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サンマルクHD Research Memo(1):中期経営計画の目標値を上方修正
配信日時:2025/12/25 11:31
配信元:FISCO
*11:31JST サンマルクHD Research Memo(1):中期経営計画の目標値を上方修正
■要約
サンマルクホールディングス<3395>は大手外食チェーンである。創業以来の経営理念に「We Create the Prime Time for you」(私たちはお客様にとって最高のひとときを創造します。)を掲げ、セントラルキッチンを持たずに店内で調理を行うことにこだわり、人々のより豊かな心と生活の形成に「食」を通じて貢献することを目指している。
1. パスタ業態、牛カツ業態、カフェ業態が主力
同社はレストラン事業(ベーカリーレストラン業態、パスタ業態、牛カツ業態、その他業態)と喫茶事業(カフェ業態)を営み、主に直営店を通じて全国展開している。主力ブランドは洋食レストランの「ベーカリーレストラン・バケット」、スパゲティ専門店の「生麺専門鎌倉パスタ」、牛カツ業態の「牛カツ京都勝牛」と「牛かつもと村」、セルフサービス喫茶店の「サンマルクカフェ」などである。2026年3月期中間期末時点のグループ合計店舗数は877店舗(直営817店舗、FC60店舗)となった。同社の特徴・強みとしては、できたて・焼き立てのおいしさを届ける「店内調理へのこだわり」や、直営店を基本として従業員と同社の経営理念を共有していることなどがある。
2. 2026年3月期中間期は既存店の好調などで前回予想を上回る大幅増収・大幅営業増益
2026年3月期中間期の連結業績は売上高が前年同期比32.3%増の43,585百万円、のれん等償却前営業利益(営業利益+のれん及び商標権の償却費)が同89.3%増の3,456百万円、営業利益が同29.4%増の2,363百万円、経常利益が同13.7%増の2,250百万円、親会社株主に帰属する中間純利益が同37.3%減の1,048百万円となった。前回予想(2025年5月13日付の期初公表値)を上回る大幅増収、大幅営業・経常増益で着地した。親会社株主に帰属する中間純利益は前年同期比では繰延税金資産計上の効果が剥落したため減益だが、前回予想に対しては減益幅が縮小した。
3. 2026年3月期通期は上方修正して大幅増収・大幅営業増益予想
2026年3月期通期の連結業績予想については、2025年11月13日付で上方修正して売上高が前期比24.1%増の88,000百万円、のれん等償却前営業利益が同71.5%増の7,185百万円、営業利益が同37.2%増の5,000百万円、経常利益が同25.0%増の4,800百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同9.5%減の2,300百万円としている。中間期の業績が計画を上回ったことを踏まえて上方修正し、前期比大幅増収、大幅営業・経常増益予想としている。店舗展開は不採算店整理がおおむね完了したため出店超に転じる見込みだ。なおインバウンド需要の多い牛カツ業態について同社の国別の状況に関する分析としては、中国以上に韓国や香港の動向が影響を与えているという認識であり、中国からのインバウンド需要減少の影響は比較的軽微の見込みとしている。また下期のスタートとなる2025年10月の既存店売上高は既存業態が同107.2%、M&A業態が同109.1%と順調である。積極的な事業展開により通期ベースでも好業績が期待できるだろうと弊社では考えている。
4. 中期経営計画の目標値を上方修正、「サンマルクカフェ」は出店再開に戦略転換
同社は2024年5月に中期経営計画(2025年3月期~2029年3月期)を策定し、中間目標として2026年3月期の売上高660億円、営業利益38億円、最終年度2029年3月期の目標として売上高800億円、営業利益65億円を掲げていたが、牛カツ業態のM&A及び既存事業の進捗を踏まえて2025年11月18日付で目標値を上方修正した。またM&Aに伴い利益目標を営業利益からのれん等償却前営業利益に変更し、新たな目標値を2029年3月期の売上高1,000億円、のれん等償却前営業利益90億円とした。基本方針についても一部を見直して、1) 「鎌倉パスタ」業態の継続出店及び派生業態の展開によるパスタ業態のポテンシャル最大化、2) 「サンマルクカフェ」の出店再開・店舗純増による成長、3) 国内外における牛カツ業態の成長加速とした。また新規M&Aの検討も継続する。「サンマルクカフェ」については、従来は店舗運営効率の改善を重点施策としていたが、店舗運営が十分に改善されたと評価し、出店再開・店舗純増に戦略転換して成長を目指す。
■Key Points
・パスタ業態、牛カツ業態、カフェ業態が主力
・2026年3月期中間期は前回予想を上回る大幅増収・営業増益で着地
・2026年3月期通期は上方修正して大幅増収・営業増益予想
・中期経営計画の目標値を上方修正
・「サンマルクカフェ」は出店再開・店舗純増に戦略転換
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)
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サンマルクホールディングス<3395>は大手外食チェーンである。創業以来の経営理念に「We Create the Prime Time for you」(私たちはお客様にとって最高のひとときを創造します。)を掲げ、セントラルキッチンを持たずに店内で調理を行うことにこだわり、人々のより豊かな心と生活の形成に「食」を通じて貢献することを目指している。
1. パスタ業態、牛カツ業態、カフェ業態が主力
同社はレストラン事業(ベーカリーレストラン業態、パスタ業態、牛カツ業態、その他業態)と喫茶事業(カフェ業態)を営み、主に直営店を通じて全国展開している。主力ブランドは洋食レストランの「ベーカリーレストラン・バケット」、スパゲティ専門店の「生麺専門鎌倉パスタ」、牛カツ業態の「牛カツ京都勝牛」と「牛かつもと村」、セルフサービス喫茶店の「サンマルクカフェ」などである。2026年3月期中間期末時点のグループ合計店舗数は877店舗(直営817店舗、FC60店舗)となった。同社の特徴・強みとしては、できたて・焼き立てのおいしさを届ける「店内調理へのこだわり」や、直営店を基本として従業員と同社の経営理念を共有していることなどがある。
2. 2026年3月期中間期は既存店の好調などで前回予想を上回る大幅増収・大幅営業増益
2026年3月期中間期の連結業績は売上高が前年同期比32.3%増の43,585百万円、のれん等償却前営業利益(営業利益+のれん及び商標権の償却費)が同89.3%増の3,456百万円、営業利益が同29.4%増の2,363百万円、経常利益が同13.7%増の2,250百万円、親会社株主に帰属する中間純利益が同37.3%減の1,048百万円となった。前回予想(2025年5月13日付の期初公表値)を上回る大幅増収、大幅営業・経常増益で着地した。親会社株主に帰属する中間純利益は前年同期比では繰延税金資産計上の効果が剥落したため減益だが、前回予想に対しては減益幅が縮小した。
3. 2026年3月期通期は上方修正して大幅増収・大幅営業増益予想
2026年3月期通期の連結業績予想については、2025年11月13日付で上方修正して売上高が前期比24.1%増の88,000百万円、のれん等償却前営業利益が同71.5%増の7,185百万円、営業利益が同37.2%増の5,000百万円、経常利益が同25.0%増の4,800百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同9.5%減の2,300百万円としている。中間期の業績が計画を上回ったことを踏まえて上方修正し、前期比大幅増収、大幅営業・経常増益予想としている。店舗展開は不採算店整理がおおむね完了したため出店超に転じる見込みだ。なおインバウンド需要の多い牛カツ業態について同社の国別の状況に関する分析としては、中国以上に韓国や香港の動向が影響を与えているという認識であり、中国からのインバウンド需要減少の影響は比較的軽微の見込みとしている。また下期のスタートとなる2025年10月の既存店売上高は既存業態が同107.2%、M&A業態が同109.1%と順調である。積極的な事業展開により通期ベースでも好業績が期待できるだろうと弊社では考えている。
4. 中期経営計画の目標値を上方修正、「サンマルクカフェ」は出店再開に戦略転換
同社は2024年5月に中期経営計画(2025年3月期~2029年3月期)を策定し、中間目標として2026年3月期の売上高660億円、営業利益38億円、最終年度2029年3月期の目標として売上高800億円、営業利益65億円を掲げていたが、牛カツ業態のM&A及び既存事業の進捗を踏まえて2025年11月18日付で目標値を上方修正した。またM&Aに伴い利益目標を営業利益からのれん等償却前営業利益に変更し、新たな目標値を2029年3月期の売上高1,000億円、のれん等償却前営業利益90億円とした。基本方針についても一部を見直して、1) 「鎌倉パスタ」業態の継続出店及び派生業態の展開によるパスタ業態のポテンシャル最大化、2) 「サンマルクカフェ」の出店再開・店舗純増による成長、3) 国内外における牛カツ業態の成長加速とした。また新規M&Aの検討も継続する。「サンマルクカフェ」については、従来は店舗運営効率の改善を重点施策としていたが、店舗運営が十分に改善されたと評価し、出店再開・店舗純増に戦略転換して成長を目指す。
■Key Points
・パスタ業態、牛カツ業態、カフェ業態が主力
・2026年3月期中間期は前回予想を上回る大幅増収・営業増益で着地
・2026年3月期通期は上方修正して大幅増収・営業増益予想
・中期経営計画の目標値を上方修正
・「サンマルクカフェ」は出店再開・店舗純増に戦略転換
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)
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