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相場概況 日経平均は7日続伸、円安支援で高値警戒感こなし33000円回復 *15:27JST 日経平均は7日続伸、円安支援で高値警戒感こなし33000円回復 日経平均は7日続伸。4日の米株式市場はレーバーデーの祝日に伴い休場。欧州株式市場ではドイツDAXが-0.09%、英FTSE100が-0.15%、仏CAC40が-0.23%と全体的に冴えない展開。前日までに6日続伸していた日経平均は2.23円高と続伸スタート。取引開始直後には一時1カ月ぶりに33000円を回復したが、短期的な過熱感から失速すると、次第に利益確定売りが優勢となり、32784.32円(154.86円安)まで下落する場面があった。その後は手掛かり材料難のなかしばらく一進一退。前日大きく上昇した中国・香港株は下落していたが、後場に入ると、為替の円安進行を追い風に日経平均は終盤にかけて水準を切り上げる展開となり、大引けにかけて再び33000円を回復、この日の高値で取引を終えた。 大引けの日経平均は前日比97.58円高の33036.76円となった。東証プライム市場の売買高は13億4779万株、売買代金は3兆4891億円だった。セクターでは精密機器、不動産、鉱業が上昇率上位に並んだ一方、鉄鋼、金属製品、医薬品が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の59%、対して値下がり銘柄は36%だった。 個別では、日経平均に採用されたニトリHD<9843>が大幅高となり、レーザーテック<6920>、メルカリ<4385>も日経平均採用が好感される形で一時大きく上昇したがその後失速。信越化学<4063>はOKI<6703>と共同で窒化ガリウム(GaN)を使ったパワー半導体の素材を低コストでつくる技術を開発したと報じられ、塩化ビニール樹脂のアジア向け輸出価格が上昇したとの報道も相まって上昇。OKIは急伸しストップ高まで買われた。ほか、SMC<6273>、安川電機<6506>、ニデック<6594>、太陽誘電<6976>などの一部のハイテク、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>、住友不動産<8830>の不動産が揃って高い。F&LC<3563>、東映<9605>は国内証券のレーティング格上げで大幅高となった。東証スタンダードでは配当計画を上方修正したトスネット<4754>が急騰した。 一方、アドバンテスト<6857>やルネサス<6723>、芝浦メカ<6590>、SUMCO<3436>など半導体株関連が下落。日経平均銘柄として採用に至らなかった失望感からソシオネクスト<6526>は大幅安。前日大きく上昇したSUBARU<7270>、デンソー<6902>などの自動車関連や、りそなHD<8308>、みずほFG<8411>の銀行の一角が軟調。公募増資の可能性が報じられたJFEHD<5411>が大幅に下落し、日本製鉄<5401>なども連れ安。ほか、国内証券のレーティング格下げが嫌気されたイーレックス<9517>、NOK<7240>、太平洋セメ<5233>が下落した。 <YN> 2023/09/05 15:27 相場概況 日経平均は6日続伸、中国株高で安心感 *15:40JST 日経平均は6日続伸、中国株高で安心感 日経平均は6日続伸。先週末1日の米株式市場でNYダウは反発。8月雇用統計が労働市場減速の証拠となり、追加利上げ観測が後退、買いが先行して始まった、しかし、その後に発表されたISM製造業景況指数や建設支出が予想を上回り金利が上昇に転じると、特にハイテクの売りが強まり、ナスダック総合指数は-0.02%と小幅に下落した。今日の東京市場はやや買いが先行し、日経平均は86.70円高でスタート。米雇用統計の発表を無難に通過し、先週末の米市場でダウ平均が上昇したことが支えとなった。取引開始後はやや伸び悩んだが下値は堅く、ダウ平均先物が時間外取引で底堅かったことや、中国の主要都市で不動産政策の発表が相次ぎ、香港や上海の株価が大幅高となったことなどが安心感となり、日経平均は前場の中頃からは概ね底堅く推移し、今日の高値で取引を終えた。大引けの日経平均は前日比228.56円高の32939.18円となった。東証プライムの売買高は13億3631万株、売買代金は3兆2415億円だった。セクターでは鉄鋼、海運業、輸送用機器などが上昇。一方、空運業1業種が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の77%、対して値下がり銘柄は20%となった。個別では、伊藤園<2593>、神戸鋼<5406>、川崎船<9107>、JFE<5411>、商船三井<9104>、日本製鉄<5401>、郵船<9101>、ゼンショーHD<7550>、日本郵政<6178>、トヨタ<7203>、三菱重<7011>が高く、個別の材料では、第1四半期営業利益が66.5%増となった伊藤園<2593>、23年11月期業績予想を上方修正したFブラザーズ<3454>、8月の売上高が59.9%増と7月の49.0%増から伸び率が拡大した松屋<8237>、バスケットボール男子が自力でオリンピック出場を決めたことからオンラインメディア「バスケット・カウント」への関心が高まったマイネット<3928>、米カーライル・グループの傘下企業がTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した星光PMC<4963>が買われた。一方、ソフトバンクG<9984>、ルネサス<6723>、ニデック<6594>、キーエンス<6861>、ソシオネクスト<6526>、ディスコ<6146>、レーザーテック<6920>が安く、個別の材料では、原油価格上昇でコスト高が懸念された東電力HD<9501>、キーパーラボ運営事業の8月の既存店売上高が6.5%増と7月の15.3%増から伸び率が鈍化したキーパー技研<6036>、25日線が上値抵抗線となったグリムス<3150>、75日線に押し戻されたニーズウェル<3992>、が軟調な展開となった。 <SK> 2023/09/04 15:40 相場概況 日経平均は5日続伸、米金利低下や中国指標改善を好感、TOPIXはバブル崩壊後高値 *15:37JST 日経平均は5日続伸、米金利低下や中国指標改善を好感、TOPIXはバブル崩壊後高値 日経平均は5日続伸。31日の米株式市場でダウ平均は168.33ドル安と5日ぶり反落、ナスダック総合指数は+0.11%と5日続伸。米7月個人消費支出(PCE)コアデフレーターが予想に一致し、利上げ終了期待を背景に買いが先行。ただ、雇用統計を控えた警戒感からダウ平均は終盤にかけて下落に転じた。一方、ハイテクは長期金利の低下で終日堅調に推移した。前日までの4日続伸で短期的な過熱感が意識された日経平均は98.19円安からスタート。一方、寄り付き直後から切り返すと即座にプラス圏に浮上。予想に反して拡大・縮小の境界値である50を上回った中国8月財新製造業購買担当者景気指数(PMI)が好感され、堅調に推移する中国株を背景にじわじわと上げ幅を広げ、終盤には32845.46円(226.12円高)まで上昇した。一方、米雇用統計を前に上値追いは限られ、後場は次第に上げ幅を縮めた。 大引けの日経平均は前日比91.28円高の32710.62円となった。東証プライム市場の売買高は13億1819万株、売買代金は3兆2855億円だった。セクターでは鉱業、海運、石油・石炭製品を筆頭にほぼ全面高となった一方、医薬品のみが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の79%、対して値下がり銘柄は18%だった。 個別では、ロシアの一段の原油輸出削減に向けた動きを背景とした原油市況の強含みにより、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>、出光興産<5019>などが上昇。中国の景気対策への期待からかJFEHD<5411>、日本製鉄<5401>など鉄鋼が全般高い。神戸製鋼所<5406>は電動車向けの新たな鋼板開発に関する報道もあり大幅高。大手行による住宅ローン固定金利の引き上げが材料視された銀行セクターでは筑波銀行<8338>、スルガ銀行<8358>などの地銀が軒並み大幅高。野村HD<8604>、マネックスG<8698>の証券・商品先物、T&DHD<8795>、MS&AD<8725>の保険など他の金融関連も高い。川崎汽船<9107>、商船三井<9104>の海運、三井物産<8031>、丸紅<8002>の商社など景気敏感株も全般上昇。配当性向の引き上げを発表した四電工<1939>、前期上振れ着地などが評価された内田洋行<8057>はそれぞれ急伸した。 一方、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が5日続伸していたものの、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、ソシオネクスト<6526>の半導体関連が揃って下落。TDK<6762>、イビデン<4062>、村田製<6981>のほか、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、信越化学<4063>など主力どころのハイテク・グロース(成長)株も軟調だった。子会社社長らの不祥事が伝わったアインHD<9627>は急落。ユーザーローカル<3984>は株式売り出しに伴う需給悪化が嫌気され大きく下落。ほか、国内証券のレーティング格下げを受けた物語コーポ<3097>、四半期収益の鈍化が嫌気されたACCESS<4813>、業績予想を下方修正したトリケミカル<4369>などが売られた。 <YN> 2023/09/01 15:37 相場概況 日経平均は4日続伸、米利上げ終了期待の高まりが支援 *15:43JST 日経平均は4日続伸、米利上げ終了期待の高まりが支援 日経平均は4日続伸。30日の米株式市場でダウ平均は37.57ドル高と4日続伸、ナスダック総合指数は+0.54%と4日続伸。8月ADP全米雇用リポートの雇用者数の伸びが予想以上に減速したため、利上げ終了期待を背景に堅調に推移した。米株高を受けて日経平均は27.56円高からスタート。序盤からじわじわと上げ幅を広げたが、心理的な節目の32500円水準では売り買いが拮抗し、一進一退となる場面があった。中国の8月製造業購買担当者景気指数(PMI)は予想を上回ったが、非製造業PMIは予想を下回り、市場への影響は限定的だった。一方、後場に入ると特段の材料は見当たらなかったが、騰勢を強めて中盤には32692.76円(359.3円高)まで上昇する場面もあった。MSCIインデックスに絡んだリバランスの影響で東証プライムの売買代金は4兆円台にまで膨れ上がった。 大引けの日経平均は前日比285.88円高の32619.34円となった。東証プライム市場の売買高は16億6428万株、売買代金は4兆2191億円だった。セクターでは輸送用機器、サービス、陸運が上昇率上位に並んだ一方、証券・商品先物取引、銀行、鉱業のみが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の68%、対して値下がり銘柄は28%だった。 個別では、レクサスの生産台数計画に関する報道を手掛かりにトヨタ自<7203>が買われ、豊田合成<7282>、トヨタ紡織<3116>のほか、SUBARU<7270>、スズキ<7269>なども大きく上昇。東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、ソシオネクスト<6526>の半導体も上昇。JR西日本<9021>、東武鉄道<9001>の陸運、ツナグGHD<6551>、コシダカHD<2157>、OLC<4661>のサービス、ハイデイ日高<7611>、F&LC<3563>、物語コーポ<3097>の小売など、内需系銘柄で上昇が目立った。JAL<9201>、寿スピリッツ<2222>、パンパシHD<7532>、共立メンテ<9616>などのインバウンド関連、住友商事<8053>、丸紅<8002>の商社なども高い。 カルビー<2229>、牧野フライス<6135>、サワイGHD<4887>はレーティング格上げが好感された。いちご<2337>は自社株買いが、テラスカイ<3915>は米セールスフォースの好決算が手掛かり材料とされた。東証スタンダードでは株主優待の拡充を発表したプラザHD<7502>がストップ高まで買われた。 一方、キーエンス<6861>、ファナック<6954>、SMC<6273>のFA関連のほか、ソフトバンクG<9984>、芝浦メカ<6590>、太陽誘電<6976>、新光電工<6967>などのハイテクの一角が軟調。松井証券<8628>、丸三証券<8613>などはネット証券各社の日本株の取引手数料の無料化が報じられたことで、競争激化懸念で下落。三井住友トラスト<8309>、みずほFG<8411>の銀行も冴えない。住友ファーマ<4506>は証券会社の目標株価引き下げが嫌気されて大きく下落。工場でボイラー事故が発生した三菱製紙<3864>は大幅安となった。 <YN> 2023/08/31 15:43 相場概況 日経平均は3日続伸、後場失速で上値の重さ確認、売買代金は3兆円回復 *15:50JST 日経平均は3日続伸、後場失速で上値の重さ確認、売買代金は3兆円回復 日経平均は3日続伸。29日の米株式市場でダウ平均は292.69ドル高と3日続伸、ナスダック総合指数は+1.74%と3日続伸。中国の大手国有銀行が既存の住宅ローン金利を引き下げるとの報道を好感し、買いが先行。7月JOLTS求人件数や8月消費者信頼感指数が予想を下回ると追加利上げ観測が後退、長期金利の大幅な低下に伴いハイテクを中心に買われた。米株高を受けて日経平均は205.98円高からスタート。時間外取引のナスダック100指数先物の上昇に加え、朝方に円高に振れていた為替が円安・ドル高に転じると騰勢を強め、前場終盤には節目の32500円を突破した。しかし、後場に入ると一転して中国・香港株の失速や戻り待ちの売りで大引けまで上げ幅を縮める展開となった。日経平均は75日線や13週線などの移動平均線が上値抵抗線として作用し、上値の重さを確認する形となった。 大引けの日経平均は前日比106.49円高の32333.46円となった。東証プライム市場の売買高は13億5012万株、売買代金は3兆3062億円だった。セクターでは銀行、機械、証券・商品先物取引が上昇率上位に並んだ一方、海運、小売、空運が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の55%、対して値下がり銘柄は40%だった。 個別では、ディスコ<6146>、ソシオネクスト<6526>のほか、ニデック<6594>、安川電機<6506>、イビデン<4062>、村田製<6981>、京セラ<6971>などのハイテク株が上昇。芝浦メカ<6590>は売出価格決定に伴う売り方の買い戻しも相まって急伸。岩手銀<8345>、ひろぎんHD<7337>の銀行株や、アイザワ証券<8708>、大和証券G<8601>の証券など金融関連も全般高い。前日システムトラブルで工場停止に追い込まれたトヨタ自<7203>は本日から順次再開と伝わり反発。ホタテ加工の水産加工会社を子会社化したヨシムラフード<2884>、業績予想を上方修正したカナデン<8081>が急伸し、製品に関するリリースが材料視されたメンバーズ<2130>、トビラシステムズ<4441>は大幅高。クボタ<6326>は外資証券のレーティング2段階の格上げが好感された。 一方、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>など指数寄与度の大きい銘柄の一角が軟調。川崎汽船<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>の海運、日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼が冴えない。OLC<4661>、ゼンショーHD<7550>、7&I-HD<3382>、イオン<8267>の内需系の一角や、高島屋<8233>、三越伊勢丹HD<3099>、パンパシHD<7532>、寿スピリッツ<2222>などのインバウンド関連も軟調だった。コジマ<7513>は配当・優待権利落ちで売られた。 <YN> 2023/08/30 15:50 相場概況 日経平均は小幅続伸、買い戻し一巡で上値の重い展開 *15:37JST 日経平均は小幅続伸、買い戻し一巡で上値の重い展開 日経平均は小幅続伸。28日の米株式市場でダウ平均は213.08ドル高と続伸、ナスダック総合指数は+0.84%と続伸。中国政府による資本市場の活性化策が好感され買いが先行。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を無難に消化した後の長期金利の低下が続いたことも投資家心理を改善させた。米株高を受けて日経平均は110.58円高からスタート。序盤は買いが先行し、早い段階で32389.12円(219.13円高)まで上げ幅を広げた。ただ、前日の大幅反発で買い戻しは一巡していたとみられ、為替の円安基調は続いていたもののその後に失速し、前引けにかけては前日終値近くまで戻した。中国・香港株の上昇を背景に午後は持ち直す場面もあったが、週末の米雇用統計を控えるなか積極的な売買は手控えられ、大引けにかけては再び失速する展開となった。 大引けの日経平均は前日比56.98円高の32226.97円となった。東証プライム市場の売買高は11億9509万株、売買代金は2兆7806億円だった。セクターでは電気・ガス、不動産、小売が上昇率上位に並んだ一方、電気機器、卸売、鉱業が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の67%、対して値下がり銘柄は29%だった。 個別では、東京電力HD<9501>、北海道電力<9509>、四国電力<9507>のほか、イーレックス<9517>など電気・ガスセクターが軒並み上昇。東証スタンダードではウエストHD<1407>が急伸した。小田急電鉄<9007>やJR西日本<9021>の陸運のほか、パンパシHD<7532>、マツキヨココカラ<3088>、三越伊勢丹HD<3099>など前日大幅に売られたインバウンド関連には買い戻しの動きが見られた。ほか、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>、野村不動産<3231>の不動産セクターが堅調。三井ハイテック<6966>、そーせいG<4565>、東和薬品<4553>、相鉄HD<9003>、住友重機械<6302>などは証券会社のレーティング格上げの動きが好感された。ダイドーG<2590>は好決算を材料に大幅高。東証プライムの値上がり率上位にはネットプロHD<7383>、Sansan<4443>、サイボウズ<4776>など中小型グロース(成長)株が入った。 一方、レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>、ルネサス<6723>、キーエンス<6861>、ソニーG<6758>、イビデン<4062>、村田製<6981>、ローム<6963>などハイテクが全般軟調に推移。三井物産<8031>、三菱商事<8058>、丸紅<8002>の商社のほか、豊田合成<7282>、マツダ<7261>、デンソー<6902>など輸送用機器セクターなども冴えなかった。 <YN> 2023/08/29 15:37 相場概況 日経平均は反発、イベント無難通過で買い安心感 *15:35JST 日経平均は反発、イベント無難通過で買い安心感 日経平均は反発。先週末25日の米株式市場でNYダウは反発。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長がジャクソンホール会合での講演で、追加利上げの可能性を除外しなかったため、一時下落に転じる場面があったが、議長が今後の政策は慎重に決定していく姿勢を示すと長期金利が伸び悩み、株式相場も再び上昇。終盤にかけて上げ幅を拡大した。今日の東京市場は買いが先行し、日経平均は291.40円高からスタート。警戒感が強かったパウエル議長の講演を無難に通過したことから買い安心感が広がった。先週末の日経平均が600円を超す下げとなったことから押し目買いも入りやすかった。また、今日はダウ平均先物が底堅く推移したほか、香港ハンセン指数や上海総合指数が上昇したことも東京市場の株価支援要因となり、日経平均は終日、堅調に推移した。大引けの日経平均は前日比545.71円高の32169.99円となった。東証プライムの売買高は10億9806万株、売買代金は2兆8936億円だった。セクターでは機械、石油石炭製品、鉄鋼などが上昇。一方、空運業、小売業の2業種が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の82%、対して値下がり銘柄は15%となった。個別では、レーザーテック<6920>、スクリーンHD<7735>、ソシオネクスト<6526>、SMC<6273>、ダイキン<6367>、ルネサス<6723>、イビデン<4062>、ディスコ<6146>、東京海上HD<8766>、神戸鋼<5406>、ゼンショーHD<7550>、リクルートHD<6098>、ホンダ<7267>、川崎船<9107>、東エレク<8035>がが上げた。個別の材料では、株主還元方針の変更と配当予想の上方修正を発表した日鉄鉱<1515>、筆頭株主であるSBI<8473>が株式を追加取得すると発表したMDV<3902>、国内証券が投資判断と目標株価を引き上げたダイキン<6367>、東証スタンダードでは、24年2月期業績予想を上方修正したYE DIGITAL<2354>、中期経営計画で26年5月期営業利益4億円目標(23年5月期は2.02億円)としたテーオーHD<9812>、発行済株式数の3.9%の自社株消却を発表したゲンダイAG<2411>、NTTデータ数理システムが開発する半導体加工形状シミュレータの販売を開始すると発表したジーダット<3841>が買われた。一方、パンパシHD<7532>、マツキヨココ<3088>、資生堂<4911>、JAL<9201>、ANA<9202>が安く、中国の「国慶節」の大型連休で日本ツアー旅行にキャンセルの動きがあると報じられたことを受け三越伊勢丹<3099>などインバウンド関連株が下げた。個別の材料では、上半期営業利益が前年同期比50.9%減となったタカショー<7590>、株式売出しと自社株買いを発表したNSD<9759>、24年3月期業績予想を下方修正した日本金属<5491>、東証スタンダードでは、第3四半期営業損益が0.60億円の赤字となったキタック<4707>、中国で日本の化粧品の不買を呼びかける動きがあるとの報道を受け日本色材<4920>が軟調な展開となった。 <SK> 2023/08/28 15:35 相場概況 日経平均は5日ぶり大幅反落、パウエル議長講演前にハイテク売り広がる *15:39JST 日経平均は5日ぶり大幅反落、パウエル議長講演前にハイテク売り広がる 日経平均は5日ぶり大幅反落。24日の米株式市場でダウ平均は373.56ドル安と反落、ナスダック総合指数は-1.87%と4日ぶり反落。好決算を発表した半導体大手エヌビディアの上昇が全体をけん引したが、その後に同社株価が失速したほか、週次新規失業保険申請件数が予想外に減少し長期金利が上昇したため下落に転じた。また、ボストン連銀のコリンズ総裁が追加利上げを示唆すると下げが加速した。米株安を受けて日経平均は446.3円安と32000円割れからスタート。為替の円安は支援材料にならず、指数寄与度の大きいハイテク株が広く売られるなか、序盤から下値模索の展開となった。今晩にジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を控えた警戒感から積極的な押し目買いは手控えられ、中国・香港株の下落も重しとなるなか午後もじり安基調が続いた。 大引けの日経平均は前日比662.93円安の31624.28円となった。東証プライム市場の売買高は10億2175万株、売買代金は2兆7988億円だった。セクターでは電気機器、機械、その他製品が下落率上位に並んだ一方、海運、不動産、金属製品のみが上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の61%、対して値上がり銘柄は34%だった。 個別では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の大幅安を背景にアドバンテスト<6857>が約10%と急落したほか、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ディスコ<6146>の半導体製造装置関連や、イビデン<4062>、芝浦メカ<6590>、エンプラス<6961>などのハイテクが全般大きく下落。SMC<6273>、安川電機<6506>のFA関連や、日立建機<6305>、クボタ<6326>、大阪チタ<5726>、三菱マテリアル<5711>、信越化学<4063>、レゾナックHD<4004>、三菱商事<8058>、三井物産<8031>など景気敏感株も総じて下落。 大阪チタと東邦チタニウム<5727>は、米ボーイングによる737マックス機の納入遅延の可能性が嫌気された可能性がある。福島第1原子力発電所での処理水の海洋放出が始まったことを嫌気してかニッスイ<1332>が大きく下落。傘下のそごう・西武の売却を最終決定するための取締役会を延期した7&I-HD<3382>も売られた。 一方、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>の海運のほか、日本郵政<6178>、F&LC<3563>、JR東日本<9020>などのディフェンシブ系の一角が堅調。韓国最大手デリバードコリアとの資本業務提携が報じられたBEENOS<3328>は大きく上昇。レーティング格上げが観測されたライオン<4912>やクラレ<3405>も高い。ほか、エムアップHD<3661>、Sansan<4443>、テクノメディカ<6678>、物語コーポ<3097>、河西工業<7256>、ANYCOLOR<5032>、メディアドゥ<3678>などが東証プライムの値上がり率上位に入った。東証スタンダードでは政策保有株式の縮減と自社株買いが好感されたダイドーリミテッド<3205>、グループ会社がトヨタ自動車<7203>向けに部品供給を開始した森六ホールディングス<4249>が買われた。 <YN> 2023/08/25 15:39 相場概況 日経平均は4日続伸、米エヌビディア決算で半導体株に買い *15:50JST 日経平均は4日続伸、米エヌビディア決算で半導体株に買い 日経平均は4日続伸。23日の米株式市場でダウ平均は184.15ドル高と3日ぶり反発、ナスダック総合指数は+1.59%と3日続伸。8月総合購買担当者景気指数(PMI)が予想を下回り、米長期金利が低下したことでハイテクが相場全体をけん引した。米株高を受けて日経平均は上昇スタート。半導体メーカーの米エヌビディアの好決算を材料にハイテク株が買われ、日経平均は朝方から200円近く上昇した。ただ、為替の円高が重しになり、その後はしばらく一進一退の展開。一方、香港ハンセン指数や時間外取引のナスダック100指数先物が上げ幅を広げたことが追い風となり、日経平均も大引けにかけて騰勢を強めると、終盤に32297.91円(287.65円高)まで上値を伸ばした。 大引けの日経平均は前日比276.95円高の32287.21円となった。東証プライム市場の売買高は11億1050万株、売買代金は2兆9085億円だった。セクターでは鉱業、建設、石油・石炭製品が上昇率上位に並んだ一方、ゴム製品、輸送用機器、その他製品が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の63%、対して値下がり銘柄は33%だった。 個別では、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>が大幅に上昇し、米エヌビディアに製品供給しているイビデン<4062>は急伸し、ほか、新光電工<6967>、芝浦メカ<6590>、デクセリアルズ<4980>などのハイテク・電子部品材料が大きく上昇した。生成AI(人工知能)関連も米エヌビディアの決算を材料に買われ、さくらインターネット<3778>、Appier<4180>、ブレインパッド<3655>などが大幅高。ほか、INPEX<1605>、コスモエネHD<5021>の資源関連、鹿島<1812>、大林組<1802>の建設などが上昇。今期2度目の自社株買いが評価された船井総研HD<9757>は急伸し、月次売上動向が好感されたしまむら<8227>は年初来高値を更新した。 一方、為替の円高を背景にホンダ<7267>、三菱自<7211>、SUBARU<7270>の自動車が全般軟調。村田製<6981>、ソニーG<6758>などハイテクの一角が冴えない。中国景気の先行き不透明感からか、日ペHD<4612>、ナブテスコ<6268>などの中国売上比率の高い銘柄が軟調。また、ギフティ<4449>、メドレー<4480>など生成AIとの関連性が薄いグロース株の一角で下落する銘柄が見られた。 <YN> 2023/08/24 15:50 相場概況 日経平均は3日続伸、32000円回復も商い低調 *15:29JST 日経平均は3日続伸、32000円回復も商い低調 日経平均は3日続伸。22日の米株式市場でダウ平均は174.86ドル安と続落、ナスダック総合指数は+0.06%と小幅続伸。ジャクソンホール会議を控えた警戒感や金利先高観が上値を抑制。大手格付け会社が複数の地銀の格下げを発表したことや一部小売企業の低調な決算も重しになった。冴えない米株市場を受けて日経平均は138.8円安からスタート。ただ、始値をこの日の安値に切り返すと、時間外取引の米ナスダック100指数先物の上昇を追い風にプラス圏に浮上。その後はジャクソンホール会議や米エヌビディアの決算を控えた様子見ムードからしばらくもみ合いが続いたが、終盤にかけて再び強含むと、大引け直前に心理的な節目の32000円を回復した。東証プライム市場の売買代金は4日連続で2兆円台にとどまった。 大引けの日経平均は前日比153.55円高の32010.26円となった。東証プライム市場の売買高は10億651万株、売買代金は2兆5093億円だった。セクターでは鉄鋼、非鉄金属、パルプ・紙が上昇率上位に並んだ一方、卸売、鉱業、石油・石炭製品のみが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の77%、対して値下がり銘柄は19%だった。 個別では、日本製鉄<5401>、合同製鐵<5410>、山陽特殊製鋼<5481>の鉄鋼、東邦チタ<5727>、UACJ<5741>、フジクラ<5803>の非鉄金属、レンゴー<3941>、日本製紙<3863>のパルプ・紙、四国電力<9507>、九州電力<9508>の電気・ガス、JR東日本<9020>、JR九州<9142>の陸運、石塚硝子<5204>、日本山村硝子<5210>、住友大阪セメ<5232>のガラス・土石、デサント<8114>、富士紡HD<3104>、帝人<3401>の繊維製品、ダイキン<6367>、TOWA<6315>、平田機工<6258>の機械、キッコーマン<2801>、味の素<2802>の食料品などが大きく上昇。 中期経営計画を発表したエンビプロHD<5698>が急伸し、国内証券が目標株価を引き上げたノーリツ鋼機<7744>、関西電力<9503>も大幅高。JR東海<9022>は株式分割と株主優待拡充が評価され、マツダ<7261>は26年3月期の米国販売台数目標に関する報道が材料視された。太平洋セメ<5233>はティー・ロウ・プライス・ジャパンの買い増しが確認されている。 一方、レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>の半導体関連が下落し、ネクステージ<3186>、IDOM<7599>の中古車関連は大幅安。主要株主による全株式の売出しが嫌気された芝浦メカ<6590>が急落し、不祥事に伴う社長の辞任を発表したタムロン<7740>も大きく下落。業績予想を下方修正した日清紡HD<3105>も売られた。 <YN> 2023/08/23 15:29 相場概況 日経平均は続伸、半導体株高や円安が追い風 *15:55JST 日経平均は続伸、半導体株高や円安が追い風 日経平均は続伸。21日の米株式市場でダウ平均は36.97ドル安と小反落、ナスダック総合指数は+1.56%と5日ぶり反発。ナスダックは3週連続で下げた反動もあり押し目買いが優勢だった。また、好決算を期待された半導体エヌビディアの上昇を中心にハイテクが全体をけん引した。米ハイテク株高を引き継いで日経平均は226.96円高からスタートすると、半導体を中心に買いが先行するなか一時31906.10円(340.46円高)まで上昇した。為替の円安を追い風に自動車関連にも買いが入った。ただ、心理的な節目を前に戻り一服となると、高く寄り付いた香港ハンセン指数が失速するに伴い、日経平均も伸び悩み、高値から上げ幅を200円超縮める場面もあった。一方、午後はハンセン指数の底堅い動きに支えられ、再びじわじわと上げ幅を広げ、日経平均は結局この日の高値近辺まで戻して取引を終えた。 大引けの日経平均は前日比291.07円高の31856.71円となった。東証プライム市場の売買高は10億8507万株、売買代金は2兆7279億円だった。セクターでは銀行、輸送用機器、証券・商品先物取引が上昇率上位に並んだ一方、海運、陸運、医薬品のみが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の72%、対して値下がり銘柄は24%だった。 個別では、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の上昇を手掛かりにアドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>のほか、太陽誘電<6976>、芝浦メカトロニクス<6590>、SUMCO<3436>などが大きく上昇。日米の長期金利上昇を背景に三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、りそなHD<8308>の銀行が大幅高となり、かんぽ生命<7181>、第一生命HD<8750>、T&DHD<8795>の保険、岩井コスモ<8707>、大和証券G本社<8601>、野村HD<8604>の証券なども高い。円安を追い風にトヨタ自<7203>、ホンダ<7267>、デンソー<6902>の輸送用機器が堅調。三井物産<8031>、三菱商事<8058>、丸紅<8002>の商社は揃って大幅に上昇。 ソフトバンクG<9984>は傘下のアームの米上場申請を受けて買われた。ハイデイ日高<7611>は業績上方修正が好感され、さくらインターネット<3778>はGPUクラウドサービスへの追加投資が材料視された。 一方、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>の海運、カチタス<8919>、オープンハウス<3288>、住友不動産<8830>、東京建物<8804>の不動産、京成電鉄<9009>、JR九州<9142>、小田急電鉄<9007>の陸運などが軟調。サカイ引越センター<9039>は株式売出しの発表が嫌気され急落。エービーシー・マート<2670>は業績上方修正も月次動向から織り込み済みで、終値ではプラスとなったが概ね売り優勢。西松屋チェ<7545>は月次動向が良好だったものの短期的な出尽くし感から下落した。 <YN> 2023/08/22 15:55 相場概況 日経平均は4日ぶり反発、押し目買い先行するも上値の重い展開 *15:40JST 日経平均は4日ぶり反発、押し目買い先行するも上値の重い展開 日経平均は4日ぶり反発。先週末18日の米株式市場でNYダウは4日ぶり反発。金利先高観を受けた売りが先行したが、取引開始後は、24-26日に開催されるジャクソンホール会合を控えた調整など、テクニカルな動きに終始し、終盤にかけてダウ平均はプラス圏を回復した。今日の日経平均は102.09円高からスタート。日経平均が先週1週間で1000円を超す下げとなったことから押し目買いが入りやすかった。前場の時間帯に、中国人民銀行(中央銀行)が政策金利の引き下げを発表し、当面の材料出尽くし感から日経平均は下げに転じる場面があった。しかし、香港ハンセン指数などがマイナス圏ながら落ち着いた値動きだったこともあり、日経平均はすぐにプラス圏に転じた。その後は手掛かり材料に乏しい中、米長期金利の先高観や中国景気懸念が継続し、株価の上値は重く、日経平均は後場は伸び悩んだ。大引けの日経平均は前日比114.88円高の31565.64円となった。東証プライムの売買高は11億68万株、売買代金は2兆5854億円だった。セクターでは電気・ガス業、鉱業、不動産業などが上昇。一方、保険業、ゴム製品、機械などが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の31%、対して値下がり銘柄は32%となった。個別では、ソシオネクスト<6526>、ゼンショーHD<7550>、HOYA<7741>、NEC<6701>、川崎重<7012>、ファーストリテ<9983>、INPEX<1605>、OLC<4661>、神戸鋼<5406>、円谷フィールズHD<2767>、KDDI<9433>、ソフトバンクG<9984>、日本製鉄<5401>、日立<6501>、東エレク<8035>、郵船<9101>が上げた。個別の材料では、24年6月期営業利益が前期比13.4%増予想で配当方針の変更を発表したあいHD<3076>、岸田文首相福島第1原発視察で処理水問題の進展期待が高まった東京電力HD<9501>、国内証券が投資判断と目標株価を引き上げたAGC<5201>、国内証券が目標株価を引き上げた雪印メグ<2270>、東証スタンダードでは、創立25周年記念株主優待を実施すると発表した日本エコシステム<9249>、発行済株式数の1.07%上限の自社株買いを発表した横田製作所<6248>、東京商工リサーチ調査で取引社数増加率第1位となった住信SBIネット銀<7163>が買われた。一方、ダイキン<6367>、東京海上HD<8766>、川崎船<9107>、キーエンス<6861>、資生堂<4911>、三菱商<8058>、三井住友<8316>、信越化<4063>、NTT<9432>が下げた。個別の材料では、東証スタンダードで、23年6月期決算が従来予想を下回り最終赤字となった環境管理<4657>、未定としていた23年6月期配当が無配となったMHグループ<9439>、営業利益が23年6月期7.9倍に対し24年6月期は16.5%増予想と発表したAbalance<3856>が軟調な展開となった。 <SK> 2023/08/21 15:40 相場概況 日経平均は3日続落、米金利高・中国株安が引き続き重し *15:39JST 日経平均は3日続落、米金利高・中国株安が引き続き重し 日経平均は3日続落。17日の米株式市場でダウ平均は290.91ドル安、ナスダック総合指数は-1.17%とそれぞれ3日続落。中国・香港株の下げ止まりによる安心感から買いが先行したが、製造業や雇用関連の指標が強く、30年債利回りが10年ぶりの水準に達するなど金利上昇が重しになった。米ハイテク株安を嫌気し、日経平均は304.74円安からスタート。中国不動産大手の中国恒大集団が米国で破産申請したとの報道も投資家心理を悪化させた。ただ、寄り付きとほぼ同時に31275.25円(350.75円安)とこの日の安値を付けると、その後は急速に下げ渋った。中国人民銀行による人民元安の下支え強化が安心感につながったようで、日経平均は前引け直前には一時プラス圏に浮上する場面もあった。ただ、その後、中国・香港株が徐々に崩れると、後場は売りが再開し、日経平均も再び軟調に推移した。 大引けの日経平均は前日比175.24円安の31450.76円となった。東証プライム市場の売買高は11億9796万株、売買代金は2兆8832億円だった。セクターでは電気・ガス、小売、建設が下落率上位に並んだ一方、卸売、パルプ・紙、石油・石炭製品のみが上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の79%、対して値上がり銘柄は18%だった。 個別では、米長期金利の上昇を背景にギフティ<4449>、メドレー<4480>、ラクス<3923>などの中小型を中心としたグロース(成長)株が前日同様に大きく売られた。中国経済のリスクが意識されるなかインバウンド関連の反動売りが続き、三越伊勢丹HD<3099>、ラウンドワン<4680>、寿スピリッツ<2222>、JAL<9201>、JR東海<9022>などが大きく下落。ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>、ソニーG<6758>などの値がさ株も軟調。東京電力HD<9501>、関西電力<9503>、中国電力<9504>など電力会社は軒並み大幅安となった。 一方、米アプライド・マテリアルズの引け後に発表された良好な決算を背景にアドバンテスト<6857>、東エレク<8035>、ソシオネクスト<6526>など半導体関連が上昇。ソフトバンクG<9984>、キーエンス<6861>、ニデック<6594>などハイテクの一角も堅調。三菱商事<8058>、三井物産<8031>など商社は久々に買いが優勢。厚生労働省がジェネリック医薬品について金額ベースの普及目標を新設するとの報道を受け、東和薬品<4553>、サワイGHD<4887>が大きく上昇。証券会社のレーティング格上げを材料に住友理工<5191>、クラレ<3405>、三菱重工<7011>なども大幅高となった。DDグループ<3073>は7月の月次動向を手掛かりに買われた。T&KTOKA<4636>は投資会社ベインキャピタルによる株式公開買い付け(TOB)が発表され、TOB価格にサヤ寄せとなった。 <YN> 2023/08/18 15:39 相場概況 日経平均は続落、米追加利上げや香港株安を警戒し一時31500円割れ *15:30JST 日経平均は続落、米追加利上げや香港株安を警戒し一時31500円割れ 日経平均は続落。16日の米株式市場でダウ平均は180.65ドル安と続落、ナスダック総合指数も-1.14%と続落。小売り企業の好決算が下支えも、中国経済の減速や予想を上回る経済指標を受けた長期金利の上昇が重しになった。また、連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(7月開催分)で追加利上げの必要性が示唆されると終盤にかけて売りが強まった。日経平均は144.84円安からスタート。来週のジャクソンホール会議を前にした警戒感が漂うなか、1ドル=146円台に突入した10カ月ぶりの円安は支えにならず序盤から売りが先行。香港ハンセン指数の連日の大幅安も投資家心理を悪化させ、日経平均は一時31309.68円(457.14円安)まで下落した。ただ、その後は短期間での大幅安に伴う値ごろ感からの買いや売り方の買い戻しで下げ渋り、安値から400円近く下げ幅を縮める場面もあった。 大引けの日経平均は前日比140.82円安の31626.00円となった。東証プライム市場の売買高は13億7326万株、売買代金は3兆2977億円だった。セクターでは精密機器、卸売、鉄鋼が下落率上位に並んだ一方、銀行、保険、ゴム製品などが上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の66%、対して値上がり銘柄は31%だった。 個別では、米長期金利の上昇を背景にAppier<4180>やメドピア<6095>、メドレー<4480>、チェンジHD<3962>など、好決算が確認されたばかりの銘柄も含めて中小型のグロース(成長)株が厳しく売られた。前日に発表された訪日外客数は良好な結果だったが、目先の出尽くし感や中国リスクも意識され、三越伊勢丹HD<3099>、マツキヨココカラ<3088>、共立メンテ<9616>、寿スピリッツ<2222>などのインバウンド関連の主力株が下落。関西ペイント<4613>は国内証券のレーティング格下げが嫌気された。ほか、日本製鉄<5401>、INPEX<1605>、三井物産<8031>、DOWA<5714>などの景気敏感株を中心に下落が目立った。 一方、東エレク<8035>、スクリン<7735>、SUMCO<3436>などが上昇し、その他の半導体関連も概ね底堅く推移。また、信越化学<4063>、ソニーG<6758>、ファナック<6954>といった主力株で堅調なものも見られた。為替の円安を追い風にSUBARU<7270>、スズキ<7269>の自動車の一角は上昇。日米の長期金利の上昇を背景に三菱UFJ<8306>、りそなHD<8308>、東京海上HD<8766>、MS&AD<8725>など銀行・保険が堅調。ほか、決算が良好だったパンパシHD<7532>がしっかり、業績・配当予想を上方修正したアイコム<6820>、既存店売上高動向が好感されたイオンファンタジー<4343>、国内中堅証券がフェアバリューを引き上げたアニコムHD<8715>、ヨシックス<3221>などは大幅に上昇した。オープンハウス<3288>による株式公開買い付け(TOB)を材料に三栄建築<3228>は急伸。 <YN> 2023/08/17 15:30 相場概況 日経平均は大幅反落、米長期金利の上昇や中国リスクを警戒し32000円割れ *15:28JST 日経平均は大幅反落、米長期金利の上昇や中国リスクを警戒し32000円割れ 日経平均は大幅反落。15日の米株式市場でダウ平均は361.24ドル安と反落、ナスダック総合指数も-1.14%と反落。中国の経済指標が軒並み予想を下回り、世界経済の減速懸念が強まった。一方、米7月小売売上高が予想を上回り、米長期金利は昨年10月以来の水準にまで上昇、ハイテクにも売りが広がった。格付け会社フィッチが一部銀行の格下げの可能性を警告したことも嫌気された。米株安を引き継いで日経平均は273.31円安と32000円割れからスタート。序盤から売りが先行したが、75日移動平均線を意識した下げ渋りも見られ、その後は膠着感の強い展開が続いた。しかし、中国の新築住宅価格が2カ月連続で低下すると、中国経済の減速リスクが一段と意識され、後場はアジア市況の下落に連れてじわじわと下げ幅を広げる展開となり、結局、日経平均はこの日の安値で取引を終えた。 大引けの日経平均は前日比472.07円安の31766.82円となった。東証プライム市場の売買高は13億3114万株、売買代金は3兆1411億円だった。セクターではが石油・石炭、卸売、鉄鋼が下落率上位に並んだ一方、建設、電気・ガス、水産・農林のみが上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の77%、対して値上がり銘柄は20%だった。 個別では、郵船<9101>、川崎汽船<9107>の海運、丸紅<8002>、三井物産<8031>の商社、日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>の鉄鋼、三菱UFJ<8306>、みずほFG<8411>の銀行、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業、住友鉱山<5713>、三井金属<5706>の非鉄金属など、景気敏感株が全般下落。銀行株はフィッチの一部米銀の格下げ警告が影響しているもよう。太陽誘電<6976>、ニデック<6594>、TDK<6762>のハイテク、LITALICO<7366>、JMDC<4483>、プラスアルファ・コンサルティング<4071>などのグロース(成長)株も総じて下落。第一生命HD<8750>は国内証券のレーティング格下げが嫌気された。 一方、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>などの半導体製造装置の一角が上昇。メルカリ<4385>、ベイカレント<6532>などグロース株の一角も高い。前日にストップ高となったメドレー<4480>は大幅続伸。ギフティ<4449>、クラレ<3405>は国内証券のレーティング格上げが好感された。米国市場で住宅事業を手掛ける住友林業<1911>は、著名投資家のウォーレン・バフェット氏率いる米バークシャー・ハザウェイが大手住宅メーカーのDRホートンやレナーなどの株式を新規に取得したことが思惑を強めているようだ。富士製薬<4554>は共同開発医薬品の製造販売承認の取得を手掛かりに急伸。ひらまつ<2764>は月次動向を材料に買われた。ほか、鹿島<1812>、大成建設<1801>、大林組<1802>など建設の堅調さが目立った。 <YN> 2023/08/16 15:28 相場概況 日経平均は反発、米株高や円安が株価支援要因に *15:30JST 日経平均は反発、米株高や円安が株価支援要因に 日経平均は反発。昨日14日の米株式市場でNYダウは3日続伸。根強い利上げ終了期待で買い優勢となった。中国の景気懸念や長期金利の上昇が重しとなったが、主要小売り企業の決算発表を控え、下値は限定的だった。また、ニューヨーク連銀の7月消費者調査を受け、金利先高観が緩和したためハイテクは終日堅調に推移した。米株式相場を受けた今日の日経平均は312.62円高からスタート。米株高に加え、朝方発表された4-6月期GDP速報値が予想を上回る伸びだったことも株価支援要因となった。また、外為市場で一時1ドル=145円50銭台と、昨日15時頃と比べ70銭ほど円安・ドル高水準となったことが、東京市場で輸出株などの株価を支える要因となり、今日の日経平均は上値はやや重かったが、終日、下値の堅い展開となった。大引けの日経平均は前日比178.98円高の32238.89円となった。東証プライムの売買高は12億8372万株、売買代金は3兆675億円だった。セクターでは海運業、鉄鋼、その他金融業などが上昇。一方、ガラス土石製品、石油石炭製品、金属製品などが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の57%、対して値下がり銘柄は38%となった。個別では、荏原製<6361>、イビデン<4062>、芝浦<6590>、ディスコ<6146>、東電力HD<9501>、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、郵船<9101>、JR東海<9022>、ルネサス<6723>が上げた。個別の材料では、第1四半期売上高が79.5%増となったレアジョブ<6096>、第1四半期営業利益が37.4%増となったFFJ<7092>、第1四半期営業利益が7.17億円と前年同期の0.18億円の赤字から黒字に転じたチェンジHD<3962>、上半期営業利益が前年同期比3.7倍となったギフティ<4449>、同じく24.2%増となった荏原製<6361>、23年12月期業績予想を上方修正したメドレー<4480>、日機装<6376>、発行済株式数の10.0%上限の自社株買いを発表した日本郵政<6178>が買われた。一方、ダブル・スコープ<6619>、電通グループ<4324>、エムスリー<2413>、メルカリ<4385>、ダイキン<6367>、楽天グループ<4755>が下げた。個別の材料では、第1四半期営業損益が3.65億円の赤字となったフェイスNW<3489>、第1四半期営業利益が42.2%減となったDスタンダード<3925>、第1四半期純利益が13.5%減となったシチズン<7762>、上半期営業利益が0.95減と第1四半期の2.8倍から減益に転じたWSCOPE<6619>、23年12月期業績(利益)予想を下方修正した電通グループ<4324>、ペッパー<3053>、フジオフード<2752>が軟調な展開となった。 <SK> 2023/08/15 15:30 相場概況 日経平均は反落、金利上昇や中国株安が重しに *15:35JST 日経平均は反落、金利上昇や中国株安が重しに 日経平均は反落。東京市場が3連休となる前の先週10日の米株式市場でNYダウは反発。7月の米消費者物価指数(CPI)が鈍化傾向となり、上げ幅は一時400ドルを超えた。先週末11日は7月の米卸売物価指数(PPI)が予想を上回る伸びとなったが、サービス需要の強さが再確認され、ソフトランディグ期待からダウ平均は続伸した。ただ、金利上昇を背景に11日のナスダック総合指数は反落した。3連休明けの今日の東京株式市場は、やや売りが先行した。米国の物価や金利の方向感が定まらず、積極的な買いは手控えられた。一方、外為市場で朝方、1ドル=145円20銭台と10日15時頃と比べ1円20銭ほど円安・ドル高に振れたことが輸出株などの株価の支えとなり、日経平均は一時上昇に転じた。しかし、その後は国内長期金利の上昇や中国株安などを受け、日経平均はマイナス圏で軟調な展開となった。大引けの日経平均は前日比413.74円安の32059.91円となった。東証プライムの売買高は15億5700万株、売買代金は3兆6668億円だった。セクターでは鉱業、不動産、機械などが下落。一方、ガラス土石製品、パルプ・紙、小売業などが上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の63%、対して値上がり銘柄は33%となった。個別では、メルカリ<4385>、INPEX<1605>、ホンダ<7267>、アドバンテスト<6857>、ソニーG<6758>、ルネサス<6723>、ディスコ<6146>、三菱HCキャ<8593>、ソフトバンクG<9984>、神戸鋼<5406>、ニデック<6594>、ソシオネクスト<6526>が下げた。個別の材料では、第1四半期営業利益が75.5%減となったワイエイシイ<6298>、第1四半期営業利益が16.4%減となったUTグループ<2146>、23年12月期営業利益が63.1%減予想と発表したマイクロニクス<6871>、24年3月期業績予想を下方修正したセイノーHD<9076>が軟調な展開となった。一方、ゼンショーHD<7550>、シャープ<6753>、リクルートHD<6098>、マツキヨココ<3088>、LIXIL<5938>、楽天グループ<4755>、東電力HD<9501>が上げた。個別の材料では、第1四半期営業利益が43.8%増となったゲオHD<2681>、通期予想の営業利益に対する第1四半期の進捗率が37.4%となったライフドリンクC<2585>、第1四半期営業利益が48.37億円と通期予想の42.00億円を超過したダイコク電<6430>、第1四半期営業利益が41.2%増で株式分割を発表したマツキヨココ<3088>、23年12月期業績と配当予想を上方修正したすかいらーく<3197>、株主還元方針と24年3月期配当予想の上方修正を発表したコスモエネHD<5021>が買われた。 <SK> 2023/08/14 15:35 相場概況 日経平均は反発、32000円割れ目前からスタートも450円超切り上げる *15:44JST 日経平均は反発、32000円割れ目前からスタートも450円超切り上げる 日経平均は反発。9日の米株式市場でダウ平均は191.13ドル安と続落、ナスダック総合指数も-1.16%と続落。イタリア政府が銀行の追加課税案について一部緩和を発表、欧州株の反発が支援材料になったが、今晩発表される消費者物価指数(CPI)を警戒した売りに押された。米株安を受けて、8月限オプション取引の特別清算指数(SQ)算出に絡んだ売買が交錯するなか、日経平均は32015.96円(188.37円安)からスタート。一方、為替の円安進行や時間外取引のナスダック100指数先物の上昇を背景に切り返すと、前場中ごろにプラス圏に浮上、その後は大引けまで緩やかに値を切り上げる展開となった。先端半導体を巡る米国の対中国投資規制がハイテクの重しになった一方、中国が日本行きの団体旅行を解禁する方針と伝わり、インバウンド関連が買われた。なお、SQ確定値は32013.86円。 大引けの日経平均は前日比269.32円高の32473.65円となった。東証プライム市場の売買高は16億5395万株、売買代金は4兆1416億円だった。セクターではが鉱業、石油・石炭、パルプ・紙が上昇率上位に並んだ一方、精密機器、電気機器、鉄鋼が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の73%、対して値下がり銘柄は24%だった。 個別では、業績・配当予想の上方修正と自社株買いを発表したINPEX<1605>が急伸し、第1四半期の好決算や株式分割を発表したホンダ<7267>も大幅に上昇。ほか決算関連では第1四半期決算から業績予想を上方修正した日本板硝子<5202>、ロート製薬<4527>、日本空港ビルデング<9706>、第1四半期が好スタートとなった長野計器<7715>、千葉興業銀行<8337>、武蔵精密工業<7220>、今期増益見通し及び中期経営計画の見直しが評価されたやまみ<2820>、4-6月期の営業黒字転換や新中計の発表が材料視されたコカ・コーラ<2579>、上半期が計画比で上振れ着地となり自社株買いも発表したネクソン<3659>、上半期が大幅に上振れたメック<4971>、業績予想を上方修正した東洋炭素<5310>、サンアスタリスク<4053>などが急伸した。 決算以外では、中国が日本行きの団体旅行を解禁する方針と伝わり、三越伊勢丹HD<3099>、高島屋<8233>、パンパシHD<7532>、ラウンドワン<4680>、マツキヨココカラ<3088>、エアトリ<6191>などのインバウンド関連が前日に続き、大幅高となった。 一方、第1四半期はほぼ想定線も半導体や映画事業の不振などが嫌気されたソニーG<6758>、第1四半期が2桁減益で市場予想を大幅に下回ったオリンパス<7733>、第1四半期が2桁減益決算で低い進捗率となった三菱マテリアル<5711>、減益基調が続いたサントリー食品<2587>、4-6月期営業利益が市場予想を下回ったコーセー<4922>などが大きく下落。増益決算と利益予想の上方修正を発表したJMDC<4483>はインダストリー向けの伸び率鈍化が嫌気されたか大幅安。ほか、決算関連では第1四半期が大幅増益も計画据え置きが失望された円谷フィールズ<2767>、第1四半期好決算もサプライズに乏しく出尽くしにつながったじげん<3679>、第1四半期の低い進捗率が嫌気されたシンクロ・フード<3963>、業績予想を下方修正したグローブライト<7990>、減益決算が嫌気されたオプトラン<6235>などが急落した。 <YN> 2023/08/10 15:44 相場概況 日経平均は4日ぶり反落、金利低下も材料控えるなか様子見ムード *15:52JST 日経平均は4日ぶり反落、金利低下も材料控えるなか様子見ムード 日経平均は4日ぶり反落。8日の米株式市場でダウ平均は158.64ドル安と反落、ナスダック総合指数も-0.78%と反落。中国7月貿易収支が予想以上に悪化し、世界経済の減速を懸念した売りが先行。また、格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスが主要銀6行の格付見直しや中小銀10行の格下げを発表したことも重しになった。一方、金利低下を背景とした押し目買いが入り、終盤には下げ幅を縮小した。米株安を引き継いで日経平均は30.97円安からスタート。一方、為替の円安基調が維持されているなか、前日同様に下値では買い戻しが入りやすく、その後は前日終値を挟んだもみ合いが続いた。前場後半から後場にかけてはやや軟化したが、今晩以降に控える米国債の四半期入札や米消費者物価指数(CPI)を前にした様子見ムードが強まり、その後は膠着感の強い展開となった。 大引けの日経平均は前日比172.96円安の32204.33円となった。東証プライム市場の売買高は15億9355万株、売買代金は3兆8471億円だった。セクターでは鉱業、ゴム製品、機械が下落率上位に並んだ一方、空運、その他製品、医薬品が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の55%、対して値上がり銘柄は42%だった。 個別では、ダイキン<6367>はほぼ市場予想並みの増益決算だったが、会社計画が据え置かれたことが売りを誘い急落した。想定外の減益スタートとなった三菱製鋼<5632>、増益決算ながらも通期計画の未達が懸念されたBEENOS<3328>、上半期の業績予想を下方修正したニコン<7731>、ダイフク<6383>、タカラバイオ<4974>、決算が市場予想を下回ったシスメックス<6869>、NTTデータG<9613>、第1四半期の営業赤字が嫌気されたHUグループ<4544>、なども大きく下落した。上半期が下振れ着地となった船井総研HD<9757>も売られた。 一方、業績上方修正と配当性向の引き上げが好感された神戸製鋼所<5406>のほか、業績予想を上方修正したJエレベーター<6544>、NISSHA<7915>、住友林業<1911>、バンナムHD<7832>、レゾナックHD<4004>、住友大阪セメ<5232>、第1四半期が好スタートとなったミズノ<8022>、エレコム<6750>、横河電機<6841>、タカラトミー<7867>、四半期受注高の底入れが好感されたTOWA<6315>、業績上方修正と増配を発表したアシックス<7936>、などが急伸。ミズノはストップ高まで買われた。また、第1四半期がやや上振れ気味で着地した大阪ソーダ<4046>は売り方の買い戻しを巻き込んでストップ高となった。シュッピン<3179>は第1四半期決算がほぼ想定線も月次動向の改善を材料に買われた。森永乳業<2264>、鹿島建設<1812>は第1四半期の好スタート決算を受けて午後から急伸した。 ほか、中国政府が週内にも中国人の日本への団体旅行を解禁する可能性が一部メディアで報じられ、三越伊勢丹HD<3099>、高島屋<8233>、JAL<9201>、JR東日本<9020>、寿スピリッツ<2222>、マツキヨココカラ<3088>などのインバウンド関連が買われた。 <YN> 2023/08/09 15:52 相場概況 日経平均は3日続伸、米株高を受けて買い先行も上値の重さ確認 *15:28JST 日経平均は3日続伸、米株高を受けて買い先行も上値の重さ確認 日経平均は3日続伸。7日の米株式市場でダウ平均は407.51ドル高と4日ぶり反発、ナスダック総合指数は+0.61%と5日ぶり反発。ニューヨーク連銀総裁がインフレ動向次第では来年の利下げが正当化される可能性に言及し、投資家心理が改善した。米国株の反発や為替の円安を追い風に日経平均は176.05円高からスタート。序盤は買いが先行し、一時32539.88円(285.32円高)まで上昇した。しかし、心理的な節目の回復が目先の達成感につながり、その後は失速。時間外取引の米株価指数先物の軟化や香港ハンセン指数の下落が重しとなり、一時下落に転じる場面もあった。前引けにかけてプラス圏を回復したが、午後は今週後半にかけて控える米国債四半期入札や米消費者物価指数(CPI)を控えて様子見ムードが強まり、膠着感の強い展開が続いた。 大引けの日経平均は前日比122.73円高の32377.29円となった。東証プライム市場の売買高は14億4563万株、売買代金は3兆6710億円だった。セクターでは電気・ガス、海運、食料品が上昇率上位に並んだ一方、保険、精密機器、鉱業が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の54%、対して値下がり銘柄は42%だった。 個別では、川崎汽船<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>の海運、コマツ<6301>、クボタ<6326>の建機など景気敏感株の上昇が目立った。三菱重工<7011>は国内証券のレーティング格上げが好感されて大幅に上昇。前引け後に決算を発表した川崎重工<7012>は目先の出尽くし感から後場に下落に転じた。レーザーテック<6920>は4-6月期受注の上振れが好感されて上昇。決算関連では、上半期の営業減益計画に対して第1四半期増益スタートとなった明治HD<2269>、業績予想を上方修正したティラド<7236>、サカタインクス<4633>、イトーキ<7972>、フジテック<6406>、第1四半期が好スタートとなったSANKYO<6417>、コムシスHD<1721>、丸一鋼管<5463>、昭和産業<2004>などが大幅高となった。ブラザー<6448>は第1四半期が減益決算ながらも計画上振れで急伸。 一方、アドバンテスト<6857>、ソシオネクスト<6526>、ルネサス<6723>、ディスコ<6146>の半導体株が軒並み下落。イビデン<4062>、新光電工<6967>、芝浦メカ<6590>など半導体関連の一角も大幅安。Appier<4180>、ラクス<3923>、マネーフォワード<3994>などのグロース(成長)株の下落も目立った。決算関連では、上半期が下振れ着地となったスペース<9622>のほか、業績上方修正がなかったことが失望されたLIFULL<2120>、好決算ながらも出尽くし感が先行したUアローズ<7606>、第1四半期の低進捗が嫌気された日本製紙<3863>、カチタス<8919>、アドバンテッジリスク<8769>、日本農薬<4997>、高周波熱錬<5976>などが急落。今期見通しが市場予想に届かなかったチャームケア<6062>、4-6月期の営業赤字拡大が嫌気された日清紡HD<3105>も大幅安となった。 <YN> 2023/08/08 15:28 相場概況 日経平均は続伸、朝安の後は好業績期待で底堅く推移 *15:35JST 日経平均は続伸、朝安の後は好業績期待で底堅く推移 日経平均は続伸。先週末4日の米株式市場でNYダウは3日続落。7月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を下回り、金利先高観の後退に伴い買い戻しが先行した。一方、賃金の上昇が予想を上回り、連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測が払しょくできず、また、米アップルの低調な決算への失望もあり取引終了にかけて下げに転じた。米株安を受けた今日の日経平均は271.47円安からスタートした。朝方の売り一巡後は、発表が本格化している国内企業の4-6月期好決算期待が相場の下支え要因となった。また、午前の時間帯に、一時1ドル=141円50銭台と先週末4日15時頃と比べ1円ほど円高・ドル安水準となった円相場が、円高一服となったことも東京市場で輸出株などの株価下支え要因となり、日経平均は朝安の後に下げ渋り、後場は概ねプラス圏で下値の堅い展開となった。大引けの日経平均は前日比61.81円高の32254.56円となった。東証プライムの売買高は14億5509万株、売買代金は3兆4327億円だった。セクターでは水産・農林業、医薬品、繊維製品などが上昇。一方、電気・ガス業、建設業、その他金融業などが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の71%、対して値下がり銘柄は25%となった。個別では、日本製鉄<5401>、ZHD<4689>、ミネベアミツミ<6479>、ソフトバンク<9434>、花王<4452>、INPEX<1605>、東京海上HD<8766>、クボタ<6326>、三菱重<7011>が上げた。個別の材料では、第1四半期営業利益が前年同期比2.1倍となったニップン<2001>、同じく87.3%増となったファンケル<4921>、同じく11.9%増となった住友ベーク<4203>、第1四半期コア営業利益が6.0%増と第1四半期の5.1%減から増益に転じたユニチャーム<8113>、第1四半期の営業利益が9.74億円と前年同期の0.35億円の赤字から黒字に転じた丸大食<2288>、24年3月期業績(利益)予想を上方修正したグローリー<6457>、合同鉄<5410>、加齢黄斑変性治療薬が米国で承認取得したと発表したアステラス薬<4503>が買われた。一方、スクエニHD<9684>、大阪チタ<5726>、芝浦<6590>、丸紅<8002>、F&LC<3563>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>、オリックス<8591>、川崎船<9107>、三菱商<8058>、三井住友<8316>、スズキ<7269>が下げた。個別の材料では、第1四半期営業利益が78.5%減となったスクエニHD<9684>、同じく59.6%減となったMIXI<2121>、 同じく50.6%減となった大林組<1802>、第1四半期の営業損益が0.85億円の赤字となった東洋紡<3101>、通期予想の営業利益に対する第1四半期の進捗率が14.0%となったA&Dホロン<7745>、上半期業績予想を下方修正し通期予想を取り下げ未定とした山一電<6941>、24年3月期利益予想を下方修正したリンナイ<5947>が軟調な展開となった。 <SK> 2023/08/07 15:35 相場概況 日経平均は3日ぶり小反発、米雇用統計前の米長期金利上昇を警戒 *15:49JST 日経平均は3日ぶり小反発、米雇用統計前の米長期金利上昇を警戒 日経平均は3日ぶり小反発。3日の米株式市場でダウ平均は66.63ドル安と小幅続落、ナスダック総合指数は-0.09%と小幅に3日続落。長期金利の一段の上昇を警戒した売りが先行。7月ISM非製造業景況指数などが予想を下回ったことも嫌気され、軟調に推移した。一方、雇用統計や主要ハイテク企業の決算を控えた様子見ムードから下値は限定的だった。日経平均は140.22円安からスタートすると売りが先行し、一時31934.35円(224.93円安)まで下落。ただ、短期間での急ピッチの下落による自律反発が意識され、心理的な節目割れからは買い戻しが入り、プラス圏に浮上。国内の長期金利の上昇が一服していたことも目先の安心感を誘った。しかし、今晩の米雇用統計を前に様子見ムードが強く、戻り一服となった後は前日終値を挟んだ一進一退が続いた。 大引けの日経平均は前日比33.47円高の32192.75円となった。東証プライム市場の売買高は15億8609万株、売買代金は3兆7196億円だった。セクターでは海運、水産・農林、保険が上昇率上位に並んだ一方、繊維製品、その他製品、ゴム製品が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の57%、対して値下がり銘柄は39%だった。 個別では、任天堂<7974>が好決算ながらも出尽くし感から下落。第1四半期が想定以上の大幅減益スタートとなったネットワン<7518>、営業利益の進捗率の低さが嫌気された三菱製紙<3864>、第1四半期が想定外の2桁減益となったエア・ウォーター<4088>、サプライズに乏しい決算で手仕舞い売りが膨らんだGウィン<8111>、ほぼ想定線も出尽くし感が先行したTDCソフト<4687>などが急落。営業損益が赤字に転落した古河電工<5801>も大幅に下落した。ほか、レーザーテック<6920>、ソシオネクスト<6526>、ルネサス<6723>などの半導体や、ローム<6963>、イビデン<4062>、太陽誘電<6976>などのハイテクが安い。 一方、業績を大幅に上方修正した日東紡<3110>がストップ高比例配分となった。棚卸資産影響前の営業利益の増益が評価されたUACJ<5741>、第1四半期営業利益が市場予想を大幅に上回ったZHD<4689>、第1四半期大幅増益で好スタートを切ったシグマクシス<6088>などが急伸。業績予想を上方修正したDMG森精機<6141>、通期減益計画に対して増益発進となった芝浦メカ<6590>も大幅高。業績及び配当予想を上方修正した品川リフラクトリーズ<5351>はストップ高。ほか、株主還元強化を評価した動きが続いた郵船<9101>、川崎汽船<9107>の海運のほか、保険料の事前調整など複数の報道を背景に直近の下落がきつかった東京海上HD<8766>、SOMPO<8630>などの保険が大幅反発。サウジアラビアの自主減産延長による原油市況の反発を受けてINPEX<1605>、石油資源開発<1662>などが高い。 <YN> 2023/08/04 15:49 相場概況 日経平均は大幅続落、日米の長期金利上昇を警戒 *15:36JST 日経平均は大幅続落、日米の長期金利上昇を警戒 日経平均は大幅続落。2日の米株式市場でダウ平均は348.16ドル安と4日ぶり反落、ナスダック総合指数は-2.17%と大幅続落。財務省による中長期債の発行拡大や7月ADP民間雇用者数の大幅な上振れを背景に長期金利が上昇するなか、ハイテクを中心に売られ、終日軟調に推移した。米株安を引き継いで日経平均は331.84円安からスタート。米10年債利回りの4%超え後の続伸を警戒したハイテク・グロース(成長)株の下落が重しになった。為替の円安基調は維持されているものの、国内での長期金利の上昇も続いていることが警戒感を誘った。日経平均は午後も下値模索の展開が続き、大引け直前に32142.25円(565.44円安)まで下げる場面があった。 大引けの日経平均は前日比548.41円安の32159.28円となった。東証プライム市場の売買高は17億9463万株、売買代金は4兆3391億円だった。セクターでは非鉄金属、輸送用機器、ゴム製品が下落率上位に並んだ一方、海運、パルプ・紙のみが上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の91%、対して値上がり銘柄は9%だった。 個別では、1日に決算を発表した米AMDの急落などを背景とした米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の大幅下落を受け、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>、ルネサス<6723>などが下落。ソニーG<6758>、日立製<6501>、ニデック<6594>のほか、メルカリ<4385>、マネーフォワード<3994>、サイボウズ<4776>などのハイテク・グロース株が全般安い。コマツ<6301>、三菱マテリアル<5711>、住友ゴム<5110>、石油資源開発<1662>、共英製鋼<5440>など景気敏感株も総じて軟調。業績下方修正を発表したTDK<6762>、NOK<7240>、ヤマハ<7951>などが急落。ほか、決算を材料に住友電工<5802>、住友化学<4005>、カカクコム<2371>、テレビ東京<9413>、NTN<6472>、ハウス食品G<2810>、ダイヘン<6622>などが大きく下落した。 一方、決算や自社株買いが好感された川崎汽船<9107>、郵船<9101>が大幅高。新光電工<6967>は、富士通<6702>の保有株売却に関する順調な進捗を手掛かりに大幅高。CTC<4739>は伊藤忠<8001>による株式公開買い付け(TOB)を材料にTOB価格にサヤ寄せの動き。好決算で前日にストップ高比例配分となったJVCケンウッド<6632>は本日も急伸。ほか、決算を材料にサンリオ<8136>がストップ高比例配分となり、東京精密<7729>、日本ライフライン<7575>、インテリジェントウェイブ<4847>、AZ‐COM丸和<9090>、スカパーJ<9412>なども大幅高となった。 <YN> 2023/08/03 15:36 相場概況 日経平均は3日ぶり大幅反落、国内外の長期金利上昇でリスク回避強まる *15:26JST 日経平均は3日ぶり大幅反落、国内外の長期金利上昇でリスク回避強まる 日経平均は3日ぶり大幅反落。1日の米株式市場でダウ平均は71.15ドル高と3日続伸、ナスダック総合指数は-0.43%と3日ぶり反落。米ISM製造業景況指数は予想を下回ったが、重機メーカーのキャタピラーの決算が想定外に強く、経済のソフトランディング(軟着陸)期待が高まるなかダウ平均は終日堅調に推移。一方、金利の上昇でハイテクは売られた。米ナスダック指数の下落を受けて日経平均は353.46円安からスタート。為替の円安が進行するなかではあったが、米長期金利の上昇を警戒したハイテク・グロース(成長)株の下落が重しとなった。序盤は33000円を意識した下げ渋りも見られたが、前引けにかけては心理的な節目を大きく割り込んだ。国内長期金利の上昇も警戒感を誘い、午後は一段と売りが膨らみ、下値模索の展開となるなか、一時850円近く下落した。 大引けの日経平均は前日比768.89円安の32707.69円となった。東証プライム市場の売買高は18億3485万株、売買代金は4兆4846億円だった。セクターでは証券・商品先物、保険、電気・ガスが下落率上位に並んだ一方、鉱業、輸送用機器、非鉄金属のみが上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の82%、対して値上がり銘柄は16%だった。 個別では、ゼンショーHD<7550>が既存店売上高の伸び鈍化が嫌気されたか大幅安。コニカミノルタ<4902>、日立造船<7004>は営業赤字決算を受けて大きく下落。寿スピリッツ<2222>、JAL<9201>は好決算ながらも出尽くし感から売られた。雇用調整助成金の支給申請手続きの一部において不適切な点が確認されたと発表したアウトソーシング<2427>は急落。石油元売りや鉄鋼会社に対しても保険料を事前に調整していた疑いが報じられたことで、東京海上HD<8766>、SOMPO<8630>などの保険会社が軒並み大幅安。ほか、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>などの半導体を筆頭に、安川電機<6506>、TDK<6762>、村田製<6981>のハイテク、SREHD<2980>、マネーフォワード<3994>、ANYCOLOR<5032>などのグロース株などが大きく下落した。 一方、前日に予想を上回る決算を発表したトヨタ自<7203>は大幅に続伸。決算を材料にIRジャパン<6035>、山崎製パン<2212>、ソフトクリエイト<3371>などが急伸し、JVCケンウッド<6632>はストップ高比例配分となった。メルカリ<4385>は業績上方修正も出尽くし感から一時下落したが、終値ではプラス圏を回復。KeePer技研<6036>は月次動向を材料に大幅高。主力株では富士電機<6504>、キーエンス<6861>などが上昇したほか、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>、東邦チタニウム<5727>などの鉱業、非鉄金属などが堅調だった。 <YN> 2023/08/02 15:26 相場概況 日経平均は続伸、円安やトヨタ決算で買い優勢 *15:31JST 日経平均は続伸、円安やトヨタ決算で買い優勢 日経平均は続伸。31日の米株式市場でダウ平均は100.24ドル高と続伸、ナスダック総合指数は+0.20%と続伸。月末に伴う持ち高調整に加え、今週に控える企業決算や経済指標を前にした様子見ムードから小動きに終始した。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ打ち止め期待が根強く、引けにかけて強含んだ。米株高や為替の円安を追い風に日経平均は120.09円高からスタート。一方、前日の大幅高の反動も意識され、その後はしばらく一進一退が続いた。中国7月財新製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想を下回ったことも重しになったもよう。ただ、前引けにかけて為替の円安がさらに進んだことで上げ幅を広げると、午後にはトヨタ自<7203>の予想を上回る決算で投資家心理が改善したこともあり、日経平均は大引けと同時にこの日の高値を付け、上げ幅は300円を超えた。 大引けの日経平均は前日比304.36円高の33476.58円となった。東証プライム市場の売買高は16億7854万株、売買代金は4兆3077億円だった。セクターではが電気・ガス、海運、輸送用機器が上昇率上位に並んだ一方、銀行、保険、サービスが下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の58%、対して値下がり銘柄は39%だった。 個別では、決算を材料にマキタ<6586>、日本調剤<3341>、牧野フライス<6135>のほか、エンプラス<6961>、テクノスJ<3666>、キッセイ薬品<4547>、スミダコーポ<6817>、旭有機材<4216>、キャリアデザイン<2410>、中国塗料<4617>などが急伸。鉄鋼では大和工業<5444>、日本冶金工業<5480>が大幅に上昇。村田製<6981>は減益決算ながらも市場予想を上回ったことなどから大幅高。ソシオネクスト<6526>は好決算を評価する動きが続き急伸。ほか、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、東エレク<8035>の半導体や、前日は出尽くし感から売られた商船三井<9104>や川崎汽船<9107>などの海運、石油資源開発<1662>やコスモエネHD<5021>など、ハイテクから景気敏感株まで全般堅調。 午後に決算を発表した三井物産<8031>は一時売り先行も切り返して大幅に上昇。ほか、住友理工<5191>、太陽HD<4626>も決算を材料に後場から急伸。トヨタ自は予想を上回る決算を発表して後場途中からさらに上げ幅を広げたが、上方修正がなかったことや株価も年初来高値圏にあったことから、上昇幅はやや限られた。 一方、決算を嫌気した動きが続いたキーエンス<6861>、ファナック<6954>が大きく下落。前日買われた三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>の銀行も大幅に反落。JT<2914>、ポーラオルビス<4927>、ZOZO<3092>は良好な決算ながらも出尽くし感から売られた。三菱電機<6503>は増益決算も市場予想に未達で大幅安。ほか、住友ファーマ<4506>、日本精工<6471>、ナブテスコ<6268>が決算を受けて大きく下落。東証プライム下落率上位にはメンバーズ<2130>、クイック<4318>、伯東<7433>、ベネフィット・ワン<2412>、デジタルアーツ<2326>、大紀アルミニウム<5702>など決算銘柄が並んだ。 <YN> 2023/08/01 15:31 相場概況 日経平均は反発、米株高や円安で買い先行だが金利上昇への警戒感も *15:30JST 日経平均は反発、米株高や円安で買い先行だが金利上昇への警戒感も 日経平均は反発。先週末28日の米株式市場でNYダウは反発。個人消費支出(PCE)コア価格指数の伸びが予想を下回り、インフレ鈍化再確認で買いが先行。また、消費堅調も確認され、買い材料となった。さらに、個別企業の好決算や、金利低下を受けたハイテク買い再燃も相場を押し上げた。堅調な米株式相場を受けた今日の日経平均は369.60円高からスタート。米株高に加え、先週末28日に日銀金融政策決定会合の結果を受け乱高下した円相場が、一時1ドル=141円90銭台と先週末15時頃と比べ2円80銭ほど円安・ドル高水準となったことが株式市場で安心感となった。一方、先週末に発表された日銀の政策修正を受け、金利上昇への警戒感が強く、日経平均は前場に高値をつけた後は上値の重くなる時間帯もあった。大引けの日経平均は前日比412.99円高の33172.22円となった。東証プライムの売買高は19億9793万株、売買代金は5兆1035億円だった。セクターでは精密機器、輸送用機器、鉄鋼などが上昇。一方、海運業、空運業、金属製品などが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の83%、対して値下がり銘柄は15%となった。個別では、ソシオネクスト<6526>、日立<6501>、NEC<6701>、第一三共<4568>、ルネサス<6723>、デンソー<6902>、東電力HD<9501>、丸紅<8002>、トヨタ<7203>、信越化<4063>、三菱商<8058>、三井物<8031>、ホンダ<7267>、伊藤忠<8001>、HOYA<7741>、ファーストリテ<9983>が上げた。個別の材料では、第1四半期営業利益が前年同期比80.7%増となったソシオネクスト<6526>、同じく30.3%増となったSCSK<9719>、同じく21.1%増となったALSOK<2331>、同じく20.8%増となったSMS<2175>、第1四半期純利益が88.4%増となった日立<6501>、第1四半期営業損益が2563億円の黒字と前年同期の432億円の赤字から黒字に転換した関西電<9503>、第1四半期営業赤字が81.25億円と前年同期の153.41億円の赤字から赤字幅が縮小したNEC<6701>、24年3月期純利益と配当予想を上方修正した豊田通商<8015>、上半期営業利益が23.9%増で配当上方修正と自社株買いを発表したコクヨ<7984>が買われた。一方、M&Aセンター<2127>、ファナック<6954>、キーエンス<6861>、スクリーンHD<7735>、商船三井<9104>、ヤクルト本社<2267>、郵船<9101>、KDDI<9433>、アドバンテスト<6857>が下げた。個別の材料では、第1四半期営業損益が0.57億円の赤字と前年同期の30.17億円の黒字から赤字に転じたアンリツ<6754>、第1四半期営業利益が79.9%減となったLIXIL<5938>、同じく52.6%減となった日本M&A<2127>、第3四半期累計の営業利益が13.8%減となったM&Aキャピ<6080>、上半期業績見込みを下方修正したアグロカネショ<4955>、24年3月期業績予想を下方修正したファナック<6954>、ミスミG<9962>が軟調な展開となった。 <SK> 2023/07/31 15:30 相場概況 日経平均は反落、日銀政策修正で乱高下 *15:39JST 日経平均は反落、日銀政策修正で乱高下 日経平均は反落。27日の米株式市場でダウ平均は237.40ドル安と14日ぶり反落、ナスダック総合指数は-0.54%と続落。4-6月期国内総生産(GDP)などの経済指標が軒並み予想を上回り、景気後退懸念が緩和。一方で年内の追加利上げ観測が再燃し長期金利の上昇が警戒されると売りに転換。日本銀行の政策修正に関する観測報道もグローバルな資金フローの変化に対する警戒感を誘い、終盤に下げ幅を広げた。日経平均は日銀の政策修正への警戒感から為替の円高が進むなか売りが先行し、446.74円安からスタート。後場寄り付き直前に実際に政策修正が発表されると一時材料出尽くし感の円売り・株買いが進み前日終値近くまで戻したが、その後改めて売りに傾くと850円安まで下げ幅を拡大。しかし、植田総裁の会見を見極めたいとの思惑から引けにかけては再び前日終値近くまで買い戻された。 大引けの日経平均は前日比131.93円安の32759.23円となった。東証プライム市場の売買高は24億5633万株、売買代金は5兆7001億円だった。セクターでは電気・ガス、食料品、鉄鋼が下落率上位に並んだ。一方、銀行、保険、ゴム製品が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の55%、対して値上がり銘柄は41%だった。 個別では、ソニーG<6758>、ファナック<6954>、パナソニックHD<6752>、ローム<6963>などの主力株が全般売り優勢。為替の円高を嫌気して日産自<7201>、マツダ<7261>、SUBARU<7270>などの自動車関連は大きく下落。決算を材料に日野自動車<7205>、フューチャー<4722>、オムロン<6645>、システナ<2317>などが急落し、ルネサス<6723>、富士通<6702>も大幅安。減益決算だった大同特殊鋼<5471>、増益ながらも市場予想に未達だったヤクルト<2267>は後場から急落した。 一方、日銀の政策修正観測を背景にりそなHD<8308>、三菱UFJ<8306>、第一生命HD<8750>、T&DHD<8795>などの銀行・保険が急伸。米インテルの好決算を受けてイビデン<4062>が上昇。レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、スクリン<7735>などの半導体も全般堅調。決算を材料に相鉄HD<9003>、フタバ産業<7241>、シンプレクスHD<4373>、アマノ<6436>、ブルドック<2804>、日清製粉G<2002>が買われ、パワー半導体が好調な富士電機<6504>も大幅高となった。 <YN> 2023/07/28 15:39 相場概況 日経平均は3日ぶり反発、半導体決算の底入れ感などが支え *15:46JST 日経平均は3日ぶり反発、半導体決算の底入れ感などが支え 日経平均は3日ぶり反発。26日の米株式市場でダウ平均は82.05ドル高と13日続伸、ナスダック総合指数は-0.12%と3日ぶり小反落。米連邦公開市場委員会(FOMC)では予想通り0.25ポイントの利上げ再開が決定し、無難に消化。ボーイングの好決算も寄与した。一方、マイクロソフトや半導体株の下落でナスダックは軟調に推移。米ハイテク株安や為替の円高などを背景に日経平均は144.65円安からスタート。ただ、米FOMCを無難に消化した安心感からすぐに切り返してプラス圏に浮上。韓国サムスン電子などの決算を受けた半導体株高やメタ・プラットフォームズの決算を背景とした時間外取引のナスダック100先物の上昇も支えに午後には32938.59円(270.25円高)まで上昇した。一方、明日の日本銀行の金融政策決定会合を前に様子見ムードも強く、その後はもみ合いが続いた。 大引けの日経平均は前日比222.82円高の32891.16円となった。東証プライム市場の売買高は13億3736万株、売買代金は3兆2267億円だった。セクターでは電気・ガス、保険、その他製品を筆頭に全般上昇。一方、輸送用機器、建設、ガラス・土石のみが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の61%、対して値下がり銘柄は34%だった。 個別では、韓国のサムスン電子やSKハイニックス、米ラム・リサーチの決算を背景に外資証券の目標株価引き上げも寄与したディスコ<6146>が大きく上昇し、東エレク<8035>、ルネサス<6723>、スクリン<7735>なども高い。TOWA<6315>は国内証券の新規買い推奨を受けて急伸。C&R<4763>も新規買い推奨が材料視された。第1四半期の好決算が評価されたカプコン<9697>が急伸し、東証プライムの値上がり率トップとなった。未来工業<7931>も決算を材料に大幅に上昇。台湾の鴻海精密工業が改善計画の策定を要請したと報じられたシャープ<6753>が買われた。米ボーイングの好決算を材料にジャムコ<7408>、大阪チタ<5726>なども高い。 一方、決算が市場予想を大幅に下回ったアドバンテスト<6857>が下落。ほか、決算を材料にトプコン<7732>、サイバーAG<4751>が急落し、日東電工<6988>、キヤノン電子<7739>なども大きく下落。大豊工業<6470>は減益決算を発表し、後場から急落。日産自<7201>は好決算ながらも出尽くし感から下落。日産車体<7222>は、日産自による仏ルノー設立の新会社への出資表明により、親子上場解消を巡る思惑が後退したようで売られた。 <YN> 2023/07/27 15:46 相場概況 日経平均は小幅続落、米FOMCを控え様子見ムード強まる *15:27JST 日経平均は小幅続落、米FOMCを控え様子見ムード強まる 日経平均は小幅続落。25日の米株式市場でダウ平均は26.83ドル高と12日続伸、ナスダック総合指数は+0.60%と続伸。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた様子見ムードが強かったが、米7月消費者信頼感指数が予想を上回り2年ぶりの高水準を記録すると景気への楽観的な見方が相場を徐々に押し上げた。また、主要ハイテク企業の決算を期待した買いも入り、相場は終日堅調に推移した。米株高を受けて日経平均は22.45円高からスタート。ただ、為替の円安の一服感が意識されるなか下落に転じると一時200円近く下げて32500円を割り込む場面もあった。一方、日本時間27日午前3時に結果が公表されるFOMCを前に持ち高を傾ける動きは限られ、その後は買い戻しが優勢となり、朝方の下げ幅を帳消しにした。午後は様子見ムードが強まり、膠着感の強い展開が続いた。 大引けの日経平均は前日比14.17円安の32668.34円となった。東証プライム市場の売買高は12億6862万株、売買代金は2兆7807億円だった。セクターではゴム製品、その他製品、輸送用機器が下落率上位に並んだ。一方、パルプ・紙、電気・ガス、医薬品が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の52%、対して値上がり銘柄は42%だった。 個別では、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の上昇を受けてレーザーテック<6920>、ルネサス<6723>、スクリン<7735>の半導体株が高い。神戸製鋼所<5406>、東京製鐵<5423>の鉄鋼、UACJ<5741>、東邦チタニウム<5727>、大紀アルミニウム<5702>の非鉄金属のほか、SMC<6273>、日ぺHD<4612>など景気敏感株や中国関連株が堅調。ソフトバンク<9434>との業務提携が材料視されたソースネクスト<4344>、国内証券の新規買い推奨が好感された富士紡HD<3104>が急伸。OBC<4733>は決算を手掛かりに大幅高となった。 一方、イビデン<4062>、太陽誘電<6976>、芝浦メカトロニクス<6590>などのハイテクの一角のほか、直近買われていた三菱自動車<7211>、マツダ<7261>などの自動車が下落。サイボウズ<4776>は月次業績を受けて急落。決算を材料にKOA<6999>、富士通ゼネ<6755>が大幅安となり、シマノ<7309>、コメリ<8218>も売られた。IHI<7013>は共同開発に参画していたエアバス小型機に搭載されているエンジンに関するネガティブな報道で大きく下落。任天堂<7974>は外資証券のレーティング格下げが嫌気された。 <YN> 2023/07/26 15:27 相場概況 日経平均は小反落、中国景気対策期待で景気敏感株に買い *15:27JST 日経平均は小反落、中国景気対策期待で景気敏感株に買い 日経平均は小反落。24日の米株式市場でダウ平均は183.55ドル高と11日続伸、ナスダック総合指数は+0.18%と3日ぶり反発。予想を上回る改善を見せた7月製造業の購買担当者景気指数(PMI)やエネルギー会社シェブロンの好決算を背景に景気敏感株が相場をけん引。一方、ナスダック100指数のリバランスや金利上昇などを背景にハイテクの上値は重かった。前日に大幅高となった日経平均は反動も意識され4.45円高と小幅高でスタート。すぐに下落に転じると一時下げ幅を3桁に広げた。一方、中国政府の景気対策期待を背景としたアジア株高や景気敏感株を中心とした買いが相場を下支えした。今週に控える多くのイベントを前に持ち高を傾ける動きも限られ、後場は買い戻しから午前の下げをほぼ帳消しにした。 大引けの日経平均は前日比18.43円安の32682.51円となった。東証プライム市場の売買高は14億4079万株、売買代金は3兆877億円だった。セクターでは情報・通信、保険、その他製品が下落率上位に並んだ。一方、鉱業、非鉄金属、石油・石炭製品が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の37%、対して値上がり銘柄は59%だった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、東エレク<8035>、キーエンス<6861>、ニデック<6594>、ファーストリテ<9983>、任天堂<7974>などのハイテクとグロース(成長)株の一角が下落。東証プライムの下落率上位にはメドレー<4480>、ラクスル<4384>、Sansan<4443>などの中小型グロース株が入った。インソース<6200>は業績上方修正も出尽くし感から急落した。ほか、中外製薬<4519>、アステラス製薬<4503>、エーザイ<4523>の医薬品、NTT<9432>、KDDI<9433>の通信が軟調だった。 一方、前期業績を上方修正したレーザーテック<6920>は買い先行後に伸び悩んだが上昇で終えた。半導体ではソシオネクスト<6526>、ディスコ<6146>なども大幅高。業績上方修正が評価された三菱自動車<7211>が急伸し、日産自<7201>も大幅高となり、マツダ<7261>、SUBARU<7270>などの自動車が堅調。川崎汽船<9107>、郵船<9101>の海運、三菱UFJ<8306>、りそなHD<8308>の銀行など景気敏感株が堅調。原油市況の上昇や中国の景気対策への期待からINPEX<1605>、石油資源開発<1662>、コスモエネHD<5021>、住友鉱山<5713>、大阪チタ<5726>などの鉱業、石油・石炭、非鉄金属などの上昇も目立った。日本ペイントHD<4612>、安川電機<6506>、ダイキン<6367>など中国売上比率の高い銘柄も高い。今期ガイダンスが好感されたGenky DrugStores<9267>、株主優待を拡充したコジマ<7513>は大幅高となった。 <YN> 2023/07/25 15:27

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