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NYの視点:米9月JOLT求人件数は3年半ぶり低水準、解雇も増え労働需要の冷え込み示唆

配信日時:2024/10/30 07:47 配信元:FISCO
*07:47JST NYの視点:米9月JOLT求人件数は3年半ぶり低水準、解雇も増え労働需要の冷え込み示唆 米労働省が発表した9月JOLT求人件数は744.3万件と予想800万件を下回り、2021年1月来で最低となった。8月分も804.0万件から786.1万件へ下方修正された。9月雇用統計での雇用の予想以上の増加が特別要因によるものである可能性を示唆しただけでなく、10月雇用統計で雇用の伸びの鈍化が示される可能性もある。ヘルスケアやホテル、食品サービス、地方公務員部門での需要の減少が見られる。

求人件数の総失業者数に対する割合は失業者1人に対し1.09件と8月の1.10件から減少。パンデミック以降18カ月平均である1.2件も下回った。採用率は3.5%と、3.4%から上昇。昨年同月の3.7%からは低下。失業率が4.2%から4.1%に低下したにもかかわらず解雇が加速した。雇用削減率は1.2%と、前月や昨年同月を上回り企業の従業員解雇の基調が示された。ハリケーンの影響に加えて、労組のストライキなどが影響した可能性がある。

同時に、自主退職率は1.9%と8月2.0%、昨年同月の2.3%をそれぞれ下回った。コロナ前の水準2.3%も下回った。労働者が引き続き雇用市場に自信を持っている証拠も見られる。

労働市場の減速がさらに明らかになれば、賃金やインフレ圧力を弱めFRBの利下げを正当化することになる。

■9月労働市場ダッシュボード
求人件数:4.5%(8月4.7%、2023年5.6%)
雇用削減率:1.2%(1.0%、1.0%)
自主的退職率:1.9%(2.0%、2.3%)
採用率:3.5%(3.4%、3.7%)

失業率:4.1%(4.2%)
不完全雇用率(U6):7.7%(7.9%)
非農業部門雇用者数:+25.4万人(+15.9万人)
平均時給:前月比+0.4%、前年比+4.0%(+0.5%、+3.9%)

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