みんかぶニュース コラムニュース一覧
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=クスリアオキ、業績好調で最高値更新へ
クスリのアオキホールディングス<3549.T>に注目したい。同社の第1四半期(5月21日~8月20日)の連結純利益は前年同期比15.6%増の47億8900万円と好調だった。店舗改装で生鮮食品などの品揃えを強化していることが奏功しており、既存店の売上高も伸びている。24年5月期の同利益は130億円(前期比5.5%増)と4期ぶりの最高益更新が予想されているが、市場には150億円前後への増額修正期待が膨らんでいる。
同社は11月20日を基準日に1株を3株に分割する予定。同時に今期配当の実質増配も発表している。株価は、20年7月につけた最高値1万220円更新を視野に入れる展開となっており、ここから一段高が期待できる。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2023/10/30 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=タツミ、200日線から反転攻勢へ
タツミ<7268.T>の値動きに注目だ。小型株物色の流れに乗る形で9月初めに突如動意づき、200円台半ばから500円近い水準まで短期急騰する場面があった。その後調整を余儀なくされたが、260円台を横に走る200日移動平均線で下げ止まり、足もと反転攻勢の動きを強めつつある。
同社は自動車部品大手ミツバ<7280.T>の子会社で、ワイパーやウィンドー、ブレーキなどの部品を手掛ける。半導体不足の解消による自動車生産の回復が期待されるなか、24年3月期の売上高は前期比同水準、営業損益は5期ぶり黒字転換を見込んでいる。4~6月期実績は前年同期比増収・赤字幅縮小だった。11月7日に4~9月期決算の発表を予定している。(イ)
出所:MINKABU PRESS
2023/10/27 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ココナラ、収益性を意識した経営で経常黒字浮上へ
ココナラ<4176.T>は「知識・スキル・経験」を売り買いできるスキルマーケット「ココナラ」の運営が主力事業。24年8月期通期の連結経常損益は2400万円の黒字(前期は1億6800万円の赤字)が見込まれている。
同社は短期的な売り上げ成長ではなく中長期的な観点で高い成長率を実現するため、プロダクト開発及びマーケティング投資を継続するとともに、収益性も意識した経営に転換する方針。また、ココナラ経済圏の実現に向けて新規事業にも本格的に着手するとしている。
株価は10月17日に直近高値457円をつけたあと上げ一服となっているが、短期トレンドを示す25日移動平均線は上昇基調。押し目は絶好の拾い場と捉えたい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2023/10/26 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=Bガレージ、強固な顧客基盤強みに業績好調
ビューティガレージ<3180.T>は、9月14日に年初来高値5620円をつけたあと調整しているが、業績拡大期待を背景にした先高感は強い。10月末を基準日として1株を2株に株式分割することで投資家層の拡大も期待でき、注目余地は大きい。
同社は、国内最大の美容サロン向け卸売ECサイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」の運営が主な事業。7月末時点で、過去1年間に1回以上購入履歴のあるアクティブユーザー数は16万6359口座(前年同期比11.2%増)を数え、強固な顧客基盤を有しているのが強みだ。
遅れていたビューティーサロン業界のDX化が進展していることに加えて、前期から有名化粧品ブランドの新規取り扱いが続いていることなどを背景に、アクティブユーザー数や過去1年間に6回以上購入履歴のあるロイヤルユーザー数、注文件数が順調に増加しており、これらを受けて業績は好調。第1四半期(5~7月)連結営業利益は3億8400万円(前年同期比49.9%増)と大幅増益となった。
24年4月期通期では同15億6100万円(前期比15.0%増)と2ケタ増を見込むが、比較的閑散期である第1四半期の好調な進捗ぶりを考慮すると、上方修正の可能性は十分にある。調査機関のなかには24年4月期営業利益18億円、25年4月期21億円を見込むところもあり、今後はこうした好業績を織り込み上値を目指す展開が期待できる。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2023/10/25 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=力の源HD、海外での成長余地に着目
力の源ホールディングス<3561.T>は博多ラーメンの「一風堂」を主力展開しており、22年3月期を境に業績は急拡大歩調にある。23年3月期はコロナ禍の反動もあって営業利益は2.2倍化したが、経済正常化に伴う人流回復や訪日外国人観光客のラーメン人気を背景に、24年3月期の営業利益も前期比11%増の25億4000万円と2ケタ成長を見込む。直営及びライセンス店舗を世界で280店舗ほど展開しているが、中期的にも海外進出に前向きであり成長期待が強い。
株価は9月13日に2480円の年初来高値を形成した後は上値が重くなり、10月上旬に下げが加速したが、時価1800円を割り込んだ水準では押し目買いも観測される。目先売り物が枯れ、下げ止まった感触もある。早晩リバウンドに転じ2000円台を地相場とする動きが期待できる。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2023/10/24 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=学情、業績最高益基調で再評価
学情<2301.T>に注目したい。同社は就職情報大手。20代向け転職サイト「Re就活」などWebメディアが伸びているほか、就職博などのイベントも好調だ。第3四半期(22年11月~23年7月)の単独営業利益は前年同期比2.6倍の13億2300万円だった。人手不足が強まり企業の採用需要は高止まりしている。23年10月期の同利益は前期比36.3%増の22億1000万円と4期ぶりに最高益を更新する見込みだ。
株価は9月に年初来高値2117円をつけた後は全体相場の調整もあり一服状態にあるが、来期の業績拡大も見込めるなか、ここは絶好の拾い場となりそうだ。年初来高値抜けから2300円前後を目指す展開が期待できる。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2023/10/23 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ドウシシャ、ニッチ市場向け開発力で収益拡大期待
ドウシシャ<7483.T>に売り疲れ感がにじみ出ている。同社は大手メーカーが参入しづらいニッチな市場での商品の開発・生産・販売を手掛ける「開発型」と、食品メーカーの商品を組み合わせたギフトや海外有名ブランド品を販売する「卸売型」の2つのビジネスモデルを持つ。「オリオン」ブランドの4Kテレビや、生活雑貨、均一価格店向けのOEM(相手先ブランド)企画商品など、取扱商品は多岐にわたる。
24年3月期第1四半期(4~6月)は売上高が前年同期比1.1%減の263億6200万円、経常利益が同9.9%増の25億9600万円と減収増益だった。消費者の生活防衛志向が強まりブランド品が低調となった一方、クールネックバンドなど冷感グッズの販売は伸長。インバウンド需要の回復に伴い、外国人観光客向けに企画した日本菓子の詰め合わせギフト商品が好調に推移し、業績を下支えしたようだ。
商品の企画開発力を強みに収益拡大が期待される同社はハロウィーン関連株としても知られ、季節的に物色の矛先が向かう余地もありそうだ。プライム上場銘柄ながらPBR(株価純資産倍率)は0.9倍台と割安感が意識される。200日移動平均線は右肩上がりを続けており、中期的な観点で下値切り上げ型の株高を期待したい。(碧)
出所:MINKABU PRESS
2023/10/20 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=三機サービス、経常黒字浮上で上値を試す展開へ
三機サービス<6044.T>は13日、24年5月期第1四半期(6~8月)の連結決算を発表。経常損益は1億1000万円の黒字(前年同期は1億3900万円の赤字)に浮上し、上半期計画1億7900万円に対する進捗率が61%超に達していることに注目したい。
前期から始まった大口取引先のトータルメンテナンスサービスや大口の空調設備改善工事が順調に推移。また、付加価値の高い環境ソリューションサービスで省エネ工事が増加傾向にあることも寄与した。同社は23年5月期からの3年間を収益基盤強化期と位置付けており、更なる業績の上積みが期待される。
足もとの株価は好業績を手掛かりに下値を切り上げる展開で、直近では5日移動平均線と25日移動平均線とのゴールデンクロスが実現。7月4日につけた年初来高値1296円奪回からの一段高が見込めそうだ。(参)
出所:MINKABU PRESS
2023/10/19 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=サンリオ、複数キャラ展開が収益に貢献
サンリオ<8136.T>は、8月14日につけた年初来高値8290円をピークに調整局面にあるが、中期的な成長期待から株価の先高感は強く、時価水準は拾い場ととらえたい。
ハローキティを筆頭に450を超えるキャラクターを有するのが強みだが、特にここ数年ハローキティに依存しない会社に変貌しつつある点に注目したい。ハローキティの売上構成比は、グループ全体として10年前には7割を超えていたが、近年は他のキャラクター育成が進み3割程度に縮小している。長年の課題であった海外での複数キャラをマルチメディアで展開する土壌は整いつつあり、今後は既存ライセンシーの商品展開に加えて、新規ライセンシーの獲得が進み、更に収益へ貢献しそうだ。
24年3月期業績予想は、8月の第1四半期決算発表時に営業利益で112億円から170億円(前期比28.3%増)へ上方修正を行った。国内店舗・テーマパークで人流活発化に伴い客数が大幅に増加していることに加えて、ライセンス事業で国内・海外ともに複数キャラクター展開が進んでいることが要因だが、修正値も保守的との見方が強い。一部調査機関では230億円を見込むところもあり上振れ期待は高い。
また、25年3月期はハローキティ50周年、26年3月期はマイメロディ・リトルツインスターズ50周年を迎え、周年イベントによる売り上げ寄与も期待できる。前述のライセンス事業における複数キャラ展開による収益貢献などを考慮すると、中期的に高成長が期待できそうだ。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2023/10/18 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=メタリアル、AI事業好調で大底離脱相場へ
メタリアル<6182.T>は目先マドを開けての急動意をみせたが、長期トレンドでは大底圏に位置しており、出直り相場の緒に就いた段階とみてよさそうだ。同社が13日に発表した24年2月期上期(23年3~8月)決算は営業利益が前年同期比62%増の3億9000万円と急拡大した。特に6~8月期では前年同期比で倍増の伸びを示している。
AI翻訳サービスへの需要は旺盛で業績に反映させているほか、「Metareal AI」プロジェクトに傾注し、生成AIを活用した提案・営業などで収益機会の拡大を図っている。24年2月期通期の営業利益は6億1100万円(前期比19%増)を見込むが増額修正含みだ。株価は今後微調整を交えながらも強調展開が見込まれ、8月下旬~9月上旬のもみ合い圏の上限ラインである1400円台後半を目指す動きが期待できそうだ。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2023/10/17 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=日揮HD、LNG関連受注にも期待感
日揮ホールディングス<1963.T>に注目したい。同社は総合エンジニアリングメーカー。24年3月期の連結営業利益は前期比3.5%増の380億円の予想。ウクライナ危機を背景にエネルギー安全保障の流れが強まり、LNGプラントなどの建設需要は高まりそうだ。今期の想定為替レートは1ドル=133円であり、円安の追い風を背景に同利益は400億円前後へ増額修正されるとの期待が膨らんでいる。
環境問題で持続可能な航空燃料(SAF)の量産プラントなどに関係していることも注目点だ。株価は9月に2291円50銭の高値をつけた後は調整局面にあるが、業績拡大期待は強く、先行き再び上昇基調を強めそうだ。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2023/10/16 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=リョービ、足もと業績絶好調で「ギガキャスト」に期待
リョービ<5851.T>は今年に入り株価を大きく上昇させている。同社は独立系のダイカスト最大手。ダイカストとは、アルミニウムなど非鉄金属を金型に高速・高圧で注入し、瞬時に製品を作り出す鋳造技術のこと。ダイカストマシンを使って巨大な自動車部品を一体成型する「ギガキャスト」に注力する姿勢を示しており、今後普及が見込まれる電気自動車(EV)向けでの需要獲得が期待されている。
自動車生産の回復を追い風に、足もとの業績は絶好調だ。8月に発表した1~6月期決算は売上高が前年同期比14.3%増の1298億3600万円、営業利益が同2.4倍の48億4700万円で着地。通期でも増収増益を予想しており、配当予想は前期比25円増の70円を計画している。既に同社株は高値圏にあるが、PBR0.6倍台と株価指標面で依然割安感は強い。(イ)
出所:MINKABU PRESS
2023/10/13 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=スキヤキ、有料会員数は順調に拡大
SKIYAKI<3995.T>は、アーティストをはじめとするクリエイターとファンをつなぐプラットフォームサービスを展開。8月末時点の有料会員数は前年同月比14.1%増の115万6000人と順調に拡大している。
背景にはファンクラブ(FC)サービスやクリエイターグッズなどのEC提供サービス数を増やし、取引規模を拡大させていることが挙げられる。同社は成長戦略としてFCサービス数の更なる拡大や有料会員一人当たりGMV(流通取引総額)の向上などを掲げており、24年1月期通期の業績上振れを期待したい。
足もとの株価は調整局面を経て出直りの動き。短期トレンドを示す25日移動平均線は上昇基調を強めており、9月26日につけた年初来高値479円奪回からの一段高が見込まれる。(参)
出所:MINKABU PRESS
2023/10/12 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=PAコンサル、「タレントパレット」が成長を牽引
プラスアルファ・コンサルティング<4071.T>は6月19日に年初来高値3650円をつけたあと調整しているが、時価水準は下値買いの好機ととらえたい。
同社は、ビッグデータを可視化するプラットフォームのクラウドサービスが主な事業で、社員情報を分析して人材育成、最適配置など人事施策に活用する「タレントパレット」が主力。少子高齢化や働き方の多様化で労働力不足が深刻化しているなか、大企業を中心に人事施策の改革意欲が高まっていることなどを背景に顧客数が増加しており、会社側の23年9月期末時点の顧客数1336件の計画に対して6月末時点で1283件(進捗率84.7%)を達成。既存顧客のアップセルにより顧客単価も堅調に推移しており、好業績を牽引している。
8月14日発表の第3四半期累計(22年10月~23年6月)連結決算では、営業利益は25億6500万円となり、会社側によると前年同期比41.4%増となった。足もとの好調を理由に7月7日に23年9月期業績予想を上方修正したが、第3四半期時点でタレントパレット事業の主要KPIの全てが計画を上回っているとしていることから、通期計画の営業利益37億円達成は十分に可能だろう。
また、引き続きタレントパレット事業を牽引役とする成長が期待できるとして、調査機関のなかには24年9月期営業利益48億円弱を見込むところもある。11月中旬に予定される23年9月期の本決算発表への期待感が今後強まりそうだ。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2023/10/11 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=東洋炭素、次世代パワー半導体向けで飛躍
東洋炭素<5310.T>は底入れ反転気配にあり、5000円台前半の押し目を強気に狙っていきたい。同社は等方性黒鉛など炭素製品の大手で、半導体製造用部材のルツボでは世界屈指のシェアを誇る。特に世界的な電気自動車(EV)シフトを背景に、EV向け次世代パワー半導体として有力視されるSiC(シリコンカーバイド)製パワー半導体製造工程において高水準の需要を獲得することに成功している。
23年12月期業績は原料コスト上昇を製品価格への転嫁などで吸収、営業利益段階で前期比28%増の85億円と過去最高更新を見込んでいる。また、24年12月期も大幅な利益の伸びが続く見通しで、市場では100億円台に乗せる可能性も指摘されている。時価16倍近辺のPERは、来期以降の業績変化妙味を考慮すると割安感が強い。早晩見直し買いから今年8月10日につけた年初来高値6390円奪回を視野に入れそうだ。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2023/10/10 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=QBNHD、スタイリストの定着率高め更なる成長へ
キュービーネットホールディングス<6571.T>は低価格のヘアカット専門店「QBハウス」を展開。24年6月期通期の連結営業利益は前期比12.3%増の24億円が見込まれている。
コロナ禍から経済活動の正常化が進んでいることが追い風。4月に実施した価格改定の影響はみられず、3日に発表した9月度の国内既存店売上高は前年同月比14.8%増と好調さを維持している。同社はスタイリストの定着率を高めながら、新たな採用チャネルの拡充により採用数も伸ばすことで、更なる店舗の拡大とサービス価値の向上を図り、事業成長につなげていく構えだ。
足もとの株価は1600円台後半で上値が抑えられる展開が続いている。ただ、1530円台に位置する75日移動平均線の近辺では買い意欲が強く、調整一巡感からの切り返しが期待される。(参)
出所:MINKABU PRESS
2023/10/05 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=メドレー、人材PF牽引役に高成長
メドレー<4480.T>は、8月16日につけた年初来高値6040円をピークに調整しているが、医療や介護分野の慢性的な人材不足を背景とした成長力を十分に織り込んだ水準とはいえず、再騰に向かう可能性が高い。
同社は、日本最大級の医療介護求人サイト「ジョブメドレー」をはじめとする人材プラットフォーム(PF)事業と、クラウド電子カルテやオンライン診療支援システム、オンライン診療・服薬指導アプリなどを展開する医療PF事業が事業の二本柱。注目は慢性的な医療・介護分野の人手不足を背景にした人材PF事業の成長力で、テレビCMによる認知度向上で会員数が着実に増加している一方、安価な成果報酬から、事業者からの支持も得ており好調を持続。23年12月期上期で同事業の売上高は前年同期比43.7%増、営業利益は同45.6%増となったが、今後も安定的な成長が期待でき、業績を牽引しよう。
一方、医療PF事業は赤字が続くが、主要サービスの開発は概ね完了しており、ARPU(1ユーザー当たりの平均売上高)や利用医療機関数の増加に伴い、クラウド電子カルテやオンライン診療支援システムなど主要サービスが順次黒字化し、25年12月期には営業黒字転換を達成するとみられている。事業の両輪が拡大することで、中期的な成長力は強まりそうだ。
会社側では中間決算発表と同時に、23年12月期の営業利益予想を16億3000万円から22億5000万円(前期比74.4%増)へ上方修正したが、調査機関のなかには、今期営業利益27億円強、来24年12月期は同44億円弱を見込むところもある。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2023/10/04 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ロイヤルHD、既存店売上高は好調推移
ロイヤルホールディングス<8179.T>に注目したい。同社はファミリーレストランの「ロイヤルホスト」や天丼の「てんや」などを展開。「リッチモンドホテル」も運営している。人流回復もありロイヤルホストの既存店売上高は7月、8月は前年同月比でともに19%増を記録。23年12月期の連結営業利益は前期比2.4倍の52億円の予想だが、市場には54億円前後への増額観測がある。24年12月期は70億円近くへの増額も見込める。
インバウンド需要拡大の流れにも乗り、再評価余地が膨らんでいる。株価は5月に2968円をつけた後は調整局面にあるが、ここは格好の拾い場となりそうだ。先行き3000円台での活躍が期待できる。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2023/10/02 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=セキュア、200日線上放れの兆し
セキュア<4264.T>は上値指向を強めつつある。同社は人工知能(AI)や顔認証技術を活用した監視カメラシステム、入退室管理システムなどを提供するセキュリティーソリューション企業。200社を超える販売パートナー網を強みに、ソリューション導入企業数はベンチャーから大手企業まで9000社以上にのぼる。
8月に発表した上期(1~6月)決算は営業利益が2億100万円となり、前年同期の赤字から黒字に転換した。昨年の半導体不足による影響がほぼ解消し、オフィスやデータセンター、物流施設などへの導入が順調だったことで売り上げが急増。先行投資も概ね計画通りに進捗し、利益改善を果たした。既に通期計画(1億3000万円)を上回っている。
株価は、第1四半期好決算と通期上方修正を発表した5月以降上げ足を加速させ、6月に3990円の上場来高値をつけた。その後調整を余儀なくされたが、1500円近辺に位置する200日移動平均線で下げ止まる動きに。足もと同移動平均線を足場に上放れの兆しをみせている。(イ)
出所:MINKABU PRESS
2023/09/29 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=タムロン、経済活動正常化による需要増に期待
タムロン<7740.T>はカメラ用交換レンズの世界的メーカー。また、監視カメラ用レンズやカメラモジュール、車載用レンズ、医療用レンズなども手掛けている。
コロナ禍から経済活動の正常化が進むなか、足もとのレンズ交換式カメラ市場及び交換レンズ市場は金額ベースで増加しており、今後も高付加価値商品の需要が伸びる見通し。また、車載カメラ用レンズも安全運転支援システム(ADAS)の普及などからセンシング用途を中心に好調に推移するとみられている。為替の円安進行も追い風となりそうで、23年12月期通期の業績上振れが期待される。
株価は4200円台に位置する75日移動平均線まで調整し、その後は下値を切り上げる展開。5日移動平均線と25日移動平均線とのゴールデンクロスが実現したことにも注目したい。(参)
出所:MINKABU PRESS
2023/09/28 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ギフトHD、既存店好調で業績上振れの公算大
ギフトホールディングス<9279.T>は9月12日に上場来高値2784円をつけたあと調整しているが、この押し目は拾ってみたい。
同社は横浜家系ラーメンの「町田商店」やガッツリ系ラーメンの「豚山」などを展開している。9月14日に発表した第3四半期累計(22年11月~23年7月)連結決算は営業利益が15億9800万円(前年同期比42.5%増)となった。今年1月に続き7月に値上げを実施したが、値上げ以降も客数が順調に増加しており、国内直営既存店売上高が年間目標の前期比4.7%増に対して前年同期比17.5%増となり業績を牽引した。また、出店数は年間目標の40店舗に対して24店舗を出店。プロデュース店は年間目標の純増23店舗を上回る37店舗を出店している。
23年10月期通期業績予想は営業利益20億5000万円(前期比30.4%増)の従来見通しを据え置いたが、第3四半期までの好調な実績に加えて、8月も国内直営既存店売上高が前年同月比17.0%増と好調が継続していることや、原材料高に一服感が出ていることなどを考慮すると上振れの可能性は大きい。調査機関には、23年10月期営業利益22億円強、24年10月期同27億円強を見込むところもある。更にベトナムでFC店が追加で出店しており、海外出店加速の兆しが見えつつあることも今後の成長にプラスに働こう。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2023/09/27 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=旭ダイヤ、パワー半導体とEV向け工具に成長性
旭ダイヤモンド工業<6140.T>の900円近辺の株価は買い場といえそうだ。ダイヤモンド工具の専業大手で国内シェア4割を誇る。半導体シリコンウエハー向け研削工具で高水準の需要を獲得しているが、SiC(シリコンカーバイド)製など次世代パワー半導体のウエハーに対応していることで、今後の業容拡大に期待が大きい。また、電気自動車(EV)用部材の製造に使われるダイヤモンド工具など成長分野にカテゴリーを広げている点もポイントだ。
24年3月期営業利益は前期比4%減の24億円を見込むが、トップラインは9%増と3期連続の増収を確保する見通しで、25年3月期は営業利益段階でも急改善が見込まれている。PBR0.8倍前後、配当利回り3%台と株価指標面でも割安。株価は3月27日につけた年初来高値979円奪回から4ケタ大台を目指す展開へ。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2023/09/26 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=サカタINX、今期最高益更新へ再増額も
サカタインクス<4633.T>に注目したい。印刷インキ大手の同社の業績は好調だ。8月に23年12月期の連結営業利益は、従来予想の60億円から100億円(前期比2.4倍)に増額修正された。円安効果に加え、販売価格の改定やコスト削減などが寄与している。配当も年31円(前期比1円増)の予定だ。円安の進行もあり、今期業績は16年12月期の最高益(101億1900万円)更新へ再増額も期待できる。
アジアや米州向けの印刷インキ事業などが堅調に推移している。株価は今期予想連結PERで8倍台、連結PBRも0.6倍台の水準にあり割安感は強い。先行き1400円台乗せからの一段高が期待できる。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2023/09/25 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ストリームM、ジャニーズ問題で商機の思惑も
ストリームメディアコーポレーション<4772.T>の反騰劇に期待したい。同社は韓国の芸能事務所大手であるSMエンターテインメントの傘下にあり、韓流エンタメ関連のコンテンツ配信とともに、所属アーティストの日本におけるマネージメント業務を手掛けている。23年12月期は売上高で前期比31.0%増の92億7300万円、最終損益で7000万円の黒字(前期は3億300万円の赤字)を計画する。
コロナ禍を経て大型コンサートの開催などが可能となり、同社の業績は回復基調が鮮明となっている。東方神起は2月から約3年半ぶりのコンサートツアーを開始。合計で約30万人を動員したという。更に、所属アーティストのYUTAがテレビ東京系のドラマ「クールドジ男子」で主演を務め、活動領域は着実に広がっている。ジャニーズ事務所に所属するタレントについて、テレビコマーシャルや広告に起用するのを取りやめる企業の動きが相次ぐなか、他の芸能事務所の所属タレントを活用しようという流れは、ストリームMの事業にもプラス要因となると考えられる。
株価は足もとでは買い疲れ感も出ているが、200日移動平均線は右肩上がりとなっている。ボリンジャーバンドのプラス1シグマに沿ったバンドウオークを続ける形で、下値を切り上げる展開も想定できるだろう。(碧)
出所:MINKABU PRESS
2023/09/22 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ギークス、米ナイアンティックの技術を生かしたサービス展開に期待
ギークス<7060.T>は8月31日、グループ会社が「ポケモンGO」で知られる米ナイアンティック(カリフォルニア州)と事業提携したと発表。ナイアンティックの拡張現実(AR)技術などを利用した販促サービスの開発支援を開始するとしており、今後の展開が期待される。
足もと業績は堅調で、同月10日に発表した24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、経常損益が2700万円の黒字(前年同期は1億1800万円の赤字)に浮上。主力の国内IT人材事業は引き続き顧客企業からの需要が高く、受注単価も上昇したことなどが寄与した。
テクニカル面では、25日移動平均線と75日移動平均線とのゴールデンクロスが目前に迫っていることに注目。これをきっかけに株価は出直り基調を強めそうだ。(参)
出所:MINKABU PRESS
2023/09/21 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=アルファP、刊行点数順調に増加し業績を牽引
アルファポリス<9467.T>は下値拾いの好機と考えたい。
同社は、運営する投稿サイトのなかから人気のある小説や漫画などを書籍化する出版事業が主力。出版される作品はライトノベルと呼ばれる若者向けの娯楽小説や漫画が多く、映像化やアニメ化された作品も多い。
8月10日に発表された第1四半期(4~6月)単独決算は、営業利益は5億2400万円(前年同期比21.4%増)と第1四半期として過去最高を更新した。編集部門の体制強化や投稿サイトの充実などにより、前年同期比36点(28.3%)増となる163点を刊行したことが牽引。また、電子書籍の販売体制強化や作品露出の強化などの拡販施策も奏功した。
24年3月期通期計画では、刊行点数676点を計画。ライトノベルではシリーズ累計20万部超の人気作を継続して刊行するほか、漫画については初版3万部を超えるヒット作のシリーズを複数刊行する予定。また、期中に2作品のテレビアニメの放送が予定されていることもプラスに働く。売上高は100億円(前期比7.7%増)を見込むが、事業基盤強化を目的とした成長投資を行うため営業利益は23億円(同4.9%減)を予想している。
ただ、会社予想は保守的との見方も強く、第1四半期の滑り出し順調もあって上振れの可能性もある。足もとで専門部署におけるメディア化活動に注力しており、蓄積されたIPのメディア展開が進めば中期的な成長力も増しそうだ。(温羅)
出所:MINKABU PRESS
2023/09/20 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ローム、次世代パワー半導体で再評価へ
ローム<6963.T>は底入れ反騰の初動にあり、1万1000円台で推移する時価近辺は拾い場といえそうだ。同社は半導体デバイスの製造を手掛けるが、特に世界的な脱炭素シフトを背景に、電気自動車(EV)向けで高水準の需要がある次世代パワー半導体分野での活躍が期待されている。同社が強みとするのはSiC(シリコンカーバイド)製パワー半導体で、受注は増勢の一途にある。量産体制確立に向けた設備投資増強にも積極的である。
24年3月期業績は、新工場稼働に伴う償却負担が重荷となり営業利益が前期比19%減の750億円と4期ぶりの減益を予想しているが、トップラインは拡大基調を継続する見通しだ。来期以降は好採算のSiC製パワー半導体が収益を牽引する形で、大幅増益トレンド復帰が見込まれる。株価は滞留出来高の多い1万2000円台前半での売り物をこなし、7月下旬のもみ合い水準である1万3000円台への戻りが視野に入りそうだ。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2023/09/19 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=AREHD、配当狙いの買いで出直り急
AREホールディングス<5857.T>は貴金属リサイクルの大手。7月にアサヒホールディングスから社名を変更した。今24年3月期は年90円の配当を計画しており、足もとの利回りは4%超と高水準。今月末に向け、中間配当(45円)の権利取りを狙った買いが強まる可能性がある。
同社はパソコンやスマートフォンなどの電子機器をはじめ、宝飾品や歯の治療に使う詰め物、自動車の触媒(排ガス中の有害物質を除去するパーツ)など、さまざまなモノから貴金属を回収している。23年3月期は金の回収が好調で、売上高は過去最高を達成。一方、触媒に含まれるロジウムの価格下落の影響で営業利益は減少した。
この流れが続き、今第1四半期も減益を余儀なくされた。下期以降にパラジウムやプラチナの回収量回復を見込んでおり、今後の業績推移を見守りたい。足もとの株価は第1四半期の業績悪を織り込む過程で1800円台前半まで突っ込んだが、そこから急速に出直る動きをみせている。中長期のトレンドを示す200日移動平均線が1900円台半ばに位置しており、これを明確にクリアできるか見極めたい。(イ)
出所:MINKABU PRESS
2023/09/15 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=まんだらけ、来店客数増加で店頭販売が好調
まんだらけ<2652.T>はマンガ古書店の最大手で、キャラクターグッズや玩具なども販売。8月31日に公表した7月度の月次売上高(全店ベース、速報値)は前年同月比18.8%増の10億9800万円と好調さを維持している。
人流回復やインバウンドの復調が需要を喚起し、来店客数の増加が続いていることを背景に店頭販売が伸長。また、電脳ショップ「ありある」を含めた通信販売も堅調に推移している。同月14日に公表した23年9月期第3四半期累計(22年10月~23年6月)の単独経常利益は前年同期比2.3倍の14億5500万円となり、通期計画の6億300万円を大きく超過していることにも注目したい。
日足チャート上では25日移動平均線と75日移動平均線とのゴールデンクロスが視野。通期業績の上振れ余地が大きいことを考えれば、押し目は拾い場といえそうだ。(参)
出所:MINKABU PRESS
2023/09/14 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=GENDA、M&Aと新規出店で業績拡大
GENDA<9166.T>は業績拡大期待を背景にした株価の上昇が期待でき、押し目は拾っておきたい。
同社は「GiGO」などのブランドで屋内アミューズメント(AM)施設を運営。これまで積極的なM&Aで店舗網を拡大しており、20年12月にセガサミーホールディングス<6460.T>傘下でAM施設運営のセガ エンタテインメントの株式を取得。21年にはバンダイナムコホールディングス<7832.T>から米イリノイ州のAM施設を取得した。更に22年10月には民事再生手続き中だったスガイディノス(札幌市中央区)からゲームセンター事業及びボウリング事業などを譲受した。今年8月末時点で国内256店舗、海外5店舗を運営するほか、スタッフの常駐しないゲームコーナーを95カ所運営している。
9月8日に発表した第2四半期累計(2~7月)連結決算で、営業利益は27億6700万円と過去最高を更新。前年同期は非開示のため比較はできないものの、会社側によると前年同期比63%増という。都市部を中心とした人流の増加やプライズ(アミューズメント専用景品)ゲーム売り上げの好調な推移などで既存店売上高が同11%増となったことが寄与。積極的な新規出店も貢献した。
24年1月期通期業績予想は営業利益43億円(前期比1.3%増)の従来見通しを据え置いたが、上期の進捗率64%から上振れの可能性は大。株価はこの上振れ期待を織り込む動きとなろう。(温羅)
出所:MINKABU PRESS
2023/09/13 10:00