ランチタイムコメントニュース一覧

ランチタイムコメント 日経平均は4営業日ぶりに反発、金利上昇一服も半導体株安が指数の重しに *12:08JST 日経平均は4営業日ぶりに反発、金利上昇一服も半導体株安が指数の重しに  日経平均は4営業日ぶりに反発。前日比65.83円高(+0.17%)の38119.96円(出来高概算7億5000万株)で前場の取引を終えている。 30日の米国株式市場は続落。ダウ平均は330.06ドル安(-0.86%)の38111.48ドル、ナスダックは183.50ポイント安(-1.08%)の16737.08、S&P500は31.47ポイント安(-0.60%)の5235.48で取引を終了した。セールスフォースの弱い決算を嫌気した売りが重しとなり、寄り付き後、下落。NY連銀のダドリー前総裁の見解を受け、一部で追加利上げを警戒した売りも強まり続落した。1-3月期国内総生産(GDP)が予想通り下方修正されたほか、個人消費も弱く、さらに31日に発表を控えるPCE価格指数を警戒した売りに、相場は終日軟調に推移。一方、ウィリアムズNY連銀総裁が講演で、利上げが自分の基本シナリオではないと指摘すると、売りが後退し相場は下げ止まった。 米国株は下落したものの、セールスフォースによる影響が大きいことは既に織り込まれていたことから、東京市場は買い優勢で取引を開始した。日経平均は前日の下落に対する反動が先行し前日比プラス圏で推移。朝方、「政府が公務員年金など100兆円規模の公的マネーを積極運用に回す」と報じられたことも買い材料視された。ただ、値がさ半導体株の下落が指数を押し下げたことで上値の重い展開となった。 日経平均採用銘柄では、金利上昇一服を受けて、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>、東急不HD<3289>、東京建物<8804>など不動産株が買われたほか、大和証G<8601>、野村ホールディングス<8604>、三井住友<8316>など金融株も上昇。このほか、東京電力HD<9501>、ヤマトホールディングス<9064>、IHI<7013>、京成電鉄<9009>も買われた。 一方、米国市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が続落となったことから、東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>、スクリーンHD<7735>、アドバンテスト<6857>と半導体株の一角が売られた。また、ニデック<6594>、荏原製作所<6361>、古河電工<5801>、キーエンス<6861>もさえない。 業種別では、証券・商品先物取引業、不動産業、電気・ガス業、石油・石炭製品、銀行業などが上昇した一方、パルプ・紙、保険業の2セクターのみ下落した。 長期金利の指標である新発10年物国債利回りは1.060%あたりで推移しており上昇基調は一服。日本銀行が本日通知した今月最後の定例の国債買い入れオペ(公開市場操作)では、残存期間「5年超10年以下」など5本すべての購入額を前回から据え置いたことで、日銀による金融政策の早期正常化への思惑がやや後退した様子。ただ、本日夕方に発表される6月のオペ運営方針や6月日銀金融政策決定会合への思惑は根強いことで、引き続き債券市場は上下に振れやすい状況と言えよう。 本日は大引けでMSCI定期見直しに関するリバランスが発生することから、大きな需給イベントを前に様子見姿勢が強まることで、後場の日経平均は前日終値水準でのもみ合いとなりそうだ。 <AK> 2024/05/31 12:08 ランチタイムコメント 日経平均は大幅安で3日続落、米株安に金利上昇でハイテク株が下げをけん引 *12:14JST 日経平均は大幅安で3日続落、米株安に金利上昇でハイテク株が下げをけん引  日経平均は大幅安で3日続落。前日比582.40円安(-1.51%)の37974.47円(出来高概算8億3000万株)で前場の取引を終えている。 29日の米国株式市場は下落。ダウ平均は411.32ドル安(-1.06%)の38441.54ドル、ナスダックは99.30ポイント安(-0.58%)の16920.58、S&P500は39.09ポイント安(-0.74%)の5266.95で取引を終了した。長期金利の上昇を警戒した売りに寄り付き後、下落。7年債入札の低調な結果や地区連銀経済報告(ベージュブック)を受けて、金利が一段と上昇するとさらに売られた。ナスダックも過去最高値付近からの利益確定売りに押され、相場は終日軟調に推移し終了。 米国株安を受けて、東京市場は売り優勢で取引を開始した。日経平均は前日比400円超の下落でスタートした後は、長期金利上昇によって225先物にまとまった売りが入ったことで、日経平均は下げ幅を拡大。一時37617.00円と4月26日以来の水準まで下落した。売り一巡後は下げ幅を縮小したが、値がさの半導体株の下げが影響しTOPIXよりも日経平均の弱さが目立った。 日経平均採用銘柄では、半導体関連のアドバンテスト<6857>がきつい下げとなったほか、東京エレクトロン<8035>、ルネサスエレクトロニクス<6723>も下落。このほか、三菱電機<6503>、日産化学<4021>、ファナック<6954>、ソフトバンクグループ<9984>が売られた。 一方、証券会社のポジティブなレポートを材料にGSユアサ<6674>が買われたほか、金利上昇を受けて、千葉銀行<8331>、ふくおかフィナンシャルグループ<8354>、りそなホールディングス<8308>など地銀株が引き続き上昇。このほか、シャープ<6753>、高島屋<8233>、大塚ホールディングス<4578>が買われた。 業種別では、鉱業、卸売業、非鉄金属、電気機器、証券・商品先物取引業などが下落した一方、パルプ・紙、倉庫・運輸関連業、その他製品、銀行業、繊維製品の5セクターのみ上昇した。 長期金利の指標である新発10年物国債利回りは一時1.100%まで上昇するなど上昇基調が継続している。日本銀行が7月にも金利を引き上げるとの観測も浮上するなど、債券市場は思惑先行の地合いが強まっている。株式市場では銀行、保険といった金融株の支援材料となるが、ハイテクなどグロース株を中心に金利上昇は売り材料となり日経平均にはネガティブなインパクトが先行している。後場の東京市場は、朝方の急落に対するリバウンドが少し入りそうだが、大引けでTOPIXリバランスが実施される。需給イベントを控えていることから、積極的に押し目を拾う動きは手控えられよう。 <AK> 2024/05/30 12:14 ランチタイムコメント 日経平均は小幅続落、金利上昇が重しだが金融株は買われる展開 *12:14JST 日経平均は小幅続落、金利上昇が重しだが金融株は買われる展開  日経平均は小幅続落。前日比65.85円安(-0.17%)の38789.52円(出来高概算9億2000万株)で前場の取引を終えている。 28日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は216.73ドル安(-0.55%)の38852.86ドル、ナスダックは99.09ポイント高(+0.59%)の17019.88、S&P500は1.32ポイント高(+0.02%)の5306.04で取引を終了した。米連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言を警戒した売りと、半導体セクターの買いが交錯し、寄り付き後、まちまち。5月消費者信頼感指数が4カ月ぶり上昇したほか、2年債や5年債の入札結果が低調で金利上昇が嫌気され、ダウは続落し終日軟調に推移した。一方、ナスダックは、エヌビディアの上昇がけん引し、過去最高値を更新しまちまちで終了。 米国市場でナスダックが史上最高値を更新したことなどから、東京市場はやや買い優勢で取引を開始した。日経平均は5月23日以来となる39000円台を付ける場面も見られたが、長期金利が上昇するなか、買いは続かず、前日比マイナス圏で前場の取引を終えた。ただ、保険や銀行など金利上昇メリット銘柄が買われたことから、プライム市場の売買代金は2.2兆円と商いは前日比で増加した。 日経平均採用銘柄では、25年度のROE目標を10%から9%に引き下げたことから三菱電機<6503>が下落したほか、国内証券会社のネガティブなレポ―トが影響して帝人<3401>も売られた。また、三菱重<7011>は新しい中期計画発表も材料出尽くし感が先行し下落。京成電鉄<9009>、川崎重<7012>、日立造船<7004>、ダイキン<6367>が売られた。 一方、金利上昇などを材料に、SOMPOホールディングス<8630>、T&Dホールディングス<8795>、MS&AD<8725>、第一生命ホールディングス<8750>など保険株が買われたほか、コンコルディア<7186>、しずおかフィナンシャルグループ<5831>、三菱UFJ<8306>など銀行株が上昇。また、一部国内証券会社のレポートを材料にソフトバンクG<9984>も買われた。 業種別では、海運業、ゴム製品、水産・農林業、陸運業、空運業などが下落した一方、保険業、鉱業、銀行業、その他製品、精密機器、石油・石炭製品などが上昇した。 長期金利の指標である新発10年物国債利回りは一時1.065%まで上昇するなど上昇基調は継続している。ただ、米10年債利回りも4.5%まで上昇したことで、日米金利差は3.4%ほどのままである。為替は1ドル157円20銭台と昨日よりは円安に振れているが、上値は重くなっている。日銀の安達誠司審議委員は、午前の熊本県金融経済懇談会で「(持続的・安定的な物価上昇)の達成確信までは緩和的な環境維持が重要」とハト派な発言を行ったが、国債購入に関しては「需給など総合的に勘案、段階的に減額」とも発言したことで、金利のじり高が継続する可能性もある。銀行株や保険株への刺激材料となりそうだが、後場の日経平均は様子見ムードが強まり、前日比マイナス圏での推移が続きそうだ。 <AK> 2024/05/29 12:14 ランチタイムコメント 日経平均は小幅反落、手掛かり材料難で小動き継続 *12:16JST 日経平均は小幅反落、手掛かり材料難で小動き継続  日経平均は小幅反落。前日比116.75円安(-0.30%)の38783.27円(出来高概算7億5000万株)で前場の取引を終えている。 27日の英国市場及び米国市場は祝日のため休場。為替市場では、主要通貨の為替取引は動意薄の状態が続いたが、ドルはやや底堅い動きを保った。ドル・円は、156円71銭まで売られた後、156円91銭まで反発し、156円88銭で取引終了した。 昨晩の米国市場休場を受けて、東京市場は小動きで取引を開始した。前日同様、手掛かり材料に乏しく積極的な売買は手控えられたことで、日経平均は朝方一時39000円手前まで上昇したが、上値は重く、買い一巡後は前日終値水準でのもみ合いとなった。前場のプライム市場の売買代金は連日で2兆円を割り込んだ。 日経平均採用銘柄では、レーザーテック<6920>、スクリーンHD<7735>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体の一部が下落。このほか、シャープ<6753>、第一三共<4568>、富士通<6702>がさえない。 銅価格が上昇したことが材料視されて古河電工<5801>、住友電工<5802>、フジクラ<5803>など電線関連の一角が買われた。また、東北電力<9506>が女川原発2号機の安全対策工事が完了と発表したことで刺激材料となり東京電力HD<9501>、中部電力<9502>、関西電力<9503>など電力株も上昇。このほか、帝人<3401>、東レ<3402>、三井化学<4183>が買われた。 業種別では、金属製品、医薬品、その他製品、機械、食料品などが下落した一方、電気・ガス業、非鉄金属、海運業、繊維製品、石油・石炭製品などが上昇した。 為替は1ドル156円80銭前後と目立った動きは引き続き観測されず。債券市場は長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが一時1.0315%まで上昇するなど、引き続き日本銀行による早期の金融政策正常化への思惑は高い。6月13-14日に開催される日銀金融政策決定会合までは、様子見ムードが強まる可能性もある。後場の日経平均は引き続き前日終値水準での小動きとなろう。 <AK> 2024/05/28 12:16 ランチタイムコメント 日経平均は小幅反発、米市場休場で参加者少なく値幅はわずか135円ほど *12:14JST 日経平均は小幅反発、米市場休場で参加者少なく値幅はわずか135円ほど  日経平均は小幅反発。前営業日比112.85円高(+0.29%)の38758.96円(出来高概算6億9000万株)で前場の取引を終えている。 24日の米国株式市場は反発。ダウ平均は4.33ドル高(+0.01%)の39069.59ドル、ナスダックは184.77ポイント高(+1.10%)の16920.80、S&P500は36.88ポイント高(+0.70%)の5304.72で取引を終了した。人工知能(AI)ブームを背景としたハイテクセクターの買いが根強く相場を支援し寄り付き後、上昇。耐久財受注や消費者信頼感指数が良好だったほか、期待インフレ率が予想を下回り長期金利が低下に転じたため、一段高となった。3連休を控え参加者が限られダウの上値は限定的となったが、ナスダックは半導体エヌビディア株主導で、終盤にかけて上げ幅を拡大し、過去最高値を更新。 米国株の反発を受けて、東京市場はやや買い優勢で取引を開始した。日経平均は、先週末の大幅安に対する反動もあり反発スタートとなったが、今晩の米国市場が休場のため、積極的な売買は手控えられた。前場の上下の値幅はわずか135円ほどに留まり、プライム市場の売買代金は1.7兆円台と商い閑散となった。 日経平均採用銘柄では、ソシオネクスト<6526>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、スクリーンHD<7735>、アドバンテスト<6857>など半導体株の一角が買われたほか、川崎重<7012>、古河電工<5801>、日本製鋼所<5631>、富士電機<6504>が買われた。また、静岡県知事選挙でリニア中央新幹線推進派の鈴木氏が当選したことで、JR東海<9022>もしっかり。 一方、証券会社レポートがややネガティブ視されてサイバー<4751>が売り優勢となったほか、ネクソン<3659>、ラインヤフー<4689>、コナミグループ<9766>がさえない。また、HOYA<7741>、ヤマハ<7951>、ソニーグループ<6758>も売られた。 業種別では、海運業、電気・ガス業、保険業、非鉄金属、証券・商品先物取引業などが上昇した一方、精密機器、水産・農林業、倉庫・運輸関連業、空運業、サービス業などが下落した。 為替は1ドル156円80銭前後と朝方比ではやや円高に振れているが、株式市場への影響は限定的。債券市場も小動き推移となっており、株式、為替、債券いずれの市場も米国市場休場を控え、参加者限定的の地合いとなっている。後場は前場以上に様子見ムードが強まり、商いは減少しそうだ。日経平均は前営業日比でプラス圏を維持していたが、買いが乏しいことから後場はマイナス圏に入る可能性もある。 <AK> 2024/05/27 12:14 ランチタイムコメント 日経平均は大幅反落、日米金利上昇を受けてハイテク売りの展開に *12:13JST 日経平均は大幅反落、日米金利上昇を受けてハイテク売りの展開に  日経平均は大幅反落。前日比454.07円安(-1.16%)の38649.15円(出来高概算7億3000万株)で前場の取引を終えている。 23日の米国株式市場は続落。ダウ平均は605.78ドル安(-1.53%)の39065.26ドル、ナスダックは65.50ポイント安(-0.39%)の16736.04、S&P500は39.17ポイント安(-0.74%)の5267.84で取引を終了した。半導体エヌビディアの好決算が投資家心理の改善につながり堅調に寄り付いた。その後、雇用関連指標やPMIが予想以上に強く利下げ期待の後退で長期金利が上昇し相場の上値を抑制。ダウはさらに、ボーイングの下落が重しとなり指数を一段と押し下げ下落に転じた。ナスダックも序盤、堅調に推移したが、終盤にかけ連休を控えた利益確定売りも重しとなり下落に転じて終了。 米国株の下落を受けて、東京市場は売り優勢で取引を開始した。日米金利上昇を受けて半導体などハイテク株中心に下げ幅を拡大したことから、日経平均は一時38367.70円まで下落する場面が見られた。ただ、時間外の米10年債利回りの上昇が一服したことで、先物を中心に買い戻す動きが入り、前引けにかけては下げ幅を縮小した。 日経平均採用銘柄では、中期経営計画に対する失望感が先行し富士電機<6504>が大幅安となったほか、ソシオネクスト<6526>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、スクリーンHD<7735>、東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>など半導体株の下げが目立った。このほか、東京建物<8804>、住友鉱<5713>、ソニーグループ<6758>が売られた。日経平均採用銘柄以外では、日本マイクロニクス<6871>の下げが目立った。 一方、一部国内証券のレポートが材料視されてDIC<4631>、資生堂<4911>、川崎重<7012>が買われたほか、日立<6501>、日本製鋼所<5631>、大林組<1802>が上昇。日経平均採用銘柄以外では、電力需要期待を材料に北海道電力<9509>が買われた。 業種別では、電気機器、情報・通信業、証券・商品先物取引業、不動産業、鉱業などが下落した一方、電気・ガス業、鉄鋼、ゴム製品、非鉄金属、海運業などが上昇した。 為替が1ドル157円台まで円安ドル高が進行している。4月29日、5月1日の政府・日本銀行と思われる円買い介入後、約3週間ぶりに157円台をつけた。昨晩の米国経済指標の強さもあるが、イエレン米財務長官が「為替介入は日常的に使われる措置ではない」とくぎを刺したことで、3回目の介入実施が難しいとの思惑が円安ドル高の原動力となっている。市場では円安を株高材料とするムードは弱く、上昇する金利とともに為替の円安進行も積極的な売買を手控えさせる様子見材料とみなしているようだ。本日の東京市場は大幅安にも関わらず、前場のプライム市場の売買代金が2.1兆円に留まっていることから押し目の弱さも気になるところだ。後場の日経平均は、再度下げ幅を広げる展開に警戒したい。 <AK> 2024/05/24 12:13 ランチタイムコメント 日経平均は3日ぶりに反発、エヌビディア決算を好感した買いが先行 *12:12JST 日経平均は3日ぶりに反発、エヌビディア決算を好感した買いが先行  日経平均は3日ぶりに反発。前日比296.38円高(+0.77%)の38913.48円(出来高概算8億株)で前場の取引を終えている。 22日の米国株式市場は反落。ダウ平均は201.95ドル安(-0.51%)の39671.04ドル、ナスダックは31.09ポイント安(-0.18%)の16801.54、S&P500は14.40ポイント安(-0.27%)の5307.01で取引を終了した。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨や半導体エヌビディアの決算発表を控え、様子見気配が強まり、小動きで寄り付いた。米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した前回開催分のFOMC議事要旨では、政策金利を一段と長期にわたり高水準で維持する姿勢が再表明されたほか、必要であれば追加引き締めを支持する参加者もいたことが明らかになり、利下げ期待の後退で売りに拍車がかかった。ナスダックは過去最高値付近からの利益確定売りに押されたが、エヌビディア決算への期待が根強く、終盤にかけて下げ幅を縮小し終了。 注目されたエヌビディアの決算内容が市場予想を上回り、同銘柄が時間外取引で一時1000ドル台まで買われたことから、東京市場は買い優勢で取引を開始した。値がさ半導体株が上昇したため、日経平均は38938.67円まで上げ幅を拡大したが、プライム市場の値上がり、値下がり銘柄数はトントンに留まるなど市場全体に買いは続かず。売買代金は2.2兆円台に留まるなど、半導体株以外は盛り上がりに欠ける展開となった。 日経平均採用銘柄では、大株主にオアシスジャパンが名を連ねたことが判明したことで帝人<3401>が急騰したほか、エヌビディア決算を受けて、ディスコ<6146>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体株が買われたが、東京エレクトロン<8035>、スクリーンHD<7735> SUMCO<3436>は買い一巡後は上値が重くなった。 一方、足元上昇していた住友鉱<5713>、DOWAホールディングス<5714>、三菱マテリアル<5711>、三井金<5706>など非鉄関連銘柄の一角が下落。また、しずおかフィナンシャルグループ<5831>、ふくおかフィナンシャルグループ<8354>もさえないほか、三菱地所<8802>、住友不動産<8830>、東急不HD<3289>など不動産株が売られた。 業種別では、繊維製品、精密機器、電気機器、機械、金属製品などが上昇した一方、石油・石炭製品、非鉄金属、鉱業、不動産業、卸売業などが下落した。 午前の債券市場では、長期金利の指標である新発10年物国債利回りは前日比0.005%下落の0.995%で推移した。前日の反動に伴う債券の買戻しとの見方だが、1.000%を付ける場面も見られるなど引き続き、日銀による国債買入減額への思惑が強まっている。株式市場では、不動産株が総じて弱い一方、銀行株ははっきりしない動きと物色の方向感には乏しい。金利上昇に伴うデメリットの反応のみ強まっている状況で、投資家のモメンタムはさほど強くないと見る。前場はエヌビディア決算に対する半導体株の上昇が日経平均を押し上げたが、東京エレクトロンの上値の重さを見る限り、後場の日経平均はじりじりと上げ幅を縮小する可能性もあろう。 <AK> 2024/05/23 12:12 ランチタイムコメント 日経平均は続落、エヌビディア決算控え売買代金は2兆円を割り込む *12:14JST 日経平均は続落、エヌビディア決算控え売買代金は2兆円を割り込む  日経平均は続落。前日比227.58円安(-0.58%)の38719.35円(出来高概算7億6000万株)で前場の取引を終えている。 21日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は66.22ドル高(+0.17%)の39872.99ドル、ナスダックは37.75ポイント高(+0.22%)の16832.63、S&P500は13.28ポイント高(+0.25%)の5321.41で取引を終了した。米連邦準備制度理事会(FRB)高官が当分、政策金利を据え置く姿勢を繰り返したため、寄り付き後、下落。同時に、利上げの可能性は少ないとの見方や小売り決算を好感した買いに相場は上昇に転じた。ハイテクは長期金利の低下が支援したほか、半導体エヌビディア決算への期待に買われ、終盤にかけて相場は上げ幅を拡大し、ナスダックは過去最高値で終了。 米国株が上昇したものの、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が反落したことで、東京市場は売り優勢で取引を開始。値がさ半導体株が弱かったことから、日経平均は前日比マイナス圏での推移となった。明日未明にエヌビディア決算発表を控えていることから様子見ムードは強く、プライム市場の売買代金は2兆円を割り込んだ。 日経平均採用銘柄では、決算発表以降、下げ基調が続いている住友ファーマ<4506>が年初来安値を連日で更新したほか、信越化<4063>、東京エレクトロン<8035>など半導体関連の一角も弱い。このほか、荏原製作所<6361>、中外製薬<4519>、クボタ<6326>、三菱商事<8058>が売られた。 一方、国内証券会社のポジティブなレポートが材料視されてニデック<6594>、神戸製鋼所<5406>が買われたほか、足元の金利上昇などが影響してふくおかフィナンシャルグループ<8354>、コンコルディア・フィナンシャルグループ<7186>も上昇。このほか、シャープ<6753>、ネクソン<3659>、三越伊勢丹<3099>が買われた。 業種別では、海運業、不動産業、電気・ガス業、鉱業、繊維製品などが下落した一方、証券・商品先物取引業、保険業、情報・通信業、その他金融業、倉庫・運輸関連業の5セクターのみ上昇した。 午前の国内債券市場では、長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りが、一時0.985%まで上昇(価格は下落)し、2013年5月以来11年ぶりの高水準をつけた。前日の米長期金利が低下したものの、日本銀行が近く国債買い入れを減額するとの思惑が上昇圧力となっているもよう。株式市場では金利上昇に伴い地銀を中心に銀行株がやや買われている一方、不動産が弱い。今のところ、日経平均への影響は限定的と思われるが、為替が円高に振れる可能性はあることで注意したい。後場の東京市場は、明日のエヌビディア決算を前にしたポジション調整に留まり、日経平均、TOPIXともに小動きとなりそうだ。 <AK> 2024/05/22 12:14 ランチタイムコメント 日経平均は続伸、買い一巡後は様子見ムード強く上げ幅縮小へ *12:12JST 日経平均は続伸、買い一巡後は様子見ムード強く上げ幅縮小へ  日経平均は続伸。前日比66.23円高(+0.17%)の39135.91円(出来高概算8億株)で前場の取引を終えている。 20日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は196.82ドル安(-0.49%)の39806.77ドル、ナスダックは108.91ポイント高(+0.65%)の16794.88、S&P500は4.86ポイント高(+0.09%)の5308.13で取引を終了した。利下げ期待後退で寄り付き後はまちまち。数人の米連邦準備制度理事会(FRB)高官が、「インフレが持続的に2%目標に達する確信がまだ持てず当面金利を維持する」といった慎重姿勢を示したため、長期金利の上昇で上値が抑制された。ダウは節目となる4万ドル近辺からの利益確定売りに押され、下落に転じ、終盤にかけ下げ幅を拡大。一方、今週四半期決算発表が予定されている半導体エヌビディアの上昇がけん引しナスダックは上昇し過去最高値を更新した。 米国株はまちまちもナスダックが上昇したことから、東京市場はやや買い優勢で取引を開始した。日経平均は39346.15円まで上げ幅を広げる場面が見られたものの、米半導体大手エヌビディアの決算発表前で市場全体の様子見ムードは強く、積極的な売買は手控えられた。プライム市場の売買代金は2兆円ほどに留まり、上昇下落銘柄も半々と方向感に乏しい展開となった。 日経平均採用銘柄では、MS&AD<8725>が好決算や大規模な株主還元策などが材料視されて急騰し上場来高値を更新した。また、細径高密度光ケーブルを米国で一貫生産すると報じられたフジクラ<5803>も上場来高値を更新。このほか、東京海上<8766>、三越伊勢丹D<3099>、ディスコ<6146>、村田製作所<6981>、荏原製作所<6361>が買われた。 一方、今期減益見通しの決算内容が嫌気されたSOMPOホールディングス<8630>が下落し年初来安値を更新したほか、T&Dホールディングス<8795>もさえない。このほか、住友ファーマ<4506>、ダイキン工業<6367>、住友化学<4005>、ソシオネクスト<6526>が売られた。 業種別では、保険業、石油・石炭製品、電気・ガス業、海運業、非鉄金属などが上昇した一方、鉱業、銀行業、不動産業、精密機器、証券・商品先物取引業などが下落した。 午前の債券市場では、新発10年物国債の利回りが前日比0.005%高い0.980%と2013年5月以来、11年ぶりの高さとなった。昨晩の米国市場で長期金利が上昇したことで、国内の長期債にも売りが波及。日本銀行による金融政策の正常化観測から債券市場では金利先高観が強まっている。心理的な節目である1.000%が迫っていることから、為替市場、株式市場への影響を見極めたいとするムードも強まると想定。後場は、エヌビディアの決算発表を22日(日本時間23日未明)に控えていることもあり、日経平均、TOPIXともにもみ合い推移となりそうだ。 <AK> 2024/05/21 12:12 ランチタイムコメント 日経平均は大幅反発、先物主導の意外高で約一カ月ぶりに39000円台乗せ *12:09JST 日経平均は大幅反発、先物主導の意外高で約一カ月ぶりに39000円台乗せ  日経平均は大幅反発。前営業日比559.54円高(+1.44%)の39346.92円(出来高概算9億株)で前場の取引を終えている。 17日の米国株は高安まちまち。NYダウは134.21ドル高(+0.34%)の40003.59ドルと終値ベースで初めて40000ドルに到達。ナスダックは12.35ポイント安(-0.07%)の16685.96ドル、S&P500は6.17ポイント高(+0.12%)の5303.27。ソフトランディング期待を受けた買いに寄り付き後、上昇。ペースは遅いながら、米連邦準備制度理事会(FRB)の次の行動が利下げとの見方が根強く、さらに、中国が不動産市場の支援に向け大規模な財政措置を発表したことなどが住宅セクターを支え、ダウは終日底堅く推移し終盤にかけ上げ幅を拡大、終値で史上最高値の4万ドル台に到達した。一方、ナスダックは長期金利の上昇が重しとなり軟調でまちまちで終了。 米国株は高安まちまちだったことで、東京市場は方向感に乏しい展開で取引を開始した。寄付き時点の日経平均は、先週末比小幅マイナスでスタートしたが、一気に切り返した後はじりじりと上げ幅を拡大。目立った売買材料が観測されないなか、先物にまとまった買いが入ったとの声が聞かれるなか、日経平均は4月15日以来となる39000円台に乗せる強い動きとなった。週初ということもあり、プライム市場の売買代金は2兆円ほどと商いはさほど膨らんでいないが、ほぼ8割が上昇する全面高の地合いに。 日経平均採用銘柄では、1000億円を上限とする自社株買い取得を発表した信越化<4063>が買い優勢となったほか、資源価格の上昇を材料に住友鉱<5713>、三菱マテリアル<5711>、三井金<5706>など資源関連の一角が買われた。また、ソシオネクスト<6526>、日本製鋼所<5631>は一部国内証券のレポートを材料に上昇した。 一方、川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>など海運株がややさえないほか、三菱重<7011>は一部国内証券のレポートがネガティブ視されて売られた。このほか、エーザイ<4523>、野村<8604>、ZOZO<3092>、ソフトバンクグループ<9984>が軟調推移となった。 業種別では、石油・石炭製品、非鉄金属、鉱業、鉄鋼、化学などが上昇した一方、海運業、その他製品の2セクターのみ下落した。 日本の長期金利が0.975%と2013年5月以来の水準まで上昇した。先週末の米国市場では、ボウマンFRB理事のタカ派発言を受けて米10年債利回りが4.4%台まで上昇。米国の債券売りの流れが日本にも波及したとの観測だ。ランチタイムの為替は1ドル155円80銭台とさほど目立った動きは見られないが、午後も日本の長期金利がじりじりと上昇する場合、日米金利差拡大一服の思惑から、為替が円高に振れ日本株の上値を抑える要因となるかもしれない。後場は日本の長期金利と為替動向をにらんだ展開となりそうだ。 <AK> 2024/05/20 12:09 ランチタイムコメント 日経平均は4日ぶり反落、決算一巡で積極的な売買は手控えに *12:13JST 日経平均は4日ぶり反落、決算一巡で積極的な売買は手控えに  日経平均は4日ぶり反落。前日比138.18円安(-0.36%)の38782.08円(出来高概算9億2000万株)で前場の取引を終えている。 16日の米国株式市場は反落。ダウ平均は38.62ドル安(-0.10%)の39869.38ドル、ナスダックは44.07ポイント安(-0.26%)の16698.32、S&P500は11.05ポイント安(-0.21%)の5297.10で取引を終了した。早期の利下げ期待を受けた買いが続き、寄り付き後、上昇。ダウは初の4万ドル台を達成も、その後、高値達成感に利益確定売りにおされ伸び悩んだ。4月消費者物価指数(CPI)の結果にもかかわらず米連邦準備制度理事会(FRB)高官が依然、当面、高金利維持を支持する慎重姿勢を再表明したため長期金利の上昇を受けてハイテクは売りに転じた。終盤にかけ、ダウもプラス圏を維持できず相場は下落で終了。 米国株下落を受けて、東京市場は売り優勢で取引を開始。日経平均は300円超の下げでスタートした後はじりじりと下げ幅を縮小する展開となった。決算発表が一巡し、目立った売買材料に欠けるなか、前日の上昇に対する反動などが一巡した後は、積極的な売買は手控えられた様子。一方、TOPIXは前日比プラス圏で前引けを迎えており、昨日とは対照的な相場となった。 日経平均採用銘柄では、住友ファーマ<4506>が引き続き売り優勢となり年初来安値に接近したほか、東京エレクトロン<8035>が昨日の上昇に対する反動で下落。このほか、レゾナック<4004>、コニカミノルタ<4902>、リコー<7752>、ニコン<7731>、電通グループ<4324>が売られた。 一方、決算説明会にて防衛事業が拡大する見通しが示されたことで日本製鋼所<5631>が大幅高となったほか、足元の金利上昇なども加わり三井住友<8316>が7日続伸。このほか、ルネサスエレクトロニクス<6723>、ニデック<6594>、村田製<6981>、トヨタ自<7203>、高島屋<8233>が買われた。 業種別では、精密機器、その他製品、化学、非鉄金属、建設業などが下落した一方、銀行業、電気・ガス業、輸送用機器、鉄鋼、石油・石炭製品などが上昇した。 為替が1ドル155円80銭台と寄付き比では40銭ほど円安ドル高が進行している。10時頃、日本銀行が実施する国債買い入れオペ(公開市場操作)を通知。市場では国債購入を一段と減らすとの思惑があったものの、購入予定額を前回と同じにしたことで、日銀の通知後は円売りドル買いの流れが強まった。足元の円安進行はトヨタ自など自動車関連銘柄しっかりの要因となっておりTOPIX優位の状況だ。東京エレクトロン次第ではあるが、もう一段円安が強まれば、後場の日経平均はじりじりと下げ幅を縮小する可能性もあろう。 <AK> 2024/05/17 12:13 ランチタイムコメント 日経平均は3日続伸、半導体株がけん引するも円高推移が重し *12:08JST 日経平均は3日続伸、半導体株がけん引するも円高推移が重し  日経平均は3日続伸。前日比283.84円高(+0.74%)の38669.57円(出来高概算11億9000万株)で前場の取引を終えている。 15日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は349.89ドル高(+0.88%)の39908.00ドル、ナスダックは231.21ポイント高(+1.40%)の16742.39、S&P500は61.47ポイント高(+1.17%)の5308.15で取引を終了した。4月消費者物価指数(CPI)の伸び鈍化を受け年内の利下げ期待を受けた買いが再燃し、寄り付き後、上昇。長期金利の大幅低下を背景にハイテク中心に買われ、終日堅調に推移した。終盤、上げ幅を拡大し、ダウ、ナスダックは最高値を更新し終了。 米国株の上昇を受けて、東京市場も買い優勢で取引を開始。日経平均は、値がさ半導体株の上昇を受けて38897.53円まで上げ幅を拡大したが、前日同様、39000円手前では上値が重くなり上げ幅を縮小した。為替が153円台と前日の大引け時点との比較では2円強も円高ドル安が進行したことで、トヨタ自<7203>など自動車関連が下落。時価総額が大きい銀行株もさえなかったことからTOPIXは前日比マイナスとなった。 日経平均採用銘柄では、決算内容が材料視されてリクルートHD<6098>、クレディセゾン<8253>が買い優勢となったほか、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、スクリーンHD<7735>など半導体株も上昇。このほか、TDK<6762>、荏原製作所<6361>、テルモ<4543>、エーザイ<4523>が買われた。 一方、今期営業利益見通しが市場コンセンサスに届かなったことで日本紙<3863>が大幅安となったほか、日清粉G<2002>、三菱UFJ<8306>も決算が嫌気されて売られた。このほか、住友ファーマ<4506>、住友化学<4005>、マツダ<7261>、コニカミノルタ<4902>、王子ホールディングス<3861>が下落。 業種別では、その他製品、サービス業、電気機器、その他金融業、精密機器などが上昇した一方、パルプ・紙、輸送用機器、鉄鋼、銀行業、石油・石炭製品などが下落した。 プライム市場の約65%の銘柄が下落するが日経平均は上昇する歪な地合いとなっている。前場の日経平均は25日移動平均線、75日移動平均線をともに上回った。足元の上値抵抗線を上回ったから反発基調が強まる、という展開に期待したいところだが、積極的に日本株を買う材料には乏しい。来週5月22日に予定されている半導体大手エヌビディアの決算を通過するまでは、方向感に乏しい地合いが続くと想定する。後場の日経平均は引き続き上値が重くなろう。 <AK> 2024/05/16 12:08 ランチタイムコメント 日経平均は続伸、金利警戒で上げ幅縮小する地合いが続く *12:10JST 日経平均は続伸、金利警戒で上げ幅縮小する地合いが続く  日経平均は続伸。前日比135.09円高(+0.35%)の38491.15円(出来高概算11億4000万株)で前場の取引を終えている。 14日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は126.60ドル高(+0.32%)の39558.11ドル、ナスダックは122.94ポイント高(+0.75%)の16511.18、S&P500は25.26ポイント高(+0.48%)の5246.68で取引を終了した。予想を上回った4月生産者物価指数(PPI)を受け、まちまちで寄り付いた。利下げ観測の後退が重しとなり伸び悩んだが、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がイベントでインフレの改善があまり見られず高金利で据え置く姿勢を示したが利上げの可能性を予想していないと再表明、さらに4月消費者物価指数(CPI)の鈍化の思惑が買い材料となり相場は上昇。長期金利の低下で特にハイテク中心に買われ相場を一段と押し上げた。終盤にかけ上げ幅を拡大し、ナスダックは過去最高値で終了。 米国株が上昇したことから、東京市場は買い優勢で取引を開始した。寄付きから決算発表銘柄を対象とした物色が広がり、前場のプライム市場の売買代金は2.6兆円と商いは活況。一方、日経平均は一時38816.60円まで上げ幅を拡大する場面が見られたものの、買い一巡後は足元の金利高への警戒などから上げ幅を縮小。25日移動平均線が位置する38431円水準が意識されて前引けを迎えた。 日経平均採用銘柄では、好業績と株主還元策が材料視されて三越伊勢丹<3099>が急騰したほか、自社株買いの取得枠設定や中期計画などがポジティブ視されたソニーグループ<6758>も大幅高。また、三住トラスト<8309>、アマダ<6113>、横浜ゴム<5101>、太平洋セメント<5233>、三菱重<7011>が買われた。 一方、前期実績、今期見通しともに市場予想を下振れたニトリHD<9843>が急落したほか、カシオ<6952>、出光興産<5019>、コニカミノルタ<4902>、電通グループ<4324>、荏原製作所<6361>も決算が嫌気されて売られた。 業種別では、ゴム製品、精密機器、電気機器、輸送用機器、鉱業、銀行業などが上昇した一方、石油・石炭製品、繊維製品、不動産業、電気・ガス業、陸運業などが下落した。 決算発表は本日ピークを迎える。後場も引き続き取引時間中に発表される決算銘柄に関心は向かおう。12時台には、エーザイ<4523>、DIC<4631>、コナカ<7494>、13時台には、亀田菓<2220>、大王紙<3880>、三井化学<4183>、三菱ケミカルグループ<4188>、TOW<4767>、WOWOW<4839>、フマキラー<4998>、14時台には、昭和化<4990>、バンドー<5195>、日本コン<5269>、日軽金HD<5703>、GSIクレオス<8101>などが予定されている。 <AK> 2024/05/15 12:10 ランチタイムコメント 日経平均は小幅反発、金利上昇が影響して上げ幅縮小 *12:11JST 日経平均は小幅反発、金利上昇が影響して上げ幅縮小  日経平均は小幅反発。前日比19.64円高(+0.05%)の38199.10円(出来高概算9億9000万株)で前場の取引を終えている。 13日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は81.33ドル安(-0.21%)の39431.51ドル、ナスダックは47.37ポイント高(+0.29%)の16388.24、S&P500は1.26ポイント安(-0.02%)の5221.42で取引を終了した。根強い利下げ期待に寄り付き後上昇。その後、4月NY連銀インフレ期待の上昇を受け利下げ期待が後退し相場は失速した。さらに、15日に発表が予定されている消費者物価指数(CPI)を警戒した売りも重しとなりダウは下落に転じ、終盤にかけて下げ幅を拡大。ハイテクはアップルや決算を控えているエヌビディアの上昇が下支えとなったほか、金利の低下が奏功しプラス圏を維持し、まちまちで終了した。 米国株は高安まちまちだったものの、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)がしっかりだったことなどから、東京市場はやや買い優勢で取引を開始した。日経平均は上げ幅を広げ38477.68円まで上昇したが、25日移動平均線や75日移動平均線が上値抵抗線として意識され上げ幅を縮小。日本の10年債利回りが0.965%まで上昇したことも影響して、一時前日比マイナス圏に入るなど引き続き方向感に乏しい地合いとなっている。 日経平均採用銘柄では、好決算見通しと発表した古河電工<5801>が急騰したほか、今期純利益が前期比16%増になる見通しと発表し大林組<1802>が大幅高となった。また、1000億円上限の自社株買い取得枠の設定を発表したTOPPAN<7911>も買われた。このほか、メルカリ<4385>、スズキ<7269>、ヤマハ発動機<7272>、大日本印刷<7912>が上昇。 一方、決算内容が嫌気されて東ソー<4042>が売られたほか、あおぞら銀行<8304>への出資発表した大和証G<8601>も大幅安。このほか、日産化学<4021>、中外製薬<4519>、フジクラ<5803>、三井金<5706>が売り優勢となった。 業種別では、その他製品、海運業、サービス業、陸運業、輸送用機器などが上昇した一方、証券・商品先物取引業、保険業、ゴム製品、ガラス・土石製品、石油・石炭製品などが下落した。 決算発表は本日、明日がピークとなることで、後場も引き続き取引時間中に発表される決算銘柄に関心が向かおう。12時台には、鹿島<1812>、ヨコオ<6800>、13時台には、ニッスイ<1332>、松井建設<1810>、王子HD<3861>、ADEKA<4401>、住友ファーマ<4506>、ENEOS<5020>、ツガミ<6101>、大同メタル<7245>、14時台には、INPEX<1605>、安藤ハザマ<1719>、テクノ菱和<1965>、森永乳業<2264>、浜ゴム<5101>、ヤクルト<2267>、グンゼ<3002>、住友大阪セメント<5232>、駒井ハルテック<5915>、メニコン<7780>などが予定されている。 <AK> 2024/05/14 12:11 ランチタイムコメント 日経平均は小幅続伸、押し目買いも入り雲下限の38200円水準でのもみ合い *12:10JST 日経平均は小幅続伸、押し目買いも入り雲下限の38200円水準でのもみ合い  日経平均は小幅続伸。前営業日比14.48円高(+0.04%)の38243.59円(出来高概算10億1000万株)で前場の取引を終えている。 10日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は125.08ドル高(+0.32%)の39512.84ドル、ナスダックは5.39ポイント安(-0.03%)の16340.87、S&P500は8.60ポイント高(+0.16%)の5222.68で取引を終了した。ソフトランディング期待を受けた買いに、寄り付き後、上昇。その後発表された5月ミシガン大消費者信頼感指数が大幅悪化し昨年11月来の低水準となったため景気減速懸念に相場は失速。同指数の期待インフレ率が予想外に上昇したほか米連邦準備制度理事会(FRB)高官の年内の利下げを否定するタカ派発言を受け、長期金利の上昇が重しとなりハイテクは下落に転じた。終盤にかけダウは再び上げ幅を拡大したが、ナスダックはプラス圏を回復できずまちまちで終了。 米国株が高安まちまちだったことから、週明けの東京市場も小動きで取引を開始。やや売りに押された日経平均は一時38000円を割り込む場面も見られたが、押し目を狙う買いが入ったことで切り返す展開となった。決算発表銘柄を中心とした売買が続いており、日経平均は日足の一目均衡表の雲下限が位置する38200円水準でのもみ合いとなっている。 日経平均採用銘柄では、ミネベアミツミ<6479>は今期業績予想の好調が伝わったことで買い優勢となった。しずおかフィナンシャルグループ<5831>は、自社株消却などが材料視されて買われたほか、オリンパス<7733>も今期大幅増益見通しがポジティブ視されて上昇し年初来高値を更新。このほか、日本ハム<2282>、デンカ<4061>、村田製作所<6981>、ソフトバンクグループ<9984>、AGC<5201>が買われた。 一方、先週末に決算を発表した東エレク<8035>は、今期増益見通しも、市場の期待値には届かないとの見方が強かったことから売り買いが交錯し、前引けは小幅マイナスで終えた。このほか、コムシスHD<1721>、三井不<8801>、クボタ<6326>、オークマ<6103>、セコム<9735>も決算内容が嫌気されて売られた。 業種別では、その他製品、精密機器、銀行業、空運業、情報・通信業などが上昇した一方、不動産業、建設業、電気・ガス業、鉱業、食料品などが下落した。 後場も引き続き取引時間中に発表される決算に注目が集まる。12時台には、東レ<3402>、13時台には、日鉄鉱<1515>、清水建<1803>、日道路<1884>、日清食HD<2897>、東洋紡<3101>、クラボウ<3106>、塩野義<4507>、九州FG<7180>、SUBARU<7270>、14時台には、大成建設<1801>、西松建<1820>、ブリヂストン<5108>、古河池<6937>、岩谷産<8088>などが予定されている。 <AK> 2024/05/13 12:10 ランチタイムコメント 日経平均は反発、買い一巡後は上げ幅縮小する展開に *12:13JST 日経平均は反発、買い一巡後は上げ幅縮小する展開に  日経平均は反発。前日比237.65円高(+0.62%)の38311.63円(出来高概算10億5000万株)で前場の取引を終えている。 9日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は331.37ドル高(+0.85%)の39387.76ドル、ナスダックは43.51ポイント高(+0.27%)の16346.27、S&P500は26.41ポイント高(+0.51%)の5214.08で取引を終了した。週次失業保険申請件数の増加で利下げ期待が再燃し、寄り付き後、上昇。ソフトランディング期待を受けた買いも続いたほか、長期金利の低下で、ハイテクも底堅く推移し相場全体を支援。終日堅調に推移した。終盤にかけダウは上げ幅を拡大し終了。 米国株の上昇を受けて、東京市場は買い優勢で取引を開始。日経平均は上げ幅を広げ、38741.88円と25日移動平均線と75日移動平均線を一時上回る場面が見られた。ただ、買い一巡後、225先物が上げ幅を一気に縮小したことで日経平均も上げ一服。前引けにかけては寄付きの水準でのもみ合いとなった。なお、寄付きに算出された5月限オプション特別清算指数(SQ)は38509.47円(市場推定)。 日経平均採用銘柄では、決算発表などが材料視されてダイキン<6367>が急伸したほか、神戸鋼<5406>も今期最終増益予想が好感されて買われた。また、バンナムHD<7832>、SUMCO<3436>、コナミグループ<9766>、味の素<2802>も決算が材料視されて上昇。日本郵船<9101>、川崎重<7012>、商船三井<9104>、三菱商事<8058>が買われた。 一方、今期業績見通しが物足りないと評価されたスクリーンHD<7735>が大幅安となったほか、日本製鉄<5401>も今期純利益見通しが市場予想を大幅に下回ったことで売られた。また、パナHD<6752>は今期最終減益見通しが嫌気された。このほか、旭化成<3407>、トヨタ自<7203>、村田製作所<6981>、日本精工<6471>が売られた。 業種別では、海運業、その他製品、石油・石炭製品、鉱業、倉庫・運輸関連業などが上昇した一方、輸送用機器、その他金融業、電気機器、非鉄金属の4セクターのみ下落した。 後場も引き続き取引時間中に発表される決算に注目が集まる。12時台には、東洋水産<2875>、IIJ<3774>、13時台には、日空調<1952>、扶桑薬<4538>、旭コンクリ<5268>、シンフォニア<6507>、第四北越FG<7327>、阪和興<8078>、住友倉庫<9303>、ヤマタネ<9305>、14時台には、三住道路<1776>、大和ハウス<1925>、明治HD<2269>、ステラケミファ<4109>、BML<4694>、ニチレキ<5011>、宮越HD<6620>、スターゼン<8043>などが予定されている。 <AK> 2024/05/10 12:13 ランチタイムコメント 日経平均は反発、7割強が上昇するしっかりとした展開に *12:15JST 日経平均は反発、7割強が上昇するしっかりとした展開に  日経平均は反発。前日比189.73円高(+0.50%)の38392.10円(出来高概算8億4000万株)で前場の取引を終えている。 8日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は172.13ドル高(+0.44%)の39056.39ドル、ナスダックは29.80ポイント安(-0.18%)の16302.76、S&P500は0.03ポイント安(-0.00%)の5187.67で取引を終了した。利下げ先送り観測に売られ、寄り付き後、下落。押し目からは金融セクターの買い、良好な経済を期待した買いが支えダウは上昇に転じた。カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁に続き、コリンズ・ボストン連銀総裁もインフレの目標達成に予想以上の時間を要する可能性に言及したことを背景とした長期金利上昇が重しとなり、ハイテクは上値が抑制され、終日軟調に推移。終盤にかけダウは上げ幅を拡大もナスダックはプラス圏を回復できずまちまちで終了。 米国株が高安まちまちだったことから、東京市場も小動きでスタート。日経平均は前日比マイナス圏で推移した時間もあったが、為替が1ドル155円60銭で目立った動きもないことから、売り一巡後は切り返す展開に。決算発表銘柄に関心が向かう一方、プライム市場の7割強が上昇するしっかりの地合いとなった。 業種別では、その他金融業、その他製品、金属製品、ガラス・土石製品、保険業など上昇した一方、電気・ガス業、証券・商品先物取引業の2セクターのみ下落した。 日経平均採用銘柄では、今期営業利益が市場予想を上回ったことでオムロン<6645>が大幅高となったほか、ヤマハ<7951>、オリックス<8591>、IHI<7013>も決算を手掛かりに買い優勢となった。このほか、横河電機<6841>が上場来高値を連日で更新。また、昨日、決算発表後に売られたAGC<5201>、任天堂<7974>が反発した。 一方、今期営業増益も市場予想に届かなかったことでヤマトホールディングス<9064>が4年ぶりの安値圏まで売られたほか、太陽誘電<6976>もネガティブ視されて下落。三菱自<7211>は米国の訴訟で約1500億円の支払い命令を受けたことが嫌気されたほか、三菱重<7011>も続落。また、ソフトバンクグループ<9984>は、決算発表を行った傘下の英アーム株が売られたことが影響し下落した。 後場は取引時間中に発表される決算に注目が集まる。12時台には、旭化成<3407>、小野薬<4528>、住友理工<5191>、千代建<6366>、SMK<6798>、13時台には、住電設<1949>、ダイセル<4202>、ぴあ<4337>、北越工<6364>、高島<8007>、14時台には、ダイダン<1980>、ノリタケ<5331>、デンヨー<6517>、大崎電<6644>などが予定されている。 <AK> 2024/05/09 12:15 ランチタイムコメント 日経平均は大幅反落、半導体関連が下落し前日の上昇分がはく落 *12:15JST 日経平均は大幅反落、半導体関連が下落し前日の上昇分がはく落  日経平均は大幅反落。前日比531.71円安(-1.37%)の38303.39円(出来高概算7億1000万株)で前場の取引を終えている。 7日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は31.99ドル高(+0.08%)の38884.26ドル、ナスダックは16.70ポイント安(-0.10%)の16332.55、S&P500は6.96ポイント高(+0.13%)の5187.70で取引を終了した。利下げ期待を受けた買いが続き、寄り付き後、小幅上昇。長期金利の低下や企業決算への期待で堅調に推移していたが、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁がインフレ抑制において政策金利が十分に景気抑制的でない可能性に言及し、利上げも除外しない姿勢を示したため利上げへの懸念が再燃し、終盤にかけて失速。ハイテクは下落に転じまちまちで終了した。 米国株は高安まちまちだったが、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が前日比0.74%下落したことが嫌気されて、東京株式市場は売り優勢で取引を開始。東京エレクトロン<8035>が前日比プラスからマイナス圏に突入したほか、アドバンテスト<6857>、信越化<4063>が寄付きから下げ幅を広げたことで、日経平均もじりじりと下げ幅を広げる展開となった。 日経平均採用銘柄では、今期ガイダンスが市場コンセンサスを下振れたことでリコー<7752>が売り優勢となったほか、日本電気<6701>、野村<8604>、第一生命ホールディングス<8750>、三菱重<7011>がさえない。また、大型買収計画に伴う財務懸念が引き続きネガティブ視されてソニーグループ<6758>が年初来安値を更新した。 一方、前期営業利益が大幅に上振れた横河電<6841>が上場来高値を更新したほか、アナ雪の新エリア6月開業が引き続き材料視されてオリエンタルランド<4661>もしっかり。このほか、ソシオネクスト<6526>、住友ファーマ<4506>、アルプスアルパイン<6770>が買われた。 全業種が下落するなか、その他製品、保険業、電気機器、証券・商品先物取引業、海運業の下げが目立った。 為替は1ドル155円20銭台で推移している。3日の米雇用統計発表直後の151円台からじりじりと反発。政府・日本銀行による円買い介入観測は引き続き残るなか、あっさりと155円台を回復した。取引量が多い東京市場での介入は資金を多く使うため、日中は介入実施しないといった思惑も影響しているもよう。後場は為替を睨みつつ、決算発表銘柄に注目が集まる。12時台には、日本郵船<9101>、13時台には、三菱重、三菱ロジスネクスト<7105>、システムサポート<4396>、AGC<5201>、アイホン<6718>、リンテック<7966>、伊藤忠<8001>、日伝<9902>、トヨタ自<7203>、14時台は、タキロンシーアイ<4215>、ホーチキ<6745>、芙蓉リース<8424>などが予定されている。 <AK> 2024/05/08 12:15 ランチタイムコメント 日経平均は大幅反発、米国株堅調で一時25日線を上回る上昇 *12:13JST 日経平均は大幅反発、米国株堅調で一時25日線を上回る上昇  日経平均は大幅反発。前営業日比452.59円高(+1.18%)の38688.66円(出来高概算8億3000万株)で前場の取引を終えている。 6日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は176.59ドル高(+0.46%)の38852.27ドル、ナスダックは192.92ポイント高(+1.19%)の16349.25、S&P500は52.95ポイント高(+1.03%)の5180.74で取引を終了した。先週末に発表された4月雇用統計や米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けた年内の利下げ期待が引き続き買い材料となり、寄り付き後、上昇。長期金利の低下や半導体のエヌビディアが再び900ドル台を回復しハイテクを押し上げ、相場は終日堅調に推移。終盤にかけて上げ幅を拡大し終了した。 連休中の米国市場が堅調推移だったことから、連休明けの東京市場は買い優勢で取引を開始した。値がさ半導体株の上昇などを受けて、日経平均は一時38863.14円まで上げ幅を拡大。25日移動平均線38773円水準を上回る場面も見られたが、一気に39000円台をうかがうような強い動きとはならず、買い一巡後は38600円台でのもみ合いとなった。 日経平均採用銘柄では、米ハイテク株の上昇を受けて、ディスコ<6146>、スクリーンHD<7735>、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>の半導体関連が総じて上昇したほか、一部国内証券のレポートが材料視されて野村<8604>が買われた。このほか、ZOZO<3092>、三越伊勢丹<3099>、ファーストリテ<9983>、楽天グループ<4755>が上昇した。 一方、三菱商事<8058>は引き続き連休前の決算が嫌気されて下落したほか、ソニーグループ<6758>は米パラマウントに買収提案を示したと報じられたことから費用負担がネガティブ視されて売られた。また、第一三共<4568>、住友ファーマ<4506>、三菱倉庫<9301>、出光興産<5019>が下落した。 業種別では、証券・商品先物取引業、その他製品、機械、サービス業、海運業などが上昇した一方、医薬品、ゴム製品、倉庫・運輸関連業、電気・ガス業、卸売業などが下落した。 為替は1ドル154円50銭台と寄付き時点から30銭ほど円安ドル高が進行している。政府・日本銀行は4月下旬から5月上旬にかけて2回、合計8兆円規模の円買い介入を実施したとの観測。為替は、5月3日の米雇用統計発表後に1ドル151円台に入る場面も見られたが、足元じりじりとした円安推移が見られる。後場も為替を睨んだ展開とはなりそうだが、明日8日にトヨタ自<7203>の決算発表を控えていることから様子見ムードが強まりそうだ。後場の日経平均やTOPIXは前場終値水準での横ばい推移となろう。なお、後場は14時台にプリマハム<2281>、東京鉄<5445>などの決算発表が予定されている。 <AK> 2024/05/07 12:13 ランチタイムコメント 日経平均は小幅反発、大型連休の谷間でポジション調整の売買中心 *12:10JST 日経平均は小幅反発、大型連休の谷間でポジション調整の売買中心  日経平均は小幅反発。前日比25.66円高(+0.07%)の38299.71円(出来高概算7億株)で前場の取引を終えている。 1日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は87.37ドル高(+0.23%)の37903.29ドル、ナスダックは52.34ポイント安(-0.33%)の15605.48、S&P500は17.30ポイント安(-0.34%)の5018.39で取引を終了した。 民間部門の雇用統計が予想を上回りまちまちで寄り付いた。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え様子見気配が強まる中、3月JOLT求人件数や4月ISM製造業景況指数が予想を下回ったため長期金利低下に連れ相場は堅調に推移した。その後、米連邦準備制度理事会(FRB)はFOMCで予想通り政策金利据え置きを決定、利下げが遅れる可能性を示唆したもののパウエル議長が「次の行動が利上げになる可能性が少ない」としたため利上げへの脅威が後退し、買戻しが加速した。終盤にかけて失速しダウは上げ幅を縮小、ナスダックは再びマイナス圏に落ち込みまちまちで終了。 米国株は高安まちまちだったが、為替が海外時間で一時1ドル153円台まで円高ドル安が進むなど荒い値動きとなったことから、東京市場は売り優勢で取引を開始。寄付き後の日経平均は38000円を割り込む場面も見られたが、為替の落着きを受けて、売り一巡後は徐々に下げ幅を縮小。大型連休の谷間で参加者が少なくポジション調整の売買に留まったことも奏功し、切り返す展開となった。 日経平均採用銘柄では、決算発表前ということで思惑が先行し、住友商事<8053>、三菱商事<8058>が買われたほか、三井物産<8031>、豊田通商<8015>、伊藤忠<8001>も強い。また、レーザーテック<6920>、関西電力<9503>、第一三共<4568>も買われたほか、築地再開発発表を受けて、三井不動産<8801>も上昇した。 一方、住友ファーマ<4506>が大幅安となったほか、TDK<6762>、村田製作所<6981>がさえない。また、前日比で為替の円高ドル安が進んだことから、マツダ<7261>、いすゞ自動車<7202>、SUBARU<7270>など自動車関連も売られた。 業種別では、卸売業、電気・ガス業、不動産業、保険業、医薬品などが上昇した一方、海運業、銀行業、ガラス・土石製品、化学、空運業などが下落した。 大型連休の谷間や、足元の為替動向が慌ただしいことなどから、日本株を積極的に売買する動きは引き続き手控えられている。引き続き日経平均やTOPIXは前日終値水準でのもみ合いとなり、決算発表銘柄に関心は集中しそうだ。後場は、13時に三菱商事、14時にリコーリース<8566>などが決算を発表する予定だ。丸紅<8002>、住友商事も本日決算発表を予定しているため、前場同様、後場も商社株に関心が向かいそうだ。 <AK> 2024/05/02 12:10 ランチタイムコメント 日経平均は3日ぶりに反落、米国株大幅安を受けて軟調推移も下値は限定的 *12:13JST 日経平均は3日ぶりに反落、米国株大幅安を受けて軟調推移も下値は限定的  日経平均は3日ぶりに反落。前日比216.12円安(-0.56%)の38189.54円(出来高概算8億8000万株)で前場の取引を終えている。 4月30日の米国株式市場は反落。ダウ平均は570.17ドル安(-1.49%)の37815.92ドル、ナスダックは325.26ポイント安(-2.04%)の15657.82、S&P500は80.48ポイント安(-1.57%)の5035.69で取引を終了した。1-3月期雇用コスト指数が予想上回る伸びとなったため、利下げ期待の後退で売られ寄り付き後、下落。賃金インフレが根強く高インフレが想定以上に長期化するとの懸念に長期金利の上昇が嫌気され相場は下落した。その後に発表された4月シカゴ購買部協会景気指数や消費者信頼感指数が予想を大幅に下回ったためスタグフレーション懸念も再燃しさらなる売り圧力となった。終盤にかけ、米連邦公開市場委員会(FOMC)のタカ派を警戒した売りも強まり、下げ幅を拡大し終了。 米国株大幅安を受けて、東京市場は売り優勢で取引を開始した。日経平均は75日移動平均線38272円水準を下回ってスタートした後は38100円でのもみ合いとなった。決算発表銘柄を中心とした物色が続いており、日経平均やTOPIXなど指数は方向感に乏しい状況となっている。今晩の米国で、米雇用関連などの経済指標やFOMC発表を控えていることから積極的な売買は手控えられ、下値も限定的となっている様子。 日経平均採用銘柄では、サウジアラビアで採算が悪化し前期赤字転換予想と発表した日揮HD<1963>が急落となったほか、前日決算発表後に買われた商船三井<9104>は下落し、前日の上昇分がはく落。また、決算に関連して東武鉄道<9001>、野村<8604>も売られた。日経平均採用以外の銘柄では、日本調剤<3341>、平和不動産<8803>、東京エレクトロンデバイス<2760>は決算が嫌気されて下落。 一方、1-3月期営業利益が前年同期比2.8倍で市場予想も上回ったことでレーザーテック<6920>が大幅高となった。また、JR西<9021>、JR東<9020>、資生堂<4911>、アドバンテスト<6857>、住友化学<4005>、三菱電機<6503>が上昇。日経平均採用以外の銘柄では、九州電力<9508>、北陸電力<9505>、東北電力<9506>など電力株が買われた。 業種別では、海運業、石油・石炭製品、ガラス・土石製品、証券・商品先物取引業、鉱業などが下落した一方、電気・ガス業、陸運業、水産・農林業の3セクターのみ上昇した。 為替は1ドル157円80銭台と158円台を意識した展開となっている。昨日公表された日本銀行の当座預金残高の資料から市場関係者が推計したところ、5兆円規模の円買い介入を実施したとの観測だが、29日につけた154円50銭台から既に3円超円安ドル高が進んでいる。今晩のFOMCではパウエルFRB議長が「タカ派」なコメントを行うとの見方もあり、米10年債利回りは上昇傾向を強める可能性がある。為替の円安推移で日本株が素直に買われる地合いではないが、政府・日銀による円買い介入が再度入るかもしれない、といった疑心暗鬼が日本株買いを手控えさせているようだ。後場も引き続き日経平均は38100円水準でのもみ合いとなろう。 <AK> 2024/05/01 12:13 ランチタイムコメント 日経平均は大幅続伸、好決算銘柄が買われて75日線を上回る *12:12JST 日経平均は大幅続伸、好決算銘柄が買われて75日線を上回る  日経平均は大幅続伸。前営業日比524.25円高(+1.38%)の38459.01円(出来高概算9億8000万株)で前場の取引を終えている。 米国株式市場は続伸。ダウ平均は146.43ドル高(+0.38%)の38386.09ドル、ナスダックは55.19ポイント高(+0.35%)の15983.09、S&P500は16.21ポイント高(+0.32%)の5116.17で取引を終了した。マイクロソフト、アルファベットの決算を受けAI(人工知能)への楽観的見方に買われ寄り付き後、上昇。今週予定されている企業決算への期待感もさらなる買い材料となったほか、アップルやテスラの回復もハイテクをけん引し終日堅調に推移した。終盤にかけ、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた利益確定売りに伸び悩んだほか、財務省が発表した4-6月期の借り入れ推定額が予想外に上方修正されたことが警戒材料となり一時下落に転じた。しかし、押し目買い意欲も強く相場はプラス圏を回復し終了。 米国株上昇を受けて、連休明けの東京市場は買い優勢で取引を開始した。先週末に決算を発表した日経平均採用銘柄が複数大幅高となっていることも影響し、日経平均は38300円台で寄り付いた後はじりじりと上げ幅を拡大。75日移動平均線38231円水準を上回って前場の取引を終えた。為替が1ドル156円70銭台と先週末比で円安に振れていることも材料視されたもよう。 日経平均採用銘柄では、今期業績や自社株買いの枠設定、株式分割などが材料視された日立<6501>が急騰し上場来高値を更新したほか、今期業績予想が市場予想を大幅に超えた三菱電<6503>も大幅高となった。また、コマツ<6301>も自社株買いの枠設定などが材料視されて上場来高値を更新。このほか、トクヤマ<4043>、住友商事<8053>、ソシオネクスト<6526>、住友ファーマ<4506>が上昇。日経平均採用以外の銘柄では、さくら<3778>が今期大幅増益見通しを材料に大幅高となった。 一方、今期業績見通しが市場予想を下回ったことでアドバンテスト<6857>が大幅安となったほか、日東電工<6988>も今期最終減益見通しが嫌気されて売られた。また、エムスリー<2413>は前期業績などが嫌気されて大幅安。このほか、オリエンタルランド<4661>、セイコーエプソン<6724>、ANAホールディングス<9202>、TDK<6762>、住友化学<4005>が下落した。 業種別では、ゴム製品、海運業、機械、卸売業、電気機器などが上昇した一方、空運業、パルプ・紙、サービス業、水産・農林業の4セクターが下落した。 29日の為替市場では、13時過ぎに円が急伸し、一時1ドル154円台に入る場面も見られた。神田財務官は、介入実施の有無に関して「ノーコメント」としているが、5円超の円高ドル安を受けて、市場では「覆面介入が実施された」と指摘する声が多い。介入実施の有無や介入資金が判明するのは、5月末に財務相が公表する「外国為替平衡操作の実施状況」まで待つ必要がある。 ただ、日本銀行が発表する当座資金の推移から実施の有無を推測することはできる。仮に介入実施ということであれば「160円以上の円安は容認しない」という意思表示と理解できる。一方、介入資金は限りがあり、無尽蔵に介入を行うことが可能なわけではないので、今回の介入資金次第では、2回目、3回目という介入実施は難しい可能性もあるので、介入を巡る疑心暗鬼な状況はしばらく続くと考える。後場の東京市場は、為替動向を横目に、ランチタイムに決算が発表される商船三井<9104>、JPX<8697>など個別銘柄物色中心の地合いとなりそうだ。 <AK> 2024/04/30 12:12 ランチタイムコメント 日経平均は反発、日銀会合の結果発表控え様子見姿勢強い地合いに *11:56JST 日経平均は反発、日銀会合の結果発表控え様子見姿勢強い地合いに  日経平均は反発。前日比151.87円高(+0.40%)の37780.35円(出来高概算7億4000万株)で前場の取引を終えている。 25日の米国株式市場は下落。ダウ平均は375.12ドル安(-0.98%)の38085.80ドル、ナスダックは100.99ポイント安(-0.64%)の15611.76、S&P500は23.21ポイント安(-0.46%)の5048.42で取引を終了した。1-3月期国内総生産(GDP)の伸び鈍化を受け成長減速を懸念する売りに寄り付き後、下落。同時に、同四半期の価格指数は予想以上に伸びが加速したため長期金利上昇を嫌気した売りも強まった。ハイテクではメタの決算を受けた売りも重しとなったほか、NYダウはキャタピラーの下げが押し下げ、続落。終日軟調推移となったが、押し目では主要企業決算を期待した買いが支え終盤にかけ下げ幅を縮小し、終了した。 米国株は下落したものの、決算発表後のアルファベットやマイクロソフトが時間外取引で急伸したことなどから、東京市場は高安まちまちでのスタートとなった。日経平均は前日終値水準でのもみ合いとなったが、売買一巡後は米国株先物が堅調推移だったことで、37800円台まで上昇した。ただ、日本銀行の金融政策決定会合の結果発表を昼に控えていることで積極的な売買は手控えられ、前場のプライム市場の売買代金は2兆円ほどに留まった。 日経平均採用銘柄では、前期業績が市場コンセンサスをやや上回ったキーエンス<6861>が大幅高となったほか、サイバー<4751>は一部証券会社のレポートなどが材料視されて反発。また、1株を10株に分割と発表したソフトバンク<9434>も上昇。このほか、SUMCO<3436>、ソシオネクスト<6526>、キヤノン<7751>、ニデック<6594>が買われた。日経平均採用以外の銘柄では、決算内容を材料に野村不HD<3231>が買い優勢となった。 一方、決算に関連して信越化<4063>、富士通<6702>が売り優勢となった。このほか、コマツ<6301>、日立建機<6305>、資生堂<4911>、ニコン<7731>が売られた。日経平均採用以外の銘柄では、東光高岳<6617>は決算がネガティブ視されて一時ストップ安となった。 業種別では、保険業、医薬品、電気機器、石油・石炭製品、金属製品などが上昇した一方、化学、電気・ガス業、精密機器、水産・農林業、パルプ・紙などが下落した。 為替は1ドル155円60銭台で推移している。前引け時点では、日銀金融政策決定会合の結果はまだ伝わっておらず、為替市場も、株式市場同様、様子見姿勢を強めている。一方、債券市場は、今会合にて国債買い入れ縮小の方法を検討と報じられたことから、債券価格が下落し、10年債利回りは一時0.935%台まで上昇するなど動意付いている。日銀会合の結果発表に対する市場の関心は高いが、15時30分の植田和男日銀総裁の記者会見を見極めたいとするムードも強い。仮にノーサプライズだった場合、後場の東京株式市場も様子見ムードが強まる可能性はある。 <AK> 2024/04/26 11:56 ランチタイムコメント 日経平均は大幅反落、決算発表銘柄が売られ投資家マインド悪化 *12:12JST 日経平均は大幅反落、決算発表銘柄が売られ投資家マインド悪化  日経平均は大幅反落。前日比641.97円安(-1.67%)の37818.11円(出来高概算7億9000万株)で前場の取引を終えている。 24日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は42.77ドル安(-0.11%)の38460.92ドル、ナスダックは16.11ポイント高(+0.10%)の15712.75、S&P500は1.08ポイント高(+0.02%)の5071.63で取引を終了した。半導体メーカーのテキサス・インスツルメンツの決算を好感し、半導体セクターの買戻しが加速し、寄り付き後、上昇。その後、今週実施されている過去最大規模の国債入札を材料にした長期金利上昇が警戒され失速、相場は一時下落に転じた。終盤にかけ、ハイテクの押し目買いに相場は持ち直したがダウは下落を消せず、まちまちで終了した。 米国株は高安まちまちだったが、時間外で決算を発表した米メタが10%超下落したことなどが影響して、東京市場は売り優勢で取引を開始した。指数ウェートが高いファーストリテ<9983>が大幅安となったことで日経平均を下押し。また、決算を発表したファナック<6954>、キヤノン<7751>が大幅安となったことも投資家マインドを冷やす材料となった。半導体株が総じて売られたことも加わり、日経平均は一時37700円台まで下落した。 日経平均採用銘柄では、決算内容がネガティブ視されてキヤノン、ファナックが売られたほか、パナHD<6752>は前期純利益を下方修正したことで売り優勢となった。また、昨日上昇したソシオネクスト<6526>、ニコン<7731>、東京エレクトロン<8035>、スクリーンHD<7735>が総じて反落となった。 一方、決算発表後、昨日一時売られたニデック<6594>は上昇したほか、ルネサスエレクトロニクス<6723>が1-3月期純利益前年同期比24%減も、底入れ期待感が先行し買われた。このほか、エーザイ<4523>、アルプスアルパイン<6770>、ニチレイ<2871>、東京ガス<9531>がしっかり。 全セクターが下落したなか、鉱業、輸送用機器、電気機器、機械、精密機器の下げが目立った。 為替は1ドル155円40銭台まで円安ドル高が進行している。日本銀行の金融政策決定会合が開催されているなか、じりじりとした円安が継続。午前中は、鈴木財務大臣の「市場を注目、適切に対応する」といった発言に留まっており、「過度な急変動」とは言いにくい上昇を受けて、「政府・日銀による円買い介入は実施しにくい」との見方も強まっているようだ。足元の円安推移を株式市場はポジティブに捉えておらず、仮に後場、円安加速という地合いとなった場合、日経平均は昨日の上昇分(907.92円)を全て吐き出す可能性もある。後場は為替動向に要注意となろう。 <AK> 2024/04/25 12:12 ランチタイムコメント 日経平均は大幅高で3日続伸、半導体株がけん引し38300円台まで上昇 *12:04JST 日経平均は大幅高で3日続伸、半導体株がけん引し38300円台まで上昇  日経平均は大幅高で3日続伸。前日比777.23円高(+2.07%)の38329.39円(出来高概算8億8000万株)で前場の取引を終えている。 米国株式市場は続伸。ダウ平均は263.71ドル高(+0.69%)の38503.69ドル、ナスダックは245.33ポイント高(+1.59%)の15696.64、S&P500は59.95ポイント高(+1.20%)の5070.55で取引を終了した。4月PMI速報値が予想外に悪化したため利下げ期待が再燃し、長期金利低下に伴い買われ、寄り付き後、上昇。金利先安観や主要ハイテク企業の決算を期待した買いにナスダックも上昇し、相場は終日堅調に推移した。終盤にかけ上げ幅を拡大し終了。 ナスダック上昇や、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が前日比2.21%高と反発基調を強めたことなどが材料視されて、東京市場は買い優勢で取引を開始。決算発表後の米テスラが時間外取引で買われたことから安心感も広がり、半導体株がそろって上昇し日経平均をけん引。日経平均は上げ幅を拡大し38000円台を回復し、プライム市場の売買代金も2.2兆円と前日比で大幅に増加した 日経平均採用銘柄では、ニコン<7731>は英投資ファンドが同社株を5.02%取得したと分かったことで急騰。HOYA<7741>は一部証券会社が投資判断「Buy」としたことで買われた。また、ルネサスエレクトロニクス<6723>、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>、スクリーンHD<7735>など半導体株も上昇。日経平均採用以外の銘柄では、野村マイクロ<6254>が好業績と大幅増配予想が材料視されてストップ高となった。 一方、CB発行で1000億円調達と発表したことでレゾナック<4004>が急落。ニデック<6594>は決算がややネガティブ視されて売られたほか、旭化成<3407>、デンカ<4061>、花王<4452>、アステラス製薬<4503>がさえない。 セクター別では、精密機器、電気機器、機械、輸送用機器、卸売業、ガラス・土石製品などが上昇した一方、電気・ガス業、空運業、陸運業、鉄鋼、非鉄金属などが下落した。 為替は1ドル154円80銭台でこう着感を強めている。明日25日から26日まで、日本銀行の金融政策決定会合が開催されることから様子見姿勢が強まっているようだ。市場では、発表される「経済・物価情勢の展望(展望レポート)」にて、物価見通しの引き上げが行われると見込まれている。サプライズは乏しいとの見方が強いものの、一部では、植田和男日銀総裁が、足元の為替に対する言及(口先介入)を行う可能性が浮上。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)では「ややタカ派」な会合になると予想されていることで、先んじて植田日銀総裁が円安をけん制する発言を行う可能性はある。後場の東京市場は、為替動向を睨みつつ、38000円台での値固めを試す展開となろう。 <AK> 2024/04/24 12:04 ランチタイムコメント 日経平均は小幅続伸、米国株高を好感も方向感に乏しい展開に *12:07JST 日経平均は小幅続伸、米国株高を好感も方向感に乏しい展開に  日経平均は小幅続伸。前日比99.45円高(+0.27%)の37538.06円(出来高概算7億4000万株)で前場の取引を終えている。 22日の米国市場は上昇。ダウ平均は253.58ドル高(+0.67%)の38239.98ドル、ナスダックは169.29ポイント高(+1.11%)の15451.30、S&P500は43.37ポイント高(+0.87%)の5010.60で取引を終了した。中東情勢の悪化への警戒感が後退したため寄り付き後、上昇。半導体のエヌビディアの反発がけん引したほか、ハイテクで売られ過ぎ感から買戻しが優勢となり、相場全体を支援し、終日堅調に推移。主要企業決算への期待もさらなる買い材料となり、終盤にかけて上げ幅を拡大し、終了した。 米国株高を受けて、東京株式市場は買い優勢で取引を開始した。寄り付き後の日経平均は37800円台まで上昇する場面があったものの、引き続き半導体株関連が弱かったことで、前日比マイナス圏に突入する場面も見られた。売り一巡後は切り返したが、プライム市場の売買代金が2兆円を下回る薄商いのなか、さえない地合いとなった。 日経平均採用銘柄では、一部証券会社によるレポートを材料にフジクラ<5803>が買われたほか、築地再開発などが影響して鹿島建設<1812>も上昇。このほか、東京海上<8766>、アステラス製薬<4503>、味の素<2802>が買われた。 一方、ソシオネクスト<6526>、レーザーテック<6920>、SUMCO<3436>、ルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体株が引き続き売られたほか、デンソー<6902>、日本郵船<9101>もさえない。 セクター別では、保険業、電気・ガス業、銀行業、鉱業、証券・商品先物取引業などが上昇した一方、金属製品、海運業、ゴム製品、倉庫・運輸関連業、ガラス・土石製品などが下落した。 フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が前日比1.74%高と反発したことで、東エレク<8035>など半導体株は総じて上昇スタートとなったが、投資家心理の悪化などが影響してか、買いは続かなかった。後場の東京市場は、値がさ半導体株の動向次第といったところか。調整局面を迎えた日経平均は引き続き方向感に乏しい展開となりそうだ。 <AK> 2024/04/23 12:07 ランチタイムコメント 日経平均は反発、全面高だが半導体株の下落が重しに *12:12JST 日経平均は反発、全面高だが半導体株の下落が重しに  日経平均は反発。前営業日比266.62円高(+0.72%)の37334.97円(出来高概算8億7000万株)で前場の取引を終えている。 週末の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は211.02ドル高(+0.56%)の37986.40ドル、ナスダックは319.49ポイント安(-2.05%)15282.01、S&P500は43.89ポイント安(-0.88%)の4967.23で取引を終了した。イスラエルの対イラン報復攻撃が限定された規模でイランも損害はないと主張するなど中東情勢の一段の緊迫化を警戒した売りが後退し、寄り付き後、上昇。ダウは安心感から買戻しが継続したほか主要企業決算への期待を受けた買いに、終日堅調に推移した。一方、ハイテクで利下げ期待を受けた買いが後退したほか、動画配信のネットフリックスの下落に押され、ナスダックは大幅下落。まちまちで終了した。 週末の中東情勢は小康状態となったことなどから、過度な警戒感が後退し、東京市場は反発で取引を開始した。全面高のなか、日経平均は反発でスタートし37500円台まで上昇したが、投資判断引き下げ観測などを背景に東京エレクトロン<8035>が大幅続落となったことで、一時前営業日比マイナス圏に入る場面も見られた。その後はプラス圏に戻したが、半導体株が重しとなりTOPIX優位の地合いとなった。 日経平均採用銘柄では、ネクソン<3659>が先週末の下落以上の大幅反発となったほか、関西電力<9503>、中部電力<9502>など電力株も強い。また、住友ファーマ<4506>、中外製薬<4519>、住友化学<4005>、オリンパス<7733>、セイコーエプソン<6724>も買われた。 一方、東京エレクトロンが弱いほか、ディスコ<6146>、ソシオネクスト<6526>、スクリーンHD<7735>、アドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>など半導体株が前場総崩れとなった。このほか、ソフトバンクグループ<9984>、フジクラ<5803>も売り優勢。 セクター別では、電気・ガス業、海運業、空運業、証券・商品先物取引業、サービス業などが上昇した一方、鉱業のみ下落した。 東京エレクトロンが6日続落となっており、足元の日経平均の下押し要因となっている。3月25日に算出を開始した日経半導体株指数は先週末6.24%下落し10307.60ポイントまで下落。前場、引き続き半導体株が総崩れしていたことから、10000ポイントを割り込む公算は大きい。まだ、この指数に連動した金融商品は誕生していないことから参考程度の指数ではあるが、1月以降の東京市場をけん引していた業種のため、投資家マインドは悪化しそうだ。半導体株が下げ幅を縮小するような材料はとくに観測されていないことから、後場もTOPIX優位の地合いとなると考える。 <AK> 2024/04/22 12:12 ランチタイムコメント 日経平均は急落、半導体急落に中東情勢の緊迫化も加わり37000円割れ *12:13JST 日経平均は急落、半導体急落に中東情勢の緊迫化も加わり37000円割れ  日経平均は急落。前日比1260.89円安(-3.31%)の36818.81円(出来高概算10億8000万株)で前場の取引を終えている。 18日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は22.07ドル高(+0.06%)の37775.38ドル、ナスダックは81.87ポイント安(-0.52%)の15601.50、S&P500は11.09ポイント安(-0.22%)の5011.12で取引を終了した。良好な雇用や製造業関連指標を好感し、寄り付き後、上昇。ダウは弱いハイテクに押され下落に転じる局面もあったが、良好な経済成長が持続可能との期待に終日底堅く推移した。一方、ナスダックは米連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言などを受けた利下げ期待の後退や、半導体関連メーカーの台湾積体電路製造(TSMC)がスマホ・PC販売低迷で市場見通しを引き下げたため、需要鈍化が警戒され下落、まちまちで終了した。 ナスダック安を受けて、東京市場は売り優勢で取引を開始した。日経平均は38000円を割り込んでスタートした後はじりじりと下げ幅を拡大。値がさ半導体株の下げが影響して、下げ幅は1000円超まで拡大した。10時過ぎに「イランの複数個所で爆発音」と伝わったことで、日経平均は一段安の展開に。プライム市場の9割超の銘柄が下落する全面安の展開となり、取引時間中としては2月9日以来の37000円割れとなった。 日経平均採用銘柄では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の下落なども影響して、ソシオネクスト<6526>、レーザーテック<6920>、スクリーンHD<7735>、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体株の下げが目立った。また、フジクラ<5803>、ソフトバンクグループ<9984>、キーエンス<6861>、日立<6501>、楽天グループ<4755>も売りに押された。 一方、中東情勢の緊迫化で原油価格が時間外で上昇したことなどが影響してINPEX<1605>、出光興産<5019>、ENEOSホールディングス<5020>が上昇したほか、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>、日本郵船<9101>など海運株もそろって買われた。日経平均採用以外の銘柄では、経産省の支援補助が伝わったことでさくら<3778>が一時ストップ高。 セクター別では、電気機器、機械、精密機器、証券・商品先物取引業、金属製品などが下落した一方、鉱業、海運業、石油・石炭製品の3セクターのみ上昇した。 ランチタイムの為替は1ドル153円70銭台まで円高ドル安が進行している。時間外の米10年債利回りは4.50%台まで下落したが、ドルインデックスは106.1台と逆行高しており、「有事のドル買い」のような動きも見られている。足元、「有事のドル買い」を上回る「リスクオフの円買い」が入っており円高ドル安となっていると考える。後場は、中東情勢の続報を見極める展開となりそうだが、投資家心理の悪化を受けて、押し目を狙う動きは限定的となる可能性もある。 <AK> 2024/04/19 12:13 ランチタイムコメント 日経平均は4日ぶりに反発、売られすぎ感が意識されて切り返す展開に *12:10JST 日経平均は4日ぶりに反発、売られすぎ感が意識されて切り返す展開に  日経平均は4日ぶりに反発。前日比129.07円高(+0.34%)の38090.87円(出来高概算7億6000万株)で前場の取引を終えている。 17日の米国市場は下落。ダウ平均は45.66ドル安(-0.12%)の37753.31ドル、ナスダックは181.88ポイント安(-1.15%)の15683.37、S&P500は29.20ポイント安(-0.58%)の5022.21で取引を終了した。金利の低下に連れて買われ、寄り付き後、上昇。その後、半導体メーカーのエヌビディアをはじめハイテクの売りに押され、相場は下落に転じた。ナスダックは終盤にかけて下げ幅を拡大。相場の重しとなり、ダウもプラス圏を維持できず下落で終了した。 米国株下落を受けて、東京市場は引き続き売り優勢で取引を開始した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が大幅安となったことから、値がさ半導体株が売られ、日経平均は37644.91円まで下げ幅を拡大する場面がみられた。ただ、売り一巡後は、25日移動平均線との下方乖離率が5%近くまで広がったことなどから「短期的な売られすぎ感」が意識されて下げ幅を縮小。アドバンテスト<6857>、スクリーンHD<7735>など半導体株の一部が切り返したことから、日経平均も切り返し38000円台を回復する展開となった。 日経平均採用銘柄では、住信SBIネット銀行<7163>が短期プライムレートを引き上げたことが刺激材料となり、コンコルディア・フィナンシャルグループ<7186>、千葉銀行<8331>、ふくおかフィナンシャルグループ<8354>など地銀株の上昇が目立つ。また、米ユナイテッド航空が急騰したことでJAL<9201>も買われた。このほか、住友ファーマ<4506>、資生堂<4911>、クレディセゾン<8253>が上昇。 一方、前期営業利益下方修正や今期予想の市場予想下振れなどが影響して富士フイルム<4901>が売られたほか、ソフトバンクグループ<9984>、レゾナック・ホールディングス<4004>、東京エレクトロン<8035>が売られた。このほか、伊藤忠<8001>、豊田通商<8015>など商社株が小安い。 セクター別では、保険業、空運業、繊維製品、非鉄金属、銀行業、証券・商品先物取引業などが上昇した一方、鉱業、情報・通信業の2セクターのみ下落した。 為替市場では、ドルが153円台を付けるなどやや円高ドル安が進行している。朝方、鈴木財務大臣が「日米韓の財務相会合にて、為替について意見交換し、日米での意思疎通を確認した」と発言したほか、神田財務官が、「G7(主要国首脳会議)の間で為替に関するコミットメントを確認」とコメントした後に円高ドル安が進んだ。主要国への根回しを行ったことで、政府・日銀による円買い介入への警戒が高まったと考える。円買い介入実施に伴う為替の乱高下懸念が後退したことは日本株へのポジティブ材料となろう。後場の日経平均は堅調推移を想定する。 <AK> 2024/04/18 12:10 ランチタイムコメント 日経平均は3日続落、一時3月安値割り込むも前引けにかけて下げ幅縮小 *12:15JST 日経平均は3日続落、一時3月安値割り込むも前引けにかけて下げ幅縮小  日経平均は3日続落。前日比66.75円安(-0.17%)の38404.45円(出来高概算9億4000万株)で前場の取引を終えている。 16日の米国市場はまちまち。ダウ平均は63.86ドル高(+0.17%)の37798.97ドル、ナスダックは19.77ポイント安(-0.12%)の15865.25、S&P500は10.41ポイント安(-0.21%)の5051.41で取引を終了した。国際通貨基金(IMF)による経済成長率の上方修正や予想を下回った住宅関連指標を受けて、寄り付き後はまちまち。その後、米連邦準備制度理事会(FRB)のジェファーソン副議長が、インフレが長期化した場合の高金利長期化の可能性を指摘すると金利が上昇し、相場の上値が抑制された。 さらに、パウエルFRB議長は経済が強く、利下げに向けたインフレの進展が不十分で現行の金利を想定以上に長く維持する可能性に言及したため売り材料となった。ただ、次の行動が利下げであることには変わりはないことから売りは限定的。良好な成長期待に終盤にかけてダウは再び買われ底堅く推移。一方、金利高が重しとなりナスダックは下落となった。 米国株が高安まちまちだったなか、前日の大幅安の反動が先行し、東京市場はやや買い優勢で取引を開始した。日経平均も前日比プラスでスタートしたが、ほぼ寄付きを高値に上げ幅を縮小し一気に前日比マイナス圏に突入。米10年債利回りが4.68%台まで上昇したことで、国内金利も上昇。長期金利が前日比0.010%高の0.875%をつけたことから、大型株中心に弱い動きとなった。 日経平均採用銘柄では、総務省が3月に続き2度目の行政指導を行ったと伝わったことからラインヤフー<4689>が大幅安となったほか、中部電力<9502>、関西電力<9503>、東京電力HD<9501>など電力株も売られた。このほか、ENEOSホールディングス<5020>、オムロン<6645>、三菱自<7211>、住友鉱<5713>が下落。日経平均採用以外の銘柄では、マネーフォワード<3994>が下げ止まらず。 一方、好業績を材料にレゾナック<4004>が急騰し年初来高値を更新したほか、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>、日本郵船<9101>の海運株もそろって上昇。このほか、フジクラ<5803>、三菱重<7011>、川崎重<7012>がしっかり。日経平均採用以外の銘柄では、サービス値上げなどを発表したネオジャパン<3921>が急騰し、2021年10月以来の高値を付けた。 セクター別では、電気・ガス業、石油・石炭製品、鉱業、パルプ・紙、証券・商品先物取引業などが下落。一方、海運業、化学、その他製品、精密機器、機械の5セクターのみ上昇した。 前場の日経平均は、3月12日の取引時間中の直近安値38271.38円を一時下回る場面が見られた。一気に38000円台を割り込み、75日移動平均線が位置する37786円水準を意識した大幅安も警戒されたが、前引けにかけては下げ渋る恰好となった。半導体関連の上昇が日経平均の下支えとなっており、日経平均は相対的にTOPIXよりもしっかり。後場は引き続き為替睨みの展開となりそうだが、売り一巡後に値を戻した東京エレクトロン<8035>の動向次第では、日経平均は後場切り返す可能性もある。 <AK> 2024/04/17 12:15

ニュースカテゴリ