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株式会社ティムス:2025年12月期 決算説明会文字起こし(7)
配信日時:2026/02/25 17:27
配信元:FISCO
*17:27JST 株式会社ティムス:2025年12月期 決算説明会文字起こし(7)
ティムス<4891>
質問
TMS-008の標的、ないしは標的パスウェイは明らかになっているのでしょうか。標的についてどのようなデータが得られているのか教えてください。
■ティムス 若林
TMS-008の標的につきましては、TMS-007と同様に「SMTP化合物」でございますので、sEHの阻害が主な作用機序であると考えております。低分子化合物でございますので、他にもターゲットが存在する可能性は十分にございますが、当社として現在認識しているメインのパスウェイは、このsEHの阻害でございます。
ただ、sEHの阻害というメカニズム自体、まだ世界的に見ても完全にクリア(解明)されているわけではないと考えております。特に海外での研究においては、sEHの「C末端」側にあるエポキシドヒドロラーゼとしての機能を中心に研究が進められてきました。
一方で、当社独自の知見と言いますか、東京農工大学との研究におきましては、sEHはC末端側だけでなく「N末端」側にもホスファターゼ(脱リン酸化酵素)の機能があると考えております。これは、学会等でもかなり定着してきた考え方かと思います。
TMS-008を含む当社のSMTP阻害剤は、この「C末端」と「N末端」の両方の機能を阻害いたします。我々はこの「両方を阻害すること」が非常に重要であると考えております。現在、両方の機能を阻害する機序を持って臨床試験段階に入っているものは、他にはおそらく存在しないと思われます。その点が、sEH阻害という側面から見た当社の化合物の大きな特徴になると考えております。
質問
2点まとめてお伺いします。 1つ目は、現在、既存プログラムやSMTP化合物の社内開発のみに注力されているのか、それとも外部からの導入(ライセンス取得)の取り組みも行っているのか、コメントをいただけますでしょうか。 2つ目は、今後の中期的な視点において、株式の希薄化が生じない資金調達の可能性について、ご見解をお聞かせください。
■ティムス 若林
まず、インライセンス(導入)に関してですが、外部からの導入と内部の研究部門による創生、どちらを重視しているかという点については、両方のバランスを重視しており、双方を注視していきたいと考えております。 現在のパイプラインの状況は、北海道大学から2つのシーズ(TMS-010および今回のR-001)を導入し、内部からはR-002が出てきているという構成になっており、非常に良い形で進展していると認識しております。
一方で、これ以上に研究開発費用が嵩みますと、キャッシュ・ポジション(手元資金)の問題も生じてまいります。したがって、ここから先はこれまで以上に慎重に見極める必要があります。導入自体が企業価値の向上に直結するか、あるいは2つ目のご質問にも関連しますが、ノンディリューティブ・ファイナンシング(希薄化を伴わない資金調達)とセットで導入できるか、といった点を考慮しながら進めてまいりたいと考えております。 国内のアカデミアには非常に興味深いシーズがまだ数多く眠っていると確信しておりますので、限られたリソースの中でいかにそれらを獲得し、企業価値向上につなげていけるか、引き続き積極的に検討していく方針です。
次に、ノンディリューティブ・ファイナンシングの可能性についてです。 導入と完全にセットにするのは難しい面もありますが、1つは助成金(グラント)を有効に活用することを考えております。 また、現在保有しているアセットのパートナリング(ライセンシング等)についても、相応の可能性があると考えております。ただし、これを前提として動いてしまうと、交渉の場で足元を見られるリスクもございます。当社としては、有望なアセットを安売りすることは本末転倒であると考えておりますので、最適なタイミングを見極めつつ、適切な相手と適正な条件でディールができる場合には、ノンディリューティブな形での資金確保を検討してまいります。
さらに、これはまだ検討段階ではございますが、現在の日本のバイオテック業界では、上場企業よりも未上場企業の方が資金を調達しやすい環境にあるのではないかという見方もあります。そうした背景を踏まえ、当社のプログラムあるいは今後導入・創生されるプログラムを別会社化(スピンオフ等)し、そこに外部のプライベート資金を導入していくといった、ホールディングス体制に近いスキームについても、他の選択肢とともに可能性を検討したいと思っております。
質問
CORXEL社の今回の増資は、貴社にとってプラスになるのでしょうか。プラスであるとすれば、具体的にどのようなメリットを想定すればよろしいでしょうか。また、今回の増資はNASDAQ上場のための準備であるとの噂もありますが、上場は近いのでしょうか。
■ティムス 若林
まず、今回の増資が当社にとってプラスかどうかという点ですが、これは間違いなく「明らかにプラス」であると考えております。 CORXEL社の詳細な資金状況をすべて把握しているわけではございませんが、これだけの規模のファイナンスに成功したことで、TMS-007(JX10)、およびJX09の開発資金に関しては、当面の間は懸念がないものと認識しております。この点は非常に大きな安心材料です。
次に、CORXEL社の上場についてですが、当社として何かコメントできる立場にはございませんので、回答は差し控えさせていただきます。ただ、客観的な事実として1点申し上げるならば、今回の増資にはいわゆる「クロスオーバー投資家」が参加しております。一般的に、上場を目指している、あるいは上場が近い段階にある企業がクロスオーバー投資家からの投資を受けるケースが多いため、市場からはそのように見えやすい状況になっているのではないかと考えております。
株式会社ティムス:2025年12月期 決算説明会文字起こし(8)に続く
<MY>
質問
TMS-008の標的、ないしは標的パスウェイは明らかになっているのでしょうか。標的についてどのようなデータが得られているのか教えてください。
■ティムス 若林
TMS-008の標的につきましては、TMS-007と同様に「SMTP化合物」でございますので、sEHの阻害が主な作用機序であると考えております。低分子化合物でございますので、他にもターゲットが存在する可能性は十分にございますが、当社として現在認識しているメインのパスウェイは、このsEHの阻害でございます。
ただ、sEHの阻害というメカニズム自体、まだ世界的に見ても完全にクリア(解明)されているわけではないと考えております。特に海外での研究においては、sEHの「C末端」側にあるエポキシドヒドロラーゼとしての機能を中心に研究が進められてきました。
一方で、当社独自の知見と言いますか、東京農工大学との研究におきましては、sEHはC末端側だけでなく「N末端」側にもホスファターゼ(脱リン酸化酵素)の機能があると考えております。これは、学会等でもかなり定着してきた考え方かと思います。
TMS-008を含む当社のSMTP阻害剤は、この「C末端」と「N末端」の両方の機能を阻害いたします。我々はこの「両方を阻害すること」が非常に重要であると考えております。現在、両方の機能を阻害する機序を持って臨床試験段階に入っているものは、他にはおそらく存在しないと思われます。その点が、sEH阻害という側面から見た当社の化合物の大きな特徴になると考えております。
質問
2点まとめてお伺いします。 1つ目は、現在、既存プログラムやSMTP化合物の社内開発のみに注力されているのか、それとも外部からの導入(ライセンス取得)の取り組みも行っているのか、コメントをいただけますでしょうか。 2つ目は、今後の中期的な視点において、株式の希薄化が生じない資金調達の可能性について、ご見解をお聞かせください。
■ティムス 若林
まず、インライセンス(導入)に関してですが、外部からの導入と内部の研究部門による創生、どちらを重視しているかという点については、両方のバランスを重視しており、双方を注視していきたいと考えております。 現在のパイプラインの状況は、北海道大学から2つのシーズ(TMS-010および今回のR-001)を導入し、内部からはR-002が出てきているという構成になっており、非常に良い形で進展していると認識しております。
一方で、これ以上に研究開発費用が嵩みますと、キャッシュ・ポジション(手元資金)の問題も生じてまいります。したがって、ここから先はこれまで以上に慎重に見極める必要があります。導入自体が企業価値の向上に直結するか、あるいは2つ目のご質問にも関連しますが、ノンディリューティブ・ファイナンシング(希薄化を伴わない資金調達)とセットで導入できるか、といった点を考慮しながら進めてまいりたいと考えております。 国内のアカデミアには非常に興味深いシーズがまだ数多く眠っていると確信しておりますので、限られたリソースの中でいかにそれらを獲得し、企業価値向上につなげていけるか、引き続き積極的に検討していく方針です。
次に、ノンディリューティブ・ファイナンシングの可能性についてです。 導入と完全にセットにするのは難しい面もありますが、1つは助成金(グラント)を有効に活用することを考えております。 また、現在保有しているアセットのパートナリング(ライセンシング等)についても、相応の可能性があると考えております。ただし、これを前提として動いてしまうと、交渉の場で足元を見られるリスクもございます。当社としては、有望なアセットを安売りすることは本末転倒であると考えておりますので、最適なタイミングを見極めつつ、適切な相手と適正な条件でディールができる場合には、ノンディリューティブな形での資金確保を検討してまいります。
さらに、これはまだ検討段階ではございますが、現在の日本のバイオテック業界では、上場企業よりも未上場企業の方が資金を調達しやすい環境にあるのではないかという見方もあります。そうした背景を踏まえ、当社のプログラムあるいは今後導入・創生されるプログラムを別会社化(スピンオフ等)し、そこに外部のプライベート資金を導入していくといった、ホールディングス体制に近いスキームについても、他の選択肢とともに可能性を検討したいと思っております。
質問
CORXEL社の今回の増資は、貴社にとってプラスになるのでしょうか。プラスであるとすれば、具体的にどのようなメリットを想定すればよろしいでしょうか。また、今回の増資はNASDAQ上場のための準備であるとの噂もありますが、上場は近いのでしょうか。
■ティムス 若林
まず、今回の増資が当社にとってプラスかどうかという点ですが、これは間違いなく「明らかにプラス」であると考えております。 CORXEL社の詳細な資金状況をすべて把握しているわけではございませんが、これだけの規模のファイナンスに成功したことで、TMS-007(JX10)、およびJX09の開発資金に関しては、当面の間は懸念がないものと認識しております。この点は非常に大きな安心材料です。
次に、CORXEL社の上場についてですが、当社として何かコメントできる立場にはございませんので、回答は差し控えさせていただきます。ただ、客観的な事実として1点申し上げるならば、今回の増資にはいわゆる「クロスオーバー投資家」が参加しております。一般的に、上場を目指している、あるいは上場が近い段階にある企業がクロスオーバー投資家からの投資を受けるケースが多いため、市場からはそのように見えやすい状況になっているのではないかと考えております。
株式会社ティムス:2025年12月期 決算説明会文字起こし(8)に続く
<MY>
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