO<8630>の銀行・保険が堅調で、円安を追い風にマツダ<7261>、SUBARU<7270>の自動車や、任天堂<7974>、オリンパス<7733>など円安メリット銘柄が上昇。三井物産はザラ場ベースで上場来高値を更新した。JR西日本<9021>、三越伊勢丹HD<3099>、マツキヨココカラ<3088>、パンパシHD<7532>などインバウンド関連も堅調。味の素<2802>、キッコーマン<2801>、ヤクルト本社<2267>の食料品、NTT<9432>、KDDI<9433>の通信、エーザイ<4523>、第一三共<4568>の医薬品、7&I-HD<3382>、ニトリHD<9843>、良品計画<7453>の小売りなどディフェンシブ系も強い動き。 好決算が評価された日置電機<6866>、チェンジ<3962>と業務提携したアセンテック<3565>、自社株買いを発表したアクシージア<4936>が急伸し、大口受注を発表したインターアクション<7725>も大幅高。カプコン<9697>は新規タイトルの発表を契機に急伸し、上場来高値を更新。「プラチナバンド」の未利用帯域の割り当てについて「総務省として秋ごろの割り当てをめざす」と伝わったことで楽天グループ<4755>も買われた。証券会社の新規買い推奨が確認されたデサント<8114>、ソシオネクスト<6526>、目標株価が引き上げられたDCMHD<3050>も大きく上昇した。 一方、台湾積体電路製造(TSMC)の設備投資計画の下方修正が伝わり、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、スクリン<7735>など半導体株がそろって大きく下落。原油市況の軟化を受けてINPEX<1605>、石油資源開発<1662>、コスモエネHD<5021>の資源関連の一角も安い。業績予想を下方修正した大成建設<1801>は修正要因が既出の情報だったことであく抜け感が下値を支えたが、それでもやや売り優勢に終わった。配当金を減額修正したヤマダHD<9831>も売られた。 <YN> 2023/04/18 15:27 相場概況 日経平均は7日続伸、円安・ドル高が株価支援要因に *15:25JST 日経平均は7日続伸、円安・ドル高が株価支援要因に 日経平均は7日続伸。先週末14日の米株式市場でNYダウは反落。4月ミシガン大消費者信頼感指数や同指数の1年期待インフレ率が予想を上回ったため、金利先高観が再燃して株価の重しとなった。また、連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が一段の金融引き締めが必要との考えを示すとハイテクも売られた。米株安を受けた今日の東京市場だが、寄付き段階では買いが先行し、日経平均は44.52円高からスタート。外為市場で円安・ドル高方向に振れたことなどが株価支援要因となった。一方、日経平均は先週末までの6日続伸で1000円を超す上げとなっており、利益確定売りが出やすく、日経平均は取引開始後に下げに転じた。しかし、下値を売り急ぐ動きはなく、また、午後に円安・ドル高がさらに進む場面があったこともあり、午前の中頃に今日の安値を付けた後は概ね底堅く推移した。大引けの日経平均は前日比21.31円高の28514.78円となった。東証プライムの売買高は9億5129万株、売買代金は2兆2224億円だった。セクターでは海運業、銀行業、ゴム製品などが上昇。一方、卸売業、鉱業、小売業などが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の50%、対して値下がり銘柄は44%となった。個別では、マネーフォワード<3994>、Sansan<4443>、ファナック<6954>、オリックス<8591>、アステラス薬<4503>、パナHD<6752>、日立<6501>、リクルートHD<6098>、、ソフトバンクG<9984>が高く、川崎船<9107>など海運株、日産自<7201>など自動車株、三菱UFJ<8306>など銀行株、JAL<9201>など空運株、JR東海<9022>など陸運株が上げた。個別の材料では、24年2月期営業利益が3.2倍予想と発表したDDホールディングス<3073>、同じく2.4倍予想と発表したドトル日レスHD<3087>、同じく2.2倍予想と発表したバロック<3548>、同じく2.1倍予想と発表したテラスカイ<3915>、資有価証券売却益約100億円を特別利益に計上すると発表した浜ゴム<5101>、東証スタンダードでは、第3四半期累計の営業利益が4.9倍と上半期の49.1%増から増益率が拡大した三機サービス<6044>、24年2月期営業利益が68.9%増予想と発表した東京衡機<7719>、23年5月期業績予想を上方修正したIGポート<3791>、23年8月期の業績と配当予想を上方修正した日創プロニティ<3440>、1株につき3株の株式分割を発表した壽屋<7809>が買われた。一方、セガサミーHD<6460>、ファーストリテ<9983>、SHIFT<3697>、東電力HD<9501>が安く、三井物<8031>など商社株が下げた。個別の材料では、上半期営業利益が30.8%減となった三栄建築<3228>、23年3月期業績見込みを下方修正したアステリア<3853>、23年8月期業績予想を下方修正したJINSHD<3046>、東証スタンダードでは、23年2月期営業利益98.5%増に対し24年2月期は7.7%増予想と発表した買取王国<3181>、23年8月期業績予想を下方修正したプラズマ<6668>が軟調な展開となった。 <SK> 2023/04/17 15:25 相場概況 日経平均は6日続伸、米PPI鈍化やファストリ決算で大幅高 *15:31JST 日経平均は6日続伸、米PPI鈍化やファストリ決算で大幅高 日経平均は6日続伸。13日の米株式市場でダウ平均は383.19ドル高と大幅反発。3月卸売物価指数(PPI)が予想を大幅に下回ったほか、週次新規失業保険申請件数が労働市場の逼迫緩和を示唆したため、利上げ停止期待が高まった。金利先高観の後退を追い風にハイテクが相場をけん引し、ナスダック総合指数は+1.98%と4日ぶり大幅反発。米株高を引き継いで日経平均は164.57円高からスタート。為替の円高進行が限定的で、時間外取引のナスダック100先物が堅調に推移する中、一部値がさ株の大幅高も寄与し、日経平均は一時28500円を回復。一方、心理的な節目では戻り待ちの売りが上値を抑えたほか、今晩の米3月小売売上高や米銀決算を前にした様子見ムードもあり、その後は一進一退が続いた。本日は4月限オプション取引の特別清算指数(SQ)算出日で、確定値は28519.43円だった。 大引けの日経平均は前日比336.50円高の28493.47円となった。東証プライム市場の売買高は11億2794万株、売買代金は2兆9323億円だった。セクターでは卸売、小売、倉庫・運輸が上昇率上位となった一方、海運、輸送用機器、保険が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の67%、対して値下がり銘柄は28%だった。 個別では、伊藤忠<8001>、丸紅<8002>、三井物産<8031>の商社株が大幅に上昇し、INPEX<1605>、ENEOS<5020>、住友鉱山<5713>など資源関連の一角も高い。資生堂<4911>、コーセー<4922>、味の素<2802>、エーザイ<4523>などディフェンシブ系の一角も上昇。ルネサス<6723>、村田製<6981>のハイテクの一部も買われた。主力ではファーストリテ<9983>が好決算と業績上方修正を材料に急伸。決算を材料にSansan<4443>、ローソン<2651>、ブックオフGHD<9278>が急伸し、大黒天物産<2791>も減益決算ながらあく抜け感で大幅高。ほか、マネーフォワード<3994>、ラクスル<4384>、SHIFT<3697>などグロース(成長)株の上昇が目立った。 一方、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、スクリン<7735>の半導体、安川電機<6506>、TDK<6762>、三井ハイテック<6966>などハイテクの一角が軟調。為替の円高進行を受けてホンダ<7267>、マツダ<7261>、SUBARU<7270>の輸送用機器も下落。上半期上振れ着地も材料出尽くし感から東名<4439>がストップ安まで売られ、PRTIMES<3922>、フィルカンパニー<3267>、佐鳥電機<7420>も決算を受けて急落。SHOEI<7839>はレーティング格下げを材料に大幅安となった。 <YN> 2023/04/14 15:31 相場概況 日経平均は5日続伸、景気悪化懸念もCPI鈍化などを好感 *15:26JST 日経平均は5日続伸、景気悪化懸念もCPI鈍化などを好感 日経平均は5日続伸。12日の米株式市場でダウ平均は38.29ドル安と5日ぶり反落。米3月消費者物価指数(CPI)が予想を下回った一方、米連銀総裁が追加利上げを示唆したことが重しとなった。3月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の中で景気後退への警戒感が示されたことも嫌気された。金利は低下したが、ハイテクも需要鈍化懸念で売られ、ナスダック総合指数は-0.85%と3日続落。米株安を引き継いで日経平均は130.12円安と28000円割れからスタート。一方、時間外取引のナスダック100先物が堅調に推移する中、値がさ株の一角が買われたほか、為替の円安基調や決算を手掛かりとした小売企業の株高などを背景に全体は底堅く推移。日経平均は寄り付き直後から下げ幅を縮め、早々に28000円を回復。後場もじり高基調が続き、終盤に28163.87円(81.17円高)の高値を付けた。 大引けの日経平均は前日比74.27円高の28156.97円となった。東証プライム市場の売買高は9億7229万株、売買代金は2兆4060億円だった。セクターでは医薬品、小売、倉庫・運輸が上昇率上位となった一方、鉄鋼、空運、証券・商品先物取引が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の51%、対して値下がり銘柄は43%だった。 個別では、キーエンス<6861>、ダイキン<6367>、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>の値がさ株の一角が大きく上昇。中外製薬<4519>、大塚HD<4578>、第一三共<4568>の医薬品などディフェンシブの一角も堅調。業績上方修正や中期経営計画の数値目標引き上げが好感された広済堂HD<7868>がストップ高となり、好決算と中計目標の上方修正が評価されたトレジャーファクトリー<3093>もストップ高まで買われた。コメダHD<3543>も好決算と中計上方修正を材料に急伸。ほか、決算を手掛かりにトランザクション<7818>、ハイデイ日高<7611>、TSIHD<3608>、エービーシー・マート<2670>、イオン<8267>、イオンファンタジー<4343>が大幅に上昇した。 一方、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の下落を受けてレーザーテック<6920>、東エレク<8035>、スクリン<7735>のほか、村田製<6981>、イビデン<4062>、新光電工<6967>などハイテクが下落。三菱UFJ<8306>、りそなHD<8308>、第一生命HD<8750>などの銀行・保険、日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼なども軟調だった。 <YN> 2023/04/13 15:26

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