相場概況ニュース一覧
相場概況
日経平均は反発、大引けにかけて32000円台に復調
*15:55JST 日経平均は反発、大引けにかけて32000円台に復調
日経平均は反発。16日の米国株式市場のダウ平均は314.25ドル高(+0.93%)、ナスダック総合指数は160.75ポイント高(+1.20%)、S&P500は45.85ポイント高(+1.06%)とそれぞれ上昇。米政府、同盟国が中東情勢を巡り外交的解決に向け努力しており、大きな情勢悪化が見られない現状を好感し上昇。グールズビー米シカゴ連銀総裁がインタビューで、インフレ鈍化基調を認めたため金利先高観が後退しハイテクも買われた。米株高につられる形で17日の日経平均は404.76円高の32063.79円と3日ぶりに反発して取引を開始した。ただ、中東情勢の緊迫化が株価の重しとなり徐々に下落基調へ。前場中ごろには再び節目となる32000円を下回った。後場は32000円を意識しもみ合い、大引け間際にやや反発して本日の取引を終えた。 大引けの日経平均は前日比381.26円高の32040.29円となった。東証プライム市場の売買高は11億9118万株、売買代金は3兆1248億円だった。セクターでは、サービス業、精密機器、不動産業を筆頭に多くのセクターで上昇した。下落したのは、石油・石炭製品、鉱業、非鉄金属、パルプ・紙のみだった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の74%、対して値上がり銘柄は22%だった。 個別では、前日発表の中期経営計画が高評価となった西本WISMETTACHD<9260>が一時ストップ高。前日は好決算発表も出尽くし感が優勢となったRPAHD<6572>、ベイカレントコンサルティング<6532>らが反発。半導体関連株高の流れでTOWA<6315>、ローツェ<6323>らが上昇。決算発表後のアク抜け感からGunosy<6047>が上昇。リョーサン<8140>との経営統合正式発表で菱洋エレクトロ<8068>、国内証券で格上げされたSFPHD<3198>も上昇した。そのほか、トランザクション<7818>、ギフトHD<9279>らも値上がり率上位に並んだ。東証スタンダードでは、花粉症対策関連として関心続く山大<7426>がストップ高買い気配、決算発表高評価でテーオーHD<9812>が続伸した。東証グロースでは、政府のロボット導入支援により業績拡大が期待されたアルファクス・フード・システム<3814>がストップ高となっている。 一方、決算がネガティブ材料となった日本国土開発<1887>、テラスカイ<3915>、日置電機<6866>らが下落。直近で海外証券の格上げが観測されていたサンリオ<8136>が下落。上昇トレンド下放れ以降は見切り売りが加速した寿スピリッツ<2222>も下落。そのほか、ヨシムラフード<2884>、DI<4310>、イオンファン<4343>、ダイコク電機<6430>、M&A総研<9552>らが下落率上位に並んだ。東証スタンダードでは今期営業黒字転換見通しも出尽くし感から鉄人化計画<2404>が、東証グロースではバリュエンス<9270>がそれぞれ下落率トップとなった。
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2023/10/17 15:55
相場概況
日経平均は大幅続落、終日マイナス圏で軟調に推移
*15:48JST 日経平均は大幅続落、終日マイナス圏で軟調に推移
日経平均は大幅続落。13日の米国株式市場のダウ平均は39.15ドル高(+0.12%)と続伸、ナスダック総合指数は166.99ポイント安(-1.23%)、S&P500は21.83ポイント安(-0.50%)とそれぞれ続落。銀行のシティやJPモルガンなどの好決算を好感、ダウは一時下落に転じたが底堅く推移した。一方でハイテク株は根強い金利先高観に手仕舞い売りが優勢となり軟調推移を継続、まちまちとなった米株市場を横目に、日経平均は前週末比332.95円安からスタート。前週末の米ハイテク株安を受けて東京市場でも半導体関連株など値がさハイテク株を中心に売りが広がった。また、中東情勢の一段の緊迫化なども警戒されており、原油先物価格の上昇でインフレが再燃するとの懸念も台頭した。そのほか、中国・上海株式市場が軟調に推移したことも重しとなった。東証プライム市場では1600銘柄以上が下落しており、東証株価指数(TOPIX)は前日比1.53%安と大幅に続落。一部の決算発表などを好感された銘柄以外、幅広い業種の銘柄が軟調に推移した。 大引けの日経平均は前日比656.96円安の31659.03円となった。東証プライム市場の売買高は13億5453万株、売買代金は3兆3487億円だった。セクターでは、空運業、陸運業、サービス業が下落率上位に並んでいる一方で、鉱業、石油・石炭製品が上昇率上位に並んでいる。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の87%、対して値上がり銘柄は10%だった。 個別では、東エレク<8035>などの半導体関連株が軟調に推移。また、日本航空<9201>やANAホールディングス<9202>などの空運株、ファーストリテ<9983>、キーエンス<6861>、トヨタ自<7203>、ソフトバンクG<9984>、ディスコ<6146>、ソニーG<6758>、三菱商事<8058>などが下落した。ほか、業績予想上方修正も第2四半期営業利益が第1四半期と比較し減益となったDDグループ<3073>がストップ安。東名<4439>、ベイカレント<6532>、マネーフォワード<3994>が下落率上位となった。 一方、INPEX<1605>や石油資源開発<1662>などの石油関連株が堅調に推移、三井物産<8031>、日本製鉄<5401>、ローソン<2651>、SHIFT<3697>なども上昇した。そのほか、6-8月期の営業利益回復確認で買い安心感が台頭したIDOM<7599>、24年8月期について大幅増益見通しを発表した良品計画<7453>が急騰。サインポスト<3996>、セラク<6199>、Gunosy<6047>などが値上がり率上位となった。
<TY>
2023/10/16 15:48
相場概況
日経平均は反落、幅広い銘柄が軟調に推移するもファーストリテが下支え
*15:54JST 日経平均は反落、幅広い銘柄が軟調に推移するもファーストリテが下支え
日経平均は反落。12日の米国株式市場のダウ平均は173.73ドル安(-0.51%)、ナスダック総合指数は85.46ポイント安(-0.63%)、S&P500は27.34ポイント安(-0.62%)とそれぞれ反落。9月消費者物価指数(CPI)の結果を受けて高インフレ長期化への懸念が広がり、米長期金利が急伸すると相場は大きく下落した。主要株式指数がそろって下落した米株市場を横目に、12日の日経平均は166.27円安からスタート。直近の上昇に対する戻り待ちの売りが出やすかったほか、米長期金利上昇が東京市場でも重しとなった。東証プライム市場では1700銘柄以上が下落し、東証株価指数(TOPIX)は前日比1.44%安と大幅に下落した。ただ、日経平均株価は前日比0.55%安と下げ幅は限定的で、良好な業績見通しを発表したファーストリテ<9983>1社が下支えする格好となった。 大引けの日経平均は前日比178.67円安の32315.99円となった。東証プライム市場の売買高は14億1413万株、売買代金は3兆7676億円だった。セクターでは、繊維製品、サービス業、ゴム製品が下落率上位に並んだ一方で、鉱業が上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の93%、対して値上がり銘柄は6%だった。 個別では、レーザーテック<6920>やアドバンテ<6857>などの半導体関連株の一角、三菱UFJ<8306>や三井住友FG<8316>などの金融株、三菱商事<8058>や三井物産<8031>などの商社株が軟調に推移。また、トヨタ自<7203>、ソフトバンクG<9984>、ダイキン<6367>、ソニーG<6758>などが下落した。第1四半期大幅減益決算がネガティブインパクトとなった三光合成<7888>がストップ安、決算サプライズないが米国事業の不透明感などが残った7&iHD<3382>が大幅下落となった。ほか、ブックオフGHD<9278>、セントラル警備保障<9740>、サーバーワークス<4434>などが下落率上位となった。 一方、想定以上の増益見通し受けて買い安心感が台頭したファーストリテ<9983>が大幅高、東エレク<8035>、キーエンス<6861>、ファナック<6954>、SMC<6273>、三菱重工業<7011>、なども堅調に推移した。また、今期は記念配実施により大幅増配計画となった明光ネットワークジャパン<4668>、上半期業績予想の上方修正を発表した古野電気<6814>が急騰した。そのほか、マニー<7730>、クレハ<4023>、ローツェ<6323>、などが値上がり率上位となった。
<TY>
2023/10/13 15:54
相場概況
日経平均は4日続伸、政策の後押しで半導体銘柄が相場をけん引
*16:02JST 日経平均は4日続伸、政策の後押しで半導体銘柄が相場をけん引
日経平均は4日続伸。11日の米株式市場でダウ平均は65.57ドル高(+0.19%)、ナスダック総合指数は96.83ポイント高(+0.71%)、S&P500は18.71ポイント高(+0.43%)とそれぞれ4日続伸。米10年債利回りが2週間ぶりに4.5%台半ばまで低下し、これを好感しハイテク銘柄を中心に株価は上昇した。米国株高を引き継ぐ形で12日の日経平均は184.43円高からスタート。前日の米国ハイテク銘柄上昇を下支えに半導体銘柄を中心に上昇、岸田政権が半導体基金に3.4兆円を要求しているとの報道も支援材料となった。終日上昇傾向が続き終値はこの日の高値圏で大引けを迎えた。 大引けの日経平均は前日比558.15円高の32494.66円となった。東証プライム市場の売買高は14億7118万株、売買代金は4兆1765億円だった。セクターでは鉱業、海運、パルプ・紙が下落率上位に並んだ一方、電気機器・機械・輸送用機器が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の72%、対して値下がり銘柄は25%だった。 個別では、好調な決算内容からFPパートナー<7388>や吉野家HD<9861>が大幅反発、ローツェ<6323>・サイゼリヤ<7581>がストップ高。イビデン<4062>、トリケミカル<4369>、フジミインコ<5384>、サムコ<6387>、ソシオネクスト<6526>、芝浦メカトロニクス<6590>など半導体関連が上昇し、半導体業界が主要顧客の野村マイクロ<6254>も大幅上昇となった。その他、テクノスジャパン<3666>は年初来高値を更新、アイル<3854>、大阪ソーダ<4046>、エンプラス<6961>らが上昇した。東証スタンダードではKG情報<2408>や山大<7426>らが年初来高値更新。東証グロースでは、メドレックス<4586>やヘリオス<4593>らバイオ関連が上昇した。 一方、前日の大幅上昇からの反動でリズム<7769>が大幅下落。決算からコシダカHD<2157>、ライク<2462>、ABCマート<2670>、トレファク<3093>、コスモス薬品<3349>、松竹<9601>らが下落した。東証スタンダードでは、ケイブ<3760>が年初来安値更新、ユークス<4334>や丸千代山岡家<3399>らも下落。東証グロースでは、シリコンスタジオ<3907>、前日ストップ高となっていたロジザード<4391>が下落した。
<TY>
2023/10/12 16:02
相場概況
日経平均は続伸、米金利低下を好感し一時32000円回復も米PPI前に様子見優勢
*15:31JST 日経平均は続伸、米金利低下を好感し一時32000円回復も米PPI前に様子見優勢
日経平均は続伸。10日の米株式市場でダウ平均は134.65ドル高、ナスダック総合指数は+0.58%とそれぞれ3日続伸。中国の新たな景気刺激策への期待に加え、アトランタ連銀総裁が利上げ打ち止めを再表明し金利が低下したことが相場の上昇を後押しした。米長期金利の低下や米国株高を引き継いで日経平均は100.57円高からスタート。ただ、前日に750円超と急伸し短期的な過熱感が意識されるなか、その後は32000円を手前にもみ合いが継続。一方、今晩の米卸売物価指数(PPI)の発表を前に持ち高を傾ける動きは限られた。中国の景気対策期待や香港株高のほか、韓国半導体大手サムスン電子の決算が前四半期比で堅調だったことも半導体株高を通じて相場を支援し、日経平均は後場に一時32000円を回復した。しかし、戻り待ちの売りに押され、大引けにかけては上げ幅を縮めた。 大引けの日経平均は前日比189.98円高の31936.51円となった。東証プライム市場の売買高は13億2060万株、売買代金は3兆3822億円だった。セクターではゴム製品、精密機器、輸送用機器が上昇率上位に並んだ一方、海運、鉄鋼、倉庫・運輸が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の77%、対して値下がり銘柄は21%だった。 個別では、米長期金利の低下を好感しレーザーテック<6920>やアドバンテスト<6857>、芝浦メカトロニクス<6590>、三井ハイテック<6966>、HOYA<7741>、東京精密<7729>、ローム<6963>などのハイテクが高い。ANYCOLOR<5032>、メルカリ<4385>などグロース(成長)株の一角も上昇。先週の下落がきつかったSUBARU<7270>、マツダ<7261>、TOYOTIRE<5105>、ブリヂストン<5108>などの自動車関連は本日も買い戻しが優勢。ほか、東京電力HD<9501>を筆頭に電力株が堅調。決算ではリソー教育<4714>が大幅高となり、Jフロント<3086>は業績上方修正で買い先行も失速して小幅高にとどまった。 一方、前日に急伸した川崎汽船<9107>、郵船<9101>の海運のほか、東京製鐵<5423>、日本製鉄<5401>の鉄鋼が大幅反落。日米長期金利の低下を受けて三井住友<8316>など銀行が軟調。中国が新たな景気対策を検討との報道が伝わったものの、牧野フライス<6135>、オークマ<6103>、SMC<6273>、キーエンス<6861>などは下落。増資による一株当たり利益の希薄化が懸念された日本ケミコン<6997>、月次売上動向が鈍化したMonotaRO<3064>はそれぞれ急落。決算が低調だったタマホーム<1419>、イオンFS<8570>、ワッツ<2735>も大幅に下落した。
<YN>
2023/10/11 15:31
相場概況
日経平均は大幅反発、金融引き締め長期化懸念が後退して投資家心理改善
*15:37JST 日経平均は大幅反発、金融引き締め長期化懸念が後退して投資家心理改善
日経平均は大幅反発。国内連休中の米国株式市場のダウ平均は連日上昇。9月雇用統計では失業率が予想を上回ったほか賃金の伸びが鈍化したことを受けて金利の上昇が限定的となり買いが強まった。中東の地政学的リスク上昇を警戒する動きもあったが、連邦準備制度理事会(FRB)のジェファーソン副議長が政策を慎重に進める余地があると発言し、金利高懸念が後退して買戻しに拍車がかかった。ナスダック総合指数も上昇、堅調な値動きとなった米株市場を受けて、今日の東京市場は買いが先行して日経平均は320.00円高でスタートした。国内でも先週末発表された米雇用統計の結果や米連邦準備制度当局者のハト派的発言が好感されたほか、地政学リスクの高まりがFRBの金利据え置きにつながると捉えられて投資家心理が改善した。買い一巡後も上げ幅を縮小する動きは乏しく高値圏で推移し、終値は前週末比751.86円高で今年最大の上げ幅となった。 大引けの日経平均は前週末比751.86円高の31746.53円となった。東証プライムの売買高は14億8469万株、売買代金は3兆4982億円だった。セクターでは鉱業、海運業、石油・石炭製品などが上昇。一方、空運業、水産・農林業などが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の87%、対して値下がり銘柄は11%となった。 個別では、レーザーテック<6920>やディスコ<6146>、東エレク<8035>などの半導体関連株、川崎汽船<9107>や商船三井<9104>などの海運株、三井住友FG<8316>や三菱UFJ<8306>、みずほFG<8411>などの金融株が堅調に推移。また、三菱商事<8058>や三井物産<8031>などの商社株、ソニーG<6758>やメルカリ<4385>などのグロース株の一角も上昇して全面高となっている。キーエンス<6861>、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、神戸製鋼所<5406>、NTT<9432>、なども上昇している。そのほか、中東情勢の緊迫化による原油相場の上昇を受けてINPEX<1605>や石油資源開発<1662>が急騰、三陽商会<8011>、ワキタ<8125>、などが値上がり率上位に顔を出した。 一方、日本航空<9201>やANAホールディングス<9202>などの空運株が下落した。また、マルマエ<6264>やマツオカコーポレーション<3611>などが急落。第1四半期営業減益決算をマイナス視されたサカタのタネ<1377>、ウェザーニューズ<4825>、Ubicom<3937>、などが値下がり率上位に顔を出した。そのほか、上半期好決算もサプライズ乏しく出尽くし感が優勢となったハイデ日高<7611>も軟調に推移した。
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2023/10/10 15:37
相場概況
日経平均は反落、国内連休・米雇用統計を控え様子見ムード
*15:34JST 日経平均は反落、国内連休・米雇用統計を控え様子見ムード
日経平均は反落。5日の米株式市場でダウ平均は9.98ドル安、ナスダック総合指数は-0.12%とそれぞれ小反落。週次失業保険申請件数で労働市場の強さが再確認されたため、追加利上げを警戒した売りが先行。一方、原油安や連銀総裁のハト派発言を背景とした長期金利の落ち着きが下値を支え、終盤にかけては下げ幅を縮めた。米株安や前日に急反発した反動が意識された日経平均は71.41円安からスタート。序盤は前日に続き短期的な底入れを意識した買いが入ったほか、香港ハンセン指数の大幅高を背景に上昇に転じる場面もあった。しかし、今晩に米雇用統計の発表を控えるほか、国内は3連休前ということもあり様子見ムードが強く、その後は前日終値を挟んだもみ合いに終始した。 大引けの日経平均は前日比80.69円安の30994.67円となった。東証プライム市場の売買高は14億3721万株、売買代金は3兆2001億円だった。セクターでは鉱業、精密機器、電気機器が下落率上位となった一方、海運、パルプ・紙、電気・ガスが上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の28%、対して値上がり銘柄は70%だった。 個別では、原油市況の下落を受けてINPEX<1605>、石油資源開発<1662>が連日で大きく下落。米オープンAI社が独自のAIチップを製造する見込みとの一部報道を受け、米エヌビディアの業績に対する懸念が台頭したか、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、芝浦メカ<6590>、東京精密<7729>、ローツェ<6323>などの半導体関連が大きく下落。為替の円高進行を受けて三菱自動車<7211>など輸送用機器が軟調。三菱UFJ<8306>などの銀行は長期金利の低下で売られた。好決算ながらも出尽くし感が先行したオンワード<8016>やトーセイ<8923>、国内証券が投資判断を引き下げたUBE<4208>が大きく下落。ほか、MSOL<7033>、M&A総研HD<9552>、インソース<6200>などのグロース(成長)株の下落が目立った。 一方、原油安を背景にコスト高懸念が和らいだ三菱製紙<3864>や東北電力<9506>などのパルプ・紙、電気・ガスが大きく上昇。バリュー(割安)系では川崎汽船<9107>を筆頭とした海運が大幅高。業界再編に対する思惑が続き、マネックスG<8698>を筆頭にマネーパートナーズ<8732>など証券・商品先物取引が高い。前日戻りの鈍かった三菱商事<8058>、住友商事<8053>の大手商社の一角が大幅高。JAL<9201>、山崎製パン<2212>、武田薬<4502>、JT<2914>などのディフェンシブのほか、金利の上昇一服を背景に住友林業<1911>、住友不動産<8830>の建設・不動産も高い。業績・配当予想を大幅に上方修正した三陽商会<8011>はストップ高まで買われた。好決算が手掛かりとされた薬王堂HD<7679>、キユーピー<2809>、既存店売上高の動向が好感されたジンズHD<3046>も大幅高となった。
<YN>
2023/10/06 15:34
相場概況
日経平均は6日ぶり大幅反発、米金利低下に伴う安心感で買い戻し強まる
*15:31JST 日経平均は6日ぶり大幅反発、米金利低下に伴う安心感で買い戻し強まる
日経平均は6日ぶり大幅反発。4日の米株式市場でダウ平均は127.17ドル高と4日ぶり反発、ナスダック総合指数は+1.35%と反発。民間部門のADP雇用統計の9月分が予想を大幅に下回ったために追加利上げ観測が後退し、ハイテク株を中心に買い戻しが強まった。ただ、政府機関閉鎖などに対する懸念が根強く、ダウ平均の上値は限定的だった。米長期金利の低下や米国株の反発を受け、目先の安心感から日経平均は206.77円高からスタート。時間外取引において米長期金利が軟化する一方、米株価指数先物が堅調に推移していたことで買い戻し機運が高まり、日経平均は後場中ごろまで上げ幅を拡大していく展開となり31000円を回復。終盤に一時騰勢一服となる場面もあったが、大引けにかけては再び強含み、この日の高値圏で終えた。 大引けの日経平均は前日比548.48円高の31075.36円となった。東証プライム市場の売買高は16億5238万株、売買代金は3兆7403億円だった。セクターでは証券・商品先物取引、その他金融、不動産を筆頭にほぼ全面高となった一方、鉱業のみが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の94%、対して値下がり銘柄は5%だった。 個別では、岡三証券G<8609>やJPX<8697>、三菱UFJ<8306>などの金融関連セクター、トヨタ自動車<7203>をはじめとした自動車関連などが大幅に反発。東北電力<9506>、日本製鉄<5401>、川崎汽船<9107>などのバリュー(割安)セクターが全般高い。金利低下が好感され、三菱地所<8802>を筆頭とした大手不動産のほか、アドバンテスト<6857>、ソシオネクスト<6526>、ANYCOLOR<5032>、M&A総研HD<9552>、アンビスHD<7071>などのハイテク・グロース(成長)株の一角が大幅高となった。 マネックス証券とNTTドコモとの資本業務提携が好感されたマネックスG<8698>、出資先企業がインドの銀行との合併を承認されたGunosy<6047>はそれぞれストップ高まで買われた。ほか、投資判断の格上げが確認されたクスリのアオキ<3549>、シマノ<7309>、日本空港ビルデング<9706>、投資判断の新規買い推奨が確認されたTOWA<6315>、ブリヂストン<5108>、TOYOTIRE<5105>、洋インキHD<4634>などが大幅に上昇。 一方、原油市況の続落を受けてINPEX<1605>や石油資源開発<1662>、コスモエネHD<5021>、コマツ<6301>などが続落。太陽誘電<6976>はユーロ円建転換社債型新株予約権付社債(CB)の発行に伴う潜在的な希薄化が嫌気され大幅安。営業減益決算を受けてエスプール<2471>はストップ安まで売られた。
<YN>
2023/10/05 15:31
相場概況
大引け:大幅に3日続落、リスク回避の売り加速で800円安
*15:39JST 大引け:大幅に3日続落、リスク回避の売り加速で800円安
4日の大引けの日経225先物は前営業日の終値比800円安の30400円と大幅に3日続落。高値は30830円、安値は30400円で、上下レンジ430円。売買高はラージが7万6247枚、ミニが78万6082枚。一方、TOPIX先物は同65.0pt安の2209.5ptと大幅に5日続落。高値は2248.0pt、安値は2209.5ptで、上下レンジは38.5pt、売買高は8万5935枚。マザーズ先物は同31pt安の659ptと大幅に3日続落。出来高は6725枚。4日の日経225先物は終日売り優勢で大幅に3日続落となった。3日の米株式市場でダウ平均は430.97ドル安、ナスダック総合指数は-1.86%と大幅に下落。8月JOLTS求人件数が予想に反して増加し、長期金利の急伸が売りを誘発した。また、つなぎ予算を成立させ政府機関の閉鎖回避にこぎつけたマッカーシー下院議長が解任されたことも先行き不透明感を強めた。米国株の急落を受けて日経225先物は前日比500円安の30700円と節目の31000円を大幅に割り込んでスタート。時間外取引の米10年債利回りが一段と上昇するなかリスク回避の売りが膨らんだ。日経225先物が連日で節目を割り込んだことで商品投資顧問(CTA)などのトレンドフォロー型ファンドの売りもさらに膨らんだと思われる。午後は日本銀行の上場投資信託(ETF)買い観測から下げ渋る場面もあったが、買い戻しは続かず再び軟化。香港株の下落や時間外取引の米株価指数先物の失速を背景に取引終盤には一段と売りが広がり、日経225先物は30500円も割り込んでこの日の安値で取引を終えた。
<YN>
2023/10/04 15:39
相場概況
日経平均は大幅に5日続落、米雇用指標の上振れで金利急伸・株売り加速
*15:31JST 日経平均は大幅に5日続落、米雇用指標の上振れで金利急伸・株売り加速
日経平均は大幅に5日続落。3日の米株式市場でダウ平均は430.97ドル安、ナスダック総合指数は-1.86%と大幅に下落。8月JOLTS求人件数が予想に反して増加し、長期金利の急伸が売りを誘発した。また、つなぎ予算を成立させ政府機関の閉鎖回避にこぎつけたマッカーシー下院議長が解任されたことも先行き不透明感を強めた。米国株の急落を受けて日経平均は472.91円安からスタート。時間外取引の米10年債利回りが一段と上昇するなかリスク回避の売りが膨らみ、前場から600円超の下落となった。後場は日本銀行の上場投資信託(ETF)買い観測から下げ渋る場面もあったが、買い戻しは続かず再び軟化。香港株の下落や時間外取引の米株価指数先物の失速を背景に取引終盤には手仕舞い売りが広がり、日経平均は一時30500円を割り込む場面があった。 大引けの日経平均は前日比711.06円安の30526.88円となった。東証プライム市場の売買高は20億2967万株、売買代金は4兆4589億円だった。セクターでは輸送用機器、鉄鋼、銀行を筆頭に全面安となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の92%、対して値上がり銘柄は7%だった。 個別では、米国時間に一時急速に円高・ドル安が進むなど神経質な動きが見られた為替動向の影響もあり、マツダ<7261>や三菱自動車<7211>などの輸送用機器セクターが前日に続き急落。川崎汽船<9107>、丸紅<8002>、神戸製鋼所<5406>、フジクラ<5803>、三菱重工業<7011>、INPEX<1605>、東京電力HD<9501>など景気敏感やバリュー(割安)系のセクター・銘柄も総じて大幅に続落。日米長期金利の上昇にもかかわらず三菱UFJ<8306>などの銀行株も急落。大型株は軒並み売られていて、アドバンテスト<6857>や東エレク<8035>の半導体株も大きく下落した。 一方、オリンパス<7733>やテルモ<4543>の精密機器の一角、エムスリー<2413>やストライク<6196>、M&Aキャピタル<6080>のグロース(成長)株の一部が買われた。好決算を手掛かりにクスリのアオキ<3549>は急伸。好業績の観測報道が伝わったオービック<4684>や前日の決算説明会で過度な警戒感が後退したネクステージ<3186>も買い優勢。東証スタンダードでは、電気自動車を走行中に給電する技術の開発に取り組んでいることを発表したカーメイト<7297>がストップ高まで買われた。
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2023/10/04 15:31
相場概況
日経平均は4日続落、高金利・景気腰折れ懸念で全面売り
*15:34JST 日経平均は4日続落、高金利・景気腰折れ懸念で全面売り
日経平均は4日続落。2日の米株式市場でダウ平均は74.15ドル安と続落、ナスダック総合指数は+0.66%と4日続伸。9月ISM製造業景況指数などが予想を上回ったほか、ボウマン連邦準備制度理事会(FRB)理事が複数回の追加利上げの必要性に言及したことで10年債利回りが2007年来の高水準に上昇、高金利による景気腰折れへの懸念が重しになった。日米長期金利の上昇や景気後退懸念を受けて日経平均は151.91円安からスタート。香港株の大幅下落も重しになり、前場に一時500円近く下落した。時間外取引の米10年債利回りが強含み、米株価指数先物が失速したことで後場は一段安となり、じり安基調が続くなか、日経平均は取引後半には31157.40円(602.48円安)まで下落、そのまま安値圏で終えた。 大引けの日経平均は前日比521.94円安の31237.94円となった。東証プライム市場の売買高は16億3126万株、売買代金は3兆7181億円だった。セクターでは鉱業、石油・石炭製品、非鉄金属を筆頭に全面安となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の90%、対して値上がり銘柄は9%だった。 個別では、原油市況の下落を受けてINPEX<1605>や石油資源開発<1662>、ENEOS<5020>、出光興産<5019>などのエネルギー関連が急落。住友電工<5802>や三菱マテリアル<5711>、神戸製鋼所<5406>や大阪製鐵<5449>、日立建機<6305>やコマツ<6301>などの非鉄金属や鉄鋼、建機といった資源関連株も大きく下落。為替の円安基調は維持されているものの、マツダ<7261>や三菱自動車<7211>の輸送用機器も大幅安。太平洋セメント<5233>、東京電力HD<9501>、東レ<3402>などのガラス・土石、電気・ガス、繊維製品などバリュー(割安)セクターも総じて安い。業績予想を下方修正したネクステージ<3186>、瑞光<6279>、ライトオン<7445>、減益決算が嫌気された象印マホービン<7965>、業績上方修正も出尽くし感が先行したダイセキS<1712>などは急落した。 一方、ソニーG<6758>、任天堂<7974>などの主力株の一部がしっかり。ディフェンシブセクターとして選好されたヤクルト<2267>、キユーピー<2809>、江崎グリコ<2206>など食料品の一角が堅調。政府クラウドへの参入方針報じられた、さくらインターネット<3778>は急伸。上半期上振れ着地となったしまむら<8227>、自己株TOBを発表したリクルートHD<6098>、外資証券が投資判断を引き上げた野村不動産HD<3231>なども上昇。東証スタンダードではプロネクサスとの業務提携が材料視されたアクセスグループ<7042>がストップ高まで買われた。
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2023/10/03 15:34
相場概況
日経平均は続落、買い先行も後場から急落
*16:02JST 日経平均は続落、買い先行も後場から急落
日経平均は続落。前週末29日の米国株式市場のダウ平均は反落。月末、四半期末の調整売りに加えて、連邦予算案期限を明日に控えて下院が共和党のつなぎ予算案を否決したため政府機関閉鎖への警戒感が一段と強まった。ほか、自動車労働組合(UAW)ストライキ長期化を警戒した売りが強まり下落に転じた。ナスダックはプラス圏を確保、まちまちとなった米株市場を横目に、今日の東京市場は買いが先行して日経平均は244.35円高でスタートした。米政府機関の閉鎖を回避するためのつなぎ予算案が可決されたことでひとまず投資家心理が改善、日銀が朝方発表した9月の全国企業短期経済観測調査(短観)の改善が買いを誘った。ただ、米長期金利の先高観がくすぶるなか、戻り待ちの売りや先物主導で売りが広がり上げ幅を急速に縮小して、大引けにかけてマイナス圏に転落した。結果的に安値引けとなり、ローソク足は上に長いヒゲ伴う陰線を形成した。 大引けの日経平均は前日比97.74円安の31759.88円となった。東証プライムの売買高は15億5061万株、売買代金は3兆7015億円だった。セクターでは空運業、石油・石炭製品、鉱業などが下落。一方、銀行業、海運業、金属製品などが上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の28%、対して値上がり銘柄は69%となった。 個別では、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、任天堂<7974>、三菱重工業<7011>、メルカリ<4385>、日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>、NTT<9432>、東京海上HD<8766>が下げた。そのほか、イーガーディアン<6050>やピックルスホールディングス<2935>、スターティアホールディングス<3393>などが値下がり率上位に顔を出した。東証スタンダードでは、第1四半期は2ケタ営業減益となり想定以上に低調なスタートと受けとめられたERIHD<6083>が軟調な展開となった。 一方、レーザーテック<6920>やディスコ<6146>などの半導体関連株の一角、川崎汽船<9107>や郵船<9101>などの海運株、トヨタ自<7203>やホンダ<7267>などの自動車関連株も堅調に推移した。ほか、三井住友FG<8316>、信越化<4063>、ダイキン<6367>、日立<6501>、が上げた。個別の材料では、DCMHDによるTOB価格1300円にサヤ寄せする形となったケーヨー<8168>、業績・配当予想の上方修正を好感されたアダストリア<2685>、が買われた。
<FA>
2023/10/02 16:02
相場概況
日経平均は小幅に続落、四半期末のリバランス売りなど警戒
*15:50JST 日経平均は小幅に続落、四半期末のリバランス売りなど警戒
日経平均は小幅に続落。昨日28日の米株式市場でNYダウは3日ぶり反発。10年債利回りが16年ぶり高水準に達したため警戒感から売りが先行したが、その後、4-6月期の国内総生産(GDP)や個人消費の確定値の伸びが予想を下回ったため、長期金利は上昇が一服。株式市場では買い戻し優勢となり、相場は上昇に転じた。ナスダック総合指数は+0.83%だった。米株高を受けた今日の東京市場は買いが先行し、日経平均は146.12円高でスタート。日経平均は先週初19日から昨日まで、8営業日で1600円を超す下げとなっており、押し目買いも入りやすかった。一方、機関投資家などによる四半期末に伴うリバランス(資産の再配分)売りが出やすいとの見方から積極的な買いを手控える向きもあり、取引開始後は買いが続かず、昨日の水準を挟み、方向感の定まらない動きとなった。大引けの日経平均は前日比14.90円安の31857.62円となった。東証プライムの売買高は18億8589万株、売買代金は4兆9096億円だった。セクターでは海運業、鉄鋼、鉱業などが下落。一方、その他製品、精密機器の2業種が上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の74%、対して値上がり銘柄は23%となった。個別では、商船三井<9104>、川崎船<9107>、郵船<9101>、デンソー<6902>、神戸鋼<5406>、東電力HD<9501>、日立<6501>、日本製鉄<5401>、丸紅<8002>、INPEX<1605>、住友商<8053>、コマツ<6301>、日産自<7201>が下げた。個別の材料では、第1四半期決算営業利益が66.2%増となったが目先材料出尽くし感が台頭したハニーズHD<2792>、東証スタンダードでは、24年5月期業績予想を上方修正したが利益確定売りがかさんだ銚子丸<3075>が軟調な展開となった。一方、ディスコ<6146>、ルネサス<6723>、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>、ネクステージ<3186>、任天堂<7974>、ソシオネクスト<6526>、リクルートHD<6098>、信越化<4063>、楽天グループ<4755>、が上げた。個別の材料では、24年3月期業績予想を上方修正したJCRファーマ<4552>、9月の単体売上高が6.9%増と8月の5.3%減から改善したアスクル<2678>、株主優待制度の拡充を発表したFPパートナー<7388>が買われた。
<SK>
2023/09/29 15:50
相場概況
日経平均は反落、需給要因か前引けにかけて下げ加速
*15:37JST 日経平均は反落、需給要因か前引けにかけて下げ加速
日経平均は反落。27日の米株式市場でダウ平均は68.61ドル安と続落、ナスダック総合指数は+0.22%と反発。議会の予算交渉が引き続き難航し政府機関閉鎖リスクの高まりが意識されたほか、原油市況や長期金利の急伸が売りを誘った。ただ、終盤は売られ過ぎ感から買い戻しが強まり下げ幅を縮小した。米株安を受けて日経平均は252.53円安からスタート。配当落ちの影響もあり一時32000円を割り込んだが、しばらくは前日終値近辺で底堅い動きが続いた。しかし、時間外取引の米株価指数先物の失速や香港株の下落のほか、四半期末に伴う年金基金の持ち高調整や明日の日経平均構成銘柄の入れ替えに伴う超過売り需要が意識されたか、前引けにかけては売りが広がり、日経平均は大きく32000円を割れた。午後は一段安で始まったが、大引けにかけては緩やかに下げ幅を縮める展開となった。 大引けの日経平均は前日比499.38円安の31872.52円となった。東証プライム市場の売買高は16億6147万株、売買代金は3兆9873億円だった。セクターでは空運、倉庫・運輸、陸運を筆頭にほぼ全面安となった一方、鉱業のみが上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の84%、対して値上がり銘柄は13%だった。 個別では、原油市況の高騰によるコスト上昇が懸念されたANAHD<9202>やJAL<9201>の空運、西武HD<9024>や京王電鉄<9008>などの陸運、日本コンセプト<9386>や上組<9364>などの倉庫・運輸、関西ペイント<4613>やUBE<4208>などの化学が大きく下落。日米長期金利の上昇を受けてリクルートHD<6098>、テモナ<3985>、ANYCOLOR<5032>のグロース(成長)株、東急不動産HD<3289>、京阪神ビルディング<8818>などの不動産も下落。米マイクロン・テクノロジーの低調な決算を受け、東エレク<8035>、芝浦メカ<6590>などの半導体関連の一部が安い。ほか、配当落ちの影響から銀行や商社に代表される卸売、鉄鋼セクターなども下落。業績予想を下方修正した大紀アルミニウム<5702>や配当落ちに伴う手仕舞い売りが広がったFPG<7148>は大幅安となった。 一方、原油市況の上昇によりINPEX<1605>、石油資源開発<1662>が上昇。ディスコ<6146>、レーザーテック<6920>、ソシオネクスト<6526>の半導体のほか、イビデン<4062>などハイテクの一角が買われた。中外製薬<4519>、第一三共<4568>の医薬品が高い。中国の自動車生産から撤退する方針が報じられた三菱自動車<7211>は大幅高。四半期ベースの業績底入れ感が意識されたニイタカ<4465>、国内証券が目標株価を引き上げたコーセル<6905>、資本コストなどを意識した経営の実現に向けた対応策を発表した日東精工<5957>、業績予想を上方修正した乃村工藝社<9716>やライドオンE<6082>も大幅高。投資判断の引き上げが確認された住友ゴム<5110>、第一生命HD<8750>、四半期業績の増益転換や増配・自社株買いが好感された西松屋チェ<7545>も高い。ほか、ステラケミファ<4109>、住友電工<5802>は投資判断の格上げが確認された。
<YN>
2023/09/28 15:37
相場概況
日経平均は反発、米ハイテク安が重しも配当再投資を意識し下げ渋る
*15:28JST 日経平均は反発、米ハイテク安が重しも配当再投資を意識し下げ渋る
日経平均は反発。26日の米株式市場でダウ平均は388.00ドル安、ナスダック総合指数は-1.56%とそれぞれ反落。ミネアポリス連銀総裁が追加利上げの必要性に言及したほか、JPモルガンのダイモン最高経営責任者(CEO)が政策金利が7%まで上昇するリスクを警告したため、金利高を警戒した売りが先行。経済指標の下振れで景気減速懸念も強まり一段安となった。米株安を受けて日経平均は291.68円安からスタートすると一時32000円を割り込んだ。一方、為替の円安基調が続くなか心理的な節目割れでは押し目買いも入り下げ渋った。また、堅調なアジア市況や時間外取引の米株価指数先物も支援材料に緩やかに下げ幅を縮めた。午後は大引けにかけて見込まれる配当再投資を意識した買い戻しが入り、終盤にかけて日経平均はプラス圏に浮上した。 大引けの日経平均は前日比56.85円高の32371.90円となった。東証プライム市場の売買高は15億8606万株、売買代金は3兆9250億円だった。セクターでは医薬品、その他金融、不動産が上昇率上位に並んだ一方、海運、電気・ガス、鉄鋼が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の72%、対して値下がり銘柄は26%だった。 個別では、第一三共<4568>やエーザイ<4523>の医薬品、出光興産<5019>や石油資源開発<1662>の資源関連、カチタス<8919>や住友不動産<8830>、三菱地所<8802>の不動産が上昇。芝浦メカ<6590>、キーエンス<6861>、ソニーG<6758>、ルネサス<6723>、レーザーテック<6920>のハイテクの一角も堅調。プラスアルファコンサル<4071>は国内証券の新規買い推奨で大幅高。ほか、メドレー<4480>は新規買い推奨、大東建託<1878>は投資判断の格上げが好感された。上半期収益予想を上方修正した西華産業<8061>、東証プライムの上場維持基準への適合に向けた取組みを継続するとしたセグエG<3968>、投資有価証券の一部売却による特別利益計上を発表したテクノスジャパン<3666>などは大幅高となった。 一方、明日の配当落ちを意識しての動きか、四国電力<9507>や関西電力<9503>の電気・ガス、商船三井<9104>や郵船<9101>の海運、中部鋼板<5461>、淀川製鋼所<5451>の鉄鋼、八十二銀行<8359>や高知銀行<8416>の銀行などバリュー(割安)セクターが下落。円安基調が続くなかではあるが三菱自動車<7211>、日産自動車<7201>の輸送用機器、TOYOTIRE<5105>、横浜ゴム<5101>のゴム製品の一角が軟調。ファーストリテ<9983>、ディスコ<6146>、ダイキン<6367>、ニデック<6594>、村田製<6981>などの値がさ株やハイテクの一角も冴えない。太陽誘電<6976>、スタンレー電気<6923>は投資判断の格下げが確認された。業績予想を下方修正したコナカ<7494>、決算が出尽くし感につながったスギHD<7649>は大きく下落した。
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2023/09/27 15:28
相場概況
日経平均は反落、米長期金利の一段の上昇を警戒
*15:28JST 日経平均は反落、米長期金利の一段の上昇を警戒
日経平均は反落。25日の米株式市場でダウ平均は43.04ドル高、ナスダック総合指数は+0.45%とそれぞれ5日ぶり反発。10年債利回りが2007年以来の水準に上昇するなか、政府機関閉鎖リスクも重しとなった。一方、シカゴ連銀総裁が経済のソフトランディング(軟着陸)の可能性を指摘すると終盤にかけてプラス圏を回復した。米株高に加えて為替の円安が一段と進行するなかではあったが、米長期金利の上昇を背景としたハイテク株の下落が重しになり、日経平均は38.57円安からスタート。前日に上昇した反動で戻り待ちの売りが出やすかったことも影響し、下げ幅は早々に300円を超えた。時間外取引の米株価指数先物が軟化したことやアジア市況の下落が嫌気され、その後もじわじわと下げ幅を広げる展開が続き、日経平均は結局この日の安値で引けた。 大引けの日経平均は前日比363.57円安の32315.05円となった。東証プライム市場の売買高は13億1856万株、売買代金は3兆2590億円だった。セクターでは医薬品、機械、電気機器が下落率上位に並んだ一方、海運、銀行、保険が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の70%、対して値上がり銘柄は27%だった。 個別では、米長期金利の上昇を背景に東エレク<8035>、スクリン<7735>、イビデン<4062>、芝浦メカ<6590>、太陽誘電<6976>、TDK<6762>などのハイテクや、インフォマート<2492>、SREHD<2980>、ラクスル<4384>などのグロース(成長)株が大きく下落。為替の円安にもかかわらず日産自<7201>、豊田自動織機<6201>、武蔵精密工業<7220>などの輸送用機器も安い。ほか、東京鐵鋼<5445>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼、三井金属<5706>、大紀アルミニウム<5702>の非鉄金属、三井物産<8031>、三菱商事<8058>の商社なども軟調。上半期が営業減益で着地したあさひ<3333>は大きく下落した。 一方、国内長期金利の上昇を受けてT&DHD<8795>、かんぽ生命<7181>の保険、西日本フィナンシャルHD<7189>、千葉興業銀行<8337>の地銀など金融セクターが大きく上昇。東海東京FHD<8616>は中間配当の増配が、日本取引所グループ<8697>は業績・配当予想の上方修正が、いよぎんHD<5830>は上半期業績の上方修正がそれぞれ好感された。ほか、四国電力<9507>、関西電力<9503>の電気・ガス、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運、三菱製紙<3864>、北越コーポレーション<3865>のパルプ・紙などバリュー(割安)セクターが堅調。あすか製薬<4886>は政策保有株縮減に伴う売却益計上が材料視された。東証スタンダードでは配当方針変更に伴う増配を発表したオーテック<1736>、業績予想を上方修正したラサ商事<3023>や大光<3160>、中期経営計画を発表したfonfun<2323>などが急伸した。
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2023/09/26 15:28
相場概況
日経平均は5日ぶり反発、日銀の緩和姿勢継続で押し目買い優勢
*15:35JST 日経平均は5日ぶり反発、日銀の緩和姿勢継続で押し目買い優勢
日経平均は5日ぶり反発。先週末22日の米株式市場でNYダウは4日続落。9月サービス業や総合PMI速報値の悪化が嫌気された。加えて、原油高や年内の追加利上げの可能性、政府機関閉鎖の可能性、自動車労働組合(UAW)のスト継続リスクなど警戒材料が多く、終盤にかけて下げ幅を広げた。ナスダック総合指数は-0.09%だった。今日の日経平均は114.85円高からスタートした。日経平均は先週末までの4日続落で1100円を超す下げとなったことから自律反発狙いの買いが入りやすかったが、取引開始後は米株安が重しとなり、日経平均は小幅安に転じる場面があった。一方、先週末、東京市場の取引終了後に行われた植田日銀総裁の記者会見で、日銀金融政策が従来の姿勢を踏襲することが確認されたことが市場の安心感となり、また、岸田首相が経済対策の柱を今夜発表すると伝えられたこともあり、日経平均は前場の中頃以降は堅調に推移した。大引けの日経平均は前日比276.21円高の32678.62円となった。東証プライムの売買高は12億6935万株、売買代金は3兆1720億円だった。セクターでは医薬品、小売業、食料品などが上昇。一方、銀行業、海運業、証券商品先物などが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の74%、対して値下がり銘柄は22%となった。個別では、、カプコン<9697>、スクリーンHD<7735>、アドバンテスト<6857>、イビデン<4062>、レーザーテック<6920>、ソフトバンクG<9984>、ディスコ<6146>、東エレク<8035>、JT<2914>、ソニーG<6758>、JFE<5411>、武田薬<4502>、任天堂<7974>が上げた。個別の材料では、24年2月期業績予想を上方修正し営業減益予想から増益予想となった平和堂<8276>、発行済株式数の5%上限の自社株買いとSBIファイナンシャルサービシーズとの業務提携の内容を深化させると発表したDスタンダード<3925>、アストラゼネカと開発中の抗がん剤で良好な試験結果を公表した第一三共<4568>、東証スタンダードでは、23年8月期業績見込みを上方修正したヤマトインター<8127>、中期経営計画が好感されたニッピ<7932>、Abalance<3856>、創業40周年記念株主優待を実施すると発表したズーム<6694>が買われた。一方、三井住友<8316>、みずほ<8411>、三菱UFJ<8306>、SANKYO<6417>、ネクステージ<3186>、郵船<9101>、コマツ<6301>、川崎船<9107>、楽天グループ<4755>、トヨタ<7203>、三菱重<7011>が下げた。個別の材料では、第1四半期営業利益8.96億円に対し上半期営業利益が7.80億円予想と発表したIRJ-HD<6035>、23年12月期の業績と配当予想を一旦未定としたDmMiX<7354>が軟調な展開となった。
<SK>
2023/09/25 15:35
相場概況
日経平均は4日続落、米金利高で売り優勢も金融政策決定会合は無難消化
*15:48JST 日経平均は4日続落、米金利高で売り優勢も金融政策決定会合は無難消化
日経平均は4日続落。21日の米株式市場でダウ平均は370.46ドル安、ナスダック総合指数は-1.82%とそれぞれ続落。週次新規失業保険申請件数が予想外に減少し、長期金利が一段と上昇したことで終日売り優勢だった。米株安を受けて日経平均は381.71円安からスタート。米10年債利回りが連日で高値を更新する一方、為替が円高に振れていたこともあり、ハイテクのほか直近強かったバリュー(割安)株にも利益確定売りが広がり、日経平均は寄り付き直後に32154.53円(416.5円安)まで下落した。一方、昼頃に日本銀行の金融政策決定会合で政策の現状維持が伝わると目先のあく抜け感から買い戻しが強まり、日経平均は一時前日終値近くまで下げ幅を縮めた。ただ、引け後の植田総裁の会見を見極めたいとの思惑から買い戻しが一服すると、その後は再び軟化し、もみ合いが続いた。 大引けの日経平均は前日比168.62円安の32402.41円となった。東証プライム市場の売買高は16億873万株、売買代金は3兆8814億円だった。セクターでは海運、電気・ガス、非鉄金属が下落率上位に並んだ一方、鉱業、空運、銀行が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の50%、対して値上がり銘柄は46%だった。 個別では、川崎汽船<9107>や郵船<9101>の海運、東京電力HD<9501>や北陸電力<9505>の電気・ガス、大紀アルミニウム<5702>や住友鉱山<5713>の非鉄金属、大阪製鐵<5449>や共英製鋼<5440>の鉄鋼など、バリューセクターが大きく下落。三井物産<8031>、丸紅<8002>の商社、五洋建設<1893>、大林組<1802>の建設、ウエルシアHD<3141>、イオン<8267>、7&I-HD<3382>などの小売りも軟調なものが目立った。公正取引委員会によるニュース配信サービス大手に対する調査報告書の作成要請を嫌気し、ZHD<4689>などが大きく下落した。 一方、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業、出光興産<5019>、富士石油<5017>の石油・石炭製品のほか、JAL<9201>、ANAHD<9202>の空運、ニコン<7731>、HOYA<7741>などの精密機器が堅調。日銀金融政策決定会合での現状維持が伝わったものの、ほぼ事前の予想通りだったことから銀行株が改めて買われ、西日本フィナンシャルHD<7189>、栃木銀行<8550>などが大幅に上昇。レーザーテック<6920>、ニデック<6594>、三井ハイテック<6966>、メルカリ<4385>、ANYCOLOR<5032>などのハイテク・グロース(成長)株の一角も堅調だった。 スタジオジブリの子会社化を発表した日本テレビ<9404>が急伸し、日本テレビが大株主にいるビーグリー<3981>はジブリとの連携強化に対する思惑が先行して大幅高。ほか、業績予想を上方修正したネクシィーズ<4346>、5社共同で新規IPプロジェクトの製作委員会を立ち上げるとしたピアラ<7044>、国内証券が目標株価を引き上げたデサント<8114>、増配が好感されたBEENOS<3328>などが大幅に上昇した。大幅増配や自社株買いを発表したSANKYO<6417>はストップ高比例配分となった。
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2023/09/22 15:48
相場概況
日経平均は大幅に3日続落、タカ派なFOMCでリスク回避売り膨らむ
*15:27JST 日経平均は大幅に3日続落、タカ派なFOMCでリスク回避売り膨らむ
日経平均は大幅に3日続落。20日の米株式市場でダウ平均は76.85ドル安、ナスダック総合指数は-1.52%とそれぞれ続落。連邦公開市場委員会(FOMC)では予想通り政策金利の据え置きが決定された。しかし、追加利上げの可能性が除外されなかったほか、最新の経済・政策金利見通しがタカ派な内容だったことから、長期金利が一段と上昇、株式市場は終盤にかけて下げ幅を広げた。米ナスダック指数の大幅続落を受け、日経平均は158.22円安と33000円を割り込んでスタート。日米の長期金利が揃って高値を更新し金利先高観が警戒されるなか、ハイテク株を中心にリスク回避の売りが続いた。中国・香港株の下落なども投資家心理を悪化させ、日経平均は後場も底這いが続き、じわじわと下げ幅を広げる展開となった。 大引けの日経平均は前日比452.75円安の32571.03円となった。東証プライム市場の売買高は15億6758万株、売買代金は3兆7397億円だった。セクターでは精密機器、鉱業、電気機器が下落率上位に並んだ一方、電気・ガス、銀行、ゴム製品が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の67%、対して値上がり銘柄は29%だった。 個別では、米長期金利の上昇を背景にアドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>、ソフトバンクG<9984>、キーエンス<6861>、イビデン<4062>、村田製<6981>などのハイテクのほか、アンビスHD<7071>、MSOL<7033>、Appier<4180>などのグロース(成長)株が総じて大きく下落。原油市況の軟化を受けてINPEX<1605>、石油資源開発<1662>も安い。国内長期金利も上昇するなか金利コストの増加が懸念され、三菱地所<8802>、住友不動産<8830>など不動産株も下落。ソニーG<6758>、HOYA<7741>、SMC<6273>など値がさ株も安い。堅調な決算ながらも出尽くし感や見切り売りが優勢となったサツドラHD<3544>、ツルハHD<3391>は大幅安。長谷工<1808>は外資証券の投資判断格下げが確認された。 一方、国内長期金利の上昇を追い風に三菱UFJ<8306>、三井住友トラスト<8309>の銀行が大きく上昇し、MS&AD<8725>、東京海上HD<8766>の保険も堅調。合同製鐵<5410>、大阪製鐵<5449>の鉄鋼、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>の海運などバリュー(割安)株の一角も堅調。大和工業<5444>は投資判断の格上げも寄与して大幅高。ほか、熊谷組<1861>、積水ハウス<1928>、東レ<3402>の投資判断の格上げが確認された。
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2023/09/21 15:27
相場概況
日経平均は続落、FOMC前の持ち高調整で全般売り優勢
*15:40JST 日経平均は続落、FOMC前の持ち高調整で全般売り優勢
日経平均は続落。19日の米株式市場でダウ平均は106.57ドル安(-0.30%)、ナスダック総合指数は-0.23%とそれぞれ反落。原油市況の上昇が続き、インフレ再加速の懸念が強まったことで長期金利も上昇、相場は軟調に推移した。一方、為替の円安を支援材料に日経平均は18.76円高からスタート。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を日本時間21日午前3時頃に控えるなか、持ち高を一方向に傾ける動きは限られ、その後は前日終値をやや下回る水準で一進一退が継続。午後は中国・香港株の下落やFOMC前の持ち高調整から下げ幅を広げ、大引け直前には一時33000円を割り込む場面もあった。 大引けの日経平均は前日比218.81円安の33023.78円となった。東証プライム市場の売買高は16億7453万株、売買代金は4兆435億円だった。セクターでは鉱業、石油・石炭製品、電気・ガスを筆頭にほぼ全面安となった一方、陸運のみが上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の86%、対して値上がり銘柄は12%だった。 個別では、ニューヨーク原油先物価格の東京時間に入ってからの下落を受けてINPEX<1605>、石油資源開発<1662>、コスモエネHD<5021>、出光興産<5019>などの鉱業や石油・石炭製品が大きく下落。関西電力<9503>や東北電力<9506>の電気・ガス、中越パルプ<3877>やトーモク<3946>のパルプ・紙、帝人<3401>やセーレン<3569>の繊維製品、直近動きの強かったアイシン<7259>、トヨタ自<7203>の輸送用機器や共英製鋼<5440>、東京鐵鋼<5445>の鉄鋼などの下落も目立った。任天堂<7974>、信越化学<4063>、ニデック<6594>、リクルートHD<6098>、HOYA<7741>、テルモ<4543>などの主力株も総じて下落。大成建設<1801>、IHI<7013>、IDOM<7599>は投資判断の格下げが確認された。 一方、アドバンテスト<6857>、ソシオネクスト<6526>、ルネサス<6723>の半導体関連のほか、村田製<6981>、太陽誘電<6976>、キーエンス<6861>、ファナック<6954>などハイテクの一角が上昇。また、飯野海運<9119>、商船三井<9104>の海運、丸運<9067>、鴻池運輸<9025>、JR東日本<9020>の陸運などが堅調。国内証券が買い推奨でカバレッジを再開した日本ケミコン<6997>、業績・配当予想を上方修正したホットランド<3196>が急伸し、大型受注を発表したジェイテックコーポレーション<3446>、ロシュグループ企業と共同研究開発契約及びライセンス契約を締結したペプチドリーム<4587>は大幅に上昇した。
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2023/09/20 15:40
相場概況
日経平均は3日ぶり反落、ハイテク株安が重しもバリュー物色は継続
*15:27JST 日経平均は3日ぶり反落、ハイテク株安が重しもバリュー物色は継続
日経平均は3日ぶり反落。先週末15日の米株式市場は大幅に下落。大手自動車労組が初の一斉ストライキに突入したことやミシガン大学消費者信頼感指数が予想以上に悪化したことに加え、長期金利の上昇や台湾積体電路製造(TSMC)によるネガティブな報道を背景とした半導体株安が重しになった。一方、週明け18日は小幅ながら反発。住宅指標の悪化が懸念された一方、長期金利の低下が支えとなった。先週末の米ハイテク株安の流れを引き継いで日経平均は236.86円安からスタート。中国・香港株の下落が重しとなり、前場中ごろから一段と下げ幅を広げると、下げ幅は一時400円を超えた。一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)など重要イベントを週後半に控えるなか持ち高を一方向に傾ける動きは限られ、午後は膠着感の強い状況が続いた。 大引けの日経平均は前日比290.50円安の33242.59円となった。東証プライム市場の売買高は17億1613万株、売買代金は4兆1963億円だった。セクターでは精密機器、サービス、電気機器が下落率上位に並んだ一方、海運、鉄鋼、鉱業が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の38%、対して値上がり銘柄は59%だった。 個別では、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、東京精密<7729>、HOYA<7741>、イビデン<4062>、芝浦メカ<6590>の半導体関連が大きく下落し、キーエンス<6861>、ファーストリテ<9983>、SMC<6273>などの値がさハイテク株や、SHIFT<3697>、リクルートHD<6098>、アンビスHD<7071>などのグロース(成長)株も下落した。業績予想を下方修正した扶桑化学工業<4368>、第1四半期が減益決算となったアスクル<2678>も売られた。IDOM<7599>はビックモーターによる保有株売却の検討が伝わり嫌気された。 一方、中間配当の権利取りを狙った買いなどから郵船<9101>や商船三井<9104>のほか、石油資源開発<1662>、三井松島<1518>、日本冶金工業<5480>、合同製鐵<5410>、高知銀行<8416>、愛媛銀行<8541>などの海運、鉱業、鉄鋼、銀行といった景気敏感・バリュー(割安)系のセクターが総じて高い。配当実施に関するリリースを材料に水戸証券<8622>が大幅に上昇し、丸三証券<8613>はストップ高比例配分となった。また、自社株買いなどを材料にアイザワ証券<8708>、東邦HD<8129>などが大幅高。巨大なアルミ部品を一体成型する「ギガキャスト」の試作機などをトヨタ自<7203>が公開したことで、リョービ<5852>、アーレスティ<5852>が関連株として急伸した。
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2023/09/19 15:27
相場概況
日経平均は3日ぶり反落、ハイテク株安が重しもバリュー物色は継続
*15:27JST 日経平均は3日ぶり反落、ハイテク株安が重しもバリュー物色は継続
日経平均は3日ぶり反落。先週末15日の米株式市場は大幅に下落。大手自動車労組が初の一斉ストライキに突入したことやミシガン大学消費者信頼感指数が予想以上に悪化したことに加え、長期金利の上昇や台湾積体電路製造(TSMC)によるネガティブな報道を背景とした半導体株安が重しになった。一方、週明け18日は小幅ながら反発。住宅指標の悪化が懸念された一方、長期金利の低下が支えとなった。先週末の米ハイテク株安の流れを引き継いで日経平均は236.86円安からスタート。中国・香港株の下落が重しとなり、前場中ごろから一段と下げ幅を広げると、下げ幅は一時400円を超えた。一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)など重要イベントを週後半に控えるなか持ち高を一方向に傾ける動きは限られ、午後は膠着感の強い状況が続いた。 大引けの日経平均は前日比290.50円安の33242.59円となった。東証プライム市場の売買高は17億1613万株、売買代金は4兆1963億円だった。セクターでは精密機器、サービス、電気機器が下落率上位に並んだ一方、海運、鉄鋼、鉱業が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の38%、対して値上がり銘柄は59%だった。 個別では、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、東京精密<7729>、HOYA<7741>、イビデン<4062>、芝浦メカ<6590>の半導体関連が大きく下落し、キーエンス<6861>、ファーストリテ<9983>、SMC<6273>などの値がさハイテク株や、SHIFT<3697>、リクルートHD<6098>、アンビスHD<7071>などのグロース(成長)株も下落した。業績予想を下方修正した扶桑化学工業<4368>、第1四半期が減益決算となったアスクル<2678>も売られた。IDOM<7599>はビックモーターによる保有株売却の検討が伝わり嫌気された。 一方、中間配当の権利取りを狙った買いなどから郵船<9101>や商船三井<9104>のほか、石油資源開発<1662>、三井松島<1518>、日本冶金工業<5480>、合同製鐵<5410>、高知銀行<8416>、愛媛銀行<8541>などの海運、鉱業、鉄鋼、銀行といった景気敏感・バリュー(割安)系のセクターが総じて高い。配当実施に関するリリースを材料に水戸証券<8622>が大幅に上昇し、丸三証券<8613>はストップ高比例配分となった。また、自社株買いなどを材料にアイザワ証券<8708>、東邦HD<8129>などが大幅高。巨大なアルミ部品を一体成型する「ギガキャスト」の試作機などをトヨタ自<7203>が公開したことで、リョービ<5852>、アーレスティ<5852>が関連株として急伸。ほか、パーク24<4666>やアマダ<6113>、平和不<8803>は国内証券の投資判断の格上げが確認された。
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2023/09/19 15:27
相場概況
日経平均は大幅続伸、ソフトランディング期待で戻り高値更新
*15:39JST 日経平均は大幅続伸、ソフトランディング期待で戻り高値更新
日経平均は大幅続伸。14日の米株式市場でダウ平均は331.58ドル高と3日ぶり反発、ナスダック総合指数は+0.81%と続伸。中国人民銀行が利下げを決定したほか、米8月小売売上高が予想を上回ったため、世界経済のソフトランディング(軟着陸)期待が高まった。欧州中央銀行(ECB)は追加利上げを決定も利上げサイクル終了期待が相場を支援した。欧米株の上昇を引き継いで日経平均は260.34円高からスタート。為替の円安基調や時間外取引の米株価指数先物の大幅高を追い風に序盤からじわじわと上値を伸ばした。中国の経済指標が予想を上回ったことも投資家心理を改善させ、前場終盤頃には33634.31円(466.21円高)まで上昇、戻り高値を更新した。一方、午場は国内3連休を前にした様子見ムードも台頭し、高値もみ合いが続いた。 大引けの日経平均は前日比364.99円高の33533.09円となった。東証プライム市場の売買高は23億9054万株、売買代金は5兆6708億円だった。セクターでは電気・ガス、石油・石炭製品、輸送用機器が上昇率上位に並んだ一方、銀行、空運、小売、保険の4業種のみが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の67%、対して値下がり銘柄は30%だった。 個別では、年初来高値を更新した原油市況を追い風にENEOS<5020>の石油・石炭製品、INPEX<1605>の鉱業が買われた。中部電力<9502>の電気・ガス、三菱製紙<3864>のパルプ・紙、郵船<9101>の海運、住友重機械<6302>の機械、UACJ<5741>の非鉄金属などバリュー(割安)系が引き続き全般高い。円安を支援材料に豊田自動織機<6201>、トヨタ自<7203>の輸送用機器が軒並み高となり、アイシン<7259>は前日の中期経営計画が引き続き材料視された。清水建設<1803>、三菱地所<8802>の建設や不動産も高い。他にも商社株が属する卸売など景気敏感セクターが総じて強い動きを見せた。業績関連の材料ではANYCOLOR<5032>、TOKYOBASE<3415>、ニーズウェル<3992>が大幅に上昇。 一方、原油市況の上昇でコスト高が懸念されたかJAL<9201>、ANAHD<9202>の空運のほか、パンパシHD<7532>、コスモス薬品<3349>の小売りが下落。日本銀行の植田総裁の発言を受けた政策修正観測の高まりを背景に上昇が続いていた銀行株は、総裁発言と市場の解釈にギャップがあるとした一部報道を契機に売りが強まり筑波銀行<8338>、栃木銀行<8550>を筆頭に全般下落した。業績関連のリリースが失望されたポールトゥウィン<3657>、Link-U<4446>、ブラス<2424>、Hamee<3134>が急落し、好決算も出尽くし感が先行したギフトHD<9279>は大幅安となり、MSOL<7033>はストップ安まで売られた。
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2023/09/15 15:39
相場概況
日経平均は大幅反発、米CPI無難消化や経済対策期待で33000円回復
*15:34JST 日経平均は大幅反発、米CPI無難消化や経済対策期待で33000円回復
日経平均は大幅反発。13日の米株式市場でダウ平均は70.46ドル安と続落、ナスダック総合指数は+0.29%と反発。8月消費者物価指数(CPI)は予想を上回ったが、根強い利上げサイクル終了期待を背景に買いが先行。ダウ平均は終盤にかけ下落に転じたが、長期金利の低下でハイテクは概ね堅調に推移した。米CPIを波乱なく消化できた安心感から日経平均は219.02円高からスタート。第2次岸田内閣の経済対策への期待や時間外取引の米株価指数先物の大幅高を背景に日経平均は前場中ごろには33000円台を回復。中間配当の権利取りを狙った買いも支援材料に景気敏感株からハイテク株まで広く買われるなか、日経平均は後場に入ってからも上値を伸ばし、取引終盤には33244.45円(537.93円高)まで上値を伸ばした。 大引けの日経平均は前日比461.58円高の33168.10円となった。東証プライム市場の売買高は16億817万株、売買代金は3兆9485億円だった。セクターでは石油・石炭製品、鉄鋼、不動産を筆頭にほぼ全面高となり、空運のみが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の67%、対して値下がり銘柄は29%だった。 個別では、出光興産<5019>、ENEOS<5020>の石油・石炭製品、東京鐵鋼<5445>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼、東北電力<9506>、東京電力HD<9501>の電気・ガス、野村HD<8604>、大和証券G本社<8601>の証券、MS&AD<8725>、東京海上HD<8766>の保険、帝人<3401>、東レ<3402>の繊維製品、レンゴー<3941>、王子HD<3861>のパルプ・紙などバリュー(割安)系が全般強い。ほか、HOYA<7741>、東京精密<7729>、TOWA<6315>、東エレク<8035>、ディスコ<6146>、イビデン<4062>、TDK<6762>の半導体関連やハイテクの一角も高い。決算が好感されたトルク<8077>、丹青社<9743>、鳥貴族HD<3193>などは大幅に上昇。第一生命HD<8750>、T&DHD<8795>、かんぽ生命<7181>、SBIHD<8473>、積水ハウス<1928>は投資判断の格上げが好感された。 一方、国内証券が投資判断を引き下げた川崎汽船<9107>が下落。7月機械受注の下振れが嫌気されたかファナック<6954>、平田機工<6258>、THK<6481>、前澤工業<6489>、クボタ<6326>、竹内製作所<6432>などが軟調。英半導体設計大手アームの公開価格が決定したソフトバンクG<9984>は材料出尽くし感から下落。小糸製作所<7276>は外資証券による投資判断の格下げで大幅安。エイチ・アイ・エス<9603>、ヤーマン<6630>は決算が失望されて大きく下落した。
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2023/09/14 15:34
相場概況
日経平均は反落、バリュー買われるも米CPI直前で方向感に欠ける
*15:27JST 日経平均は反落、バリュー買われるも米CPI直前で方向感に欠ける
日経平均は反落。12日の米株式市場でダウ平均は17.73ドル安と4日ぶり反落、ナスダック総合指数は-1.03%と3日ぶり反落。消費者物価指数(CPI)の発表を13日に控えるなか警戒感が上値を抑制。新製品発表にサプライズが乏しかった携帯端末のアップルや決算が嫌気されたソフトウエアのオラクルの下落が重しになり、ハイテク中心に下落した。米株安を受けて日経平均は34.08円安からスタート。為替の円安を追い風に寄り付き直後は一時上昇に転じる場面もあったが、今晩の米CPIを前にした警戒感や中国・香港株が下げ幅を広げたことが重しになり、前引けにかけては軟化。午後は手掛かり材料難のなか中間配当の権利取りを狙った買いなどでバリュー(割安)株を中心に強含む場面もあったが、引けにかけては再び失速するなど方向感に欠ける展開となった。 大引けの日経平均は前日比69.85円安の32706.52円となった。東証プライム市場の売買高は14億7589万株、売買代金は3兆5483億円だった。セクターでは電気機器、建設、精密機器が下落率上位に並んだ一方、ゴム製品、海運、陸運が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の58%、対して値上がり銘柄は39%だった。 個別では、中堅外資証券が目標株価を引き上げた横浜ゴム<5101>、外資証券が投資判断を引き上げたブリヂストン<5108>が大きく上昇。為替の円安を追い風にトヨタ自<7203>、スズキ<7269>の輸送用機器の一角も高い。ほか、川崎汽船<9107>を筆頭した海運や、第一生命HD<8750>、東京海上HD<8766>の保険、原油市況の上昇を好感した石油資源開発<1662>、出光興産<5019>のエネルギー関連、日本製紙<3863>のパルプ・紙、住友鉱山<5713>、DOWA<5714>の非鉄金属などバリュー系が全般高い。三菱UFJ<8306>や筑波銀<8338>、島根銀<7150>などの銀行株は連日で強い動きを見せた。JR東日本<9020>、JR東海<9022>の陸運、Jフロント<3086>、良品計画<7453>、しまむら<8227>の小売など内需系も堅調。 配当方針の変更と増配を発表したアートネイチャー<7823>、好決算が材料視された学情<2301>、神戸物産<3038>、未定としていた配当実施を発表した沖縄電力<9511>などが大きく上昇。クスリのアオキ<3549>、ツルハHD<3391>、TOA<6809>は投資判断の引き上げが確認された。東証スタンダードでは業績上方修正や増配が好感されたオービス<7827>、来期からの配当方針を変更したウエスコHD<6091>などが大幅高となった。 一方、HOYA<7741>、東京精密<7729>の精密機器、ルネサス<6723>、ディスコ<6146>、アルバック<6728>の半導体や、キーエンス<6861>、ソフトバンクG<9984>、日立製<6501>などハイテクが全般下落。イビデン<4062>は新製品発表を受けた米アップル株の下落が影響した。三井ハイテック<6966>は想定以上の業績下方修正を受けてストップ安まで売られた。今期見通しが市場予想を下回ったラクスル<4384>や、資金調達に伴う株式価値の希薄化が懸念されたジャフコ<8595>も大幅安。ほか、住友ベークライト<4203>、東京応化<4186>の化学、外資証券が投資判断を引き下げた大成建設<1801>、清水建設<1803>をはじめとした建設の下落が目立った。
<YN>
2023/09/13 15:27
相場概況
日経平均は4日ぶり反発、国内長期金利の上昇一服で買い戻し
*15:45JST 日経平均は4日ぶり反発、国内長期金利の上昇一服で買い戻し
日経平均は4日ぶり反発。11日の米株式市場でダウ平均は87.13ドル高と3日続伸、ナスダック総合指数は+1.13%と続伸。インフレや景気に対するイエレン財務長官の楽観的な見解が投資家心理を支えた。また、投資判断が引き上げられた電気自動車大手テスラを筆頭としたハイテク株高が全体をけん引した。米株高を受けて日経平均は161.4円高からスタートすると、寄り付き直後に280円高まで上昇。ただ、日本銀行の政策修正観測の高まりを背景とした国内長期金利の上昇が重しとなり、日経平均は一時上げ幅を大幅に縮めた。一方、時間外取引のナスダック100先物やドル円が強含みで推移するなか、国内長期金利の上昇が一服したことで再び騰勢を強めると、日経平均は大引けと同時に32799.69円(331.93円高)とこの日の高値を付けた。 大引けの日経平均は前日比308.61円高の32776.37円となった。東証プライム市場の売買高は13億6823万株、売買代金は3兆3838億円だった。セクターでは輸送用機器、ゴム製品、不動産が上昇率上位に並んだ一方、鉄鋼、卸売、保険、機械のみが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の76%、対して値下がり銘柄は21%だった。 個別では、トヨタ自<7203>、日産自<7201>、マツダ<7261>、ブリヂストン<5108>、TOYOTIRE<5105>、日本CMK<6958>など自動車株が大きく上昇。川崎汽船<9107>、石油資源開発<1662>、三菱ケミカルG<4188>などのバリュー(割安)系のほか、KDDI<9433>、ソフトバンク<9434>の通信、武田薬<4502>、塩野義<4507>の医薬品なども高い。ファーストリテ<9983>、キーエンス<6861>、ソニーG<6758>の値がさ株も堅調。三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>の銀行株は前日の急伸の反動をこなして続伸。前日急落した三菱地所<8802>、東京建物<8804>の不動産株は大幅に反発した。ABCマート<2670>と日本軽金属<5703>は証券会社のレーティング格上げが好感された。好決算や業績上方修正を材料に正栄食品<8079>、萩原工業<7856>は急伸した。 一方、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>の半導体株や、イビデン<4062>、本日決算を予定している三井ハイテック<6966>などハイテクの一角が下落。バリュー系ではJFEHD<5411>、日本製鉄<5401>の鉄鋼が下落。MS&AD<8725>、SOMPOHD<8630>は国内証券のレーティング格下げが嫌気された。IHI<7013>は急落。米航空機エンジンのプラット・アンド・ホイットニーが手掛けるエンジンで見つかった製造過程での欠陥について、同エンジンに参画している同社も業績への影響が懸念されたもよう。川崎重工<7012>、三菱重工<7011>も連れて大幅に下落した。代表取締役社長の辞任が発表されたネクステージ<3186>はストップ安となった。
<YN>
2023/09/12 15:45
相場概況
日経平均は3日続落、長期金利上昇など重しに
*15:35JST 日経平均は3日続落、長期金利上昇など重しに
日経平均は3日続落。先週末8日の米株式市場でNYダウは続伸。中国との対立を警戒した売りが一段落し寄り付き後、上昇。中国政府によるアイフォーン使用制限が警戒され売られていた携帯端末のアップル(AAPL)株が反発したことも相場支援材料となった。金利動向も安定したため主要株式指数は終日底堅く推移し、プラス圏を維持し終了した。今日の東京株式市場は買いが先行した。底堅かった米株式市場が東京市場の株価を支えた。一方、国内債券市場で長期金利が上昇したことなどを受け、積極的な買いは続かず、日経平均は取引開始後に下げに転じた。株式の取引時間中に円高・ドル安が進んだことも株価の重しとなった。ただ、日経平均は先週末までの2日間で600円を超す下げとなったことから、下値では値ごろ感からの買いも見られ、日経平均は概ねマイナス圏での推移となったが下値は堅い展開だった。大引けの日経平均は前日比139.08円安の32467.76円となった。東証プライムの売買高は12億9346万株、売買代金は3兆1365億円だった。セクターでは不動産業、海運業、サービス業などが下落。一方、銀行業、保険業、鉱業などが上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の51%、対して値上がり銘柄は44%となった。個別では、芝浦<6590>、ネクステージ<3186>、ルネサス<6723>、三井不<8801>、三菱地所<8802>、アドバンテスト<6857>、メルカリ<4385>、レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>、三菱重<7011>、東エレク<8035>が安く、個別の材料では、第1四半期営業損益が6.42億円の赤字となったgumi<3903>、第3四半期累計の営業利益が36.4%増の141億円と上半期の60.8%増の126億円から伸び悩んだクミアイ化<4996>、24年1月期利益予想を下方修正したベステラ<1433>、東証スタンダードでは、上半期営業利益が34.6%減となったユークス<4334>、第3四半期累計の営業利益が4.4%減と上半期の20.9%増から減益に転じたオハラ<5218>、24年1月期業績予想を下方修正した石井表記<6336>が軟調な展開となった。一方、JMDC<4483>、りそなHD<8308>、三井住友<8316>、みずほ<8411>、三菱UFJ<8306>、第一生命HD<8750>、ゆうちょ銀行<7182>、ソフトバンクG<9984>、関西電<9503>、日本郵政<6178>が高く、個別の材料では、営業利益が前期68.9%増・今期12.8%増予想と発表したアイル<3854>、通期予想の営業利益に対する第1四半期の進捗率が33.2%となったフリービット<3843>、上半期営業利益が27.7%増となったアルトナー<2163>、東証スタンダードでは、上半期営業利益が前年同期比2.5倍となったクロスプラス<3320>、第3四半期営業利益が14.68億円と上半期の1.54億円の赤府から黒字に転じたハイレックス<7279>が買われた。
<SK>
2023/09/11 15:35
相場概況
日経平均は続落、米中対立によるハイテク株安や円安一服が重し
*15:28JST 日経平均は続落、米中対立によるハイテク株安や円安一服が重し
日経平均は続落。7日の米株式市場でダウ平均は57.54ドル高と3日ぶり反発、ナスダック総合指数は-0.89%と4日続落。中国政府の規制強化を嫌気したアップル株の下落が相場を押し下げた。ただ、週次失業保険申請件数の減少などを背景に景気後退懸念が緩和するとダウ平均は上昇に転じた。一方、金利の高止まりでナスダック指数は終日軟調に推移。日経平均は、9月限先物・オプション取引の特別清算指数算出(メジャーSQ)に絡んだ売買が交錯するなか74.83円安でスタート。しかし、寄り付き直後から売りが先行し、一時455円程下落。米中対立の悪化が懸念されるなか後場はじわじわと下げ幅を広げ、中盤には32512.80円(478.28円安)まで下落。ただ、大引けにかけては中国株や時間外取引のナスダック100指数先物が水準を切り上げたことで日経平均も下げ幅を縮めた。なお、SQ値は32921.39円。 大引けの日経平均は前日比384.24円安の32606.84円となった。東証プライム市場の売買高は16億3807万株、売買代金は4兆573億円だった。セクターでは鉱業、非鉄金属、精密機器が下落率上位に並んだ一方、証券・商品先物取引、電気・ガス、石油・石炭製品のみが上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の82%、対して値上がり銘柄は15%だった。 個別では、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の下落を受けて東エレク<8035>を筆頭に三井ハイテック<6966>、キーエンス<6861>、ソニーG<6758>など主力のハイテク株が総じて下落。イビデン<4062>、新光電工<6967>などは米アップルに対する中国の規制強化が引き続き重しになった。ダイキン<6367>、ファーストリテ<9983>、SMC<6273>などの値がさ株も軟調。DOWA<5714>、フジクラ<5803>、住友鉱山<5713>の非鉄金属、東京精密<7729>、オリンパス<7733>、テルモ<4543>の精密機器、牧野フライス<6135>、FUJI<6134>の機械などが安い。住友電工<5802>は国内証券のレーティング格下げもあり下落。ほか、三井物産<8031>、三菱商事<8058>、丸紅<8002>、住友商事<8053>の商社株の下落も目立った。 一方、東京電力HD<9501>、九州電力<9508>、関西電力<9503>の電力株、岡三証券G<8609>、東洋証券<8614>の証券株が高い。王子HD<3861>、レンゴー<3941>、出光興産<5019>、住友不動産<8830>は国内証券のレーティング格上げが確認されたが、出光興産を除いて他は失速して下落に転じた。ホンダ<7267>も外資証券のレーティング格上げを材料に上昇したが、ドル円相場の軟化により後半は伸び悩んだ。ハイテクでは前日に急落したアドバンテスト<6857>や村田製<6981>のほか、ソフトバンクG<9984>などが逆行高。決算を材料にBガレージ<3180>、ラクスル<4384>は大幅高となった。
<YN>
2023/09/08 15:28
相場概況
日経平均は9日ぶり反落、アジア市況やナスダック先物の下落で33000円割れ
*15:38JST 日経平均は9日ぶり反落、アジア市況やナスダック先物の下落で33000円割れ
日経平均は9日ぶり反落。6日の米株式市場でダウ平均は198.78ドル安と続落、ナスダック総合指数は-1.05%と3日続落。8月ISM非製造業景況指数が予想を上回り、長期金利が上昇するなかハイテク株を中心に軟調に推移した。一方、米地区連銀経済報告で景気や雇用の鈍化の兆候が示されると金利上昇が一服、終盤にかけては下げ幅を縮小した。米株安を受けて日経平均は122.47円安からスタート。為替の円安を背景に即座に切り返すと80円程上昇に転じる場面もあった。しかし、連日の上昇に伴う短期的な過熱感が意識されるなか、米長期金利の上昇を嫌気したハイテク・グロース(成長)株の下落が重しになり再び下落。午後は中国・香港株や時間外取引のナスダック100指数先物が下げ幅を広げたことで売りが広がり、日経平均は終盤にかけて33000円を割り込んだ。 大引けの日経平均は前日比249.94円安の32991.08円となった。東証プライム市場の売買高は14億5499万株、売買代金は3兆6493億円だった。セクターでは鉄鋼、精密機器、非鉄金属が下落率上位に並んだ一方、鉱業、パルプ・紙、石油・石炭製品が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の63%、対して値上がり銘柄は34%だった。 個別では、アドバンテスト<6857>を筆頭にソシオネクスト<6526>、レーザーテック<6920>の半導体が大きく下落。ニデック<6594>、SMC<6273>、ダイキン<6367>、ローム<6963>、芝浦メカ<6590>、HOYA<7741>などのハイテクも全般下落。中国政府が政府機関の職員に「iPhone(アイフォーン)」など外国メーカーの携帯機器の職場への持ち込みを禁止したとの報道で村田製<6981>、イビデン<4062>などアップル関連株が大きく下落した。米長期金利の上昇を嫌気し、ラクス<3923>、インソース<6200>、エムスリー<2413>のグロース株が大幅安。不正行為の疑いが一部で報じられたネクステージ<3186>は続落。ユニプレス<5949>は国内証券のレーティング格下げが嫌気されて下落した。 一方、国内証券が目標株価を引き上げた三菱重工<7011>のほか、川崎重工<7012>が連日で強い動き。原油市況の強含みを受けてINPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業が上昇。国内証券が揃って目標株価を引き上げた三井物産<8031>、三菱商事<8058>、丸紅<8002>、伊藤忠<8001>などの商社は、前場は買われていたが後場には失速した。三井不動産<8801>、三菱地所<8802>、住友不動産<8830>の不動産株は国内の脱デフレ期待から上値追いの展開。業績予想を上方修正したトーホー<8142>がストップ高まで買われ、丹青社<9743>も大幅高。国内証券によるレーティング格上げが好感されたタダノ<6395>、国内証券が目標株価を引き上げた竹内製作所<6432>も大きく上昇。ほか、ソフトバンク<9434>、NTT<9432>の通信、JR東日本<9020>、JR西日本<9021>の陸運の上昇が目立った。
<YN>
2023/09/07 15:38
相場概況
日経平均は8日続伸、一段の円安を追い風に連騰記録伸ばす
*15:42JST 日経平均は8日続伸、一段の円安を追い風に連騰記録伸ばす
日経平均は8日続伸。5日の米株式市場でダウ平均は195.74ドル安と反落、ナスダック総合指数は-0.07%と小幅続落。サウジアラビアなどが原油の減産延長を発表、原油高によるインフレ長期化の懸念が浮上し、金利が上昇するなか売りが優勢となった。一方、ハイテクは12日にイベントが開催されるアップルの新商品発表への期待から底堅く推移した。前日の東京時間から1円近く進んだ円安・ドル高を追い風に日経平均は78.3円高からスタート。序盤から買いが先行し、前場中ごろには250円近く上げ幅を広げた。中国・香港株の下落を受けて上げ幅を縮める場面があったが、アジア市況が下げ渋るに伴い、再び騰勢を強めた。後場が始まってすぐに前場に付けた高値とほぼ同じ水準にまで上昇したが、その後は短期的な過熱感から伸び悩み、もみ合いが続いた。 大引けの日経平均は前日比204.26円高の33241.02円となった。東証プライム市場の売買高は14億466万株、売買代金は3兆5433億円だった。セクターでは証券・商品先物取引、輸送用機器、鉱業が上昇率上位に並んだ一方、海運、倉庫・運輸、食料品が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の53%、対して値下がり銘柄は43%だった。 個別では、為替の円安を追い風にトヨタ自<7203>、ホンダ<7267>、デンソー<6902>など自動車関連が上昇。マツダ<7261>は国内証券のレーティング格上げも寄与し大幅高。仏ルノーと提携している日産自<7201>は、ルノーの電気自動車(EV)新会社であるアンペアの上場時の想定時価総額に関する一部報道も材料視されたもよう。サウジアラビアとロシアの減産延長を受けた原油高を背景にINPEX<1605>、石油資源開発<1662>、出光興産<5019>が高い。主力どころでは三菱重工<7011>、川崎重工<7012>の上昇が目立つ。高知銀<8416>、池田泉州<8714>など地銀株が軒並み上昇し、山口FG<8418>は国内証券のレーティング格上げも寄与して急伸。水戸証券<8622>、岡三証券G<8609>の証券、MS&AD<8725>、第一生命HD<8750>の保険など金融関連が高い。 底堅く推移した米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)のほか、旧日立製作所<6501>系で半導体製造装置メーカーのKOKUSAI ELECTRICが10月にも東京証券取引所に上場する見込みと伝わったことが材料視されたか、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>、ディスコ<6146>の半導体関連が買われた。また、太陽誘電<6976>、イビデン<4062>などハイテクの一角の上昇も目立った。ほか、国内証券のレーティング格上げが観測された住友ゴム<5110>、山崎製パン<2212>が上昇。 一方、川崎汽船<9107>、郵船<9101>の海運のほか、ライフドリンクC<2585>、アサヒGHD<2502>、日清製粉G<2002>の食料品、AZ-COM丸和<9090>、西日本鉄道<9031>の陸運、チヨダ<8185>、クリエイトレストランツHD<3387>の小売り、三菱製紙<3864>、大王製紙<3880>のパルプ・紙、北海道電力<9509>、イーレックス<9517>、レノバ<9519>の電気・ガスなど、内需系が軟調に推移した。
<YN>
2023/09/06 15:42