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CRI・MW Research Memo(1):中期経営計画を策定。2030年9月期までに営業利益20億円を目指す
配信日時:2025/12/05 12:01
配信元:FISCO
*12:01JST CRI・MW Research Memo(1):中期経営計画を策定。2030年9月期までに営業利益20億円を目指す
■要約
1. ゲームやモビリティ向けに「CRIWARE」ブランドのミドルウェアなどを提供
CRI・ミドルウェア<3698>は、主に「CRIWARE(シーアールアイウェア)」及び「OPTPiX(オプトピクス)」というブランドで、ソフトウェア製品の許諾ビジネスや受託開発、音響制作を行っている。セグメントはゲーム事業とエンタープライズ事業に分けられ、ゲーム事業では、ゲーム開発をスムーズかつ効率的に行うための音声・映像関連ミドルウェアや画像最適化ソリューションの提供、声優を活用した音響制作などを行っている。エンタープライズ事業では、ゲーム事業で培った音声・映像関連の技術を生かし、ゲーム以外の業界、特に車載機器などモビリティ分野、家電など組込み分野、クラウドソリューション分野をターゲットに、音声・映像関連ミドルウェアやソリューションの提供、関連する受託開発などを行っている。
2. 2025年9月期は増収、大幅増益。2026年9月期もミドルウェア/ツール分野、モビリティ分野を中心に増収増益の見込み
2025年9月期の業績は、売上高3,448百万円(前期比8.9%増)、営業利益554百万円(同50.5%増)となった。大幅な増益となったのは、二輪車向けの好調を背景に新製品「CRI Glassco」が急進したためモビリティ分野の売上が大幅に増加したこと、ミドルウェア/ツール分野も海外を中心に大きく伸びたこと、加えて許諾売上が増えて採算が改善したことが要因である。2026年9月期の業績予想について、同社は売上高3,910百万円(前期比13.4%増)、営業利益600百万円(同8.2%増)と増収増益を見込んでいる。売上高は、ミドルウェア/ツール分野、モビリティ分野を中心に引き続き拡大する見込みである。一方、営業利益は、前期を上回る研究開発投資や前期にあった一括許諾売上の剥落によって、増益ながら売上高の増加率を下回る見込みである。
3. モビリティ、ゲーム、オンラインコミュニケーションをコアとする事業構造へ変革
同社は、基本方針における従来の各事業の成長戦略に、事業面以外の戦略や方針などを追加した「CRIグループ中期経営計画(2026-2030)」を策定した。中期的にモビリティ、ゲーム、オンラインコミュニケーションの3本柱をコア事業とする事業構造へ変革し、モビリティ事業では、音声製品「CRI ADXAT」やグラフィック製品「CRI Glassco」の成長を目指す。ゲーム事業では、国内で「CRIWARE」ブランドの市場浸透を推進し、中国では営業体制を強化、欧米では再拡大を図る。オンラインコミュニケーション事業では、オンラインコミュニケーションミドルウェア「CRI TeleXus」とクラウドソリューションを2本柱に市場を開拓していく考えである。これにより、2030年9月期までに売上高100億円、営業利益20億円(営業利益率20%)などを目指す。
■Key Points
・「CRIWARE」ブランドで許諾ビジネスを展開、デジタル信号処理技術に強み
・2026年9月期は先行的費用が発生するもミドルウェアとモビリティが引き続き好調、増収増益を予想
・中期経営計画を策定。3本柱を育成し、2030年9月期に売上高100億円、営業利益20億円を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田 仁光)
<HN>
1. ゲームやモビリティ向けに「CRIWARE」ブランドのミドルウェアなどを提供
CRI・ミドルウェア<3698>は、主に「CRIWARE(シーアールアイウェア)」及び「OPTPiX(オプトピクス)」というブランドで、ソフトウェア製品の許諾ビジネスや受託開発、音響制作を行っている。セグメントはゲーム事業とエンタープライズ事業に分けられ、ゲーム事業では、ゲーム開発をスムーズかつ効率的に行うための音声・映像関連ミドルウェアや画像最適化ソリューションの提供、声優を活用した音響制作などを行っている。エンタープライズ事業では、ゲーム事業で培った音声・映像関連の技術を生かし、ゲーム以外の業界、特に車載機器などモビリティ分野、家電など組込み分野、クラウドソリューション分野をターゲットに、音声・映像関連ミドルウェアやソリューションの提供、関連する受託開発などを行っている。
2. 2025年9月期は増収、大幅増益。2026年9月期もミドルウェア/ツール分野、モビリティ分野を中心に増収増益の見込み
2025年9月期の業績は、売上高3,448百万円(前期比8.9%増)、営業利益554百万円(同50.5%増)となった。大幅な増益となったのは、二輪車向けの好調を背景に新製品「CRI Glassco」が急進したためモビリティ分野の売上が大幅に増加したこと、ミドルウェア/ツール分野も海外を中心に大きく伸びたこと、加えて許諾売上が増えて採算が改善したことが要因である。2026年9月期の業績予想について、同社は売上高3,910百万円(前期比13.4%増)、営業利益600百万円(同8.2%増)と増収増益を見込んでいる。売上高は、ミドルウェア/ツール分野、モビリティ分野を中心に引き続き拡大する見込みである。一方、営業利益は、前期を上回る研究開発投資や前期にあった一括許諾売上の剥落によって、増益ながら売上高の増加率を下回る見込みである。
3. モビリティ、ゲーム、オンラインコミュニケーションをコアとする事業構造へ変革
同社は、基本方針における従来の各事業の成長戦略に、事業面以外の戦略や方針などを追加した「CRIグループ中期経営計画(2026-2030)」を策定した。中期的にモビリティ、ゲーム、オンラインコミュニケーションの3本柱をコア事業とする事業構造へ変革し、モビリティ事業では、音声製品「CRI ADXAT」やグラフィック製品「CRI Glassco」の成長を目指す。ゲーム事業では、国内で「CRIWARE」ブランドの市場浸透を推進し、中国では営業体制を強化、欧米では再拡大を図る。オンラインコミュニケーション事業では、オンラインコミュニケーションミドルウェア「CRI TeleXus」とクラウドソリューションを2本柱に市場を開拓していく考えである。これにより、2030年9月期までに売上高100億円、営業利益20億円(営業利益率20%)などを目指す。
■Key Points
・「CRIWARE」ブランドで許諾ビジネスを展開、デジタル信号処理技術に強み
・2026年9月期は先行的費用が発生するもミドルウェアとモビリティが引き続き好調、増収増益を予想
・中期経営計画を策定。3本柱を育成し、2030年9月期に売上高100億円、営業利益20億円を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田 仁光)
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