注目トピックス 経済総合ニュース一覧
注目トピックス 経済総合
銀リンク債を対象とするコール型eワラントが前日比2倍の大幅上昇(20日10:02時点のeワラント取引動向)
新規買いは原資産の株価上昇が目立つ王子ホールディングス<3861>コール52回 2月 575円を順張り、住友金属鉱山<5713>コール285回 2月 4,550円を順張りで買う動きや、原資産の株価下落が目立つ商船三井<9104>コール125回 2月 8,500円を逆張り、日本郵船<9101>コール145回 2月 8,700円を逆張り、日本郵船コール145回 2月 8,700円を逆張りで買う動きなどが見られる。手仕舞い売りとしてはソニーグループ<6758>コール410回 2月 14,000円、ウーバー・テクノロジーズプット56回 2月 35米ドル、日本郵船コール146回 2月 9,800円などが見られる。上昇率上位は銀リンク債コール85回 2月 30米ドル(前日比2倍)、商船三井プット110回 2月 6,500円(+61.8%)、コナミホールディングス<9766>コール77回 2月 7,100円(+60.0%)、伊藤忠商事<8001>コール131回 2月 4,450円(+57.1%)、コナミホールディングスコール78回 2月 8,000円(+50.0%)などとなっている。(カイカ証券)
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2022/01/20 10:29
注目トピックス 経済総合
NYの視点:世界各国中銀、早期に積極的な引き締め観測強まる
米連邦準備制度理事会(FRB)は高インフレ長期化を抑制するために年内に4回超の利上げを金利先物市場は織り込み始めた。一部エコノミストは5回以上の利上げを予想している。3月FOMC開始時に50ベーシスポイントの大幅利上げ予想も浮上。資産購入縮小終了後に速やかに、バランスシートの解消に着手すると見られている。ただ、早期の積極的な利上げ観測が強まっているのは、FRBだけではない。カナダの12月消費者物価指数(CPI)は前年比+4.8%となった。伸びは11月+4.7%から拡大し、1991年以降30年ぶり最大を記録。高インフレを制御するため、カナダ中銀は来週26日に予定されている金融政策決定会合で積極的な引き締めを開始するとの見方が強まった。年内に積極的な利上げを続け政策金利を2%まで引き上げると、米国より積極的な利上げが織り込まれつつある。英国の12月インフレ率も前年比+5.4%と予想以上に拡大し1993年以降ほぼ30年ぶり最大を記録。英国中銀が2月3日に予定している金融政策決定会合での利上げ観測が強まった。各国同じようなタイミングペースでの大規模緩和解除が見込まれ、為替材料となる各国の金利格差が大きく乖離するとは思えず、為替への影響は思いのほか少なくなる可能性がある。
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2022/01/20 08:06
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メキシコペソ円は、もち合いとなりそう サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)
皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、メキシコペソ円についてのレポートを紹介します。陳さんはまず、メキシコペソ円について、『特に材料となる経済指標もなくもち合いとなりそうだ』と述べています。次に、『原油価格の上昇はサポート要因となろう。21年12月消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で7.36%上昇した。メキシコ中銀の政策目標(2.0~4.0%)の上限である4.0%を10カ月連続で上回った』と伝えています。続けて、『メキシコ銀行(中央銀行)はインフレを抑えるために、21年12月中旬の金融政策決定会合で政策金利を0.5%引き上げて5.5%にした。5会合連続の利上げを決めたが、依然として、名目金利からインフレ率を差し引いた実質金利は−1.86%で、マイナス金利から脱却できていない』と解説し、『実質金利をプラスにするには、少なくとも2.0%ポイントの利上げが必要だろう。メキシコ中銀は今年最初の金融政策決定会合で、再び利上げに動く可能性が高い』と考察しています。また、『メキシコ銀行は3日、外国からメキシコへの21年11月の送金額が前年同月比38%増の約46億6500万ドル(約5400億円)になったと発表した。主な働き先である米国の経済が回復しているほか、メキシコ出身の移民が増えたことで母国への送金が伸びた。前年同月を上回るのは19カ月連続。9カ月連続で40億ドルを上回った。1~11月累計では約468億3400万ドルと、前年同期比で27%増えた。移民の送金がペソをサポートしている』と伝えています。こうしたことから、陳さんはメキシコペソ円の今週のレンジについて、『5.55円~5.70円』と予想しています。参考にしてみてくださいね。上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の1月18日付「メキシコペソ円今週の予想(1月18日)」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。フィスコリサーチレポーター 花田浩菜
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2022/01/19 17:42
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連載コラム:日本のペイパル・マフィア(第4回)村口和孝さん前編【実業之日本フォーラム】
私が「日本版ペイパル・マフィア」と位置づける人々について紹介していく本連載。2人目にご紹介するのは、1998年に日本初の個人型ベンチャーキャピタル「NTVP(日本テクノロジーベンチャーパートナーズ)」を設立した村口和孝さんです。村口さんは大学卒業後に入社して14年間勤めたジャフコ(旧日本合同ファイナンス)を辞めて独立し、NTVPを立ち上げました。それは、当時の日本のベンチャーキャピタルのあり方に疑問を感じたからだといいます。「スタートアップとは、まだ会社組織による運営に至っておらず、人が集まってパートナーシップ的なもので運営されている段階を言います。もちろんスタートアップも枠組みとしては株式会社ですが、実際に事業を運営していく中で、最初は商品サービスを試行錯誤しながらヒットを狙い、ようやく確信が持ててから従業員を雇います。さらに組織を作り、内部統制し、予算を管理し、ビジネスモデルを効率的かつ大規模に展開できるようになって、初めて『カンパニー』となってIPOできる。ですからスタートアップのパートナーシップ的なプロセスの支援というものは本来、組織化される前の段階が長いため、個人のパートナーシップに基づいて行われるのが当然なのです」「かつて日本では歴史的にベンチャーキャピタルが金融機関の新サービスとして立ち上がり、株式会社組織がベンチャー投資を手掛けてきたわけですが、これは世界でもめずらしいミスマッチな形態といえます。シリコンバレーのベンチャーキャピタルは、個人のベンチャーキャピタリストが集まってLPS(リミテッド・パートナーシップ、投資事業有限責任組合)となるのが一般的です。私は、日本でもスタートアップ支援は個人主体のパートナーシップをベースに、特に組織化前の創業期を支援すべきだと考え、NTVPを立ち上げました」(村口さん)。NTVP立ち上げの翌年には創業間もない南場智子氏率いるディー・エヌ・エーへの支援を決定し、出資。ディー・エヌ・エーは、一時は破綻寸前まで追い込まれながらも2005年にマザーズへ上場、売り上げが100億円を超えた2007年には東証一部昇格を遂げ、その後も急成長を続けてきたことは皆さんもご存じのとおりです。また、私が創業メンバーとなり2006年に立ち上げたウォーターダイレクト(現プレミアムウォーターホールディングス)もNTVPの出資を受け、2013年にマザーズ上場を果たし、時価総額1000億円超えを達成するまでになりました。このほか、村口さんがパートナーシップを築き関わった数々の創業物語については、ぜひ村口さんの著書『私は、こんな人になら、金を出す!』(講談社+α新書)もお読みください。近年の村口さんには、かつて支援したスタートアップで上場を遂げた企業から改めて「創業時代の精神を取り戻させてほしい」と声がかかることも増えたといい、複数の上場企業で社外取締役を務めていらっしゃいます。「ここ数年、上場企業の社外取締役のあり方が活発に議論されるようになっていますが、実際に自分自身が社外取締役としての経験を積むことでさまざまな気づきを得ることができました」「振り返ると、投資事業組合としての投資判断、スタートアップ経営への関与(ハンズオン)、その中でのヒット商品づくり、ビジネスモデルづくり、組織づくり、上場審査に耐える会社づくり、さらに上場後も改革を続けて会社を発展させていくという全プロセスを体験できたと感じます。私が20年かけてやってきたこれらの体験は、一般に2、3年で人事異動があるサラリーマンのままでは得ることができなかったものでしょう。今後は、こうした一連の体験を積み、様々なパートナーシップを自在に築くことが出来るスタートアップ支援のプレイヤーが日本でももっと増えると期待しています」(村口さん)。次回後編では、村口さんが日本のスタートアップ環境を盛り上げるために取り組んでいることをご紹介します。【村口和孝さんプロフィール】日本テクノロジーベンチャーパートナーズ ジェネラルパートナー、慶應義塾大学大学院経営管理研究科講師1958年、徳島県生まれ。84年に慶応義塾大学経済学部を卒業後、野村証券傘下のベンチャーキャピタル会社である日本合同ファイナンス(現ジャフコ)に入社。14年勤務した後、98年に独立し、日本初の個人型ベンチャーキャピタルである投資事業有限責任投資事業組合「日本テクノロジーベンチャーパートナーズ(NTVP)」を設立。ディー・エヌ・エー、インフォテリア(現アステリア)、ウォーターダイレクト(現プレミアムウォーターホールディングス)、イメージワン、IPS、ブシロード、JPYCなど多数の企業を支援し、個人投資家ベースの独立系ベンチャーキャピタリストとして日本で類を見ない実績を収めている。ボランティアで「青少年起業体験プログラム」を各大学や高校で実施。2007年から慶應ビジネススクール講師。「ふるさと納税」の提案者としても知られる。レオス・キャピタルワークス株式会社代表取締役 会長兼社長 最高投資責任者(CIO)藤野 英人(ふじの・ひでと)国内・外資大手資産運用会社でファンドマネージャーを歴任後、2003年レオス・キャピタルワークス創業。「ひふみ」シリーズ最高投資責任者(CIO)。投資啓発活動にも注力し、JPXアカデミーフェロー、東京理科大学上席特任教授、早稲田大学政治経済学部非常勤講師、叡啓大学客員教授を務める。一般社団法人投資信託協会理事。近著に『投資家みたいに生きろ』(ダイヤモンド社)、『14歳の自分に伝えたい「お金の話」』(マガジンハウス)。■実業之日本フォーラムの3大特色実業之日本フォーラム( https://jitsunichi-forum.jp/ )では、以下の編集方針でサイト運営を進めてまいります。(1)「国益」を考える言論・研究プラットフォーム・時代を動かすのは「志」、メディア企業の原点に回帰する・国力・国富・国益という用語の基本的な定義づけを行う(2)地政学・地経学をバックボーンにしたメディア・米中が織りなす新しい世界をストーリーとファクトで描く・地政学・地経学の視点から日本を俯瞰的に捉える(3)「ほめる」メディア・実業之日本社の創業者・増田義一の精神を受け継ぎ、事を成した人や新たな才能を世に紹介し、バックアップする
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2022/01/19 14:38
注目トピックス 経済総合
(中国)上海総合指数は0.06%安でスタート、米金利高や海外株安を警戒
19日の上海総合指数は売り先行。前日比0.06%安の3569.63ptで寄り付いた後は、日本時間午前10時47分現在、0.02%安の3569.10ptで推移している。米金利高や海外株安が警戒されている。また、新型コロナウイルス感染対策の強化に伴う行動制限の強化も引き続き嫌気されている。一方、国内の金利低下や景気対策への期待などが引き続き指数をサポートしている。
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2022/01/19 10:50
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ソニーグループを対象とするプット型eワラントが上昇率上位にランクイン(19日10:01時点のeワラント取引動向)
手仕舞い売りとしては日経平均 マイナス3倍トラッカー79回 3月 34,500円、Inpex<1605>コール231回 2月 950円などが見られる。上昇率上位はソニーグループ<6758>プット352回 2月 10,000円(+88.5%)、ソニーグループプット353回 2月 12,000円(+82.4%)、ソニーグループプット354回 2月 14,000円(+70.4%)、村田製作所<6981>プット192回 2月 7,500円(+44.7%)、村田製作所プット193回 2月 8,800円(+40.5%)などとなっている。(カイカ証券)
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2022/01/19 10:25
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コラム【アナリスト夜話】目指すはシャネルバッグの値上げ力(マネックス証券チーフ・アナリスト大槻奈那)
15日は、全国セミナーを開催させていただきました。ご参加の皆さんありがとうございました。最後のパネル・ディスカッションの「今年の注目点」では、今回は5人のメンバーのうち3人が「インフレ」を挙げました。これだけ被るのは少々珍しいです。確かに、14日に発表された昨年12月の日本の企業物価指数は前年比8.5%上昇と強烈な数字でした。消費者物価指数との差は8ポイントにも上りますから、早晩消費者に転嫁されると考えるのが自然でしょう。若い方々にとって、モノの値段が一斉に、目に見えて上昇するというのは教科書だけの世界かもしれません。日本で年率2%以上物価が上昇したのは、消費税増税影響を除けば1990年代初頭が最後です。当時の上昇は今回同様、人件費の上昇や原料高に押されたことが主因でした。今回は、コロナからの回復による需要の急速な巻き返しも加わっています。加えて、海外ではこの機を戦略的に生かす例も見られます。例えば、高級ブランド・シャネルは、昨年だけで4回、合計35%も値上げしました。私の記憶する定番バッグの価格は30万円前後でしたが、今やなんと約100万円です 。価格を引き上げることでプレミアム感を際立たせ、エルメス並みのステータスに仕立てようという意図があるようです。日本企業は、残念ながらブランド力がある企業でも「値上げ力」が弱い印象があります。行列ができる人気のラーメン屋さんなら値上げしてもいいと思うのですが、値上げに慣れていない消費者に背を向けられないかという恐怖心からか、価格維持にこだわります。しかし、今後予想されている賃上げとともに値上げの波が広がれば、値上げアレルギーも多少は緩和されるでしょう。そうなれば、唯一無二の商品・サービスには利益率改善の好機となるのではと思います。90年代にはコカ・コーラやたばこなどの嗜好品が価格戦略で効果を上げたようですが、今回はどうでしょう。日本企業の価格改定は4月が通例です。これまでも消費税増税時にこの話題は出ましたが、今年は格別な年になりそうです。マネックス証券 チーフ・アナリスト 大槻 奈那(出所:1/17配信のマネックス証券「メールマガジン新潮流」より、抜粋)
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2022/01/19 09:24
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NYの視点:米3月FOMCで50BPの利上げ観測も浮上
著名投資家でヘッジファンド運営会社パーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントを率いるビル・アックマン氏は、米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレを抑制するために今年、25ベーシスポイントの利上げを3回から4回行うだろうとの見通しを示した。さらに、FRBがインフレファイターとしての信頼を取り戻すために3月の利上げ開始時に50bp引き上げ市場にショックを与える可能性があると指摘した。同氏の考えでは、FRBがいくらか信頼を失ったことがインフレ期待に影響を与えているとの見方で、50BPの利上げにより、インフレ期待を抑制することが可能になると説明した。ドイツ銀のエコノミストも顧客向けレポートの中でFRBの金融政策がかなり立ち遅れていたため、ここにきて想定以上に早期で、早いペースでの引き締めが必要になるとの考えを示した。3月に利上げを開始し、バランスシート縮小を早期に発表。第2四半期にも開始する可能性を指摘した。1990年半ばの引き締めサイクルのような50bp の利上げの可能性は予想しないが、除外はしないと指摘。大幅な利上げには、インフレの進展が抑制されている明確な証拠が必要になると説明した。JPモルガンのアセットマネージメントのグローバルヘッドはインタビューで、年8回の利上げの可能性を指摘。同銀のダイモンCEOは最多7回の利上げもあり得ると言及している。米金利先物市場では年4回超の利上げを織り込み始めた。同時に、市場はQT(quantitative tightening)を織り込んでいる。一方、ここにきて、消費者信頼感を始め、回復鈍化の兆しも見られる。30年物の住宅ローン金利も前年に比べて75ベーシスポイント上昇しており、今まで経済の回復をけん引してきた住宅市場の伸びを抑制する可能性もある。FRBが回復をさらに損なうことなく、インフレを抑制できるかどうかが今後の焦点となる。
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2022/01/19 07:36
注目トピックス 経済総合
(中国)上海総合指数は0.01%高でスタート、金融緩和スタンスを引き続き好感
18日の上海総合指数は買い先行。前日比0.01%高の3541.89ptで寄り付いた後は、日本時間午前10時54分現在、0.26%高の3550.72ptで推移している。金融緩和スタンスが引き続き好感されている。一方、新型コロナウイルス感染対策の強化に伴う経済活動の停滞懸念が高まっていることが指数の足かせになっている。
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2022/01/18 10:59
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中国的特徴に満ちた危機の一年(2)【中国問題グローバル研究所】
【中国問題グローバル研究所】は、中国の国際関係や経済などの現状、今後の動向について研究するグローバルシンクタンク。中国研究の第一人者である筑波大学名誉教授の遠藤 誉所長を中心として、トランプ政権の ”Committee on the Present Danger: China” の創設メンバーであるアーサー・ウォルドロン教授、北京郵電大学の孫 啓明教授、アナリストのフレイザー・ハウイー氏などが研究員として在籍している。関係各国から研究員を募り、中国問題を調査分析してひとつのプラットフォームを形成。考察をオンライン上のホームページ「中国問題グローバル研究所」(※1)にて配信している。◇以下、「中国的特徴に満ちた危機の一年(1)【中国問題グローバル研究所】」の続きとなる。「行く手には困難な年月が待ち受けるのみ」2年前のコラムで、来たる2020年代に中国がどれほどのことを実現できるか考察した。 そして、経済的なストレスと、地政学的情勢の悪化の両方に直面しているため、中国の行く手には困難な年月が待ち受けるだけだと書いた。そのコラムから数ヵ月もしないうちに、中国と世界は、中国で最初に確認されたウイルス、COVID-19の流行に巻き込まれた。だが中国は、非常に厳しい規制措置をとり、数ヵ月のうちにほぼ正常な状態に戻りつつあった。欧州、また特にアメリカと比べると、中国の統治モデルが勝利を収めたように見えたが、それもすべて過去のことだ。感染者数と関連死を成功の唯一の尺度とするのであれば、中国は依然として他国よりも優位な状況にあると言えるが、ただしパンデミックとは、複雑かつ動的なシステムである。 以前中国が直面していたウイルスはもはや流行しておらず、国民が接種したワクチンの効果も比較的弱くて持続期間も短い。中国型モデルは、世界中でこの感染症がエンデミックとなった状況での生活について、他国の参考にはならないのである。2020年の中国の成功は、パンデミック後の世界において中国を優位な立場にすることはなかった。そして、国境を超えた移動が事実上存在しないため、中国は、世界から厳重に封鎖された状態を続けている。新型コロナウイルスだけではなく、中国の経済モデルがほぼ行き詰ってしまったことで、困難な年月が続くことが予想された。増大する若い労働力を携え、WTO加盟の恩恵を受けながら容易に成長を遂げていた時期は、すでに過ぎ去った。過去10年以上にわたり、中国は、経済に投入する信用とレバレッジを増やしてきたことで、成長率を次第に低下させてきた。 華融と恒大の失敗は、その明らかな証拠である。リーマンショック後の信用拡大について警告が発せられていたにも関わらず、中国指導部の最上層部は、2016年になるまで、メッセージを真の意味で理解していなかった。それ以来、一連の信用拡大抑制が試みられてきたが、その結果は玉石混淆となっている。中国恒大集団の凋落は、政府の「三道紅線」政策によって、多額の負債を抱えた不動産会社の資金調達力が大幅に制限されたことに端を発したと考えて間違いない。そうである以上、政策を変更し、信用拡大を図ればいいはずだ。 だが、指導部はあえてそうしないことを選んでいる。鶴崗のような都市はすでに債務に苦しんでおり、北京中心部、長江デルタ、広東省といった地域の外側においては、さまざまな州が、限られた歳入ではカバーしきれない負債を抱えているのだ。これほど多くの経済的打撃を受けていながら、中国経済は全般的に順調に見える。それはなぜだろうか? 逸話的なストーリーに目を向ければ、企業に対する締め付けが広く支持されているように思われるだろう。 その一因となっているのが、政府による巧妙なメッセージの発信だ。習近平氏は、党の覇権の下で中国を再生させるという壮大なビジョンを持っており、民間部門への締め付けを説明し正当化する「共同富裕」というスローガンを打ち出してきた。 国内の大手テック企業による独占または複占に対する取り締まりは、確かに国民の人気を集めた。ギグエコノミーの配達員の賃金と労働条件向上の必要性が認められたことも、同じく好評であった。実際に先進国においても、そうした施策は、多くの人から歓迎されるはずだ。 テック企業や億万長者が多額の慈善的な寄付を迫られていることも、人気のある施策だが、中国において適切に機能する公平な税制度は導入できておらず、それらを補うものとはならない。また、オンライン教育の取り締まりについても、教育サービスのプレッシャーとコストを嘆いていた親たちから歓迎されているが、根源的なプレッシャーがまったく変わっていないことについてはそれほど詳しく報道されていない。名門大学への入学試験や公務員試験の受験競争がなくなったわけではなく、一人っ子を成功させなくてはならないという親のプレッシャーも消えてはいない。 習近平氏は、問題そのものに取り組むのではなく、根本的な問題が示す症状を解消することに重点を置いてきたのだ。そして中国共産党は、一人っ子政策を放棄した現在、低下が続く出生率を増加させるべく、各家庭が2、3人の子を持つことを望んでいる。「共同富裕」は、家庭の金銭的負担を減らすことを目的としているが、その中身は希薄である。不動産市場の締め付けについても、多額の支出なしに1部屋か2部屋ベッドルームを追加しようとする家庭にとって合理的な水準まで不動産価格を押し下げることはほとんどない。アジアには、出生率の低下を覆すことに成功した国はいまだになく、習主席のギミックやスローガンでは、この点において中国に影響を及ぼすことは何も起こらないと思われる。締め付けがもたらす遺産現在のところメッセージが機能しているとはいえ、習近平氏による民間セクターの締め付けの影響は、長期的にはあまりポジティブなものにならないだろう。テック業界は、国内で最も優秀な人材を集めており、深センは、中国全土でおそらく最高の都市となっている。だが習主席は、インターネットプラットフォームタイプのテクノロジーを評価していないと思われる。世界最先端のチップの設計であれば大いに気に入るであろう彼にとって、オンラインゲームやサービスは、それが適切だと思えば規制できる便利な存在だ。規制の変更は、現在も相次いでおり、いずれは、このセクターの魅力や国内の若者からの人気を押し下げることになるだろう。外資の反応に関して言えば、今もなお、2021年に被った様々な痛手に動揺している状況だ。外資は、2つの面で打撃を受けてきた。まずは、どのセクターが投資可能かであり、該当セクターの企業をどこで上場できるかという投資規制関連の問題だ。だがそれに続いて、ビジネス規制と言うべき第2の打撃が発生した。すなわち、党が成果を左右したい領域において、企業自体が希望どおりに成長することを、政府がはたして許すだろうかという問題である。2021年は、中国のリスクプレミアムを有意義な形で是正すべき年であった。 国内企業にとっても、海外投資家にとっても、ゲームの規則が完全に変わってしまった現状では、過去はまったく未来への指針とはならない。 皮肉なことに、中国の株式や債券には、2021年も資金が集まり続けた。 中国の人民元は依然として厳しい資本統制と規制を受けているが、国内証券にアクセスする正式なチャンネルは十分にあるため、多くの投資家が中国への投資を拡大している。 だが、この資金は、入ってきたときと同様に簡単に出ていく可能性があり、中国の指導部には、短期の投資資金の流入が優れたビジネス環境の代わりになると勘違いしないことが望まれる。そして2022年の焦点は間違いなく、習近平氏が党総書記として3期目を迎えると予想される、第20回党大会にある。 そのためには、あらゆる犠牲を払っても安定が必要であり、中国における安定は、統制によってもたらされる。習主席が、規制による締め付け、企業への締め付けを緩めるとは絶対に予想すべきではない 彼は、国家の支配に力を注ぐ人物だ。そして、当面のところは、何が起きようとも彼を止めることはできないと思われる。「中国的特徴に満ちた危機の一年(2)【中国問題グローバル研究所】」に続く。写真: AP/アフロ(※1)https://grici.or.jp/
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2022/01/18 10:49
注目トピックス 経済総合
中国的特徴に満ちた危機の一年(1)【中国問題グローバル研究所】
【中国問題グローバル研究所】は、中国の国際関係や経済などの現状、今後の動向について研究するグローバルシンクタンク。中国研究の第一人者である筑波大学名誉教授の遠藤 誉所長を中心として、トランプ政権の ”Committee on the Present Danger: China” の創設メンバーであるアーサー・ウォルドロン教授、北京郵電大学の孫 啓明教授、アナリストのフレイザー・ハウイー氏などが研究員として在籍している。関係各国から研究員を募り、中国問題を調査分析してひとつのプラットフォームを形成。考察をオンライン上のホームページ「中国問題グローバル研究所」(※1)にて配信している。◇以下、中国問題グローバル研究所のホームページでも配信しているフレイザー・ハウイー氏の考察を2回に渡ってお届けする。2021年は危機の一年か?2021年が金融危機、そして企業の危機が相次いだ一年であったという主張には正当性がある。経済における過剰なレバレッジ取引の問題は、誰の眼にも明らかであったが、はたしてパニックは、どこで起きていたのだろうか? その結果、世界的な影響がどこかで生じていただろうか? そして、リーマンショックのような瞬間は、存在していただろうか? そうした事態は起きなかったが、代わりに2021年は、中国的特徴に満ちた危機の一年だった。企業そして国有部門が被った一連の打撃は、多大な注目を集めながらも、管理・統制された経済システムの中で、驚くほど見事に封じ込められた。中国の指導者たちは、自国の経済問題を解決する魔法の杖を手にしているわけではないが、問題の影響や副次的結果を弱める術は持っているのだ。その最たる手段として、先進国の開かれた市場であれば急性ショックとなるような出来事も、中国では慢性的な長期的問題へと転換されるが、そうした問題は、その後数年間、政策や成長にのしかかり続けることになる。この副次的な影響についても、より効果的に対処することが可能である。というのも、2021年に注目を集めた株価暴落は、主に香港やニューヨークで起きていたからだ。2021年はまず、アントフィナンシャル社の超大型IPO(新規株式公開 )中止以来続いていた市場の混乱で幕を開け、次に何が起こるのかと誰もが身構える状況となった。 だが、その時点で策定作業が進行していた大量の規制変更に対し、準備ができている者はほとんどいなかった。2021年に掲載した本コラムでは、顕著な破綻をいくつか取り上げてきたが、年末にあたり、それらの問題の大きさを把握できるよう、再度それらをリストアップするのは有意義だと思われる。まず中国華融資産管理(華融)については、中国の金融インフラにおける王族というのが、ベストな説明だろう。ICBC(中国工商銀行)の「バッドバンク」のパートナーである華融資産管理は、放漫貸付政策の必然の結果として生じた不良債権の解決を手助けする管理会社として、20年以上前に設立された。破綻した融資や事業をさらに引き受けたことで、同社の事業範囲は当初の任務を大幅に超えて拡大したが、それが可能であったのも、国家による保証という暗黙のステータスが信じられていたからだ。だが最終的に同社は行き詰まり、その債券価格も暴落し、香港の上場株は9ヵ月間停止された。最終的には国が、CITIC(中国中信集団公司)とその他の中央集権的に管理されるSOE(国有企業)が主導するベイルアウト(公的資金注入による救済)を実行し、華融は、金融エリートの内部サークルから効果的に後押しを受けることになったのである。 華融の設立に関わった人々にとって、このような終わりを迎えることは想像もつかなかったであろうが、それが現実だった。つまり華融も、失墜し規制当局の長年に及ぶ再建プロジェクトの対象となった金融大手のリストに加わったわけであり、このリストは拡大し続けている。これに劣らず衝撃的なのが、国内最大の不動産開発会社である恒大集団における、現在進行中の経営危機である。 同社の株価は年初来で90%下落しており、負債総額は約3,000億米ドルに達している。すでに一部資産を売却したとはいえ、確実性のある救済計画はまだ存在していない。恒大集団は、中国本土における大半の建設工事を再開したと発表しているが、政府が国内での大衆への派生的影響に対処していくためには、この再開は不可欠なのである。住宅所有者たちは恒大集団の未払債務にはほとんど関心がないが、当然ながら、自分たちがすでに支払った不動産の引き渡しを要求している。そして7月には、国内のテック業界も混乱に陥った。 配車サービス大手の滴滴出行は、規制環境が悪化する中でも、米国での上場を進めてきた。ところが上場後、中国政府は、同社のアプリの国内でのダウンロードを停止させ、アプリを中国サイバースペース管理局(CAC)の審査対象にすると発表した。CACが発行した海外上場企業のデータセキュリティ保護に関する新規則は、突如として、金融業界にとっての必読文書となった。滴滴出行はそれ以来、米国における上場廃止を勧告されているが、この状況は、中国企業が被っている情報開示不足と政治的リスクの問題の典型的な例である。同社が14米ドルで上場した株式は、現在、5米ドル前後で取引されている。7月にはさらに、オンライン家庭教師業界に対する突然の取り締まりが行われ、海外投資も禁止され、企業は利益を出すことを制限され、事業範囲は大幅に縮小した。文字通り一夜にして、時価総額にして1,000億米ドルが株式市場から消え、中国の至るところで教室が閉鎖された。この取締まり、そして企業の崩壊は、その規模と徹底度において、最近の中国の歴史では前例がなく、おそらく最も近いのは1990年代の国有企業数千社の廃止であろうが、ただしその当時の中国経済は、現在とは大きく異なるものであった。現在中国国内で成長を牽引しているのは、主に不動産、テクノロジー、そして消費である。しかし企業の破綻は、政府が対処しなければならないストレスのごく一部に過ぎない。 昨年EUと合意した包括的投資協定は、数ヵ月も経たないうちに行き詰った。新疆ウイグル自治区を巡っての対中制裁と報復制裁のあげくに、欧州議会による承認が見送られたからだ。新疆ウイグル自治区と香港での人権侵害に対する欧州の懸念、レトリック、そして行動は、この1年間弱まっておらず、2022年も弱まる見込みはない。 一方で、国内にはさらに切迫した懸念がある。財新が年末に報じた、中国の「ラストベルト」に該当する黒龍江省の鶴崗市が、財政難を理由に下級公務員の雇用計画を撤回した問題である。 ほんの数年前まで、鶴崗は石炭の町として活況を呈していたが、現在は基本的な公務員を雇う余裕すらなくなったのである。 今後こうした苦境に陥る地方自治体は、他にもあるだろう。恒大集団の破綻危機と本質的に結びついている不動産販売の減速により、多くの市や町のキャッシュフローが大幅に減少しているからだ。「中国的特徴に満ちた危機の一年(2)【中国問題グローバル研究所】」に続く。写真: AP/アフロ(※1)https://grici.or.jp/
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2022/01/18 10:42
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HOYAを対象とするコール型eワラントが上昇率上位にランクイン(18日10:01時点のeワラント取引動向)
新規買いは原資産の株価上昇が目立つ川崎重工業<7012>コール64回 2月 2,100円を順張りで買う動きなどが見られる。手仕舞い売りとしては川崎重工業コール64回 2月 2,100円などが見られる。上昇率上位はHOYA<7741>コール67回 2月 21,500円(+66.7%)、JFEホールディングス<5411>プット153回 2月 1,450円(+45.9%)、JFEホールディングスプット152回 2月 1,250円(+41.9%)、日本製鉄<5401>プット236回 2月 1,850円(+39.0%)、ファーストリテイリング<9983>コール348回 2月 96,000円(+35.7%)などとなっている。(カイカ証券)
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2022/01/18 10:21
注目トピックス 経済総合
(中国)上海総合指数は0.02%高でスタート、景気対策への期待が高まる
17日の上海総合指数は買い先行。前日比0.02%高の3522.08ptで寄り付いた後は、日本時間午前10時58分現在、0.19%高の3527.83ptで推移している。成長鈍化が予測されているなか、景気対策への期待が高まっている。なお、昨年10-12月期の国内総生産(GDP)などはきょう17日に発表される予定だ。一方、国内外での新型コロナウイルス感染の増加が引き続き警戒されている。
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2022/01/17 11:04
注目トピックス 経済総合
米ドルを対象とするニアピンeワラントが上昇率上位にランクイン(17日10:00時点のeワラント取引動向)
新規買いは原資産の株価上昇が目立つInpex<1605>コール231回 2月 950円を順張りで買う動きなどが見られる。手仕舞い売りとしてはInpexコール231回 2月 950円、WTI原油先物リンク債_2022年3月限コール15回 2月 85米ドルなどが見られる。上昇率上位はニアピン米ドルr2 1331回 2月 117円(+69.6%)、ブリヂストン<5108>コール136回 2月 5,700円(+28.6%)、野村総合研究所<4307>コール48回 2月 6,400円(+25.0%)、野村総合研究所コール47回 2月 5,650円(+25.0%)、Inpexコール232回 2月 1,100円(+24.4%)などとなっている。(カイカ証券)
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2022/01/17 10:23
注目トピックス 経済総合
NYの視点:【今週の注目イベント】BOJ、中国GDP・小売りなど
今週は、中国の国内総生産(GDP)や日銀金融政策決定会合に注目が集まる。中国の第4四半期GDPはパンデミックの影響で成長が鈍化する見込み。日本銀行は金融政策の据え置きを決定する公算。日銀は大規模緩和の正常化には程遠いとすでに表明している。日米金利差拡大観測は根強く、ドル・円の中期的な上昇基調は維持されると見られる。ただ、2014年以降で初めてインフレリスクを巡る見解を修正する可能性が指摘されている。25-26日に連邦公開市場委員会(FOMC)開催を控え、FRB高官の講演はない。ハト派として知られるFRBのブレイナード理事も13日に開催された上院銀行委の副議長承認公聴会において、インフレが高すぎるとし、高インフレを非常に懸念していると表明。インフレを鈍化させることがFRBの最優先課題で、向こう1年間に数回の利上げを予想しているとしたことから、金利先物市場での4回の利上げ確率が上昇。一方で、米国経済の7割が消費が占めるため注目されていた12月の小売売上高は前月比-1.9%となった。伸びは11月+0.2%から7月来のマイナスに落ち込み2月来で最大の下落率となるネガティブサプライズとなった。パンデミックの影響で年末商戦が前倒しで開始されたことやオミクロン変異株の流行が影響したと見られる。国内総生産(GDP)の算出に用いられる自動車や建材、給油・食品を除いたコントロールグループは前月比-3.1%と、予想外の2カ月連続マイナスで2月来で最低。10-12月期のGDPの成長が停滞する可能性を示唆。商務省と類似したモデルを使用しているため注目されるアトランタ連銀の第4四半期GDP見通しは5%成長と従来の6.5%から大幅に引き下げられた。FRB高官や市場が予想しているように3月の利上げが開始され、年4回の利上げが実施されるかどうかには疑問が残る。■今週の主な注目イベント●米国17日:キング牧師記念日で債券、株、市場休場18日:1月二ューヨーク連銀製造業景気指数、1月NAHB住宅市場指数、11月対米証券投資19日:12月住宅着工件数・建設許可件数20日:週次失業保険申請件数、1月フィラデルフィア連銀景況指数、12月中古住宅販売件数21日:12月先行指数●中国17日:4QGDP、鉱工業生産、貿易収支●日本17日:鉱工業生産18日:日銀金融政策決定会合20日:日銀12月会合の議事要旨21日:CPI●欧州18日:EU、欧州大統領選出、EU財務相会合で法人税の最低税率を巡る協議19日:独CPI20日:ECB、21年12月の定例理事会の議事要旨公表、ユーロ圏CPI、独PPI●英国21日:小売り
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2022/01/17 07:37
注目トピックス 経済総合
国内外の注目経済指標:10-12月期中国GDP成長率は3%台に減速か
1月17日-21日週に発表される主要経済指標の見通しについては、以下の通り。■17日(月)午前11時発表予定○(中)10-12月期国内総生産(GDP)-予想は前年比+3.6%参考となる7-9月期の実績は前年比+4.9%。素材価格の上昇によって企業収益が悪化し、企業投資が抑制されたことが要因。10-12月期については、新型コロナウイルスの感染再拡大を受けて一部で厳格な活動制限措置が導入されていること、企業投資はやや抑制されていることから、成長率は7-9月期を下回る見込み。■18日(火)政策決定会合の終了予定時刻は未定○(日)日本銀行金融政策決定会合-予想は金融政策の現状維持金融政策は今回も現状維持の見込みだが、原材料価格の高騰や円安進行を背景に、日本銀行は消費者物価見通しの上方修正やリスク評価の変更を行う可能性が高い。市場参加者の多くは、インフレリスクの方向性が下振れから中立に修正されると予想している。■20日(木)午前8時50分発表予定○(日)12月貿易収支-予想は-7892億円先行指標となる12月上中旬分の貿易収支は-8076億円。前年同期は+2914億円と黒字だったが、輸入額の大幅な増加によって貿易収支は大幅な赤字に転じた。12月の最終的な貿易赤字は8000億円程度となる可能性がある。■20日(木)日本時間21日午前0時発表予定○(米)12月中古住宅販売件数-予想は644万戸参考となる11月実績は646万戸で前月比+1.9%。販売価格(中央値)は前年同月比+13.9%と高い伸びを記録した。中古住宅の需要は引き続き堅調。ただ、在庫水準は引き続き伸び悩んでいるため、12月の販売実績は11月をやや下回る可能性がある。○その他の主な経済指標の発表予定・17日(月):(日)11月機械受注、(中)12月鉱工業生産、(中)12月小売売上高・18日(火):(独)1月ZEW景気期待指数、(米)1月NY連銀製造業景気指数・19日(水):(英)12月消費者物価コア指数、(米)12月住宅着工件数・20日(木):(豪)12月失業率、(トルコ)トルコ中央銀行政策金利発表・21日(金):(日)12月全国消費者物価コア指数
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2022/01/15 14:33
注目トピックス 経済総合
NY原油は85ドルにトライへ サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)
皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、NY原油についてのレポートを紹介します。陳さんはまず、『NY原油は85ドルにトライへ』と述べています。続けて、『12日は、ドル安や米原油在庫の減少を背景に続伸。82.64ドル(+1.42)。昨年12月米消費者物価指数(CPI)は前年同月比7.0%上昇と、39年半ぶりの高い伸びとなったが、市場予想とほぼ一致する内容だったことから、急速な米金融引き締めへの警戒感が和らぎ、外国為替市場では対ユーロでドルが軟化し、ドル建て原油は割安感が生じて買い進まれた』と伝えています。米エネルギー情報局(EIA)が発表した1月7日までの1週間の米原油在庫については、『前週比460万バレルの大幅減。減少幅は市場予想の190万バレルを上回り、7週連続の取り崩し。需給引き締まり傾向の継続が示され、相場は一時83.10ドルまで上昇した。ただ、ガソリン在庫は800万バレル増(予想は240万バレル増)、ディスティレート(留出油)在庫は250万バレル増(180万バレル増)だったため、高値を維持できなかった』と解説しています。陳さんは、『冬季の需要期は来月まで続く見込みで、原油相場は高値を維持しそうだ。EIAの予想では、第2四半期に若干の余剰となることから、3月前半に相場のピークを迎える可能性がある』と考察しています。こうしたことから、NY原油について『昨年の最高値を更新し、節目の85ドルを目指しそうだ。ファンドの買い越しが増加すれば、85~90ドルのレンジに水準を切り上げていく可能性は高いだろう』と述べています。参考にしてみてくださいね。上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の1月13日付「NY原油は85ドルにトライへ」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。フィスコリサーチレポーター 花田浩菜
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2022/01/14 17:49
注目トピックス 経済総合
(中国)上海総合指数は0.31%安でスタート、米金融引き締めへの警戒感で
14日の上海総合指数は売り先行。前日比0.31%安の3544.06ptで寄り付いた後は、日本時間午前10時42分現在、0.74%安の3529.05ptで推移している。米金融引き締めに対する警戒感が強まっていることが圧迫材料。また、国内外での新型コロナウイルス感染の増加なども引き続き警戒されている。ほかに、12月の貿易統計がきょう14日に発表される予定となり、積極的な買いが手控えられている。
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2022/01/14 10:55
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日立建機を対象とするプット型eワラントが前日比3倍超えの大幅上昇(14日10:01時点のeワラント取引動向)
新規買いは原資産の株価下落が目立つリクルートホールディングス<6098>プット95回 2月 5,100円を順張りで買う動きなどが見られる。手仕舞い売りとしてはイーサリアム2022年2月 プラス5倍トラッカー2回 2月 2,900米ドル、セブン&アイ・ホールディングス<3382>コール178回 2月 6,200円などが見られる。上昇率上位は日立建機<6305>プット89回 2月 2,500円(前日比3.1倍)、日立建機プット90回 2月 3,050円(前日比3倍)、日立建機プット91回 2月 3,600円(前日比2.5倍)、ファーストリテイリング<9983>コール347回 2月 85,000円(+92.3%)、セブン&アイ・ホールディングスコール178回 2月 6,200円(+92.3%)などとなっている。(カイカ証券)
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2022/01/14 10:40
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NYの視点:3月FOMCでの利上げに現実味
米連邦準備制度理事会(FRB)が3月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを開始する可能性が一段と強まった。数人のFRB高官がインフレ圧力が鈍化しなければ3月の利上げを支持すると表明。通常はハト派で知られるシカゴ連銀のエバンズ総裁も時期には言及できないとしながらも、3月の利上げの可能性を除外しなかった。インフレ圧力で、年3回の利上げを想定しており、4回の可能性も示唆した。同じくハト派として知られるFRBのブレイナード理事も13日に実施された上院銀行委の副議長承認公聴会において、インフレが高すぎるとし、高インフレを非常に懸念していると表明。インフレを鈍化させることがFRBの最優先課題で、向こう1年間に数回の利上げを予想しているとした。一部では資産購入策縮小策のペースをさらに加速させ早期に終了するとの思惑も浮上。パウエル議長は1月FOMCでテーパーを協議するとしており、前倒しでの資産購入策終了の可能性もある。・ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁「本年25bpsの3回の利上げを予想、4回の利上げの可能性も」「テーパー後、3月に利上げの可能性」・デイリー米サンフランシスコ連銀総裁「3月の利上げ理に適う」・ブレイナード米FRB理事「資産購入終了にともない速やかに利上げが可能」■2022年FOMC投票権有・クリーブランド連銀のメスター総裁「FRBが金融緩和解除する論拠が圧倒している」「もし、見通しが同じなら、3月の利上げを支持」「FRBのバランスシートを巡る協議を支持」「FRBはインフレを低下させるための行動必要」・ジョージ米カンザスシティー地区連銀総裁「金融政策正常化の時が来た」「金融緩和解除の軌道において、早期のバランスシート縮小が望ましい」・セントルイス連銀のブラード総裁「高インフレで年内4回の利上げの可能性が強まった」「3月の利上げの可能性、非常に強まった」・ボストン連銀
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2022/01/14 08:16
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南アフリカランド円は、堅調に推移しよう サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)
皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、南アフリカランド円についてのレポートを紹介します。陳さんはまず、『今週の南アフリカランド円は堅調に推移しよう』と述べています。続けて、『昨年11月下旬に南アフリカで新型コロナ変異株「オミクロン株」が発生し、各国は南アフリカを含むアフリカ7カ国からの渡航を制限したが、南アフリカでの感染状況がピークを過ぎたこと、オミクロン株が重症化しないことから、米国やドイツが渡航制限を解除した。これにより、経済活動が再開するとの期待が南アランドには支援要因になろう』と伝えています。次に、『7日に発表された12月米雇用統計の非農業部門就業者数が市場予想や前回を大幅に下回ったことでドル売りが進み、南アランドは押し上げられた。高止まりするインフレを背景に1月27日の南アフリカ中銀会合では、政策金利の引き上げが予想されていることも追い風になっている』と解説しています。また、『交易関係の深い中国の製造業景況感がやや改善したことも好感されよう。4日に発表された昨年12月の財新中国製造業購買担当者指数(製造業PMI)は50.9と、前月の49.9より1.0ポイント上昇。好不況の判断の目安とされる50を超えて好況圏に再浮上した』と説明しています。さらに、『アフリカ疾病予防管理センター(CDC)のトップは6日、新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の感染拡大を防ぐための対策について「厳格なロックダウン(都市封鎖)を用いる時期は終わった」と述べた。南アは昨年12月半ば、1日2万人以上の新規感染者を報告し、21年初めの感染第2波や同年夏の第3波のピーク時を超えた。足元では1万人未満の水準で推移している。第2波、第3波の際に1日300~500人を超えた死者は今回、100人未満になっている』と伝えています。こうしたことから、陳さんは、南アフリカランド円の今週のレンジについて、『7.25円~7.55円』と予想しています。参考にしてみてくださいね。上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の1月12日付「南アフリカランド円今週の予想(1月11日)」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。フィスコリサーチレポーター 花田浩菜
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2022/01/13 17:45
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住友金属鉱山を対象とするコール型eワラントが上昇率上位にランクイン(13日10:02時点のeワラント取引動向)
新規買いは原資産の株価上昇が目立つ住友金属鉱山<5713>コール286回 2月 5,250円を順張り、日本製鉄<5401>コール262回 2月 2,150円を順張り、Inpex<1605>コール231回 2月 950円を順張りで買う動きや、原資産の株価下落が目立つオリンパス<7733>プット47回 2月 2,550円を順張りで買う動きなどが見られる。手仕舞い売りとしてはInpexコール231回 2月 950円、Inpexコール233回 2月 1,250円、住友金属鉱山コール286回 2月 5,250円、トヨタ自動車<7203>プット298回 2月 2,150円などが見られる。上昇率上位は住友金属鉱山コール287回 2月 5,950円(+42.9%)、住友金属鉱山コール286回 2月 5,250円(+37.6%)、日本製鉄コール263回 2月 2,450円(+34.7%)、ニアピン米ドルr2 1329回 2月 113円(+33.5%)、セブン&アイ・ホールディングス<3382>プット154回 2月 4,800円(+32.2%)などとなっている。(カイカ証券)
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2022/01/13 10:24
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サイレント・ネイビーは時代遅れ−海上自衛隊護衛艦による南シナ海「航行の自由作戦」−【実業之日本フォーラム】
「サイレント・ネイビー」とは、自から行った行為について一切弁明を行わないことを意味し、海軍軍人の美徳とされている。旧帝国陸海軍に対する戦後の評判に、三国同盟に反対する海軍首脳と、それを推進し戦争に走る陸軍首脳という「陸軍悪玉論」が多いのは事実である。しかしながら、戦前の政党政治を終焉させたとされる1932年の「5.15事件」は、旧帝国海軍士官が主体となって行ったクーデター事件である。この事件の首謀者への判決が非常に軽いものだったことが、1936年に生起した陸軍青年将校の「2.26事件」を後押ししたとされている。両事件は、日本が軍国主義に走る契機となったものであり、陸海軍がそれぞれを主導若しくは青年将校の過激な言動を黙認する空気があったと指摘でき、日本を戦争に巻き込んだという観点からは陸海軍は「同罪」と言える。しかしながら、市民の目にさらされ批判を集めやすい陸軍に対し、海という目につかない場所での戦いが主である海軍は、その多くを語らずに、「サイレント・ネイビー」というイメージを定着させ、好感度を上げた。日本の文化では、「言い訳をしない」、「多くを語らない」ことが美徳とされる感覚がある。しかしながら、世界基準では、多くを語ることが正義とされる場合が多い。「従軍慰安婦問題」や「南京事件」が好例であり、声高に語る韓国や中国の主張が、世界で事実として認定されつつある。日本外務省もこの指摘を受けて、諸外国の国民に対し直接日本のイメージ、実情、諸政策に関する情報を発信する「パブリック・ディプロマシー」を強化しているが、日本人の、多くを語ることを良しとしない考え方を変えるには時間がかかるであろう。1月11日、読売新聞は「海自護衛艦、南シナ海で日本版『航行の自由作戦』…中国をけん制」という記事を掲載した。それによると、2021年3月及び8月に、海上自衛隊護衛艦が、南シナ海スプラトリー諸島の「接続水域(海岸から約22~44km)」を航行したというものである。護衛艦の活動は、国家安全保障会議において菅総理(当時)に報告されていた。「航行の自由作戦」は、米海軍が1979年から実施しているものであり、海洋権益に係る沿岸国の行き過ぎた主張に対抗し、米海軍艦艇等の航行の自由を確保することが目的とされている。「航行の自由作戦」の実施状況に関し、米国防省は毎年議会報告を行い、その内容を公表している。2020年度の報告書によれば、米海軍は2019年10月1日から2020年9月30日までの1年間、19カ国に対し「航行の自由作戦」を実施しており、報告書には行き過ぎた主張の内容が明示されている。中国の南シナ海における主張については、根拠のない海空域の主張(人工島の建造)、接続海域に対する行き過ぎた規制、無害通航の事前許可要求等、6項目が指摘されている。さらに米国防省として、多くの国が国際法及び法に支配される秩序を尊重し、それぞれの「航行の自由作戦」を公然とかつ平和的に行うことを慫慂するとしている。米国は、南シナ海での「航行の自由作戦」や台湾海峡を通過するたびに行動の概要を公表している。これは、米国の主張を国際的に認知させると同時に、中国主張の既成事実化を防ぐことを目的とするものである。「航行の自由作戦」は実施したことを明らかにすることが重要であり、秘密裏に行ってもあまり効果はない。その観点から、防衛省が、海上自衛隊護衛艦の南シナ海における「航行の自由作戦」を公表しなかったことに疑問が残る。さらには、米海軍艦艇の「航行の自由作戦」に、中国はその都度、外交ルートで抗議するとともに、艦艇等を派遣し、作戦の中止を求めたことを明らかにしている。しかしながら、海上自衛隊艦艇が行ったとされる「航行の自由作戦」への対応については、明らかにされていない。中国艦艇は、南シナ海航行中の海上自衛隊のインド太平洋展開訓練部隊を幾度となく追尾している。海上自衛隊艦艇が「航行の自由作戦」を実施していることに気が付きながら、艦艇、航空機等による対応を行わないという事は考えられない。中国が何も対応しなかった理由として、海上自衛隊艦艇の行動に気が付かなかった可能性が指摘できる。その場合、中国の南シナ海における警戒監視体制が不十分であることを意味する。また、対応はしたものの、日本が公表しない以上、中国としてもあえて公表する必要はないと考えた可能性もある。今回、日本政府関係者の発言として、昨年実施した「航行の自由作戦」を公表した背景には、1月7日に行われた「日米2+2」において中国の強引な海洋活動に共通の懸念と安定を損なう活動の抑止に合意したことから、日本としても南シナ海における活動の実績を明らかにすることにしたと考えられる。今後、南シナ海を航行する海上自衛隊艦艇への中国の警戒監視体制が強化されれば、現場における緊張が高まる可能性は否定できない。かつて、日本海軍は「サイレント・ネイビー」を貫いて自らの好感度を確保したが、現在では「サイレント」で国益を守ることは難しく、自らのイメージアップにつながるような広報戦略が必要である。南シナ海における「航行の自由作戦」は、日米が進めつつある「自由で開かれたインド太平洋」の中心海域である南シナ海における法の支配を明確にする作戦である。2020年にシンガポールの研究所ISEASがASEAN諸国の政治家、官僚及び実業家等を対象に行ったアンケートでは、「法による支配や国際法維持の観点から最も信頼できる国又は組織はどこか」、という質問に対し、日本はEU(33.0%)、アメリカ(24.3%)に次ぎ第3位(20.0%)であった。これは、中国(5.5%)、韓国(0.9%)を大きく引き離す数字である。南シナ海の域外国という中国の主張に対抗するためには、アメリカ及びEUと協調しつつ、ASEAN諸国に「法による支配を重視する日本」というイメージを更に広げていく必要がある。「航行の自由作戦」はそのためのツールであり、ASEAN諸国との共同訓練に併せ、今後とも継続実施するとともに、その実施状況を積極的に発信していくべきであろう。サンタフェ総研上席研究員 末次 富美雄防衛大学校卒業後、海上自衛官として勤務。護衛艦乗り組み、護衛艦艦長、シンガポール防衛駐在官、護衛隊司令を歴任、海上自衛隊主要情報部隊勤務を経て、2011年、海上自衛隊情報業務群(現艦隊情報群)司令で退官。退官後情報システムのソフトウェア開発を業務とする会社において技術アドバイザーとして勤務。2021年から現職。写真:ロイター/アフロ■実業之日本フォーラムの3大特色実業之日本フォーラム( https://jitsunichi-forum.jp/ )では、以下の編集方針でサイト運営を進めてまいります。1)「国益」を考える言論・研究プラットフォーム・時代を動かすのは「志」、メディア企業の原点に回帰する・国力・国富・国益という用語の基本的な定義づけを行う2)地政学・地経学をバックボーンにしたメディア・米中が織りなす新しい世界をストーリーとファクトで描く・地政学・地経学の視点から日本を俯瞰的に捉える3)「ほめる」メディア・実業之日本社の創業者・増田義一の精神を受け継ぎ、事を成した人や新たな才能を世に紹介し、バックアップする
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2022/01/13 10:22
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NYの視点:米インフレピークに達したとの見方も
米労働省が発表した12月消費者物価指数(CPI)は前月比+0.5%となった。伸びは11月+0.8%から鈍化も予想は上回った。前年比では+7.0%と、11月+6.8%から予想通り拡大し、1982年以降40年ぶり最大を記録。パンデミックの影響を受けた物や労働者不足が引き続き大きく影響。さらに、ガソリン価格の上昇も指数を押し上げた。ガソリン価格は前年比49.5%増。変動の激しい食品やエネルギーを除いたコアCPIは前月比+0.6%と、予想外に11月+0.5%から伸びが拡大。前年比では+5.5%。伸びは11月+4.9%から予想以上に拡大し1991年2月以降31年ぶり最大。今月の物価上昇の3分の1近くを占めた家賃は前月比+0.4%、前年比で+4.1%で2007年2月来で最大となった。中古車価格は前月比+3.5%。前年比で+37.3%で引き続き、供給不足が響いている。連邦準備制度理事会(FRB)は1月3日までの情報をもとにカンザスシテイ連銀が作成した米地区連銀経済報告(ベージュブック)によると、全米地区の経済活動は緩やかなペースで拡大したことが明らかになった。多くの地区はサプライチェーンの混乱や人手不足による混乱が継続していると報告。ただ、物価は過去数か月の力強いペースでの上昇から若干減速が報告された。パンデミックによるサプライチェーンの混乱にはまだ収束の兆しは見られない。しかし、中国の12月消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)の伸びも予想以上に鈍化するなど、世界的にインフレが頭打ちとなった兆候も見られる。
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2022/01/13 08:11
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(中国)上海総合指数は0.30%高でスタート、インフレ率の鈍化などを好感
12日の上海総合指数は買い先行。前日比0.30%高の3578.16ptで寄り付いた後は、日本時間午前10時53分現在、0.33%高の3579.09ptで推移している。インフレ率の鈍化が好感されている。12月の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)はともに予想以上に鈍化した。また、景気対策への期待が高まっていることや、前日の欧米株高などもサポート材料となっている。
<AN>
2022/01/12 10:59
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キーエンスを対象とするコール型eワラントが上昇率上位にランクイン(12日10:00時点のeワラント取引動向)
新規買いは原資産の株価上昇が目立つInpex<1605>コール231回 2月 950円を順張りで買う動きなどが見られる。手仕舞い売りとしてはInpexコール231回 2月 950円、ソニーグループ<6758>コール410回 2月 14,000円などが見られる。上昇率上位はキーエンス<6861>コール149回 2月 84,000円(+78.6%)、キーエンスコール150回 2月 95,000円(+75.0%)、SUMCO<3436>コール249回 2月 2,900円(+69.4%)、DMG森精機<6141>コール24回 2月 2,500円(+69.1%)、SUMCOコール250回 2月 3,300円(+68.8%)などとなっている。(カイカ証券)
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2022/01/12 10:21
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コラム【新潮流2.0】:成人(マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆)
◆10日は「成人の日」であった。オミクロン株の感染拡大が懸念される中、成人が集う式典をとりやめた自治体もある一方で、3万6000人あまりが新成人を迎えた横浜市は横浜アリーナで大規模な成人式を開催した。暴言かもしれないが、この際「成人式」という行事はやめたらどうか。今年の4月1日から、成年年齢が18歳に引き下げられる。18歳の多くは高校3年生だ。受験シーズンの真っただ中で「成人式」に出席する人は限られるだろう。◆いっそ、「成人の日」という祝日自体も廃止すればいい。祝日ということは、なにか「おめでたい」ものを祝うわけだが、成人になるのがそんなにめでたいか。ただ18の年齢を重ねるだけで誰でも成人になる。喜寿や米寿とは次元が違う。成人とは、大人としての責任を果たす能力を認めるということだ。だが、当然、そこには個人差があって、若いのにとても大人らしい考えや振る舞いができる人がいる一方で、まったく未熟な人もいる。年齢という定規だけで「大人であること」は測れない。◆11日、東京証券取引所は、4月に発足する新市場で、上場企業がどこに所属するかを公表した。最上位のプライム市場には東証1部の9割程度にあたる1800〜1900社が移行する見通しだが、このうち300社近くは上場基準に達しておらず、「経過措置」の適用を受ける。「経過措置」とは、基準を満たしていなくても、達成に向けた計画書を提出すれば希望する市場に移行できるというものだ。◆つまり、大人の要件を満たしていなくても、「自分は大人なんだ」と背伸びをすれば大人の仲間入りができるということだ。その条件は「いずれ、大人になりますから」という空手形を切るだけでいい。しかも、いつまでに条件をクリアするかという期限も定められていない。今回の市場改革が骨抜きと批判されるのも当然だ。◆これに比べたら、年齢が18に達するだけで自動的に大人扱いされる成年制度のほうがよほど厳しいかもしれない。中には大人になりたくない人もいるだろうが、世間と法律は待ってくれないからだ。やっぱり、成人の日のお祝いは残してやろう。その代わり、東証で鐘を鳴らす上場セレモニーを廃止すればいい。理由はふたつ。こんな市場に上場することがそんなにめでたいことではないこと。もうひとつは、派手に祝って企業経営者に上場=ゴールだと勘違いさせないためである。マネックス証券 チーフ・ストラテジスト 広木 隆(出所:1/11配信のマネックス証券「メールマガジン新潮流」より抜粋)
<FA>
2022/01/12 09:40
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NYの視点:パウエルFRB議長、22年は金融正常化の年と表明
米上院銀行委員会の再任承認公聴会で、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、経済にもはや大規模緩和は必要なく、現状が維持できれば2022年が金融正常化を実施する1年になると確認した。新型コロナ、オミクロン変異株による影響も今のところ回復軌道が損なわれる恐れが少ないと見ている。現状で、3月には資産購入を終了。その後、利上げを開始し、おそらく年後半に9兆ドル規模に膨れ上がったバランスシート縮小を開始することになるだろうとの計画を明らかにした。バランスシート縮小に関しては、前回のバランスシート縮小に比べ、速やかなものになると言及。期限を迎えた債券の再投資をしないことで、前回はB/Sの縮小を行ったが、経済が十分に強く、資産を売却する選択肢も除外しないとした。ただ、タイミングに関しては、決定していないと指摘。インフレ抑制に積極的な利上げもいとわない姿勢を表明する一方、金融政策はあくまでも経済の状況の変化に対応していくとした。。利上げの回数はデータ次第で、インフレ動向や供給問題を見極めていく方針を明らかにした。議長は加えて、金融政策正常化の道のりは長いと、完全な正常化には時間を要する可能性を示唆。また、バランスシート縮小着手の時期も年後半と慎重。市場は年半ばと見ていた。急速な金融正常化を警戒していた市場には安心感が広がった。金利の上昇も一段落。今後はタイミングを探る展開となる。■2022年の金融正常化●スケジュール1.3月資産購入終了、1月FOMCでテーパリングも協議2利上げ開始3おそらく年後半にバランスシート縮小開始●政策「金融政策正常化の道のりは長い」「インフレ抑制に積極的な利上げもいとわない」「金融政策は経済の状況の変化に対応していく」「利上げの回数はデータ次第で、インフレ動向や供給問題見極めていく」
<FA>
2022/01/12 07:38
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(中国)上海総合指数は0.10%安でスタート、海外株安などを警戒
11日の上海総合指数は売り先行。前日比0.10%安の3589.90ptで寄り付いた後は、日本時間午前10時45分現在、0.15%安の3588.19ptで推移している。海外株安が警戒され、中国市場にも売りが先行。また、国内外での新型コロナウイルス感染の増加が引き続き圧迫材料となっている。一方、景気対策への期待が高まっていることが指数をサポート。政府は10日、専項債(公益事業向けに資金調達する特別地方債)の発行を加速し、投資拡大を支援する方針を示した。あわせて、消費拡大にも注力する。
<AN>
2022/01/11 10:56
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防衛力強化加速パッケージの功罪【実業之日本フォーラム】
防衛省は、昨年12月に、令和3年度補正予算と令和4年度当初予算を一体化し、いわゆる「16か月予算」として運用することを明らかにした。その目的は、我が国周辺の安全保障環境が厳しさを増す中、必要な防衛力整備を加速することにあるとしている。この結果、歳出予算は5兆8,661億円(米軍再編費を含めると6兆1,744億円)となり、GDP比は1.09%となる。この予算は「防衛力強化加速パッケージ」と呼称されている。近年、中国海空軍の近代化及び活動の活発化は顕著であり、中露の艦艇共同巡航や長距離戦略爆撃による共同飛行等、我が国周辺の安全保障環境は急速に緊張感が増しつつある。そのような中、我が国防衛の三本柱、「我が国自身の防衛体制の強化」、「日米同盟の強化」、及び「安全保障協力の強化」を充実させることは急務である。とはいえ、今回の「防衛力強化加速パッケージ」は、その三本柱に対し功罪相半ばする点がある。「功」として第一に指摘できるのは、歳出予算の大幅な増額である。補正予算と当初予算を一体化することにより、補正予算を柔軟に使用することができるようになった。補正予算は、年度内で消費される、いわゆる消耗品の調達が主であったが、当初予算と一体化することにより、予算の制約から先送りしていた正面装備の調達や将来装備に係る研究開発費の計上が可能となった。予算成立後に発生した事由により、緊要となった経費の支出、あるいは予算内容の変更への対応といった目的を持つ補正予算で正面装備を調達することは、補正予算の趣旨に反するという指摘がある。確かに、正面装備については、議論を踏まえて当初予算で要求すべきという主張は理解できるものの、防衛装備の総数については防衛計画の大綱別表に定められており、その必要性についてはすでに議論ずみとも整理できる。従って、複数年度にわたる予算措置が必要な正面装備の調達に補正予算を活用することは、必ずしも不適当とは言えないであろう。むしろ、予算上の制約から調達が遅れることによる兵力不足のリスクのほうが大きいものと考える。次に、防衛費の増額が周辺諸国に与える影響である。バイデン米大統領は、同盟国やパートナー国との防衛協力を重視している。特に中国に対しては、自由で開かれたインド太平洋を旗印に、それぞれの国が相応の責任を果たすことを期待している。日本は、防衛力、経済力等から最も重要な同盟国との位置づけである。アメリカは、日本が防衛力を強化し、相応の分担を負うことを強く願っている。今回、わずかとはいえ、GDP1.0%を超えたことは、アメリカのみならず、QUADの一員である豪州及びインド、そして昨年来インド太平洋方面への関与を深めつつある英仏独というNATO諸国も、これを歓迎するであろう。いっぽう中国は、日本の防衛費増額に警戒感を露わにしている。2021年10月、解放軍報は「日本は軍事協力(を強化すること)により、憲法を棚上げしようとしている」と題する社説を掲載している。その内容は、自民党の防衛費GDP2%への増額という主張に加え、豪州及び英国との「円滑化協定(RAA : Reciprocal Access Agreement)」及びQUADへの積極的な参加を日本の軍事的役割拡大と捉え、地域の国々が希求する安定と協力に逆行するものと主張するものである。中国がこのように日本の防衛力強化を批判するのは、日本の防衛力強化が、人民解放軍の活動を阻害する要因と認識している証左である。それでは「罪」とされるものは何であろうか。それは、令和3年度補正予算として計上された約7,700億円という予算規模を今後とも継続的に確保できるかという問題である。事実、令和2年度の補正予算は3,867億円、令和元年度の補正予算は4,287億円である。令和4年度補正予算において、令和3年度並みの予算が維持できなければ、令和5年度以降予定していた正面装備の調達費を圧迫する可能性がある。また、結果として年間総額6兆円以下の防衛予算となった場合、周辺国に日本が防衛予算を削減したとの誤ったメッセージを送りかねない。「防衛力強化加速パッケージ」は短期的視点から見れば、防衛費の歳出予算を拡大するものであり、防衛力整備の観点からは歓迎できる。しかしながら、政治、経済状況等に左右される補正予算を当て込んでの防衛装備調達は、その継続性の観点からは問題があると言わざるを得ない。正面装備の調達や、研究開発費は継続性が重要であり、予算が確保できないことを言い訳に正面装備の継続的調達や研究開発を中断することはできない。防衛費は、単に防衛力の整備のみならず、国内外へのメッセージともなることから、透明性を持った議論の積み上げの結果で決定されるのが望ましい。財務省が公表した令和3年度一般会計補正予算のフレーム4項目中、2項目は新型コロナ対策である。もう一つは「未来を切り拓く「新しい資本主義」の起動」であり、最後は「防災・減災、国土強靭化の推進など安全・安心の確保」である。防衛予算は最後の項目に該当するものと見られるが、この項目名で防衛省が要求した能力向上型迎撃ミサイル(PAC-3MSE)や固定翼哨戒機P-1等の正面装備を調達するというのは、拡大解釈との批判を生みかねない。防衛省公表資料を確認する限り、防衛省が補正予算で正面装備の調達費を計上したのは、平成27年度以来である。今回防衛省が「防衛力強化加速パッケージ」と名付けたことは、この不透明性を緩和する役割を果たすと考えられる。一方で、正面装備という防衛力の根幹をなす装備に関しては、当初予算で計上するというあるべき姿は、極力維持し、安易に補正予算に期待することは避ける必要がある。サンタフェ総研上席研究員 末次 富美雄防衛大学校卒業後、海上自衛官として勤務。護衛艦乗り組み、護衛艦艦長、シンガポール防衛駐在官、護衛隊司令を歴任、海上自衛隊主要情報部隊勤務を経て、2011年、海上自衛隊情報業務群(現艦隊情報群)司令で退官。退官後情報システムのソフトウェア開発を業務とする会社において技術アドバイザーとして勤務。2021年から現職。写真:アフロ■実業之日本フォーラムの3大特色実業之日本フォーラム( https://jitsunichi-forum.jp/ )では、以下の編集方針でサイト運営を進めてまいります。1)「国益」を考える言論・研究プラットフォーム・時代を動かすのは「志」、メディア企業の原点に回帰する・国力・国富・国益という用語の基本的な定義づけを行う2)地政学・地経学をバックボーンにしたメディア・米中が織りなす新しい世界をストーリーとファクトで描く・地政学・地経学の視点から日本を俯瞰的に捉える3)「ほめる」メディア・実業之日本社の創業者・増田義一の精神を受け継ぎ、事を成した人や新たな才能を世に紹介し、バックアップする
<FA>
2022/01/11 10:55