みんかぶニュース コラムニュース一覧
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=コーナン、PBR0.7倍と割安感
コーナン商事<7516.T>に注目したい。ホームセンター大手の同社の第1四半期(3~5月)の連結純利益は前年同期比11.0%増の55億2300万円と堅調だった。建設職人向け専門業態の「コーナンプロ」などが伸びた。7月の既存店売上高も猛暑による影響も追い風で前年同月比5.9%増と好調だった。24年2月期の同利益は前期比1.6%増の134億5000万円と増益の予想だが、市場には上振れ期待も出ている。
株価は5月に3795円の高値をつけた後、足もとでは3500円近辺で推移しているが、連結PBRは0.7倍前後と割安感が強い。経済再開の流れも追い風であり、先行き4000円台乗せへの上昇相場が期待できる。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2023/08/14 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=日本色材、メイク需要の復調が追い風
日本色材工業研究所<4920.T>は、化粧品(医薬部外品を含む)の製造や研究開発を受託している企業。マスク着用の緩和やインバウンドの回復を背景に、メイクアップ需要が復調していることが追い風となっている。
こうした状況を反映した24年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算は、経常損益が1億5900万円の黒字(前年同期は8200万円の赤字)に浮上し、上半期計画の1億6800万円に対する進捗率は94.6%に達した。国内外の化粧品メーカーからの受注回復を受け、工場の稼働も着実に改善しており、上半期及び通期業績の上振れが期待される。
足もとの株価は上げ一服商状となっているが、中期トレンドを示す75日移動平均線は上昇基調を維持。調整が一巡すれば7月19日につけた年初来高値2589円を奪回する場面がありそうだ。(参)
出所:MINKABU PRESS
2023/08/10 10:00
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<注目銘柄>=三社電機、パワー半導体関連の低PBR株
三社電機製作所<6882.T>の25日移動平均線を絡めたもみ合いは買い向かってみたい。半導体モジュール及び電源デバイスメーカーとして実力を発揮、特にパワー半導体分野での商品競争力の高さは折り紙付きだ。パワー半導体は電気自動車(EV)のほか蓄電池向けで幅広く旺盛な需要があり、同社の活躍余地は中長期的に広がる一方となる。
足もとの業績は好調だ。営業利益は21年3月期以降、急回復歩調をたどっており、24年3月期は前期比23%増の20億円を見込んでいるが、進捗率から一段の上振れが期待される。グロース株の横顔を持ちながらPBRが0.8倍台と低いのも特長であり、収益成長に合わせて増配を続けるなど株主還元に積極的で、バリュー株としての側面も評価される。7月末につけた年初来高値1539円奪回が当面の目標となる。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2023/08/08 10:00
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<注目銘柄>=サンゲツ、配当利回り4%台で割安
サンゲツ<8130.T>に注目したい。同社はインテリア商社最大手で壁紙でトップの実績を持つ。第1四半期(4~6月)の連結営業利益は前年同期比44.5%増の54億6000万円と好調。国内インテリア事業などが順調だった。24年3月期の同利益は150億円(前期比26.0%減)が予想されているが、第1四半期時点での進捗率は36%に達しており、今期業績には上振れ期待も浮上している。
今期配当は前期比25円増の130円が予定されており、配当利回りは4.6%前後と高水準だ。株価は2800円前後と上場来高値水準にあるが、高配当利回りで割安感は十分。先行き3000円台の活躍に移りそうだ。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2023/08/07 10:00
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<注目銘柄>=TKP、本格的な収益回復局面へ
ティーケーピー<3479.T>は5月11日につけた年初来安値2445円を底に株価は上昇基調にあり、まずは1月25日につけた年初来高値3240円更新を目指す動きが期待できそうだ。
7月13日に発表した第1四半期(3~5月)連結決算で、営業利益は17億4700万円(前年同期比43.8%増)となった。2月にリージャス事業を売却した影響で売上高は90億2200万円(同31.5%減)と減収となったが、新型コロナウイルス感染症の収束に伴うリオープニングもあってセミナー、研修、採用などの貸会議室の需要が回復。また、ホテル・宿泊研修事業では新型コロナウイルス対策のアパホテル1棟貸しの影響は一巡したものの、旅行や出張の需要回復を受けて、高い稼働率・客室単価を維持した。
今後も貸会議室や宿泊需要の増加に加えて、宴会など料飲の回復が加速すると予想され、本格的な収益回復の確度が高まったとみられている。会社側では24年2月期営業利益を54億円(前期比51.0%増)と見込むが、調査機関には62億円を見込むところもあり、今後は上振れ期待を株価に織り込む動きへと向かおう。
中期的にも、単価アップや拠点増加により収益改善が続くと予想。リージャス事業の売却に伴う財務体質改善効果もあり、当面好成長が続きそうだ。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2023/08/02 10:00
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<注目銘柄>=テセック、個別半導体テスター世界首位級で収益増額の公算も
テセック<6337.T>の3000円台前半のもみ合いは強気に対処したい。半導体選別装置(ハンドラ)や個別半導体向け測定装置(テスター)などの製造・販売を主力としており、後者は世界トップクラスの商品競争力を誇っている。電気自動車(EV)シフトの動きも追い風に車載用パワー半導体向けで需要獲得が進んでいるほか、生成AI市場の拡大を背景とした新たな需要創出に期待が大きい。
23年4~6月期営業利益は5億1700万円と前年同期比7割強の高水準の伸びを達成。これを受けて24年3月期通期予想の16億円は増額修正の公算が大きい。株価は7月26日にマド開け急騰後、高値圏で売り物をこなしているが、ここを踊り場に大勢2段上げが期待できそうだ。中期的には22年11月につけた3930円の高値を目指す動きに。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2023/08/01 10:00
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<注目銘柄>=ベイカレント、今期業績には増額期待も
ベイカレント・コンサルティング<6532.T>に注目したい。同社はIT関連に強みを持つ総合コンサルティング会社。第1四半期(3~5月)の営業利益は前年同期比22.7%増の80億600万円と好調だった。デジタルトランスフォーメーション(DX)関連の需要などが堅調だった。24年2月期の同利益は前期比18.7%増の355億円と最高益が予想されているが、市場には370億円前後への増額期待が浮上している。
株価は、第1四半期決算発表時に材料出尽くし感から売りに押され、足もとも軟調な値動きにあるが、この調整局面は絶好の拾い場となりそうだ。同社の成長性は高く、先行き6000円台での活躍が期待できる。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2023/07/31 10:00
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<注目銘柄>=南海電、インバウンド回復基調継続で出遅れ修正加速を期待
南海電気鉄道<9044.T>の出遅れ修正を期待したい。関西国際空港と大阪・ミナミを結ぶ鉄道路線を持ち、言わずと知れたインバウンド(訪日外国人)関連銘柄だが、PER(株価収益率)は18倍台と、他の関西の鉄道株と比較して割安感がある。株価も5月18日につけた年初来高値3400円から10%超切り下がった水準に位置している。
24年3月期は営業収益で前期比14.7%増の2539億円、最終利益で同24.5%増の182億円を計画。最終利益予想は過去最高だった20年3月期(208億1100万円)に迫る水準となっている。
関空ではコロナ禍で落ち込んだ国際線の旅客数が回復を続けている。中国の各都市とを結ぶ路線の復便が相次ぐなか、7月1日からはタイ国際航空のバンコク便が週7便から週13便に増えた。エティハド航空のアブダビ便など新規就航も予定されている。
更に、今年の夏はガソリン高が顕著だ。自動車での遠出を控え、近場のレジャー施設で休暇を過ごそうとする消費者の姿勢の強まりは、鉄道事業やレジャー事業にポジティブに働く可能性がある。株価は200日移動平均線近辺で推移しており、反転攻勢を期待した買いが集まる余地が広がりつつある。(碧)
出所:MINKABU PRESS
2023/07/28 10:00
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<注目銘柄>=住江織、好業績見通しの割安株
住江織物<3501.T>は名門の繊維企業。24年5月期の連結経常利益は前期比71.4%増の27億円を見込み、年間配当は前期比15円増配の70円を計画している。
インテリア事業は環境対応型製品や高機能で上質な製品及び一般家庭向けカーテン見本帳の拡販に努めるほか、介護・防災向け製品開発など新しい分野にも挑戦していく方針。また、自動車関連事業ではファブリックの受注拡大をグローバルで進め、車両関連事業では鉄道・バス事業者の利用客数増加に伴う需要を取り込む構えだ。同社はグループ一体となって中長期的な企業価値向上を目指しており、今後の動向が注目される。
株価は7月14日に年初来高値2584円をつけたあとは上げ一服商状となっているが、中期トレンドを示す75日移動平均線は上昇基調を維持。好業績見通しに加え、PBRは0.5倍程度と割安感もあり、時価は押し目買い好機と捉えたい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2023/07/27 10:00
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<注目銘柄>=学情、中計の数値目標1年前倒しへ
学情<2301.T>は7月18日に年初来高値2046円をつけたあと短期的な調整局面にあるが、好業績期待を背景に株価の先高観は強く、押し目は積極的に狙ってみたい。
6月12日に発表した第2四半期累計(22年11月~23年4月)単独決算で、経常利益は5億7400万円(前年同期比8.9倍)と大幅増益となった。新卒向けメディアの「あさがくナビ」、転職向けメディアの「Re就活」、就職博などの「イベント事業」、人材紹介の「エージェント事業」のいずれの事業も好調に推移。特に若年層の転職関連の伸びが力強さを増しており、「Re就活」の登録会員数は200万人を突破し、23年に入り新規会員登録数は前年比25.9%増で推移した。
足もとの好調を受けて、会社側では23年10月期通期業績予想を上方修正し、経常利益予想を23億円から24億2000万円(前期比18.7%増)へ引き上げたが、外部環境の見通しを慎重に見ているようであり、急激な経済状況の変化がない限り修正値を上振れる公算が大きい。中期的にも、経験者採用の拡大や新卒採用の早期化・難化により、「20代通年採用」を実施・強化する企業が増える見通しで、採用需要の高止まりは同社にとって追い風となる。26年10月期に経常利益33億2000万円を見込む中期経営計画は1年前倒しで達成される可能性が高いだろう。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2023/07/26 10:00
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<注目銘柄>=じげん、M&A戦略奏功し最高益更新続く
じげん<3679.T>の800円絡みの株価は強気に買いで対処したい。人材マッチングや不動産など複数の情報サイトを一括検索できるサービスを手掛け、成果報酬型の課金システムで優位性を存分に発揮している。M&A戦略にも長じ、毎年複数件の企業買収を行いビジネス領域の拡大を図ってきた。足もとの業績も好調だ。急速なトップラインの伸びを背景に23年3月期の営業利益は前の期比26%増益で過去最高を更新したが、続く24年3月期も前期比27%増の53億円と大幅な伸びで連続最高益を果たす見込みだ。
株価は7月19日に827円の年初来高値を形成、その後ひと押し入れているが、25日移動平均線をサポートラインに再浮上の兆しをみせている。早晩新値街道に復帰し、中期的には2018年7月以来となる1000円大台も視野に入りそうだ。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2023/07/25 10:00
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<注目銘柄>=丸井G、配当利回り4%台と魅力的
丸井グループ<8252.T>に注目したい。24年3月期の連結営業利益は前期比17.4%増の455億円と2ケタ増益が予想されている。小売り事業の改善が見込めるほか、フィンテック事業でのカードクレジット取扱高の増加などが寄与する見込みだ。カードの会員数も増加している。同社は株主還元方針を株主資本配当率(DOE)8%程度(前期4.6%)とし、今期は前期比42円増の101円配へ大幅増配を予定している。
足もとの株価は、配当利回り4%前後の水準にある。また、大規模な自社株買いも発表するなど積極的な株主還元を行っている。先行き、株価は18年9月につけた2861円更新を目指す展開が見込めそうだ。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2023/07/24 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ハブ、「トリプルW杯」で業績上振れ期待
ハブ<3030.T>は上値指向を強めている。同社はスポーツ観戦ができる英国風パブを展開。世界的なスポーツイベント開催時に思惑買いを集めることが多く、昨年のサッカー・ワールドカップ(W杯)や今年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の際に物色人気化した経緯がある。今月20日からはサッカー女子W杯が始まっており、更に今後8月にはバスケットボールW杯、9月にはラグビーW杯の開催が控えている。
業績は好調だ。今月14日に24年2月期利益見通しの上方修正を発表し、営業利益を従来予想(1億4000万円)の1.5倍となる2億1000万円に引き上げた。第1四半期期間のスポーツ大会の盛り上がりに加え、新型コロナウイルスの5類移行やインバウンド回復が寄与した。上方修正とあわせ、4期ぶり復配の見通しも明らかにした。トリプルW杯効果で一段の業績上振れに期待がかかる。(イ)
出所:MINKABU PRESS
2023/07/21 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ライク、今期は20カ所前後の保育施設を開設予定
ライク<2462.T>の24年5月期通期の連結業績は、経常利益が前期比22.2%増の52億円に伸びる見通しだ。
今期は子育て支援サービス事業で積極的に新規園の開設を行い、認可保育園・事業所内保育施設・学童クラブ・児童館を合わせて20カ所前後の開設を予定。今後は出生数の減少による競争環境の激化も予想されるが、M&Aを実行することで業績の拡大につなげていく構えだ。また、総合人材サービス事業では、モバイル業界や拡大の続く物流・製造業界などに注力しながらも、高い成長性が期待できる外国人材領域、特に介護業界に対しての外国人材紹介強化に経営資源を投下するとしている。
株価が1800円近辺に位置する75日移動平均線を捉えてきたことにも注目。PERは10倍前後と割安感もあり、戻りを試す展開に期待したい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2023/07/20 10:00
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<注目銘柄>=アダストリア、既存店売上高の好調続く
アダストリア<2685.T>は、7月3日に年初来高値3235円をつけて以降調整局面にあったが、調整一巡感台頭で押し目拾いの好機ととらえたい。
同社は「グローバルワーク」「ニコアンド」などを展開するカジュアルファッションの大手。6月30日に発表した第1四半期(3~5月)連結決算は、営業利益が62億7800万円(前年同期比37.2%増)と第1四半期として過去最高を更新した。コロナ禍の収束による外出需要の回復を背景に既存店売上高が好調に推移しており、3月はオケージョン需要の伸長もあり前年同月比11.1%増となったのに続き、4月は同14.8%増、5月は同11.2%増と2ケタ増を継続。需要をとらえた商品展開や価格見直しも寄与した。
第2四半期に入っても既存店売上高は堅調に推移しており、6月は同8.2%増と16カ月連続で前年実績を上回った。前述の要因に加えて、ECの伸長や「ラコレ」「バズウィット」などの成長も貢献している。24年2月期通期では営業利益140億円(前期比21.6%増)の従来見通しを据え置いているが、第1四半期は計画をやや上回って着地したことから、上振れも期待されている。調査機関では今期営業利益160億円台、来期180億円弱を見込むところもあり、増益基調は続きそうだ。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2023/07/19 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=パークシャ、生成AI市場拡大追い風に一段高へ
PKSHA Technology<3993.T>の3100~3200円近辺のもみ合いは強気に買いで対処したい。同社はディープラーニングを活用して業務効率化を実現するアルゴリズムモジュールと、アルゴリズムソフトウエア開発を手掛ける人工知能(AI)分野に特化したベンチャーだ。世界的に急拡大する生成AI市場を追い風に、チャットボットなど高利益率のストック型サービスであるAI SaaS事業が好調で収益拡大を牽引している。今月10日には、傘下のPKSHA Workplaceがスルガ銀行<8358.T>と、ディープラーニングと自然言語処理を活用した対話エンジン「PKSHA Chatbot」の運用を開始したことを発表し、マーケットの耳目を集めた経緯がある。
業績は22年9月期に営業利益が前の期比で2.4倍化し脚光を浴びたが、23年9月期も前期比5.4%増益予想と成長トレンドをキープする見通し。更に24年9月期もトップラインの拡大効果から2ケタの利益成長が有力視される。株価は足もと25日移動平均線絡みの値動きだが、ここは上昇トレンドの踊り場で一段高が期待。早晩6月22日につけた戻り高値3545円奪回から4000円台を目指す展開へ。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2023/07/18 10:00
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<注目銘柄>=フジミインコ、半導体ニッチトップ銘柄の成長シナリオは不変
フジミインコーポレーテッド<5384.T>は、半導体向け研磨材で世界首位のグローバルニッチトップ銘柄で成長期待が強く、25日移動平均線を下回った足もとの局面は押し目買いの好機と捉えたい。
同社は24年3月期の業績について、上半期に半導体の生産・在庫調整の影響を受けるとみて、売上高は前期比微増の585億円、最終利益は同9.4%減の96億円を見込む。業績面では踊り場を迎える格好となるが、下半期以降は半導体市場の回復を想定する。5月に発表した中期経営計画では、30年3月期に連結売上高を1000億円とする目標を掲げるとともに、26年3月期に売上高を770億円、営業利益率を20%などとする計画を示した。更に、連結配当性向を55%以上とする方針も公表し、株主還元の強化も図った。
同社の研磨材なしにパワー半導体市場の成長は困難と考えられており、株式の流動性が備わったグロース銘柄を渇望する国内外の機関投資家からの関心は高い。株式分割考慮後ベースで7月4日につけた上場来高値3785円近辺で想定される一時的な戻り売りをこなし、再び新値街道をまい進する展開が見込めそうだ。(碧)
出所:MINKABU PRESS
2023/07/14 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=MICS化学、策定中の3カ年計画に期待
MICS化学<7899.T>は、中期経営計画2年目となる23年4月期の実績が最終年度目標を上回った。1年前倒しで達成したことから、3カ年計画を再度策定するとしており注目される。
同社の主力製品は多層チューブフィルムで、多くの保存食品の包装材として使用されているだけでなく、電子部品や産業用などでの利用も拡大。また、防臭・消臭関連の一般消費者向け新製品「Filmics Shu-Lock」「Filmics Shu-Lock ECO」の拡販にも注力している。24年4月期通期の連結経常利益は前期比27.6%増の1億6300万円を見込み、年間配当は前期比1円増配の11円を計画している。
足もとの株価は上げ一服商状となっているが、25日移動平均線や75日移動平均線は上昇基調を維持。PBRは0.7倍前後と割安感もあり、押し目は拾い場と捉えたい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2023/07/13 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=日本マイクロ、上期を底に業績回復へ
日本マイクロニクス<6871.T>は、生成AI用需要の増大期待の高まりを背景に、3000円台を目指す動きが期待できる。
同社はメモリ検査をはじめとする半導体試験装置で使用される接続治具(探針)であるプローブカードの大手。5月に発表した第1四半期(1~3月)連結決算は、メモリ半導体の市況悪化を受けたメーカー各社の生産調整の影響や、TE(検査装置)事業におけるFPD市場減速の影響などで営業利益は前年同期比8.7%減の19億7400万円となったが、上期を底に業績は回復に向かいそうだ。
その背景にあるのが、生成AIの普及に伴うサーバ用メモリ向けのプローブカード需要の拡大だ。AI開発にはより高速・大容量のメモリが必要となり、それに伴いプローブカードの需要増加が見込まれる。また、来期にはウィンドウズ10のサポート終了を控えたパソコンの買い替え需要に伴うDRAM需要の増加も期待できる。業績は本格的な回復局面に向かおう。
会社側は、23年12月期業績予想を発表していないものの、営業利益50億円強を見込む調査機関もある。同調査機関によると、24年12月期は同80億円台を予想している。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2023/07/12 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ギフトHD、海外など業容拡大続き押し目買い好機
ギフトホールディングス<9279.T>は押し目買いチャンスとみたい。6月中旬に5000円台半ばで高値形成後に株価を切り下げているが、業績好調で海外展開など業容拡大にも前向きに取り組んでおり、26週移動平均線絡みの時価は仕切り直しの買いが期待できるタイミングだ。
横浜家系ラーメンを軸に国内外でラーメン事業を展開しており、直営店のほか、麺や食材の提供や運営ノウハウを供与するプロデュース事業も手掛けている。リピーター層をしっかりと確保しており、原材料コストの上昇も価格転嫁で相殺して利益採算を維持できる強みがある。海外では直近、ベトナムホーチミンに新店舗をオープンしたことを発表、今後も国内だけでなくグローバル戦略に力を入れていく構えだ。22年10月期は営業68%増益を達成したが、続く23年10月期も同利益は前期比31%増の20億5000万円を見込んでいる。持ち前の集客力に加え、値上げ効果が発現し一段の上振れも視野に。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2023/07/11 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=大同特鋼、自動車向け回復など評価
大同特殊鋼<5471.T>に注目したい。同社は世界最大級の特殊鋼専業メーカー。23年3月期連結経常利益は前の期比22.8%増の481億2200万円と最高益を更新。原料高を背景にした特殊鋼の値上げなどが寄与した。24年3月期の同利益も前期比0.8%増の485億円の予想だ。自動車向けの回復が見込めるほか、航空機や半導体製造装置向けの伸びが期待できる。配当も前期と同じ230円と高水準を維持する計画だ。
株価は上昇軌道にあるが、今期予想PERで約8倍、配当利回りも3.9%、更にPBRも0.7倍前後の水準にあり、なお割安感は強い。先行き21年5月高値6330円更新から、7000円意識の展開が見込める。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2023/07/10 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=マネックスG、株高・ビットコイン復調で業績期待
マネックスグループ<8698.T>は、ここからの一段の株価上昇が見込める。日本で日経平均株価が33年ぶり高値圏を突き進み、米国ではAI人気を背景としたハイテク株高が継続、更に仮想通貨(暗号資産)市場ではビットコインが復調の兆しにある。足もとの金融環境は良好で、ネット証券大手の同社には強力な追い風となるだろう。
23年3月期は純利益が7割強の減益となった。前の期に一時利益があった国内事業の反動減や米国事業での戦略転換に伴う費用計上、加えて仮想通貨事業の落ち込みが響いた格好だ。ただ、四半期ベースでみると、株式や仮想通貨が比較的堅調だった第4四半期(1~3月)は利益が急改善。現在の株式、仮想通貨市場は第4四半期時点よりも力強く推移しており、業績への貢献が期待される。同社は通期見通しを発表しない方針をとっており、今期予想は非開示。(イ)
出所:MINKABU PRESS
2023/07/07 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=大阪チタ、航空機需要の回復が追い風
大阪チタニウムテクノロジーズ<5726.T>はスポンジチタンの世界的企業。航空機エンジン向けのプレミアムグレードと称される重要部品用高品質チタンを提供できる技術を持つことが強みだ。
新型コロナウイルス感染症に対する活動制限の緩和に伴い航空機需要が回復基調にあるなか、24年3月期通期の単独売上高は前期比25.4%増の540億円、単独経常利益は同33.4%増の63億円を見込み、年間配当は前期比5円増配の40円を計画。一般産業用途向け需要も堅調に推移すると予想しており、チタン事業の売上高は同27.3%増の500億円を想定している。
株価は6月27日に直近安値2805円をつけたあとは下値を切り上げる展開で、足もとでは5日移動平均線と25日移動平均線とのゴールデンクロスが実現。3060円近辺に位置する75日移動平均線を明確に上抜けば人気が高まる可能性がある。(参)
出所:MINKABU PRESS
2023/07/06 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ローランド、中期成長力を織り込む展開へ
ローランド<7944.T>はPER12倍台と割安感が強く、中長期スタンスで見直し余地が大きい。
同社は電子ピアノ、電子ドラムなど電子楽器の世界的大手。5月に発表した第1四半期(1~3月)連結決算は、営業利益が20億1800万円(前年同期比21.4%減)と減益に終わった。前期に買収した米ドラム・ワークショップ(DW)社を連結化したことで売上高は228億6100万円(同9.0%増)と増収となったが、ディーラー在庫の調整により販売数量が減少したことが響いた。
しかし、ディーラー在庫の調整影響は第1四半期がピークとみられ、下期には落ち着きを取り戻す見通し。コロナ禍を経て、新しいライフスタイルの定着により余暇時間が増加し、楽器を楽しむ人が増えていることもプラスに働く。エネルギーコストの著しい上昇傾向の強まった欧州市況の復調も期待でき、23年12月期通期業績予想の営業利益124億円(前期比15.3%増)見通しは達成確度が高いだろう。
また、今年2月に中期経営計画を策定し、最終年度である25年12月期に営業利益179億円を目指す。DW社買収効果が加わったことで、成長力を強めている。株価は中期的な成長を織り込む動きへと向かいそうだ。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2023/07/05 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=日金属、自動車生産回復で超低PBR修正本番へ
日本金属<5491.T>の戻り相場についてみたい。自動車向けなどを主力とする圧延専業メーカーだが、自動車生産の回復を背景に収益環境の風向きが変わってきた。ステンレス加工に強みを持っており、強度・軽量化のニーズに対応した高付加価値製品などの需要獲得に期待が大きい。海外では経済成長著しいインド向けステンレス帯鋼などの拡販を進めている。業績は23年3月期に続き24年3月期も減益見通しにあるが、この間もトップラインの拡大基調に変わりはなく、25年3月期は利益も2ケタ伸長で切り返す公算大だ。
株価は上げ足を強めているが、最大のポイントはPBRが0.2倍台という極めて低水準にあること。前期に5円復配を果たし、今期は倍増の10円配を計画するなかで、今後も見直し買いが想定される。株価は1000円大台ラインを通過点に4ケタ台を地相場とする強調トレンドを継続しそうだ。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2023/07/04 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=日産化、農業化学品など好調
日産化学<4021.T>に注目したい。同社の23年3月期の連結営業利益は前の期比2.6%増の522億8300万円と最高益を更新した。半導体材料製品など生産調整の影響を受けたが、国内外向けに農薬など農業化学品が堅調だった。24年3月期の同利益は前期比4.6%増の547億円の見通し。今期は半導体メーカーの稼働率が上がることが期待できるだけに、市場には560億円前後への増額修正期待がある。
今期想定の為替レートは1ドル=128円で足もとの円安は追い風。配当と自社株買いを合わせた総還元性向の目標を75%とするなど、株主還元にも積極的だ。株価は7000円台回復からの一段高が狙える。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2023/07/03 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=アニコムHD、最高益計画と株主還元強化で反騰シナリオ
アニコム ホールディングス<8715.T>の今期業績は最高益の計画で株主還元強化にも動いたが、全体相場に対し出遅れ感が否めず、反騰シナリオが見込まれる。
同社が手掛けるペット保険は参入企業が相次ぎ、競争環境は厳しさを増す。コロナ禍で発生したペット飼育特需が一巡するなか、動物病院における保険利用の拡大に伴って、保険料支払い負担が増す局面にもある。
それでもアニコムHDの24年3月期の売上高は前期比6.1%増の600億円、最終利益は同9.4%増の25億円と、ともに前期に続き過去最高を見込む。今期は保有契約数の着実な増加とコストの見直しに努める方針。動物病院事業をはじめ新規事業の成長に向けた施策も進めていく。
前期は機動的な資産運用が利益に貢献したとあって、株高が進む足もとでは含み益の実現による収益貢献も期待されるだろう。7~9月に上限200万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.4%に相当)の自社株買いを実施する予定で、目先の株価の下支え要因となるとみられている。日足の一目均衡表で雲のねじれが発生した6月中旬以降、株価は反転機運を強めており、5月26日につけた年初来高値(660円)を上抜ければ、22年12月の高値731円を試す展開が視野に入ってくる。(碧)
出所:MINKABU PRESS
2023/06/30 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=BEENOS、重要視する流通総額は順調に拡大
BEENOS<3328.T>は越境ECのリーディングカンパニーとして、世界と日本を双方向につなぐグローバルコマースを運営。世界中への流通を実現する一気通貫した販売チャネルを構築している。
足もと業績は堅調で、23年9月期第2四半期累計(22年10月~23年3月)の連結経常利益は前年同期比3.2倍の14億3500万円で着地。同社が経営指標として重視している流通総額(国内外における商品流通額)は同26.0%増の464億円に伸びており、日本語が読めない海外ユーザーも商品の購入が可能になるサービス「Buyee(バイイー)」の流通総額も順調に拡大している。
株価は5月25日につけた年初来安値1753円と、6月15日の安値1763円でダブルボトムを形成。PERには割安感もあり、戻りを試す展開に期待したい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2023/06/29 10:00
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<注目銘柄>=シュッピン、時計事業は上期ボトムに回復へ
シュッピン<3179.T>は4月6日につけた年初来安値817円を底に戻り歩調にあるが、PER11倍台の時価水準はまだ割安感が強く、上昇余地は大きい。
同社は、ECを中心にカメラ・時計の買い取り及び販売を行う。23年3月期は営業利益が24億6300万円(前の期比21.6%減)と減益だったが、これは主に時計事業の不振によるもので、相場高騰時に仕入れた高級時計在庫の赤字販売や棚卸商品評価損の計上が主な要因。この影響は24年3月期も残るとみられ、上期は営業利益15億1400万円(前年同期比7.0%減)と減益を見込む。
ただ、業績は下期には回復へ向かう見通しだ。時計事業で商品評価損を計上した多くはロレックスを中心とした人気商品であるため、回転が速く在庫処分は上期中に概ね終了するとみられている。評価替えを行った商品は粗利益が薄い在庫であるため、その在庫消化により下期の採算は改善する見通し。また、もう一方の主力であるカメラ事業は、前期は半導体不足の影響によるメーカーの供給不安定の影響があったが好調に推移しており、今期は供給面の不安も解消されることで前期以上の好調が期待できる。Web会員数が順調に増加していることもこれを後押ししよう。
24年3月期通期営業利益は31億2200万円(前期比26.8%増)を見込む。更に25年3月期については営業利益39億円を見込む調査機関もあり、成長期待も高い。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2023/06/28 10:00
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<注目銘柄>=愛三工、トヨタ系で電動化対応と低PBR魅力
愛三工業<7283.T>の1100円近辺でのもみ合いは強気に対処してみたい。トヨタ系自動車部品会社で燃料ポンプや燃料噴射システムが主力だが、世界的な電気自動車(EV)シフトに対応し、電動車制御システム分野に傾注している。トヨタのEV戦略に歩調を合わせ、今期以降もビジネスチャンスを確保しそうだ。水素関連分野でも実績が高く、今月16日には燃料電池部品の取引先であるマグネクス(東京都立川市)の子会社化を発表し、株価の刺激材料となった。
23年3月期業績はトップラインが前の期比で2割を超える高水準の伸びを達成、増収効果を反映して営業利益は同4割増の136億円と15年3月期以来8期ぶりに過去最高利益の大幅更新を果たした。24年3月期は営業3%増益と伸びは鈍化するものの連続ピーク更新を見込むが、会社側が予想する営業利益140億円は保守的との見方が強く、市場では上方修正余地が指摘されている。現状でも時価予想PERは8倍前後、PBR0.6倍台は超割安といってよい。東証のPBR1倍割れ企業に対する改善要請を受け、今後の経営戦略に期待が膨らむ。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2023/06/27 10:00