オープニングコメントニュース一覧

オープニングコメント 骨太の方針が示され、今後は参院選に向けた政策期待が高まりやすい  9日の日本株市場は、売り優勢の展開ながら底堅さは意識されそうだ。8日の米国市場はNYダウが269ドル安だった。経済協力開発機構(OECD)が世界経済の見通しを大幅に引き下げたことを背景に、成長鈍化を警戒した売りに押された。また、10年債利回りが再び3%台に達し金利の上昇も重しとなったほか、天然ガス、原油価格の上昇でインフレ高進への警戒も強まり、センチメントを冷ます格好だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円安の28150円。円相場は1ドル134円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り優勢の展開になりそうだ。ただし、日経平均は28000円水準が心理的な支持線として意識されやすく、同水準では押し目待ちの買いも入りやすいだろう。また、週末のメジャーSQを控え、先物市場では限月交代に伴うロールオーバー中心の商いとなっている。そのため、売りを積極的に仕掛けてくる動きは考えづらく、短期的に売られる局面においては、その後のリバウンドを想定した押し目買いを狙いたいところだ。 また、米国市場は下落したものの、NYダウは前日の上昇部分を下げた形であり、33000ドルを挟んだレンジでの推移は継続。25日線が支持線として機能していることもあり、直近の大幅なリバウンドに対する日柄調整の動きの範囲内である。VIX指数は24を下回ってきており、米株安のなかにおいても比較的冷静にリスク選好の動きは継続していると見られる。 その他、為替市場では1ドル134円20銭台と円安基調が続くなか、日米金利差を狙った海外勢による資金流入への思惑も高まるなか、相対的に日本株の強さは意識されることが見込まれる。物色としてはインデックスに絡んだ商いが中心となり、ハイテク株などは米国の影響から手掛けづらいところ。資源価格の上昇を背景としたエネルギー株などへは短期的な値幅取り狙いの資金が向かいそうだ。そのほか、骨太の方針が示され、今後は参院選に向けた政策期待が高まりやすく、関連銘柄を探る動きもあるだろう。 <AK> 2022/06/09 08:22 オープニングコメント インデックスに絡んだ商いが中心だが次第に3月高値が意識されてくる  8日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだが、底堅い相場展開が見込まれる。7日の米国市場はNYダウが264ドル高だった。ターゲットが業績見通しを下方修正したことで下落し、朝方は小売銘柄を中心に業績の悪化を懸念する売りが先行した。また、インフレと利上げによる景気後退への懸念は根強く、週後半に発表を控える5月消費者物価指数(CPI)の動向を見極めたいとの思惑なども手掛けづらくさせた。ただし、その後長期金利が低下するとハイテク株を中心に買い戻される動きとなり、午後は堅調に推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比200円高の28210円。円相場は1ドル132円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。米国市場は下落して始まったものの売りは続かず、午後は長期金利の上昇一服を背景にハイテク株などへの買い戻す動きに繋がっていた。NYダウは33000ドルを挟んだもち合いを継続しているものの、25日線が支持線として機能しており、上値抵抗線として意識されている75日線を試す動きが意識されやすいところだ。VIX指数は低下し、一時24.00を下回る場面も見られており、景気後退への警戒は根強いものの、需給状況は改善傾向にあるだろう。 東京市場においては週末にメジャーSQを控えるなか、日々オプション権利行使価格を切り上げてきている。手口を見ても限月交代に伴うロールオーバー中心商いであり、積極的に仕掛けてくる動きは考えづらいところではある。ただし、レンジの切り上げが続くなか、これに伴うヘッジ対応の動きが一段と強まりやすいだろう。28000円突破でいったんは達成感が意識されやすいなか、日経225先物はナイトセッションで一時28220円まで買われる場面も見られた。権利行使価格の28250円に接近してきており、これを捉えてくるようだと、その上の28375円の権利行使価格水準が意識されやすいところであろう。 ヘッジ対応の動きが一段と強まることによって、日経平均は3月25日高値水準が射程に入ってくる。この水準を捉えてくるようだと、一段と買い戻しの動きなどに向かわせそうだ。また、日銀の緩和政策によって日米金利差を狙った海外勢による資金流入も意識されやすく、急ピッチの上昇に対する過熱感は警戒されてくるものの、調整局面においては押し目待ちの買い意欲は強そうである。もっとも、出来高は低水準の状況であることから、物色に広がりは期待しづらいことから、インデックスに絡んだ商いが中心となり、一部のテーマ株などへの物色になろう。 <AK> 2022/06/08 08:27 オープニングコメント センチメント改善によって相対的に出遅れている中小型株を見直す動きも  7日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだ。6日の米国市場はNYダウが16ドル高だった。中国の北京市で新型コロナウイルスの流行に伴う規制が緩和されたことで経済活動の正常化への期待が広がったほか、中国当局が配車アプリの滴滴グローバルの調査を終了するとの報道で投資家心理が改善した。ただし、インフレや連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めペースへの不透明感は根強く、長期金利の上昇を受けて買い一巡後は伸び悩んだ。シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円高の28025円。円相場は1ドル131円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まることになりそうだ。28000円回復でいったんは達成感が意識されやすいと見られるものの、週末にメジャーSQを控えていることから、ヘッジ対応の動きが指数を押し上げる格好になろう。また、中国は上海市に続いて北京市も行動規制が解除されたことにより経済活動の正常化への期待が一段と高まりやすく、サプライヤー問題への不透明感も和らいでくる可能性はありそうだ。そのため、目先的に達成感が意識されたとしても、ショートを仕掛けてくる動きは限られよう。 また、日経平均は28000円を回復してくることで、次のターゲットは3月25日につけた28338円となる。そのため、28000円での底堅さが意識されやすいほか、利食いに押される局面では押し目狙いの買いは入りやすい。3月高値を捉えてくるようだとヘッジ対応の動きが一段と強まりやすくなると考えられ、ショートカバーを誘う動きなども入りそうである。28000円回復で強いトレンドを形成していた銘柄へは利益確定の動きに繋がる可能性があるものの、センチメントの改善により出遅れ感の強い銘柄などへは修正リバウンドを想定した物色が意識される可能性はあるだろう。 物色としては先物主導によるインデックスに絡んだ商いが中心になることから、指数インパクトの大きい値がさ株の動向には引き続き注目しておきたいところ。ただし、米国では長期金利の上昇が重荷となってハイテク株などは高安まちまちだったため、やや内需系にシフトする可能性も想定しておきたい。また、商いは依然として低水準ではあるものの、センチメント改善によって相対的に出遅れている中小型株を見直す動きなども意識されよう。 <AK> 2022/06/07 08:23 オープニングコメント 利食いに押される局面においては押し目狙いの買いも意識されやすい  6日の日本株市場は、売り一巡後は底堅い値動きを見せてきそうだ。3日の米国市場はNYダウが348ドル安だった。朝方発表された5月雇用統計で非農業部門雇用者数が39万人の増加と、増加幅が市場予想を上回ったことで連邦準備制度理事会(FRB)による積極的な利上げが警戒された。長期金利が上昇したことで割高感が意識されやすいハイテク株を中心に売りが広がり、主要株式指数は終日軟調に推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比215円安の27575円。円相場は1ドル130円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行で始まることになりそうだ。ただし、先週末の日経平均はマドを空けての上昇で心理的な抵抗だった27500円を上放れ、4月21日の戻り高値27580円を突破したことから、利食いの動きが出やすいところであろう。一方で、4月戻り高値水準が支持線として意識される可能性から、27500円~27600円水準での底堅さは意識されやすいと考えられる。週末にメジャーSQを控えるなか、先週の大幅な上昇によりレンジを切り上げてきたこともあり、利食いに押される局面においては押し目狙いの買いも意識されやすいところだ。 また、米国市場は下落とはなったものの、5月下旬のリバウンドに対する調整の範囲内であり、主要な株価指数は25日線が支持線として機能している。また、VIX指数は足元で低下傾向を見せてきており、25.00を下回って推移している。リスク回避的な動きは強まらないと考えられ、米国においてもセンチメントは改善傾向にあるだろう。そのため、売り先行で27500円に接近する局面においては、その後のリバウンドを想定した押し目狙いの動きに向かわせそうである。 物色としては先物主導の動きとなることから、指数インパクトの大きい値がさ株の動向を睨みながらの展開。先週末にはファーストリテ<9983>が1社で日経平均を約130円押し上げていたこともあり、反動安が意識されやすいところだ。もっとも、ファーストリテは先週の大幅上昇で4月の戻り高値を突破し、需給状況は改善傾向にある。調整局面では買い戻しの動きも意識されやすいところであり、底堅い動きを見せてくるようだと先物への買いに向かわせる可能性はあるだろう。 その他、政府は自衛隊が運用するミサイルや弾薬の取得を加速し、備蓄を拡充する方向で検討に入ったほか、観光需要喚起策「GoToトラベル」を6月末~7月にも再開する案が浮上してきたと報じられており、防衛関連やインバウンド関連などテーマ株への物色が見られそうだ。 <AK> 2022/06/06 08:21 オープニングコメント 日経平均の28000円が徐々に意識されてくる  3日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まりそうだが、終日底堅い値動きになりそうだ。2日の米国市場は435ドル高だった。マイクロソフトがドル高の影響を加味し4-6月の業績見通しを引き下げたことが嫌気され、朝方は売りが先行した。米連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード副議長の発言が伝わり売りが強まる場面も見られた。ただし、ADP雇用統計が予想を下回ったことからFRBによる過度な金融引き締めへの警戒感が和らいだほか、3日発表の雇用統計に対する警戒感も後退し上昇に転じた。長期金利が落ち着いて推移したことで半導体株が買われたほか、マイクロソフトが上昇に転じたこともセンチメント改善に繋がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比315円高の27775円。円相場は1ドル129円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップスタートとなり、日経平均は4月21日の戻り高値27580円水準を突破してくることになりそうだ。日経225先物は一時4月戻り高値27760円を突破したことから、いったんは達成感が意識されるものの、来週のメジャーSQを控えるなか、オプション権利行使価格の27500円から27750円のレンジに移行し、これを突破してくる可能性も出てきた。これにより27750円から28000円の権利行使価格でのレンジ推移となり、先物主導によるヘッジの動きが強まりそうだ。 買い一巡後は米雇用統計を控えて次第にこう着感が強まる可能性はあるものの、押し目狙いの買いは切り上がりを見せてくることが見込まれる。また、VIX指数は25.00を下回ってきたことから、ショートは仕掛けづらく、反対にリスク選好のなかでショートポジションをニュートラルに傾けてくる動きとなろう。昨日のNT倍率は14.24倍に上昇したが、心理的な抵抗である14.30倍を意識させてくる。さらに日経平均の28000円が視野に入るなか、指数インパクトの大きい値がさ株がけん引する格好からNTロングの動きも強まることになりそうだ。 物色としては、米国の流れを引き継ぐ格好から半導体株などへは値幅取りを狙った資金が向かいやすいだろう。今一つ方向感が出にくい中小型株についても値ごろ感からの買いが意識されやすいところだ。メルカリ<4385>のプライム移行でマザーズ指数の動きは読みづらくなろうが、次の中核銘柄を探る動きなども今後は意識されてくる可能性がありそうだ。 <AK> 2022/06/03 08:23 オープニングコメント 押し目買いのスタンスとし、目先的には27500円からの上放れを想定  2日の日本株市場は、利食い優勢のなか底堅い相場展開が見込まれる。1日の米国市場は176ドル安だった。朝方は前日引け後に市場予想を上回る四半期決算を発表したセールスフォースが大幅高となり相場を押し上げ、また他のハイテク株にも買いが波及する場面が見られた。ただし、その後は5月ISM製造業景況指数が予想外の上昇となったことで長期金利が上昇。さらに原油価格が再び上昇したことで連邦準備制度理事会(FRB)による積極的な利上げへの警戒感が再び意識され下げに転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円安の27430円。円相場は1ドル130円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り優勢の展開から始まることになりそうだ。ただし、米国市場は続落ながら主要な株価指数は25日線水準で下げ渋る動きも見られており、インフレ懸念や金融引き締めへの警戒は織り込まれてきたであろう。週末には米雇用統計の発表を控えていることから神経質にさせてくる可能性はあるものの、VIX指数は低下してきているなか、押し目狙いの動きに向かわせよう。 また、日経平均は27500円水準では強弱感が対立するものの、4月の戻り高値である27580円水準を射程に入れており、これを突破してくると次のターゲットは3月高値の28338円となる。足元でセンチメントは改善傾向にあるなか、積極的にショートを仕掛けてくる動きは考えづらいほか、来週にはメジャーSQを控えているため、先物市場においても次第にロールオーバーの動きが中心となってくる。徐々にレンジを切り上げていることもあり、ヘッジ対応の動きが指数を押し上げてくる可能性はありそうだ。 そのため、弱含みの局面では押し目買いのスタンスとし、目先的には27500円からの上放れを想定しておきたいところであろう。物色については長期金利の上昇が嫌気されハイテク株などは手掛けづらくなりそうだが、為替市場では1ドル130円台での推移を見せていることもあり、昨日同様、トヨタ<7203>など輸出関連や金融株などへ短期的な値幅取り狙いの動きを見せてきそうだ。 また、マザーズ指数はボトム圏からのもち合いが継続していたが、足元で25日線を突破してきた。メルカリ<4385>のインパクトが大きかったと見られるが、プライム移行で今後指数から除外されるため、その他の指数寄与度の大きい時価総額上位の銘柄などは思惑的な動きを見せてくる可能性はあるだろう。 <AK> 2022/06/02 08:29 オープニングコメント メルカリのプライム移行は時価総額上位の中小型株への刺激材料に  1日の日本株市場は、利食い優勢のなか底堅さを見極める相場展開になりそうである。5月31日の米国市場は222ドル安だった。欧州連合(EU)がロシア産石油の禁輸で合意し原油価格が上昇したことから、インフレ懸念が再燃し下落して始まった。また主要指数は前週に大きく上昇していたこともあり、利益確定の売りも出やすかった。その後は原油価格が下落したことで、上昇に転じる場面も見られたものの、終日方向感に欠ける展開だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比80円安の27180円。円相場は1ドル128円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り優勢の展開から始まることになりそうだ。もっとも、米国についても利益確定の売りも出やすかったと見られ、嫌気売りの動きが強まる展開にはならないだろう。NYダウ、ナスダックともに25日線を上回って終えていることもあり、前週の大幅な上昇に対する利益確定の範囲内であるため、センチメントの悪化には繋がらない。また、VIX指数は26.19と低下して終えていることもリスク選好に向かわせやすく、売り一巡後の押し目狙いの買いも入りやすいところだ。 また、日経平均は27000円に接近する局面があったとしても、同水準は支持線に変わっているほか、5日、25日線などのテクニカル的な支持線も位置している。底堅さが意識される可能性から、レンジを切り上げてくる動きもありそうだ。来週にはメジャーSQを控えているため、27000円を上回っての推移が続くことにより、リバウンド基調が強まる局面においてはヘッジ対応の動きも意識されてくる。4月以降の弱い基調からこれまでポジションがロングに傾いているとは考えづらく、ショート若しくはフラットの状況であるため、需給状況が改善傾向を見せてくるなか、押し目ではロングの動きに向かわせよう。 物色としては中小型株に投資家の関心が集まりやすいだろう。メルカリ<4385>は6月7日にプライム市場へ移行することが発表された。4月以降、発表がなかったことから失望売りに押されていた面もあったと見られ、インデックスに絡んだ資金流入への思惑が高まりやすいところだ。メルカリの上昇により、他の時価総額の大きい中小型株への思惑買いなどへ波及する動きが意識されよう。 <AK> 2022/06/01 08:23 オープニングコメント 想定内の一服、市場の関心は祝日明け後の米国市場の動向に  31日の日本株市場は、利食い優勢のなか次第にこう着感が強まりそうである。30日の米国市場はメモリアルデーの祝日で休場だった。昨日の日経平均は一時600円を超える上昇で27400円を回復する場面も見られており、本日は大幅上昇に対する利食いの動きが意識されやすいだろ。もっとも祝日明け後の米国市場の動向を見極めたいこともあり、想定内の一服といったところだ。 また、本日は月末に伴う需給面での影響も若干ながら警戒されやすいところではある。昨日は月末に伴うインデックス買いの動きが入ったと見られていたが、本日はMSCIのリバランスが大引けで行われる。売り対象となる銘柄については、想定内ではあるものの売りを警戒した動きに向かいやすいと見られる。ただし、需給イベントが通過した後は押し目狙いの対象となる可能性もあると見られ、足元でのセンチメント改善に伴う需給が下支えとして意識されそうだ。 また、市場の関心は祝日明け後の米国市場の動向であり、リバウンド基調が継続するかが注目されやすい。そのため、日中はグローベックスの米株先物の動きなどを睨みながらの相場展開に向かわせやすいだろう。米株先物が弱い動きを見せてくる局面においては、短期的にはショートの動きが強まる可能性はある。一方で昨日の大幅高によってこれまでの抵抗線で出来高が積み上がって27000円水準を明確に上放れてきており、需給状況は改善していることから、弱含む場面では押し目待ちの買いも入りやすいと考えられる。 日経平均は昨日の上昇で4月21日の高値27580円辺りが次のターゲットとして意識されてきており、利食いから27000円に接近する局面においては、その後のリバウンドを狙った買いの動きが強まる可能性はあるだろう。また、31日の米国市場では年金のリバランスに伴う買い需要が見込まれている。足元のリバウンドによって大量の買いは期待しづらいものの、需給面で安心感に繋がる可能性が意識されやすい。そのため、利食いは意識されるものの、積極的にショートを仕掛けてくる動きは限られそうだ。本日も海外勢のフローは限られるものの、昨日の動きを見る限り、これまでグローバルの景気後退懸念からポジションを取ってこなかった機関投資家などの資金流入への思惑も高まりやすいところ。 <AK> 2022/05/31 08:28 オープニングコメント 27000円での底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンス  30日の日本株市場は、ギャップスタートから27000円での底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンスになりそうである。27日の米国市場はNYダウが575ドル高と6営業日続伸だった。4月の個人消費支出(PCE)物価指数で物価上昇率の減速が示され、インフレ加速への懸念が後退した。米連邦準備制度理事会(FRB)が物価の目安とするコア指数は前年比で4.9%の上昇と2カ月連続で伸びが鈍化した。ソフトウエア銘柄の好決算や長期金利の低下がハイテク株のサポート材料となった。上値が重い時間帯もあったが、取引終盤にかけて上げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比330円高の27140円。円相場は1ドル127円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップスタートになりそうだ。4月以降、上値を抑えられていた27000円を再び捉えてくる格好となる。26900円~27000円は累積出来高の積み上がっている水準であるが、これをクリアしてくることによってセンチメントは改善傾向に向かわせよう。30日の米国市場はメモリアルデーの祝日で休場となることから海外勢のフローは限られるものの、それ故に薄商いのなかでインデックスに絡んだ商いのインパクトは大きく、抵抗線突破からのショートカバーの動きが意識されやすいだろう。 また、27000円水準では強弱感が対立しやすい水準ではあるものの、週末の米国市場ではNYダウが6営業日続伸で25日線を上放れてきたほか、ナスダックは25日線を突破し節目の12000ポイントを回復してきた。祝日明けには月末の年金のリバランスに伴う買い需要が見込まれていることもあり、リバウンドの動きが一段と強まる可能性はある。週末の雇用統計の発表を控え楽観視はできないものの、ショートは仕掛けづらくなった一方で、押し目狙いの水準は切り上がってきそうだ。 物色としてはインデックスに絡んだ商いが中心となることから、指数インパクトの大きい値がさ株などに値幅取り狙いの資金が向かいやすい。また、ナスダックの抵抗線突破によって中小型株への物色も次第に意識されてくるだろう。マザーズ指数は調整トレンドが継続しているものの、足元では650ポイントを中心に横ばい推移を続けており、底堅さは見られてきた。切り下がる25日線とのカイ離は縮小傾向にあることから、25日線突破からのリバウンドへの期待にも繋がろう。そのため、中小型株や直近IPO銘柄などへは短期的な値幅取り狙いの動きが次第に強まってくることが見込まれる。 <AK> 2022/05/30 08:18 オープニングコメント センチメント改善も27000円接近では戻り待ちの売り圧力は強まりそう  27日の日本株市場は、ギャップスタートで始まった後は、次第にこう着感が強まりそうである。26日の米国市場はNYダウが516ドル高と5営業日続伸だった。前日の流れを引き継ぎ、連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が想定内の内容で、連邦準備制度理事会(FRB)による積極的な利上げへの懸念が和らいだことに加え、インフレのピークアウトへの期待も相場のサポート材料となった。 また、百貨店のメーシーズやディスカウントストアのダラー・ツリーは予想を上回る決算が材料視されて大幅高となり、消費関連銘柄に買いが広がった。さらに、時間外で急落していたエヌビディアが上昇したことから、ハイテク株への物色も強まっていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比350円高の26960円。円相場は1ドル127円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まり、心理的な上値抵抗線である27000円に接近することになりそうだ。日経平均は25日線を突破し、26810円辺りに位置している75日線を捉えてくる可能性が高く、センチメントは改善傾向に向かわせそうだ。ただし、米国では下方修正を発表したギャップが時間外で急落していることから、反動安を警戒した動きに向かいやすく、27000円接近では戻り待ちの売り圧力は強まりそうである。 もっとも、エヌビディアの上昇によって前日に日経平均の重荷だった東エレク<8035>などハイテク株へは見直しの動きが意識されやすく、日経平均の底堅さは意識されやすい。上値の重さから短期的な売り仕掛け的な動きに向かう局面においては、押し目狙いで対応しておきたい。足元の水準ではオプション権利行使価格の26875円と27000円とのレンジを想定しつつ。26875円から26750円水準での押し目を狙う格好だろう。 その他、物色としては指数インパクトの大きい値がさ株の動向が注目されるほか、海運株など強い基調が継続している銘柄については順張りのスタンス。また、6月からインバウンド再開が期待されるなか、インバウンド関連への物色も次第に広がりを見せてくる可能性は高いだろう。また、全体の商いは低水準であることから物色対象の拡がりは期待しづらいところではあるものの、マザーズ指数は650ポイント水準で横ばい推移を見せてきている。低迷する中小型株についても、打診買いの動きが出てきそうである。 <AK> 2022/05/27 08:26 オープニングコメント 弱含む局面においては押し目買いのスタンスで臨みたいところ  26日の日本株市場は、米株先物を睨みながらの相場展開になりそうだ。25日の米国市場はNYダウが191ドル高だった。注目された5月連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、大部分の当局者が今後2回の会合でも0.5%の利上げが必要だとの認識で一致していたことが明らかになった。積極的な引き締め継続姿勢が示された一方で、タカ派姿勢への警戒を強める内容ではなく、安心感から幅広い銘柄に買いが入った。シカゴ日経225先物清算値は大阪比110円高の26790円。円相場は1ドル127円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まりそうだ。一方で、5%を超える上昇でSOX指数のけん引役となったエヌビディアは、5-7月売上高見通しが市場予想を下回ったことが嫌気され、時間外取引でこの日の上昇部分を帳消しにしており、ハイテク株への重荷になりそうだ。26日の米国市場ではエヌビディアの決算を嫌気した動きが警戒されやすく、日中は米株先物の動向を睨みながらの相場展開を余儀なくされるだろう。 ただし、FOMC議事要旨が通過したことからアク抜け的な動きも期待されやすい。NYダウは足元で4営業日続伸とリバウンドを見せてきていることから、センチメントは改善傾向にあるだろう。そのため、米株先物次第ではあるものの、弱含む局面においては押し目買いのスタンスで臨みたいところである。また、日経225先物のナイトセッションでは、一時26500円を下回る局面も見られたものの、その後の切り返しにより25日、75日線を突破して終えている。26700円辺りでの底堅さが意識されるなか、同線を支持線としたリバウンド機運も高まってくる可能性はありそうだ。 また、エヌビディアの決算を受けて短期筋などはショートを仕掛けてくる動きも見られそうだが、短期的な資金が中心であることから、その後のショートカバーを意識させよう。価格帯別出来高では26400円~27000円辺りで商いが積み上がっており、特に26900円~27000円での積み上がりが大きい。そのため戻り待ちの売りが警戒される一方で、同水準を捉えてくる局面においてはショートカバーが強まりやすいだろう。そのため押し目狙いのスタンスを想定し、足元で強い動きを継続している銘柄などへは、よりショートカバーを狙った動きに向かわせそうだ。 <AK> 2022/05/26 08:26 オープニングコメント 自律反発の動きに期待しつつ、次第にこう着感の強い相場展開に  25日の日本株市場は、自律反発の動きに期待しつつ、次第にこう着感の強い相場展開が見込まれる。24日の米国市場はNYダウが48ドル高だった。5月の製造業や4月住宅関連指標が軒並み悪化、景気後退入り懸念も再燃し売り先行で始まった。写真・動画共有アプリのスナップは、マクロ経済の状況悪化を理由に、4-6月期の売上高と利益の見通しを下方修正し4割超の下落となるなか、メタ・プラットフォームズ、アルファベットなどが軒並み連れ安となった。ただし、ディフェンシブ株の一角が値ごろ感から買われるなか、NYダウはプラスに転じている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比65円安の26675円。円相場は1ドル126円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から小動きで始まろう。スナップの急落は前日の段階で織り込まれていることから、朝方は前日の下落に対するリバランスの動きが意識されやすいところ。NYダウは一時500ドル安からの切り返しを見せてきたこともあり、年初来安値水準での底堅さも見られていることは安心感に繋がりそうだ。もっとも、エヌビディアの決算のほか、5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の発表も控えているため、積極的な売買は手控えられやすいだろう。 そのため、前日の下落に対するリバランスの動きが一巡した後は、次第にこう着感が強まりやすく、日経平均は25日線水準での攻防になりそうだ。同線を明確に下回ってくる局面においては、短期的ながらも売りを仕掛けてくる動きには注意しておきたいところであり、26500円水準まで調整を見せてくるようであれば、その後のリバウンドを想定した押し目を狙いたいところである。 物色としてはインデックスに絡んだ商いに振らされやすいことから、指数インパクトの大きい値がさ株の動向が注目される。また、スナップの下落は織り込まれたものの、SNS関連へは手掛けづらさが意識されやすい。イレギュラー的に売られる場面も引き続き警戒されやすいことから、自律反発を見せた後の荒い値動きには注意が必要だろう。全体としてはややディフェンシブ系に向かいやすいほか、川崎汽船<9107>など強いトレンドが継続している銘柄などでの押し目狙いのスタンスといったところ。また、需給面での影響が限られていると見られる直近IPO銘柄のリバウンド狙いも一考だ。 <AK> 2022/05/25 08:25 オープニングコメント まずは27000円水準での底固めの動き  24日の日本株市場は、27000円を挟んだこう着感の強い相場展開が見込まれる。23日の米国市場はNYダウが618ドル高だった。バイデン大統領が訪問中のアジアで国内経済の景気後退の可能性を巡り「避けられないものではない」と述べたほか、対中制裁の緩和を示唆したため、景気への悲観的な見通しが緩和。JPモルガンのダイモンCEOが投資家向け説明会で、経済や業績に明るい見解を示したため金融セクターが買われて相場の上昇をけん引した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比35円高の27085円。円相場は1ドル127円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から小動きで始まろう。バイデン大統領の発言は昨日の段階で織り込まれていたほか、NYダウは前週まで8週連続で下落していたこともあり、ある程度は週初の上昇を想定していた買いの動きもあったと考えられる。そのため、こう着感が強まるなかで、まずは27000円水準での底固めの動きに向かいやすいだろう。また、米国は上昇を見せたものの、依然として底入れ感はないといった見方もされている。米国では24日に5月製造業購買担当者景気指数(PMI)やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長発言、25日には米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を控えているため、これを受けた市場反応を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすいところ。 もっとも、米国では先週末にオプションの満期日が通過したほか、月末には年金のリバランスに伴う買い需要が見込まれており、割安感のあるハイテク株などへは押し目を拾う動きが意識されやすい。そのため、東京市場においても弱含む局面においては押し目狙いのスタンスになりそうだ。また、27000円近辺での底堅さが意識されるようであれば、ショートカバーの動きも入りやすくなるだろう。 物色の流れとしてはインデックスに絡んだ商いが中心になるため、指数インパクトの大きい値がさ株の動向が注目されよう。昨日の東証プライムの売買高は4月下旬以来の低水準だったこともあり、よりインデックスに絡んだ商いに反応しやすいところ。また、昨日のマザーズ指数は2.6%超の上昇を見せていた。ただし、FRONTEO<2158>がストップ安を付けるなど、これまで指数に影響を与えていた銘柄の不安定な動きも目立つ。そのため、直近IPO銘柄など売り一巡から需給不安の少ない銘柄などへの物色に向わせそうだ。 <AK> 2022/05/24 08:29 オープニングコメント 荒い値動きながらも相対的な底堅さを意識、押し目買いの動きが強まる  23日の日本株市場は、底堅い相場展開が見込まれる。20日の米国市場はNYダウが8ドル高だった。中国人民銀行の都市封鎖で傷んだ経済支援を目指した予想外の利下げを受け、世界経済の鈍化懸念が緩和し買い先行で始まった。その後、国内経済が来年にも景気後退入りするとの懸念を受けた売り圧力が強まり、大きく下落する場面も見られたものの、引けにかけては値ごろ感からの買いからプラスに転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円安の26715円。円相場は1ドル127円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から小動きで始まりそうだが、NYダウ、S&P500は大きく下落した後に買い直されてプラスに転じたほか、ナスダックも下落幅を縮めていた。景気後退懸念が根強いなかで荒い値動きは続くと見られるものの、NYダウは1932年以来の8週続落となるなか、いったんはリバウンドが意識されやすいだろう。米国は週末にオプションの満期日だったことでテクニカル的な要因も影響したと見られる。オプションの満期日が通過したことによるリバウンド期待も高まりやすい。 また、国内では先週も荒い値動きではあったが、日経平均の26000円接近では押し目狙いの動きも見られ、相対的な底堅さもあった。上値は25日線の26700円、75日線の26810円辺りが心理的な上値抵抗線として意識されやすいものの、日経225先物のナイトセッションでは25日、75日線が位置する26700円水準を上回って終えている。日米金利差を狙った海外勢の資金流入への期待などもあり、リバウンドを意識したスタンスに向いそうである。 物色としては先物に振らされる格好からインデックスに絡んだ商いが中心になりやすく、指数インパクトの大きい値がさ株の動向が注目されやすい。足元でリバウンドを見せてきているソフトバンクG<9984>は、25日、75日線水準での攻防を見せており、同線が抵抗線として意識されるものの、これをクリアしてくるようだと、投資家のセンチメント改善にも繋がるだろう。また、日本株の相対的な底堅さが意識されてきているなか、大きく売り込まれていた中小型株などを見直す動きも次第に意識されてくることになりそうだ。 <AK> 2022/05/23 08:25 オープニングコメント 個別では次第に底堅さからの反発を狙った動きに期待  20日の日本株市場は、前日の大幅な下落に対する自律反発が意識されるものの、次第にこう着感が強まりやすいだろう。19日の米国市場はNYダウが236ドル安だった。冴えない企業決算に失望感が広がったほか、最新の地区連銀製造業景況指数や雇用、住宅関連指標が軒並み予想を下回り景気後退入り懸念が一段と強まり投資家心理が悪化した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比変わらずの26370円。円相場は1ドル127円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から小動きで始まりそうである。日経平均は前日に500円を超える下落だったこともあり、いったんは自律反発の動きが先行する可能性がありそうだ。また、米国では小売りの弱い決算が相次いでいるものの、ウォルマートやターゲットの決算を経て慎重姿勢であったほか、シスコシステムズの急落については昨日の時点で織り込まれていると考えられる。SOX指数は下落したものの、構成銘柄は高安まちまちで、前日に売られたエヌビディアは反発を見せていた。 また、VIX指数は再び30を下回ってきており、リスク回避姿勢は和らぐ格好だ。明確な底入れは確認できず、しばらくは荒い値動きが続く可能性はあるものの、押し目を拾う動きは見られている。日経225先物はナイトセッションで一時26080円まで売られる局面が見られたものの26000円は割り込まず、その後26500円を上回るリバウンドの動きもあった。そのため荒い値動きは警戒しつつも、26000円に接近する局面では押し目狙いの動きを想定しておきたいところだろう。 物色としてはインデックスに絡んだ商いに振らされやすく、指数インパクトの大きい値がさ株などは、いったん自律反発を意識しておきたい。また、東エレク<8035>など半導体株の底堅さが見られるようだと、リバウンド狙いの動きも入りやすいと考えられる。そのほか、不安定な動きではあるが、中小型株など売り込まれていた銘柄に対する底入れからの修正リバウンドの動きも見られてきた。マザーズ指数の調整トレンドは継続しているものの、個別では次第に底堅さからの反発を狙った動きに期待したい。 <AK> 2022/05/20 08:21 オープニングコメント しばらくは乱高下を警戒するものの、次第に底堅さは見られてきそうだ  19日の日本株市場は、売り先行で始まり、その後はこう着ながらも底堅さが意識されやすい相場展開になりそうだ。18日の米国市場はNYダウが1164ドル安だった。小売りのウォルマートやターゲットの決算が予想外に大幅悪化したため投資家心理が悪化。高インフレや景気後退入り懸念がさらなる売り圧力となり、終日軟調に推移した。セクター別では食・生活必需品小売や小売の下げが目立った。シカゴ日経225先物清算値は大阪比565円安の26295円。円相場は1ドル128円40銭台で推移している。 朝方はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行で始まることが見込まれ、インデックスに絡んだ商いが集中することになりそうだ。この影響によりオーバーシュート気味な価格形成が警戒されやすいだろう。ただし、日経平均は前日の上昇で一時27000円を回復し、上値抵抗線として意識されていた25日、75日線を上回ってきていた。そのため、目先的な達成感から戻り売りも出やすい水準だったため、想定以上とはいえ、ある程度の下落は意識されていただろう。 そのため、売り一巡後は底堅さを見極めつつ、26000円から26500円辺りのレンジ推移となるようだと、押し目狙いの買いも意識されてくる可能性はありそうだ。また、米小売企業の決算については、供給網の混乱や燃料費などコスト高が利益を圧迫した格好であり、個人消費は落ち込んでいないとの見方もある。そのほか、バンク・オブ・アメリカが公表したファンドマネジャーへの調査によると、投資家は同時テロのあった2001年9月以来の水準まで現金保有比率を引き上げているようである。リスク回避姿勢は一巡していると見られ、しばらくは乱高下を警戒するものの、次第に底堅さは見られてきそうだ。 物色としては朝方こそインデックス売りの影響から値がさハイテク株の弱い動きから日経平均の重荷となろうが、売り一巡後は押し目狙いの動きが期待される。また、中小型株については大きく調整してくる可能性があるものの、水準としては既に年初来安値辺りに位置している銘柄が多く、ボトム水準での押し目を狙うスタンスになるだろう。 <AK> 2022/05/19 08:25 オープニングコメント 経済活動の正常化の動きが広がるなか海外勢の資金流入もようやく本格化してくる可能性  18日の日本株市場は、買い先行で始まり、その後はこう着ながらも底堅さが意識されやすい相場展開になりそうだ。17日の米国市場はNYダウが431ドル高だった。中国・上海市の都市封鎖解除への期待のほか、朝方発表された4月の小売売上高、さらに欧州の良好な経済指標を受けて世界経済の成長減速懸念が後退した。また、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がイベントでインフレが低下するまで取り組みを継続することを公約。0.5%の利上げも選択肢になると発言し金利が上昇する局面から軟化する場面も見られたが、イベント終了とともに買いの動きが再燃する展開だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比195円高の26825円。円相場は1ドル129円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まろう。日経225先物はナイトセッションで上値抵抗線として意識されていた25日、75日線を上回ってきており、日経平均についてもインデックスに絡んだ商いを中心に、同線が位置する26800円水準を窺う動きが見込まれよう。同水準では強弱感が対立しやすいと考えられるが、米国では金利上昇の局面においてもハイテク株を買い直す動きを見せてきており、足元の急速な下落に対するリバウンド機運が高まっているようだ。VIX指数は26.10に低下し、75日線を下回ってきているため、戻り待ちのショートを強めてくる動きを手掛けづらくさせる一方で、ショートカバーのほか、押し目待ち狙いの買い方にとっても水準を切り上げてくる動きに向わせよう。 日米金利差を狙った海外勢の資金流入もようやく本格化してくる動きが意識されやすく、出遅れ感の強いハイテク株などの上昇が期待される。先高観が次第に意識されてくるなか、先回り的に先物への資金流入が強まりやすく、裁定買いの形で現物株へも波及する展開。また、中国のロックダウン解除のなか、国内においてもインバウンド再開が意識されてきた。OLC<4661>はインバウンド再開を見据えて少人数旅行を手がけるotomoに出資したと報じられている。経済活動の正常化の動きが広がるなか、幅広いセクターへの物色に繋がる可能性に期待したいところだ。 また、相対的に出遅れ感が強まっている中小型株についても次第に出遅れ修正の動きを見せてくることになろう。マザーズ指数は依然としてボトム圏での推移を継続しており、リバウンド機運は高まりづらいものの、同様に年初来安値圏で推移しているメルカリ<4385>辺りが25日線水準を捉えてくる動きを見せられれば、中小型株へも修正リバウンドの動きが強まることが期待されそうだ。 <AK> 2022/05/18 08:23 オープニングコメント 底堅さを見極めつつ、押し目狙いから改めて抵抗線突破のタイミングを探る動きに  17日の日本株市場は、利食いの動きが先行するものの、底堅さが意識されやすい相場展開になりそうだ。16日の米国市場はNYダウが26ドル高だった。中国の鉱工業生産や小売売上高の悪化、NY連銀製造業景気指数が予想外のマイナスに落ち込んだため、世界経済の成長鈍化を警戒し売りが先行。ただし、米連邦準備理事会(FRB)の利上げペースが従来想定されたほど急速にならないとの見方も同時に浮上し、金利が低下するとダウは上昇に転じた。ハイテク株は利食いと見られる売りが続き、ナスダック、S&P500は下落。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円高の26500円。円相場は1ドル128円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや利食いの動きが優勢になりそうだ。もっとも、直近の大幅上昇に対する反動との見方から、売り圧力が強まる流れになりづらいだろう。また、中国・上海市が6月に都市封鎖を解除する方針を示しており、これを受けて原油先物相場が上昇。米国ではエネルギー株のほか、中国関連の一角が買われていることもあり、サプライヤー問題などへの警戒感は和らぐ可能性はありそうだ。そのため、利食いの動きが優勢となるなか、押し目待ちの動きは意識されやすい。 また、昨日の日経平均は買い先行で始まった後は、戻り売りに押される格好から上げ幅を縮めていた。ただし、朝方に抵抗線として意識されていた25日、75日線を捉えてきたことから、いったんは跳ね返される水準であり、利食いの動きが強まりやすいところだった。そのため26500円辺りでの底堅さを見極めつつ、押し目狙いから改めて抵抗線突破のタイミングを探る動きに向かいやすいだろう。 そのほか、VIX指数は27.47に低下し、25日線を下回ってきた。直近では同線を支持線に上昇を見せていたこともあり、リスク回避姿勢は後退。75日線が支持線として意識されるものの、これを下回ってくるようだと、弱気に傾いているポジションの巻き戻しの動きが強まる可能性もあるため、ショートカバーが入りやすい水準となろう。 物色についてはインデックスに絡んだ商いのほか、決算を手掛かりとした見直しの動きが見込まれる。また、上海市の都市封鎖解除の動きにより、中国関連のほか、インバウンド期待からの関連銘柄への物色も期待されてきそうだ。中小型株については利食い一巡後の押し目狙いの動きは次第に強まってくる可能性がある。 <AK> 2022/05/17 08:23 オープニングコメント 上値の重さは意識されるものの、リバウンド機運の高まりやすい相場展開  16日の日本株市場は、上値の重さは意識されるものの、リバウンド機運の高まりやすい相場展開が見込まれよう。13日の米国市場はNYダウが466ドル高だった。暗号資産市場が持ち直したため金融市場混乱をもたらすとの脅威が後退し、ハイテク株を中心に買い戻しの動きとなった。ナスダックの上昇率は今年最大となったほか、S&P500は3営業日ぶりに4000ポイントを回復した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比285円高の26675円。円相場は1ドル129円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まることになりそうだ。先週末の大幅反発に対する反動は警戒されやすいところではあるものの、節目の26500円を突破してくる可能性は高く、26500円を支持線に26800円水準に位置している25日線などの抵抗線を意識したトレンド形成が期待されてきそうだ。25日、75日線接近では戻り待ちの売りが警戒されそうだが、米国市場のリバウンドの動きにより、スタンスとしては押し目狙いのロングになろう。 また、先週末で決算発表がピークを通過した。足元では先週末の決算企業に対する市場反応を見極める動きになりそうだが、ピークを通過したことから機関投資家も動きやすくなったと考えられ、インデックスに絡んだ資金流入は意識されやすいところ。また、週末の決算では今期見通しがコンセンサスを下回っている企業が目立っているため、より良好な決算を発表した企業に短期の値幅取り狙いの資金が集中しやすいだろう。 物色としては決算を手掛かりとした銘柄のほか、インデックスに絡んだ商いから、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさ株が注目されよう。先週末の大幅上昇においても、水準としてはボトムからの反発であり、トレンドは弱気形状の銘柄が多い状況だ。東エレク辺りが一段高を見せてくるようだと、センチメント改善に繋がる可能性はありそうだ。そのほか、ナスダックは3.8%の上昇となるなか、これまで物色の圏外に置かれていた中小型株などへの自律反発を狙った動きが意識されそうだ。 <AK> 2022/05/16 08:28 オープニングコメント 決算集中日、決算を手掛かりとした日替わり的な物色  13日の日本株市場は、決算集中日となることもあり、全体としてはこう着感の強い相場展開になりそうだ。12日の米国市場はNYダウが103ドル安だった。米国経済が景気後退入りするとの警戒感から売り先行で始まると、高インフレや連邦準備制度理事会(FRB)の引き締めへの警戒感も強く終日軟調に推移。不透明感が強く荒い展開が続くなか、米長期金利の低下もあって値ごろ感からハイテク株が買われ、ナスダックは小幅高で引けた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円高の25800円。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小じっかりで始まりそうだ。ソフトバンクG<9984>の決算反応については、前日の時点で8%を超える下落となるなど先回り的な動きもあったと見られ、売りが先行するものの下げは限定的だろう。また、同様に指数インパクトの大きい東エレク<8035>についてはコンセンサスを上回る内容だったことから、日経平均の下支えとして機能する可能性に期待したいところだ。 日経225先物はナイトセッションで一時25540円まで売られる場面もあり、不透明感の強い相場展開になるものの、本日は1200社を超える企業の決算発表が予定されていることもあり、週末要因もあって積極的に仕掛けてくる動きは限られそうである。グローベックスの米株先物の動向を睨みながらの展開にはなるものの、基本的には短期的な商いが中心になることから、大きく下押す局面においては、リバウンドを想定した買いも意識しておきたいところだろう。 もっとも物色対象の広がりは期待しづらく、決算を手掛かりとした日替わり的な物色となる。また、決算を控えている企業については、いったんリバランスの動きも入りそうだ。なお、昨日の決算では東エレクのほか、SUMCO<3436>、SANKYO<6417>、日揮HD<1963>、古河電工<5801>、シスメックス<6869>、シチズン<7762>、フジクラ<5803>、NISSHA<7915>、オークマ<6103>、トプコン<7732>辺りが注目されよう。 <AK> 2022/05/13 08:21 オープニングコメント 売り一巡後の底堅さを見極め、決算を手掛かりとした日替わり的な物色  12日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、次第に底堅さが意識される展開が期待されそうだ。11日の米国市場はNYダウが326ドル安だった。中国のコロナ流行状況が改善したとの報道で世界経済成長の減速懸念が後退し買い先行で始まった。ただし、4月消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったため、連邦準備制度理事会(FRB)の引き締めにもかかわらず高インフレが定着すると同時に、成長減速にもつながるとの懸念も広がり下落に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比415円安の25835円。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップスタートとなり、26000円を割り込んでくることになりそうだ。ただし、日経225先物はナイトセッションで直近安値を割り込んでおらず、日経平均においても10日安値25773.83円をキープできれば、次第に底堅さが意識されてくる可能性はありそうだ。まずは売り一巡後の動向を見極めたいところであろう。ただし、この水準を下回ってくるようだと、ヘッジ対応の動きが強まる可能性があるため、先物市場での売り仕掛け的な動きには注意しておきたいところであり、日中はグローベックスの米株先物の動きを睨みながらの展開。 また、中国のコロナ流行状況が改善したとの報道により、上海市場の動向も注目される。強い上昇を見せてくるようだと、押し目買い意欲にも繋がることになりそうだ。もっとも、決算発表がピークを迎えているなか、昨日はトヨタ<7203>の決算内容を嫌気した動きによりTOPIX売り・日経平均買いといったNTショートの巻き戻しの動きが見られていた。本日は米ハイテク株の下落影響からNT倍率は低下することになりそうだが、主力企業の決算の影響が全体にも波及する状況である。 物色は引き続き決算を手掛かりとした日替わり的な売買となろうが、昨日の取引終了後に決算を発表したところでは、INPEX<1605>、オリンパス<7733>、味の素<2802>、凸版印<7911>、Jパワー<9513>、マツダ<7261>、京急<9006>、スクリーンHD<7735>、東芝テック<6588>、セ硝子<4044>、椿本チエイン<6371>、ウシオ電<6925>辺りの動向が注目されそうだ。 <AK> 2022/05/12 08:13 オープニングコメント ソニーGや任天堂などの決算反応に市場の関心集まる  11日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、こう着ながらも底堅い動きが期待されそうだ。10日の米国市場はNYダウが84ドル安だった。インフレの重要指標となる消費者物価指数(CPI)の発表を控えて警戒感も強く、終日神経質な展開が続いた。ただし、金利の上昇が一段落しハイテクは買戻しが優勢となったことからナスダックは反発。シカゴ日経225先物清算値は大阪比160円安の26110円。円相場は1ドル130円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行で始まろう。米国同様、CPIの発表待ちとなることから、積極的な売買は手控えられ、先物主導の売買に振らされやすい需給状況は続きそうだ。ただし、昨日の26000円割れで、いったんは売り一巡感が意識されるほか、CPIを前に売りに傾いたヘッジを緩める動きも見られる可能性はあると考えられ、26000円水準での底堅さは見られそうである。積極的に買い上がる動きは期待しづらいものの、押し目狙いの動きに向わせよう。 また、ショートカバー中心とはいえ、ナスダックの反発により、ハイテク株を見直す動きも見られそうだ。ソニーG <6758>の決算反応にも投資家の関心は集まりやすいほか、任天堂<7974>はコンセンサスを下回る今期見通しながら、1株を10株とする株式分割のほか、配当の増額修正を発表しており、こちらの市場反応が注目されるところ。強い値動きを見せてくるようだと、投資家のセンチメントにも影響を与えてくることになるだろう。 また、昨日の日経平均は前場半ば辺りから持ち直す動きを見せて、引けにかけて下落幅を縮めていた。26240円から26300円辺りにマドを空けているため、これを埋めてくるようだと売り方の買い戻しの動きも強まる可能性はありそうだ。物色としては引き続き決算を手掛かりとした日替わり的な動きになりそうである。もっとも、昨日は引け後に決算を発表した企業は200社を超えている。薄商いのなかでは好決算ながらも物色対象に広がりは期待しづらく、決算評価も流動性のある銘柄のほか、材料系の銘柄などに向わせよう。 <AK> 2022/05/11 08:13 オープニングコメント 物色としては引き続き決算を手掛かりとした日替わり的な対応  10日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、いったんはリバウンドを意識した展開が期待されそうだ。9日の米国市場はNYダウが653ドル安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策の正常化を目指し緩和解除を開始したため、投資家によるリスク資産を軽減する動きが継続。中国のコロナによる都市封鎖も継続しサプライチェーン混乱も継続、加えて、FRBの急速な利上げにより景気後退入りへの懸念も強まり、引けにかけては下げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比410円安の25980円。円相場は1ドル130円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップダウンから始まろう。日経平均は4月27日につけた直近安値26051.04円を下回ってくる可能性があり、もち合いレンジの下限を割り込んでくる展開が警戒される。ただし、節目の26000円割れとなれば、売り方にとってもいったんはショートカバーを入れるタイミングになる可能性があることから、売り一巡後は短期的にはリバウンドを意識した底堅さが見られる可能性はありそうだ。もっとも、明確な底入れ感は確認できていないことから、短期的な売買にとどまりやすく、戻り売りスタンスが多そうだ。 米国では主要な株価指数は揃って年初来安値を更新している。長期金利の上昇が警戒されるなか、11日には4月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えているため、インフレ懸念が高まるようだと、一段の下落を警戒したセンチメントとなる。また、中国ではロックダウン解除の動きは見られず、これに伴うサプライヤー問題への警戒が高まっている状態だ。短期的にはショートカバーから底入れ期待も出てくる可能性はあるものの、積極的なリバウンドを狙った動きは考えづらいところ。 また、戻りの鈍さが意識され、直近安値を下回った水準が続くようだと、買い方のヘッジ対応が加速する動きも警戒しておきたいところであろう。物色としては引き続き決算を手掛かりとした日替わり的な対応となる。昨日は決算を受けて郵船<9101>が売られる一方で、川崎船<9107>が大きく買われるなど、セクター間でも明暗がはっきり出てきているため、より決算内容に神経質になるだろう。 なお、昨日の引け後の決算については、フクダ電子<6960>、MKシステム<3910>、Appier<4180>、加賀電子<8154>、KNTCT<9726>、キッツ<6498>、太平製作所<6342>、船井総研<9757>、ニーズウェル<3992>、コムチュア<3844>、バルテス<4442>辺りが注目される。 <AK> 2022/05/10 08:29 オープニングコメント 個人や短期のヘッジファンドなどによる決算を手掛かりとした日替わり物色が中心  9日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、次第にこう着感が強まりそうだ。6日の米国市場はNYダウが98ドル安だった。4月雇用統計で雇用の伸びが予想を上回り労働市場のひっ迫が再確認されたため連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ加速が警戒された。金利動向に左右される形で、一時上昇に転じる局面もあったが、戻り売り圧力が強く、終日軟調に推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比225円安の26885円。円相場は1ドル130円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行で始まろう。日経平均は6日の上昇部分を失う格好となるため、27000円近辺や25日、75日線接近では上値の重さが意識されやすくなると見られる。G7首脳はロシア産原油の禁輸に向けて取り組むと表明したことから原油先物相場の上昇のほか、中国・上海でロックダウンの早期解除のめどが立っていないことなども重荷となりそうだ。先物主導で短期筋の売り仕掛け的な動きが入りやすいと見られ、値動きの荒い展開には注意する必要がありそうだ。 一方で、今週は決算発表が集中することから、投資家の関心が企業の業績に向かうことになるだろう。機関投資家は決算が通過するまでは積極的には動かないと考えられ、個人や短期のヘッジファンドなどによる決算を手掛かりとした日替わり物色が中心になると見ておきたい。また、岸田首相は先週、ロンドンの金融街シティーで講演し「資産所得倍増プラン」を進めることを明らかにした。また、新型コロナウイルス対策について6月にも段階的に見直す方針を表明し、水際対策のほか国内活動の緩和も視野に入れるようであり、日米金利差拡大による円安基調が続くなか、海外勢による資金流入への期待が高まる可能性がある。そのため、売り一巡後は次第に底堅さが意識されると見られるほか、売り仕掛け的な動きに対しては押し目狙いの資金流入が意識されよう。 物色については決算を手掛かりとしたなか、ナスダックが連日で年初来安値を更新している状況であるため、内需系企業の決算反応が注目されよう。調整が続いていた銘柄については、大幅減益見通しといったものではなければ、ひとまずアク抜け感が台頭する可能性はありそうだ。なお、6日取引終了後に決算を発表したところでは、JAL<9201>、テクノスマート<6246>、ヘリオスTH<6927>、ヒロセ電<6806>、栗田工<6370>、アルメディオ<7859>、JIG−SAW<3914>辺りが注目されそうである。 <AK> 2022/05/09 08:17 オープニングコメント 個別の決算を手掛かりとした日替わり的な物色が中心に  6日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、次第にこう着感が強まりそうだ。5日の米国市場はNYダウが1063ドル安だった。1-3月期非農業部門労働生産性が1947年来の大幅低下となったほか、新規失業保険申請件数が予想外に増加するなど冴えない経済指標を受けて売り先行の展開。米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締めペースでの高インフレ抑制は困難との懸念が強まり金利が再び上昇に転じ10年債利回りが3.1%に達すると、引けにかけた更なる売り圧力となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比75円安の26735円。円相場は1ドル130円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。注目された4日の米連邦公開市場委員会(FOMC)でFRBは0.50%の利上げを決定した。これについては予想通りの内容だったほか、警戒を高めていた0.75%の利上げには慎重な姿勢を見せたことから、4日のNYダウは932ドル高と大幅に上昇した。この流れを引き継ぐ格好からのアク抜け的な相場展開が期待されていたが、5日の下落によって幻の上昇といったところだろう。4日のシカゴ先物清算値は27420円だったこともあり、日本が連休中の上昇部分は帳消しとなった。 もっとも、連休中の乱高下の影響は回避できた格好のため、一段の需給懸念には繋がらないだろう。ゴールデンウイーク後半であることから市場参加者は限られているため、売り一巡後は下げ渋る動きが意識されやすい。また、来週は国内で決算発表が集中する。2400社を超える発表が予定されており、週末にはおよそ1200社が予定されていることから、週を通じて様子見ムードが強まりやすく、個別の決算を手掛かりとした日替わり的な物色が中心になりそうだ。 なお、2日の決算では、HCSHD<4200>、TOA<6809>、ADWAYS<2489>、イード<6038>、グローブライ<7990>、寿スピリッツ<2222>辺りが注目されると見られ、短期的な値幅取り狙いの資金が向かいそうである。その他は、グローベックスの米株先物の動きを睨みながらの展開になろうが、米国市場は前日の大幅な下げに対するリバウンドが意識されやすいと考えられ、指数インパクトの大きい値がさ株などは押し目狙いのスタンスになりそうだ。 <AK> 2022/05/06 08:28 オープニングコメント 米株安嫌気も参加者限られるなか、決算を発表した銘柄での値幅取り狙い  2日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、次第にこう着感が強まりそうだ。4月29日の米国市場はNYダウが939ドル安だった。4月シカゴ購買部協会景気指数や4月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値が予想を下回ったため景気減速への懸念は強まった。また、アマゾンは1-3月期決算で7年ぶりの赤字を計上したほか、4-6月期見通しが予想を下回ったことが嫌気されて大幅に下落したことが投資家のセンチメントを冷ます格好となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比140円安の26730円。円相場は1ドル130円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売りが先行することになろうが、28日の米国市場ではメタ・プラットフォームズが17%超の上昇で相場をけん引していただけに、アマゾンの決算を受けた翌日の下落インパクトは大きそうだ。日経225先物は28日終了後のナイトセッションで一時27380円まで上昇する場面も見られていたこともあり、大幅下落に対するヘッジ対応の動きが強まりやすいところだろう。28日の日経平均は急激な円安の動きから引けにかけて強含む展開から5日線を突破してきていたが、再びこれを下回ってくることになりそうだ。 ただし、連休の谷間であることから積極的な市場参加者は限られていると見られ、売り一巡後はこう着感が強まりやすいところ。28日引け後に決算を発表した富士通<6702>、NEC<6701>、日電硝<5214>、新光電工<6967>、アルプスアル<6770>が決算を評価する動きを見せてくるようであれば、センチメントを冷ます動きにはならず、決算を評価した動きは広がりを見せてくる可能性はありそうだ。 もっとも、連休中の5月3-4日に開催する米連邦公開市場委員会(FOMC)待ちとなることから、売り買いともに手控えられやすいところ。直近の米国市場の下落影響からはFOMC通過後のアク抜けを意識した押し目狙いの動きは入る可能性はありそうだ。ただし、来週には2400社超の決算発表が控えていることもあり、これが通過するまでは機関投資家などは動かないと見られる。短期的な売買が中心となるなか、直近で決算を発表した銘柄などに値幅取り狙いの資金が集中することになろう。 <AK> 2022/05/02 08:26 オープニングコメント ナスダックは下落もメタ急伸でハイテク株の支援材料に  28日の日本株市場は、やや買い先行で始まった後は、次第にこう着感が強まりそうだ。27日の米国市場はNYダウが61ドル高だった。マイクロソフトやビザの決算を好感した買いが相場を支える格好から買い先行で始まった。その後、3月中古住宅販売成約指数が予想を下振れ一時下落に転じるも、中国の2都市でコロナ感染が落ち着く兆しとの報道で、世界経済の成長減速への脅威も後退し上昇に転じた。ハイテクは金利高が重荷となったことから、ナスダックは小幅に下落。シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円安の26375円。円相場は1ドル128円40銭台で推移している。 シカゴ先物は日中大阪比で小幅に下落しているが、取引終了後に決算を発表したメタ・プラットフォームズが時間外で急伸しており、指数インパクトの大きい値がさ株への支援材料になりそうだ。また、TDK<6762>は引け後の決算を受けてADR市場で買われていることも、ハイテク株への支援材料になるだろう。大型連休前で積極的にポジションを取りに行く動きは限られるものの、日経平均は前日までの調整で節目の26000円水準まで下げたこともあり、一段安を狙ったショートの動きも手控えられそうだ。 そのため、26000円をボトムとした26500円辺りを意識したトレンドに向かいやすいと見られる。引けにかけてのポジション調整の動きには注意する必要があるものの、決算が通過し、見直し余地が期待される銘柄などへは、ある程度長期的なスタンスのなかでの押し目狙いの動きも入りそうだ。また、TOPIX浮動株比率変更に伴う需給面の動きも意識されやすく、ウエート上昇が見込まれる銘柄などへは上昇を狙った動きなども入りやすいだろう。 中小型株についてはマザーズ指数が700ポイントで底固めを見せてくることができれば、日計りではあるものの、メタ・プラットフォームズの急伸を手掛かりにIT系の銘柄などへは個人主体の値幅取り狙いの動きもありそうだ。決算に絡んだところでは、TDKのほか、OLC<4661>、アドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>、フジクラ<5803>などに関心が集まろう。 <AK> 2022/04/28 08:32 オープニングコメント 下へのバイアス強まるなか、良好な決算を発表した企業に対しての押し目狙いの動き  27日の日本株市場は、ギャップスタートとなり、売り一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。26日の米国市場はNYダウが809ドル安だった。高金利や景気後退懸念で投資家心理が悪化し売り先行で始まった。その後も中国のロックダウン地域が拡大するとの警戒やサプライヤー問題への懸念なども高まるなか、投資家のセンチメントを冷ます格好に。さらに、主要企業決算では全般的に内容は予想を上回っているものの、コストの上昇などを理由に悲観的な見通しが目立ち、投資家のさらなる失望感に繋がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比585円安の26065円。円相場は1ドル127円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップスタートになろう。シカゴ先物は一時25970円と節目の26000円を下回った。日経225先物もナイトセッションで25970円まで下落し、26000円で終えている。4月13日につけた26240円を下回り、一気に節目の26000円水準まで下げてきたことから、朝方はインデックスに絡んだ売りが日経平均を押し下げる格好になりそうだ。26000円までの下げで、いったんはボトム形成も意識されやすく、売り一巡後は自律反発狙いの動きもありそうだ。 もっとも、主要企業の決算発表が本格化するなか、前日の取引終了後に決算を発表したファナック<6954>はコンセンサスを下回ったこともあり、指数インパクトが大きい銘柄でもあるため、売り方にとっては仕掛けやすいだろう。まずはファナックが売り一巡後に出直り基調を見せてくるかを見極めたいところ。また、米国においてもハイテク企業の決算が相次いで発表されているが、時間外で弱い動きを見せている銘柄も目立っているため、目先底確認からの反転といった流れに期待しづらい。 また、売り優勢のなか、前引けにかけてはTOPIXの下落率に関心が集まりやすいだろう。下落率が2.0%を超えてこなければ、後場の日銀のETF買い入れといった需給要因も期待できないことから、TOPIXの水準次第ではランチタイムから先物主導でショートを仕掛けてくる動きには注意する必要がありそうだ。物色としては指数連動の高い銘柄は避ける格好となるが、良好な決算を発表した企業に対しての押し目狙いの動きは期待される。また、インデックス売買の影響を避ける格好から中小型株に向かいやすいところではあるが、ナスダックが年初来安値を更新するなか、グロース銘柄も手掛けづらい。 <AK> 2022/04/27 08:21 オープニングコメント 短期的な資金中心も、いったんは自律反発狙いの動きを意識  26日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、こう着の強い相場展開になりそうだ。25日の米国市場はNYダウが238ドル高だった。中国の都市封鎖が世界経済の減速に繋がるとの懸念や中国株式市場の下落が嫌気され、NYダウは一時500ドル近く下落した。ただし、売り一巡後は金利低下のほかテスラのイーロン・マスクCEOによるツィッター買収が正式発表されると、ハイテク株を中心に切り返す展開に。シカゴ日経225先物清算値は大阪比255円高の26795円。円相場は1ドル128円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まろう。日経平均は前日のギャップダウンで節目の26500円を一時割り込んでおり、いったんは自律反発狙いの動きを意識させてきそうだ。ただし、節目の27000円接近では強弱感が対立しやすく、日中は上海市場や米株先物の動向を睨みながらの展開になりそうだ。米国ではマイクロソフトなど大型テック株や半導体株の決算を控えていることから、積極的にはポジションを傾ける動きはなく、短期的な資金が中心になろう。 また、テクニカル面では27000円水準には5日、75日線のほか、一目均衡表では雲上限や転換線が位置している。この水準を捉えてくる展開は考えづらいところであり、同水準では戻り待ちの売り圧力も強まりやすいことは意識しておきたい。もっとも直近の急落によって買い方のポジション圧縮が一巡する一方で、売りに傾いている可能性はありそうだ。米国についても、金融引き締めを織り込みに行った先週からの出来高を伴っての下落におけるポジション圧縮は、いったんはピークを打った可能性も意識されてくる。米ハイテク株の決算反応次第の面はあるものの、リバウンドを想定したスタンスに向かう展開に期待したいところだろう。 また、テスラのイーロン・マスクCEOによるツイッター買収を受けて、ハイテク株のほかグロース株への刺激材料となる可能性も意識されそうだ。マザーズ指数は節目の700ポイントを割り込んできたこともあり、こちらも自律反発を狙った個人主体の資金流入も見られそうである。ただし、短期資金が中心であることから、資金の逃げ足の速さには注意しておきたい。 <AK> 2022/04/26 08:18 オープニングコメント 売り先行で始まった後は、GWを控えこう着の強い相場展開に  25日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、こう着の強い相場展開になりそうだ。22日の米国市場はNYダウが981ドル安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が大幅利上げを示唆したことを受けた投資家心理の悪化で、年内の利上げペース加速を警戒した売りが続き、引けにかけて下げ幅を拡大した。セクター別では、ヘルスケア機器・サービスや電気通信サービスの下げが目立った。シカゴ日経225先物清算値は大阪比345円安の26755円。円相場は1ドル128円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行で始まることになりそうだ。これにより、今後は26500円や4月12日につけた26304円辺りが意識されてくる可能性も出てくるため、一段と神経質にさせてくることになろう。ただし、VIX指数は28を超えてきたものの、日経225先物の下落率は1.4%程度にとどまっており、米国市場の大幅下落ほどリスクオフには向かわない可能性もありそうだ。ゴールデンウイーク(GW)を控えているほか、GW中に5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されることから積極的な売買は手控えられると考えられる。 そのため、先物主導による短期的な売買に値幅が出る可能性はあるものの、その後のショートカバーの動きも速いと見られる。また、今週は米国では大型テック株の決算が控えているほか、国内においても主要企業の決算が本格化することから仕掛け的な動きも出にくいところだろう。また、米国市場は出来高を伴っての大幅な下落だったことから、今後の利上げを一気に織り込む形でリスクポジションを圧縮した可能性はありそうだ。グローベックスの米株先物で底堅さが意識されるようだと、目先的な底入れ感も高まってくる可能性から、リバウンド機運に繋がる展開も想定しておきたいところだろう。 物色については指数インパクトの大きい値がさ株が売り先行で始まることから、値がさハイテク株などの売り一巡後の短期的なリバウンド狙いのほか、主要企業の決算が本格化するため、低迷している銘柄などへはアク抜けを想定した先回り的な動きを見せてくるかが注目される。また、中小型株についてはマザーズ指数の700割れが意識されるなか、一気に3月安値水準に接近する局面においては、自律反発を狙った押し目拾いの動きも見せてくる可能性があるだろう。 <AK> 2022/04/25 08:23

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