相場概況

日経平均は続落、米銀破綻で金融システムへの影響を懸念

配信日時:2023/03/13 15:25 配信元:FISCO
*15:25JST 日経平均は続落、米銀破綻で金融システムへの影響を懸念 日経平均は続落。先週末10日の米株式市場でNYダウは4日続落。金融システム不安から売りが先行する一方、2月雇用統計を受け連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利上げ観測が後退し、一時上昇する場面もあった。しかし、米シリコンバレー銀行の破綻が報じられると下げ幅を広げた。米株安を受けた今日の東京市場は売りが先行し、日経平均は257.76円安からスタート。米シリコンバレー銀行の破綻が金融システムに及ぼす影響が懸念されたことに加え、外為市場で一時1ドル=133円60銭台と先週末10日15時頃に比べ3円ほど円高・ドル安に振れたことなど、買い手控え要因となった。取引開始後、朝方の売り一巡後は、今晩の米市場の動向が警戒される中、ダウ平均先物が堅調な動きとなったことなどが安心感となり、日経平均は下げ止まり、取引終了にかけてやや底堅い動きとなった。

大引けの日経平均は前日比311.01円安の27832.96円となった。東証プライムの売買高は14億7769万株、売買代金は3兆1285億円だった。セクターでは銀行業、保険業、証券商品先物などが下落。一方、海運業、鉱業の2業種が上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の89%、対して値上がり銘柄は9%となった。

個別では、三菱自<7211>、みずほ<8411>、東京海上<8766>、日本郵政<6178>、三菱重<
7011>、SBI<8473>、日立<6501>、丸紅<8002>、ファナック<6954>、リクルートHD<6098>、ソフトバンクG<9984>、神戸鋼<5406>、日本電産<6594>が安く、三菱UFJ<8306>など銀行株、第一生命HDなど保険株<8750>、野村HD<8604>など証券株、日本紙<3863>など製紙株、大成建<1801>など建設株、三菱商<8058>など商社株、日産自<7201>など自動車株が下げた。個別の材料では、上半期の営業利益が4.17億円と第1四半期の3.12億円から伸び悩んだシルバーライフ<9262>、23年7月期売上高と純利益予想を下方修正したエイチーム<3662>、第1四半期の営業損益が6.71億円の赤字となったくら寿司<2695>、第3四半期累計の営業利益が5.01億円と上半期の4.23億円から伸び悩んだgumi<3903>、23年3月期業績予想を下方修正した南都銀<8367>、24年1月期営業利益が6.9%増予想と発表したが市場予想を下回ったシーイーシー<9692>、野球のWBCで日本が全勝で1次ラウンド通過だが一旦材料出尽くし感が出がミズノ<8022>が軟調な展開となった。

一方、川崎船<9107>、商船三井<9104>など海運株やソシオネクスト<6526>が上げた。
個別の材料では、第1四半期営業利益が35.3%増となったトビラシステムズ<4441>、23年4月期利益予想を上方修正したフリービット<3843>、2月の売上高が前年同月比33.7%増となったトーホー<8142>、上半期営業利益が84.3%増となったほか大口受注を発表したサムコ<6387>が買われた。 <SK>

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