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NYの視点:【今週の注目イベント】FOMC、英中銀やスイス国立銀が金融政策決定、イエレン財務長官

配信日時:2023/03/20 08:08 配信元:FISCO
*08:08JST NYの視点:【今週の注目イベント】FOMC、英中銀やスイス国立銀が金融政策決定、イエレン財務長官 今週は、金融システムが不安定な中、米連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)、英中銀やスイス国立銀は金融政策決定会合を開催する。FRBが計画通り25ベーシスポイント(BP)の利上げに踏み切るかどうかが鍵を握る。英中銀も25BPの利上げが予想されている。また、スイス国立銀は50BPの利上げに踏み切る見通し。

クレディ・スイス問題は最終的には買収されることで収束するとの見方が強い。CFOのチームはシナリオの見直しを週末に行う計画。さらに、経営難に陥っている米地銀のファーストリパブリック銀を巡る発表にも警戒される。複数の銀行が同行に預金することで支援を供給したため、短期的に警戒感は緩和した。しかし、この対応により、全金融セクターへの波及リスクが高まったと警告する投資家もおり、金融市場への懸念は解消せずリスク回避の動きが継続するとみる。

欧州中央銀行(ECB)はクレディ・スイス銀がスイス中銀から資金供給を受けるなど欧州でも金融混乱が広がる中、先々週の理事会で計画通り50BPの利上げに踏み切った。インフレ制御を重要視しただけでなく、50BPの利上げを見送ることによりさらなるパニックを市場に起こすことを懸念したことも決定理由になったという。FRBも計画通りに25BPの利上げを実施することで金融市場への自信を表明するとの見方もあり、短期金融市場では現状で25BPの利上げを8割織り込んだ。利上げと同時に、議長が会見で、インフレの伸び鈍化や金融混乱を受けて、今後の利上げ停止の可能性などに言及しハト派利上げの思惑が強まりつつある。しかし、先週の金融市場の展開次第では利上げ見送りの可能性も残る。

金利低下に伴うドル売りが再燃した。しかし、実際に金融危機に陥った場合、ドルが不足するため、下落も限定的か。

また、中国の習週国家主席がロシアを訪問。地政学的リスクも存続する。

■今週の主な注目イベント
●米国
21日:2月中古住宅販売件数
22日:連邦公開市場委員会(FOMC)結果発表、パウエルFRB議長会見、イエレン財務長官、24年予算を巡り上院小委員会でのヒアリング参加
23日:週次新規失業保険申請件数、2月新築住宅販売件数、3月カンザスシティ連銀製造業活動、イエレン財務長官が下院歳出小委員会でバイデン予算案や経済見通しに関し証言
24日:2月耐久財受注速報、3月製造業PMI速報、

●英
21日:ハント財務相、下院で証言
22日:CPI
23日:英中銀金融政策決定会合
24日:製造業PMI、マンMPC委討論会参加

●スイス
23日:スイス国立銀、金融政策決定会合

●欧州
20日:ラガルド総裁、欧州議会で証言
21日:独ZEW調査
22日:ECB、ECBウォッチャー会議、ラガルド総裁、首席エコノミストのレーン専務理事参加、ナーゲル独連銀総裁講演
23日:ユーロ圏消費者信頼感指数、ユーロ圏首脳会議、ホルツマン理事講演、
24日:ユーロ圏製造業PMI、サービスPMI、独・仏製造業PMI、ナーゲル独連銀総裁、ドイツユーロ圏の労働市場を巡る協議

●日本
23日:百貨店売上
24日:CPI、じぶん銀PMI

●中国
20-22日:国家主席がロシア訪問

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