相場概況ニュース一覧

相場概況 日経平均は3日ぶり反発、円安や半導体関連株の反発で安心感 *15:25JST 日経平均は3日ぶり反発、円安や半導体関連株の反発で安心感 日経平均は3日ぶり反発。21日の米株式市場でNYダウは小幅に10日続伸。楽観的な景気見通しを背景に寄り付き後に上昇したが、利食い売りで伸び悩んだ。ナスダックは、ナスダック100指数のリバランスを24日に控えていることなどから、終盤にかけ調整的な取引が強まった。米株式相場を受けた今日の東京株式市場は買いが先行し、日経平均は343.89円高からスタート。27-28日に開かれる日銀金融政策決定会合で現行の金融緩和策を維持する見込みとの観測報道を受け、外為市場で朝方141円70銭台と先週末21日15時頃と比べ1円50銭ほど円安・ドル高水準となったことが東京市場で輸出株などの株価を支えた。また、先週末に売られた半導体関連株が反発したことも市場の安心感となり、日経平均は終日、底堅く推移した。大引けの日経平均は前日比396.69円高の32700.94円となった。東証プライムの売買高は12億3448万株、売買代金は2兆9727億円だった。セクターでは鉄鋼、パルプ・紙、輸送用機器などが上昇。一方、銀行業、保険業、海運業の3業種が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の81%、対して値下がり銘柄は15%となった。個別では、そーせい<4565>、レーザーテック<6920>、JFE<5411>、日産自<7201>、アドバンテスト<6857>、神戸鋼<5406>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、ディスコ<6146>、コマツ<6301>、日本製鉄<5401>、良品計画<7453>、スクリーンHD<7735>、ホンダ<7267>、INPEX<1605>、メルカリ<4385>、任天堂<7974>、信越化<4063>、第一三共<4568>が高く、個別の材料では、24年3月期利益予想を上方修正した東製鉄<5423>、24年3月期業績予想を上方修正した三菱自<7211>、発行済株式数の2.91%上限の自社株買いを発表した技研製作所<6289>、「ChatGPT」のプロンプトエンジニアリングに関する研修を開発したと発表したインソース<6200>、国内証券が投資判断と目標株価を引き上げた山崎パン<2212>が買われた。一方、三菱UFJ<8306>、川崎船<9107>、三井住友<8316>、みずほ<8411>が安く、個別の材料では、上半期業績見込みを上方修正したが材料出尽くし感が先行したISID<4812>、東証スタンダードでは、上半期営業利益が28.5%減となったサーティワン<2268>、東証グロースでは、6月の売上高が4.3%減となったレントラックス<6045>が軟調な展開となった。 <SK> 2023/07/24 15:25 相場概況 日経平均は続落、円安が下支えも半導体株安が重石 *15:28JST 日経平均は続落、円安が下支えも半導体株安が重石 日経平均は続落。20日の米株式市場でダウ平均は163.97ドル高と9日続伸、ナスダック総合指数は-2.05%と4日ぶり大幅反落。週次失業保険申請件数が2カ月ぶりの低水準となり景気後退懸念の緩和で買いが先行。良好な企業決算も支援材料にダウ平均は終日堅調に推移。一方、金利の大幅上昇や一部ハイテク決算への失望感でナスダック指数は終日軟調だった。米株安を受けて日経平均は153.66円安からスタート。半導体などハイテク株を中心に売りが先行し、一時32080.95円(409.57円安)まで下げ幅を拡大した。ただ心理的な節目を前に切り返すと、為替の円安や景気敏感・ディフェンシブなセクターへの買い、一部企業の好決算を支援材料に前引けまで下げ幅を縮めた。しかし、来週の日米の金融政策決定会合を前に様子見ムードも強く、午後は再び軟化した。 大引けの日経平均は前日比186.27円安の32304.25円となった。東証プライム市場の売買高は11億9119万株、売買代金は3兆1288億円だった。セクターでは海運、金属製品、ゴム製品が下落率上位に並んだ。一方、鉱業、電気・ガス、パルプ・紙が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の54%、対して値上がり銘柄は41%だった。 個別では、台湾積体電路製造(TSMC)の決算が嫌気され、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>、スクリン<7735>などが大きく下落。イビデン<4062>、安川電機<6506>、TDK<6762>などハイテクも軟調。東証プライム市場の値下がり率上位は半導体関連株が多く並んだ。 一方、ディスコ<6146>は市場予想を下回る決算だったが単体速報で織り込み済み、生成AI(人工知能)関連需要へのコメントなどが好感され朝安後に上昇に転換。予想を大幅に上回る好決算となったニデック<6594>は急伸。業績予想を上方修正したGenky<9267>、JIA<7172>、アルインコ<5933>、スイスの製薬企業の日本事業を買収したそーせいG<4565>、国内証券の新規買い推奨が確認された阪和興業<8078>、ミダックHD<6564>なども急伸。国内証券がレーティングを引き上げた西松建設<1820>が大幅高となり、清水建設<1803>、大林組<1802>など建設株が軒並み上昇。ほか、武田薬<4502>、第一三共<4568>の医薬品、INPEX<1605>、JFEHD<5411>、クボタ<6326>の景気敏感、ホンダ<7267>、三菱自<7211>の自動車が堅調。 <YN> 2023/07/21 15:28 相場概況 日経平均は3日ぶり大幅反落、半導体株に売り、プライム売買代金は3兆円割れ *15:32JST 日経平均は3日ぶり大幅反落、半導体株に売り、プライム売買代金は3兆円割れ 日経平均は3日ぶり大幅反落。19日の米株式市場でダウ平均は109.28ドル高と8日続伸、ナスダック総合指数は+0.03%と3日続伸。決算を受けた銀行株の上昇が続いたほか、長期金利の低下がハイテク株を支えた。良好な経済指標を受けた景気後退懸念の緩和も支援材料となった。一方、前日引け間際に大きく上昇していた日経平均は92.68円安からスタート。米国市場の引け後に発表された決算を受けて電気自動車のテスラと動画配信サービスのネットフリックスが揃って時間外取引で大きく下落していることも嫌気され、下げ幅を広げる展開となった。今後の企業決算や来週の日米の金融政策決定会合を前に様子見ムードが強まるなか商いは低調で、日経平均は後場も下げ幅を拡大、引けにかけて32500円を割り込んだ。東証プライム市場の売買代金は5月11日以来となる3兆円割れとなった。 大引けの日経平均は前日比405.51円安の32490.52円となった。東証プライム市場の売買高は11億2516万株、売買代金は2兆9627億円だった。セクターでは精密機器、電気機器、機械が下落率上位に並んだ。一方、鉱業、鉄鋼、不動産が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の69%、対して値上がり銘柄は27%だった。 個別では、蘭ASML の決算後の株価下落を嫌気し、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、HOYA<7741>など半導体株が大きく下落。ローム<6963>、キーエンス<6861>、イビデン<4062>、村田製<6981>のほか、ファーストリテ<9983>、信越化学<4063>、メルカリ<4385>、エムスリー<2413>、ANYCOLOR<5032>、ベイカレント<6532>など、ハイテク・グロース(成長)株が全般安い。SUMCO<3436>は国内証券のレーティング格上げが確認されたが、半導体株安の地合いに押されて売り優勢となった。 一方、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>の海運、日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>の鉄鋼、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業のほか、三井物産<8031>、丸紅<8002>の商社、日産自<7201>、SUBARU<7270>の自動車など景気敏感株・バリュー(割安)株が買われた。クリレスHD<3387>は国内証券のレーティング格上げを受けて急伸。リョービ<5851>は業績・配当予想の上方修正で後場から大幅に上昇。オープンハウス<3288>は外資証券の新規買い推奨を受けて買われた。 東証スタンダード市場ではプラネット<2391>が急伸。日用品メーカーらが年内に共同の物流システム基盤の運用を開始し、同社開発の物流基盤システムが採用されると日本経済新聞社が報じており、これが材料視された。ADプラズマ<6668>は国内証券の目標株価引き上げで大幅高。業績・配当予想を大幅に上方修正したクロスプラス<3320>はストップ高比例配分となった。 <YN> 2023/07/20 15:32 相場概況 日経平均は大幅続伸、植田日銀総裁発言による再びの円安を好感 *15:27JST 日経平均は大幅続伸、植田日銀総裁発言による再びの円安を好感 日経平均は大幅続伸。18日の米株式市場でダウ平均は366.58ドル高と7日続伸、ナスダック総合指数は+0.76%と続伸。6月の小売売上高や鉱工業生産が予想を下回り、景気減速懸念で売りが先行。一方、コア小売売上高の上振れや良好な決算を受けた銀行株の上昇が好感され、指数はプラス圏を回復。また金利の低下でハイテクも買われ、終盤にかけて上げ幅を拡大した。米株高を受けて日経平均は318.47円高からスタート。寄り付き直後に一時失速したが、植田日銀総裁の発言を受けた為替の円高一服や米景気減速懸念の緩和を背景に景気敏感株を中心に買われ、前場中ごろには32873.15円(379.26円高)まで上昇。その後は来週にかけて控える企業決算や日米の金融政策決定会合を前に様子見ムードが広がり、膠着感の強い展開が続いた。ただ引けにかけてまとまった買いが入り、高値引けとなった。 大引けの日経平均は前日比402.14円高の32896.03円となった。東証プライム市場の売買高は12億4033万株、売買代金は3兆2189億円だった。セクターでは海運、輸送用機器、証券・商品先物取引を筆頭に全面高となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の88%、対して値下がり銘柄は10%だった。 個別では、川崎汽船<9107>の急伸を筆頭に郵船<9101>、商船三井<9104>の海運が上昇。為替の円高一服を受けてトヨタ自<7203>、ホンダ<7267>、マツダ<7261>が買われ、日産自<7201>は株主還元に関する経営陣のインタビュー報道も手掛かりに大幅高。三菱重工<7011>、川崎重工<7012>が大きく買われ、三井物産<8031>、三菱商事<8058>、丸紅<8002>の商社、INPEX<1605>、コマツ<6301>、JFEHD<5411>など景気敏感株が全般上昇。レーザーテック<6920>、ソフトバンクG<9984>、芝浦メカ<6590>、SHIFT<3697>、メルカリ<4385>、ベイカレント<6532>などハイテク・グロース(成長)株の一角も高い。マネーフォワード<3994>は業績上方修正が好感され一時急伸、ただ一時下落に転じるなど荒い動きとなった。業績・配当予想を上方修正したムゲンエステート<3299>はストップ高比例配分となった。 一方、日銀の政策修正観測の後退でみずほFG<8411>、りそなHD<8308>が軟調。ローム<6963>は東芝<6502>への資金拠出に対する資金負担への警戒感などから下落。ファーマフーズ<2929>、日置電機<6866>は好決算ながらも出尽くし感から大きく売られた。 <YN> 2023/07/19 15:27 相場概況 日経平均は反発、米株高受けた朝高の後は中国景気懸念で伸び悩み *15:35JST 日経平均は反発、米株高受けた朝高の後は中国景気懸念で伸び悩み 日経平均は反発。先週末14日の米株式市場でNYダウは5日続伸。追加利上げ観測が再燃したが、主要銀行などの決算が好感された。昨日17日のNYダウは6日続伸。予想を下回った中国の国内総生産(GDP)などを受け売りが先行したが、イエレン財務長官が楽観的な見解を再表明したことから上昇に転じた。また、金利低下でハイテクも買われた。年初来高値を更新したNYダウを受けた今日の日経平均は65.92円高からスタート。米株高に加え、先週末までの円高・ドル安方向への動きが一服したことなどが株価の支えとなった。日経平均の上げ幅は一時300円を超えたが、その後、中国景気の先行きが懸念される中、香港や上海の株価指数が下落して始まると日経平均は伸び悩み、後場に入り一時下げに転じた。ただ、下値を売り急ぐ動きはなく、その後はやや様子見ムードが広がる中、概ね小幅高水準で推移した。大引けの日経平均は前日比102.63円高の32493.89円となった。東証プライムの売買高は12億430万株、売買代金は3兆1122億円だった。セクターでは銀行業、電気機器、輸送用機器などが上昇。一方、サービス業、石油石炭製品、鉱業などが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の70%、対して値下がり銘柄は26%となった。個別では、ANYCOLOR<5032>、三菱UFJ<8306>、みずほ<8411>、三井住友<8316>、デンソー<6902>、7&iHD<3382>、ニデック<6594>、ルネサス<6723>、SHIFT<3697>、ディスコ<6146>、東エレク<8035>、ソニーG<6758>、JT<2914>が上げた。個別の材料では、第1四半期営業利益が前年同期比3.7倍となったチヨダ<8185>、同じく3.6倍となったヨシムラフード<2884>、第1四半期営業利益が1.00億円と前年同期の0.15億円の赤字から黒字に転換したRPA<6572>、通期予想の営業利益に対する第1四半期の進捗率が44.2%となったサーバーワークス<4434>、第3四半期累計の営業利益が33.4%増となったJINSHD<3046>、24年2月期業績と配当予想を上方修正した古野電気<6814>、24年2月期利益予想上方修正と復配を発表したハブ<3030>、24年2月期業績予想を上方修正したDDグループ<3073>、アルツハイマー病治療薬「レカネマブ」について自宅で注射できる薬剤を開発すると伝えられたエーザイ<4523>が買われた。一方、楽天グループ<4755>、ソシオネクスト<6526>、OLC<4661>、ソフトバンクG<9984>、日立<6501>、ファーストリテ<9983>、第一三共<4568>が安く、個別の材料では、第1四半期営業利益が47.3%減となったIDOM<7599>、同じく32.8%減となったテラスカイ<3915>、第1四半期の営業損益が1.40億円の赤字となったJNS<3627>、同じく0.26億円の赤字となった北の達人<2930>、通期予想の営業利益に対する第1四半期の進捗率が22.5%となったベイカレント<6532>、24年5月期純利益が18.0%減予想と発表したパソナ<2168>が軟調な展開となった。 <SK> 2023/07/18 15:35 相場概況 日経平均は小反落、止まらない円高進行を嫌気 *15:28JST 日経平均は小反落、止まらない円高進行を嫌気 日経平均は小反落。13日の米株式市場でダウ平均は47.71ドル高と4日続伸、ナスダック総合指数も+1.57%と4日続伸。6月卸売物価指数(PPI)が予想以上に鈍化し、金利が一段と低下。ドル安と相まって企業収益の改善につながるとの期待が高まるなか、ハイテクを中心に買われた。米株高を受けて日経平均は168.57円高からスタート。7月限オプション取引の特別清算指数(SQ)算出に絡んだ売買が交錯するなか直後に32780.63円(361.3円高)まで上昇したがその後急失速した。為替の円高が一段と進行していたことが重石になり、下落に転じた後は一時32225.37円(193.96円安)まで下げた。一方、前引けにかけては買い戻されプラス圏に再浮上。後場の序盤は騰勢を強めて一時上げ幅を200円程にまで広げたが、再び失速すると引けにかけて下落に転じた。SQ確定値は32484.24円だった。 大引けの日経平均は前日比28.07円安の32391.26円となった。東証プライム市場の売買高は13億3681万株、売買代金は3兆7641億円だった。セクターでは電気・ガス、小売、陸運が下落率上位に並んだ一方、海運、その他金融、証券・商品先物取引が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の62%、対して値上がり銘柄は34%だった。 個別では、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の大幅高を受けてアドバンテスト<6857>が急伸し上場来高値を更新。東エレク<8035>、ディスコ<6146>も大幅に続伸。郵船<9101>、商船三井<9104>の海運も買われ、川崎汽船<9107>は年初来高値を更新。決算が好感されたSHIFT<3697>、久光製薬<4530>、ビーウィズ<9216>が急伸し、マニー<7730>も大幅高、ウイングアーク1st<4432>はストップ高比例配分となった。東宝<9602>は業績及び配当予想の上方修正で買われた。東証スタンダードではニデック<6594>が株式公開買い付け(TOB)を発表したTAKISAWA<6121>、好決算に加え大幅増配や自社株買いが評価されたTONE<5967>がストップ高比例配分となった。 一方、一時大幅に続伸していたいソシオネクスト<6526>が後場に崩れ、大幅安で終わった。2ケタ減益決算が失望された7&I-HD<3382>は大きく下落。3-5月期決算が市場予想を上回り業績予想を上方修正したファーストリテ<9983>は上昇スタートも失速して下落に転じた。Sansan<4443>は今期見通しが良好も3-5月期の営業赤字転落が売り材料視されて下落。決算が嫌気されたフィルカンパニー<3267>、ラクトジャパン<3139>、不二越<6474>、メディアドゥ<3678>が大幅安となり、松屋<8237>は好決算ながらも出尽くし感から大きく売られた。ほか、為替の円高を背景に日産自<7201>、マツダ<7261>、スズキ<7269>など自動車が売られた。 <YN> 2023/07/14 15:28 相場概況 日経平均は大幅反発、米インフレ収束期待でハイテクに買い戻し *15:45JST 日経平均は大幅反発、米インフレ収束期待でハイテクに買い戻し 日経平均は大幅反発。12日の米株式市場でダウ平均は86.01ドル高と3日続伸、ナスダック総合指数も+1.15%と3日続伸。6月消費者物価指数(CPI)が予想以上に鈍化し、長期金利が大幅に低下するなかハイテク株を中心に買われた。一方、地区連銀経済報告(ベージュブック)で成長鈍化の見通しが明らかになると景気減速懸念からダウ平均は終盤にかけて上げ幅を縮小した。米株高を受けて日経平均は162.12円高の32106.05円からスタート。為替の円高が一段と進行していたことで直後に32000円を割り込む場面もあったが、切り返すとハイテク・グロース(成長)株を中心とした買い戻しが続き、前場の段階で上げ幅は400円を超えた。後場も中国・香港株や時間外取引の米株価指数先物の上昇を追い風に買いが続いたが、心理的な節目の32500円を前に上昇は一服。その後はもみ合いとなった。 大引けの日経平均は前日比475.40円高の32419.33円となった。東証プライム市場の売買高は11億9918万株、売買代金は3兆2829億円だった。セクターではサービス、電気機器、精密機器が上昇率上位に並んだ一方、水産・農林、保険、空運が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の59%、対して値下がり銘柄は36%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>の半導体株が大きく上昇し、ソシオネクスト<6526>は急伸。ソニーG<6758>はゲーム事業の研究開発への重点投資が報じられ大幅高。イビデン<4062>、村田製<6981>、TDK<6762>などのハイテクのほか、三井物産<8031>、三菱商事<8058>、丸紅<8002>の商社、信越化学<4063>、住友鉱山<5713>の景気敏感株の一角なども高い。決算が好感されたサイゼリヤ<7581>や三協立山<5932>、第1四半期の売上状況が材料視された寿スピリッツ<2222>、自社株買い枠の拡大を発表したタナベコンサル<9644>、業績上方修正を発表したセラク<6199>などが急伸。ほか、東証プライム値上がり率上位にはMSOL<7033>、Appier<4180>、Sansan<4443>などグロース株が多くランクイン。リクルートHD<6098>は外資証券の目標株価引き上げも寄与した。 一方、前日に買われていた三菱UFJ<8306>、みずほFG<8411>、りそなHD<8308>の銀行が反落。為替の円高進行によりSUBARU<7270>、三菱自動車<7211>、マツダ<7261>など自動車も下落。前日ストップ高となったローソン<2651>や決算発表後に上昇が続いていた良品計画<7453>は大きく反落。今期減益見通しのインターアクション<7725>、第1四半期営業赤字のイオンファンタジー<4343>、第1四半期は上半期計画を超過も上方修正のなかったTSIHD<3608>のほか、業績上方修正も出尽くし感が先行したトレジャー・ファクトリー<3093>などが急落した。 <YN> 2023/07/13 15:45 相場概況 日経平均は反落、日銀政策修正への思惑でドル円は140円割れ *15:31JST 日経平均は反落、日銀政策修正への思惑でドル円は140円割れ 日経平均は反落。11日の米株式市場でダウ平均は317.02ドル高と続伸、ナスダック総合指数も+0.54%と続伸。中国政府の追加景気対策への期待から買い戻しが先行。今晩発表の消費者物価指数(CPI)を受けたインフレ鈍化への期待から金利低下が一段と進んだことも相場を支援した。米株高を受けて日経平均は76.48円高からスタート。しかし、日本銀行の政策修正への思惑が強まるなか、為替の円高が一段と進み、序盤から売りが強まったことで日経平均は早々に下落に転換。早い段階であっさりと32000円を割り込むと、前場中ごろには31791.71円(411.86円安)まで下げ幅を広げた。売り方の買い戻しで下げ渋り、後場には32000円を回復したが、その後は32000円を意識したもみ合いが継続。140円を割り込んだ円高・ドル安の基調も重石に、大引けにかけては再び弱含み、32000円を割り込んで終えた。 大引けの日経平均は前日比259.64円安の31943.93円となった。東証プライム市場の売買高は13億2486万株、売買代金は3兆3990億円だった。セクターでは卸売、医薬品、電気機器が下落率上位に並んだ一方、鉱業、銀行、水産・農林が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の72%、対して値上がり銘柄は25%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>、東エレク<8035>、ルネサス<6723>の半導体株が軒並み大きく下落、ローツェ<6323>は決算で受注高の大幅減が嫌気されて急落した。株式の売出価格が決まったソシオネクスト<6526>は前場に上昇していたが、後場に崩れて下落転換。ソニーG<6758>、イビデン<4062>、ローム<6963>、村田製<6981>、安川電機<6506>などハイテクも全般下落。三井物産<8031>、三菱商事<8053>、丸紅<8002>の商社、第一生命HD<8750>、東京海上HD<8766>など保険株の下落も目立った。ハニーズHD<2792>、ライトオン<7445>、イオンフィナンシャル<8570>、イオンモール<8905>は決算を受けて大幅安。コシダカHD<2157>は好決算ながらも出尽くし感から売られた。 一方、ソフトバンクG<9984>がハイテクのなかで逆行高。日本銀行の政策修正への思惑が強まるなか、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほFG<8411>、りそなHD<8308>の銀行株が後場に上値を伸ばして大きく上昇。川崎汽船<9107>を筆頭に郵船<9101>、商船三井<9104>の海運は堅調。決算発表後に買いが続いている良品計画<7453>のほかニトリHD<9843>、7&I-HD<3382>など小売りの一角が高い。また、中国の景気対策への期待や原油高を受けてINPEX<1605>のほか、JFEHD<5411>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼が堅調。ローソン<2651>は決算が好感され、大型株ながらストップ高まで買われた。ほか、タマホーム<1419>、パルグループHD<2726>が決算を材料に大幅高となった。 <YN> 2023/07/12 15:31 相場概況 日経平均は6日ぶり小反発、需給悪イベント通過も円高懸念で一時下落 *15:28JST 日経平均は6日ぶり小反発、需給悪イベント通過も円高懸念で一時下落 日経平均は6日ぶり小反発。10日の米株式市場でダウ平均は209.52ドル高と4日ぶり反発、ナスダック総合指数も+0.18%と4日ぶり小反発。連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げを警戒した売りが先行したが、その後金利が低下したことで買い戻しが優勢になった。景気敏感株を中心に堅調に推移した一方、ハイテクは半導体株を除いて売り買いが交錯した。なお、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は+2.06%と大幅に続伸。上場投資信託(ETF)の分配金捻出に伴う売りが一巡したことや米SOX指数の上昇を背景に日経平均は244.94円高からスタート。しかし、為替の円高が重石となり、32500円に近づくと戻り売りに押される一進一退の展開が続いた。前引けにかけて失速し、後場後半には一時下落に転じた。ただ、32000円近くからは押し目買いや買い戻しが入り、大引けにかけては下げ渋った。 大引けの日経平均は前日比13.84円高の32203.57円となった。東証プライム市場の売買高は13億3223万株、売買代金は3兆1719億円だった。セクターでは水産・農林、金属製品、精密機器が上昇率上位に並んだ一方、輸送用機器、電気・ガス、医薬品が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の39%、対して値下がり銘柄は56%だった。 個別では、米SOX指数の上昇を受けてレーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体株が大きく上昇。SUMCO<3436>は経済産業省が新工場建設を補助するとの報道もあり大幅高。連続増配や既存店売上高が好感されたコスモス薬品<3349>は急伸。決算を材料に前日ストップ高となった良品計画<7453>は大幅続伸。USEN-NEXT<9418>は大幅増益決算と業績上方修正が、パンパシHD<7532>は既存店売上高が、ベルク<9974>は第1四半期高進捗の決算がそれぞれ材料視されて大きく上昇。ほか、ANYCOLOR<5032>やラクスル<4384>、Sansan<4443>などグロース(成長)株の上昇が目立つ。三菱自動車<7211>は外資証券の目標株価引き上げが好感されたようだ。 一方、本日、株式の売出価格が決定するソシオネクスト<6526>は急落。為替の円高を受けてトヨタ自<7203>、日産自<7201>、マツダ<7261>が大きく下落。エーザイ<4523>、第一三共<4568>の医薬品の一角が大幅安となり、NTT<9432>、KDDI<9433>の通信も安い。決算が失望されたウエルシアHD<3141>、ブックオフGHD<9278>、進和<7607>、業績下方修正や株主優待制度の廃止が嫌気されたワッツ<2735>などは急落した。 <YN> 2023/07/11 15:28 相場概況 日経平均は5日続落、好悪材料混在し方向感の定まない展開 *15:35JST 日経平均は5日続落、好悪材料混在し方向感の定まない展開 日経平均は5日続落。先週末7日の米株式市場でNYダウは3日続落。追加利上げを警戒する売りが先行。その後、6月雇用統計で雇用者数の伸びが鈍化し、ピーク金利に近づいたとの見方からプラス圏を回復した。しかし、長期金利が上昇に転じたことからダウ平均は再び下げに転じ、終盤にかけて下げ幅を拡大した。今日の日経平均は5.04円高からスタートした。米株安に加え、朝方、先週末7日15時頃と比べ円高・ドル安方向に振れたことが、重しとなる一方、日経平均は先週末までの4日続落で1300円を超す下落となり、押し目待ちの買いが入りやすく、朝方は売り買いが交錯した。こうした中、今日も上場投資信託(ETF)の分配金捻出のための売りが警戒され、日経平均は午前はマイナス圏で推移した。一方、朝方以降は円安・ドル高方向への動きとなったことを受け、午後は日経平均が一時、小幅高に転じるなど、好悪材料が混在する中、今日は方向感の定まらない相場展開となった。大引けの日経平均は前日比198.69円高の32189.73円となった。東証プライムの売買高は15億1531万株、売買代金は3兆6945億円だった。セクターでは海運業、輸送用機器、医薬品などが下落。一方、鉱業、パルプ・紙、小売業などが上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の44%、対して値上がり銘柄は50%となった。個別では、ソシオネクスト<6526>、安川電<6506>、商船三井<9104>、ディスコ<6146>、ホンダ<7267>、第一三共<4568>、パナHD<6752>、三井物<8031>、川崎船<9107>、レーザーテック<6920>、トヨタ<7203>、ルネサス<6723>、JT<2914>が安く、郵船<9101>など海運株、日産自<7201>など自動車株、アステラス薬<4503>など医薬品株、東電力HD<9501>など電力株が下げた。個別の材料では、第1四半期営業利益が0.99億円の赤字となったMSコンサル<6555>、第1四半期営業利益が33.9%減となったエスクローAJ<6093>、23年11月期営業利益と経常利益予想を下方修正したサーラ<2734>、24年5月期営業利益が35.8%減予想と発表したミタチ<3321>が軟調な展開となった。一方、メルカリ<4385>、楽天グループ<4755>、りそなHD<8308>、ソフトバンクG<9984>、ゆうちょ銀行<7182>、NTT<9432>、三菱商<8058>が高く、石油資源<1662>などエネルギー関連株、日本紙<3863>など紙パルプ株が上げた。個別の材料では、第3四半期累計の営業利益が8.7%減と上半期の46.0%減から減益率が縮小した良品計画<7453>、通期予想の営業利期はに対する第1四半期の進捗率が32.0%となったライフコーポ<8194>、上半期営業利益が2.5倍となったFブラザーズ<3454>、イメージセンサ検査関連製品7.47億円を受注したと発表したインターアク<7725>、EV生産技術「ギガキャスト」向け部品に参入すると報じられたリョービ<5851>が買われた。 <SK> 2023/07/10 15:35 相場概況 日経平均は4日続落、需給悪化や米追加利上げ観測が重石 *15:34JST 日経平均は4日続落、需給悪化や米追加利上げ観測が重石 日経平均は4日続落。6日の米株式市場でダウ平均は366.38ドル安と続落、ナスダック総合指数も-0.81%と続落。ADP雇用統計が1年超ぶりの大幅な伸びとなり、利上げ再開を警戒した売りが先行。ISMサービス業景況指数も予想を上回る強い結果で、10年債利回りが4%を超えるなか、株価指数は終日軟調に推移した。米株安や為替の円高を嫌気し、日経平均は322.38円安からスタート。売りが先行し一時32327.90円(445.12円安)まで下げ幅を広げた。一方、6月27日安値目前までの下げからは買い戻しが入り、その後61.15円安まで下げ幅を縮めた。ただ戻り一服となると、大引けにかけては週明けにかけて予想される上場投資信託(ETF)の分配金捻出に伴う換金売りが重石となり、再び下げ幅を広げた。 大引けの日経平均は前日比384.60円安の32388.42円となった。東証プライム市場の売買高は15億3732万株、売買代金は3兆8131億円だった。セクターでは機械、不動産、輸送用機器が下落率上位に並んだ一方、海運、空運のみが上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の72%、対して値上がり銘柄は25%だった。 個別では、認知症新薬が米国で正式承認されたことで出尽くし感が先行したエーザイ<4523>や、増益・増配見通しも市場予想をやや下振れことで売りが強まったウェザーニューズ<4825>、上半期業績が計画を下振れたOSG<6136>などが大きく下落。ほか、ダイキン<6367>、ディスコ<6146>、信越化学<4063>、キーエンス<6861>の値がさ株や、丸紅<8002>、三井物産<8031>、伊藤忠<8001>の商社、INPEX<1605>、コマツ<6301>、住友鉱山<5713>の資源関連、TDK<6762>、パナソニックHD<6752>、ニデック<6594>、村田製<6981>のハイテクが下落。為替の円高でホンダ<7267>、日産自<7201>の自動車も売られた。 一方、株式売出の発表で前日ストップ安となったソシオネクスト<6526>が反発。東エレク<8035>は韓国サムスン電子の決算でメモリーの在庫調整の進展が好感され一時上昇も、後場に下落に転じた。郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運も揃って上昇した。決算を材料にオンワードHD<8016>がストップ高まで買われ、わらべや日洋<2918>、大黒天物産<2791>、ヨンドシーHD<8008>なども大幅高となった。 <YN> 2023/07/07 15:34 相場概況 日経平均は大幅に3日続落、需給悪化や円高を嫌気し一時700円安 *15:28JST 日経平均は大幅に3日続落、需給悪化や円高を嫌気し一時700円安 日経平均は大幅に3日続落。5日の米株式市場でダウ平均は129.83ドル安と4日ぶり反落、ナスダック総合指数は-0.18%と3日ぶり小反落。中国経済指標の悪化や中国政府による半導体材料の輸出規制など米中関係の悪化が懸念された。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で政策当局者のタカ派姿勢が確認されたことも重石になった。日経平均は280.3円安からスタートすると一時480円超まで下げ幅を拡大。週末から週明けに予定されている上場投資信託(ETF)分配金捻出に伴う換金売りが意識されたもよう。一方、押し目買いが根強く、前場の日経平均は33000円を挟んだ一進一退が続いた。しかし、後場は大きく崩れた。為替の円高や時間外取引の米株価指数先物の軟化、香港ハンセン指数の大幅安が投資家心理を悪化させ、日経平均は一時32637.72円(700.98円安)まで下落した。 大引けの日経平均は前日比565.68円安の32773.02円となった。東証プライム市場の売買高は15億18万株、売買代金は3兆5698億円だった。セクターでは機械、精密機器、その他製品が下落率上位に並んだ一方、鉱業、空運のみが上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の80%、対して値上がり銘柄は17%だった。 個別では、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の下落を受けてアドバンテスト<6857>、東エレク<8035>、ルネサス<6723>、ディスコ<6146>の半導体株が大きく下落、ソシオネクスト<6526>は主要株主による売出決定を受けてストップ安比例配分となった。ファーストリテ<9983>、信越化学<4063>、ダイキン<6367>、ファナック<6954>、任天堂<7974>などの主力グロース(成長)株や、新光電工<6967>、イビデン<4062>、TDK<6762>、三井ハイテック<6966>などのハイテク株が大幅安。日本製鉄<5401>、DOWA<5714>、クボタ<6326>、三井住友<8316>などの景気敏感株、三菱商事<8058>、丸紅<8002>、三井物産<8031>の商社なども安い。東証プライム下落率上位にはANYCOLOR<5032>、JMDC<4483>、メドレー<4480>などグロース株が多く入った。 一方、配当性向の引き上げに関する報道を手掛かりに神戸製鋼<5406>が逆行高。楽天G<4755>、大塚HD<4578>、味の素<2802>が高い。ソシオネクスト株の売出を決めた富士通<6702>は上昇して終えた一方、パナソニックHD<6752>は後場に下落に転じた。決算が見直しにつながったエスプール<2471>はストップ高まで買われ、高水準の自社株買いを発表したレオパレス21<8848>、既存店売上高が好感されたジンズHD<3046>、外資証券がレーティングを引き上げた日清オイリオ<2602>などが大幅高となった。 <YN> 2023/07/06 15:28 相場概況 日経平均は続落、先高観強く朝安の後は下げ渋り *15:30JST 日経平均は続落、先高観強く朝安の後は下げ渋り 日経平均は続落。昨日4日の米株式市場は独立記念日の祝日で休場。欧州株式市場は、英FTSETM100が0.10%安、独DAXが0.26%安、仏CAC40が0.23%安。米市場が休場で手掛かり材料に乏しい中、日経平均は257.46円安からスタート。軟調な欧州株式相場が東京市場の重しとなった。また、指数への寄与度が高いファーストリテ<9983>が低調な月次売上高を手掛かりに下げたことが日経平均を押し下げる要因となった。一方、日本株の先高観は強く、朝方に日経平均が33000円を近づいた水準では押し目買いが入り、小幅安水準まで下げ渋った。その後は、新たな手掛かり材料に乏しい中、米国で今晩公表される6月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を見極めたいとするムードもあり、やや方向感の定まらない展開となった。大引けの日経平均は前日比83.82円安の33338.70円となった。東証プライムの売買高は13億9100万株、売買代金は3兆3634億円だった。セクターでは精密機器、陸運業、銀行業などが下落。一方、海運業、医薬品、保険業などが上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の61%、対して値上がり銘柄は34%となった。個別では、HOYA<7741>、レーザーテック<6920>、三菱UFJ<8306>、ソシオネクスト<6526>、NTT<9432>、信越化<4063>が安く、東武<9001>など電鉄株、三越伊勢丹<3099>など百貨店株が下げた。個別の材料では、6月の国内ユニクロ既存店+Eコマース売上高が3.4%減となったファーストリテ<9983>、6月の国内スシロー既存店売上高が5.0%減となったF&LC<3563>、東証スタンダードでは、第1四半期営業損益が0.19億円の赤字となった放電精密<6469>、第3四半期累計の営業利益が2.9%増と上半期の27.3%増から増益率が鈍化したKTK<3035>が軟調な展開となった。一方、川崎船<9107>、第一三共<4568>、ネクステージ<3186>、第一生命HD<8750>、商船三井<9104>、アドバンテスト<6857>、新光電工<6967>、エーザイ<4523>、ルネサス<6723>、メルカリ<4385>、花王<4452>が高く、郵船<9101>など海運株、住友ファーマ<4506>など医薬品株、東電力HD<9501>など電力株が上げた。個別の材料では、24年5月期営業利益が12.9%増予想と発表したアスクル<2678>、東証スタンダードでは、チャットGPT連携のWEB集客支援ツールをリリースしたと発表したディーエムソリュ<6549>、8月にも福島第1原発の処理水を放出する調整に入るとの報道が手掛かりとなった環境管理<4657>、子会社がメタバース事業における多言語人材の活用などでアウトソーシング事業会社と業務提携すると発表したテリロジーHD<5133>が買われた。 <SK> 2023/07/05 15:30 相場概況 日経平均は反落、米株高も急伸の反動が優勢 *15:28JST 日経平均は反落、米株高も急伸の反動が優勢 日経平均は反落。3日の米株式市場でダウ平均は10.87ドル高と小幅に3日続伸、ナスダック総合指数は+0.20%と続伸。独立記念日の前日の短縮取引で動意に乏しい展開だった。追加利上げ懸念がくすぶり一時下落する場面があったが、6月ISM製造業景況指数が3年ぶりの低水準に落ち込むと金利先高観の後退で買い戻され、再び上昇に転じて終えた。一方、前日の大幅高の反動が先行した日経平均は241.07円安からスタート。寄り付き直後は33500円を意識する動きが見られたが、早い段階で同水準を割り込むと、その後はじわじわと下げ幅を広げた。後場は買い戻しが先行も33500円を前に失速すると再び軟調に推移、時間外取引の米株価指数先物やドル円の軟化に合わせて引けにかけて下げ幅を広げる流れとなった。 大引けの日経平均は前日比330.81円安の33422.52円となった。東証プライム市場の売買高は14億6556万株、売買代金は3兆3934億円だった。セクターでは医薬品、パルプ・紙、ゴム製品が下落率上位に並んだ一方、銀行、保険、海運が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の63%、対して値上がり銘柄は33%だった。 個別では、共同開発中の新薬の試験結果が嫌気された第一三共<4568>が急落し、アステラス製薬<4503>、中外製薬<4519>の他の医薬品株も下落。ファナック<6954>、ダイキン<6367>を筆頭に、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、信越化学<4063>の値がさ株が大きめに下落。三菱商事<8058>、伊藤忠<8001>、三井物産<8031>の商社株は全般軟調。ほか、三菱重工<7011>、コマツ<6301>などが安い。 一方、目標株価が引き上げられた三井住友<8316>、みずほFG<8411>、三菱UFJ<8306>の銀行株が大きく上昇し、千葉興業銀行<8337>、東京きらぼしFG<7173>、富山第一<7184>などが賑わい、地銀株が上昇率上位に多く入った。ほか、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>、太陽誘電<6976>、新光電工<6967>、芝浦メカ<6590>のハイテク、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>、郵船<9101>の海運、トヨタ自<7203>、日産自<7201>の自動車の一角などは堅調。そーせいG<4565>は新薬開発中止を受けた急落後のリバウンドが継続。 決算が好感されたネクステージ<3186>と象印<7965>が急伸し、ネクステージはストップ高まで買われた。同業のIDOM<7599>も大幅に上昇。世界初の特許取得に関するリリースで日東精工<5957>も急伸。東証スタンダード市場ではAI活用の画像処理技術開発を本格化していくとの報道が材料視されたキタック<4707>がストップ高となった。 <YN> 2023/07/04 15:28 相場概況 日経平均は反発、米株高や景況感改善を支えに年初来高値更新 *15:30JST 日経平均は反発、米株高や景況感改善を支えに年初来高値更新 日経平均は反発。先週末6月30日の米株式市場でNYダウは続伸。個人消費支出(PCE)コア価格指数の伸びが鈍化したため、連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測が後退し買いが先行。金利低下に伴いハイテクも買い戻され相場を押し上げた。堅調な米株式相場を受けた今日の日経平均は328.56円高からスタート。米株高に加え、取引開始前に発表された6月の日銀全国企業短期経済観測調査(短観)で、大企業・製造業の業況判断指数(DI)が7四半期ぶりに改善したことが、株価支援要因となった。また、香港ハンセン指数や上海総合指数が大きく上昇したことや、ダウ平均先物が下値の堅い展開だったことも東京市場の安心感となり、終値ベースでの年初来高値を更新して取引を終えた。大引けの日経平均は前日比564.29円高の33753.33円となった。東証プライムの売買高は14億1192万株、売買代金は3兆4046億円だった。セクターでは全業種が値上がり。機械、電気機器、海運業などが上昇率上位となった。東証プライムの値上がり銘柄は全体の81%、対して値下がり銘柄は15%となった。個別では、ダイキン<6367>、ソシオネクスト<6526>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>、信越化<4063>、ANYCOLOR<5032>、スクリーンHD<7735>、ソニーG<6758>、ルネサス<6723>、日産自<7201>、郵船<9101>、キーエンス<6861>が高く、ファナック<6954>など設備投資関連株、東エレク<8035>など半導体関連株、川崎船<9107>など海運株、三菱商<8058>など商社株、クレハ<4023>など化学株が上げた。個別の材料では、第1四半期営業利益が37.7%増となった平和堂<8276>、同じく25.1%増となったダイセキ<9793>、通期予想の営業利益に対する第1四半期の進捗率が46.3%となったピックルスHD<2935>、23年5月期業績と配当見込みを上方修正した三光合成<7888>、24年2月期業績予想を上方修正したダイセキS<1712>、24年2月期純利益と配当予想を上方修正したCSP<9740>、半導体材料の切断向け新装置を開発したと報じられたディスコ<6146>、ヤフーの検索エンジン技術に関しGoogleからの変更を検討との報道が材料視されたZHD<4689>が買われた。一方、JSR<4185>、JT<2914>、楽天グループ<4755>が安く、個別の材料では、上半期営業利益が25.6%減となったスター・マイカHD<2975>、東証スタンダードでは、上半期営業損益が0.87億円の赤字となったアルテック<9972>、23年11月期利益予想を下方修正したバイク王<3377>、第三者割当による新株並びに新株予約権の発行を発表したジェクシード<3719>が軟調な展開となった。 <SK> 2023/07/03 15:30 相場概況 日経平均は3日ぶり小反落、円安進行も需給悪化懸念が重荷 *15:28JST 日経平均は3日ぶり小反落、円安進行も需給悪化懸念が重荷 日経平均は3日ぶり小反落。29日の米株式市場でダウ平均は269.76ドル高と反発。1-3月国内総生産(GDP)確定値の上振れや米連邦準備制度理事会(FRB)のストレステストを無難に通過した金融セクターの上昇によりダウ平均は終日堅調に推移。一方、パウエルFRB議長の年内最低2回とする追加利上げ発言もあり、長期金利の大幅上昇でハイテクは伸び悩み、ナスダック総合指数は0.42ポイント安と小反落。米半導体マイクロン・テクノロジーの時間外取引の上昇を受けて前日に上昇していた日経平均は、通常取引でのマイクロン株の下落を受け、反動で165.78円安からスタート。週末および月末、四半期末が重なることに伴う需給悪化も意識され、33000円を割り込む場面も見られた。一方、後場中ごろからは需給イベント通過後のあく抜けを意識した買い戻しも入り、前日終値にほぼ並ぶ場面もあった。 大引けの日経平均は前日比45.10円安の33189.04円となった。東証プライム市場の売買高は15億9740万株、売買代金は3兆7962億円だった。セクターでは医薬品、陸運、卸売が下落率上位に並んだ一方、海運、鉄鋼、繊維製品が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の60%、対して値上がり銘柄は36%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、ソシオネクスト<6526>、東エレク<8035>の半導体、三井物産<8031>、丸紅<8002>、伊藤忠<8001>の商社が下落。円安が進むなかでもホンダ<7267>、SUBARU<7270>、マツダ<7261>の輸送用機器の一角が軟調。キーエンス<6861>、ソニーG<6758>、SMC<6273>、任天堂<7974>の値がさグロース(成長)株、JR東海<9022>、JR西日本<9021>の陸運なども冴えない。減益決算となったナガイレーベン<7447>、中国や韓国での販売動向が振るわないとの説明が会社からあったコーセー<4922>が大きく下落。 一方、三井ハイテック<6966>が大きく上昇したほか、アドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、HOYA<7741>、芝浦メカ<6590>、イビデン<4062>などのハイテク・グロース株の一角が上昇。郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運、日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼も堅調。第1四半期好決算と業績上方修正を発表した高島屋<8233>が大幅高となり、外資証券がレーティングを2段階引き上げた三菱電機<6503>も上昇。トレックスセミコンダクター<6616>は国内証券のレーティング格上げが材料視されて買われた。 <YN> 2023/06/30 15:28 相場概況 日経平均は小幅続伸、円安や半導体株高が支援も伸び悩む *15:36JST 日経平均は小幅続伸、円安や半導体株高が支援も伸び悩む 日経平均は小幅続伸。28日の米株式市場でダウ平均は74.08ドル安と反落。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が追加利上げを示唆したため警戒感から売りが先行。一方、議長が米経済の柔軟性を強調すると景気後退懸念が緩和し下げ止まった。また、ハイテクの買い戻しが相場を支援し、ナスダック総合指数は+0.26%と続伸。日経平均は112.85円高からスタート。為替の円安のほか、決算を受けて米半導体マイクロン・テクノロジーの株価が時間外取引で上昇していたことがハイテク株高を通じて全体をけん引。一方、日経平均は上げ幅を300円超にまで広げた後は心理的な節目の33500円を回復した目先の達成感から前引けにかけて失速。時間外取引のナスダック100先物が上げ幅を縮めるなか、後場も上値の重い展開が続き、日経平均は大引け直前に一時下落に転じる場面も見られた。 大引けの日経平均は前日比40.15円高の33234.14円となった。東証プライム市場の売買高は16億8655万株、売買代金は3兆8031億円だった。セクターでは銀行、精密機器、電気機器が上昇率上位に並んだ一方、パルプ・紙、食料品、海運が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の42%、対して値下がり銘柄は54%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、ソシオネクスト<6526>、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>の半導体株が軒並み大きく上昇。イビデン<4062>、芝浦メカ<6590>などハイテクの一角も高い。米銀のストレステストが健全な結果だったことなどを追い風に三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>の銀行も買われた。為替の円安を受けてSUBARU<7270>、マツダ<7261>の自動車が上昇し、日産自<7201>、三菱自<7211>は仏ルノーとの新会社出資などを巡る協議進展が好感され大幅高。 トリケミカル<4369>、フジミインコ<5384>など半導体材料株で高いものが目立ち、グローバルニッチトップの中小型株に関する一部報道が材料視された酉島製作所<6363>、旭有機材<4216>は大幅高。決算が好感されたハローズ<2742>、レーティング格上げが手掛かりとなったデクセリアルズ<4980>も大きく上昇した。 一方、川崎汽船<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>の海運が続落。JAL<9201>、ANAHD<9202>の空運も下落。新薬の開発中止を受けて前日まで2日連続でストップ安比例配分となっていたそーせいG<4565>が急落。決算で出尽くし感が先行したJフロント<3086>、配当権利落ちのJT<2914>、AGC<5201>、洋インキHD<4634>、日本カーボン<5302>、株式分割権利落ち日で利食い売りが膨らんだNTT<9432>などが大きく下落した。 <YN> 2023/06/29 15:36 相場概況 日経平均は5日ぶり大幅反発、円安追い風に主力株軒並み高で33000円回復 *15:28JST 日経平均は5日ぶり大幅反発、円安追い風に主力株軒並み高で33000円回復 日経平均は5日ぶり大幅反発。27日の米株式市場でダウ平均は212.03ドル高と7日ぶり反発。経済指標が軒並み予想を上回ったことで景気減速懸念が後退。また、金利上昇下でも下落が続いていたハイテク株の押し目買いが強まり、相場全体を押し上げた。ナスダック総合指数は+1.64%と3日ぶり反発、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は+3.60%と大幅続伸。米株高を引き継いで日経平均は269.51円高からスタート。ただ、米国による中国への人工知能(AI)半導体輸出規制に関する報道で前場は伸び悩んだ。一方、再び1ドル=144円を付けた円安を追い風に後場からは押し目買いが活発化。日経平均は寄り付き直後から33000円を回復すると、中ごろから大引けにかけては一段と上昇に弾みがつき、この日の高値で引けた。 大引けの日経平均は前日比655.66円高の33193.99円となった。東証プライム市場の売買高は13億9995万株、売買代金は3兆9037億円だった。セクターでは空運、証券・商品先物取引、輸送用機器が上昇率上位に並んだ一方、海運のみが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の94%、対して値下がり銘柄は5%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、ソシオネクスト<6526>、ルネサス<6723>、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>の半導体株が大きく上昇。ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、ダイキン<6367>の値がさグロース(成長)株が買われ、ニデック<6594>、新光電工<6967>、ローム<6963>、TDK<6762>のハイテクも高い。米金利高や円安を受けて三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>の銀行、トヨタ自<7203>、ホンダ<7267>、デンソー<6902>の輸送用機器が上昇。信越化学<4063>、日本製鉄<5401>、クボタ<6326>、住友鉱山<5713>の景気敏感株、JAL<9201>、ANAHD<9202>の空運、NTT<9432>、KDDI<9433>の通信なども高い。 業績・配当予想を上方修正したハニーズHD<2792>、ロシア事業の売却に伴う利益計上予定を発表した日本板硝子<5202>、自社株買いが好感されたIMAGICA<6879>は急伸した。 一方、前日に急伸した川崎汽船<9107>はレーティング格下げで大きく反落し、郵船<9101>、商船三井<9104>も反落。サイボウズ<4776>は月次動向が嫌気されたか大幅安となった。新薬開発中止を受けて前日にストップ安比例配分となったそーせいG<4565>は本日も場中に値が付かずストップ安比例配分となった。 <YN> 2023/06/28 15:28 相場概況 日経平均は4日続落、需給悪化が重荷も底堅さも見せる *15:34JST 日経平均は4日続落、需給悪化が重荷も底堅さも見せる 日経平均は4日続落。26日の米株式市場でダウ平均は12.72ドル安と小幅に6日続落。ロシア情勢を巡る地政学リスクを警戒した売りが先行。また、四半期末に伴う持ち高調整でハイテク株の利食い売りが重荷となった。ナスダック総合指数は-1.16%と続落。米株安を受けて日経平均は68.85円安からスタート。四半期末に伴う年金基金のリバランス(資産配分の調整)目的の売りなど需給悪化が意識されるなか、前場中ごろまで下げ調子が続き、一時32306.99円(391.82円安)まで下げ幅を広げた。一方、前引けかけては時間外取引の米株価指数先物の動きに合わせて下げ渋った。また、香港ハンセン指数の大幅高や為替の円安も追い風に後場は押し目買いの動きが強まり、日経平均は大引けにかけて32500円を回復した。 大引けの日経平均は前日比160.48円安の32538.33円となった。東証プライム市場の売買高は12億2720万株、売買代金は3兆4388億円だった。セクターでは医薬品、不動産、精密機器が下落率上位に並んだ一方、が海運、石油・石炭製品、空運が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の57%、対して値上がり銘柄は38%だった。 個別では、米エヌビディアの株価下落を受けてアドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>のほか、ソシオネクスト<6526>など半導体株が下落。ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、ファナック<6954>、安川電機<6506>、イビデン<4062>、ローム<6963>など値がさ株・ハイテク株も全般軟調。三菱商事<8058>、丸紅<8002>、三井物産<8031>の商社株は続落。リクルートHD<6098>、メルカリ<4385>のほか、SREHD<2980>、インソース<6200>、サイバーAG<4751>、シグマクシス<6088>などグロース株の下落が目立った。研究開発提携を通じて臨床試験中だった新薬の開発中止を米ファイザーが発表したことで、そーせいG<4565>は場中に値が付かずストップ安比例配分となった。 一方、急伸した川崎汽船<9107>を筆頭に郵船<9101>、商船三井<9104>の海運株が大幅続伸。前日に値上げが好感されたOLC<4661>も大幅に続伸。トヨタ自<7203>、日産自<7201>、三菱自<7211>の輸送用機器のほか、三菱UFJ<8306>、JFEHD<5411>、コマツ<6301>、出光興産<5019>など金融や資源関連セクターが堅調。JR東海<9022>、JAL<9201>、NTT<9432>、パンパシHD<7532>などディフェンシブの一角もしっかり。産業革新投資機構(JIC)による買収で前日ストップ高比例配分となったJSR<4185>はTOB価格にサヤ寄せする形で大幅高。配当政策の変更などが評価された人・夢・技術グループ<9248>、大幅増益決算が好感された壱番屋<7630>なども買われた。 <YN> 2023/06/27 15:34 相場概況 日経平均は3日続落、半導体材料高が支援も景気リスクなどが重荷 *15:33JST 日経平均は3日続落、半導体材料高が支援も景気リスクなどが重荷 日経平均は3日続落。23日の米株式市場でダウ平均は219.28ドル安と5日続落。連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測の高まりや6月製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値の市場予想比での下振れを背景に売りが優勢となった。金利は低下したがハイテクも売られ、ナスダック総合指数は-1.01%と反落。米株安を受けた日経平均は134.46円安からスタートすると、ロシア情勢の不透明感も背景に売りが先行し、寄り付き直後に388.82円安まで下げ幅を拡大。ただ、為替の円安進行や国内半導体業界を巡る材料を背景に個別株物色が活発となるなか、急速に買い戻されて日経平均もすぐにプラス転換。一方、戻り一服感が台頭した午後はアジア市況の下落も重荷となり、日経平均は再び下落に転換、マイナス圏で一進一退となる時間帯が長かった。 大引けの日経平均は前日比82.73円安の32698.81円となった。東証プライム市場の売買高は11億7024万株、売買代金は3兆2604億円だった。セクターでは電気・ガス、卸売、銀行が下落率上位に並んだ一方、が海運、化学、金属製品上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の62%、対して値上がり銘柄は34%だった。 個別では、ソシオネクスト<6526>が急落し、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連が軟調。先週末に崩れた丸紅<8002>、三井物産<8031>、三菱商事<8058>などの商社株も下落。エムアップHD<3661>、SREHD<2980>、ANYCOLOR<5032>、ラクス<3923>、オプティム<3694>、Appier<4180>のグロース株の下落率の大きさが全体的に目立った。東証スタンダードから東証プライムへと市場変更したライフドリンクC<2585>は売出株の受渡期日に伴う需給悪化が嫌気されて大きく下落。東証スタンダードでは今期計画が失望された日本オラクル<4716>が大幅安となった。 一方、産業革新投資機構の買収が伝わったJSR<4185>がストップ高比例配分となり、本一件を受けた買収への思惑から東京応化<4186>、大阪有機<4187>が急伸し、トリケミカル<4369>、ADEKA<4401>、フジミインコーポ<5384>、住友ベークライト<4203>など半導体部材関連の銘柄が軒並み高、信越化学<4063>、SUMCO<3436>、レゾナックHD<4004>、新光電工<6967>、ニコン<7731>など時価総額の大きい関連株でも大幅高が目立った。また、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運が大きく上昇したほか、神戸製鋼所<5406>、INPEX<1605>、コマツ<6301>、安川電機<6506>、住友化学<4005>、三菱ケミカル<4188>など景気敏感株が堅調だった。決算が好感されたツルハHD<3391>は大幅高となり、味の素<2802>、イオン<8267>、JT<2914>などディフェンシブの一角も上昇。値上げを発表したOLC<4661>も買われた。 <YN> 2023/06/26 15:33 相場概況 日経平均は大幅続落、需給悪化を意識した売りが加速 *15:29JST 日経平均は大幅続落、需給悪化を意識した売りが加速 日経平均は大幅続落。22日の米株式市場でダウ平均は4.81ドル安と小幅に4日続落。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が2日目の議会証言で年内2回の追加利上げが適切になる可能性を繰り返し、売りが先行。一方、根強い人工知能(AI)技術革新への期待感からハイテクの押し目買いが下支えした。ナスダック総合指数は概ね終日堅調に推移し、+0.95%と4日ぶり反発。米株高を受けて日経平均は193.47円高からスタート。しかし、月末にかけて年金基金のリバランス(資産配分の調整)目的の売りが意識されるなか、前場中ごろから売りが加速すると一気に33000円を割り込んだ。後場も売りが止まらず、一時32575.56円(689.32円安)まで下落。一方、短期的な突っ込み警戒感や為替の円安を拠り所に下げ渋ると引けにかけてはやや下げ幅を縮めたが、押し目買いは限られた。 大引けの日経平均は前日比483.34円安の32781.54円となった。東証プライム市場の売買高は15億8845万株、売買代金は4兆4312億円だった。セクターでは卸売、非鉄金属、輸送用機器が下落率上位に並んだ一方、電気・ガス、食料品のみが上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の79%、対して値上がり銘柄は18%だった。 個別では、前日ストップ安まで売られたソシオネクスト<6526>が乱高下の末に続落。序盤は堅調だったアドバンテスト<6857>やディスコ<6146>の半導体株も小幅ながら下落となった。これまで強かった三菱商事<8058>、丸紅<8002>、三井物産<8031>の商社は軒並み大幅安。ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>、信越化学<4063>の値がさ株のほか、神戸製鋼所<5406>、住友鉱山<5713>、コマツ<6301>、INPEX<1605>、三菱UFJ<8306>、デンソー<6902>、川崎重工<7012>の景気敏感株、TDK<6762>、イビデン<4062>、ファナック<6954>などのハイテク株が全般安い。インフォマート<2492>、ベイカレント<6532>、インソース<6200>のグロース株は大幅安となった。 一方、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>の半導体株の一角が上昇。7&I-HD<3382>、エーザイ<4523>、JAL<9201>、JR東日本<9020>などディフェンシブ系の一角は堅調。柏崎刈羽原発の再稼働を巡る報道を受けて東京電力HD<9501>が大幅高となり、九州電力<9508>は目標株価引き上げが材料視された。力の源HD<3561>は国内証券の新規買い推奨が手掛かりとされ急伸した。東証スタンダード市場では、中期軽経営計画を発表したSHINKO<7120>が大幅に上昇した。 <YN> 2023/06/23 15:29 相場概況 日経平均は3日ぶり反落、ハイテク売りの加速で後場崩れる *15:28JST 日経平均は3日ぶり反落、ハイテク売りの加速で後場崩れる 日経平均は3日ぶり反落。21日の米株式市場でダウ平均は102.35ドル安と3日続落。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が下院での議会証言で年内の追加利上げの必要性を再表明したことが嫌気された。また、金利先高観に伴うハイテク売りが全体の重しになった。ナスダック総合指数は-1.20%と3日続落、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は-2.68%と大幅に4日続落した。米株安を受けて日経平均は137.13円安からスタート。一方、海外投資家や買い遅れた投資家による押し目買いで日経平均は即座に下げ渋ると前場は前日終値を挟んだ一進一退となった。しかし、午後中ごろからは指数寄与度の大きいハイテク・グロース株を中心に一段と売りが広がり、日経平均は終盤にかけて下げ幅を広げる展開となった。 大引けの日経平均は前日比310.26円安の33264.88円となった。東証プライム市場の売買高は14億5273万株、売買代金は4兆941億円だった。セクターでは電気機器、精密機器、機械が下落率上位に並んだ一方、その他金融、銀行、卸売が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の53%、対して値上がり銘柄は44%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>、ルネサス<6723>、ディスコ<6146>の半導体株が軒並み大幅安、ソシオネクスト<6526>はレーティング格下げもありストップ安まで売られた。ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、SMC<6273>、ファナック<6954>の値がさ株や、ニデック<6594>、TDK<6762>、村田製<6981>、イビデン<4062>などハイテクも全般下落。ネットプロHD<7383>、ANYCOLOR<5032>などグロース株の一角も大きく売られた。 一方、景気敏感株が全般買い優勢で、三菱UFJ<8306>、みずほFG<8411>の銀行、東京海上HD<8766>、SOMPO<8630>の保険、オリックス<8591>、三菱HCキャピタル<8593>の金融、三菱商事<8058>、丸紅<8002>、伊藤忠<8001>の商社、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業、三菱マテリアル<5711>、DOWA<5714>の非鉄金属などが高い。高浜原発の再稼働時期が決定したと発表した関西電力<9503>、目標株価が引き上げられた三井ハイテック<6966>は上昇。業績予想を上方修正したテスHD<5074>、自社株買いを発表したインフォマート<2492>は急伸。米ブラックロックなどが暗号資産(仮想通貨)のビットコイン現物投資型の上場投資信託(ETF)を米国で上場申請するとの報道を契機に足元でビットコイン価格が上昇していることを手掛かりにマネックスG<8698>、セレス<3696>などが大幅高となった。 <YN> 2023/06/22 15:28 相場概況 日経平均は続伸、米株安を横目に朝安後に切り返す強さ *15:36JST 日経平均は続伸、米株安を横目に朝安後に切り返す強さ 日経平均は続伸。20日の米株式市場でダウ平均は245.25ドル安と続落。5月住宅着工件数が予想を上回り、年内の利上げ再開に対する懸念が台頭。中国人民銀行による利下げが世界経済の減速懸念を強めたことも重しとなった。ナスダック総合指数は-0.16%と小幅続落。米株安を引き継いで日経平均は188.28円安からスタート。一方、時間外取引のナスダック100先物が上昇するなか、日経平均は早々に切り返すと即座にプラス圏に浮上。中盤はもみ合いが続いていたが、前引けにかけては再び騰勢を強め、33500円の節目を超えた。後場はさらに騰勢を強めて午後中ごろには33657.87円(268.96円高)とこの日の高値を付けた。一方、今晩に予定されているパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言を前に大引けにかけては失速したが、33500円台は維持して終えた。 大引けの日経平均は前日比186.23円高の33575.14円となった。東証プライム市場の売買高は13億860万株、売買代金は3兆8945億円だった。セクターでは空運、保険、鉄鋼が上昇率上位に並んだ一方、医薬品、精密機器、その他製品が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の61%、対して値下がり銘柄は35%だった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、ソシオネクスト<6526>、SMC<6273>、芝浦メカ<6590>、などのハイテク株の一角が高い。日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>の鉄鋼、前日に報道を受けて急落した東京海上HD<8766>、SOMPO<8630>の保険も大きく上昇。国内証券の新規買い推奨を受けたJAL<9201>が大きく上昇し、ANAHD<9202>も大幅高。本日引け後に発表される5月訪日外客数を期待した先回り買いで、JR西日本<9021>、三越伊勢丹HD<3099>、マツキヨココカラ<3088>、共立メンテ<9616>、資生堂<4911>などインバウンド関連が総じて強い動きとなった。資生堂はレーティング格上げも材料視されたようだ。 高水準の自社株買いを発表したコニシ<4956>、新規事業に関するリリースが材料視された雪国まいたけ<1375>、ジャパンネットたかたと業務提携したネットプロHD<7383>、ブラックロック・ジャパンの大量保有が判明したレノバ<9519>、レーティング格上げが確認されたイーギャランティ<8771>、月次動向が手掛かりとなったフリュー<6238>などは大幅高となった。 一方、トヨタ自<7203>のほか、信越化学<4063>、ソニーG<6758>、ルネサス<6723>、HOYA<7741>、リクルートHD<6098>、村田製<6981>など主力処で値がさ株やハイテクの一角が軟調。暴力団排除条例に基づく勧告を受けた三栄建築設計<3228>は大幅に下落。値下がり率上位にはLITALICO<7366>、Appier<4180>、JMDC<4483>などのグロース株が並んだ。東証スタンダード市場ではレーティング格下げが確認された東映アニメーション<4816>が大きく下落した。 <YN> 2023/06/21 15:36 相場概況 日経平均は反発、午前の軟調から一転して引けにかけプラス転換 *15:26JST 日経平均は反発、午前の軟調から一転して引けにかけプラス転換 日経平均は反発。19日の米株式市場はジューンティーンスの祝日に伴い休場。欧州株式市場では独DAXが-0.95%、英FTSE100が-0.70%、仏CAC40が-1.00%と全般下落。期待された中国の景気刺激策が発表されなかったことに伴う失望感や利上げ長期化観測の高まりが重しになった。欧州株安を受けて日経平均は100.85円安からスタート。手掛かり材料難のなか、為替の円安進行を支えに前日終値を挟んだ一進一退が続いていたが、前場中ごろから円安が一服するに伴い、下げ足を速め、一時33089.02円(281.4円安)まで下落。中国人民銀行が最優遇貸出金利を引き下げたことが景況感の悪化を想起させ売りを誘発したとの指摘が聞かれた。一方、後場は再び円安が進むなか緩やかに下げ幅を縮め、大引けにかけては買い戻しが強まり、日経平均はプラス圏に浮上して終えた。 大引けの日経平均は前日比18.49円高の33388.91円となった。東証プライム市場の売買高は13億1827万株、売買代金は3兆8953億円だった。セクターでは卸売、金属製品、海運が上昇率上位に並んだ一方、保険、鉄鋼、電気・ガスが下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の42%、対して値下がり銘柄は53%だった。 個別では、米著名投資家ウォーレン・バフェット氏の追加投資が判明した商社株が軒並み買われ、三井物産<8031>、三菱商事<8058>、丸紅<8002>などが大きく上昇。ソシオネクスト<6526>が急伸し、アドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>、ディスコ<6146>など半導体が大幅高。ソフトバンクG<9984>も強い動き。前日ストップ高となったANYCOLOR<5032>や連日でストップ高を演じていたさくらインターネット<3778>は本日も急伸。材料処では、独企業とパワー半導体の長期供給契約を締結したローム<6963>が高い。高水準の自社株買いを発表した図研<6947>は急伸。製品開発に関するリリースを材料にジャパンディスプレイ<6740>も大きく上昇した。カチタス<8919>はレーティング格上げが材料視された。 一方、みずほFG<8411>、三井住友<8316>の銀行、日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>の鉄鋼、住友鉱山<5713>、三菱マテリアル<5711>の非鉄金属、トヨタ自<7203>、ホンダ<7267>の輸送用機器、コマツ<6301>、クボタ<6326>の建機など景気敏感株のほか、ファナック<6954>、ダイキン<6367>、HOYA<7741>などの値がさ株の一角が下落。リクルートHD<6098>、SHIFT<3697>などグロース株も総じて安い。企業向けの火災保険料を事前に調整していた疑いに関する報道を受け、東京海上HD<8766>、SOMPO<8630>、MA&AD<8725>の保険が大幅安。三井金属<5706>、ファイバーG<9450>はレーティングの格下げ、SCSK<9719>は目標株価の引き下げでそれぞれ下落。ほか、Sansan<4443>、マネーフォワード<3994>、インフォマート<2492>、インソース<6200>などグロース株が東証プライム市場の値下がり率上位に多く並んだ。 <YN> 2023/06/20 15:26 相場概況 日経平均は反落、円安で買い先行するも後場は高値警戒の売りかさむ *15:30JST 日経平均は反落、円安で買い先行するも後場は高値警戒の売りかさむ 日経平均は反落。先週末16日の米株式市場でNYダウは反落。利上げサイクル終了期待から寄り付き後は上昇したが、連邦準備制度理事会(FRB)の数人の高官が追加利上げの必要性を繰り返したため、下落に転じた。また、3つのデリバティブ取引の決済期日が重なるトリプルウィッチングであったことに加え、連休を控えた手仕舞い売りが出て、下げ幅を拡大した。米株式相場は軟調だったが、今日の東京市場はやや買いが先行した。朝方、外為市場で1ドル=141円80銭台と先週末16日15時頃と比べ1円10銭ほど円安・ドル高に振れたことなどが輸出株などの株価を支え、日経平均は62.61円高でスタートしたが、取引開始後は利益確定の売りが出て、日経平均は下げに転じた。その後、一時、再び上げに転じる場面があったが、後場は円安・ドル高が一服したこともあり、高値警戒の売りがかさみ、日経平均は下げ幅を拡大した。大引けの日経平均は前日比335.66円安の33370.42円となった。東証プライムの売買高は13億1368万株、売買代金は3兆6722億円だった。セクターでは非鉄金属、輸送用機器、鉱業などが下落。一方、銀行業、パルプ・紙、水産・農林業などが上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の38%、対して値上がり銘柄は58%となった。個別では、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、スクリーンHD<7735>、川崎船<9107>、トヨタ<7203>、ソフトバンクG<9984>、ディスコ<6146>、三菱電<6503>、OLC<4661>、ルネサス<6723>、ホンダ<7267>、JAL<9201>が安く、郵船<9101>など海運株、三井金<5706>など非鉄株、東エレク<8035>など半導体関連株が下げた。個別の材料では、23年12月期営業利益を下方修正したツバキナカシマ<6464>、24年3月期業績と配当予想を下方修正したトーメンデバ<2737>、東証スタンダードでは、23年4月期営業利益が0.6%減となったサンオータス<7623>が軟調な展開となった。一方、ANYCOLOR<5032>、スクエニHD<9684>、芝浦<6590>、ニデック<6594>、三井住友<8316>、ゆうちょ銀行<7182>、武田薬<4502>、三菱重<7011>、みずほ<8411>が高く、東京海上HD<8766>など保険株、東ガス<9531>などガス株、出光興産<5019>など石油株が上げた。個別の材料では、経産省によるスパコン経費補助が引き続き手掛かりとなったさくらインターネット<3778>、事業戦略に係る重要な経営指標と株主還元方針を発表したジーテクト<5970>、発行済株式数の1.3%の自社株消却を発表したBEENOS<3328>、航空機の長期需要が増加しているとの報道が手掛かりとなったジャムコ<7408>、東証スタンダードでは、システム開発・ネットワーク構築企業を子会社化すると発表したトレードワークス<3997>、東証グロースでは、24年3月期業績予想を上方修正したポート<7047>、凸版印刷の音声翻訳ソリューションサービスにオンライン接客システム機能を提供すると発表したピアズ<7066>が買われた。 <SK> 2023/06/19 15:30 相場概況 日経平均は反発、衆院解散への期待剥落も日銀現状維持で切り返す *15:30JST 日経平均は反発、衆院解散への期待剥落も日銀現状維持で切り返す 日経平均は反発。15日の米株式市場でダウ平均は428.73ドル高と大幅反発。長期金利の低下が安心感を誘い、買いが再燃。また、新規失業保険申請件数の予想以上の増加を受けて連邦準備制度理事会(FRB)の利上げサイクルの終了が近いとの期待も相場を後押しした。ナスダック総合指数は+1.14%と6日続伸。一方、昨晩に岸田文雄首相が今国会会期中の衆議院解散を見送る考えを表明したことが失望感を誘い、日経平均は86.34円安と下落スタート。昼頃に日銀金融政策決定会合の結果公表を控えるなか、押し目買いは手控えられ、前引けまで軟調な展開が続いた。一方、前引け後に日銀の政策現状維持が伝わると、あく抜け感から午後は上昇に転じた。引けにかけては騰勢を強め、終盤に33772.76円(287.27円高)まで上値を伸ばした。 大引けの日経平均は前日比16.93円安の33485.49円となった。東証プライム市場の売買高は15億6906万株、売買代金は4兆3825億円だった。セクターでは医薬品、小売、パルプ・紙が下落率上位に並んだ一方、証券・商品先物取引、海運、その他金融が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の55%、対して値上がり銘柄は41%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>の半導体、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、ニデック<6594>、信越化学<4063>の値がさ株のほか、三井物産<8031>、三菱商事<8058>、丸紅<8002>の商社、エーザイ<4523>、中外製薬<4519>、アステラス製薬<4503>の医薬品、資生堂<4911>、花王<4452>の化学、JAL<9201>、ANAHD<9202>の空運、ヤクルト本社<2267>、キッコーマン<2801>、東洋水産<2875>の食料品などが大きく上昇。 エイチ・アイ・エス<9603>、パーク24<4666>など一昨日決算を発表したばかりの銘柄が買われ、前日ストップ高比例配分となったMSOL<7033>は本日もストップ高まで買われた。自社株買いを発表したキヤノン<7751>とニーズウェル<3992>が大幅高となり、レーティングが引き上げられたレゾナックHD<4004>も上昇。生成AI関連として、さくらインターネット<3778>、Appier<4180>などが急伸したほか、チェンジHD<3962>、シンプレクスHD<4373>、サイボウズ<4776>など中小型グロース株の上昇が目立った。 一方、日銀の政策現状維持を受けて三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほFG<8411>の銀行が軟調。半導体ではソシオネクスト<6526>が利益確定売りで下落し、村田製<6981>、三井ハイテック<6966>、新光電工<6967>などのハイテクの一角、ソニーG<6758>、HOYA<7741>の値がさ株の一角も下落。ホンダ<7267>、マツダ<7261>の輸送用機器、郵船<9101>、川崎汽船<9107>の海運、コマツ<6301>、竹内製作所<6432>の建機、三菱マテリアル<5711>、DOWA<5714>の非鉄金属、三菱重工<7011>、IHI<7013>の防衛関連など、景気敏感株を中心とした銘柄も下落した。東証プライム市場の銘柄ではANYCOLOR<5032>が大幅安で値下がり率上位に顔を出した。 <YN> 2023/06/16 15:30 相場概況 日経平均は5日ぶり小反落、後場一段高も買い疲れ感が台頭 *15:37JST 日経平均は5日ぶり小反落、後場一段高も買い疲れ感が台頭 日経平均は5日ぶり小反落。14日の米株式市場でダウ平均は232.79ドル安と7日ぶり反落。連邦公開市場委員会(FOMC)では予想通り政策金利が据え置かれたが、声明や見通しが想定以上にタカ派だったため一時売りが膨らんだ。ただ、パウエル議長が追加利上げを明確化しなかったことで下げ止まり、終盤にかけては下げ幅を縮小。ナスダック総合指数は+0.39%と5日続伸。ダウ平均の下落を受け、日経平均は8.73円安からスタート。ただ、海外投資家の旺盛な買い意欲が下値を支え、日経平均は前日終値を挟んだ一進一退が続いた。一方、野党が内閣不信任案を明日にも提出する方向と伝わると、解散を巡る思惑から午後は上げ幅を拡大してスタート、一時33767.13円(264.71円高)まで上昇した。しかし、徐々に買い疲れ感が出てくると、終盤にかけては売りが膨らみ、結局マイナス圏に沈んで終えた。 大引けの日経平均は前日比16.93円安の33485.49円となった。東証プライム市場の売買高は15億6906万株、売買代金は4兆3825億円だった。セクターでは医薬品、小売、パルプ・紙が下落率上位に並んだ一方、証券・商品先物取引、海運、その他金融が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の55%、対して値上がり銘柄は41%だった。 個別では、ソシオネクスト<6526>、東エレク<8035>、ディスコ<6146>の半導体が大幅高。ローム<6963>、イビデン<4062>、ニデック<6594>、TDK<6762>などハイテクの一角も高い。ほか、三井物産<8031>、三菱商事<8058>、丸紅<8002>の商社が続伸し、SOMPO<8630>、東京海上HD<8766>の保険、野村HD<8604>、大和証券G本社<8601>の証券が大きく上昇。今週軟調だった郵船<9101>、商船三井<9104>の海運も高い。レーティングが引き上げられたクボタ<6326>、三菱地所<8802>は大きく上昇。決算や上方修正など業績絡みの材料でLink-U<4446>、Hamee<3134>が急伸し、MSOL<7033>はストップ高比例配分となった。 一方、レーザーテック<6920>、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>、信越化学<4063>などが下落。エーザイ<4523>、第一三共<4568>の医薬品は大幅に続落し、ホンダ<7267>、日産自<7201>、三菱自動車<7211>の自動車の一角が安い。ほか、楽天G<4755>、富士通<6702>、7&I-HD<3382>などが大きめの下落。決算を受けてブラス<2424>が急落し、東京ベース<3415>はストップ安となった。パーク24<4666>は通期計画を上方修正も出尽くし感から朝高後は売りに押された。 <YN> 2023/06/15 15:37 相場概況 日経平均は大幅に4日続伸、衆院解散への思惑で33500円乗せ *15:25JST 日経平均は大幅に4日続伸、衆院解散への思惑で33500円乗せ 日経平均は大幅に4日続伸。13日の米株式市場でダウ平均は145.79ドル高と6日続伸。5月消費者物価指数(CPI)の改善で6月連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ休止期待が一段と強まり、買いが先行。中国が景気刺激策を検討しているとの報道も投資家心理を上向かせた。ナスダック総合指数は+0.82%と4日続伸。米株高に加え、為替の円安も追い風に日経平均は312.82円高からスタート。午前は節目の33500円を前に利益確定売りが上値を抑えたが、大きく崩れることはなく、高値圏での一進一退が続いた。一方、午後に入ると騰勢を強める展開となり、後場終盤に33665.52円(646.87円高)まで上げ幅を拡大した。一部報道を受けて衆院解散への思惑が高まり、買いに弾みがついたようだ。 大引けの日経平均は前日比483.77円高の33502.42円となった。東証プライム市場の売買高は16億4811万株、売買代金は4兆7555億円だった。セクターでは輸送用機器、鉄鋼、非鉄金属が上昇率上位に並んだ一方、医薬品、電気・ガスのみが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の65%、対して値下がり銘柄は32%だった。 個別では、為替の円安を追い風にトヨタ自<7203>、ホンダ<7267>、日産自<7201>の輸送用機器が軒並み高。中国当局が景気刺激策を拡大させる方向に傾いているとの報道で日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼、住友鉱山<5713>、三井金属<5706>の非鉄金属、コマツ<6301>、日立建機<6305>の建機、三井物産<8031>、三菱商事<8058>の商社、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>の銀行、三菱重工<7011>、川崎重工<7012>、IHI<7013>の重厚長大産業など景気敏感セクターが大きく上昇。業績予想を上方修正したトルク<8077>、自社株買いを発表したアイティフォー<4743>、目標株価が引き上げられたAppier<4180>などは急伸した。 一方、半導体株が利益確定売りに押され、ソシオネクスト<6526>、アドバンテスト<6857>、スクリン<7735>などが軟調。東エレク<8035>はレーティング格下げが重しになったが、下げ渋った。三井ハイテック<6966>、新光電工<6967>のハイテクの一角が下落。ほか、第一三共<4568>、エーザイ<4523>などの医薬品や、東京電力HD<9501>、中国電力<9504>、東北電力<9506>などの電力・ガスの下落が目立ち、NTT<9432>、KDDI<9433>の通信も冴えず、リスクオン相場のなかディフェンシブ銘柄が総じて軟調だった。 <YN> 2023/06/14 15:25 相場概況 日経平均は大幅に3日続伸、大台33000円乗せのまま終える *15:28JST 日経平均は大幅に3日続伸、大台33000円乗せのまま終える 日経平均は大幅に3日続伸。12日の米株式市場でダウ平均は189.55ドル高と5日続伸。今晩発表予定の5月消費者物価指数(CPI)の改善期待から買いが先行。今晩から開催される連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ停止の思惑も強く、終盤にかけて上げ幅を拡大した。ナスダック総合指数は+1.52%、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は+3.31%とそれぞれ3日続伸。米株高を引き継いだ日経平均は半導体などハイテク株を中心に買いが膨らむなか、234.95円高からスタート。前場の間に一時33000円手前まで上げ幅を拡大したが、心理的な節目を前にいったんは騰勢が一服。一方、午後に入ると今晩の岸田首相の会見に対する思惑的な買いも強まり、日経平均は節目を突破して33127.36円(693.36円高)まで上値を伸ばした。その後も33000円台を維持した底堅い基調が続いた。 大引けの日経平均は前日比584.65円高の33018.65円となった。東証プライム市場の売買高は14億1346万株、売買代金は4兆1489億円だった。セクターでは輸送用機器、卸売、電気機器が上昇率上位に並んだ一方、パルプ・紙、電気・ガス、海運が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の58%、対して値上がり銘柄は38%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、ルネサス<6723>などの半導体関連が軒並み高で、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、ソシオネクスト<6526>は目標株価引き上げもあり急伸。イビデン<4062>、新光電工<6967>、三井ハイテック<6966>、ローム<6963>などハイテクも全般高い。ファーストリテ<9983>、信越化学<4063>、ダイキン<6367>の値がさ株、丸紅<8002>、三菱商事<8058>の商社、クボタ<6326>、コマツ<6301>の建機、マツダ<7261>、日産自<7201>、デンソー<6902>の輸送用機器なども大幅高。トヨタ自<7203>は全固体電池を搭載した電気自動車(EV)の投入計画が好感された。ほか、メルカリ<4385>やベイカレント<6532>のグロース株が高い。 ソフトバンクG<9984>は米Open AI社の経営者との面会報道を手掛かりに急伸。決算や上方修正など業績関連ではアクシージア<4936>、萩原工業<7856>、トーホー<8142>が急騰。高水準の自社株買いと配当方針の変更を発表したセイノーHD<9076>はストップ高比例配分となった。東証プライム市場の値上がり率上位にはソシオネクスト、マクニカHD<3132>などがランクイン。三桜工業<6584>は全個体電池関連として人気化した。 一方、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運は続落。外資証券による原油価格見通しの引き下げを受けて石油資源開発<1662>、コスモエネHD<5021>が軟調。月次動向を受けてMonotaRO<3064>は大きく下落。ほか、決算絡みでアセンテック<3565>、グッドコムアセット<3475>、鎌倉新書<6184>、ラクーンHD<3031>などが大幅安となった。 <YN> 2023/06/13 15:28 相場概況 日経平均は続伸、堅調な米株式相場支えに底堅く推移 *15:35JST 日経平均は続伸、堅調な米株式相場支えに底堅く推移 日経平均は続伸。先週末9日の米株式市場でNYダウは4日続伸。連邦公開市場委員会(FOMC)を控え動きづらい展開だったが、寄り付き後はハイテク株の買いに支えられ堅調に推移。一方、ダウ平均は前日まで3日続伸しており、利益確定の売りで一時マイナスに転じる場面もあった。ナスダック指数は上げ幅を縮めるも好材料が出た銘柄を中心に買いが続いた。堅調な米株式相場が支えとなり、今日の東京市場は買いが先行し、日経平均は前場は高値圏で底堅く推移した。一方、東京市場は引き続き高値警戒感が強いことに加え、今週は5月の米消費者物価指数(CPI)発表や米連邦公開市場委員会(FOMC)など、重要イベントが目白押しで、これらに対する警戒感もあり、日経平均は後場に入り一時、急速に伸び悩むなど、値動きが荒くなる場面もあったが、下値は堅かった。大引けの日経平均は前日比168.83円高の32434.00円となった。東証プライムの売買高は11億6233万株、売買代金は3兆422億円だった。セクターでは精密機器、医薬品、パルプ・紙などが上昇。一方、海運業、銀行業、鉱業などが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の78%、対して値下がり銘柄は18%となった。個別では、メルカリ<4385>、ソシオネクスト<6526>、ANYCOLOR<5032>、三菱重<7011>、リクルートHD<6098>、ニデック<6594>、アドバンテスト<6857>、SMC<6273>、キーエンス<6861>、ソフトバンクG<9984>、HOYA<7741>、ルネサス<6723>、楽天グループ<4755>が高く、中外薬<4519>など薬品株、オークマ<6103>など機械株が上げた。個別の材料では、24年4月期営業利益が55.1%増予想で株主優待制度の導入を発表したHEROZ<4382>、第3四半期累計の営業利益が44.3%増で自社株買いを発表した日駐<2353>、営業利益が前期26.6%増・今期24.8%増予想と発表したフリービット<3843>、上半期営業利益が27.5%増となったトビラシステムズ<4441>、上半期業績予想を上方修正したシーイーシー<9692>、23年7月期業績と配当予想を上方修正した鳥貴族HD<3193>、23年10月期配当予想を上方修正したクミアイ化<4996>、配当方針の変更を発表した日神GHD<8881>、第1四半期の受注工事高・受注残高が過去最高となったベステラ<1433>が買われた。一方、東電力HD<9501>、積水ハウス<1928>、OLC<4661>、ファーストリテ<9983>、みずほ<8411>が安く、郵船<9101>など海運株、神戸鋼<5406>など鉄鋼株が下げた。個別の材料では、第1四半期営業利益が58.0%減となったポールHD<3657>、第4四半期の3ヵ月の営業損益が0.54億円の赤字となったgumi<3903>、新株予約権の発行で約72億円を調達すると発表したマース<6419>が軟調な展開となった。 <SK> 2023/06/12 15:35

ニュースカテゴリ