相場概況ニュース一覧
相場概況
日経平均は3日ぶり大幅反発、メジャーSQ通過の安心感で買い戻し
*15:28JST 日経平均は3日ぶり大幅反発、メジャーSQ通過の安心感で買い戻し
日経平均は3日ぶり大幅反発。8日の米株式市場でダウ平均は168.59ドル高と3日続伸。新規失業保険申請件数が予想を上回る増加となり、労働市場の軟化が示唆された。金融引き締め長期化への懸念が和らぎ、長期金利が低下するなかハイテク株を中心に買い戻しが入った。ナスダック総合指数は+1.01%と反発。米株高を引き継いで日経平均は286.11円高からスタート。株価指数先物・オプション6月限の特別清算指数算出(メジャーSQ)に伴い、序盤は売り買いが交錯したが、早い段階で強含むと、一気に600円近くまで上げ幅を拡大した。ただ、その後は上値が重く、32000円台での一進一退が継続。一方、後場に入ると為替の円安とともに再び騰勢を強めた。一時弱含んだが、大引けにかけては盛り返し、32304.04円(662.77円高)とこの日の高値を更新した。SQ確定値は32018.38円。 大引けの日経平均は前日比272.47円安の31641.27円となった。東証プライム市場の売買高は13億4214万株、売買代金は3兆7169億円だった。セクターでは精密機器、情報・通信、その他製品が下落率上位に並んだ一方、海運、電気・ガス、石油・石炭製品が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の69%、対して値上がり銘柄は27%だった。 個別では、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>、ソニーG<6758>、任天堂<7974>、ファナック<6954>、キーエンス<6861>など値がさ株が大きく上昇。ファーストリテは外資証券の目標株価引き上げも寄与した。三井物産<8031>、三菱商事<8058>、丸紅<8002>の商社や、エーザイ<4523>、第一三共<4568>、アステラス製薬<4503>の医薬品も揃って大幅高。ほか、ソシオネクスト<6526>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>、スクリン<7735>の半導体、トヨタ自<7203>、ホンダ<7267>、マツダ<7261>、デンソー<6902>の自動車関連、日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>の鉄鋼などが高い。業績・配当予想を上方修正したメディアス<3154>、好決算が評価されたアルトナー<2163>、Bガレージ<3180>などは急伸した。 一方、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運のほか、ソフトバンクG<9984>、三菱重工<7011>、川崎重工<7012>、JR東海<9022>、JR東日本<9020>が軟調。決算を受けてアイモバイル<6535>、シルバーライフ<9262>は大幅安。積水ハウス<1928>も決算を受けて売られたが、米国戸建受注の回復傾向などが評価されて下げ渋った。東証スタンダード市場では、第1四半期が大幅減益となったストリーム<3071>、業績予想を下方修正したアルチザ<6778>、大幅減益決算や減配が嫌気されたミライアル<4238>などが大きく下落した。
<YN>
2023/06/09 15:28
相場概況
日経平均は続落、メジャーSQ前に短期筋の売り加速
*15:29JST 日経平均は続落、メジャーSQ前に短期筋の売り加速
日経平均は続落。7日の米株式市場でダウ平均は91.74ドル高と続伸。目新しい材料がないなか、前日に続き医薬品などディフェンシブ銘柄が売られた一方、出遅れ感のあった景気敏感株の買いが目立った。一方、大型ハイテク株が総じて売られ、ナスダック総合指数は-1.29%と反落。米ハイテク株安を受けて日経平均は35.95円安からスタート。下げ渋って一時は32000円を回復する場面があったが、値がさ株を中心に売りが強まるなか、前引けにかけては再び失速し、32000円を割り込んだ。午後は短期筋の売りが加速し、一段安で始まると31500円を割れる場面が見られた。一方、大引けにかけては買い戻しが入り、下げ幅を縮めた。 大引けの日経平均は前日比272.47円安の31641.27円となった。東証プライム市場の売買高は13億4214万株、売買代金は3兆7169億円だった。セクターでは精密機器、情報・通信、その他製品が下落率上位に並んだ一方、海運、電気・ガス、石油・石炭製品が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の69%、対して値上がり銘柄は27%だった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、キーエンス<6861>、ソニーG<6758>、信越化学<4063>の日経平均寄与度上位の銘柄のほか、ファナック<6954>、安川電機<6506>、ニデック<6594>、太陽誘電<6976>のハイテク関連が大きく下落。ギフティ<4449>、SHIFT<3697>、ベイカレント<6532>などグロース(成長)株の下落が特に目立った。ラウンドワン<4680>は月次動向が嫌気されて急落。カプコン<9697>は新作ゲームの販売動向を受けて出尽くし感が先行、レーティング引き下げもあり大きく下落。HOYA<7741>もレーティング格下げを受けて大幅安となった。 一方、ルネサス<6723>、ディスコ<6146>の半導体の一角は買われ、川崎汽船<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>の海運、ほか、JR東海<9022>、JR西日本<9021>の陸運、東京電力HD<9501>、九州電力<9508>、関西電力<9503>などの電力大手が揃って大きく上昇。三井住友<8316>、みずほFG<8411>の銀行、丸紅<8002>、双日<2768>の商社、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業、コマツ<6301>、日立建機<6305>の建機、など景気敏感株が堅調。神戸製鋼所<5406>はレーティング格上げを受けて大幅高。エーザイ<4523>はアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」が近く米当局の完全承認を得る可能性が高いとの報道を受けて急伸。アイル<3854>は好決算が評価されて大幅高。シュッピン<3179>は月次動向が材料視された。業績・配当予想を上方修正した巴工業<6309>はストップ高比例配分となった。
<YN>
2023/06/08 15:29
相場概況
日経平均は5日ぶり大幅反落、メジャーSQ前に乱高下の展開
*15:51JST 日経平均は5日ぶり大幅反落、メジャーSQ前に乱高下の展開
日経平均は5日ぶり大幅反落。6日の米株式市場でダウ平均は10.42ドル高と小反発。来週に連邦公開市場委員会(FOMC)を控えるなか、終日動意に乏しい展開。ヘルスケアなどのディフェンシブ銘柄を中心に売りが出た一方、景気敏感株やこれまで売られていた地銀株に買いが入り、相場を支えた。ナスダック総合指数は+0.35%と反発。米株高を引き継いで日経平均は112円高からスタート。序盤は買いが先行し一時200円超上昇したが、その後早い段階で急失速、幅広い銘柄に売りが出るなか、為替の円高とともに値を崩し、一時32000円割れ。突っ込み警戒感から下げ渋ると午後は買い戻しが先行したが、大引けにかけて再び値崩れし、32000円を割り込んで終えた。植田日銀総裁から日銀が保有するETF(上場投資信託)の処分についての発言があり、アルゴリズム取引が作動したとの指摘が聞かれた。 大引けの日経平均は前日比593.04円安の31913.74円となった。東証プライム市場の売買高は16億8794万株、売買代金は4兆6521億円だった。セクターでは機械、電気機器、医薬品が下落率上位に並んだ一方、ゴム製品のみが上昇となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の69%、対して値上がり銘柄は27%だった。 個別では、台湾積体電路製造(TSMC)の設備投資が計画レンジ下限近くになる見込みとの報道を受け、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>、ソシオネクスト<6526>など半導体株が軒並み下落。キーエンス<6861>、ダイキン<6367>、信越化学<4063>の値がさ株も大きく下落。村田製<6981>、新光電工<6967>、ローム<6963>のハイテクも全般軟調だった。 一方、川崎重工<7012>、IHI<7013>が大幅高。岩谷産業<8088>は水素関連として物色が続く展開で急伸。トクヤマ<4043>は水電解装置に関する一部報道や証券会社の目標株価引き上げが材料視された。JNSHD<3627>、CIJ<4826>、ユーザーローカル<3984>、RPAHD<6572>など人工知能(AI)関連が賑わっており、東証プライム市場の値上がり率上位に並んだ。TOYOTIRE<5105>、大塚商会<4768>、グリムス<3150>はレーティング格上げを受けて大きく上昇。クミアイ化学<4996>は業績予想の上方修正で買われた。
<YN>
2023/06/07 15:51
相場概況
日経平均は4日続伸、朝安後に急速反転で強さ見せる
*15:36JST 日経平均は4日続伸、朝安後に急速反転で強さ見せる
日経平均は4日続伸。5日の米株式市場でダウ平均は199.9ドル安と3日ぶり反落。債務上限問題の解決や利上げ一時停止観測が下支えしたが、先週末の大幅高を受けた利益確定売りが優勢だった。5月ISM非製造業景気指数が予想外に悪化したことや米当局が大手銀の資本要件を引き上げることを検討しているとの報道も投資家心理を悪化させた。金利低下でナスダック総合指数は上昇して推移する場面もあったが、引けにかけて失速し、-0.08%と3日ぶり小反落。米株安や再び140円を割り込んだドル円を受け、日経平均は229.06円安からスタート。一時31933.87円(283.56円安)まで下落したが、その後は急速に切り返してプラス圏に浮上。中ごろに伸び悩む場面もあったが、前引けにかけては再び騰勢を強めた。午後は一段と上げ幅を広げる展開となり、取引終盤に32500円を超えた。 大引けの日経平均は前日比289.35円高の32506.78円となった。東証プライム市場の売買高は12億7105万株、売買代金は3兆4501億円だった。セクターでは卸売、鉱業、鉄鋼が上昇率上位に並んだ一方、銀行、海運、精密機器が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の51%、対して値下がり銘柄は45%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ディスコ<6146>など半導体の一角が上昇。三井物産<8031>、住友商事<8053>の商社、日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼、三菱重工<7011>、川崎重工<7012>、IHI<7013>の防衛関連は大幅高。INPEX<1605>、ENEOS<5020>など資源関連も高い。株式分割を発表したローム<6963>は年初来高値を更新。 高水準の自社株買いを発表した立花エレテック<8159>、第3四半期営業利益が通期計画を超過したファーマフーズ<2929>が急伸。子会社がマイクロソフトとのサービス連携を開始したJNSHD<3627>はストップ高。ほか、業績予想を上方修正した内田洋行<8057>、電気自動車(EV)関連設備の大型案件を受注した平田機工<6258>などが大きく上昇。ラクス<3923>は証券会社の目標株価引き上げが好感された。 一方、アドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>、SUMOCO<3436>の半導体株の一角が下落。イビデン<4062>、新光電工<6967>は米アップルによる最新チップの発表など、半導体の自社生産を警戒した米インテルの株価下落が影響したもよう。ほか、キーエンス<6861>、HOYA<7741>の値がさ株や、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>の銀行が下落。郵船<9101>、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>の海運も軟調だった。
<YN>
2023/06/06 15:36
相場概況
日経平均は大幅に3日続伸、イベント通過のあく抜け感や円安で32000円超え
*15:28JST 日経平均は大幅に3日続伸、イベント通過のあく抜け感や円安で32000円超え
日経平均は大幅に3日続伸。2日の米株式市場でダウ平均は701.19ドル高と大幅続伸。財政責任法案が上院で可決、債務不履行(デフォルト)が回避されたことで買いが先行。5月雇用統計は強弱入り混じる内容だったが、今月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ一時停止の予想を変更させるほどの内容ではないとの見方から相場を一段と押し上げた。ナスダック総合指数は+1.06%と続伸。米株高を引き継いで日経平均は339.9円高からスタート。再び140円台に乗せた円安・ドル高や中国による経済政策期待も手伝い、景気敏感株を中心に買いが加速。心理的な節目を前にもみ合う場面もあったが、値がさ株やハイテク株にも買いが入るなか、前場中ごろには32000円を突破。後場は一段と上値を伸ばす展開となり、高値引けとなった。 大引けの日経平均は前日比693.21円高の32217.43円となった。東証プライム市場の売買高は14億7600万株、売買代金は3兆8712億円だった。セクターでは機械、海運、繊維製品が上昇率上位に並んだ一方、電気・ガスのみが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の89%、対して値下がり銘柄は9%だった。 個別では、中国が不動産市場を支える新たな一連の措置を検討との報道を受け、コマツ<6301>、日立建機<6305>の建機関連、神戸製鋼所<5406>、JFEHD<5411>の鉄鋼、三井物産<8031>、三菱商事<8058>の商社のほか、安川電機<6506>、SMC<6273>などの中国売上比率の高い銘柄が軒並み高。ソニーG<6758>、信越化学<4063>の値がさ株、郵船<9101>、商船三井<9104>の海運も買われ、円安を追い風に三菱自動車<7211>、マツダ<7261>の自動車関連は急伸。 政府の水素供給網の整備に向けた方針を材料に岩谷産業<8088>、川崎重工<7012>も大きく上昇。「OPECプラス」による協調減産の2024年末までの延長およびサウジアラビアによる日量100万バレルの追加減産を受け、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>、コスモエネHD<5021>も高い。既存店売上高が好感されたファーストリテ<9983>も上昇。ソシオネクスト<6526>、アドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>などの半導体も強い動き。 一方、今期計画がサプライズに乏しかった北陸電力<9505>が大幅に下落し、東京電力HD<9501>も大幅安。楽天G<4755>、KDDI<9433>が軟調。既存店売上高のマイナス成長が嫌気されたニトリHD<9843>は下落。今期が減益見通しで市場予想を大幅に下振れたアインHD<9627>は東証プライム市場の値下がり率トップ。ほか、値下がり率上位にはピックルスHD<2935>、リニカル<2183>、F&LC<3563>などが並んだ。
<YN>
2023/06/05 15:28
相場概況
日経平均は大幅続伸、米株高や香港株高を支えに31500円超える
*15:31JST 日経平均は大幅続伸、米株高や香港株高を支えに31500円超える
日経平均は大幅続伸。1日の米株式市場でダウ平均は153.3ドル高と3日ぶり反発。財政責任法案が下院で可決されて警戒感が和らぐも、冴えない小売り決算が重しとなり、寄り付き後は軟調。一方、賃金指標の鈍化や高官発言を受けて6月の利上げ一時停止観測が高まると、ハイテク株の買い戻しが相場を下支した。ナスダック総合指数は+1.28%と反発。米株高を引き継いで日経平均は152.71円高からスタート。序盤は買いが先行したが、為替の円高が上値を抑え、31500円を手前に伸び悩んだ。ただ、香港ハンセン指数の大幅高が投資家心理を向上させ、前引けにかけて再び騰勢を強めると、午後は時間外取引のナスダック100先物の強含みも追い風に上げ幅を広げる展開が続き、心理的な節目を超えて週を終えた。 大引けの日経平均は前日比376.21円高の31524.22円となった。東証プライム市場の売買高は13億4221万株、売買代金は3兆5210億円だった。セクターではパルプ・紙、輸送用機器、不動産が上昇率上位に並んだ一方、海運、空運のみが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の90%、対して値下がり銘柄は8%だった。 個別では、ソフトバンクG<9984>やニデック<6594>を筆頭にキーエンス<6861>、パナソニックHD<6752>、日立製<6501>など主力の電気機器セクター株が大幅高。ダイキン<6367>、信越化学<4063>の値がさ株、三井物産<8031>、丸紅<8002>の商社も高い。ウクライナへの軍事支援を続ける米国が砲弾の増産に必要な火薬を日本企業から調達しようとしているとの一部報道から三菱重工<7011>、川崎重工<7012>、IHI<7013>の防衛関連も買われた。 T&DHD<8795>、東京海上HD<8766>の保険の上昇が目立ち、第一生命HD<8750>はレーティング格上げも寄与。目標株価引き上げを受けて三菱地所<8802>、住友不動産<8830>も大幅高。エーザイ<4523>はアルツハイマー病新薬の米国での普及を期待視させる報道で大きく上昇。東証プライム市場の値上がり率上位にはインソース<6200>、マネーフォワード<3994>、Sansan<4443>、メドレー<4480>、MSOL<7033>などグロース(成長)株が多くランクイン。メンバーズ<2130>は「Web3」領域の事業拡大が好感された。 一方、ソシオネクスト<6526>、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>の半導体株が軒並み下落。米ブロードコムが決算発表後の時間外取引で下落していることが嫌気されたもよう。東証プライム市場の値下がり率上位には、5月既存店売上高の伸び鈍化が嫌気されたKeePer技研<6036>などが入った。
<YN>
2023/06/02 15:31
相場概況
日経平均は反発、米債務不履行回避や円安を好感し切り返す
*15:29JST 日経平均は反発、米債務不履行回避や円安を好感し切り返す
日経平均は反発。31日の米株式市場でダウ平均は134.51ドル安と続落。債務上限問題を巡り財政責任法案の下院採決を控えた警戒感から売りが先行。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)高官らの発言を受けて利上げの一時停止機運が再浮上すると下げ幅を縮めた。ナスダック総合指数は-0.63%と4日ぶり反落。本日の日経平均1.87円安からスタート。月末のリバランス(資産配分の再調整)目的の売りが一巡したあく抜け感などから買いが先行し、前場中ごろには31185.05円(297.17円高)まで上昇した。しかし、米財政責任法案が下院で可決されたと伝わってからは好材料出尽くし感から売りが強まり、一時再び下落に転じる場面があった。ただ、前引けにかけてプラス圏に再浮上すると、午後はアジア株高や為替の円安含みが支えとなるなか、ハイテクに買い戻しが入り、堅調な展開が続いた。 大引けの日経平均は前日比260.13円高の31148.01円となった。東証プライム市場の売買高は13億8403万株、売買代金は3兆5971億円だった。セクターでは銀行、卸売、精密機器が上昇率上位に並んだ一方、ゴム製品、パルプ・紙、繊維製品が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の52%、対して値下がり銘柄は44%だった。 個別では、ソシオネクスト<6526>が急伸したほか、レーザーテック<6920>、ルネサス<6723>、東エレク<8035>などの半導体株が大幅高。ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、HOYA<7741>など値がさ株の一角も高い。前日に大きく売られた商社株が買い戻され、三菱商事<8058>、三井物産<8031>、伊藤忠<8001>などが上昇。三菱UFJ<8306>やSOMPO<8630>、第一生命HD<8750>の銀行・保険の一部でも強い動きが見られた。日本製鉄<5401>、郵船<9101>など景気敏感株の一部も買われた。ほか、JAL<9201>、寿スピリッツ<2222>、マツキヨココカラ<3088>、パンパシHD<7532>のインバウンド関連、ニトリHD<9843>、7&I-HD<3382>、エーザイ<4523>、アステラス製薬<4503>などディフェンシブ系の一角も高い。 ダイキン<6367>は3カ年の戦略経営計画が好感されて上昇。傘下の新光電工<6967>の株式を売却する方針と伝わった富士通<6702>が新光電工と共に急伸。目標株価が引き上げられた日本CMK<6958>は急騰し、芝浦機械<6104>、日本製鋼所<5631>も目標株価の引き上げで大幅高。業績・配当予想を上方修正した菱洋エレク<8068>はストップ高となり、自社株買いを発表したシグマクシス<6088>も買われた。 一方、京セラ<6971>、ファナック<6954>、イビデン<4062>、TDK<6762>などのハイテクの一角が軟調。為替の円高を嫌気して三菱自<7211>、マツダ<7261>、ブリヂストン<5108>など自動車関連は大きく下落。大平洋金属<5541>はレーティング格下げを受けて大幅安となった。
<YN>
2023/06/01 15:29
相場概況
日経平均は5日ぶり大幅反落、ドル円の先高観後退やアジア株安で売り膨らむ
*15:28JST 日経平均は5日ぶり大幅反落、ドル円の先高観後退やアジア株安で売り膨らむ
日経平均は5日ぶり大幅反落。30日の米株式市場でダウ平均は50.56ドル安と小反落。週末に債務上限の引き上げで合意したことを受けて買いが先行したが、議会採決の行方に対する不透明感から失速すると終日軟調に推移。一方、長期金利の低下や半導体エヌビディアの上昇を支えにナスダック総合指数は+0.32%と3日続伸。連休明けの米株高を織り込んでいた東京市場は反動が意識されるなか、1ドル=140円を割り込んだ円高・ドル安も重しとなり、日経平均は271.07円安からスタートすると早い段階で一時400円近く下落。前場中ごろにかけては200円超下げ幅を縮めたが、戻り一服となると前引けにかけて再び31000円を割り込んだ。中国5月製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想に反して前月から悪化したことでアジア市況が大きく下落したことも嫌気され、後場は一段と下げ幅を広げた。 大引けの日経平均は前日比440.28円安の30887.88円となった。東証プライム市場の売買高は11億1540万株、売買代金は3兆195億円だった。セクターでは卸売、鉄鋼、鉱業が下落率上位に並んだ一方、保険、空運のみが上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の86%、対して値上がり銘柄は12%だった。 個別では、三菱商事<8058>や丸紅<8002>、三井物産<8031>などの商社がそろって大きく下落。日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>の鉄鋼も大幅安。ほか、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業、三菱マテリアル<5711>、DOWA<5714>の非鉄金属のほか、コマツ<6301>、クボタ<6326>の建機など景気敏感株の下落率が大きい。海運では川崎汽船<9107>の下落が目立った。為替の円高でSUBARU<7270>、マツダ<7261>などの自動車も軒並み安。レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ソシオネクスト<6526>、SUMCO<3436>の半導体の一角、新光電工<6967>、太陽誘電<6976>、安川電機<6506>などのハイテクも安い。ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>、OLC<4661>など値がさ株も下落。業績予想を下方修正したカナモト<9678>は大きく下落した。 一方、ルネサス<6723>、HOYA<7741>が半導体株安のなかで逆行高。米長期金利の低下を受け、Sansan<4443>、JMDC<4483>、マネーフォワード<3994>など内需系グロース(成長)株が高い。三井住友<8316>、みずほFG<8411>、東京海上HD<8766>などの銀行・保険や、ヤクルト本社<2267>、アサヒGHD<2502>、ユニ・チャーム<8113>、塩野義製薬<4507>などのディフェンシブ系の一角も堅調。三菱ふそうとの経営統合を発表した日野自動車<7205>は急伸。メタバース関連企業の子会社化を発表したモバファク<3912>、業績フォーキャストが好感されたADワークス<2982>、目標株価が引き上げられたサンアスタリスク<4053>なども大幅高。今期の黒字転換と復配計画が好感された四国電力<9507>も上昇した。
<YN>
2023/05/31 15:28
相場概況
日経平均は4日続伸、為替に左右されるも午後は急速な切り返し
*15:27JST 日経平均は4日続伸、為替に左右されるも午後は急速な切り返し
日経平均は4日続伸。29日の米株式市場はメモリアルデーで休場。英国市場もスプリング・バンク・ホリデーで休場。一方、ドイツDAXは-0.19%、フランスCAC40は-0.20%とそれぞれ軟調。米国市場の休場で手掛かり材料難のなか日経平均は37.3円安からスタート。寄り付き直後は切り返して一時上昇する場面があったが、為替が円高方向へ揺り戻されるなか利益確定売りが優勢となり急失速。前場終盤には31064.19円(169.35円安)まで下げ幅を拡大した。一方、後場に入ると一転して為替が再び急速に円安に傾き、株価も急速に下げ幅を縮小。買い戻しが続き、後場後半には朝方に付けたこの日の高値をわずかに更新し、31374.83円(141.29円高)まで上昇した。市場関係者の間では、欧州勢とみられる海外投資家がヘッジ目的の円売りとともに株価指数先物に買いを入れていたとの指摘が聞かれた。 大引けの日経平均は前日比94.62円高の31328.16円となった。東証プライム市場の売買高は11億1540万株、売買代金は3兆195億円だった。セクターでは鉄鋼、精密機器、その他製品が上昇率上位に並んだ一方、保険、金属製品、水産・農林が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の31%、対して値下がり銘柄は65%だった。 個別では、ソシオネクスト<6526>が急伸したほか、アドバンテスト<6857>、スクリン<7735>、マクニカHD<3132>、芝浦メカトロニクス<6590>の半導体関連の上昇が目立った。TDK<6762>、三井ハイテック<6966>、パナソニックHD<6752>の電子部品関連、ファナック<6954>、安川電機<6506>、SMC<6273>のFA(Factory Automation)なども高い。レーティングが引き上げられた神戸製鋼所<5406>、日本電子<6951>、証券会社が目標株価を引き上げたA&Dホロン<7745>、日総工産<6569>、日東紡績<3110>などは大幅に上昇。熊谷組<1861>は大株主にアクティビストファンドが浮上したことが材料視された。 一方、前日に急伸したソフトバンクG<9984>は反落、ただ前場の大幅安からは急速に下げ幅を縮めた。レーザーテック<6920>、ルネサス<6723>、東エレク<8035>など半導体株の一角が冴えなかった。NTT<9432>、ソフトバンク<9434>、日本郵政<6178>、花王<4452>、7&I-HD<3382>、ヤクルト本社<2267>、アステラス製薬<4503>などのディフェンシブ系は軟調。SOMPO<8630>、第一生命HD<8750>、東京海上HD<8766>の保険の下落が目立った。また、共立メンテナンス<9616>、パンパシHD<7532>、OLC<4661>、JR東日本<9020>、Jフロント<3086>、エアトリ<6191>などインバウンド関連の一角でも売りが目立った。レーティングが引き下げられたSUMCO<3436>は大きく下落した。タマホーム<1419>は配当落ちに伴う処分売りが膨らんだ。
<YN>
2023/05/30 15:27
相場概況
日経平均は3日続伸、買い先行の後は高値警戒感から伸び悩み
*15:30JST 日経平均は3日続伸、買い先行の後は高値警戒感から伸び悩み
日経平均は3日続伸。先週末26日の米株式市場でNYダウは6日ぶり反発。債務上限交渉の妥結期待から買いが先行。また、4月個人消費支出(PCE)コアデフレーターが予想を上回ったものの、5月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)が改善した一方で1年期待インフレ率が低下したことも好感された。米株高を受けた今日の日経平均は471.70円高と大幅高で始まった。米債務上限問題をめぐる基本合意を受け投資家心理が強気に傾いた。また、外為市場で一時1ドル=140円90銭台と、先週末26日15時頃と比べ1円20銭ほど円安・ドル高に振れたことも東京市場で輸出株などの株価を支えた。一方、株価上昇で高値警戒感が一段と強まり、朝方の買い一巡後は上値が重く、日経平均は午後に入り247.69円高まで伸び悩んだ。その後は今晩の米市場が休場ということもあり、やや様子見ムードが広がる中で今日の取引を終えた。大引けの日経平均は前日比317.23円高の31233.54円となった。東証プライムの売買高は11億9414万株、売買代金は3兆5095億円だった。セクターでは海運業、卸売業、銀行業などが上昇。一方、食料品、陸運業、小売業の3業種が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の61%、対して値下がり銘柄は32%となった。個別では、ソシオネクスト<6526>、ソフトバンクG<9984>、三菱重<7011>、キヤノン<7751>、ホンダ<7267>、HOYA<7741>が高く、郵船<9101>など海運株、三井物<8031>など商社株、アドバンテスト<6857>など半導体関連株、INPEX<1605>など資源・エネルギー関連株、三井住友<8316>など銀行株、東京海上HD<8766>など保険株、三井不<8801>など不動産株が上げた。個別の材料では、発行済株式数の2.09%上限の自社株買いを発表した北陸ガス<9537>、東証スタンダードでは、特別利益の計上見込みを発表したDLE<3686>、太陽光発電所用地の売却を発表したベクター<2656>、卓球審判のエッジ判定をサポートするAIエッジ判定システムの開発に着手すると発表したダイワ通信<7116>、経産省がデータセンター開設を補助するとの報道が手掛かりとなったBBタワー<3776>が買われた。一方、レーザーテック<6920>、アステラス薬<4503>、トヨタ<7203>、日立<6501>、任天堂<7974>が安く、個別の材料では、連結米国子会社で不適切な不動産取得が判明したと発表したフジクラ<5803>、東証スタンダードでは、23年2月期決算が従来予想を下回ったジオコード<7357>、24年3月期営業損益が0.80億円の赤字予想と発表したウィルソンLW<9610>、上半期営業利益が前年同期比2.5倍となったが材料出尽くし感が先行したキタック<4707>が軟調な展開となった。
<SK>
2023/05/29 15:30
相場概況
日経平均は続伸、本日も半導体株の急伸がけん引役
*15:28JST 日経平均は続伸、本日も半導体株の急伸がけん引役
日経平均は続伸。25日の米株式市場でダウ平均は35.27ドル安と5日続落。債務上限交渉を巡る先行き不透明感や経済指標が軒並み予想を上振れたことに伴う追加利上げ観測の高まりが重しとなった。一方、前日引け後に発表されたエヌビディアの決算を受け、半導体株を中心にハイテクに買いが入り、ナスダック総合指数は+1.71%、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は+6.80%と3日ぶり反発。エヌビディアの決算は前日の東京時間においてすでに織り込み済みではあったが、SOX指数の上昇に刺激を受けたハイテク株高が続き、日経平均は108.48円高からスタート。一時140円台に乗せた円安・ドル高も支援材料となり、前引けと同時に31101.60円(300.47円高)とこの日の高値を付けた。一方、午後はじわり円高が進むなか、週末を控えた手仕舞い売りも出たと思われ、上げ幅を縮めた。 大引けの日経平均は前日比115.18円高の30916.31円となった。東証プライム市場の売買高は12億1944万株、売買代金は3兆4058億円だった。セクターでは空運、陸運、精密機器が上昇率上位に並んだ一方、鉱業、石油・石炭製品、証券・商品先物取引が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の23%、対して値下がり銘柄は75%だった。 個別では、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、スクリン<7735>などの半導体株が軒並み高となり、芝浦メカトロニクス<6590>は連日で急伸、エンプラス<6961>はストップ高となった。TDK<6762>、太陽誘電<6976>のハイテク関連も全般高い。丸紅<8002>、三菱商事<8058>の商社が買われ、JR東海<9022>、JAL<9201>、三越伊勢丹HD<3099>、寿スピリッツ<2222>などのインバウンド関連には見直し買いが入った。レーティングの格上げが確認されたイビデン<4062>、新光電工<6967>、三菱重工<7011>、川崎重工<7012>は大きく上昇。メキシコでの新拠点開設を発表した三井ハイテック<6966>は大幅高。国内証券が目標株価を引き上げた凸版印刷<7911>も高い。ユーグレナ<2931>は、経済産業省が日本の空港で国際線に給油する燃料の1割を再生航空燃料にすることを義務付けるとの報道を受け、大幅高となった。 一方、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>の銀行、日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業など、景気敏感やバリュー(割安)系が軟調。また、第一三共<4568>、武田薬品<4502>の医薬品、NTT <9432>、KDDI<9433>の通信、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産、東京電力HD<9501>、関西電力<9503>の電気・ガスなど、ディフェンシブ系のセクターが冴えなかった。東証スタンダード市場上場を選択申請すると発表したマツオカ<3611>は大きく下落した。
<YN>
2023/05/26 15:28
相場概況
日経平均は3日ぶり反発、半導体株急伸で切り返す
*15:31JST 日経平均は3日ぶり反発、半導体株急伸で切り返す
日経平均は3日ぶり反発。24日の米株式市場でダウ平均は255.59ドル安と4日続落。債務上限交渉を巡る不透明感を嫌気して売りが先行。下院議長が依然隔たりがあると悲観的な見解を示すと売りに拍車がかかり、連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げを見込んだ金利上昇も重しとなった。ナスダック総合指数は-0.60%と続落。米国株安を受けて日経平均は83.41円安からスタート。ただ、米国市場の取引終了後に決算を発表したエヌビディアが時間外取引で急伸していたことで、東京市場でも半導体を中心とした関連株に買いが入ったほか、為替の円安進展が支援材料となり、日経平均は早々にプラスに転じた。一方、米債務上限問題がくすぶるなか上値追いは限られ、香港ハンセン指数の大幅下落も投資家心理を悪化させるなか、その後は一進一退が続いた。 大引けの日経平均は前日比118.45円高の30801.13円となった。東証プライム市場の売買高は12億6473万株、売買代金は3兆4686億円だった。セクターでは電気機器、金属製品、ガラス・土石製品が上昇率上位に並んだ一方、海運、銀行、保険が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の40%、対して値下がり銘柄は55%だった。 個別では、米エヌビディアの好決算を材料にアドバンテスト<6857>、芝浦メカトロニクス<6590>が急伸し、東エレク<8035>、スクリン<7735>なども大きく上昇。データセンター向け需要の拡大期待からイビデン<4062>、新光電工<6967>も揃って急伸。キーエンス<6861>、信越化学<4063>、HOYA<7741>の値がさ株の一角も高い。MI2の大量保有が判明した藤倉コンポジット<5121>は急伸した。東証スタンダード市場ではMHグループ<9439>がストップ高となり、ベクター<2656>も一時ストップ高まで買われた。 一方、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>の銀行、第一生命HD<8750>、T&DHD<8795>の保険、郵船<9101>、川崎汽船<9107>の海運、三菱重工<7011>、IHI<7013>の防衛関連、コマツ<6301>、住友鉱山<5713>、DOWA<5714>の資源関連など、景気敏感株やバリュー(割安)系の多くが下落した。為替は大きく円安に傾いていたがトヨタ自<7203>、マツダ<7261>など自動車株は全般軟調だった。中期経営計画を発表した富士通<6702>は蓋然性への低さから評価する動きは限られ下落。飯田GHD<3291>は国内証券のレーティング格下げを受けて売られた。
<YN>
2023/05/25 15:31
相場概況
日経平均は続落、米債務上限問題の先行き不透明感で利食い売り強まる
*15:28JST 日経平均は続落、米債務上限問題の先行き不透明感で利食い売り強まる
日経平均は続落。23日の米株式市場でダウ平均は231.07ドル安と3日続落。連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測の高まりが上値を抑制したほか、債務上限交渉への先行き不透明感から終盤にかけて下げ幅を拡大した。ナスダック総合指数は-1.26%と反落。米国株安を引き継いで日経平均は229.08円安からスタート。前日の後場に大きく崩れた日経平均は目先の上昇一服感も台頭しており、値がさ株を中心に下落するなか、下げ幅を広げる展開となった。国内機関投資家からの利益確定売りも強まったようで後場寄り付き直後には一時30566.83円(390.94円安)まで下落した。一方、為替の円安基調が下値を支える形でその後は下げ渋り、下げ幅を200円近く縮小する場面もあった。ただ、先行き不透明感が強いなか、終盤にかけては再び軟化した。 大引けの日経平均は前日比275.09円安の30682.68円となった。東証プライム市場の売買高は12億4322万株、売買代金は3兆1885億円だった。セクターでは空運、陸運、サービスが下落率上位に並んだ一方、鉱業、電気・ガス、輸送用機器が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の62%、対して値上がり銘柄は33%だった。 個別では、中国での新型コロナ感染再拡大を嫌気して資生堂<4911>、コーセー<4922>の化粧品関連のほか、三越伊勢丹HD<3099>、マツキヨココカラ<3088>、パンパシHD<7532>、寿スピリッツ<2222>、OLC<4661>、JAL<9201>、JR東海<9022>などのインバウンド関連が軒並み大幅安となった。ファーストリテ<9983>、キーエンス<6861>、ソフトバンクG<9984>などの値がさ株や指数寄与度上位銘柄も売られた。損害賠償請求で損害認定の評決が下された日本ケミコン<6997>は値が付かずストップ安比例配分となった。 一方、今期業績・配当計画が好感された中国電力<9504>が急伸し、東北電力<9506>、四国電力<9507>なども連れて大幅高。前日引け間際の急落が誤発注との指摘があったトヨタ自<7203>は大幅反発。トプコン<7732>はバリューアクトの大量保有が材料視された。グループ会社がアンモニア燃焼技術開発において一定の成果を得たと発表したダイヤエレク<6699>も買われた。サウジアラビアのエネルギー相が原油の空売り勢に警告を発したことで石油資源開発<1662>、INPEX<1605>が大幅高。ほか、楽天銀行<5838>は米系証券の新規買い推奨が確認された。
<YN>
2023/05/24 15:28
相場概況
日経平均は9日ぶり反落、午後に年金売り観測で下落転換
*15:33JST 日経平均は9日ぶり反落、午後に年金売り観測で下落転換
日経平均は9日ぶり反落。22日の米株式市場でダウ平均は140.05ドル安と続落。上昇スタートも、連銀総裁が利上げ継続の必要性を主張するとダウ平均は下落に転じた。一方、ハイテク株は終日堅調で、ナスダック総合指数は+0.49%と反発。為替の円安を追い風に日経平均は158.9円高からはじまった。再開した米債務上限交渉について米下院議長から建設的だったとの発言があったことも支援。時間外取引のナスダック100先物が強含むなか、日経平均は一時31352.53円(265.71円高)まで上げ幅を拡大した。一方、後場は経済産業省による先端半導体製造装置に関する輸出規制の報道が利益確定売りの口実となったほか、一部の国内年金基金からの大口売り観測もあり、一転して下落し、日経平均は31000円を割り込んだ。ただ、売り崩す動きは限定的でその後はもみ合いが続いた。 大引けの日経平均は前日比129.05円安の30957.77円となった。東証プライム市場の売買高は14億1819万株、売買代金は3兆7601億円だった。セクターでは輸送用機器、鉄鋼、空運が下落率上位に並んだ一方、パルプ・紙、証券・商品先物、海運が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の77%、対して値上がり銘柄は19%だった。 個別では、三菱商事<8058>、三井物産<8031>の大手商社が後場は失速したが、前場に大きく上昇し年初来高値を更新。郵船<9101>、商船三井<9104>の海運、石油資源開発<1662>、三菱マテリアル<5711>の資源関連、三菱重工<7011>、川崎重工<7012>、IHI<7013>の防衛関連は堅調。為替の円安を受けて三菱自<7211>、SUBARU<7270>、マツダ<7261>が高い。証券会社のレーティング格上げや目標株価引き上げが確認されたリクルートHD<6098>が買われ、レーティング格上げの日本製紙<3863>、目標株価引き上げのデジタルアーツ<2326>も大幅高。新たな資本政策を発表した日新<9066>、2ケタ増益見通しや前期期末配当の増額が好感されたレオン自動機<6272>なども急伸した。東証スタンダード市場では中期経営計画を発表した芝浦電子<6957>や株主優待制度を再開したフジ日本精糖<2114>が大幅高となった。 一方、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>の半導体株が大きく崩れた。ソニーG<6758>、ダイキン<6367>、ファナック<6954>の値がさ株や、村田製<6981>、新光電工<6967>、安川電機<6506>のハイテクも下落も目立った。日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼、丸紅<8002>、伊藤忠<8001>の大手商社の一角は大きく売られた。公募増資などを発表したスミダコーポ<6817>は急落し、値下がり率トップとなった。ほか、IIJ<3774>、エムアップHD<3661>、ネットプロHD<7383>、Appier<4180>、Hamee<3134>、東邦チタニウム<5727>などが下落率上位に顔を出した。
<YN>
2023/05/23 15:33
相場概況
日経平均は8日続伸、下値は堅いとの見方から後場に上げ幅拡大
*15:25JST 日経平均は8日続伸、下値は堅いとの見方から後場に上げ幅拡大
日経平均は8日続伸。先週末19日の米株式市場でNYダウは3日ぶり反落。債務上限問題の解決期待を受けた買いが先行して始まった。その後、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が追加利上げに慎重な考えを示したが、債務上限交渉の中断が報じられると下げに転じた。また、さらなる銀行合併が必要になるかもしれないとのイエレン財務長官の発言も株価の重しになった。米株安を受けた今日の日経平均は72.64円安からスタート。高値警戒感から利益確定売りが出やすかった。一方、引き続き海外投資家などによる日本株の見直し買いが指摘され、取引開始後は下値を売り急ぐ動きはなく、市場では株価の下値は堅いとの見方が広がり、日経平均は取引開始後に上げに転じた。また、朝方は軟調だったダウ平均先物が下値の堅い展開となったことも東京市場で安心感となり、日経平均は後場は上げ幅を拡大する動きとなった。大引けの日経平均は前日比278.47円高の31086.82円となった。東証プライムの売買高は11億5980万株、売買代金は3兆45億円だった。セクターでは保険業、空運業、陸運業などが上昇。一方、銀行業、その他金融業、精密機器などが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の67%、対して値下がり銘柄は29%となった。個別では、ソシオネクスト<6526>、三菱重<7011>、コマツ<6301>、レーザーテック<6920>、JT<2914>、ダイキン<6367>、ディスコ<6146>、NTT<9432>、武田薬<4502>、川崎船<9107>、ホンダ<7267>、OLC<4661>が高く、JAL<9201>など空運株、京成<9009>など電鉄株、関西電<9503>など電力株、東ガス<9531>などガス株、菱地所<8802>など不動産株、鹿島<1812>など建設株が上げた。個別の材料では、4年3月期経常利益が48.8%増予想で発行済株式数の1.5%上限の自社株買いを発表した東京海上<8766>、1株を4株に分割すると発表したアドバンテスト<6857>、「情報プラットフォーム」の利用料金を改定すると発表したマークラインズ<3901>、東証スタンダードでは、発行済株式数の3.90%上限の自社株買いを発表したゲンダイAG<2411>、東証が特設注意市場銘柄の指定を解除したG3HD<3647>が買われた。一方、ルネサス<6723>、第一三共<4568>、日立<6501>、オリックス<8591>、トヨタ<7203>が下げた。個別の材料では、東証スタンダードで、24年3月期営業利益が33.1%減予想と発表した日タングス<6998>、同じく27.4%減予想と発表した東北新社<2329>、23年3月期が7.51億円の赤字となり24年3月期業績予想を未定とした桂川電機<6416>24年3月期営業利益が1.5%減予想と発表したTYK<5363>、24年3月期経常利益が33.7%減予想と発表した相模ゴム<5194>、同じく33.2%減予想と発表した光陽社<7946>が軟調な展開となった。
<SK>
2023/05/22 15:25
相場概況
日経平均は7日続伸、円安や値がさ株買い続きバブル崩壊後高値を更新
*15:28JST 日経平均は7日続伸、円安や値がさ株買い続きバブル崩壊後高値を更新
日経平均は7日続伸。18日の米株式市場でダウ平均は115.14ドル高と続伸。週次失業保険申請件数の減少を受けた追加利上げ観測が序盤は上値を抑制したが、連邦政府の債務上限問題の進展期待から強含んだ。ハイテク株は終日堅調で相場をけん引、ナスダック総合指数は+1.50%、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は+3.16%とそれぞれ大幅に続伸。米ハイテク株高や一段と進行した為替の円安を追い風に日経平均は273.43円高からスタートし、バブル崩壊後の高値を更新、開始直後に30924.57円(350.64円高)まで上昇した。一方、高値警戒感からの利益確定売りが上値を抑制。他方、乗り遅れた投資家の買いや売り方の買い戻しが下値を支え、日経平均は終日堅調に推移。今晩は米連邦準備制度理事会(FRB)高官らの発言機会が予定されており、午後は様子見ムードが強く膠着感を強めた。 大引けの日経平均は前日比234.42円高の30808.35円となった。東証プライム市場の売買高は12億7383万株、売買代金は3兆4098億円だった。セクターでは精密機器、サービス、機械が上昇率上位に並んだ一方、銀行、パルプ・紙、陸運が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の44%、対して値下がり銘柄は52%だった。 個別では、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、信越化学<4063>の値がさ株が上昇。東エレク<8035>、SUMCO<3436>の半導体の一角や、太陽誘電<6976>、ローム<6963>、富士電機<6504>のハイテク、リクルートHD<6098>、ラクス<3923>、マネーフォワード<3994>のグロース(成長)株なども高い。東芝<6502>と事務機の生産部門を統合すると報じられたリコー<7752>が大きく上昇したほか、半導体企業の対日投資に関する報道が相次ぐなか、半導体工場建設関連のジャパンマテリアル<6055>が急伸。車載電池の強化など前日に開催されたグループ戦略説明会の内容が評価されたパナソニックHD<6752>も高い。今期の増益および増配見通しが好感されたアーレスティ<5852>は急騰し一時ストップ高を付けた。自社株買いを発表したフジメディア<4676>も買われた。 一方、アドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>など高値警戒感の強い半導体株の一角は利益確定売りで下落。三井住友<8316>、りそなHD<8308>の銀行、T&DHD<8795>、第一生命HD<8750>の保険も軒並み下落。ほか、郵船<9101>、商船三井<9104>の海運、JR西日本<9021>、JR東海<9022>の陸運、JAL<9201>、ANAHD<9202>の空運、NTT<9432>、KDDI<9433>の大手通信などが軟調。ヤクルト本社<2267>、日本郵政<6178>、JT<2914>などディフェンシブ系の一角も冴えない。三井物産<8031>、三菱商事<8058>など商社株は一時年初来高値を更新も、後場に失速して下落に転じた。
<YN>
2023/05/19 15:28
相場概況
日経平均は大幅に6日続伸、ハイテク株高や円安を追い風に勢い止まらず
*15:30JST 日経平均は大幅に6日続伸、ハイテク株高や円安を追い風に勢い止まらず
日経平均は大幅に6日続伸。17日の米株式市場でダウ平均は408.63ドル高と大幅反発。地銀の預金流出不安の緩和や4月住宅着工件数の増加を受けた景気後退懸念の緩和が投資家心理を改善させた。また、バイデン大統領とマッカーシー下院議長らの債務不履行回避を確信しているとの発言も支援材料となった。ナスダック総合指数は+1.27%、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は+2.49%と大幅反発。米国株の大幅高を受けて日経平均は338.95円高からスタート。前日からさらに1円超進んだ為替のドル高・円安も追い風に値がさ株やハイテク株に強い買いが入り、一時30667.13円(573.54円高)まで上昇。一方、急ピッチの上昇に対する警戒感がくすぶるなか、その後30500円割れでのもみ合いが継続。ただ、昼頃からは再び騰勢を強め、終盤には改めて30600円台に乗せる場面も見られた。 大引けの日経平均は前日比480.34円高の30573.93円となった。東証プライム市場の売買高は14億2633万株、売買代金は3兆8007億円だった。セクターでは電気機器、精密機器、機械が上昇率上位に並んだ一方、電気・ガス、パルプ・紙、陸運が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の52%、対して値下がり銘柄は44%だった。 個別では、米SOX指数の大幅高などを材料にレーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>が連日で大幅高となり、ローム<6963>、TDK<6762>のハイテクも高い。ダイキン<6367>、信越化学<4063>など値がさ株も全般強い。円安を追い風にマツダ<7261>、デンソー<6902>が買われ、郵船<9101>、INPEX<1605>、コスモエネHD<5021>、三井物産<8031>など資源関連も上昇。自社株買いが好感されたソニーG<6758>、キヤノン<7751>は大幅高。岸田首相が米インテルの幹部などと面談と伝わり、新光電工<6967>とイビデン<4062>が急伸。クレディセゾン<8253>による持分法適用会社化が伝わったスルガ銀<8358>も大きく上昇。Twitterと認定代理店契約を締結したピアラ<7044>は一時ストップ高まで買われた。値上がり率上位には芝浦メカ<6590>、ローツェ<6323>、マルマエ<6264>の半導体関連が並んだ。 一方、ソフトバンクG<9984>はハイテク株高のなか逆行安。NTT<9432>、KDDI<9433>の通信、JR東海<9022>、JR西日本<9021>の陸運のほか、日本郵政<6178>、アサヒGHD<2502>、エーザイ<4523>、花王<4452>などディフェンシブ系の一角が軟調。柏崎刈羽原子力発電所の再稼働に関してネガティブな報道があった東京電力HD<9501>は大きく下落。サイバーAG<4751>は、提供しているゲームについて子会社が訴訟提起を受けたことが嫌気され大幅安となった。
<YN>
2023/05/18 15:30
相場概況
日経平均は5日続伸、1年8カ月ぶり3万回復、独歩高つづく
*15:14JST 日経平均は5日続伸、1年8カ月ぶり3万回復、独歩高つづく
日経平均は5日続伸。16日の米株式市場でダウ平均は336.46ドル安と反落。4月小売売上高や連銀総裁の発言を受けた追加利上げ観測の高まりのほか、連邦政府の債務上限交渉に対する悲観的な見方が重しとなった。一方でハイテク株は全般堅調だったが終盤に失速し、ナスダック総合指数は-0.17%と小反落。他方、東証からのPBR改善要請などを背景に海外投資家からの日本株評価が高まっているとの指摘があるなか、日経平均は為替の円安も追い風に69.45円高からスタート。序盤は節目の3万円を意識した上値の重さも見られたが、前場中ごろに2021年9月以来の大台回復に成功。その後は時間外取引のナスダック100先物も堅調に推移するなか、3万円を下値に底堅く推移。後場は為替の円安の一段の進行に伴いさらに騰勢を強め、後場終盤ころには30115.32円(272.33円高)まで上げ幅を広げた。 大引けの日経平均は前日比250.60円高の30093.59円となった。東証プライム市場の売買高は14億2804万株、売買代金は3兆3543億円だった。セクターではパルプ・紙、空運、保険が上昇率上位に並んだ一方、海運、石油・石炭製品、非鉄金属が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の41%、対して値下がり銘柄は55%だった。 個別では、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>の半導体株のほか、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>など値がさ株が高い。新光電工<6967>、TDK<6762>のハイテクのほか、三菱UFJ<8306>、T&DHD<8795>の銀行・保険、JAL<9201>、JR西日本<9021>、三越伊勢丹<3099>のインバウンド関連なども堅調。値上がり率上位には円谷フィHD<2767>、メドレー<4480>など直近好決算を発表した銘柄がランクイン。光通信<9435>は増益・増配見通しや自社株買いが好感されて大幅高。ひらまつ<2764>は月次売上動向が評価された。ほか、グロース(成長)株筆頭格のメルカリ<4385>、東京応化工業<4186>、TOWA<6315>など半導体関連の上昇が目立った。半導体のソシオネクスト<6526>は証券会社の新規買い推奨を受けて買われた。 一方、郵船<9101>、川崎汽船<9107>の海運、日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼、住友鉱<5713>、DOWA<5714>の非鉄金属、コマツ<6301>、竹内製作所<6432>の建機など景気敏感セクターが総じて軟調。最近の中国経済指標の下振れを受けてか、ファナック<6954>、SMC<6273>、安川電機<6506>など中国売上比率の高い工場自動化・FA(Factory Automation)関連の機械株が弱い。値下がり率上位にはシンクロ・フード<3963>、ティラド<7236>、住友ファーマ<4506>、恵和<4251>など直近低調な決算を発表した銘柄が入った。スタンレー電気<6923>は昼頃に発表した中期経営計画の内容が物足りないと評価されたか、後場から大きく売られた。
<YN>
2023/05/17 15:14
相場概況
日経平均は4日続伸、米ハイテク株高などで年初来高値、TOPIXは33年ぶり高値
*15:27JST 日経平均は4日続伸、米ハイテク株高などで年初来高値、TOPIXは33年ぶり高値
日経平均は4日続伸。15日の米株式市場でダウ平均は47.98ドル高と6日ぶり反発。5月NY連銀製造業景気指数の大幅悪化や連銀総裁のタカ派発言が重しになったが、政府の債務上限を巡る関係者協議を直前に控えるなか次第に買い戻しが強まった。ナスダック総合指数は+0.65%と反発。米ハイテク株高を受けて日経平均は211円高からスタートし年初来高値を更新。東証株価指数(TOPIX)はバブル崩壊後33年ぶりの高値を更新した。一方、短期的な過熱感から寄り付き直後は一進一退に。午前に発表された中国の経済指標は軒並み予想を下回ったが、根強い当局による政策期待からアジア市況が下げ渋るなか、午後は再び買いが強まり、日経平均は一時29916円(290円高)まで上昇。しかし、今晩の米小売売上高などを控えるなか、心理的な節目を前に上値は重く、その後は再びもみ合いが続いた。 大引けの日経平均は前日比216.65円高の29842.99円となった。東証プライム市場の売買高は16億419万株、売買代金は3兆5529億円だった。セクターでは電気・ガス、医薬品、電気機器が上昇率上位に並んだ一方、海運、保険、ガラス・土石が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の54%、対して値下がり銘柄は42%だった。 個別では、決算を材料に三菱UFJ<8306>、みずほFG<8411>が買われたほか、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の大幅高により東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>が軒並み大幅高。値上がり率上位には決算を手掛かりにコプロHD<7059>、円谷フィールズHD<2767>、マークスGHD<6419>、グリムス<3150>、シンクロ・フード<3963>、ダイコク電機<6430>、キュービーネットHD<6571>、ファイバーG<9450>、タチエス<7239>などがランクイン。グロース(成長)株ではメドレー<4480>が前年同期比での黒字転換が好感され大幅高。半導体関連では野村マイクロ<6254>が値を飛ばした。連続大幅増益・増配がサプライズとなった芝浦機械<6104>、配当方針の変更が評価されたフェイスネットワーク<3489>、MBO(経営陣による買収)が発表されたPCDEPOT<7618>はストップ高比例配分となった。 一方、コニカミノルタ<4902>、関東電化<4047>、レゾナックHD<4004>、ヤマシンフィルタ<6240>、スノーピーク<7816>などが決算を受けて大幅に下落。値下がり率上位には同様に決算が売り材料視される形で河西工業<7256>、オーケストラ<6533>、ネットプロHD<7383>、サイバーリンクス<3683>が入り、FFJ<7092>、ティラド<7236>はストップ安まで売られた。
<YN>
2023/05/16 15:27
相場概況
日経平均は3日続伸、円安が輸出株などの株価支援要因に
*15:30JST 日経平均は3日続伸、円安が輸出株などの株価支援要因に
日経平均は3日続伸。先週末12日の米株式市場でNYダウは5日続落。5月のミシガン大学消費者信頼感指数が発表され景気減速懸念が強まり、また、同指数の長期期待インフレ率を受け6月の利上げ停止期待が後退し、株価の重しとなった。ただ、バイデン大統領とマッカーシー下院議長の債務上限問題を巡る電話会談や会合予定が明らかになると、終盤にかけ下げ幅を縮小した。米株式相場を受けた今日の日経平均は158.74円高からスタート。外為市場で朝方、1ドル=136円00銭台と、先週末12日15時頃と比べ1円30銭ほど円安・ドル高に振れたことが、東京市場で輸出株などの株価支援要因となった。一方、短期的な高値警戒感も意識され、日経平均は伸び悩む場面もあったが、午後は円安がさらに進んだこともあり、日経平均は底堅く推移した。大引けの日経平均は前日比238.04円高の29626.34円となった。東証プライムの売買高は14億4844万株、売買代金は3兆1715億円だった。セクターでは保険業、その他金融業、証券商品先物などが上昇。一方、精密機器、石油石炭製品、パルプ・紙などが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の63%、対して値下がり銘柄は33%となった。個別では、資生堂<4911>、NTT<9432>、大和ハウス<1925>、ヤクルト本社<2267>、オリックス<8591>、アサヒ<2502>、KDDI<9433>、ダイキン<6367>、鹿島<1812>、三菱重<7011>、東芝<6502>が高く、野村HD<8604>など証券株、東京海上HD<8766>など保険株、清水建<1803>など建設株、中部電<9502>など電力株が上げた。個別の材料では、24年3月期営業利益が8.2倍予想と発表した五洋建<1893>、同じく2.8倍予想と発表したジャムコ<7408>、同じく2.6倍予想と発表した新東工<6339>、同じく84.5%増予想と発表したゼンショーHD<7550>、同じく36.0%増予想と発表した大阪チタ<5726>、24年3月期純利益が2.0倍予想と発表した三菱マ<5711>、23年6月期業績予想を上方修正したアイスタイル<3660>が買われた。一方、りそなHD<8308>、日産自<7201>、クボタ<6326>、東エレク<8035>が安く、ENEOS<5020>など石油株、日本紙<3863>など製紙株が下げた。個別の材料では、第1四半期営業損益が1.36億円の赤字となったタツモ<6266>、第1四半期営業利益が89.5%減となった恵和<4251>、24年3月期営業利益が62.3%減予想と発表したトレックスセミ<6616>、同じく48.3%減予想と発表したイーレックス<9517>、同じく35.1%減予想と発表したJマテリアル<6055>、同じく20.4%減予想と発表した丸文<7537>、同じく15.5%減予想と発表したサンリオ<8136>、24年3月期業績予想が市場コンセンサスを下回ったオリンパス<7733>が軟調な展開となった。
<SK>
2023/05/15 15:30
相場概況
日経平均は続伸、インフレ鈍化や円安進行で年初来高値を更新
*15:31JST 日経平均は続伸、インフレ鈍化や円安進行で年初来高値を更新
日経平均は続伸。11日の米株式市場でダウ平均は221.82ドル安と4日続落。地銀のパックウェスト・バンコープの預金減少を受けて金融不安が再燃し、序盤は下落。一方、4月卸売物価指数(PPI)が予想を下回り、金利先高観の後退でハイテクの買いが相場を支援、ナスダック総合指数はプラス圏を回復し、+0.17%と小幅続伸。米ハイテク株高や為替の円安を受けて日経平均は72.58円高からスタート。取引開始直後は5月限オプション取引の特別清算指数(SQ)算出に絡んだ売買で一進一退となったが、時間外取引のナスダック100先物が上げ幅を広げるなか、日経平均も早い段階で騰勢を強めた。前場中ごろに年初来高値を更新した後はもみ合いが続いたが、終盤に一段と円安が進むと再び買いが強まり、大引け直前に29426.06円(299.34円高)と再び年初来高値を更新した。SQ確定値は29235円。 大引けの日経平均は前日比261.58円高の29388.30円となった。東証プライム市場の売買高は16億6497万株、売買代金は3兆9588億円だった。セクターでは水産・農林、精密機器、ゴム製品が上昇率上位に並んだ一方、石油・石炭製品、パルプ・紙、鉱業が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の56%、対して値下がり銘柄は40%だった。 個別では、ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、任天堂<7974>、HOYA<7741>など値がさ株が全般高い。ニチレイ<2871>、日清食HD<2897>、キッコーマン<2801>など食料品も堅調。前期実績が計画を上振れ市場予想を大幅に上回る今期計画を発表した神戸製鋼所<5406>、増益増配見通しおよび中長期の数値目標が好感された住友不動産<8830>が急伸。日産自<7201>は増益増配見通し、ホンダ<7267>は今期計画や自社株買いを材料に大きく上昇。ウシオ電機<6925>は今期減益見通しも大規模な自社株買いがサプライズとなり急伸。日本酸素HD<4091>は営業増益および増配計画が評価された。ほか、業績予想を上方修正した藤田観光<9722>、決算が好感されたところで電算システムHD<4072>、ニーズウェル<3992>、ユニプレス<5949>、LIFULL<2120>などが大幅高となった。 一方、三菱UFJ<8306>、東京海上<8766>、郵船<9101>、川崎汽船<9107>、三井物産<8031>、ファナック<6954>、住友鉱<5713>、三菱重工業<7011>、INPEX<1605>など景気敏感株で軟調なものが多かった。赤字決算となったソフトバンクG<9984>、今期が想定超の減益見通しとなった武田薬<4502>、今期2ケタ営業減益見通しの三菱地所<8802>、上半期計画が市場予想を下回ったSUMCO<3436>が下落。ほか、1-3月期赤字決算のドリームインキュベータ<4310>、今期計画が市場予想を大きく下振れたJCRファーマ<4552>、業績予想を大幅に下方修正したI‐PEX<6640>、減益減配見通しが嫌気された新日本電工<5563>、芝浦メカトロニクス<6590>などが急落。ヤクルト本社<2267>は好決算もサプライズに乏しく、短期的な出尽くし感から後場に売られた。
<YN>
2023/05/12 15:31
相場概況
日経平均は小反発、米CPI鈍化も円高が重し
*15:33JST 日経平均は小反発、米CPI鈍化も円高が重し
日経平均は小反発。10日の米株式市場でダウ平均は30.48ドル安と小幅に3日続落。4月消費者物価指数(CPI)でインフレの鈍化基調が確認されたことが好感された。ただ鈍化ペースは依然遅く、根強い景気後退懸念もくすぶり、ダウ平均は下落に転じた。一方、金利低下に伴うハイテクの買いでナスダック総合指数は+1.04%と反発。ダウ平均の下落や為替の円高を受けて日経平均は11円安からスタート。序盤は売りが先行し、早い時間帯に29028円(93円安)まで下げ幅を広げた。一方、ハイテクの一角に買いが入ったことで心理的な節目の近くからは買い戻しが優勢となり、下げ止まった。為替の円高が一服するなか、後場は戻りを試す展開となり、日経平均は上昇に転じた。その後は今晩の米4月卸売物価指数(PPI)の発表を控える中、前日終値を挟んだ一進一退が続いた。 大引けの日経平均は前日比4.54円高の29126.72円となった。東証プライム市場の売買高は13億148万株、売買代金は2兆9627億円だった。セクターでは石油・石炭製品、鉱業、サービスが上昇率上位に並んだ一方、非鉄金属、海運、倉庫・運輸が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の40%、対して値下がり銘柄は56%だった。 個別では、為替の円高が重しとなり、前日に決算を発表したトヨタ自<7203>をはじめ、ホンダ<7267>、マツダ<7261>など自動車が軒並み下落。前日に決算が失望されて急落した日本製鉄<5401>は反発したが、JFE<5411>、神戸製鋼所<5406>などその他の鉄鋼株は軟調。郵船<9101>、川崎汽船<9107>の海運、三菱重工業<7011>、川崎重工業<7012>、IHI<7013>の重厚長大産業など景気敏感株は総じて低調だった。 決算を受けて住友鉱<5713>、日本ケミコン<6997>、メイコー<6787>、メック<4971>などが大きく下落し、第1四半期大幅減益となったセレス<3696>は急落。協和キリン<4151>は新薬の開発中止に伴う業績予想の下方修正が失望されて大幅安。後場に決算を発表したところでは減配計画が嫌気された西松建設<1820>、帝人<3401>、2ケタ減益計画を発表した大林組<1802>、前期赤字幅の拡大と市場予想を下回る今期見通しを示した住友大阪セメント<5232>が大きく下落した。 一方、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の上昇を受けて東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>が買われ、日東電工<6988>、新光電工<6967>、三井ハイテック<6966>などハイテク関連の一角も高い。決算など業績関連のリリースを受けてOATアグリオ<4979>、じげん<3679>、ミツバ<7280>がストップ高となり、オカムラ<7994>、イーグル工業<6486>、メンバーズ<2130>、Uアローズ<7606>、シュッピン<3179>、オエノンHD<2533>、SREHD<2980>なども2ケタ台の上昇。第1四半期好決算を受けてサンアスタリスク<4053>、セグエ<3968>はストップ高比例配分となった。主力どころでは富士フイルム<4901>、パナHD<6752>、ヤマトHD<9064>、東急不HD<3289>などが決算を材料に買われた。今期大幅増益見通しを発表した三菱製紙<3864>は後場に急伸した。
<YN>
2023/05/11 15:33
相場概況
日経平均は反落、米CPI前に持ち高調整売りも29000円は優に上回る
*15:34JST 日経平均は反落、米CPI前に持ち高調整売りも29000円は優に上回る
日経平均は反落。9日の米株式市場でダウ平均は56.88ドル安と小幅続落。地銀セクターの売りが再開したほか、消費者物価指数(CPI)の発表を目前に控えた警戒感が重しとなった。ニューヨーク連銀総裁の講演内容を受けて地銀株が回復すると相場は下げ幅を縮小したが、連邦政府の債務上限問題への懸念がくすぶる中、マイナス圏で終了。ナスダック総合指数は-0.63%と3日ぶり反落。米国株安を引き継いで日経平均は53円安からスタート。前日に大幅に上昇した反動が意識される中、今晩の米4月CPIの発表を前にした持ち高調整の売りが優勢となり、寄り付き後もじり安基調が続いた。ただ、円安が支援要因になって午後は下げ止まり、日経平均は29000円を優に上回った水準での推移が続いた。 大引けの日経平均は前日比120.64円安の29122.18円となった。東証プライム市場の売買高は13億1532万株、売買代金は3兆1878億円だった。セクターでは鉄鋼、医薬品、食料品が下落率上位に並んだ一方、海運、倉庫・運輸、銀行が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の73%、対して値上がり銘柄は24%だった。 個別では、米半導体株の下落を受けて東エレク<8035>、レーザーテック<6920>が大きく下落。今期見通しが市場予想を大幅に下振れた太陽誘電<6976>が売られ、村田製<6981>、イビデン<4062>などハイテクの一角も軟調。今期営業減益見通しが失望されたレノバ<9519>が急落したほか、大幅減益見通しを発表した三菱自<7211>、業績予想を下方修正したNTN<6472>、コニカミノルタ<4902>、前期下振れ着地や市場予想を下回る今期計画が嫌気されたセイコーG<8050>なども大きく下落。減益および減配計画を発表したメディカルシス<4350>、理想科学工業<6413>、第1四半期大幅減益となったポピンズ<7358>、前期赤字幅が拡大した大平洋金属<5541>なども大幅安となった。 カルビー<2229>は市場予想を大幅に下回る今期計画が失望され、日清食品HD<2897>はサプライズに乏しい決算で出尽くし感が先行。日本製鉄<5401>は減益および減配計画が失望され、後場に一転して急落。JFEHD<5411>も連れて下落に転じた。トヨタ自<7203>は後場に入って増益計画と自社株買いを発表し一時2%超上昇したが、サプライズに乏しくその後は伸び悩んだ。 一方、自社株買いや中期経営計画の発表を材料に日本冶金工業<5480>が急伸。今期の増益・増配見通しが評価された山田コンサル<4792>がストップ高まで買われ、同様の要因からトーモク<3946>も急伸。高水準の自社株買いが好感された丸井G<8252>、株主還元の基本方針変更を発表したスクロール<8005>なども急伸し、ニチレイ<2871>は配当基準の変更などが評価された。JMDC<4483>、ラウンドワン<4680>、横河電機<6841>、シグマクシス<6088>、デジタルアーツ<2326>なども決算内容が好感されて大幅高。増益・増配見通しが評価された矢作建設<1870>は後場にストップ高まで買われ、今期見通しが好感された三菱重工業<7011>も後場から大幅に上昇した。
<YN>
2023/05/10 15:34
相場概況
日経平均は反発、ハイテクからバリューまで幅広く買われる
*15:37JST 日経平均は反発、ハイテクからバリューまで幅広く買われる
日経平均は反発。8日の米株式市場でダウ平均は55.69ドル安と小反落。連邦政府の債務不履行リスクが警戒され上昇スタート後に下落転換。銀行融資担当者調査(SLOOS)で融資基準の厳格化などが確認されたことも重しとなった。一方、重要インフレ指標の発表を前に下値も限定的で、ナスダック総合指数は+0.17%と小幅続伸。米株高を引き継いで日経平均は70円高と29000円を回復してスタート。為替の円高一服や米ハイテク株の上昇が支援したほか、株主還元などが好感された鉄鋼や海運などのバリュー(割安)株にも買いが入ったことで前場中ごろから騰勢を強めた。また、海外景気の先行き不透明感が強まる中、消去法的に日本株の資産配分比率を高めている海外投資家が増えているとの指摘も聞かれた。日経平均は後場も強含み、取引終盤に29262円(312円高)とこの日の高値を付けた。 大引けの日経平均は前日比292.94円高の29242.82円となった。東証プライム市場の売買高は13億4751万株、売買代金は3兆2746億円だった。セクターでは鉄鋼、卸売、輸送用機器が上昇率上位となった一方、空運のみが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の82%、対して値下がり銘柄は16%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>の半導体や、イビデン<4062>、富士電機<6504>、三井ハイテック<6966>などのハイテクが全般上昇。三井住友<8316>、第一生命HD<8750>の銀行・保険のほか、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業、住友鉱<5713>、DOWA<5714>の非鉄金属も総じて高い。今期の増益・増配見通しなどが好感されたJFE<5411>と東京鐵鋼<5445>が揃って急伸し、日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>などは連れて大幅高。川崎汽船<9107>は株主還元の強化が評価された。郵船<9101>は減配幅の大きさが嫌気されて後場開始時に一時崩れたが、その後は持ち直した。伊藤忠<8001>、住友商事<8053>は株主還元が好感されて後場に急伸し、三井物産<8031>、三菱商事<8058>なども買われた。マクニカHD<3132>、LITALICO<7366>、インソース<6200>なども決算が評価された。 一方、今期の大幅減益見通しが失望された東邦チタニウム<5727>が急落し、12日に決算を予定している大阪チタ<5726>も連れて大幅安。リコー<7752>、ユニ・チャーム<8113>、新日本科学<2395>、GMOペパボ<3633>なども決算が嫌気されて大幅に下落。飯野海運<9119>、JUKI<6440>は決算がネガティブ視され、後場から急落した。
<YN>
2023/05/09 15:37
相場概況
日経平均は5日ぶり反落、連休中のダウ平均下落や円高が重しに
*15:30JST 日経平均は5日ぶり反落、連休中のダウ平均下落や円高が重しに
日経平均は5日ぶり反落。先週末5日の米株式市場でNYダウは5日ぶり大幅反発。前日に大きく売られた地銀株が大幅反発したことや、携帯端末アップル(AAPL)の好決算が好感された。また、4月の雇用統計が総じて予想を上回り、経済のソフトランディング期待が相場全体を一段と押し上げた。今日の日経平均は62.49円安からスタート。ダウ平均は先週末の米株式市場で上昇したが、東京市場が5連休中の通算では377ドル下落しており、東京市場の株価の重しとなった。また、外為市場で一時1ドル=134円60銭台と、連休前2日の15時頃と比べ3円ほど円高・ドル安に振れたことが、東京市場で輸出株などの買い手控え要因となった。一方、今日から新型コロナの分類が「5類」に移行しリオープン(経済再開)が期待されたが、相場全体を押し上げる要因とはならなかった。大引けの日経平均は前日比208.07円安の28949.88円となった。東証プライムの売買高は11億8956万株、売買代金は2兆9924億円だった。セクターでは鉱業、銀行業、化学などが下落。一方、空運業、パルプ・紙、海運業などが上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の34%、対して値上下がり銘柄は61%となった。個別では、資生堂<4911>、第一三共<4568>、ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>、INPEX<1605>、レーザーテック<6920>、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>、三井物産<8031>が安く、三菱UFJ<8306>など銀行株が下げた。個別の材料では、23年3月期営業利益が従来予想を下回ったプレミアグループ<7199>、第1四半期が1.8減収・17.6%営業減益となったアドウェイズ<2489>、23年3月期営業利益見込みを下方修正したジャムコ<7408>、中期経営計画の数値目標を下方修正したアルインコ<5933>、東証スタンダードでは、第1四半期営業利益が74.0%減となったトレードワークス<3997>、同じく42.1%減となったテクノフレックス<3449>が軟調な展開となった。一方、ソシオネクスト<6526>、エーザイ<4523>、JT<2914>、メルカリ<4385>、ダイキン<6367>、伊藤忠<8001>、JR西<9021>が高く、ANA<9202>など空運株、川崎船<9107>など海運株、鹿島<1812>など建設株が上げた。個別の材料では、第1四半期営業増益が15.7%増となったJT<2914>、24年3月期純利益が59.8%増予想と発表したJAL<9201>、23年3月期業績見込みを上方修正したインフロニアHD<5076>、23年9月期業績と配当予想を上方修正した加藤産業<9869>、4月の既存店売上高が12.3%増となったキュービーネットHD<6571>、東証スタンダードでは、23年3月期業績見込みを上方修正した赤阪鐵工所<6022>、クリエイト<3024>、第1四半期営業利益が67.1%増となったリリカラ<9827>が買われた。
<SK>
2023/05/08 15:30
相場概況
日経平均は4日続伸、連休前で上値重くも円安進行で買い優勢
*15:15JST 日経平均は4日続伸、連休前で上値重くも円安進行で買い優勢
日経平均は4日続伸。1日の米株式市場でダウ平均は46.46ドル安と3日ぶり小反落。経営難に陥っていた地銀ファースト・リパブリック・バンクについてJPモルガン・チェースが買収で合意し、金融不安が緩和した。ただ、予想を上回る経済指標を受け、金利高を警戒した売りが次第に強まり、結局マイナス圏で終了、ナスダック総合指数も-0.11%と4日ぶり小反落。一方、為替の円安が一段と進んだことで日経平均は155円高からスタート。しかし、重要イベントが相次ぐ大型連休期間入りを前に様子見ムードが強く、短期的な過熱感もくすぶる中、寄り付き直後は利益確定売りで失速。前引けにかけて失速し、一時マイナスに転じた。後場は時間外取引のナスダック100先物が堅調に推移し、為替の円安が再び進む中、持ち直して再びプラス圏に浮上した。 大引けの日経平均は前日比34.77円高の29157.95円となった。東証プライム市場の売買高は10億3952万株、売買代金は2兆6676億円だった。セクターでは精密機器、医薬品、電気機器が上昇率上位となった一方、不動産、証券・商品先物取引、海運が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の34%、対して値下がり銘柄は61%だった。 個別では、三菱UFJ<8306>、第一生命HD<8750>の銀行・保険、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産、JR東日本<9020>、JR東海<9022>の陸運、商船三井<9104>、郵船<9101>の海運などが軟調。MSOL<7033>、インフォマート<2492>、ラクスル<4384>などグロース(成長)株が大きく下落。日本M&Aセンター<2127>、M&Aキャピタル<6080>の下落率も目立った。今期の増益率鈍化見通しを受けて利益確定売りが強まったニッカトー<5367>、リケンテクノス<4220>は大幅安となり、東証プライム市場の下落率上位に並んだ。前場引け後に決算を発表した双日<2768>、三井物産<8031>は利食い売りから下落。ほか、レーティング格下げが確認された東邦HD<8129>が売られた。 一方、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>の半導体株が軒並み大きく上昇。今期減益見通しが保守的とされ、前期上振れ着地が安心感につながったイビデン<4062>が急伸。ローム<6963>、太陽誘電<6976>などハイテクが堅調。HOYA<7741>、キーエンス<6861>、信越化学<4063>など値がさ株もしっかり。第1四半期が好決算となった大塚商会<4768>が買われ、月次既存店売上が好感されたKeePer技研<6036>は大幅高。東証スタンダード市場では、証券会社の新規買い推奨が確認されたテラプローブ<6627>、業績予想を上方修正したGMB<7214>がそれぞれ急伸した。
<YN>
2023/05/02 15:15
相場概況
日経平均は3日続伸、米株高や円安など手掛かりに買い優勢
*15:25JST 日経平均は3日続伸、米株高や円安など手掛かりに買い優勢
日経平均は3日続伸。先週末4月28日の米株式市場でNYダウは続伸。PCEコア価格や雇用コスト指数などを受け、金利高を警戒した売りで寄り付き後に下落したが、消費が堅調で景気後退懸念が緩和し、上昇に転じた。また、地銀セクターが全般的に強く、金融システム不安も後退し、相場を一段と押し上げた。良好な主要企業決算や長期金利の低下で安心感も広がり、終盤にかけて上げ幅を拡大した。堅調な米株式相場を受けた今日の東京市場は買いが先行し、日経平均は201.61円高でスタート。先週末の米株高に加え、円安・ドル高、日銀の金融緩和政策維持、好決算期待などが買い手掛かり要因となった。一方、連休中の米連邦公開市場委員会(FOMC)や米雇用統計の発表などを警戒する向きはあったが、今日は株価支援要因が揃い、終日、高値圏で底堅い展開となった。大引けの日経平均は前日比206.74円高の29123.18円となった。東証プライムの売買高は12億2921万株、売買代金は3兆1184億円だった。セクターでは陸運業、空運業、機械などが上昇。一方、海運業、金属製品、ガラス土石製品の3業種が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の73%、対して値下がり銘柄は22%となった。個別では、NEC<6701>、日立<6501>、キーエンス<6861>、セガサミーHD<6460>、TDK<6762>、三菱重<7011>、ファナック<6954>、JR東<9020>が高く、京成など電鉄株<9009>、JAL<9201>など空運株、東電力HD<9501>など電力株、アマダ<6113>など機械株、三菱UFJ<8306>など銀行株が上げた。個別の材料では、24年3月期営業利益25.8%増予想で発行済株式数の1.89%上限の自社株買いを発表した三菱電<6503>、23年6月期営業損益が135億円の黒字予想と前期の37.15億円の赤字から黒字転換予想と発表したメルカリ<4385>、第1四半期営業利益が前年同期比2.3倍となったポーラオルHD<4927>、24年3月期営業利益55.2%増予想で中期経営計画の目標を引き上げた遠藤照<6932>、営業利益が前期29.6%増・今期39.5%増予想と発表した日本電設<1950>、23年9月期業績予想を上方修正したシミックHD<2309>、23年12月期業績予想を上方修正したアイエスビー<9702>が買われた。一方、エムスリー<2413>、ZHD<4689>、レーザーテック<6920>、キヤノン<7751>が安く、川崎船<9107>など海運株が下げた。個別の材料では、24年3月期営業利益が3.2%減予想と発表したソニーG<6758>、23年3月期決算が従来予想を下回った日特殊陶<5334>、上半期業績予想を下方修正した日電硝<5214>、23年3月期営業利益(米国基準)2978億円に対し24年3月期(IFRS)は2200億円予想と発表した村田製<6981>、24年3月期純利益が11.5%減予想と発表したソシオネクスト<6526>が軟調な展開となった。
<SK>
2023/05/01 15:25
相場概況
日経平均は大幅続伸、日銀の政策現状維持受けて年初来高値更新
*15:30JST 日経平均は大幅続伸、日銀の政策現状維持受けて年初来高値更新
日経平均は大幅続伸。27日の米株式市場でダウ平均は524.29ドル高と3日ぶり大幅反発。経営難に陥っている地銀のファースト・リパブリック・バンクの株価が下げ止まり、金融システム不安が後退したことで上昇して始まった。また、ハイテクのメタ・プラットフォームズの決算を好感した買いが相場を押し上げた。ナスダック総合指数は+2.42%と大幅に続伸。米株高を引き継いで日経平均は248円高からスタート。寄り付き後はもみ合いが続いたが、後場に入って日本銀行の金融政策決定会合で政策の現状維持が発表されると、為替の円安が加速し、先物主導で上昇していく展開となった。日経平均は引けにかけて上げ幅を広げ、年初来高値を更新して終えた。 大引けの日経平均は前日比398.76円高の28856.44円となった。東証プライム市場の売買高は15億8744万株、売買代金は3兆7751億円だった。セクターでは電気・ガス、機械、輸送用機器が上昇率上位となった一方、銀行のみが下落となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の90%、対して値下がり銘柄は8%だった。 個別では、決算を手掛かりにマキタ<6586>、小松ウオール工業<7949>、山崎製パン<2212>、関西電力<9503>、キッコーマン<2801>が急伸。業績予想を上方修正した三井E&S<7003>、新中期経営計画や自社株買いを発表したJVCケンウッド<6632>もそれぞれ急伸。新光電工<6967>は大幅減益予想もあく抜け感や米インテルの決算を背景に急伸し、イビデン<4062>も連れ高。ほか、好決算を材料に富士電機<6504>、MonotaRO<3064>が、NRI<4307>は増配や自社株買いが好感されて大幅高となった。イーソル<4420>は会社リリースで急騰、後場に入ってから決算を発表したところで共英製鋼<5440>が値を飛ばした。未来工業<7931>は今期の大幅増配計画がポジティブサプライズとなり、ストップ高比例配分となった。 一方、業績及び配当予想を下方修正したVコマース<2491>が急落。1-3月期の営業減益などが嫌気された信越化学<4063>、今期見通しが市場予想を下回った日立製<6501>、堅調決算も短期的な出尽くし感が強まったキーエンス<6861>が下落した。後場に入って今期の減益・減配見通しを発表した日本ガイシ<5333>も大幅安。ほか、決算前の警戒感からレーザーテック<6920>が値を崩した。三菱UFJ<8306>やみずほFG<8411>など銀行株は日銀金融政策決定会合の結果公表後に売りに押された。一方、対照的に三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産は会合結果を受けて安心感から大きく上値を伸ばした。
<YN>
2023/04/28 15:30
相場概況
日経平均は反発、下落発進も好決算銘柄への買いなどでプラス転換
*15:25JST 日経平均は反発、下落発進も好決算銘柄への買いなどでプラス転換
日経平均は反発。26日の米株式市場でダウ平均は228.96ドル安と続落。予想を上回った企業決算を好感して買いが先行。しかし、経営難に陥っている地銀のファースト・リパブリックの先行きを警戒した売りでダウ平均は下落に転じた。一方、マイクロソフトなどの良好な決算や利上げ観測の後退でナスダック総合指数はプラス圏を維持し、+0.46%と3日ぶり反発。本日の日経平均は75円安からスタート。序盤は売りが先行し、一時は175円程下落した。ただ、一部の値がさ株の上昇が下値を支えたほか、米市場の取引終了後に発表されたメタ・プラットフォームズの決算が予想を上回ったことが投資家心理を支え、その後は下げ幅を縮小。場中に発表された好決算銘柄への買いが強まる中、時間外取引のナスダック100先物が上げ幅を広げたことも寄与し、日経平均は後場中ごろにはプラス圏に浮上した。 大引けの日経平均は前日比41.21円高の28457.68円となった。東証プライム市場の売買高は11億9652万株、売買代金は3兆66億円だった。セクターでは銀行、輸送用機器、鉄鋼が上昇率上位となった一方、証券・商品先物取引、空運、倉庫・運輸が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の56%、対して値下がり銘柄は39%だった。 個別では、今期見通しが市場予想を下回ったファナック<6954>が受注の底堅さが評価され上昇。株主還元策が評価につながった小糸製作所<7276>、愛三工業<7283>のほか、今期見通しが好感された日東電工<6988>、日立建機<6305>、ジェイテクト<6473>は大きく上昇。今期増益・増配見通しを発表した山洋電気<6516>、前日後場に発表した決算を評価する動きが続いた東海理化電機<6995>が急伸し、業績予想を上方修正した野村マイクロ<6254>も大幅高。昼前頃に今期最高益見通しを発表したデンソー<6902>は後場から切り返して大幅高となった。 一方、今期の大幅減益見通しが嫌気されたアドバンテスト<6857>が急落し、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ディスコ<6146>など半導体株が全般冴えない。減益決算を受けて野村HD<8604>、フューチャー<4722>が大幅安。ほか、決算が好感されずピー・シー・エー<9629>、トランコム<9058>、信越ポリマー<7970>なども大きく下落。前引け以降に決算を発表したところでトーメンデバイス<2737>、岡三証券G<8609>、マブチモーター<6592>などが大幅安となった。
<YN>
2023/04/27 15:25
相場概況
日経平均は3日ぶり反落、景気後退懸念や円高で売り膨らむ
*15:35JST 日経平均は3日ぶり反落、景気後退懸念や円高で売り膨らむ
日経平均は3日ぶり反落。25日の米株式市場でダウ平均は344.57ドル安と3日ぶり反落。主要ハイテク企業の決算を控えた警戒感から売りが先行。経済指標が軒並み予想を下回り景気後退懸念が強まると一段と売られた。地銀のファースト・リパブリックが資産売却を検討との報道で金融不安が再燃すると下落に拍車がかかった。ナスダック総合指数は-1.97%と大幅続落。米株安を受けて日経平均は141円安と28500円割れからスタート、決算を発表した米IT大手の株価が時間外取引で上昇していたことが投資家心理を支える中、日経平均は心理的な節目を保とうとする底堅さも見られた。しかし、景気後退懸念や為替の円高が重しとなり、後場に入ってからは売りが膨らみ、一時300円安となった。引けにかけては緩やかに下げ幅を縮めたが、今後控える主要企業の決算を前に戻りは鈍かった。 大引けの日経平均は前日比203.60円安の28416.47円となった。東証プライム市場の売買高は11億990万株、売買代金は2兆7267億円だった。セクターでは銀行、証券・商品先物、機械が下落率上位となった一方、建設、食料品、不動産が下落率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の83%、対して値上がり銘柄は15%だった。 個別では、レーザーテック<6920>、ルネサス<6723>、ディスコ<6146>の半導体をはじめ、ソニーG<6758>、ファナック<6954>、新光電工<6967>、村田製<6981>などハイテクが全般下落。ベイカレント<6532>、サイボウズ<4776>、ギフティ<4449>などグロース株の下落も目立った。ほか、景気後退懸念や米長期金利の低下を背景に三井住友<8316>、第一生命HD<8750>の金融、丸紅<8002>、住友鉱山<5713>、コスモエネHD<5021>など資源関連も軟調。決算を材料にシマノ<7309>、KOA<6999>、ジャフコG<8595>、中央発條<5992>が大幅安となり、大阪ソーダ<4046>は一部工場の稼働停止を発表し急落した。 一方、KDDI<9433>、ソフトバンク<9434>、塩野義<4507>のほか、資生堂<4911>、寿スピリッツ<2222>、マツキヨココカラ<3088>、三越伊勢丹HD<3099>、高島屋<8233>などディフェンシブ系やインバウンド関連の一角が堅調。海外ファンドの株主提案が手掛かりとなった大林組<1802>、戸田建設<1860>が大きく上昇し、思惑から鹿島建設<1812>、大成建設<1801>なども大幅高。一部商品の値上げを発表したアサヒGHD<2502>が買われ、サッポロHD<2501>、キリンHD<2503>も買われた。業績関連のリリースを材料に遠藤照明<6932>、雪印<2270>、キヤノンMJ<8060>、コメリ<8218>が大きく上昇。森永製菓<2201>はレーティング格上げで大幅高となった。
<YN>
2023/04/26 15:35