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NYの視点:米NY連銀消費者調査、賃金の伸び率予想が大幅低下、雇用関連指標は依然強い中

配信日時:2023/02/14 07:40 配信元:FISCO
*07:40JST NYの視点:米NY連銀消費者調査、賃金の伸び率予想が大幅低下、雇用関連指標は依然強い中 NY連銀が1300世帯を対象に実施した1月の世論調査結果によると、1年の期待インフレ率は4.95%と、2021年7月来で最低となった。3年期待インフレ率は2.71%と、12月2.99%から一段と低下し、2020年10月来で最低。一方、消費者は食品や衣料費などの上昇を予想しており、インフレ期待を押し上げている。また、賃貸も高止まり。

しかし、連邦準備制度理事会(FRB)が特に注視している賃金の伸びにおいて、1年先の中間の賃金の伸びは1.3%ポイント低下の3.3%と、ひと月の伸び鈍化率は統計開始以降で最大と、指摘された。

■米1月NY連銀消費者調査

1年期待インフレ率:4.95%(12月4.99%)
3年期待インフレ率:2.71%(12月2.99%)
住宅価格:+1.11%(12月+1.28%)
食品:9.02%(12月7.62%)
医療費:9.73%(9.66%)
賃貸:9.62%(9.62%)
賃金の伸びを予想:2.98%(2.96%)

1年後の賃金の伸び率予想:+3.34%(12月+4.58%)
1年後の消費の伸び率予想:+5.73%(+5.87%)

消費者が今後の賃金の鈍化を予想する一方で、1月雇用統計を始めとし、週次の失業保険申請件数やJOLT求人件数によると、労働市場は依然非常に力強い。このため短期金融市場ではFRBのピーク金利が6%近くまで引き上げられるとの見方を強めている。まちまちの結果で、インフレや金利軌道を巡る不透明性は依然強く、ドルも引き続き乱高下が予想される。

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