オープニングコメントニュース一覧
オープニングコメント
グロース優位のなか日経平均型優勢の展開が見込まれる
24日の日本株市場は、米株高の流れを受けて日経平均は節目の27000円回復が見込まれるなか、買戻しの動きが強まりそうだ。23日の米国市場はNYダウが254ドル高だった。米連邦準備理事会(FRB)が近く利上げ停止を検討するとの観測が強まり、ハイテクの買戻しが強まった。SOX指数の上昇率は5%を超えた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比275円高の27155円。円相場は1ドル130円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップアップから始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時27200円まで買われており、18日の日銀の金融政策決定会合の結果を受けた急伸で付けた26920円を上放れ、75日線水準まで上昇した。これにより昨年12月の日銀会合で急落した部分を埋めてくる展開が意識されてきそうであり、相対的に出遅れているハイテク株などへの買戻しの動きが強まりそうである。 決算発表を控えていることから積極的な上値追いの動きは限られそうだが、昨年12月の下落部分を埋めてくる中、ショートカバーの動きが強まりそうである。また、米国では大型テック株のほか、半導体株の強い値動きが目立っていた。為替市場では円相場が1ドル130円台半ばで推移していることもあり、グロース優位のなか日経平均型優勢の展開が見込まれる。 日経平均の75日線は27170円辺りに位置しているほか、同水準を捉えてくるようだと、昨年12月の急落前の水準である27300円辺りが意識されてこよう。75日線水準での攻防が続く局面では、いったんは達成感が意識される可能性はありそうだが、押し目狙いでのスタンスに向かわせよう。物色としてはハイテク株のほか、日経平均の強い動きのなか、マザーズ銘柄などへの物色にも向かわせやすく、流動性のある銘柄へは個人主体の値幅取り狙いの動きが強まりそうだ。
<AK>
2023/01/24 08:27
オープニングコメント
リバウンドを期待しつつも、短期的な値幅取り狙いの商いが中心
23日の日本株市場は、米株高の流れを受けてギャップスタートとなろう。20日の米国市場はNYダウが330ドル高だった。タカ派として知られるウォラーFRB理事が次回会合での0.25%の利上げ減速に支持を表明したため、投資家心理改善から買われた。また、動画配信のネットフリックスは四半期決算で、会員数の伸びが予想を上回ったと同時に、共同創業者のヘイスティングCEO退任を発表し8%を超える上昇となったことが、ハイテク株全般への買い安心感につながった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比385円高の26915円。円相場は1ドル129円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップアップから始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで26910円まで買われており、18日の日銀の金融政策決定会合の結果を受けた急伸で付けた26920円に接近している。同水準を突破してくるようだと、短期筋が中心ではあるものの、ショートカバーを狙ったロングの動きを強めてくる可能性がありそうだ。日経平均においても再び25日線を上放れてくることから、18日の高値および節目の27000円を意識した動きが期待されてきそうだ。昨年12月の日銀会合後の急落部分を埋めてくる動きも意識されそうであり、押し目買い意欲を強めてきそうだ。 一方で、今週から主要企業の決算発表が本格化する。決算内容を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすく、18日の戻り高値水準の回復によって、いったんは達成感が高まる可能性もあるため、買い一巡後は次第にこう着感を強めてくる可能性はありそうだ。そのため、リバウンドを期待しつつも、短期的な値幅取り狙いの商いが中心になりやすく、ネットフリックスの上昇のほか為替市場では1ドル129円50銭台と円安に振れて推移しているため、ハイテク株などには買戻しを狙った動きも。 また、リバウンド機運が高まるなか、マザーズ銘柄など中小型株には個人主体の資金が向かいやすいだろう。また、今週はIPOが1社予定されていることもあり、直近IPO銘柄などへの値幅取り狙いの資金が向かいそうだ。
<AK>
2023/01/23 08:25
オープニングコメント
主要企業の決算内容を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすい
20日の日本株市場は、やや売り先行で始まった後は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。19日の米国市場はNYダウが252ドル安だった。週次失業保険申請件数が予想外に減少したため、金利の上昇を警戒した売りが先行。イエレン財務長官は連邦債務が上限に達し、特別策を講じ議会に上限引き上げなどの対応を要請したことが報じられると、政府機関の閉鎖リスクを懸念した売りも強まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円安の26320円。円相場は1ドル128円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行から始まることになりそうだ。ただし、日銀の金融政策決定会合の結果を受けた先物主導の上昇、そして前日の反動安の流れから、需給調整は一巡したとみられる。落ち着きを見せてくると考えられるが、市場の関心は本格化する決算に向かうこともあり、来週の主要企業の決算内容を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすいだろう。 また、欧米の金融政策の行方も注目されやすく、次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けて、再び神経質にさせそうである。そのため、日経平均は5日線と25日線との狭いレンジでの推移になりそうである。米国市場の下落影響から日経平均の25日線突破は期待しづらいなか、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。もっとも、5日線の攻防が続くようだと、日銀プレーでの急伸部分を帳消しにしてくる可能性も警戒されてくることから、改めてショートの動きを強めてくる展開には警戒しておきたいところだ。 物色の流れとしては主要企業の決算を控えているため、個人主体の中小型株に向かいやすいだろう。流動性が高く、強いトレンドを継続している銘柄には、短期筋の値幅取り狙いの資金が集中しやすいだろう。もっとも、資金の逃げ足が速い点には注意が必要である。
<AK>
2023/01/20 08:28
オープニングコメント
重要イベントが通過し投資家の関心は企業業績へ
19日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、次第に底堅さが意識されてきそうだ。18日の米国市場はNYダウが613ドル安だった。12月生産者物価指数(PPI)が予想以上に鈍化しインフレ圧力の低下で金利先高懸念が後退したため、買い先行で始まった。ただし、12月小売売上高や12月鉱工業生産が予想以上に悪化し景気減速が明らかになるなか、クリーブランド連銀のメスター総裁は追加利上げが必要とタカ派姿勢を再表明し、売りに転じた。さらに、セントルイス連銀のブラード総裁も次回会合での0.5%の利上げの必要性を指摘したことが嫌気され下落に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比260円安の26470円。円相場は1ドル128円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行から始まることになりそうだ。昨日は日銀の金融政策決定会合の結果を受けて先物主導で買戻しの動きが強まり、日経平均は一時26800円を回復する場面も見られた。2%を超える大幅な上昇の反動が意識されやすく、想定内の一服といったところだろう。重要イベントが通過し仕掛け的なトレードも落ち着くことになろうが、緩和政策の継続によって売り一巡後の底堅さを見極め、次第に押し目を拾う動きが意識されてきそうだ。 日経平均は昨日の大幅上昇で25日線を突破してきており、同線が位置する26612円辺りでの底堅さが見られれば、センチメントは悪化しないだろう。ただし、同線を割り込み、上値の重さが意識される局面においては、短期的ながら売り仕掛け的な流れは警戒しておきたいところだ。また、来週から決算発表が本格化してくる。主要企業の決算発表の結果を見極めたいとする模様眺めムードは強まりやすいだろう。米国についてもマイクロソフトが1万人の削減を発表するなど、ハイテク企業の経営環境に対する不透明感もあり、積極的には手掛けづらいところだ。 そのため、物色の流れとしては日経平均の売り一巡後の底堅さを見極めつつ、こう着感を強めてくる局面においては、中小型株に資金がシフトしやすいだろう。個別に材料の出ている銘柄のほか、テーマ性のある銘柄などでの短期的な値幅取り狙いの商いに向かわせそうだ。
<AK>
2023/01/19 08:29
オープニングコメント
日銀会合の結果待ち、買い一巡後は改めてショートポジションを構築する動きも意識
18日の日本株市場は、やや買い先行で始まった後は、日銀の金融政策決定会合の結果待ちとなり、結果を受けた荒い値動きが意識されそうだ。17日の米国市場はNYダウが391ドル安だった一方で、ナスダックは15ポイント高と小幅な上昇ながら、7営業日続伸だった。ゴールドマンサックスの低調な決算内容も重しとなり、NYダウは終日軟調に推移。金利先高観の後退でハイテクの買戻しが続き、エヌビディアは4%超の上昇となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比110円高の26250円。円相場は1ドル128円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行から始まることになりそうだ。昨日は日銀の金融政策決定会合の結果を前に、金融政策を修正すると見込んだポジションを解消する動きが目立っていた。米国ではゴールドマンの下落がNYダウの重荷となる一方で、ハイテク株の一角が買われているなか、朝方は前日のリバランスの動きが継続する格好になりそうだ。 もっとも、買い一巡後は日銀会合の結果待ちとなるため、積極的な売買は手控えられそうである。日銀会合では先月の波乱展開を受けて、追加的な金融緩和策の修正に動く可能性は低いとみられており、予想通りの内容であれば指数インパクトの大きい値がさ株などが買われ、日経平均をけん引する可能性はあるだろう。とはいえ、昨日の段階で持ち高調整の動きは一巡しており、買い一巡後は改めてショートポジションを構築する動きも意識されるため、乱高下の展開には注意が必要だろう。 日経225先物はナイトセッションで5日線を突破してきており、25日線が位置する26500円辺りが意識されてくる可能性はある。そのため、まずは26000円水準での底堅さを見極めたいところであろう。日経平均はボリンジャーバンドの-1σを支持線とした調整トレンドを見せているため、レンジとしては25890円から25日線の26656円辺りとなる。日銀の結果発表直後に投機筋の商いが集中する荒い値動きとなろうが、オーバーシュート気味の動きに対しては、その後のリバランスを狙った動きに向かわせよう。
<AK>
2023/01/18 08:18
オープニングコメント
模様眺めムードは強まりやすいが、決定会合を前に買戻しの動きも
17日の日本株市場は、重要イベントを前に、こう着感の強い相場展開になりそうだ。16日の米国市場はキング牧師記念日で休場。世界経済に対する楽観的な見方やインフレが抑制されつつある兆候を背景に、欧州市場は上昇した。日経225先物のナイトセッションは日中比100円高の25870円とこう着ながら底堅い値動きで推移した。円相場は1ドル128円50銭台で推移しており、前日から1円ほど円安に振れている。 米国市場が休場だったことから手掛かり材料に欠けることになろうが、米国では米連邦準備理事会(FRB)の利上げ減速観測が強まっているなか、休場明けにはゴールドマン・サックスなど主要企業の決算を控えており、決算が波乱なく通過するようだと、足もとでのリバウンド基調が一段と強まる可能性があり、日本株の支援材料となる。 もっとも、市場の関心は今日からの日銀の金融政策決定会合の結果であろう。日銀が先月に続いてさらに金融政策を修正するのではないかという見方を背景に、10年国債金利は上昇圧力が強まっているほか、前日の円相場は一時1ドル127円前半まで円高に振れていた。先月の波乱展開を受けて、追加的な金融緩和策の修正に動く可能性は低いとみられるものの、結果を見極めたいとする模様眺めムードは強まりやすい。 一方で、市場では日銀の政策修正を相当織り込んでいると考えられる。円相場は前日から若干ながら円高修正の動きが見られているほか、政策修正が見送られれば、欧米市場の足もとでの強い動きが支援材料となる可能性もあるが故に、金融政策決定会合の結果を前に、いったんはポジションをニュートラル方向に修正する動きは意識されやすいところだ。そのため、先物主導でリバランスの動きが入りやすいと考えられ、相対的に弱い値動きを見せていた日経平均型の買戻しの動きが意識されよう。 そのほか、物色の流れとしては、全体としてはリバランス中心のなかでこう着感が強まりやすいため、中小型株や個別に材料の出ている銘柄などでの短期的な値幅取り狙いの動きに向かわせそうだ。
<AK>
2023/01/17 08:10
オープニングコメント
米国株への見直しに向かわせる半面、日本株への利益確定といった見方に
16日の日本株市場は、売り優勢の相場展開になりそうだ。13日の米国市場はNYダウが112ドル高だった。1月のミシガン大消費者信頼感指数速報値が予想以上に改善したため景気への悲観的見方が後退した。さらに、連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策を決定する上で注視している同指数の1年期待インフレ率が大幅に低下したため金利先高観がさらに後退しハイテクが買われ相場をプラス圏に押し上げた。シカゴ日経225先物は大阪比290円安の25790円。円相場は1ドル127円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まろう。米国では金利先高観の後退によってリバウンド基調を強めており、ナスダックは6営業日続伸で約1カ月ぶりの水準を回復してきた。指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうな一方で、円相場は1ドル127円台後半と円高に振れて推移している。輸出関連などは手掛けづらくさせるとみられ、不安定な相場展開が見込まれる。 また、今週は17-18日に日銀の金融政策決定会合が控えている。先週は日銀が先月に続いてさらに金融政策を修正するのではないかという見方を背景に、10年国債金利は日銀が引き上げた0.5%の上限を上回った。前月の波乱展開から、追加的な金融緩和策の修正に動く可能性は低いとみられるものの、結果を見極めたいとする模様眺めムードは強まりやすい。一方で、日米金利差の縮小が意識されるなか、リバランスの動きが強まりそうだ。VIX指数は18.35に低下し、リスク選好に向かわせやすい。ナスダックはリバウンド基調が本格化してきたこともあり、米国株への見直しに向かわせる半面、日本株への利益確定といった見方に向かわせよう。 日経225先物は円高が重荷となり、ナイトセッションで一時25670円まで売られた。ボリンジャーバンドの-1σを下回ってきたこともあり、年初に付けた安値水準が意識されてくる可能性はある。週明けの米国市場はキング牧師記念日で休場となることから海外勢のフローは限られる。薄商いのなか、短期筋による先物主導での売り仕掛け的な動きには注意しておきたい。そのほか、先週末はファーストリテ<9983>が日経平均を押し下げる格好だったが、52週線まで一気に調整してきたため、下げ止まりを見せてくるかが注目される。一段安ともなれば、先物主導での売り仕掛けに向かわせよう。 物色の流れとしては、相対的にTOPIX型優位の展開になりやすい。米国では銀行株が買われていることもあり、東京市場においてもメガバンク等に資金が向かいそうだ。また、ナスダックのリバウンドを手掛かりとした半導体株の動向も注目される。
<AK>
2023/01/16 08:26
オープニングコメント
為替の落ち着きを見極めつつ、押し目狙いのスタンス
13日の日本株市場は、やや売り優勢の相場展開になりそうだ。12日の米国市場はNYダウが216ドル高だった。12月消費者物価指数(CPI)で予想通り伸びが一段と鈍化し、インフレピーク達成で米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げが一段と減速するとの見解が強まった。フィラデルフィア連銀のハーカー総裁が0.25%の小幅な利上げを推奨すると、長期金利がさらに低下し相場を一段と押し上げた。シカゴ日経225先物は大阪比175円安の26195円。円相場は1ドル129円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まろう。CPIの発表を受けて米国市場はハイテク主導の上昇となったが、円相場が1ドル129円30銭台と円高に振れて推移していることが重荷となりそうだ。昨日の日経平均は寄り付きで26500円を回復した後は、持ち高調整の動きが優勢だった。日銀が来週の金融政策決定会合で、大規模な金融緩和策に伴う副作用を点検すると報じられるなか、追加の政策修正が警戒されていた。そのため、ある程度の円高は想定されていたが、1ドル130円台を下回ってきたこともあり、慎重姿勢が強まりやすいだろう。 また、日経225先物はナイトセッションで一時25980円と節目の26000円を割り込む場面も見られた。その後は買い戻されていたが、先物主導で26000円水準を試す動きには注意が必要だろう。足もとでリバウンドの動きを見せていた指数インパクトの大きい値がさハイテク株へはショートが入りやすい需給状況になりそうだ。 そのほか、昨日は中小型株についても買い一巡後は軟化する銘柄が目立っていた。為替が一段と円高に振れるようだと、仕掛け的な動きにもつながりやすく、投資家のセンチメントを冷ますことになりそうだ。一方で、VIX指数は昨年4月以来の水準に低下するなど、米国の先安観は薄らいでいることから、底堅さが見られてくるようだと押し目拾いの動きも見られそうである。まずは為替の落ち着きを見極めつつ、押し目狙いのスタンスとなろう。
<AK>
2023/01/13 08:27
オープニングコメント
買い先行もやはりCPIの発表待ちといったムードのなか、中小型株での値幅取り狙い
12日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだが、引き続き底堅さが意識される相場展開だろう。11日の米国市場はNYダウが268ドル高だった。12月消費者物価指数(CPI)でインフレピーク達成が証明されるとの期待から先回り的な買いが先行した。その後、ボストン連銀のコリンズ総裁が、12月連邦公開市場委員会(FOMC)での一段の利上げペース減速支持に傾斜しているとの報道を受けて長期金利が一段と低下すると、終盤にかけて上げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物は大阪比115円高の26525円。円相場は1ドル132円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。心理的な節目である26500円を捉えてきたこともあり、先物主導でのショートカバーの動きは入りそうだ。また、円相場が落ち着いた動きを見せているほか、米長期金利の低下も材料視されやすく、足もとでリバウンドの動きを見せてきているハイテク株への支援材料になるだろう。東エレク<8035>は前日の上昇で上値抵抗の25日線を突破してきたこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテクの動向は注目されそうだ。 また、レーザーテック<6920>もリバウンドを継続しており、上値抵抗の25日線に接近してきた。個人のセンチメントに与える影響も大きい銘柄の一つであり、抵抗線突破となれば他の中小型株への物色も活発化しそうだ。また、日経平均はこう着感が強まるなか、マイクロ波化学<9227>が15%近く上昇するなど、個人主体の中小型株への物色意欲は強い。直近IPO銘柄の一角にもリバウンド基調を強めてきた銘柄が目立ってきており、トレンドが強まってきた銘柄には短期の値幅取り狙いの資金が集中しやすいだろう。 日経平均はリバウンド基調を見せてきたが、やはりCPIの発表待ちといったムードに向かいやすくなると考えられる。年初の安値から1000円程度のリバウンドを見せてきたこともあり、節目の26500円回復によって、いったんは利益を確定させる動きにも向かいやすい。積極的にポジションを傾けてくる動きは限られるなか、ハイテク株や流動性の高い中小型株のほか、直近IPO銘柄の一角などでの短期的な物色になりそうだ。
<AK>
2023/01/12 08:31
オープニングコメント
ハイテク株などグロース銘柄に対するリバウンドの動き
11日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感は強まるものの、底堅さが見られそうだ。10日の米国市場はNYダウが186ドル高、ナスダックは106ポイント高だった。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が、国際シンポジウムの講演で、警戒されていたようなタカ派的な金融政策の発言をしなかったため安心感から買われた。FRBのボウマン理事によるタカ派発言から軟化する場面も見られたが、12月消費者物価指数(CPI)ではインフレピーク達成が証明されるとの期待や中国の経済活動正常化などへの思惑から終盤にかけて上げ幅を広げた。シカゴ日経225先物は大阪比95円高の26255円。円相場は1ドル132円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まろう。日経225先物はナイトセッションでは日中の高値圏での推移を見せており、狭いレンジではあるものの、リバウンド基調を強めてきている。26000円~26500円辺りでのレンジ推移が意識されるなか、押し目狙いのスタンスも強まってきそうである。米CPIの発表を控えていることから積極的に上値を買い上がる動きは期待しづらいところではあるが、ショートカバーを狙ったリバウンドの動きが強まる可能性は期待されそうだ。 オプション権利行使価格の26250円辺りでの底堅さが意識されてくるようだと、レンジ上限の26500円を捉えてくる可能性はありそうだ。この水準に接近してくるようだと、昨年12月20日の日銀の金融政策決定会合後の急落部分を埋めてくる動きなども意識されてくる可能性がある。米国ではナスダックがリバウンド基調を強めてきていることもあり、相対的に弱い動きが目立っていたハイテク株などグロース銘柄に対するリバウンドの動きが入りやすいだろう。 なお、NT倍率は年初に大きく低下した後はNTショートの巻き戻しの動きにより、リバウンドの動きを見せており、昨日は13.91倍に上昇した。25日線は14.01倍辺りに位置していることもあり、ヘッジを考慮した商いとして、NTロング(日経平均買い:TOPIX売り)でのスプレッド狙いの動きなども意識されそうだ。そのほか、米大型テック株や半導体株などの買い戻す動きが目立ってきているなか、中小型株での短期的な値幅取り狙いの商いなども活発になりそうだ。また、直近IPO銘柄を見直す動きも見られており、調整一巡感のほか、強いトレンドを形成している銘柄などには資金が向かいやすいだろう。
<AK>
2023/01/11 08:26
オープニングコメント
ハイテク株などグロース銘柄に対するリバウンドの動きに期待
10日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感の強い相場展開になりそうだ。9日の米国市場はNYダウが112ドル安だった一方で、ナスダックは66ポイント高だった。雇用統計やISM非製造業景気指数を受けて、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペースが一段と減速するとの見方から買い先行で始まった。その後、アトランタ連銀のボスティック総裁やサンフランシスコ連銀のデイリー総裁が依然、ピーク金利5%以上の必要性を主張したため、目先の利益を確定させる動きとなった。パウエルFRB議長の講演や消費者物価指数(CPI)を控えていることも利食いに向かわせたようだ。シカゴ日経225先物は大阪比265円高の26195円。円相場は1ドル131円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。日経225先物はナイトセッションで上値を抑えられていた5日線を明確に上放れてきた。年初の下落でつけた25570円と10月安値とのダブルボトム形成からのリバウンドによって26000円を上放れてきたことから、26000円~26500円辺りでのレンジ推移が意識されてきそうだ。まずは買い一巡後の底堅さを見極めることになろうが、26000円水準での底堅さが意識されてくるようだと、ショートカバーを狙ったリバウンドの動きが強まる可能性も期待されそうだ。 26500円辺りが意識されてくるようだと、昨年12月20日の日銀の金融政策決定会合後の急落部分を埋めてくる動きなども意識されてくる可能性があるため、相対的に弱い動きが目立っていたハイテク株などグロース銘柄に対するリバウンドの動きが入りやすいだろう。NT倍率は年初に大きく低下した後はNTショートの巻き戻しの動きにより、リバウンドの動きを見せてきている。米国においてもディフェンシブ株には利益確定売りが見られる一方で、大型テック株の一角や半導体株などには買戻しとみられる動きだった。そのため、日経平均型優位のリバランスとなろう。 物色としてはインデックスに絡んだ商いのほかは、米CPIの発表を控えていることもあり、こう着感が強まってくる局面においては、中小型株での短期的な値幅取り狙いの商いになりそうだ。また、直近IPO銘柄を見直す動きも見られており、足もとで調整一巡感のほか、強いトレンドを形成している銘柄などには個人の資金が向かいやすいと考えられる。
<AK>
2023/01/10 08:28
オープニングコメント
嫌気売りが強まる流れにはならず、売り一巡後の底堅さを見極め
6日の日本株市場は、売り一巡後は次第にこう着感の強い相場展開になりそうだ。5日の米国市場はNYダウが339ドル安だった。最新の雇用関連指標が軒並み予想を上回り、労働市場のひっ迫継続を示唆したため、利上げが長期化し金利先高観が重しとなった。長期金利の上昇を嫌気した売りにより終日軟調推移となった。ただし、終盤にかけてタカ派として知られるセントルイス連銀のブラード総裁のタカ派色を弱める発言を受けて警戒感が緩和し、下げ幅を縮小して終了。シカゴ日経225先物は大阪比100円安の25680円。円相場は1ドル133円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まろう。ただし、円相場が前日から円安に振れて推移するなど円高修正の動きが継続していることもあり、売り一巡後は次第に落ち着きを見せてくる可能性はありそうだ。昨日は指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均をけん引する格好となり、朝方は反動が警戒されるものの、あくまで自律反発の状況だったため、嫌気売りが強まる流れにはならないだろう。とはいえ、米雇用統計の発表を控えた米株安への警戒から押し目買いの動きは限られるため、基本的にはリバランス中心の展開が想定される。 なお、ファーストリテ<9983>が発表した「ユニクロ」の2022年12月の国内既存店売上高は、前年同月比16.9%増だった。ファーストリテが日経平均を下支えする可能性があるため、NTショートの巻き戻しの動きが継続することも考えられそうだ。日経平均は昨年10月安値とのダブルボトム形成も意識されやすいところであり、まずは売り一巡後の底堅さを見極めたいところだろう。 物色はインデックス主導で不安定ななか、個人主体の中小型株に向かいやすい。物色対象は絞られてきているが、マイクロ波化学<9227>などへの資金流入が見られているほか、直近IPO銘柄などへの物色も意識されそうである。売り一巡後の底堅さが見られるようだと、短期的なリバウンド狙いのトレードに向かわせよう。
<AK>
2023/01/06 08:30
オープニングコメント
ダブルボトム形成が意識されやすいなか、値がさハイテク株のリバウンド力を見極め
5日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感の強い相場展開になりそうだ。4日の米国市場はNYダウが133ドル高だった。中国の経済再開などを期待した買いが先行した。11月JOLT求人件数が予想を上回り労働市場ひっ迫が示され金利先高観に一時売りに転じるも、同時に景気後退への懸念が和らぎ値ごろ感からの買いも見られ堅調に推移した。 午後に入り、連邦準備制度理事会(FRB)が公表した12月開催分の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の中で想定通りタカ派姿勢が再確認され、利上げ長期化観測が強まり再び下落も見られたが、終盤にかけて買い戻された。シカゴ日経225先物は大阪比215円高の25825円。円相場は1ドル132円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。円相場が前日から2円程度円安に振れて推移していることも指数インパクトの大きい値がさハイテク株への手掛かり材料になりそうだ。あくまでも自律反発を狙った短期的なトレードが中心になりそうだが、日経平均は前日の下落で昨年10月安値とのダブルボトム形成が意識されやすいこともあり、値ごろ感からの買いも誘い込みそうだ。ただし、ボリンジャーバンドの-2σの切り下がりに沿った調整基調は継続しているため、節目の26000円接近では戻り待ちの売り圧力も警戒されやすいだろう。 そのため、まずは指数インパクトの大きい東エレク<8035>、アドバンテス<6857>などのリバウンド力を見極めながらのスタンスになりそうだ。東エレクが4万円接近で上値の重さが意識されてくるようだと、短期的にはショートに向かわせやすく、先物市場での売り仕掛け的な動きにも波及しそうである。もっとも、ダブルボトム形成が意識されるなかで積極的に売りを仕掛けてくる動きは限られるとみられ、押し目狙いのスタンスで対応したいところ。 また、本日はハイテク株に関心が集まりやすく、前日に支持線を割り込んだレーザーテック<6920>辺りが75日線の支持線を回復してくる動きを見せてくるようだと、個人投資家のセンチメント改善につながることだろう。そのほか、引き続き直近IPO銘柄へは短期的ながらも値幅取り狙いの資金は向かいやすいと考えられる。
<AK>
2023/01/05 08:29
オープニングコメント
直近IPO銘柄での値幅取り狙いの商いが活発化しやすい
4日の日本株市場は、売り一巡後は次第にこう着感の強い相場展開になりそうだ。3日の米国市場はNYダウが10ドル安だった。中国のコロナピークで経済再開期待が買い材料となる場面も見られたが、国際通貨基金(IMF)の専務理事が本年の世界経済が昨年よりもさらに厳しいものになると警告したことが投資家心理の悪化につながった。電気自動車メーカーのテスラは納車台数が目標に届かず大幅続落。携帯端末のアップルは一部の同社製品需要の弱さが報じられたこともセンチメントを冷ます格好だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比210円安の25780円。円相場は1ドル131円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まろう。日経225先物は祝日取引で一時25570円まで売られており、昨年10月安値水準に接近してきた。いったんはダブルボトム形成からのリバウンドが意識されるものの、為替市場での円高傾向が強まるなか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などへはショートの動きは強まりやすいだろう。日経平均は節目の26000円を割り込むことになりそうだが、まずは売り一巡後の底堅さを見極める必要がありそうだ。 日経平均の26000円が上値抵抗として意識されてしまうと、先物同様、10月3日につけた安値25621円辺りが射程に入ってくることになりそうだ。為替の動向を睨みながらの相場展開になりそうだが、足もとでNT倍率は低下傾向を見せていることもあり、積極的にポジションを傾けづらいなか、NTショートを想定したTOPIX型優位のトレードを想定しておきたいところであろう。 そのほか、インデックスに絡んだ商いに振らされやすいなか、個人主体の資金は直近IPO銘柄での値幅取り狙いのトレードが中心になりやすい。昨年12月のIPOラッシュが通過し、1月はIPOの空白期間に入ることから、直近IPO銘柄での値幅取り狙いの商いが活発化しやすいと考えられる。
<AK>
2023/01/04 08:26
オープニングコメント
買い一巡後は次第にこう着感の強い相場展開
30日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感の強い相場展開になりそうだ。29日の米国市場はNYダウが345ドル高だった。税金対策終了で、来年に向けた買戻しが先行した。週次新規失業保険申請件数が予想通り増加したため金利低下も手伝い、ハイテクが買い戻され相場全体を押し上げた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比290円高の26270円。円相場は1ドル133円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。日経225先物は一時26330円まで買われており、前日の下落部分を埋める格好である。日経平均は前日の下落で節目の26000円を割り込んだこともあり、いったんは調整一巡からの自律反発は意識されやすい水準であるため、想定内の上昇といった見方になるだろう。そのため、買い一巡後の底堅さを見極めることになりそうだ。 米ハイテク株の上昇により、足もとで弱い値動きが目立っていたハイテク株などには買戻しが入りやすく、指数インパクトの大きい東エレク<8035>の動向が注目される。5日線に上値を抑えられる格好から前日には一時38660円まで売られる場面も見られた。5日線は39470円辺りに位置しているため、同線を上回っての推移を見せてくるようであれば、日経平均をけん引する格好になるだろう。 ただし、大納会で積極的な参加者は限られていることもあり、ポジションを傾けてくる動きはなさそうだ。そのため、自律反発の域は脱せず、リバランスが一巡した後は、次第にこう着感が強まりそうだ。個人主体の中小型株についても短期的なトレードが中心とみられるため、直近IPO銘柄などでの値幅取りに向かわせそうである。ただし、引けにかけてはポジション調整が強まる可能性には注意しておきたいところだ。
<AK>
2022/12/30 08:25
オープニングコメント
節目の26000円を試す展開が意識されやすい
29日の日本株市場は、売り一巡後は引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。28日の米国市場はNYダウが365ドル安だった。中国の「ゼロコロナ」政策終了は世界中での感染拡大につながるとの見方が投資家心理を冷やした。また、来年の景気後退入りを織り込む売りが上値を抑制したほか、長期金利が上昇し10年債利回りは11月以来の高水準となるとハイテク株の売りに押された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比200円安の26030円。円相場は1ドル134円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物は26030円とナイトセッションの安値で取引を終えていることもあり、節目の26000円を試す展開が意識されやすいだろ。市場参加者は限られていることから積極的に仕掛けてくる動きはなさそうだが、足もとで26000円水準での底堅さが見られていただけに、同水準を割り込んでくるようだと、ヘッジ対応の動きが下へのバイアスを強めてくる可能性はあるだろう。 一方で、売り一巡後の底堅さが見られるようだと、短期的には自律反発を想定した押し目拾いの動きが入りやすいと考えられる。為替市場では円相場が1ドル134円20銭台とやや円安に振れて推移していることから、ハイテク株などへは売り一巡後の底堅さを見極めたいところであろう。また、足もとで強い値動きを見せているリオープン関連については、中国発ミラノ便で乗客の半数が新型コロナウイルス検査で陽性だったと明らかにするなど、来年1月の春節への期待感が後退する可能性がある。そのため、利益確定の動きも入りやすいだろう。
<AK>
2022/12/29 08:28
オープニングコメント
利食いを交えながらもリオープン関連に物色は向かいやすい
28日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。27日の米国市場はNYダウが37ドル高だった一方で、ナスダックは144ポイント安だった。中国政府が1月8日から入国時の強制隔離撤廃を発表、規制緩和を好感したアジア、欧州市場の流れを継いで買いが先行した。ただし、長期金利の上昇を警戒した売りが重荷となったほか、年末を控えての節税対策の売りなども観測されていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比150円安の26210円。円相場は1ドル133円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売りが先行する格好になろう。昨日はグローベックスの米株先物の上昇を手掛かりに、クリスマス明け後の米株高を期待した先回り的な動きもあったと考えられ、前日の上昇に対するリバランスの動きは入りやすいだろう。また、米国では中国の検疫緩和を手掛かりにした上昇であり、これについては前日の段階ですでに織り込まれていることから、利食いに向かわせそうである。 もっとも、ある程度は海外製のフローが意識されることから、底堅さは見られそうである。短期的にショートを仕掛けてくる動きに対しては、その後のリバウンドを狙ったスタンス。また、円相場が落ち着いた動きを見せているため、ハイテク株などへの売り圧力もそれほど強まらないと考えられる。ハイテク株については基本見送りとなろうが、値ごろ感からの買いは入りやすいところ。 なお、昨日はリオープン関連が大きく買われたが、利食いを交えながらも物色は向かいやすいと考えられる。また、本日はIPOがないため、直近IPOで比較的トレンドが上向きの銘柄などへは、短期的には値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。
<AK>
2022/12/28 08:34
オープニングコメント
こう着感の強い相場展開のなか、個人主体による中小型株が中心
27日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。26日の米国市場はクリスマスの振替で休場。日経225先物のナイトセッションは日中比変わらずの26370円だったほか、26360円~26390円での横ばいで推移していた。円相場は1ドル132円90銭台と落ち着いた値動きで推移している。欧米市場が休場のなかで市場参加者は限定的であり、クリスマス明け後の欧米市場の動向を見極めたいとする模様眺めムードが強い。 昨日の東証プライムの売買高は8億2000万株にとどまっており、そのなかで裁定買いによる動きから日経平均は反発した。短期筋によるリバランス狙いの動きもあったと考えられ、日経平均は上値を抑えられている5日線を捉えてきた。欧米市場の休場明けの動向を見極めたいとする流れから5日線を明確にクリアしてくる流れは考えづらく、反対に短期筋による前日の上昇に対するリバランスの動きを意識させそうである。 ただし、日経平均はボリンジャーバンドの切り下がる-2σと-3σに沿った調整トレンドを継続していることもあり、-2σが位置する26320円辺りでの底堅さがみられるようだと、26420円水準の5日線をクリアしてくる展開も想定されやすく、薄商いながら直近の下落に対するリバウンドを意識させてこよう。なお、日本銀行の黒田総裁は26日、経団連で講演し市場で「事実上の利上げ」と受け止められた金融緩和策の一部修正について「出口の一歩ということでは全くない」と改めて強調した。28日には20日の金融政策決定会合における「主な意見」の公表を控えているが、講演を受けた円相場は落ち着いた動きで推移していることもあり、円高を警戒していたショート筋によるカバーを誘いそうだ。 物色はこう着感の強い相場展開のなか、個人主体による中小型株が中心になりそうだ。IPOラッシュのなか、昨日は公募割れからの一段安も見られており、センチメントを冷ます場面も見られたが、セカンダリーでは調整一巡感が意識されている銘柄などを見直す動きなどもあり、成長期待のある銘柄などの押し目は狙いたいところでもあろう。
<AK>
2022/12/27 08:20
オープニングコメント
短期筋の売買が中心のなか、短期的には自律反発狙いに
26日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。23日の米国市場はNYダウが176ドル高だった。11月PCEコアデフレーターは連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派姿勢を和らげるほどではなく、根強い景気後退への懸念から上値が重い展開となり売り優勢の展開。ただし、12月ミシガン大消費者信頼感指数(確報値)が改善したことは相場のサポート材料となったことから、その後上昇に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比65円高の26215円。円相場は1ドル132円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まろう。先週は日銀の金融政策決定会合で長期金利の許容変動幅を拡大したことをきっかけに波乱の展開となったが、足もとの円相場は132円台で落ち着いた動きを見せていることもあり、ひとまず波乱の状況は通過したようである。引き続きファンドからの資金流出の動きは警戒しておく必要はあるだろうが、先週のパニック的な状況からは脱したとみておきたい。 26日は米国のほか主要な株式市場はクリスマスの振替で休場となる。そのため海外勢のフローは限られることから、短期筋の売買が中心になるなかで、積極的にショートを仕掛けてくる動きは考えづらい。反対に先週の大幅な下落に対する自律反発に向かいやすく、リバウンドを試す展開もありそうだ。指数インパクトの大きい東エレク<8035>は7営業日続落で節目の4万円を割り込んできた。底入れ感はないものの、値ごろ感からの買いは入りやすいと考えられ、底堅い値動きを見せてくるようであれば、短期筋の先物買いへもつながりそうである。 もっとも、日経平均は調整基調を継続していることからトレンド転換は期待できないため、あくまでも自律反発狙いの範囲である。そのため、上値の重さが意識される局面においてはポジション解消の動きが強まる状況には注意しておきたい。そのほか、海外勢のフローは限られるなかで、個人主体の中小型株物色に向かわせやすい。IPOについては初値形成後の弱い値動きについてはよく見る光景であり、初値については概ね高パフォーマンスを見せている。還流した資金がセカンダリーに向かうだろう。
<AK>
2022/12/26 08:26
オープニングコメント
ヘッジ対応の動きから下へのバイアスが強まる状況を警戒
23日の日本株市場は、ギャップダウンから始まり、売り一巡後もリバウンド基調は強まらないだろう。22日の米国市場は、NYダウが348ドル安だった。朝方発表された7−9月期国内総生産(GDP)確定値が改定値から上方修正され、市場予想上回ったことを受けて利上げ懸念が再燃、寄り付きから下落した。新規失業保険申請件数も小幅増で労働市場の堅調さを示し、連邦準備制度理事会(FRB)による利上げが正当化され、利上げが景気後退を招くとの警戒感が相場の重石となった。また、半導体メーカーマイクロンの冴えない決算をきっかけに半導体銘柄を中心にハイテク株が大きく売られた。シカゴ日経225先物は大阪比330円安の26110円。円相場は1ドル132円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップダウンから始まろう。マイクロンテクノロジーの予想を下回る決算が嫌気され、半導体株は軒並み売られており、SOX指数は4%を超える下落となった。指数インパクトの大きい東エレク<8035>など値がさハイテク株の重荷となる可能性が高く、日経平均を下押す格好になりそうだ。また、日経225先物はナイトセッションで一時25900円と節目の26000円を割り込む場面も見られた。節目を割り込んだことから、いったんは底入れ感も意識される可能性はあるものの、ヘッジ対応の動きから下へのバイアスが強まる状況を警戒しておきたいところであろう。 物色の流れとしては引き続きTOPIX型優位の流れになりやすい。NT倍率は低下傾向を強めてきており、日銀の大規模緩和縮小のなか、リバランスの動きは継続することが見込まれる。また、為替相場の円安修正の流れが継続するなかにおいては、NTロングには向かいづらい需給状況であろう。中小型株についても物色対象は絞られてくると考えられ、成長性の高い銘柄や円高メリットなどでの短期的な値幅取り狙いのトレードにとどまりそうだ。
<AK>
2022/12/23 08:35
オープニングコメント
米国市場に連動する格好からの強いリバウンドは期待しづらい
22日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。21日の米国市場はNYダウが526ドル高だった。ナイキとフェデックスの決算が好調だったことから、企業業績が懸念されているより良い可能性があるとの期待につながった。12月消費者信頼感指数が市場予想を上回ったことも投資家心理の改善を後押しする格好となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比90円高の26410円。円相場は1ドル132円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。ただし、ボリンジャーバンドの-3σを下回る売られ過ぎの水準ながらも戻りの鈍さが意識されてくるようだと、次第にこう着感を強めてくる可能性はありそうだ。日銀の大規模緩和の修正によって初動はショートを仕掛ける動きが入ったとみられるものの、その後は実需によるヘッジ対応の動きが本格化してくるなか、米国市場に連動する格好からの強いリバウンドは期待しづらいところである。 米半導体株が総じて堅調だったこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などへはリバランスに伴う自律反発は意識されそうであるが、あくまでもリバランスであり、ロングの動きを強めてくる可能性は低そうだ。NT倍率は14.00倍を下回り、3月以来の水準まで低下してきたことから、巻き戻しの動きは入りそうだが、14.00倍辺りでの戻りの鈍さが見られるようだと、引き続きTOPIX型優位の流れに向かわせそうだ。 また、米国では週末に個人消費支出(PCE)の発表なども控えているため、これを見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすいところである。VIX指数の低下を見る限り、米国ではクリスマス明け後の年末高が意識されやすいなか、これまで相対的に強い動きを見せてきた日本は緩和引き締めに向かうことが想定されることから、米国への資金シフトも意識しておく必要があるだろう。物色としては短期的な値がさハイテク株への自律反発狙いのほか、値動きの荒さが目立っているものの、直近IPO銘柄での短期的な値幅取り狙いに向かわせそうだ。
<AK>
2022/12/22 08:29
オープニングコメント
ヘッジ対応の動きが強まる可能性から内需系にシフトしやすい
21日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。20日の米国市場はNYダウが92ドル高だった。サプライズとなった日銀の決定を受け、寄り付きは下落。プラス圏で推移する場面でも長期金利の上昇や主要中央銀行による金融引き締めが景気後退につながるとの懸念が相場の重石となり、上値が抑制された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比195円安の26325円。円相場は1ドル131円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。前日の急落に対する自律反発の動きは意識されるものの、日銀の大規模緩和修正の影響から主要国の長期金利が上昇するなか、世界的な金融引き締めへの動きによって、戻り待ちの売り圧力が強まりそうである。日経225先物はナイトセッションで26300円~26400円辺りでの推移だったこともあり、売り一巡後も不安定な相場展開になりそうだ。日経平均は3月安値をボトムに緩やかながらも下値を切り上げてきた。ボリンジャーバンドの-3σを大きく下回り、売られ過ぎが意識されるものの、26500円辺りでの上値の重さが意識されてくるようだと、節目の26000円や10月安値の25621円辺りへのトレンドが警戒されてくる。 また、日銀の大規模緩和修正はこれから本格化してくるとの見方にも向かわせてくると考えられ、日米金利差を狙ったポジションなどのヘッジ対応の動きが強まる可能性があるため、値ごろ感からの買いは入りづらいところだ。海外勢はクリスマス休暇入りのなか、短期筋によるショートを仕掛けてくる動きなども警戒されそうである。 そのほか、昨日の急落によって中小型株などの下げも目立っていた。トレンドは崩れていないため、押し目買いの好機となる可能性はあるものの、IPOなどで還流していた資金流入は縮小することになりそうだ。また、リバウンドの局面においては、利食いの動きも入りやすいところだろう。もっとも、中小型株については物色対象が絞られてくるものの、流動性の大きい銘柄などに集中しやすくなりそうだ。そのほか、NT倍率が大きく低下していることから、TOPIX型優位の流れに向かいやすく、円高の流れもあって、内需系にシフトしやすいだろう。
<NH>
2022/12/21 08:36
オープニングコメント
27000円を意識した流れのなか、リバウンド狙いの買いの動きは期待しづらい
20日の日本株市場は、やや売り先行で始まった後は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。19日の米国市場はNYダウが162ドル安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ継続が景気を冷やすとの景気後退懸念が相場の重荷となったほか、厳しいマクロ環境への警戒から企業業績への懸念も生まれた。長期金利が上昇しハイテク株が売られた一方、原油価格の上昇でエネルギー銘柄には買いが入った。シカゴ日経225先物清算値は大阪比50円安の27170円。円相場は1ドル136円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時27070円まで売られる場面も見られていたこともあり、節目の27000円を意識した流れのなか、リバウンド狙いの買いの動きは期待しづらいところであろう。ただし、日経平均は前日の下落によってボリンジャーバンドの-3σまで調整している。バンドが拡大してくるため、バンドの切り下がりに沿った弱い値動きは警戒されるものの、売られ過ぎが意識されやすい水準でもあるため、ショート筋も仕掛けづらくさせそうだ。 また、昨日は「政府と日銀が結んだ共同声明を改定する方針を固めた」と報じられたことを手掛かりに、日経平均型が弱い動きを見せた一方で、メガバンクなどへの資金流入によって相対的にTOPIX型優位の展開だった。米長期金利が上昇傾向を見せてきていることもあり、TOPIX型への資金流入は引き続き意識されそうである。NT倍率は足もとで低下を見せてきていることもあって、NTショート(日経平均売り・TOPIX買い)によるスプレッド狙いの動きなども入りやすいだろう。 そのほか、日経平均はこう着感の強い動きが想定されるなか、物色は個人主体による中小型株物色が中心となろう。前日にIPOしたトリドリ<9337>の初値は公開価格を82.2%上回る2733円だった。その後2934円まで買われる場面も見られたが、買い一巡後は軟化し、2233円とストップ安で取引を終えた。資金回転が速いため荒い値動きにはなりやすいものの、好スタートを切ったことでセカンダリーへの資金還流も意識されやすく、マイクロ波化学<9227>など流動性の大きい中小型株への物色に向わせた可能性もありそうだ。
<AK>
2022/12/20 08:26
オープニングコメント
個人主体の資金は中小型株に
19日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。16日の米国市場はNYダウが281ドル安だった。12月の製造業・サービス業PMI速報値が想定外に11月から悪化したため景気後退を懸念した売りが先行した。また、米連邦準備制度理事会(FRB)高官がインタビューや講演で、FRBの政策金利を高水準で長期にわたり維持する姿勢を再確認したため長期金利やドルが上昇したことも更なる売り圧力となった。そのほか、4兆ドル規模と言われる大口オプションの満期日に当たり、需給面での影響も見られた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比190円安の27280円。円相場は1ドル136円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。日経平均は先週末にマドを空けての下落から、支持線として意識されていた75日線水準まで売られていた。75日線を明確に下回ってくるとみられ、12月8日の直近安値27415円も割り込んでくる可能性があるため、仕掛け的なショートの動きも意識されそうである。日経225先物はナイトセッションで日中比190円安の27280円であり、一時27120円まで下げる場面も見られたことから、節目の27000円を試してくる可能性はありそうだ。 そのため、センチメントの悪化が警戒されやすく、押し目を狙った買いの動きを慎重にさせそうである。一方で、テクニカル面ではボリンジャーバンドの-3σが27358円辺りに位置しており、これを一気に下回ってくることから、売られ過ぎのシグナルが意識されてくるだろう。52週線は27360円辺りに位置していることもあり、同水準での底堅さが見られる局面においては、短期的にはリバウンド狙いのトレードも入りやすい。 とはいえ、FOMCの重要イベントが通過し、クリスマス休暇入りから海外勢のフローは限られてくるとみられる。年末に向けて積極的にポジションを取りに行く動きは考えづらく、短期的な売買が中心になりそうである。先物主導の短期的な売買に振らされやすいなか、インデックスの影響を避ける流れから、個人主体の資金は中小型株に向かいそうだ。IPOは初値形成後こそ弱い動きが見られているものの、好スタートを切っていることからセカンダリーへの資金還流も中小型株物色を活発化させると考えられる。足元で強い基調を継続している銘柄などへは、一段の上昇を狙った資金が集中しやすいと考えられる。
<AK>
2022/12/19 08:23
オープニングコメント
IPOラッシュのなか、個人主体の日替わり的な物色が活発化
16日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、次第に底堅さが意識される相場展開になりそうだ。15日の米国市場はNYダウが764ドル安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を高い水準で長期にわたり維持する計画を表明したことに続いて、欧州中央銀行(ECB)も定例理事会で当面利上げを継続する必要があるとタカ派色を強めたため警戒感から大きく売られた。また、11月の米小売売上高は前月比0.6%減と市場予想より悪化したことから、来年の景気後退局面入りに現実味が増したとの見方も売りを強める要因となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比355円安の27605円。円相場は1ドル137円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップスタートとなろう。足元のリバウンド部分を帳消しにしてくる可能性はあるものの、昨日はFOMC通過後のリバウンドの勢いは限られていたため、積極的な売買は手控えられていた。ロングの動きも限られていたと考えられ、まずは売り一巡後の底堅さを見極める動きとなりそうだ。重要イベントが通過したことから先物主導で短期筋の仕掛け的な商いに振らされやすいとみられるものの、一方でショートカバーの動きも早いと考えられ、75日線辺りを支持線とした押し目狙いの動きも意識されてきそうだ。 物色の流れとしては米国市場の大幅な下落の影響から、指数インパクトの大きい値がさ株が指数の重荷となりそうだ。一方で、ファーストリテ<9983>の株式分割の発表を手掛かりに資金流入が強まると考えられ、日経平均を下支えすることになろう。そのほか、来週も米国では経済発表を手掛かりとした荒い値動きが想定されるため、指数連動性の高い銘柄は手掛けづらくさせそうであり、材料性のある銘柄などに短期資金が向かいやすいだろう。 そのほか、IPOラッシュのなか、個人主体の日替わり的な物色が活発化しやすい。ただし、来週には11社のIPOが控えていることもあり、次第に物色対象を絞る動きにも向かわせやすいだろう。
<AK>
2022/12/16 08:38
オープニングコメント
重要イベントの通過によって、売り一巡後は見直しの動きが意識されやすい
15日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、次第に底堅さが意識される相場展開になりそうだ。14日の米国市場はNYダウが142ドル安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)は米連邦公開市場委員会(FOMC)で、予想通り政策金利を0.50%引き上げ、これまで4会合連続で続いていた0.75%の利上げペースを縮小した。同時に来年の政策金利見通しが予想以上に引き上げられた。 FOMCの結果前には11月のインフレ指標の改善を受けて、タカ派色が弱まるとの期待から買われていたが、FOMCの結果を受けて一気に下落に転じた。ただし、パウエルFRB議長が声明で、一段と利上げペースを減速する可能性に言及すると下げ幅を縮小して終えていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比190円安の27890円。円相場は1ドル135円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。ただし、来年の政策金利見通しの引き上げは想定されていたこともあり、前日の上昇部分は帳消しになりそうだが、日経平均は25日線や5日線辺りが下値支持線として意識されやすいだろう。日経225先物はナイトセッションで荒い値動きも見られたものの、大きな波乱の展開とはならなかったため、重要イベントの通過によって、売り一巡後は見直しの動きが意識されやすいだろう。 また、VIX指数は21台に低下しており、足元でショートを仕掛けていた向きの巻き戻しも意識されそうである。そのため、日経平均は28000円水準での底堅さが見られてくるようだと、アク抜けを想定したリバウンド狙いの動きも見せてきそうだ。物色の流れとしてはインデックス主導で下げた後は、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などの底堅さを見極めたいところ。 個人主体の資金はIPO銘柄に集中しやすいと考えられる。昨日上場したスカイマーク<9204>は初値は1272円となり、直後に1241円まで押した後は比較的強い値動きを継続し、商いも活発だった。IPO銘柄への好調が続くようだと、利食いの資金がセカンダリーへ還流する可能性も高く、直近IPO銘柄なども含めた、個人主体の材料株物色は活発化しそうだ。
<AK>
2022/12/15 08:30
オープニングコメント
買い一巡後は次第に個人主体の中小型株などへの物色に向かわせやすい
14日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感の強い相場展開になりそうだが、底堅さは意識されやすいだろう。13日の米国市場はNYダウが103ドル高だった。11月消費者物価指数(CPI)が予想以上に伸びが鈍化したため、金利ピークの思惑が強まり買いが加速し、NYダウは一時700ドル近く上昇する場面も見られた、ただし、買い一巡後は米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとする様子見ムードが広がり、一時下落に転じるなど不安定な相場展開だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比80円高の27970円。円相場は1ドル135円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。ただし、日経225先物はナイトセッションで一時28260円まで急伸した後に軟化するなど、米国市場の動向に過剰に反応しており、FOMCの結果待ちのなか、積極的な売買は限られるとみられ、先物主導による短期的な売買に振らされやすいだろう。ただし、FOMC通過後のアク抜けも意識されやすく、売り方にとってはポジションをニュートラルに近づける格好から、ショートカバーは入りやすいだろう。VIX指数は25を超える場面から一気に22台まで低下するなど、売り方のカバーとみられる動きによって低下している。 そのため、日経平均についても25日線辺りでの底堅さが見られるようだと、28000円固めからショートカバーの動きを強めてくる可能性はありそうだ。楽観視は禁物ではあるものの、底堅さが見られてくる局面においては、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。そのほか、物色については朝方こそインデックス主導から指数インパクトの大きい値がさ株などが指数をけん引する格好となるものの、その後は次第に個人主体の中小型株などへの物色に向かわせやすいだろう。IPO銘柄への循環的な物色が見込まれるなか、好調な結果が続くようだと、セカンダリーへの資金還流の動きも意識されてきそうだ。
<AK>
2022/12/14 08:39
オープニングコメント
持ち高調整の動きが中心、買い一巡後は次第にこう着感が強まる
13日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感の強い相場展開になりそうだ。12日の米国市場はNYダウが528ドル高だった。NY連銀調査によるインフレ期待が短中期とも低下し、インフレや利上げピーク達成への期待が高まった。13日の11月の米消費者物価指数(CPI)や14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えた買い戻しの動きが強まり、終盤にかけて上げ幅を広げた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比225円高の27995円。円相場は1ドル137円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップスタートになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで節目の28000円を回復しており、指数インパクトの大きい値がさ株が指数をけん引する格好から日経平均は25日線が位置する27930円辺りを捉えてくることが期待されそうだ。節目の28000円を明確に上放れてくるようだと、リバランスに伴うショートカバーの動きが一段と強まる可能性がありそうだ。 一方で、重要なイベントを前にした持ち高調整の動きが中心と見られ、積極的な買いの動きは限られるとみられる。そのため、リバランスが一巡した後は次第にこう着感が強まりやすく、25日線辺りでの攻防となりそうだ。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の戻りの鈍さが意識されてくるようだと、短期的なショートの動きも意識されそうである。 また、米国市場が強いリバウンドを見せたものの、VIX指数は25台に上昇しており、買い戻しの動きが中心であることが窺え、神経質にさせてくる可能性はありそうだ。そのため、買い一巡後は個人主体の中小型株に短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。本日からIPOラッシュとなり、property technologies<5527>が東証グロースに上場する。中古住宅再生および戸建て住宅などを手掛けており、好調なスタートを切ってくるようだと、明日以降のIPO銘柄への思惑も高まりやすくなろう。
<AK>
2022/12/13 08:31
オープニングコメント
米消費者物価指数(CPI)や米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に模様眺めムード
12日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、次第にこう着感の強い相場展開になりそうだ。9日の米国市場はNYダウが305ドル安だった。11月生産者物価指数(PPI)が予想を上回ったため一部の市場関係者の間で浮上していた来年の利下げ観測が後退した。12月のミシガン大学消費者態度指数で1年先のインフレ期待が予想外に低下したため一時プラスに転じる場面も見られたが、長期金利の上昇が重荷となる格好から、終盤にかけて下落に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比105円安の27745円。円相場は1ドル136円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まろう。PPIの結果を受けて13日に発表される消費者物価指数(CPI)への警戒感が高まるなか、先週末の上昇に対する反動安が意識されやすいところではある。ただし、日経平均は上値抵抗線として意識される25日線を捉えてきており、いったんは戻り売りに押される展開は想定内だろう。一方で、5日線辺りでの底堅さが意識されてくるようだと、CPIや米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、売り方についてもポジションをニュートラルに修正しておきたいところであり、巻き戻しの動きも意識されそうだ。 基本的にこう着感の強い相場が見込まれるなか、積極的にポジションを取りに行く動きは限られるため、リバランスの動きが中心になりやすいだろう。米株安を受けて売りが優勢になるものの、売り一巡後の底堅さが見られる局面においては、短期的ながらもリバウンド狙いの動きも意識されそうだ。また、日経平均は5日線を下回ってきたとしても、75日線水準が12月のSQ値であるため、同水準を上回っての推移が継続するようだと、リバランスに伴うショートカバーの動きが下値の堅さにつながりそうである。 物色の流れとしてはこう着感の強い相場展開が継続するなか、個人主体の中小型株や材料株などに、短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。また、今週からIPOラッシュが本格化してくるため、日替わり的な商いになりやすいものの、IPO銘柄に資金が集中することになりそうだ。
<AK>
2022/12/12 08:31
オープニングコメント
日経平均は75日線を支持線としたトレンド形成は維持
9日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感の強い相場展開になりそうだ。8日の米国市場はNYダウが183ドル高だった。中国政府によるコロナ規制を緩和する兆しを好感したほか、週次失業保険申請件数が増加したことから来年の利上げ観測の緩和期待につながった。NYダウは最近の調整で800ドル超下落していたこともあり、押し目買いの動きも見られた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比195円高の27685円。円相場は1ドル136円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。SQに絡んだ売買も加わることから、日経平均の5日線水準までのリバウンドが意識されやすく、75日線を支持線としたトレンド形成は維持されそうだ。ただし、9日の米国市場では卸売物価指数(PPI)の発表が予定されている。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)の判断材料の一つでもあるため、結果を見極めたいとする模様眺めムードが次第に強まってくる可能性はあることから、買い一巡後はこう着感を強めてきそうだ。 とはいえ、直近の調整でショートに傾いていると考えられ、PPIを前にショートカバーの動きは継続するとみられるため、下値の堅さは意識される。足元で弱い値動きを見せていた半導体株などへはポジションをニュートラル水準に修正するなかで、買い戻しの動きが意識されそうである。また、中国のゼロコロナ政策緩和の動きにより、中国関連の一角などにも見直す動きがみられる可能性も意識しておきたい。 中小型株については直近で換金売り圧力も意識されていることから物色に広がりは期待できないものの、流動性の高い銘柄などへは、短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。需給状況は悪化しているとは考えづらく、値動きが弱含む局面においては、押し目狙いのスタンスになりそうだ。
<AK>
2022/12/09 08:43