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みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=メタリアル、AI事業好調で大底離脱相場へ  メタリアル<6182.T>は目先マドを開けての急動意をみせたが、長期トレンドでは大底圏に位置しており、出直り相場の緒に就いた段階とみてよさそうだ。同社が13日に発表した24年2月期上期(23年3~8月)決算は営業利益が前年同期比62%増の3億9000万円と急拡大した。特に6~8月期では前年同期比で倍増の伸びを示している。  AI翻訳サービスへの需要は旺盛で業績に反映させているほか、「Metareal AI」プロジェクトに傾注し、生成AIを活用した提案・営業などで収益機会の拡大を図っている。24年2月期通期の営業利益は6億1100万円(前期比19%増)を見込むが増額修正含みだ。株価は今後微調整を交えながらも強調展開が見込まれ、8月下旬~9月上旬のもみ合い圏の上限ラインである1400円台後半を目指す動きが期待できそうだ。(桂) 出所:MINKABU PRESS 2023/10/17 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=日揮HD、LNG関連受注にも期待感  日揮ホールディングス<1963.T>に注目したい。同社は総合エンジニアリングメーカー。24年3月期の連結営業利益は前期比3.5%増の380億円の予想。ウクライナ危機を背景にエネルギー安全保障の流れが強まり、LNGプラントなどの建設需要は高まりそうだ。今期の想定為替レートは1ドル=133円であり、円安の追い風を背景に同利益は400億円前後へ増額修正されるとの期待が膨らんでいる。  環境問題で持続可能な航空燃料(SAF)の量産プラントなどに関係していることも注目点だ。株価は9月に2291円50銭の高値をつけた後は調整局面にあるが、業績拡大期待は強く、先行き再び上昇基調を強めそうだ。(地和) 出所:MINKABU PRESS 2023/10/16 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=リョービ、足もと業績絶好調で「ギガキャスト」に期待  リョービ<5851.T>は今年に入り株価を大きく上昇させている。同社は独立系のダイカスト最大手。ダイカストとは、アルミニウムなど非鉄金属を金型に高速・高圧で注入し、瞬時に製品を作り出す鋳造技術のこと。ダイカストマシンを使って巨大な自動車部品を一体成型する「ギガキャスト」に注力する姿勢を示しており、今後普及が見込まれる電気自動車(EV)向けでの需要獲得が期待されている。  自動車生産の回復を追い風に、足もとの業績は絶好調だ。8月に発表した1~6月期決算は売上高が前年同期比14.3%増の1298億3600万円、営業利益が同2.4倍の48億4700万円で着地。通期でも増収増益を予想しており、配当予想は前期比25円増の70円を計画している。既に同社株は高値圏にあるが、PBR0.6倍台と株価指標面で依然割安感は強い。(イ) 出所:MINKABU PRESS 2023/10/13 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=スキヤキ、有料会員数は順調に拡大  SKIYAKI<3995.T>は、アーティストをはじめとするクリエイターとファンをつなぐプラットフォームサービスを展開。8月末時点の有料会員数は前年同月比14.1%増の115万6000人と順調に拡大している。  背景にはファンクラブ(FC)サービスやクリエイターグッズなどのEC提供サービス数を増やし、取引規模を拡大させていることが挙げられる。同社は成長戦略としてFCサービス数の更なる拡大や有料会員一人当たりGMV(流通取引総額)の向上などを掲げており、24年1月期通期の業績上振れを期待したい。  足もとの株価は調整局面を経て出直りの動き。短期トレンドを示す25日移動平均線は上昇基調を強めており、9月26日につけた年初来高値479円奪回からの一段高が見込まれる。(参) 出所:MINKABU PRESS 2023/10/12 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=PAコンサル、「タレントパレット」が成長を牽引  プラスアルファ・コンサルティング<4071.T>は6月19日に年初来高値3650円をつけたあと調整しているが、時価水準は下値買いの好機ととらえたい。  同社は、ビッグデータを可視化するプラットフォームのクラウドサービスが主な事業で、社員情報を分析して人材育成、最適配置など人事施策に活用する「タレントパレット」が主力。少子高齢化や働き方の多様化で労働力不足が深刻化しているなか、大企業を中心に人事施策の改革意欲が高まっていることなどを背景に顧客数が増加しており、会社側の23年9月期末時点の顧客数1336件の計画に対して6月末時点で1283件(進捗率84.7%)を達成。既存顧客のアップセルにより顧客単価も堅調に推移しており、好業績を牽引している。  8月14日発表の第3四半期累計(22年10月~23年6月)連結決算では、営業利益は25億6500万円となり、会社側によると前年同期比41.4%増となった。足もとの好調を理由に7月7日に23年9月期業績予想を上方修正したが、第3四半期時点でタレントパレット事業の主要KPIの全てが計画を上回っているとしていることから、通期計画の営業利益37億円達成は十分に可能だろう。  また、引き続きタレントパレット事業を牽引役とする成長が期待できるとして、調査機関のなかには24年9月期営業利益48億円弱を見込むところもある。11月中旬に予定される23年9月期の本決算発表への期待感が今後強まりそうだ。(仁) 出所:MINKABU PRESS 2023/10/11 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=東洋炭素、次世代パワー半導体向けで飛躍  東洋炭素<5310.T>は底入れ反転気配にあり、5000円台前半の押し目を強気に狙っていきたい。同社は等方性黒鉛など炭素製品の大手で、半導体製造用部材のルツボでは世界屈指のシェアを誇る。特に世界的な電気自動車(EV)シフトを背景に、EV向け次世代パワー半導体として有力視されるSiC(シリコンカーバイド)製パワー半導体製造工程において高水準の需要を獲得することに成功している。  23年12月期業績は原料コスト上昇を製品価格への転嫁などで吸収、営業利益段階で前期比28%増の85億円と過去最高更新を見込んでいる。また、24年12月期も大幅な利益の伸びが続く見通しで、市場では100億円台に乗せる可能性も指摘されている。時価16倍近辺のPERは、来期以降の業績変化妙味を考慮すると割安感が強い。早晩見直し買いから今年8月10日につけた年初来高値6390円奪回を視野に入れそうだ。(桂) 出所:MINKABU PRESS 2023/10/10 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=QBNHD、スタイリストの定着率高め更なる成長へ  キュービーネットホールディングス<6571.T>は低価格のヘアカット専門店「QBハウス」を展開。24年6月期通期の連結営業利益は前期比12.3%増の24億円が見込まれている。  コロナ禍から経済活動の正常化が進んでいることが追い風。4月に実施した価格改定の影響はみられず、3日に発表した9月度の国内既存店売上高は前年同月比14.8%増と好調さを維持している。同社はスタイリストの定着率を高めながら、新たな採用チャネルの拡充により採用数も伸ばすことで、更なる店舗の拡大とサービス価値の向上を図り、事業成長につなげていく構えだ。  足もとの株価は1600円台後半で上値が抑えられる展開が続いている。ただ、1530円台に位置する75日移動平均線の近辺では買い意欲が強く、調整一巡感からの切り返しが期待される。(参) 出所:MINKABU PRESS 2023/10/05 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=メドレー、人材PF牽引役に高成長  メドレー<4480.T>は、8月16日につけた年初来高値6040円をピークに調整しているが、医療や介護分野の慢性的な人材不足を背景とした成長力を十分に織り込んだ水準とはいえず、再騰に向かう可能性が高い。  同社は、日本最大級の医療介護求人サイト「ジョブメドレー」をはじめとする人材プラットフォーム(PF)事業と、クラウド電子カルテやオンライン診療支援システム、オンライン診療・服薬指導アプリなどを展開する医療PF事業が事業の二本柱。注目は慢性的な医療・介護分野の人手不足を背景にした人材PF事業の成長力で、テレビCMによる認知度向上で会員数が着実に増加している一方、安価な成果報酬から、事業者からの支持も得ており好調を持続。23年12月期上期で同事業の売上高は前年同期比43.7%増、営業利益は同45.6%増となったが、今後も安定的な成長が期待でき、業績を牽引しよう。  一方、医療PF事業は赤字が続くが、主要サービスの開発は概ね完了しており、ARPU(1ユーザー当たりの平均売上高)や利用医療機関数の増加に伴い、クラウド電子カルテやオンライン診療支援システムなど主要サービスが順次黒字化し、25年12月期には営業黒字転換を達成するとみられている。事業の両輪が拡大することで、中期的な成長力は強まりそうだ。  会社側では中間決算発表と同時に、23年12月期の営業利益予想を16億3000万円から22億5000万円(前期比74.4%増)へ上方修正したが、調査機関のなかには、今期営業利益27億円強、来24年12月期は同44億円弱を見込むところもある。(仁) 出所:MINKABU PRESS 2023/10/04 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=ロイヤルHD、既存店売上高は好調推移  ロイヤルホールディングス<8179.T>に注目したい。同社はファミリーレストランの「ロイヤルホスト」や天丼の「てんや」などを展開。「リッチモンドホテル」も運営している。人流回復もありロイヤルホストの既存店売上高は7月、8月は前年同月比でともに19%増を記録。23年12月期の連結営業利益は前期比2.4倍の52億円の予想だが、市場には54億円前後への増額観測がある。24年12月期は70億円近くへの増額も見込める。  インバウンド需要拡大の流れにも乗り、再評価余地が膨らんでいる。株価は5月に2968円をつけた後は調整局面にあるが、ここは格好の拾い場となりそうだ。先行き3000円台での活躍が期待できる。(地和) 出所:MINKABU PRESS 2023/10/02 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=セキュア、200日線上放れの兆し  セキュア<4264.T>は上値指向を強めつつある。同社は人工知能(AI)や顔認証技術を活用した監視カメラシステム、入退室管理システムなどを提供するセキュリティーソリューション企業。200社を超える販売パートナー網を強みに、ソリューション導入企業数はベンチャーから大手企業まで9000社以上にのぼる。  8月に発表した上期(1~6月)決算は営業利益が2億100万円となり、前年同期の赤字から黒字に転換した。昨年の半導体不足による影響がほぼ解消し、オフィスやデータセンター、物流施設などへの導入が順調だったことで売り上げが急増。先行投資も概ね計画通りに進捗し、利益改善を果たした。既に通期計画(1億3000万円)を上回っている。  株価は、第1四半期好決算と通期上方修正を発表した5月以降上げ足を加速させ、6月に3990円の上場来高値をつけた。その後調整を余儀なくされたが、1500円近辺に位置する200日移動平均線で下げ止まる動きに。足もと同移動平均線を足場に上放れの兆しをみせている。(イ) 出所:MINKABU PRESS 2023/09/29 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=タムロン、経済活動正常化による需要増に期待  タムロン<7740.T>はカメラ用交換レンズの世界的メーカー。また、監視カメラ用レンズやカメラモジュール、車載用レンズ、医療用レンズなども手掛けている。  コロナ禍から経済活動の正常化が進むなか、足もとのレンズ交換式カメラ市場及び交換レンズ市場は金額ベースで増加しており、今後も高付加価値商品の需要が伸びる見通し。また、車載カメラ用レンズも安全運転支援システム(ADAS)の普及などからセンシング用途を中心に好調に推移するとみられている。為替の円安進行も追い風となりそうで、23年12月期通期の業績上振れが期待される。  株価は4200円台に位置する75日移動平均線まで調整し、その後は下値を切り上げる展開。5日移動平均線と25日移動平均線とのゴールデンクロスが実現したことにも注目したい。(参) 出所:MINKABU PRESS 2023/09/28 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=ギフトHD、既存店好調で業績上振れの公算大  ギフトホールディングス<9279.T>は9月12日に上場来高値2784円をつけたあと調整しているが、この押し目は拾ってみたい。  同社は横浜家系ラーメンの「町田商店」やガッツリ系ラーメンの「豚山」などを展開している。9月14日に発表した第3四半期累計(22年11月~23年7月)連結決算は営業利益が15億9800万円(前年同期比42.5%増)となった。今年1月に続き7月に値上げを実施したが、値上げ以降も客数が順調に増加しており、国内直営既存店売上高が年間目標の前期比4.7%増に対して前年同期比17.5%増となり業績を牽引した。また、出店数は年間目標の40店舗に対して24店舗を出店。プロデュース店は年間目標の純増23店舗を上回る37店舗を出店している。  23年10月期通期業績予想は営業利益20億5000万円(前期比30.4%増)の従来見通しを据え置いたが、第3四半期までの好調な実績に加えて、8月も国内直営既存店売上高が前年同月比17.0%増と好調が継続していることや、原材料高に一服感が出ていることなどを考慮すると上振れの可能性は大きい。調査機関には、23年10月期営業利益22億円強、24年10月期同27億円強を見込むところもある。更にベトナムでFC店が追加で出店しており、海外出店加速の兆しが見えつつあることも今後の成長にプラスに働こう。(仁) 出所:MINKABU PRESS 2023/09/27 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=旭ダイヤ、パワー半導体とEV向け工具に成長性  旭ダイヤモンド工業<6140.T>の900円近辺の株価は買い場といえそうだ。ダイヤモンド工具の専業大手で国内シェア4割を誇る。半導体シリコンウエハー向け研削工具で高水準の需要を獲得しているが、SiC(シリコンカーバイド)製など次世代パワー半導体のウエハーに対応していることで、今後の業容拡大に期待が大きい。また、電気自動車(EV)用部材の製造に使われるダイヤモンド工具など成長分野にカテゴリーを広げている点もポイントだ。  24年3月期営業利益は前期比4%減の24億円を見込むが、トップラインは9%増と3期連続の増収を確保する見通しで、25年3月期は営業利益段階でも急改善が見込まれている。PBR0.8倍前後、配当利回り3%台と株価指標面でも割安。株価は3月27日につけた年初来高値979円奪回から4ケタ大台を目指す展開へ。(桂) 出所:MINKABU PRESS 2023/09/26 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=サカタINX、今期最高益更新へ再増額も  サカタインクス<4633.T>に注目したい。印刷インキ大手の同社の業績は好調だ。8月に23年12月期の連結営業利益は、従来予想の60億円から100億円(前期比2.4倍)に増額修正された。円安効果に加え、販売価格の改定やコスト削減などが寄与している。配当も年31円(前期比1円増)の予定だ。円安の進行もあり、今期業績は16年12月期の最高益(101億1900万円)更新へ再増額も期待できる。  アジアや米州向けの印刷インキ事業などが堅調に推移している。株価は今期予想連結PERで8倍台、連結PBRも0.6倍台の水準にあり割安感は強い。先行き1400円台乗せからの一段高が期待できる。(地和) 出所:MINKABU PRESS 2023/09/25 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=ストリームM、ジャニーズ問題で商機の思惑も  ストリームメディアコーポレーション<4772.T>の反騰劇に期待したい。同社は韓国の芸能事務所大手であるSMエンターテインメントの傘下にあり、韓流エンタメ関連のコンテンツ配信とともに、所属アーティストの日本におけるマネージメント業務を手掛けている。23年12月期は売上高で前期比31.0%増の92億7300万円、最終損益で7000万円の黒字(前期は3億300万円の赤字)を計画する。  コロナ禍を経て大型コンサートの開催などが可能となり、同社の業績は回復基調が鮮明となっている。東方神起は2月から約3年半ぶりのコンサートツアーを開始。合計で約30万人を動員したという。更に、所属アーティストのYUTAがテレビ東京系のドラマ「クールドジ男子」で主演を務め、活動領域は着実に広がっている。ジャニーズ事務所に所属するタレントについて、テレビコマーシャルや広告に起用するのを取りやめる企業の動きが相次ぐなか、他の芸能事務所の所属タレントを活用しようという流れは、ストリームMの事業にもプラス要因となると考えられる。  株価は足もとでは買い疲れ感も出ているが、200日移動平均線は右肩上がりとなっている。ボリンジャーバンドのプラス1シグマに沿ったバンドウオークを続ける形で、下値を切り上げる展開も想定できるだろう。(碧) 出所:MINKABU PRESS 2023/09/22 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=ギークス、米ナイアンティックの技術を生かしたサービス展開に期待  ギークス<7060.T>は8月31日、グループ会社が「ポケモンGO」で知られる米ナイアンティック(カリフォルニア州)と事業提携したと発表。ナイアンティックの拡張現実(AR)技術などを利用した販促サービスの開発支援を開始するとしており、今後の展開が期待される。  足もと業績は堅調で、同月10日に発表した24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、経常損益が2700万円の黒字(前年同期は1億1800万円の赤字)に浮上。主力の国内IT人材事業は引き続き顧客企業からの需要が高く、受注単価も上昇したことなどが寄与した。  テクニカル面では、25日移動平均線と75日移動平均線とのゴールデンクロスが目前に迫っていることに注目。これをきっかけに株価は出直り基調を強めそうだ。(参) 出所:MINKABU PRESS 2023/09/21 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=アルファP、刊行点数順調に増加し業績を牽引  アルファポリス<9467.T>は下値拾いの好機と考えたい。  同社は、運営する投稿サイトのなかから人気のある小説や漫画などを書籍化する出版事業が主力。出版される作品はライトノベルと呼ばれる若者向けの娯楽小説や漫画が多く、映像化やアニメ化された作品も多い。  8月10日に発表された第1四半期(4~6月)単独決算は、営業利益は5億2400万円(前年同期比21.4%増)と第1四半期として過去最高を更新した。編集部門の体制強化や投稿サイトの充実などにより、前年同期比36点(28.3%)増となる163点を刊行したことが牽引。また、電子書籍の販売体制強化や作品露出の強化などの拡販施策も奏功した。  24年3月期通期計画では、刊行点数676点を計画。ライトノベルではシリーズ累計20万部超の人気作を継続して刊行するほか、漫画については初版3万部を超えるヒット作のシリーズを複数刊行する予定。また、期中に2作品のテレビアニメの放送が予定されていることもプラスに働く。売上高は100億円(前期比7.7%増)を見込むが、事業基盤強化を目的とした成長投資を行うため営業利益は23億円(同4.9%減)を予想している。  ただ、会社予想は保守的との見方も強く、第1四半期の滑り出し順調もあって上振れの可能性もある。足もとで専門部署におけるメディア化活動に注力しており、蓄積されたIPのメディア展開が進めば中期的な成長力も増しそうだ。(温羅) 出所:MINKABU PRESS 2023/09/20 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=ローム、次世代パワー半導体で再評価へ  ローム<6963.T>は底入れ反騰の初動にあり、1万1000円台で推移する時価近辺は拾い場といえそうだ。同社は半導体デバイスの製造を手掛けるが、特に世界的な脱炭素シフトを背景に、電気自動車(EV)向けで高水準の需要がある次世代パワー半導体分野での活躍が期待されている。同社が強みとするのはSiC(シリコンカーバイド)製パワー半導体で、受注は増勢の一途にある。量産体制確立に向けた設備投資増強にも積極的である。  24年3月期業績は、新工場稼働に伴う償却負担が重荷となり営業利益が前期比19%減の750億円と4期ぶりの減益を予想しているが、トップラインは拡大基調を継続する見通しだ。来期以降は好採算のSiC製パワー半導体が収益を牽引する形で、大幅増益トレンド復帰が見込まれる。株価は滞留出来高の多い1万2000円台前半での売り物をこなし、7月下旬のもみ合い水準である1万3000円台への戻りが視野に入りそうだ。(桂) 出所:MINKABU PRESS 2023/09/19 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=AREHD、配当狙いの買いで出直り急  AREホールディングス<5857.T>は貴金属リサイクルの大手。7月にアサヒホールディングスから社名を変更した。今24年3月期は年90円の配当を計画しており、足もとの利回りは4%超と高水準。今月末に向け、中間配当(45円)の権利取りを狙った買いが強まる可能性がある。  同社はパソコンやスマートフォンなどの電子機器をはじめ、宝飾品や歯の治療に使う詰め物、自動車の触媒(排ガス中の有害物質を除去するパーツ)など、さまざまなモノから貴金属を回収している。23年3月期は金の回収が好調で、売上高は過去最高を達成。一方、触媒に含まれるロジウムの価格下落の影響で営業利益は減少した。  この流れが続き、今第1四半期も減益を余儀なくされた。下期以降にパラジウムやプラチナの回収量回復を見込んでおり、今後の業績推移を見守りたい。足もとの株価は第1四半期の業績悪を織り込む過程で1800円台前半まで突っ込んだが、そこから急速に出直る動きをみせている。中長期のトレンドを示す200日移動平均線が1900円台半ばに位置しており、これを明確にクリアできるか見極めたい。(イ) 出所:MINKABU PRESS 2023/09/15 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=まんだらけ、来店客数増加で店頭販売が好調  まんだらけ<2652.T>はマンガ古書店の最大手で、キャラクターグッズや玩具なども販売。8月31日に公表した7月度の月次売上高(全店ベース、速報値)は前年同月比18.8%増の10億9800万円と好調さを維持している。  人流回復やインバウンドの復調が需要を喚起し、来店客数の増加が続いていることを背景に店頭販売が伸長。また、電脳ショップ「ありある」を含めた通信販売も堅調に推移している。同月14日に公表した23年9月期第3四半期累計(22年10月~23年6月)の単独経常利益は前年同期比2.3倍の14億5500万円となり、通期計画の6億300万円を大きく超過していることにも注目したい。  日足チャート上では25日移動平均線と75日移動平均線とのゴールデンクロスが視野。通期業績の上振れ余地が大きいことを考えれば、押し目は拾い場といえそうだ。(参) 出所:MINKABU PRESS 2023/09/14 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=GENDA、M&Aと新規出店で業績拡大  GENDA<9166.T>は業績拡大期待を背景にした株価の上昇が期待でき、押し目は拾っておきたい。  同社は「GiGO」などのブランドで屋内アミューズメント(AM)施設を運営。これまで積極的なM&Aで店舗網を拡大しており、20年12月にセガサミーホールディングス<6460.T>傘下でAM施設運営のセガ エンタテインメントの株式を取得。21年にはバンダイナムコホールディングス<7832.T>から米イリノイ州のAM施設を取得した。更に22年10月には民事再生手続き中だったスガイディノス(札幌市中央区)からゲームセンター事業及びボウリング事業などを譲受した。今年8月末時点で国内256店舗、海外5店舗を運営するほか、スタッフの常駐しないゲームコーナーを95カ所運営している。  9月8日に発表した第2四半期累計(2~7月)連結決算で、営業利益は27億6700万円と過去最高を更新。前年同期は非開示のため比較はできないものの、会社側によると前年同期比63%増という。都市部を中心とした人流の増加やプライズ(アミューズメント専用景品)ゲーム売り上げの好調な推移などで既存店売上高が同11%増となったことが寄与。積極的な新規出店も貢献した。  24年1月期通期業績予想は営業利益43億円(前期比1.3%増)の従来見通しを据え置いたが、上期の進捗率64%から上振れの可能性は大。株価はこの上振れ期待を織り込む動きとなろう。(温羅) 出所:MINKABU PRESS 2023/09/13 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=ニチレイ、値上げ効果で業績拡大  ニチレイ<2871.T>に注目したい。同社の第1四半期(4~6月)の連結営業利益は前年同期比18.7%増の79億2400万円だった。冷凍食品など加工食品事業や低温物流事業などが堅調。原材料価格の上昇分を値上げで価格転嫁したほか、業務改善効果が寄与した。24年3月期の同利益は前期比4.8%増の345億円と3期ぶりの最高益が予想されているが、市場では360億円前後への増額修正期待が強まっている。  トラック運転手の不足が懸念される「物流の2024年問題」に絡んでは、同社が国内トップの実績を持つ冷蔵倉庫への需要増も期待されている。業績拡大の追い風にも乗り、株価は4000円乗せを目指す展開が見込める。(地和) 出所:MINKABU PRESS 2023/09/11 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=Tホライゾン、教育DXと配膳ロボットで出遅れ挽回局面到来  テクノホライゾン<6629.T>の500円台の株価は事業環境と成長性を考慮すれば割安感が強く、挽回局面の到来を期待したい。同社は映写機で名を馳せた名古屋の名門企業エルモのブランドを持つ。エルモなど3社を2021年4月に吸収合併し、持ち株会社から事業会社に移行した。  24年3月期は売上高が前期比9.7%増の480億円、最終損益が5億円の黒字(前期は15億5300万円の赤字)となる見通し。第1四半期(4~6月)は例年、電子黒板など主力の教育市場向け製品が学校の入学時期と重なり低調になることから、営業損益の段階から赤字となっている。もっとも、学校現場のICT化の流れには不可逆的なものがあり、教師の業務負担の軽減に向けた「教育DX(デジタルトランスフォーメーション)」の必要性も叫ばれている。Tホライゾンは今年4月、私立学校向けに働き方改革に寄与する校務システムを手掛けるウェルダンシステム(東京都中野区)の買収を発表するなど、積極的なM&Aにより今後の成長への布石を打っている。  また、同社は人手不足が深刻化する外食・介護業界向けにネコ型配膳ロボットを供給するほか、防犯・監視カメラやスマートグラスを活用した遠隔作業支援システムなど、成長が見込める製品・システムを幅広く展開しており、前期に部品調達難で落ち込んだ業績の回復は鮮明なものになりそうだ。日足チャートでは直近で5日移動平均線と25日移動平均線のゴールデンクロスを達成。6月につけた年初来高値628円を上抜ければ上値余地が広がる。(碧) 出所:MINKABU PRESS 2023/09/08 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=シダー、経常黒字浮上を手掛かりに年初来高値奪回へ  シダー<2435.T>は介護サービス事業を展開。8月10日に発表した24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算で、経常損益が1億8800万円の黒字(前年同期は2600万円の赤字)に浮上したことに注目したい。  介護サービス業界は、超高齢化社会への移行に伴ってサービスの利用者数が増加し、需要は更に高まっている。こうしたなか、同社は主力の施設サービス事業で既存の有料老人ホームの入居者獲得に注力し、入居率の向上に努めたことが好業績を牽引。また、デイサービス事業では新型コロナウイルス感染の拡大で利用を控えていた利用者が回復傾向にあることも寄与した。  足もとの株価は下値を切り上げる展開で、チャート上では25日移動平均線と75日移動平均線とのゴールデンクロスが目前。5月19日につけた年初来高値388円を目指す動きが期待できそうだ。(参) 出所:MINKABU PRESS 2023/09/07 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=ハークスレイ、店舗アセット&ソリューション事業好調  ハークスレイ<7561.T>は1月30日につけた年初来高値更新を射程圏に捉えているが、PBR0.6倍台などバリュエーション面で割安感が強く、まだ上昇余地は大きそうだ。  8月9日発表の第1四半期(4~6月)連結決算で、営業利益は4億6700万円(前年同期比5.7倍)と大幅増益となった。主力の持ち帰り弁当事業が伸長したほか、収益性の高い店舗アセット&ソリューション事業が好調に推移したことが寄与した。  店舗アセット&ソリューション事業は、個人や小規模外食チェーン向けに店舗リースを行っているほか、人材紹介、POSの販売、商業用不動産のバリューアップなどを行っている。第1四半期ではセグメント売上高34億6200万円(前年同期比41.7%増)に対して、セグメント営業利益4億2600万円(同74.6%増)と高収益を上げており、同事業が業績を牽引している。  第1四半期の大幅増益と足もとの業績動向を踏まえて、会社側では上期(4~9月)業績予想を営業利益で5億円から8億1000万円(前年同期比12.0%増)と一転増益へ上方修正した。物価上昇や円安の影響など先行き不透明な状況を鑑みて保守的な予想としていたが、コロナ禍からの経済正常化が想定よりも早く進んでいることから予想を引き上げたという。24年3月期は同16億5000万円(前期比13.0%増)の従来予想を据え置いたが、店舗アセット&ソリューション事業の好調から更なる上振れも期待でき、調査機関のなかには19億円強を見込むところもある。(仁) 出所:MINKABU PRESS 2023/09/06 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=マニー、抜群の商品競争力でグローバル展開  マニー<7730.T>は8月下旬以降、戻り足が鮮明でここは追撃してみたい。年初の高値2013円払拭から2000円台を地相場に次第に水準を切り上げそうだ。アイレス針(外科用手術縫合針)や眼科用ナイフ、歯科用治療器などの医療用器具を製造するが、海外売上高が全体の約8割を占めており、高い技術力と圧倒的シェアに裏打ちされた商品群はグローバルニッチトップ企業としての実力をいかんなく示している。  23年8月期業績はトップラインが前の期比15%増の234億円、本業のもうけを示す営業利益も同15%増の71億円予想と好調だ。アジア、欧州、南米などでアイレス針関連の需要が好調で収益を押し上げている。テクニカル的には13週・26週移動平均線のゴールデンクロスを示現しており、8月14日の戻り高値1959円奪回を通過点に新局面入りが期待できる。(歩) 出所:MINKABU PRESS 2023/09/05 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=三井倉HD、業績上方修正で見直し  三井倉庫ホールディングス<9302.T>に注目したい。同社は総合物流に強みを持つ倉庫大手で、世界19カ国にも進出している。8月には、24年3月期の連結営業利益を従来予想の200億円から215億円(前期比17.2%減)へ上方修正した。運賃仕入れコストのコントロールで営業利益率が改善したほか、家電物流の取り扱いが想定を上回った。今期配当も従来予想から8円増額し年142円に見直している。  今期営業利益は220億円前後への再増額期待もある。トラック運転手の不足が懸念される「物流の2024年問題」に絡み物流倉庫が見直されていることも追い風だ。株価は連結PER8倍台、配当利回り3%台と割安だ。(地和) 出所:MINKABU PRESS 2023/09/04 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=jig.jp、「推し活」拡大などが中長期追い風に  jig.jp<5244.T>は株式売り出し発表を受けた売りをこなし、足もと再び上昇基調を強めている。同社はライブ配信サービス「ふわっち」を運営。テクノロジーの進展による余暇時間の増加やコロナ禍によるネットサービスの普及、自分の好きな人やモノを応援する「推し活」の広がりなどを背景にライブ配信市場は今後も拡大が見込まれており、業績に中長期的な追い風となることが期待される。  8月14日に発表した4~6月期決算は、営業利益が前年同期比2倍の4億5300万円と急拡大。ふわっちの好調に加え、広告宣伝費などの規律ある投資の実行が業績を押し上げた。通期予想については今後の人的資本拡充による費用増を見込むため、従来の小幅増益見通しを据え置いた。他方で、配当に関して今24年3月期から継続実施する方針を示した。今期は年3円28銭を実施する計画だ。(イ) 出所:MINKABU PRESS 2023/09/01 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=アドソル日進、受注残高多く業績の上振れに期待  アドソル日進<3837.T>はデジタルトランスフォーメーション(DX)やモノのインターネット(IoT)に不可欠な「監視」「通信」「制御」技術を強みとして事業を拡大。先進的なデジタル・テクノロジーを提供している。  足もとでは電力・ガスなどのエネルギー分野や製造分野、サービス分野向けのDX案件が好調で、8月3日に発表した24年3月期第1四半期(4~6月)の連結経常利益は前年同期比62.2%増の3億4000万円で着地。第1四半期末の受注残高は前年同期末比17.6%増の25億7100万円となっており、上半期及び通期業績の上振れに期待したい。  また、日足チャートで25日移動平均線と75日移動平均線とのゴールデンクロスが視野に入っていることにも注目。まずは5月9日につけた年初来高値1910円を目指す動きが見込めそうだ。(参) 出所:MINKABU PRESS 2023/08/31 10:00 みんかぶニュース コラム <注目銘柄>=upr、「2024年問題」追い風に高成長  ユーピーアール<7065.T>は8月4日に年初来高値2734円をつけたあと調整しているが、中期的な成長期待を背景に再び上値を目指す展開が期待できる。  同社は物流や製造現場向けの箱型荷台(パレット)のレンタル・販売が主力。7月14日に発表した第3四半期累計(22年9月~23年5月)連結決算は、営業利益6億8500万円(前年同期比70.8%増)となった。レンタル、販売の両事業が引き続き好調に推移していることが業績を牽引している。  業績好調の背景にあるのが、物流の「2024年問題」だ。トラックドライバーの長時間の荷待ちや契約外の荷役作業を軽減するため、バラ積み・バラ卸しの貨物をパレット化するパレット輸送、共同配送への関心が高まっている。これに加えて、EC向けの在庫保管需要の拡大、「2024年問題」が在庫分散の重要性を高めることに伴う倉庫需要の拡大などもパレットへのニーズを強めることにつながっており、業績は中期にわたって成長基調をたどりそうだ。  また、保管用レンタルパレットについても、港湾地区を中心に倉庫の在庫水準は高い状況が続いており、稼働率も高水準で推移している。これらを受けて、営業利益9億1000万円(前期比71.0%増)を見込む23年8月期業績予想は再上方修正の可能性があり、24年8月期も大幅増益が期待できよう。(温羅) 出所:MINKABU PRESS 2023/08/30 10:00

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