みんかぶニュース コラムニュース一覧
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=クルーバー、ボリュームゾーンとなる3Qに期待
クルーバー<7134.T>は、中古カー用品の買い取り販売を手掛けるアップガレージと、新品カー用品卸売りのネクサスジャパンなどを運営。スタッドレスタイヤの需要が高まる第3四半期(10~12月)が売上高及び利益のボリュームゾーンとなる。
11月14日に発表した23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、経常利益が前年同期比19.4%増の3億700万円(計画比8.3%増)で着地。直営店売上高が好調に推移し、中古の買い取り販売強化によって売上総利益率や客単価が向上した。足もとの既存店売上高は直営店、フランチャイズ店ともに堅調に推移しており、下期業績に期待したい。
株価は1600円台前半に位置する75日移動平均線が下値抵抗ラインとなるかたちで切り返す動きとなっており、10月6日に上場来高値1953円をつけたあとの調整に一巡感。PERは10倍以下と割安感があり、仕切り直しが見込まれる。(参)
出所:MINKABU PRESS
2022/11/24 10:05
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<注目銘柄>=アドテスト、半導体関連のリベンジ相場に乗る
アドバンテスト<6857.T>は今月11日にマドを開けて急騰したが、その後も目先筋の利食いをこなし上値指向を継続、ここは大勢二段上げを見込んで強気に対処したい。半導体製造装置の後工程を担う試験装置の大手で、DRAM用テスターでは世界首位の実力を有する。足もとの業績は絶好調といってよく、22年7~9月期業績は営業利益段階で前年同期比倍増となる431億3300万円を達成した。スマートフォンやパソコン向け需要が停滞するなかも、データセンター向けなどが大きく伸びて収益を押し上げている。
更に下期(22年10月~23年3月)の見通しについても豊富な受注残を武器に利益成長に陰りはない。23年3月期通期の営業利益は前期比48%増の1700億円を見込んでいる。半導体市況は目先需給悪化が指摘されているものの、同セクターの関連銘柄は概ね株価に織り込み済みで、次の拡大サイクルを先取りするリベンジ相場の流れとなっている。中期的には、半導体の数量増だけでなく、回路線幅の超微細な次世代半導体に対する需要が高まるなか、試験装置分野における同社の高い技術力が改めて見直されそうだ。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2022/11/22 10:00
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<注目銘柄>=豊田通商、自動車生産回復が追い風
豊田通商<8015.T>に注目したい。同社はトヨタグループの総合商社で自動車関連やエネルギー、食料など幅広い分野を展開。アフリカに強く、環境分野にも注力している。10月下旬に23年3月期連結純利益を2100億円から2700億円(前期比21.5%増)に増額修正した。自動車販売が伸びたほか、電力事業などが寄与した。自動車生産の部品不足は緩和方向にあり、来期以降の業績拡大が見込める。
今期配当は、前期比32円増の年192円へ見直された。風力発電など環境分野への期待も強く、業績は最高益基調にある。株価は連結PER6倍台、配当利回りは3.8%前後と割安感は強く、ここから一段高が見込める。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2022/11/21 10:00
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<注目銘柄>=エムアップ、増収増益を続けるエンタメテック企業
エムアップホールディングス<3661.T>は、歌手などアーティストのファンサイトを運営。各種イベントの電子チケットやライブグッズの販売のほか、アーティストの公式NFTコンテンツを購入できるNFT売買サイト「Fanpla Owner」を5月にオープンするなど幅広く事業を展開している。エンターテインメント分野でテクノロジーを活用したサービスを提供する「エンタメテック企業」として注目だ。
直近発表した4~9月期決算は、引き続き増収増益基調が続いた。ファンサイトの新規開設やサイト会員の獲得が順調に進み、グッズや音楽映像作品の販売が好調だった。イベント再開の動きを追い風にチケット販売も増加した。業績進捗は良好で、23年3月期通期は売上高、営業利益とも前期に続き過去最高業績を更新する見通しにある。
足もと株価は4~9月期決算発表を受けて材料出尽くしの売りに押される場面があったものの、1200円台に位置する200日移動平均線がサポートラインとして機能。好業績を背景に、ここから再び上値を試す展開となることが期待される。9月につけた上場来高値1873円が当面の上値目標として意識される。(イ)
出所:MINKABU PRESS
2022/11/18 10:00
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<注目銘柄>=扶桑化学、主力製品の生産能力増強へ追加投資
扶桑化学工業<4368.T>は半導体微細化の進展に伴い、研磨剤用原料として需要が高まっている超高純度コロイダルシリカの生産能力増強に取り組んでいる。既に京都事業所と鹿島事業所で設備の建設工事を行っていることに加え、このほど鹿島事業所に追加の投資を決定しており、将来収益への寄与が期待される。
主力製品である超高純度コロイダルシリカの販売は好調を維持しており、10月31日に発表した23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結経常利益は前年同期比65.9%増の107億5700万円で着地。通期計画181億円に対する進捗率は59.4%となっている。
足もとの株価は下値を切り上げる展開で、チャート上では25日移動平均線と75日移動平均線が徐々に接近。PERは10倍以下と割安感もあり、戻りを試す展開が期待できそうだ。(参)
出所:MINKABU PRESS
2022/11/17 10:00
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<注目銘柄>=バリュエンス、今期は先行投資吸収し営業最高益更新へ
バリュエンスホールディングス<9270.T>は、業績拡大期待を背景に中長期的に上値を目指す展開が期待でき、押し目は拾っておきたい。
同社は、ブランド品の買取専門店「なんぼや」の展開を中心にブランド品、骨董・美術品などのリユース事業を展開。8月末時点で世界17カ国にパートナーとの協業店舗を含め164店舗の買取店舗を出店している。10月14日に発表した22年8月期連結決算は営業利益18億8800万円(前の期比61.6%増)と大幅増益だった。自社オークション売り上げが引き続き好調に推移したほか、円安で海外売り上げも伸長した。
続く23年8月期は、営業利益25億円(前期比32.4%増)と4期ぶりの最高益更新を見込む。店舗当たり仕入高が新型コロナウイルス感染拡大前の水準に回復したことにより新規出店を加速する予定で、国内10~15店舗、海外10店舗以上の出店を計画する。一方で、新規出店の再加速のための人員拡充に加え、顧客管理基盤の整備やフルフィルメントサービス開始のためのシステム強化、WEBマーケティング強化に伴う広告宣伝費の増加、本社移転に伴う一時費用などが発生するが、これらを吸収する。
また、中期経営計画では22年8月期を起点とする25年8月期までの3年間で年平均40%の営業利益の成長を目指すとしている。先行投資が一巡する来期以降の高成長も楽しみだ。(温羅)
出所:MINKABU PRESS
2022/11/16 10:00
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<注目銘柄>=マニー、外科用手術針など好調で2ケタ増収増益が続く
マニー<7730.T>は上値指向にあり、25日移動平均線をサポートラインに新値圏での強調展開が期待できる。同社はアイレス針(外科用手術縫合針)や眼科用ナイフなどを製造するが、技術力に裏打ちされた高い商品シェアは評価される。
アイレス針は需要回復基調にあるなか、高技術力を生かして業界シェアを拡大中。また、眼科用ナイフは白内障治療に使われるが、日本や欧米などで高齢化が進むなか収益チャンスが広がっている。デンタル分野では歯の根管治療で使うダイヤバーの受注獲得が進むほか、独子会社で展開する歯科修復材は増産体制を構築し需要に対応する構えだ。
23年8月期業績は売上高が前期比14.6%増の234億円、営業利益が同15.2%増の71億円といずれも3期連続の2ケタ成長を予想する。株価は今月1日につけた年初来高値2196円奪回が目前で、ここを通過点に昨年6~7月のもみ合いゾーンである2500円どころを目指す展開が想定される。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2022/11/15 10:00
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<注目銘柄>=トプコン、8期ぶり最高益更新見通しを評価
トプコン<7732.T>に注目したい。同社は光学精密機器メーカー。位置計測技術を活用した建設機械の自動制御などICT自動化施工や、IT技術を活用したIT農業など成長事業が好調だ。円安も追い風となり、23年3月通期の連結営業利益は180億円から190億円(前期比19.4%増)へ増額修正され、8期ぶりに最高益を更新する見通し。配当も従来予想から2円増の年42円(前期比6円増)とする方針だ。
インフラ関連工事需要の増加もあり、24年3月期の同利益は210億円前後への増益基調が見込める。業績拡大を背景に株価の見直し余地は大きく、7月の年初来高値2033円更新からの一段高が見込める。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2022/11/14 10:00
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<注目銘柄>=ぴあ、「イベント割」が追い風
ぴあ<4337.T>に注目したい。チケット販売大手の同社の業績は回復基調にある。第2四半期累計(4~9月)の連結営業損益は4億4000万円の黒字(前年同期17億5400万円の赤字)となった。新型コロナウイルスの影響から回復し、多くの集客イベントが収容率100%の開催に転じたほか、外国人の入国制限の緩和を受け来日公演が増加するなど復調に転じた。23年3月期通期の営業利益は8億円(前期8億3300万円の赤字)を見込んでいるが、市場では9億円前後になるとの見方もある。下期に向けてイベントが集中することに加え、政府がチケット料金を割り引く「イベント割」を来年1月31日まで実施することも追い風となりそうだ。
株価は3300円を挟んだ攻防が続いているが、先行き8月につけた高値3675円抜けからの強調展開が期待できる。(れい)
出所:MINKABU PRESS
2022/11/11 10:00
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<注目銘柄>=シリコンスタ、ゲーム環境構築支援案件など増加
シリコンスタジオ<3907.T>は先端リアルタイムCG(コンピューターグラフィックス)技術、オンライン技術、コンシューマゲーム開発技術などを提供する開発推進・支援事業を展開。また、ゲーム・映像業界に特化した人材紹介・派遣サービスも手掛けている。
エンターテインメント業界における投資意欲の高まりに加え、エンジニア不足などを背景に両事業がともに好調。具体的にはゲーム環境構築支援案件などが増加しているほか、今期から注力しているミドル・ハイクラス人材向けサービスも順調に伸びている。22年11月期通期の連結経常損益は3億4500万円の黒字(前期は7100万円の赤字)が見込まれており、更なる成長が期待される。
足もとの株価は1200円台前半に位置する75日移動平均線を支えに出直りの気配。短期トレンドを示す25日移動平均線が上昇基調を維持している点にも注目したい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2022/11/10 10:00
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<注目銘柄>=エスエムエス、キャリア分野やカイポケが業績拡大を牽引
エス・エム・エス<2175.T>は好業績期待を背景に上値を追う展開が期待できる。
同社は、介護・医療業界向け人材紹介サービス最大手。10月28日に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算は営業利益が46億900万円(前年同期比25.2%増)と大幅増益で着地した。新型コロナウイルス感染拡大によるマイナスの影響はあったものの、キャリアパートナー(CP)の積極採用の効果に加えて、看護師や介護職の豊富な求職者パネルと求人情報を有する強みを発揮し、キャリア分野が好調に推移。同社ではキャリアパートナーの追加採用を進めるとしており、人件費増加よりも受注増加による増収が加速する可能性が強い。
また、介護事業者向け経営支援プラットフォーム「カイポケ」も順調に成長しており、10月1日時点の会員数は拠点数が2万5200拠点(7月1日比550拠点増)、事業所数は4万2850事業所(同6950件増)へ増加した。タブレットやスマートフォンなどの有料オプションサービスの利用拡大が成長に寄与しており、同分野の成長がキャリア分野と並ぶ業績牽引役となっている。
23年3月期は営業利益72億3800万円(前期比14.6%増)を見込むが、調査機関によっては75億円台を見込むところもある。また、同調査機関では、24年3月期営業利益96億円前後を見込んでおり、業績拡大期待が今後更に強まりそうだ。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2022/11/09 10:00
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<注目銘柄>=コムチュア、クラウド需要開拓し高成長続く
コムチュア<3844.T>は上値余地が大きく、中期視野で仕込み妙味が大きい。独立系システムインテグレーターでクラウド支援サービスに重点を置き、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)需要を取り込んでいる。23年3月期上期(22年4~9月)業績は営業利益が前年同期比12%減の17億3300万円と減益を余儀なくされたものの、7~9月期だけでみれば前年同期実績を2%上回り増益転換を果たしている。今3月期営業利益は前期比17%増の46億6000万円予想と高成長を継続、達成すれば12年3月期から12期連続の増益となる。しかも、前期までの11期のうち9期は2ケタ成長を確保していることは特筆に値する。
株価は10月末の決算発表を好感する形で今月1日にマドを開けて買われ、2日に上ヒゲで2653円の高値をつけた後、調整を入れている。しかし、大勢トレンドは底値圏離脱の初動にあり、2500円近辺のもみ合いは強気対処して報われよう。25年3月期を最終年度とする中期経営計画では、営業利益61億円以上を目指す方針を掲げていることも、中長期スタンスの買いを促す。(銀)
出所:MINKABU PRESS
2022/11/08 10:00
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<注目銘柄>=MARUWA、パワー半導体向け需要拡大
MARUWA<5344.T>に注目したい。同社は電子部品向けのセラミック基板のトップ企業。同基板は電気自動車(EV)駆動用インバーターのパワー半導体向けなどへの需要が拡大しており、業績は最高益基調にある。第2四半期(4~9月)の連結営業利益は前年同期比33.9%増の106億1600万円と好調。23年3月期の同利益は185億円(前期比1.6%増)の予想だが、市場では200億円前後への増額期待が強い。
足もとの円安も追い風で、24年3月期の同利益は240億円前後へ拡大するとの見方がある。EV向け需要に対する期待で株価は堅調に推移しており、先行き8月につけた最高値1万8400円更新から一段高が期待できる。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2022/11/07 10:00
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<注目銘柄>=ラクーンHD、卸EC化追い風に高成長続く
ラクーンホールディングス<3031.T>が10月3日安値1004円を底に反発基調へと転じている。
同社はアパレル・雑貨などの中小メーカー・問屋と、小売店などをつなぐ、企業間EC「スーパーデリバリー」の運営が主な事業。このほか、企業間後払い決済の「Paid」、売掛保証の「URIHO」、家賃保証の「ラクーンレント」などのフィナンシャル事業も展開する。
足もとでは、新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけにした問屋システムのデジタル化が本格化しつつあり、「スーパーデリバリー」に追い風が吹く。第1四半期(5~7月)のEC事業の国内流通額は前年同期比14.1%増と伸長。海外流通額も中国ロックダウンの影響があったものの同12.2%増と2ケタ成長となった。
一方のフィナンシャル事業も「Paid」の取扱高が順調に拡大しているほか、「URIHO」、「ラクーンレント」の保証残高も順調に積み上がる。与信コントロールがうまく機能し原価率が抑えられていることもあり、成長が続く。
23年4月期は、販促投資の増加などを吸収し、営業利益13億円(前期比15.4%増)を見込む。また、25年4月期に営業利益23億1000万円を目指す中期経営計画にも注目だ。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2022/11/02 10:00
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<注目銘柄>=巴川紙、半導体関連の超割安株で業績上振れ期待も
巴川製紙所<3878.T>に注目してみたい。半導体関連株の物色人気は主力どころから中小型株にシフトする傾向がみられる。そのなか同社は電子材料部門への展開力に定評があり、半導体パッケージ組み立てや、リードフレーム固定などに使う各種半導体実装用テープを手掛けていることで同関連有力株として頭角を現しそうだ。
23年3月期は営業利益段階で前期比24%減の15億円を見込むが、第1四半期(4~6月)時点で前年同期比78%増の7億6100万円と高水準の伸びを示しており、対通期進捗率も50%を超えている。PER6倍弱、PBR0.5倍台の時価は割安さが際立っており、800円近辺でもみ合う局面は絶好の仕込み場となりそうだ。上値は2月16日につけた年初来高値917円奪回が目標となる。(銀)
出所:MINKABU PRESS
2022/11/01 10:00
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<注目銘柄>=SHIFT、DX投資拡大が追い風
SHIFT<3697.T>に注目したい。同社はソフトウエアの不具合を検査するテスト受託事業などを主力としている。22年8月期の連結営業利益は前の期比73.1%増の69億1300万円と最高益を更新。デジタルトランスフォーメーション(DX)関連のIT投資拡大が同社のソフトウエアテスト事業の追い風となっている。23年8月期の同利益は前期比36.0%増の94億円と連続大幅増益が予想されている。
モバイルゲームや家庭用ゲームソフト向けのソフトウエアテストサービス事業も順調に伸びている。業績拡大期待は強く、株価は上昇基調にある。ここから4月につけた年初来高値2万6990円を狙う強調展開が期待できそうだ。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2022/10/31 10:00
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<注目銘柄>=マネフォ、来期以降の損益改善に期待
マネーフォワード<3994.T>に注目したい。同社はスマートフォン向け家計簿アプリや企業会計システムなどを手掛けるほか、ブロックチェーン・仮想通貨分野にも展開している。足もとは、米FRBが利上げのペースを緩めることが意識されるなか、暗号資産であるビットコイン価格が上昇しており関連銘柄に追い風となっている。
業績は先行投資が重荷となり、22年11月期の連結営業損益は88億400万~83億400万円の赤字(前期10億6200万円の赤字)が見込まれるなど苦戦している。一方で、業務効率化クラウドソリューション「マネーフォワード クラウド」をはじめとする各種サービスの成長が寄与し、売上高は210億6700万~213億2700万円(前期比34.8~36.4%増)と投資の成果もあげている。
損益は今期が底とみられ、トップラインの伸びを拠りどころに来期以降の回復に期待した買いが流入している。(れい)
出所:MINKABU PRESS
2022/10/28 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=セラク、企業のIT投資意欲が追い風
セラク<6199.T>は自社エンジニアによるソリューションの提供と運用支援などを展開。23年8月期通期の連結経常利益は前期比11.6%増の16億円を見込んでいる。
業務効率化ニーズの高まりやデジタルトランスフォーメーション(DX)に向けた戦略的投資など潜在的な企業のIT投資意欲が続くなか、企業の人材不足に伴う省力化への投資などIT人材需要は更に高まる見通し。こうしたなか、同社は営業体制の拡充によってエンジニア稼働数の拡大と新規顧客開拓に注力するほか、一次請け案件の獲得とパートナー強化を図る構えだ。
株価は9月28日につけた年初来安値935円を底に下値を切り上げる展開で、チャート上では25日移動平均線と75日移動平均線が徐々に接近。また、一目均衡表の雲上限を上抜けるなどテクニカル妙味が増している。(参)
出所:MINKABU PRESS
2022/10/27 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=鎌倉新書、「終活インフラ企業」への進捗順調
鎌倉新書<6184.T>は、調整一巡感から再騰機運を強めそうだ。
9月9日に発表した上期(2~7月)連結決算は、営業利益が3億1100万円(前年同期比13.6%増)だった。既存事業であるお墓や葬儀、仏壇が2ケタ成長に回帰したほか、新規事業の相続、介護、官民協働事業が大きく伸長した。
特に注目したいのは、官民協働事業だ。自治体の広告入りおくやみハンドブックの協働刊行やおくやみコーナーの開設支援、おくやみコーナー設置自治体支援ナビの導入支援、おくやみ・終活領域における自治体デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進などを行う同事業は、自治体DXが進むなか提携自治体数を順調に拡大させており、7月末時点で170自治体と提携。同社では年内に250自治体との提携を目指しており、今後の事業拡大が期待できよう。
また、相続や介護などユーザーニーズの高い領域での新たなサービスも成長し、事業ポートフォリオの拡大により同社の目指す「終活インフラ企業」への進捗は順調とみられる。会社側では23年1月期通期営業利益予想を6億4000万円(前期比20.1%増)と予想しているが、お墓や仏壇事業がコロナ禍前の成長トレンドに回帰していることや介護、官民協働事業の成長力を考慮すると上振れの可能性は高い。更に来期も2ケタ増益が期待できそうだ。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2022/10/26 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=JMDC、医療ビッグデータで活躍の機近づく
JMDC<4483.T>は底値買いのチャンスだ。同社は健康保険組合の医療情報を匿名加工してビッグデータ化し、これを製薬会社や保険会社などへ提供するビジネスを行っている。治験の効率化に向けた用途に加え、医療費の削減が課題となっている日本において、膨大な医療データベースの活用が今後の重要なカギを握る可能性は高い。
23年3月期は売上高が前期比26%増の275億円、営業利益が同25%増の60億円と大幅増収増益を見込んでいる。PERは割高だが、ここにきて株式市場ではグロース株を買い戻す動きが出ており、同社株もこの流れに乗る。株式需給面では、信用買い残が9月以降の下落局面で増勢にあるが、日々の出来高で十分に吸収できる水準で気にはならない。75日移動平均線が横に走る6000円近辺への水準訂正が当面の戻り目標となる。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2022/10/25 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=オプテクスG、業績最高益基調を評価へ
オプテックスグループ<6914.T>に注目したい。同社はセンサーの総合メーカー。屋外用侵入検知センサーやFA関連工場用センサーなどで高実績を誇っている。第2四半期累計(1~6月)の連結営業利益は前年同期比42.4%増の35億9000万円と好調。防犯関連やFA関連向けなどの需要が伸びている。為替の円安も追い風で、22年12月期の同利益は前期比29.6%増の60億円と最高益の更新が見込まれている。
同社の今期想定為替レートは1ドル=110円に設定されており、業績には上振れ期待も強い。株価は8月に年初来高値2262円をつけた後は一進一退の状態にあるが今後、高値更新からの一段高が見込める。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2022/10/24 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=メディアドゥ、業績進捗良好で買い戻しの動きへ
メディアドゥ<3678.T>の戻りに期待したい。同社は電子書籍取次の最大手。NFT分野の取り組みに注力している点が注目で、NFTデジタル特典付き出版物の販売やNFTプラットフォーム「FanTop(ファントップ)」の展開を進めている。
今月13日に発表した3~8月期決算は、営業利益が前年同期比20.9%減の13億3500万円だった。前年同期に一部の電子書店で実施された大型販促キャンペーンによる一時的な売り上げ増加があり、この反動が出た格好。電子書籍市場の拡大基調は継続しており、事業環境は引き続き堅調だ。通期見通しは据え置いた。
大幅減益となったものの、通期計画に対する進捗が概ね良好なことから、業績に対する投資家の過度な不安感は後退したようだ。同社株を買い戻す動きが急速に強まっており、足もと株価は直近安値(1613円)から一気に水準を切り上げている。前述のNFTへの取り組みのほか、7月に資本・業務提携したクレディセゾン<8253.T>との協業効果に期待が高まる局面が今後あるだろう。(イ)
出所:MINKABU PRESS
2022/10/21 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=毎コムネット、足もと業績好調でテクニカル妙味も
毎日コムネット<8908.T>は10月6日、23年5月期第1四半期(6~8月)の連結決算を発表。経常利益は前年同期比2.8倍の8億5800万円となり、上半期計画の4億9000万円を超過した。
主力の不動産ソリューション事業で、販売用不動産の売却が計画通りに進んだことが寄与。また、学生生活ソリューション事業では、新型コロナウイルス感染症の影響から回復の兆しがみえつつあるなかで合宿旅行などの売り上げが増加した。季節変動性があることから上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いているが、今後の進捗状況によっては業績予想が上方修正される可能性がありそうだ。
テクニカル面では、25日移動平均線と75日移動平均線とのゴールデンクロス実現や一目均衡表の雲上限を上抜けてきたことに注目。株価は10月11日に直近高値683円をつけたあとは上げ一服となっているが、押し目は積極的に狙ってみたい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2022/10/20 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=りらいあ、業績回復基調を織り込む展開に期待
りらいあコミュニケーションズ<4708.T>は10月11日につけた年初来安値921円で底を打ち反発局面にある。ただ、まだ緒に就いたばかりであり、投資妙味は十分だ。
同社は、企業から委託を受けてコールセンターを運営するコンタクトセンター事業とデータ入力などの事務業務を受託するバックオフィス事業が主な事業。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた営業活動の停滞や20年6月に判明した鹿児島センターにおける不適切な業務運営の影響で、国内基礎業務(継続的にサービスを提供する業務)は21年3月期第4四半期以降減収が続いていたが、足もとは回復基調にあり、23年3月期は増収に転じる見通し。また、注力中の海外も、北米向けを中心に新規顧客との取引が増加するなど堅調に推移しており、業績に貢献しよう。
23年3月期は、これらの寄与がある一方、情報セキュリティー基盤の強化などに取り組んでいるため、販管費負担の増加が利益を圧迫するが、営業利益86億円(前期比3.6%増)の見通し。24年3月期は同97億円前後を見込む調査機関もあり、株価は中長期的に業績復調期待を織り込む展開が期待できよう。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2022/10/19 10:01
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=神戸物産、業務スーパーの成長戦略に陰りなし
神戸物産<3038.T>の3200円近辺は押し目買いチャンスとみたい。「業務スーパー」をフランチャイズで展開するが、個人客にも人気で業績は前21年10月期まで8期連続で増収・営業増益路線をまい進している。なお、売上高だけでみると連結決算に移行した04年10月期から18期連続の増収を果たしている。22年10月期も売上高が前期比5%増の3800億円、営業利益は同6%増の288億円と成長を継続する見通しだが、いずれも計画から上振れる可能性を内包している。
同社の最大の特長は製造部門も有していること。輸入材料が多く円安デメリットは無視できないものの、商品開発力の高さで優位性を浮き彫りとしている。23年10月期もPB商品の拡大効果や積極的な出店攻勢によりトップラインの伸びが利益を牽引する見込み。
信用取組は売り残高が買い残高を大きく上回り、直近信用倍率は0.4倍と株式需給妙味もある。75日移動平均線との下方カイ離を解消する形で3600円近辺への切り返しが有力視される。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2022/10/18 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=シュッピン、越境EC好調で業績拡大
シュッピン<3179.T>に注目したい。同社はカメラや時計などの中古品を消費者から買い取り販売を行っている。第1四半期(4~6月)の営業利益は前年同期比26.3%増の8億5600万円と好調。国内に加え、足もとの円安進行も追い風となり越境ECが伸びている。月次売上高も9月は前年同月比18%増を記録している。23年3月期の同利益は前期比11.6%増の35億600万円と最高益が見込まれている。
24年3月期の同利益は40億円台への増益が予想される。政府の水際対策の緩和によるインバウンド需要の回復も追い風に働く見通しだ。株価は6月につけた年初来高値1574円更新から一段高を目指す展開が期待できる。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2022/10/17 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ビックカメラ、インバウンド関連で恩恵期待
ビックカメラ<3048.T>に注目したい。家電量販店大手の同社は、首都圏駅前に大型店を展開するなど外国人観光客に知名度が高く、インバウンド関連の一角としても脚光を浴びている。12日に発表した23年8月期の連結営業利益は前期比3.2%減の173億円を見込んでいる。人流の回復が追い風となるものの、業績見通しにインバウンド需要の回復を織り込んでいないことに加え、9月に開始した水宅配事業における創業赤字も響く見通し。ただ、9月度のビックカメラとコジマをあわせた月次売上高は前年同月比11.3%増と2カ月連続でプラスとなるなど堅調に推移するなか、市場には今期営業利益は180億円前後へ増額修正との観測も出ている。
決算発表を受けて13日の株価はマドを開けて下落したが、長い下ヒゲ陽線で引けており地合い悪による売られ過ぎを示唆している。75日移動平均線絡みの時価近辺は依然として狙い目だ。(れい)
出所:MINKABU PRESS
2022/10/14 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=パーク24、不採算駐車場の縮小などに注力
パーク24<4666.T>は国内の駐車場事業が主力。不採算駐車場の縮小に向けた取り組みを行うとともに、新型コロナウイルス感染症の影響下でも収益化が可能な駐車場を厳選して開発することにより事業の筋肉質化を推進している。
足もと業績は堅調で、9月14日には22年10月期通期の連結経常損益予想を従来の85億円の黒字から140億円の黒字(前期は116億1900万円の赤字)に上方修正。行動制限などの影響が想定よりも限定的だったことに加え、販管費を含めたコスト抑制などが進捗したことが主な要因だとしている。
直近の株価は10月3日に1810円まで押される場面があったものの、下ヒゲをつけてリバウンドの動きをみせている。1920円近辺に位置する75日移動平均線を下回る水準では押し目買い意欲が強く、まずは年初来高値2215円の奪回を期待したい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2022/10/13 10:00
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<注目銘柄>=アイル、ストック収入順調で収益性向上
アイル<3854.T>は、25年7月期に営業利益36億円(22年7月期21億円)を目指す中期経営計画を考慮すると、株価の更なる上昇が期待できる。上昇一服局面は狙い場と考えたい。
同社は、中堅・中小企業向けに特化し、ネットショップ構築・運営支援やBtoB EC受発注システムなどの「Web」領域と、店頭での売り上げ管理やバックヤードの在庫管理などの「リアル」領域の両方で独自のソリューションを開発・提供する独立系SIer。「リアル」では基幹業務システムの「アラジンオフィス」、「Web」では複数ネットショップ一元管理ソフトの「CROSS MALL」が主力で、「アラジンオフィス」のユーザーリピート率は98.4%(22年7月期)を誇る。
22年7月期決算は、クラウド移行に伴うイニシャル売り上げの減少や、半導体不足の影響によるサーバー機器納期遅延などで実質減収となったものの、システム規模の大きな商談やクロスセルの増加により受注高は過去最高を更新。粗利率向上も貢献し、営業利益は過去最高益を更新した。
続く23年7月期業績は、中堅・中小企業の旺盛なDX化ニーズや顧客基盤の拡大、クラウド商材の積極展開による収益性の良いストック収入の積み上がりで、営業利益24億円(前期比14.3%増)を見込むが、粗利率の向上の進展具合から上振れの公算は大きい。中計の前倒し達成の可能性もあろう。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2022/10/12 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=アサカ理研、「都市鉱山」開拓に政策的追い風
アサカ理研<5724.T>の切り返しに期待が大きい。株価はここ調整色をみせているものの、1600円を割り込む押し目形成場面は強気に対処したい。廃棄される電子機器のデバイスには貴金属が含有されており「都市鉱山」とも呼ばれる。同社は、この都市鉱山から独自技術を使って貴金属回収を手掛けるビジネスを展開しており、足もとの業績も好調だ。22年9月期営業利益は期初予想である2億6000万~4億円から大幅に上方修正し、7億500万~8億6000万円(前の期実績は4億1900万円)を見込んでいる。
政策面では環境省が使用済みの電子機器から金属を回収し再資源化する量を2030年度までに倍増させ、そのために国内リサイクル事業者に資金的な支援を行う構えにあることが伝わっており、こうした動きは同社にとって中期的に強力な追い風となる。時価総額が100億円未満で株式需給面から足が軽いことも魅力となっている。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2022/10/11 10:00