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ランチタイムコメント 日経平均は小反発、半導体関連など主力株が牽引 *12:15JST 日経平均は小反発、半導体関連など主力株が牽引  日経平均は小反発。104.09円高の42292.88円(出来高概算8億6808万株)で前場の取引を終えている。 1日の米国株式市場はレーバーデーの祝日で休場。2日の日経平均は110.84円高の42299.63円と反発して取引を開始した。寄付き直後は買いが先行し、主力株を中心に堅調な動きとなった。背景には、米国の金融政策への期待のほか、半導体関連など一部セクターへの物色が影響したとみられる。しかし、前場の後半には始値付近にまで上げ幅を縮めた。その後じり高でプラス圏を維持する形で前引けを迎えた。 個別では、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、コナミG<9766>、三菱商<8058>、三井物<8031>、アサヒ<2502>、伊藤忠<8001>、豊田通商<8015>、HOYA<7741>、キリンHD<2503>、エムスリー<2413>、京セラ<6971>、スズキ<7269>、味の素<2802>などの銘柄が上昇。 一方、ソフトバンクG<9984>、アドバンテス<6857>、ファナック<6954>、良品計画<7453>、バンナムHD<7832>、中外薬<4519>、ダイキン<6367>、メルカリ<4385>、イオン<8267>、KDDI<9433>、ソニーG<6758>、OLC<4661>、リクルートHD<6098>、第一三共<4568>などの銘柄が下落。 業種別では、ガラス・土石製品、卸売業、海運業などが値上がり率上位となり、陸運業、情報・通信業、機械の3業種のみが値下がりした。 後場の日経平均株価は、引き続き堅調な展開となりそうだ。前場の輸出関連や景気敏感株への買いが後場にも継続する可能性がある。為替面では円相場の動きが相場の需給に影響しよう。テクニカル面では、42290円前後が支持水準として意識されそうであり、この水準を維持できれば下値は底堅くなるとの見方が意識されよう。ただし、今後発表予定の国内外の経済指標や企業決算が材料視されれば、後場の展開に変化が生じる可能性もあるため、これらの動向を注視したい。 <AK> 2025/09/02 12:15 ランチタイムコメント 日経平均は大幅続落、前週末の米株安受け軟調推移 *12:19JST 日経平均は大幅続落、前週末の米株安受け軟調推移  日経平均は大幅続落。868.65円安の41849.82円(出来高概算9億2422万株)で前場の取引を終えている。 8月29日の米国株式市場のダウ平均は45544.88ドル、ナスダックは21455.55ポイントとなり、ともに下落した。背景には、FRBが重視する7月のコアPCE価格指数が前年比で2.9%に上昇したことがある。寄付き後はドル買いが優勢となり売りが先行したが、その後発表されたシカゴ購買部協会景気指数(PMI)が予想以上に悪化し、さらにミシガン大学消費者マインド指数の確報値も市場予想を下回り、景況感の改善余地に対する懸念が強まった。この流れで、AI関連を中心とした半導体セクターが下落し、相場は終日軟調に推移した。 米株式市場の動向を横目に、1日の日経平均は355.76円安の42362.71円と続落して取引を開始した。為替がドル円147円台半ばで推移する中、寄付き直後に下げ幅を縮小する動きが見られたが、海外市場の景況感悪化を受けて先物主導の売りが広がった。需給面では、戻り売り圧力が強く、買い手控えムードが広がったことで、前場を通じて下落基調で推移した。 個別では、アドバンテス<6857>、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、コナミG<9766>、ディスコ<6146>、TDK<6762>、フジクラ<5803>、ファナック<6954>、ソニーG<6758>、豊田通商<8015>、日東電<6988>、リクルートHD<6098>、任天堂<7974>、バンナムHD<7832>などの銘柄が下落。 一方、オリンパス<7733>、KDDI<9433>、大塚HD<4578>、エーザイ<4523>、アサヒ<2502>、エムスリー<2413>、OLC<4661>、セコム<9735>、ホンダ<7267>、アステラス薬<4503>、7&iHD<3382>、中外薬<4519>、良品計画<7453>、電通グループ<4324>、第一三共<4568>などの銘柄が上昇。 業種別では、水産・農林業や鉱業、食料品などのディフェンシブ色の強い業種が堅調に推移した一方、電気機器や非鉄金属、機械などは売りが優勢だった。 後場の日経平均株価は、下値模索の展開となろう。半導体関連を含む景況感センチメントの弱さから戻りは限定的との見方が意識される。また、国内の長期金利は1.615%に上昇しているほか、国内では自民党内で総裁選の前倒しを求める声が広がっており、石破首相の進退を巡る思惑がくすぶっており、積極的な買戻しは限定的となりそうだ。 <AK> 2025/09/01 12:19 ランチタイムコメント 日経平均は反落、利益確定売りで幅広い銘柄が軟調推移 *12:16JST 日経平均は反落、利益確定売りで幅広い銘柄が軟調推移  日経平均は反落。185.82円安の42642.97円(出来高概算9億427万株)で前場の取引を終えている。 前日28日の米国株式市場は続伸し、ダウ平均は71.67ドル高の45636.90ドル、ナスダックは115.02ポイント高の21705.16で取引を終了した。好調な経済指標が支えとなった。今回は、米実質GDPの改定値が年率3.3%増と速報値を上回ったほか、新規失業保険申請件数が減少し、投資家心理を下支えしたとの見方が広がった。一方で、ロシアによるウクライナへの攻撃強化が終戦期待を後退させ、またFRB理事クック氏がトランプ大統領による解任通告に対し提訴するなど、FRBの独立性を巡る懸念も意識されたが、ダウは終盤にかけて持ち直し最高値を更新、ナスダックも終日堅調であった。 米株式市場の動向を横目に、本日の日経平均は54.50円安の42774.29円と反落して取引を開始した。寄り付き後は前日の米株高を受けた下支えもあり一時は下げ渋る場面もあったが、為替が1ドル146円台で推移する中、短期的な利益確定売りが優勢となった。加えて、今晩発表予定の米7月PCE物価指数を見極めたいとの見方から積極的な買いが手控えられた様子も窺われた。前場を通じて軟調もみ合い展開となった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、フジクラ<5803>、中外薬<4519>、電通グループ<4324>、ニトリHD<9843>、三菱商<8058>、三井物<8031>、富士通<6702>、伊藤忠<8001>、住友電<5802>、野村総合研究所<4307>、SMC<6273>、セコム<9735>、大成建<1801>、古河電<5801>などの銘柄が上昇。 一方、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、ファナック<6954>、ソニーG<6758>、リクルートHD<6098>、KDDI<9433>、トヨタ<7203>、ダイキン<6367>、味の素<2802>、任天堂<7974>、良品計画<7453>、レーザーテック<6920>、第一三共<4568>、ベイカレント<6532>、ディスコ<6146>などの銘柄が下落。 業種別では、小売業や電気・ガス業、食料品、輸送用機器など多くの業種が下落した。一方で、非鉄金属、パルプ・紙、卸売業など5業種のみが上昇した。 後場の日経平均株価は、前場の反落を受けて下値模索ながらも、米国株の堅調な動きや経済指標への評価から下げ渋りの展開が期待されよう。テクニカル面では、25日線に沿った値動きとなっており、底堅い推移が継続しそうだ。ただ、ドル円がやや円高傾向が続く中、今月末を控えて幅広い銘柄に利益確定を目的とした売りも一定重石となろう。 <AK> 2025/08/29 12:16 ランチタイムコメント 日経平均は続伸、米エヌビディアの決算終了が一定の安心感に *12:15JST 日経平均は続伸、米エヌビディアの決算終了が一定の安心感に  日経平均は続伸。211.47円高の42731.74円(出来高概算8億1967万株)で前場の取引を終えている。 27日の米国株式市場は続伸。ダウは147.16ドル上昇し45565.23ドル、ナスダックも45.87ポイント上昇の21590.14、S&P500は15.46ポイント上昇の6481.40と史上最高値を更新して、取引を終えた。背景にはエヌビディアの決算発表を控えたAI関連への期待や、FRBの利下げ観測が高まったことが寄与した。特に10年債利回りの低下が資金流入を促したとの見方がある。 米株式市場の動向を横目に、28日の日経平均は212.13円安の42308.14円と反落して取引を開始した。米エヌビディアの決算発表が終了したことによる一定の安心感が朝方の東京市場に一定の下支えを与える中、輸出関連や自動車セクターに買いが広がった。一方で、為替の円高進行が一部ハイテク株の上値を抑える要因となったとの見方もあった。需給面では、海外投資家による先物への買いが目立ち、前場を通して堅調な展開となった。  個別では、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、フジクラ<5803>、KDDI<9433>、中外薬<4519>、豊田通商<8015>、京セラ<6971>、スズキ<7269>、アドバンテス<6857>、ソニーG<6758>、SOMPO<8630>、第一三共<4568>、日立<6501>などの銘柄が上昇。  一方、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>、ファナック<6954>、コナミG<9766>、良品計画<7453>、富士通<6702>、7&iHD<3382>、エムスリー<2413>、ニトリHD<9843>、テルモ<4543>、ニコン<7731>、バンナムHD<7832>、オリンパス<7733>などが下落。  業種別では、鉱業、非鉄金属、証券。商品先物取引業が値上がり率上位となり、小売業、繊維製品、海運業の3業種のみ値下がりとなった。  後場の日経平均株価は、引き続き米国株の堅調さと円相場の動向が焦点となる展開が想定されよう。円相場が円高傾向をたどれば輸出株に重荷となり得るが、米金利の低下や利下げ観測が継続すれば買い安心感も広がる可能性がある。また、欧米の経済指標や決算動向、先物市場の需給の変化には注視が必要である。 <AK> 2025/08/28 12:15 ランチタイムコメント 日経平均は反発、米株高を受け回復基調 *12:23JST 日経平均は反発、米株高を受け回復基調  日経平均は反発。135.55円高の42529.95円(出来高概算9億3747万株)で前場の取引を終えている。 26日の米国株式市場は反発となった。NYダウは135.60ドル高の45418.07ドル、ナスダックは94.98ポイント高の21544.27で引けた。トランプ米大統領がFRB理事クック氏解任を表明し、FRBの独立性への懸念が広がったものの、耐久財受注や消費者信頼感指数が堅調だったことで相場を支えた。結果として主要指数はそろって上昇して前日の下落を払拭したとの見方が広がった。 米国市場を横目に、27日の日経平均は寄付きから81.69円高の42476.09円と堅調に始まった。その後、円相場が1ドル=147円半ばで推移したことが輸出関連に支援要因として作用した。市場ではハイテク株を中心に押し目買いを狙う動きがみられ、とくに日経225先物がシカゴで上昇、東京寄付きに影響したとされる。全体として前場は買い優勢で推移した。 個別では、アドバンテス<6857>、中外薬<4519>、ソフトバンクG<9984>、TDK<6762>、テルモ<4543>、ニコン<7731>、日東電<6988>、東エレク<8035>、ディスコ<6146>、横河電<6841>、浜ゴム<5101>、セコム<9735>、トレンド<4704>、ニトリHD<9843>、コムシスHD<1721>、花王<4452>、OLC<4661>、スズキ<7269>、清水建<1803>、ソニーG<6758>、三井不<8801>、住友ファーマ<4506>、日揮HD<1963>、三井金<5706>などの銘柄が上昇。 一方、コナミG<9766>、リクルートHD<6098>、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、ダイキン<6367>、バンナムHD<7832>、任天堂<7974>、信越化<4063>、東京海上<8766>、KDDI<9433>、ベイカレント<6532>、ZOZO<3092>、エーザイ<4523>、スクリン<7735>、エムスリー<2413>、ニデック<6594>、アステラス薬<4503>、第一三共<4568>、良品計画<7453>、MS&AD<8725>、HOYA<7741>、野村総合研究所<4307>、味の素<2802>、伊藤忠<8001>、コマツ<6301>、富士フイルム<4901>、日立建機<6305>、TOTO<5332>、トヨタ<7203>、ホンダ<7267>などの銘柄が下落。 業種別では、非鉄金属や電気・ガス業、空運業が上昇し、医薬品も堅調だった。一方、その他製品や石油・石炭製品、保険業、サービス業はやや軟調に推移した。 後場の日経平均株価は、反発基調を維持しそうだ。引き続き米FRBの利下げ観測や米経済指標の動向、円動向、海外市場の流れが影響を与える見通し。そのうえで、先物や為替の方向性にも注目し、テクニカルでは25日移動平均線付近にある支持線を意識した下支えとなる可能性がある。ただし、エヌビディアの決算発表を控えているため、ハイテク関連株の動向には注意が必要。需給や外部材料の変化が後場のキーとなろう。 <AK> 2025/08/27 12:23 ランチタイムコメント 日経平均は反落、米株安・円高進行で売り優勢 *12:22JST 日経平均は反落、米株安・円高進行で売り優勢  日経平均は反落。453.29円安の42354.53円(出来高概算9億5033万株)で前場の取引を終えている。 25日の米国株式市場は反落となった。ダウ平均は349.27ドル安の45282.47ドル、ナスダックは47.24ポイント安の21449.29で取引を終了し、全体として下落となった。長期金利上昇への警戒感や地政学的リスクの高まりが売りを誘い、終盤にかけて下げ幅を拡大した。なお、エヌビディアへの期待から、ナスダックが一時プラス圏に浮上したが、その後再び軟化して引けた形となっている。 米株式市場の動向を横目に、26日の日経平均は188.16円安の42619.66円と反落して取引を開始した。その後、トランプ米大統領によるFRB理事解任のX投稿が伝わると、円高・ドル売り圧力が強まり、株価は急落し下げ幅は一時600円超にまで拡大した。この流れを受けて売りが主導する形となり、前場はこう着的な展開へ。出来高の膨らみとともに投資家の警戒感が続いており、需給は全般に慎重なものだった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、アドバンテス<6857>、リクルートHD<6098>、ダイキン<6367>、中外薬<4519>、東エレク<8035>、ソニーG<6758>、第一三共<4568>、KDDI<9433>、トヨタ<7203>、ホンダ<7267>、大塚HD<4578>、ニトリHD<9843>などの銘柄が下落。 一方、エムスリー<2413>、テルモ<4543>、TDK<6762>、ソシオネクスト<6526>、スクリン<7735>、良品計画<7453>、楽天グループ<4755>、アマダ<6113>、ローム<6963>、アルプスアル<6770>、電通グループ<4324>、ふくおかFG<8354>、東レ<3402>、オムロン<6645>、シャープ<6753>、T&DHD<8795>などの銘柄が上昇。 業種別では、医薬品、電気・ガス業、輸送機器などが値下がり率上位となっており、 繊維製品、倉庫・運輸関連業のみ値上がりした。 後場の日経平均株価は、下落基調ながらもトランプ氏の発言に対する通貨や先物の反応次第で戻りへの動きが意識されよう。ドル/円の動きが鍵となるなか、円高進行は引き続き株価の下押し要因となりそうである。テクニカル面では、一時600円超の下落を受けて過度な売りが一巡すれば、戻り待ちの買いが入りやすくなるとの見方もある。今後の米金融政策や為替動向、企業決算などの材料との連動に注目したい。 <AK> 2025/08/26 12:22 ランチタイムコメント 日経平均は続伸、買い先行も上値の重い展開 *12:08JST 日経平均は続伸、買い先行も上値の重い展開  日経平均は続伸。289.04円高の42922.33円(出来高概算10億426万株)で前場の取引を終えている。 前週末22日の米国株式市場は大幅反発した。ダウ平均は846.24ドル高の45631.74ドル、ナスダックは396.22ポイント高の21496.54で取引を終了した。背景には、パウエルFRB議長がジャクソンホール会合で示したハト派的スタンスがある。労働市場の下振れリスク上昇に伴う政策スタンスの見直しの可能性に言及し、9月の利下げを正当化しうるとの受け止めが広がったため、市場には利下げ期待が高まり、主要株価指数が大きく上昇した(ダウ最高値更新)との反応となった。 米株式市場の動向を横目に、25日の日経平均は343.98円高の42977.27円と続伸して取引を開始した。寄り付き後は買いが一巡する局面もあったが、米国での利下げ期待が支えとなり買い優勢の流れが続いた。海外の金利低下が安心感を醸成し、リスクオフの巻き戻しが進んだ。ただ、円高(1ドル=147円30銭台)への警戒もあり、一部の輸出関連株に対する重しとなった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、アドバンテ<6857>、リクルートHD<6098>、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、信越化<4063>、ダイキン<6367>、ニデック<6594>、トレンド<4704>、ディスコ<6146>、ニトリHD<9843>、TDK<6762>、豊田通商<8015>、TOTO<5332>などの銘柄が上昇。 一方、テルモ<4543>、コナミG<9766>、KDDI<9433>、バンナムHD<7832>、セコム<9735>、良品計画<7453>、中外薬<4519>、ソニーG<6758>、野村総合研究所<4307>、JT<2914>、味の素<2802>、アサヒ<2502>、7&iHD<3382>、武田<4502>、イオン<8267>などは下落。 業種別では、非鉄金属や鉄鋼、ゴム製品、サービス業などが比較的堅調で、特に非鉄金属は前営業日比で上昇が目立った。一方、電気・ガス業や倉庫・運輸関連業、空運業などは軟調となった。 後場の日経平均株価は、引き続き米国の利下げ期待による買い基調が意識されるが、上値の重い展開を想定しておきたい。円高の進行や米国金利動向、為替相場の反転などが上値抑制要因となる可能性もある。需給は朝方中心の買いに偏っており、一巡後のこう着感には警戒が必要だ。テクニカル面では、ボリンジャーバンド+1σを上抜けたことで上昇余地はあるが、+2σ付近での抵抗も意識されよう。 <AK> 2025/08/25 12:08 ランチタイムコメント 日経平均は小反発、方向感に乏しい横ばいの推移 *12:31JST 日経平均は小反発、方向感に乏しい横ばいの推移  日経平均は小反発。4.92円高の42615.09円(出来高概算8億8777万株)で前場の取引を終えている。 21日の米国株式市場は、ダウ平均が前日比152.81ドル安の44785.50ドル、ナスダック総合指数が同72.55ポイント安の21100.31ポイントで取引を終えた。連邦準備制度理事会(FRB)が公表した7月開催分の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨に加えFRB高官のタカ派発言、製造業PMIや中古住宅販売の予想外の改善で年内の利下げ期待が後退し長期金利上昇に連れ続落した。相場は終日軟調に推移し終盤にかけてもパウエルFRB議長の講演を控えた手仕舞い売りに押され、戻りなく終了した。 米株式市場を横目に、22日の日経平均は19.64円高の42629.81円と反発して取引を開始した。寄付き後は、昨日までの3日続落で1100円を超す下げとなり、短期的な高値警戒感がやや緩和したことから、押し目待ちや自律反発狙いの買いが入りやすかった。ただし、上値は重く、利益確定の売りも見られ、上昇幅は限定的となった。 個別銘柄では、ソフトバンクグループ<9984>、ソニーグループ<6758>、東京エレクトロン<8035>、ベイカレント<6532>、東京海上ホールディングス<8766>、レーザーテクノロジー<6920>、KDDI<9433>、富士フイルムホールディングス<4901>などの銘柄が上昇した。 一方、ファーストリテイリング<9983>、信越化学工業<4063>、コナミグループ<9766>、リクルートホールディングス<6098>、ダイキン工業<6367>、ファナック<6954>、テルモ<4543>、アドバンテスト<6857>などの銘柄が下落した。 業種別では、保険業、電気・ガス業、電気機器が値上がり率上位、化学、空運業、サービス業が値下がり率上位となった。 後場の日経平均株価は、前場の動きを引き継ぎ、方向感に乏しい展開が予想される。米国株式市場の動向や為替相場、企業業績などが引き続き注目される中、投資家の慎重な姿勢が続く可能性がある。また、日銀の金融政策や国内経済指標の発表も、相場の方向性を左右する要因となるだろう。引き続き、外部環境や企業業績の動向に注視する必要がある。 <AK> 2025/08/22 12:31 ランチタイムコメント 日経平均は続落、引き続き米株安が重石 *12:21JST 日経平均は続落、引き続き米株安が重石  日経平均は続落。247.99円安の42640.56円(出来高概算8億6816万株)で前場の取引を終えている。 20日の米国株式市場はまちまちの展開となった。ダウ平均は小幅に上昇し44938.31ドルで取引を終えたが、ナスダックは軟調で21172.86と下落した。技術株の売りが重しとなり、米ハイテク関連のセクターが売られる一方、小売り関連の決算はまちまちで、投資家の慎重姿勢が続いた。市場は今週開催予定のFRB年次シンポジウムやパウエル議長の講演に注目しており、様子見ムードが強まったとの見方がある。 米株式市場の動向を横目に、21日の日経平均は105.29円安の42783.26円と続落して取引を開始した。寄付き後はハイテク株への警戒感から一部警戒ムードが先行したものの、ADR市場ではキヤノン<7751>など一部大型銘柄が支えとなり、下げ幅は限定された。しかし買い一巡後はすぐに下落を開始、その後も前場を通してマイナス圏を横ばいに推移するさえない値動きとなった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、第一三共<4568>、ファーストリテ<9983>、中外薬<4519>、バンナムHD<7832>、ファナック<6954>、リクルートHD<6098>、任天堂<7974>、ホンダ<7267>、デンソー<6902>、塩野義<4507>などの銘柄が下落。 一方、アドバンテス<6857>、コナミG<9766>、KDDI<9433>、フジクラ<5803>、三井金<5706>、キヤノン<7751>、日東電<6988>、日産化<4021>、横河電<6841>、旭化成<3407>、住友ファーマ<4506>、花王<4452>、ダイキン<6367>、ニデック<6594>などの銘柄が上昇。  業種別では、医薬品、建設業、輸送用機器などが値下がり率上位、非鉄金属、鉄鋼、パルプ・紙などが値上がり率上位となっている。 後場の日経平均株価は、前場の軟調な流れを引き継ぎながらも、下げ渋る動きとなる可能性がありそうだ。為替動向ではドル円が147円台半ばで推移し、円買い圧力とドル売りが需給に一定の影響を及ぼすと見られよう。材料面では、ジャクソンホール会議でのパウエル議長の発言内容が引き続き注目されよう。テクニカル面では前場の安値圏での反発余地や下値支持の確認が意識される可能性がありそうだ。ただし、目立った新規材料が乏しいなかで、後場も様子見ムードが根強く、全体としては動意に欠ける展開となるとの見方が意識されよう。 <AK> 2025/08/21 12:21 ランチタイムコメント 日経平均大幅続落、米株安に伴う警戒感広がる *12:18JST 日経平均大幅続落、米株安に伴う警戒感広がる  日経平均は大幅続落。663.12円安の42883.17円(出来高概算10億1497万株)で前場の取引を終えている。 19日の米国株式市場は、ダウ平均が小幅反発した一方、ナスダックとS&P500は下落してまちまちの展開となった。ダウは10.45ドル高の44922.27ドルで終えたが、ナスダックは314.82ポイント安の21314.95と反落、S&P500も37.78ポイント安の6411.37と3日続落を記録した。背景として、高値警戒感や利益確定の売りが広がる中、ハイテク株が下落圧力となったほか、ジャクソンホール会議を控えた慎重姿勢が強まっていた。住宅着工件数が予想を上回った一方で、住宅建築許可件数が下回ったことで需給に一部揺らぎもみられたようだとの見方もある。 米株式市場を横目に、20日の日経平均は145.63円安の43400.66円と続落して取引を開始した。寄付き直後は前日からの流れを引き継ぎ弱含んだものの、その後、円安方向への振れや一部の景気敏感株への買戻しが下支えとなり、値を戻す局面がみられた。一方で、前日の米ハイテク株安の余波やジャクソンホール会議を控えた様子見姿勢も重しとなり、出来高は低調で需給は総じて慎重な反応となっている。 個別では、ソフトバンクG<9984>、アドバンテス<6857>、リクルートHD<6098>、東エレク<8035>、コナミG<9766>、フジクラ<5803>、ファナック<6954>、TDK<6762>、任天堂<7974>、中外薬<4519>、ディスコ<6146>、ファーストリテ<9983>などの銘柄が下落。 一方、京セラ<6971>、OLC<4661>、ホンダ<7267>、KDDI<9433>、トヨタ<7203>、JT<2914>、塩野義<4507>、キッコマン<2801>、スズキ<7269>、資生堂<4911>、ブリヂストン<5108>、積水ハウス<1928>、花王<4452>などの銘柄が上昇。 業種別では、非鉄金属、その他製品、情報・通信業などが値下がり率上位、鉱業、食料品、水産・農林業などが値上がり率上位となっている。 後場の日経平均株価は、下落基調を引き継ぐ展開となりそうだ。背景には、前場の続落を受けた慎重な需給や、円安の進展が明確でない点、寄付き後の買戻し一巡への警戒感がある。政策イベントでは、ジャクソンホール会議でのパウエル議長発言に対する警戒は後場も継続される見通しである。テクニカル面では、前場終値水準は短期的な下値支持として機能する可能性があるが、売り圧力が強まると一段安につながりやすい状況にある。需給面では、前場の反発局面での買いが後場において追随しにくいことも留意されよう。 <AK> 2025/08/20 12:18 ランチタイムコメント 日経平均は反落、利食い売り優勢も指数の下げ幅は限定的 *12:15JST 日経平均は反落、利食い売り優勢も指数の下げ幅は限定的  日経平均は反落。61.99円安の43652.32円(出来高概算10億2455万株)で前場の取引を終えている。 18日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は34.30ドル安の44911.82ドル、ナスダックは6.79ポイント高の21629.77で終了した。トランプ大統領と欧州首脳、ウクライナ大統領との会談を控え投資家の様子見姿勢が強まった。住宅市場指数が予想外に悪化し金利が上昇したことで相場は上値の重い展開となり、ダウ平均は終始軟調に推移した。一方、ナスダックは半導体大手エヌビディアの上昇が支えとなり、引けにかけて小幅ながらプラス圏を回復した。ジャクソンホール会合を控え積極的な売買は限られ、全体的に方向感に乏しい展開だった。 米株式市場の動向を横目に、19日の日経平均は132.24円高の43846.55円と続伸して取引を開始した。ただ、日経平均は昨日までの続伸で1000円を超す上げとなり、25日移動平均線との乖離率が買われ過ぎとされる5%を超えて6.4%に拡大するなど、短期的な過熱感が強まっており、利益確定売りが出やすかった。前場中ごろにマイナス圏に転落したが、前引けにかけて下げ幅を縮小する動きも見せた。 個別では、東エレク<8035>、中外薬<4519>、第一三共<4568>、TDK<6762>、豊田通商<8015>、ニデック<6594>、大塚HD<4578>、住友不<8830>、トヨタ<7203>、クレセゾン<8253>、スクリン<7735>、ディスコ<6146>、ニトリHD<9843>、デンソー<6902>、京セラ<6971>などの銘柄が上昇。 一方、ソフトバンクG<9984>、コナミG<9766>、ファーストリテ<9983>、バンナムHD<7832>、任天堂<7974>、フジクラ<5803>、日東電<6988>、ダイキン<6367>、リクルートHD<6098>、ベイカレント<6532>、アドバンテ<6857>、東京海上<8766>、トレンドマイクロ<4704>、味の素<2802>、オムロン<6645>などの銘柄が下落。 業種別では、医薬品や不動産業が上昇率上位となり相場を支えた。一方、その他製品、非鉄金属や銀行業は軟調で、保険業や証券・商品先物取引業も下げた。 後場の日経平均株価は、もみ合い商状が続く展開が見込まれる。直近の上昇に対する利食い売りが継続しそうだが、加えて米株先物が小動きにとどまっていることから、外部環境による急変動リスクは限定的とみられる。週後半に控えるジャクソンホール会合を前に投資家の積極的な売買は手控えられやすく、テクニカル面では43500円近辺が下値支持線として意識されるか。上値については43750円から43800円近辺での戻り売り圧力が強く、後場も狭いレンジでの推移となりそうだ。 <AK> 2025/08/19 12:15 ランチタイムコメント 日経平均は続伸、前週末に更新した最高値を上回る *12:19JST 日経平均は続伸、前週末に更新した最高値を上回る  日経平均は続伸。379.53円高の43757.84円(出来高概算10億7722万株)で前場の取引を終えている。 15日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は34.86ドル高の44946.12ドル、ナスダックは87.69ポイント安の21622.98で取引を終了した。背景には、バークシャー・ハサウェイによるユナイテッドヘルス株取得がユナイテッドヘルスの上昇を支え、ダウ平均の底堅さにつながった一方、アプライド・マテリアルズの決算を嫌気した半導体関連の軟調がナスダックを重くした点があり、市場心理は強弱まちまちとなった。 米株式市場の動向を横目に、18日の日経平均は74.59円高の43452.90円と続伸して取引を開始した。トランプ大統領は今週か来週にも半導体関税を発表すると報じられており、半導体関連の銘柄では手控えムードがでているようだが、全体としては引き続き買い意欲旺盛。円安基調なども輸出関連に追い風となり、指数はじりじりと上げ幅を広げた。目立った材料株は薄かったが、目先は上値追いへの地合いが継続した。 個別では、ファーストリテ<9983>、リクルートHD<6098>、コナミG<9766>、スズキ<7269>、テルモ<4543>、バンナムHD<7832>、KDDI<9433>、任天堂<7974>、ソフトバンクG<9984>、味の素<2802>、第一三共<4568>、京セラ<6971>、トヨタ自<7203>、エムスリー<2413>、三越伊勢丹<3099>などの銘柄が上昇。 一方、東エレク<8035>、ソニーG<6758>、ディスコ<6146>、レーザーテク<6920>、SMC<6273>、スクリン<7735>、ファナック<6954>、大和ハウス<1925>、三菱UFJ<8306>、豊田通商<8015>、クレセゾン<8253>、千葉銀<8331>、三井住友<8316>、川崎船<9107>、東京海上<8766>などの銘柄が下落。 業種別騰落では、その他製品、サービス業、非鉄金属、輸送用機器、情報・通信業などが上昇した一方、銀行業、電気・ガス業、海運業、鉱業などが下落した。 後場の日経平均株価は、上値を探る展開となろう。為替では円安傾向が輸出株に追い風となっているほか、引き続き米国株の堅調さや海外からの資金流入を受けた投資への期待感が支えとなる可能性がある。ただし、直近の上昇に対する利益確定の動きや、ショートカバーの後退も警戒され、市場が短期的な調整に入りやすい局面でもある。テクニカル的には、25日移動平均線との乖離も6%超、騰落レシオも依然警戒水準にあり、短期的な過熱感や達成感などは拭い切れない状況といえる。目先的にダウンサイドの余地が広がっているとのリスクは意識しておきたい。 <AK> 2025/08/18 12:19 ランチタイムコメント 日経平均は反発、底堅い値動きで4万3000円超え *12:18JST 日経平均は反発、底堅い値動きで4万3000円超え  日経平均は反発。387.20円高の43036.46円(出来高概算10億7238万株)で前場の取引を終えている。 14日の米国株式市場は小幅安となった。ダウ平均は11.01ドル安の44911.26ドル、ナスダックは2.47ポイント安の21710.67で取引を終了した。生産者物価指数(PPI)が3年ぶり大幅な伸びとなったため、大幅利下げ期待が後退した。終日軟調に推移も、利下げ軌道は変わらずとの見方やアマゾンなどのハイテクが強く、相場を支えた。終盤にかけて下げを縮小して終了。 米株式市場の動向を横目に、15日の日経平均は217.12円高の42866.38円と反発して取引を開始した。その後もプラス圏での推移を継続して、43000円を超える水準まで上げ幅を広げた。前日の米PPIの上振れによる利下げ期待後退というネガティブ要因があったものの、昨日の日経平均が600円を超す下げとなったことから、このところの急騰場面で買い遅れていた投資家の買いを誘うとの見方もあった。また、円安進行や2025年4-6月期の国内総生産(GDP)で国内景気の底堅さが意識されたことが追い風となった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>、レーザーテク<6920>、東エレク<8035>、KDDI<9433>、荏原<6361>、フジクラ<5803>、コナミG<9766>、東京海上<8766>、第一三共<4568>、中外薬<4519>、日本取引所グループ<8697>、トヨタ<7203>、信越化<4063>などの銘柄が上昇。 一方、アドバンテ<6857>、クレセゾン<8253>、電通グループ<4324>、スクリン<7735>、トレンド<4704>、TDK<6762>、塩野義<4507>、花王<4452>、アサヒ<2502>、野村総合研究所<4307>、ベイカレント<6532>、オリンパス<7733>、ニデック<6594>、ニトリHD<9843>、オムロン<6645>などの銘柄が下落。 業種別では、非鉄金属や電気・ガス業、保険業、銀行業などの上昇が目立った。一方、水産・農林業や金属製品、空運業などが下落した。 後場の日経平均株価は、堅調な展開が見込まれよう。前場のリスク許容的な地合いや、銀行業・非鉄金属の堅調な業種トレンドが支えとなる見通しである。需給面でも前場の買い戻しが後場にも波及しそうだ。ただ、週末要因に加えて、日本時間16日午前4時半ごろから開始予定と伝えられている米ロ首脳会談の行方を見極めたいとして、積極的な買いが限定的となる可能性もあり、上げ幅を広げる動きは想定しにくいか。 <AK> 2025/08/15 12:18 ランチタイムコメント 日経平均は反落、過熱感を警戒した売り優勢 *12:25JST 日経平均は反落、過熱感を警戒した売り優勢  日経平均は反落。548.04円安の42726.63円(出来高概算10億7707万株)で前場の取引を終えている。 13日の米国株式市場は。ダウ平均は463.66ドル高の44922.27ドル、ナスダックは31.24ポイント高の21713.14で取引を終えた。S&P500とナスダックが2日連続で最高値を更新し、金利低下と利下げ期待が買いを後押しした。ベッセント米財務長官が9月に0.5%の利下げ可能性に言及し、長期金利低下が好感されたとの見方が広がった。 米株式市場の動向を横目に、14日の日経平均は145.49円安の43129.18円と反落して取引を開始した。寄付き後は戻りを試す動きとなり、銀行など内需関連に買いが入る場面があった。ただし半導体や輸出関連に対する警戒感も根強く、相場全体は方向感に欠ける展開となった。需給面では、先物主導の買い戻しと、利益確定売りが拮抗し、取引は概してもみ合いとなっている。 個別では、ソフトバンクG<9984>、ネクソン<3659>、ニトリHD<9843>、信越化<4063>、エムスリー<2413>、レーザーテク<6920>、シチズン<7762>、クラレ<3405>、オリックス<8591>、OLC<4661>、富士フイルム<4901>、野村総合研究所<4307>、三菱UFJ<8306>、日産化<4021>、ENEOS<5020>などの銘柄が上昇。 一方、アドバンテス<6857>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、リクルートHD<6098>、KDDI<9433>、テルモ<4543>、TDK<6762>、バンナムHD<7832>、日東電<6988>、豊田通商<8015>、コナミG<9766>、HOYA<7741>、トヨタ<7203>、ソニーG<6758>、京セラ<6971>などの銘柄が下落。 業種別では、石油・石炭製品や電気・ガス業がプラス圏で堅調に推移した一方、機械、電気機器、輸送用機器、精密機器など主力製造業が軟調に推移した点が目立つ。 後場の日経平均株価は、反落基調ながら底堅さが意識されよう。為替では、円相場がやや円高方向に振れているものの、大きな変動が見られず、輸出関連への影響は限定的との見方もある。需給面では、午前の戻りを背景に利益確定売りの勢いが強まる可能性がある一方、先物主導の買戻しによる底堅さが示される可能性もある。総じて、短期的な売買交錯の中で中期トレンドの確認が鍵となろう。 <AK> 2025/08/14 12:25 ランチタイムコメント 日経平均は大幅続伸、取引時間中で初となる4万3000円台に到達 *12:06JST 日経平均は大幅続伸、取引時間中で初となる4万3000円台に到達  日経平均は大幅続伸。582.90円高の43301.07円(出来高概算12億1047万株)で前場の取引を終えている。 12日の米国株式市場は大幅反発した。ダウ平均は483.52ドル高の44458.61ドル、ナスダックは296.50ポイント高の21681.90で取引を終了した。対中関税停止延長が好感されたほか、消費者物価指数(CPI)が想定内にとどまり、関税による大きな影響が見られなかったため寄り付き後、上昇。9月連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待が一段と強まり、相場は一段高となった。大幅利下げ期待もさらなる買い材料となり、終日上値を探る展開。ナスダックやS&P500種指数は過去最高値を更新し、終了した。 米株式市場の動向を横目に、13日の日経平均は372.74円高の43090.91円と続伸して取引を開始した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。寄付き前に発表された7月の国内企業物価指数が前年同月比2.6%上昇と予想並みだったことや、半導体関連株への買いが支えになった。また、国内好業績銘柄への物色や市場心理の改善で前場は買いが優勢だった。 個別では、アドバンテス<6857>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、リクルートHD<6098>、TDK<6762>、ソニーG<6758>、ファナック<6954>、コナミG<9766>、テルモ<4543>、バンナムHD<7832>、日東電<6988>、中外薬<4519>、信越化<4063>、浜ゴム<5101>、フジクラ<5803>などの銘柄が上昇した。 一方、ソフトバンクG<9984>、エムスリー<2413>、花王<4452>、アサヒ<2502>、富士通<6702>、スクリン<7735>、三井物<8031>、7&iHD<3382>、三越伊勢丹<3099>、三井不<8801>、JT<2914>、キリンHD<2503>、JR東<9020>、日ハム<2282>、メルカリ<4385>などの銘柄が下落した。 業種別では、精密機器が前場に2.28%上昇と目立ち、電気機器や非鉄金属、サービス業、機械なども上昇が優勢。一方、鉱業や陸運業、不動産、食料品、パルプ・紙が軟調だった。 後場の日経平均株価は、引き続き堅調な推移が期待されよう。米国株高とインフレ指標の安定も下支え材料となるなか、円相場が1ドル=148円台で推移しており、輸出関連株には追い風となろう。ただ、直近の大幅上昇に対する反動で利益確定売りも意識される。テクニカルでは、現水準は短期的なオーバーシュートとの見方も散見され、後場は上値の重さが意識される場面もあろうが、実需や好決算銘柄への需要が持ちこたえれば下値は限定的との見方もある。 <AK> 2025/08/13 12:06 ランチタイムコメント 日経平均は大幅続伸、昨年7月の最高値を更新 *12:17JST 日経平均は大幅続伸、昨年7月の最高値を更新  日経平均は大幅続伸。1029.19円高の42849.67円(出来高概算13億8595万株)で前場の取引を終えている。 11日の米国株式市場は反落。ダウ平均は200.52ドル安の43975.09ドル、ナスダックは64.62ポイント安の21385.40で取引を終了した。米中貿易政策の不透明感や、12日に発表予定の7月消費者物価指数(CPI)を控えた調整が広がったためとの見方が強い。 米株式市場の動向を横目に、12日の日経平均は277.84円高の42098.32円と続伸して取引を開始した。寄り付き直後から幅広い銘柄に買いが入り、年初来高値を上抜ける展開となった。米中の貿易協議進展への期待や、海外短期筋の先物買いなどが支えとなった。 個別では、アドバンテス<6857>、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、KDDI<9433>、コナミG<9766>、フジクラ<5803>、バンナムHD<7832>、リクルートHD<6098>、日東電<6988>、TDK<6762>、レーザーテク<6920>、ファナック<6954>、トヨタ<7203>、ディスコ<6146>、テルモ<4543>などが上昇。 一方、オリンパス<7733>、TOPPAN<7911>、任天堂<7974>、NXHD<9147>、花王<4452>、味の素<2802>、ニトリHD<9843>、協和キリン<4151>、アサヒ<2502>、7&iHD<3382>、SMC<6273>、出光興産<5019>、NEC<6701>などが下落。 業種別では、鉱業、銀行、情報・通信などが値上がり率上位、その他製品、水産・農林、陸運が値下がり率上位となった。 後場の日経平均株価は、堅調な展開となろう。足元の東京市場では、米CPIの発表前の期待感や米中関税協議の進展見通しが好材料となっている。ドル・円は底堅く推移しており、円安が輸出関連銘柄の支援要因となっている。需給面では、売り圧力の低下による買い戻しが一巡せず、後場も上値追いの動きが続く可能性がある。一方で、CPI結果次第では利下げ期待が揺らぎ、調整圧力が意識される場面も考えられるため、引き続き注視が必要である。 <AK> 2025/08/12 12:17 ランチタイムコメント 日経平均は大幅続伸、買い優勢で堅調な推移 *12:16JST 日経平均は大幅続伸、買い優勢で堅調な推移  日経平均は大幅続伸。909.53円高の41968.68円(出来高概算14億2485万株)で前場の取引を終えている。 7日の米国株式市場は、ダウ平均とS&P500が反落した一方、ナスダックは最高値を更新して取引を終えた。ダウ平均は224.48ドル安、S&P500は5.06ポイント安、ナスダックは73.27ポイント高だった。背景には、新規失業保険申請件数の増加による雇用鈍化への懸念、インフレ見通しの上振れといった経済先行きへの警戒感があり、それでもテクノロジー株や利下げ期待がナスダックを支えた。ただし、ダウとS&Pは景気敏感株の売りが優勢となり反落に至ったとの見方が強い。 米株式市場の動向を横目に、8日の日経平均は224.55円高の41283.70円と続伸して取引を開始した。朝方は米株高や利下げ期待を背景に幅広い銘柄に買いが先行した。寄付き後は為替の円安傾向も追い風となり、特に輸出関連に買いが波及した。自動車をはじめとする米国との関税を巡る懸念が後退したことが投資家心理を改善させた。 個別では、ソフトバンクG<9984>やファーストリテ<9983>、アドバンテス<6857>、テルモ<4543>、東エレク<8035>、ソニーG<6758>、リクルートHD<6098>、KDDI<9433>、ニトリHD<9843>、富士フイルム<4901>、ダイキン<6367>、トヨタ自<7203>、任天堂<7974>、コナミG<9766>、HOYA<7741>が上昇している。 一方、中外薬<4519>やトレンド<4704>、フジクラ<5803>、古河電<5801>、資生堂<4911>、良品計画<7453>、ニコン<7731>、ディーエヌエー<2432>、クラレ<3405>、住友電<5802>、野村総合研究所<4307>、協和キリン<4151>、日揮HD<1963>、ベイカレント<6532>、三井金<5706>などが下落している。 業種別では、輸送用機器や精密機器、情報・通信業、ほかにゴム製品などが堅調だった一方、医薬品や非鉄金属が下落となった。 後場の日経平均株価は、前引けの上昇を維持しつつ、引き続き堅調な展開が見込まれる。シカゴ日経先物の上昇や米利下げ期待を背景とした心理的な安心感が相場を支えるとの見方があるほか、決算発表を手掛かりとした個別株物色も継続しており、42000円到達も視野が入るか。ただ、直近の上昇に対する高値警戒感も広がりそうで、週末要因含めて次第に上値の重い展開となる可能性も想定しておきたい。 <AK> 2025/08/08 12:16 ランチタイムコメント 日経平均は続伸、買い優勢で堅調推移 *12:23JST 日経平均は続伸、買い優勢で堅調推移  日経平均は続伸。319.82円高の41114.68円(出来高概算11億3781万株)で前場の取引を終えている。 6日の米国株式市場は反発。ダウ平均は81.38ドル高の44193.12で、ナスダックは252.87ポイント高の21169.42で取引を終えた。アップルが1000億ドル超の国内投資を発表するとの見通しが指数を牽引し、マクドナルドも既存店売上高の好調などが支えとなった。一方で、AMDやDisneyの株価には反応が鈍い銘柄も見られた。また、米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁や連邦準備制度理事会(FRB)クック理事が利下げを支持する可能性を示唆したため一段高。終日堅調に推移し、終盤に上げ幅を拡大し、終了。 米株式市場の動向を横目に、7日の日経平均は126.67円安の40668.19円と反落して取引を開始した。日米政府間で食い違う関税の説明やトランプ米大統領による半導体関税発言で投資家心理はやや悪化。ただ。為替市場ではドル・円が147円台前半で推移するなか、先物の上昇などを背景に買いが優勢となるとプラス圏に浮上、前場はおおむね底堅い展開となっている。 個別では、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、エムスリー<2413>、TDK<6762>、コナミG<9766>、KDDI<9433>、ダイキン<6367>、富士フイルム<4901>、バンナムHD<7832>、リクルートHD<6098>、ファナック<6954>、任天堂<7974>、資生堂<4911>、信越化<4063>、イオン<8267>など幅広い銘柄が上昇。 一方、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、中外薬<4519>、フジクラ<5803>、ディスコ<6146>、ホンダ<7267>、ソニーG<6758>、第一三共<4568>、花王<4452>、オムロン<6645>、ルネサス<6723>、IHI<7013>、オリンパス<7733>、トレンド<4704>、デンソー<6902>などが下落。 業種別では、電気・ガス業、その他製品、倉庫・運輸関連業、情報・通信業、小売業、銀行業、保険業などが上昇。一方で、非鉄金属や繊維製品など一部で軟化したセクターも見られたが、全体としては幅広いセクターが堅調な推移となっている。 後場の日経平均株価は、前場の続伸を受けて上昇傾向を維持する見通し。為替の円安寄りの動きや米国での利下げ期待を背景とした先物の堅調さが支援材料となる可能性が高い。また、企業決算や政策動向、為替の変動による影響にも引き続き注目が集まっており、後場にかけては需給と材料の兼ね合いが相場方向の鍵となろう。 <AK> 2025/08/07 12:23 ランチタイムコメント 日経平均は続伸、売り先行もプラス圏に浮上 *12:25JST 日経平均は続伸、売り先行もプラス圏に浮上  日経平均は続伸。253.19円高の40802.73円(出来高概算11億1249万株)で前場の取引を終えている。 前日5日の米国株式市場は反落。ダウ平均は61.90ドル安の44111.74ドル、ナスダックは137.03ポイント安の20916.55で取引を終了した。ISM非製造業指数の鈍化が景気への懸念を強め、企業コストの上昇とトランプ政権の対中関税圧力が重荷となった。半面、潜在的なFRBの利下げ期待と企業決算の好調が深刻な調整を抑える結果となった。 本日の東京市場は、米株の調整を受けて寄付きから軟調にスタートしたものの、為替が円安方向へ振れたことで輸出関連が支えられ、11時にかけて持ち直した。ドル円は概ね147円台で推移しており、為替の安定感が市場心理を支援した形だ。決算を発表した個別銘柄の売買が中心となり相場の方向感は乏しいなか、プラス圏で推移した。 個別では、三菱重工業<7011>や川崎重工業<7012>などの防衛関連株が堅調に推移。また、ファーストリテイリング<9983>、ソフトバンクグループ<9984>、東京電力HD<9501>、フジクラ<5803>、任天堂<7974>、ソニーグループ<6758>、IHI<7013>などが上昇した。ほか、第1四半期の高い業績変化率を材料視されたダイヘン<6622>が大幅高、ティラド<7236>、日本ヒユーム<5262>、ユニチカ<3103>などが値上がり率上位となった。 一方、ディスコ<6146>やアドバンテ<6857>、東エレク<8035>などの半導体関連株が軟調に推移。サンリオ<8136>、レーザーテック<6920>、リクルートHD<6098>などが下落した。ほか、第1四半期は営業減益で市場予想を下振れたニチレイ<2871>が急落、オークマ<6103>、シグマクシス<6088>、デクセリアルズ<4980>などが値下がり率上位となった。 業種別では、不動産業、石油・石炭製品、機械を筆頭に多くの業種が上昇した一方で、サービス業のみが下落した。 後場は、引き続き堅調な展開が予想される。円安・ドル高を受けた輸出関連株への物色が続くほか、国内主要企業の4-6月期決算発表が続いており好業績・好決算銘柄への物色意欲が株価下支え要因となろう。テクニカル面では、25日移動平均線に沿って推移しており、過熱感には乏しい。一方、半導体関連株は軟調に推移しているが、これらが後場戻すような展開となると、指数のさらなる上振れ余地も期待できそうだ。 <NH> 2025/08/06 12:25 ランチタイムコメント 日経平均は反発、買い一巡後伸び悩むも上昇基調 *12:05JST 日経平均は反発、買い一巡後伸び悩むも上昇基調  日経平均は反発。254.29円高の40544.99円(出来高概算10億1355万株)で前場の取引を終えている。 前日4日の米国株式市場は大幅反発。ダウ平均は585.06ドル高の44173.64ドル、ナスダックは403.45ポイント高の21053.58で取引を終了した。弱い雇用統計を受けて早期利下げ期待が強まり、寄り付き後、上昇。主要企業決算への期待も支援し、相場は終日堅調に推移。終盤にかけ、上げ幅を拡大した。 米国市場を横目に、本日の日経平均は230.30円高の40521.00円と3日ぶり反発して取引を開始した。昨日の米株式市場で主要指数が大幅に上昇したことが東京市場の支えとなった。また、日経平均が昨日までの続落で780円近く下落したことから、押し目待ちや自律反発狙いの買いも入りやすかった。さらに、国内主要企業の4-6月期決算発表が佳境となっており、好業績・好決算銘柄への物色意欲が株価下支え要因となるとの見方もあった。一方、外為市場が円高・ドル安に振れたことが輸出株などの株価の重しとなり、買い一巡後は上げ幅を縮小する展開となった。 個別では、川崎重工業<7012>や三菱重工業<7011>、IHI<7013>などの防衛関連が堅調に推移。また、フジクラ<5803>、古河電工<5801>、ソフトバンクG<9984>、イビデン<4062>、住友電工<5802>などが上昇した。また、前日の大幅増益決算を好感されたオルガノ<6368>が大幅高、NTN<6472>、東京電力HD<9501>、TOKYO BASE<3415>などが値上がり率上位となった。 一方、ニトリHD<9843>、良品計画<7453>などの小売関連が軟調に推移。また、ディスコ<6146>、東エレク<8035>、サンリオ<8136>、日本製鋼所<5631>などが下落した。ほか、LINE ヤフー<4689>、東京精密<7729>、あすか製薬HD<4886>などが値下がり率上位となった。 業種別では、非鉄金属、電気・ガス業、証券・商品先物などが値上がり率上位、水産・農林業、海運業、医薬品が値下がり率上位に並んでいる。 後場の日経平均は、引き続き上昇基調が続きそうだ。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待を背景に、昨日の米株高を受けた買い余地が依然広がっており、半導体・ハイテク関連株を中心に物色の動きが強まるだろう。国内企業の好決算銘柄にも押し目買いが入りやすく、前場上昇を主導した銘柄群の出直り買いが後場の上値を支え、さらなる上昇余地を狙う動きが活発化しそうだ。調整売りリスクは限定的とみられ、一段上値を試す展開が予想される。 <AK> 2025/08/05 12:05 ランチタイムコメント 日経平均は大幅続落、米雇用統計を受け警戒感広がる *12:10JST 日経平均は大幅続落、米雇用統計を受け警戒感広がる  日経平均は大幅続落。664.63円安の40134.97円(出来高概算9億9597万株)で前場の取引を終えている。 前週1日の米国市場は下落。ダウ平均は542.40ドル安の43588.58ドル、ナスダックは472.32ポイント安の20650.13で取引を終了した。トランプ政権による高関税発動や予想を下回った雇用統計が嫌気された。またISM製造業やミシガン大消費者信頼感指数も予想を下回り、経済に悲観的な見通しが強まり一段安となった。さらに、トランプ大統領がSNS投稿で、ロシアのメドベージェフ前大統領の挑発的な声明を受け原子力潜水艦2隻の配備を命令したとの報道で売りに拍車がかかり、終盤にかけ下げ幅を拡大し取引を終えた。 米株市場を横目に、本日の日経平均は680.79円安の40118.81円と続落して取引を開始した。国内企業の決算発表が佳境を迎えるも、これまでの主力半導体関連株などの減益決算・見通し下方修正などで市場の冷え込みが続いている。さらに、米雇用統計の不調やトランプ大統領の原子力潜水艦配備の報道による地政学的リスクへの警戒感なども重しとなり、その後も横ばいのこう着した値動きとなった。 個別では、ディスコ<6146>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、フジクラ<5803>などの半導体関連株が軟調に推移。また、三菱UFJ<8306>、三菱重<7011>、日立<6501>、三井住友<8316>、ファーストリテ<9983>、KDDI<9433>、リクルートHD<6098>などが下落した。ほか、前週決算の経常減益を嫌気された日東紡<3110>が大幅安、アルゴグラフィックス<7595>、クレディセゾン<8253>、ヤマハ<7951>などが値下がり率上位となった。 一方、HOYA<7741>、イビデン<4062>などの電子機器関連株が堅調に推移。また、良品計画<7453>、ソシオネクスト<6526>、任天堂<7974>、北海道電力<9509>、イオン<8267>、SCREEN<7735>などが上昇した。ほか、コカBJH<2579>、大塚商会<4768>、広島ガス<9535>などが値上がり率上位となった。 業種別では、銀行業、保険業、鉱業などが値下がり率上位、その他製品、空運業、不動産業などが値上がり率上位に並んでいる。 後場の日経平均は、引き続き軟調な値動きとなりそうだ。米雇用統計の結果による警戒感は東京市場にも大きく波及しており、心理的節目の4万円を再び下回るという見方もある。前場の下落では半導体関連や輸出株を中心に売りが先行し、下げ渋る様子が限られたことから、後場も戻り売り圧力が強い状況が続く見通しだ。一方、円高一服で輸出株に一部押し目買いも入る可能性もあるが、市場全体は引き続きこう着した展開となろう。 <AK> 2025/08/04 12:10 ランチタイムコメント 日経平均は反落、半導体関連が崩れ売り優勢の展開 *12:19JST 日経平均は反落、半導体関連が崩れ売り優勢の展開  日経平均は反落。155.16円安の40914.66円(出来高概算11億2271万株)で前場の取引を終えている。 前日7月31日の米国株式市場は下落。ダウ平均は330.30ドル安の44130.98ドル、ナスダックは7.22ポイント安の21122.45で取引を終了した。良好なハイテク決算を好感し、寄り付き後、上昇。その後、1日の高関税発動を控えた警戒感が強まったほか、トランプ大統領が製薬会社に対し値下げを要求する書簡を送付したことを明かにすると製薬関連株が売られ相場の重しとなり、ダウは大きく下落に転じた。終盤にかけナスダックも下落に転じ取引を終えた。 米株市場を横目に、本日の日経平均は39.98円安の41029.84円と反落して取引を開始した。昨日の東京市場の取引終了後に、東エレク<8035>の業績予想下方修正、ソシオネクスト<6526>の第1四半期大幅営業減益が発表されたこともあり、今日の東京市場で半導体関連株の株価押し下げ要因となった。一方、外為市場が円安・ドル高となったことや、4-6月期決算発表を迎える国内主要企業の好業績・好決算銘柄への物色意欲が下支えとなり、前場引けにかけて下げ幅を縮小した。 個別では、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>、フジクラ<5803>、レーザーテック<6920>などの半導体関連株が軟調に推移。また、日立<6501>、ソフトバンクG<9984>、古河電工<5801>、みずほ<8411>、SCREENホールディングス<7735>などが下落した。ほか、前日決算の営業利益と配当見通しの大幅な下方修正が嫌気された東エレクが大幅安、デジタルアーツ<2326>、ソシオネクスト、アルビス<7475>などが値下がり率上位となった。 一方、任天堂<7974>、コナミG<9766>、カプコン<9697>などのゲーム関連株が堅調に推移。また、日本たばこ産業<2914>、良品計画<7453>、東京電力HD<9501>、トヨタ自動車<7203>、キーエンス<6861>、三菱電機<6503>などが上昇した。ほか、システナ<2317>、富士電機<6504>、日本調剤<3341>などが値上がり率上位となった。 業種別では、電気機器、銀行業、倉庫・運輸関連業などが値下がり率上位、電気・ガス業、金属製品、建設業などが値上がり率上位に並んでいる。 後場の日経平均は半導体関連株を中心に売り優勢の流れが続く展開になりそうだ。東エレクをはじめとする主力半導体株の業績下方修正が市場心理を冷やしており、値がさ株全般に軟調な値動きが波及している。一方で、為替の円安基調が輸出関連株には下支え要因となり、国内主要企業の好決算銘柄には一定の買いも観測されるだろう。とはいえ、利食い圧力や米国市場の弱含みも重しとなり、方向感に乏しい値動きが続くことが想定される。全体として慎重な投資姿勢が続き、個別材料を手掛かりとした物色が中心となろう。 <AK> 2025/08/01 12:19 ランチタイムコメント 日経平均は反発、朝方にプラス圏浮上後はじり高基調に *12:12JST 日経平均は反発、朝方にプラス圏浮上後はじり高基調に  日経平均は反発。366.21円高の41020.91円(出来高概算9億2770万株)で前場の取引を終えている。 前日30日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は171.71ドル安の44461.28ドル、ナスダックは31.39ポイント高の21129.68で取引を終了した。ADP雇用統計や4-6月期四半期国内総生産(GDP)が予想を上回ったことが好感され、相場は堅調に推移すると見られていた。しかし、連邦準備制度理事会(FRB)がFOMCで予想通り政策金利据え置きを決定、声明やパウエル議長発言で次回会合での利下げが示唆されず早期の利下げ期待後退で相場は下落に転じ、主要指数は高安まちまちで終了した。 米国市場を横目に、日経平均は38.30円高の40693.00円と5日ぶり反発して取引を開始した。昨日までの4日続落で1100円を超す下げとなったことから、押し目待ちや自律反発狙いの買いが入りやすかった。さらに、国内主要企業の4-6月期決算発表が佳境となっており、好業績・好決算銘柄への物色意欲が引き続き株価下支え要因となった。一方、東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は126.98%と5日連続で過熱ラインとされる120%を上回っており、引き続き短期的な過熱感も意識されたものの、前場を通して小幅上昇を続ける展開となった。 個別では、ディスコ<6146>、フジクラ<5803>、レーザーテック<6920>などの半導体関連株が堅調に推移。また、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、古河電工<5801>、サンリオ<8136>、IHI<7013>、ソシオネクスト<6526>、アステラス製薬<4503>などが上昇した。ほか、前日の国際海底ケーブル共同建設への参画発表が好感されたips<4390>が大幅高、さくらインターネット<3778>、ノジマ<7419>、東洋エンジニアリング<6330>などが値上がり率上位となった。 一方、トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>などの自動車関連株が軟調に推移。また、アドバンテスト<6857>、良品計画<7453>、東京電力HD<9501>、富士通<6702>、武田薬<4502>、任天堂<7974>などが下落した。ほか、JCRファーマ<4552>、アンリツ<6754>、AREホールディングス<5857>などが値下がり率上位となった。 業種別では、非鉄金属、ガラス・土石製品、保険業などが値上がり率上位、その他製品、輸送用機器、ゴム製品などが値下がり率上位に並んでいる。 後場の日経平均は堅調な値動きとなりそうだ。円安進行を背景に先物買いが優勢となり、輸出関連や電子部品株を中心に買いが広がっている。米株先物も堅調に推移しており、東京市場の追い風となろう。引き続きリスク許容度の高い短期筋による先物中心の物色が続き、大型株を軸に上値追いの動きが想定される。日銀・金融政策決定会合の結果を控えた持ち高調整の売りが表面化しづらい状況にあるため、主力株の出遅れ銘柄や好決算銘柄への物色がさらに強まる見方もあり、日経平均が上昇基調を維持する展開が予想される。 <AK> 2025/07/31 12:12 ランチタイムコメント 日経平均は小反発、40600円台で小幅なもみ合い続く *12:34JST 日経平均は小反発、40600円台で小幅なもみ合い続く  日経平均は小反発。7.59円高の40682.14円(出来高概算8億0206万株)で前場の取引を終えている。 前日29日の米国株式市場は下落。ダウ平均は204.57ドル安の44632.99ドル、ナスダックは80.29ポイント安の21098.29で取引を終了した。ヘルスケアのユナイテッドヘルス・グループ(UNH)などの冴えない決算が株価の重しとなった。また、JOLT求人件数が予想を下回ったほか、連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた警戒感も売り圧力となった。一方、トランプ大統領の承認次第だが、対中通商協議で関税停止措置延長を巡りほぼ合意したことが明かになり、下げ止まり終了した。 米国市場を横目に、30日の日経平均は69.98円高の40744.53円と4日ぶり反発して取引を開始した。しかし、昨日の米株式市場で主要3指数が下落したことが東京市場の株価の重しとなり、寄り後は下げに転じる。日本時間の明日未明にFOMCの結果が発表され、また、明日は日銀金融政策決定会合の結果発表が予定されていることから、これらを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあった。一方、海外市場で米長期金利が低下したことなどの安心感も下支えとなり、プラス圏に戻って前場の取引を終えた。 個別では、川崎重工業<7012>や三菱重工業<7011>、IHI<7013>などの防衛関連が堅調に推移。また、古河電工<5801>、東エレク<8035>、日本電気<6701>、キヤノン<7751>、日立<6501>などが上昇した。ほか、翌日の決算発表への期待が高まる住友ファーマ<4506>が大幅高、エクセディ<7278>、フジクラ<5803>、GenkyDrugStores<9267>などが値上がり率上位となった。 一方、ANAホールディングス<9202>や日本航空<9201>といった航空関連株が軟調に推移。また、アドバンテスト<6857>、キーエンス<6861>、小松製作所<6301>、リクルートHD<6098>、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>などが下落した。ほか、シマノ<7309>、小森<6349>、フジテック<6406>などが値下がり率上位となった。 業種別では、非鉄金属、繊維製品、不動産業などが値上がり率上位、空運業、パルプ・紙、輸送用機器などが値下がり率上位に並んでいる。 後場の日経平均は引き続き小動きのもみ合いが続くと予想される。重要イベントを控えた持ち高整理の売りが優勢となるという見方もあり、電線株のフジクラや東エレクなど一部銘柄に支えられるものの、リスク回避ムードは後場も強まろう。この後も個別物色が中心の展開が続く見込みだ。為替は小動きでドル・円も安定して推移しており、外国株の流れにも大きく影響されないとみられる。評価が分かれる銘柄を狙った短期売買が後場も相場を牽引しそうだ。 <AK> 2025/07/30 12:34 ランチタイムコメント 日経平均は続落、高値警戒感が続く *12:16JST 日経平均は続落、高値警戒感が続く  日経平均は続落。374.95円安の40623.32円(出来高概算7億7700万株)で前場の取引を終えている。 前日28日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は64.36ドル安の44837.56ドル、ナスダックは70.27ポイント高の21178.59で取引を終了した。対欧通商合意や対中通商協議の再開が好感され、一時相場は上昇した。しかし、連邦公開市場委員会(FOMC)を控え長期金利が上昇、さらにトランプ大統領発言を受け露ウクライナ停戦期待が後退し、ダウは下落に転じた。ナスダックはハイテク企業決算を期待した買いが続き連日で過去最高値を更新し、主要指数は高安まちまちだった。 米株市場を横目に、本日の日経平均は230.50円安の40767.77円と3日続落して取引を開始した。昨日の米株式市場でダウ平均が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。また、今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀金融政策決定会合が予定されているほか、4-6月期の米実質GDP速報値、6月の米個人所得・個人消費支出(PCE)、7月の米雇用統計など注目度の高い経済指標の発表も相次ぐことから、これらを見極めたいとして積極的な買いを手控える向きもあった。 個別では、レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>などの半導体関連株が軟調に推移。また、三菱重工業<7011>、トヨタ自動車<7203>、三菱UFJ<8306>、信越化<4063>、東京電力HD<9501>などが下落した。ほか、前日決算発表の赤字拡大を嫌気されたACCESS<4813>が大幅安、日東紡績<3110>、杉本商事<9932>、トクヤマ<4043>などが値下がり率上位となった。 一方、大塚HD<4578>、ホギメディカル<3593>などの医薬品株が堅調に推移。また、良品計画<7453>、サンリオ<8136>、SCREENホールディングス<7735>、古河電工<5801>、野村総合研究所<4307>、野村マイクロ<6254>、バンナムHD<7832>などが上昇した。ほか、エンプラス<6961>、日本車輌製造<7102>、システムリサーチ<3771>などが値上がり率上位となった。 業種別では、輸送用機器、精密機器、卸売業などが値下がり率上位、鉱業、石油・石炭製品、情報・通信業が値上がり率上位に並んでいる。 後場の日経平均は軟調な展開が続くか。半導体関連や電子部品株を中心とした利益確定売りが依然として優勢で、現状ライン付近のもみ合いが今後も続きそうだ。外資系短期筋の売り圧力も根強く、上値を追う動きは乏しい。ただ、内需株の一角に押し目買いも期待できるほか、米ハイテク株の堅調さが間接的な下支え材料となる可能性はある。しかしながら大きなトレンド転換は難しく、後場ももみ合い軟調の構図が継続すると予想される。 <AK> 2025/07/29 12:16 ランチタイムコメント 日経平均は続落、利確売り優勢で軟調に推移 *12:22JST 日経平均は続落、利確売り優勢で軟調に推移  日経平均は続落。308.16円安の41148.07円(出来高概算8億1843万株)で前場の取引を終えている。 前週末25日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は208.01ドル高の44901.92ドル、ナスダックは50.36ポイント高の21108.32で取引を終了。関税を巡る懸念が緩和し、寄り付き後、小幅高。欧州連合(EU)に加え、対中通商交渉でも合意への期待が高まり、それを受けた買いや消費セクターが強く、終日相場は堅調に推移した。ナスダックは連日で過去最高値を更新した。 米国市場を横目に、本日の日経平均は59.68円高の41515.91円と反発して取引を開始した。トランプ米大統領が27日、欧州連合(EU)との貿易交渉で合意したと発表したことで、朝方は安心感がやや先行する格好に。ただ、EUに関してはある程度織り込み済みだったとの指摘もある他、半導体関連中心の下げで急速にマイナス転換した。売り一巡後は下げ渋りを見せたものの、前場を通してさえない値動きとなった。 個別では、ディスコ<6146>やレーザーテック<6920>などの半導体関連株が軟調に推移。また、三菱重工業<7011>、東京エレクトロン<8035>、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、IHI<7013>、日立<6501>などが下落した。ほか、日本調剤<3341>が大幅安、三井松島HD<1518>、アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>などが値下がり率上位となった。 一方、ファナック<6954>、キーエンス<6861>などの精密機器関連が堅調に推移。また、トヨタ自動車<7203>、リクルートHD<6098>、東京電力HD<9501>、本田技研工業<7267>、ルネサス<6723>などが上昇した。ほか、太平洋工業<7250>、ユーグレナ<2931>、イーグル工業<6486>などが値上がり率上位となった。 業種別では、銀行業、海運業、電気機器などが値下がり率上位、サービス業、精密機器、輸送機器などが値上がり率上位に並んでいる。 後場の日経平均はやや上値の重い展開となりそうだ。主力の半導体関連や銀行株など一部に利益確定売りが続いており、積極的な買い材料に乏しい。国内企業の決算発表を控えて新たなポジションを取りづらい投資家心理も相まって、材料株や個別物色の動きが中心となる展開が予想される。海外市場の影響は限定的だが、自民党内の政治動向や米国市場での安心感などを材料に、方向感に欠ける値動きが続くという見方もある。総じて、後場は様子見ムードと戻り売り圧力が交錯し、全体として落ち着いた相場展開となろう。 <AK> 2025/07/28 12:22 ランチタイムコメント 日経平均は反落、関税合意好感が一服し売り優勢 *12:12JST 日経平均は反落、関税合意好感が一服し売り優勢  日経平均は反落。256.10円安の41570.24円(出来高概算8億8433万株)で前場の取引を終えている。 前日24日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は316.38ドル安の44693.91ドル、ナスダックは37.94ポイント高の21057.96で取引を終了した。一部企業決算を嫌気した売りや、週次失業保険申請件数が4月来の低水準に達し労働市場の底堅さが示され、利下げ観測が後退するとダウは一段安となった。半導体のエヌビディア(NVDA)の上昇がけん引しナスダックは終日堅調に推移、連日で過去最高値を更新し、主要指数は高安まちまちで終了した。 米株市場を横目に、本日の日経平均は65.76円安の41760.58円と3日ぶり反落して取引を開始した。日経平均は昨日までの続伸で2000円を超す上げとなったことから、利益確定売りが出やすかった。さらに、石破首相の進退をめぐる国内政局の不透明感が投資家心理を慎重にさせた。国内主要企業の4-6月期決算発表がここから本格化することから、好業績・好決算銘柄への物色意欲が株価下支え要因となるとの見方もあったが、前場を通してマイナス圏を横ばいに推移するさえない値動きとなった。 個別では、トヨタ自動車<7203>、本田技研工業<7267>、マツダ<7261>などの自動車関連株が軟調に推移。また、三菱UFJ<8306>、ルネサス<6723>、サンリオ<8136>、キーエンス<6861>、キヤノン<7751>、ソニーG<6758>などが下落した。ほか、前日の決算発表を嫌気された信越化<4063>が大幅安、メドピア<6095>、三菱自動車工業<7211>、安川電機<6506>などが値下がり率上位となった。 一方、ディスコ<6146>、フジクラ<5803>、アドバンテスト<6857>などの半導体関連株が堅調に推移。また、ソフトバンクG<9984>、古河電工<5801>、IHI<7013>、バンナムHD<7832>、ニデック<6594>などが上昇した。ほか、マネーフォワード<3994>、三井松島HD<1518>、サンウェルズ<9229>などが値上がり率上位となった。 業種別では、化学、鉄鋼、輸送用機器などが値下がり率上位、海運業、倉庫・運輸関連業、パルプ・紙などが値上がり率上位に並んでいる。 後場の日経平均は引き続きこう着感の強い値動きとなりそうだ。円相場も安定的な動きの中、売り圧力が優勢だった自動車や精密機器など主力株の調整色が引き続き強く、週末要因と合わせて利益確定売りが先行しやすい状況が継続すると想定される。一方、市場参加者は引けにかけて買い戻しのタイミングを探る構えもありそうで、一段の下振れは限定的となるか。後場にかけて大きな手掛かり材料が乏しいと、現状のラインでもみ合う展開が想定される。 <AK> 2025/07/25 12:12 ランチタイムコメント 日経平均は大幅続伸、米関税合意妥結で高値圏推移 *12:13JST 日経平均は大幅続伸、米関税合意妥結で高値圏推移  日経平均は大幅続伸。812.18円高の41983.50円(出来高概算11億0614万株)で前場の取引を終えている。 前日23日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は507.85ドル高の45010.29ドル、ナスダックは127.33ポイント高の21020.02で取引を終了した。対日通商合意を好感し、寄り付き後、上昇。ベッセント財務長官が対中関税交渉も順調に進んでいることを明らかにすると投資家心理が一段と改善し、続伸した。中盤にかけ、トランプ政権が欧州連合(EU)と15%関税で合意に近いとの報道で期待感に買いがさらに加速し、相場は終盤にかけて上げ幅を拡大。ナスダックは過去最高値を更新し終了した。 米株市場を横目に、本日の日経平均は486.66円高の41657.98円と続伸して取引を開始した。日米関税交渉の妥結に続き、米国が相互関税を巡る交渉でEUや他の主要な貿易相手国とも合意に至るとの期待感が高まり、株価を支える要因となった。さらに、ここから発表が本格化する国内主要企業の4-6月期決算への期待感も株価下支え要因となった。「石破おろし」の動きが改めて報じられるなど、政局の不透明感は拭い切れていないものの、米関税の最悪シナリオ回避の安心から、日経平均は前場を通して上昇を続けた。 個別では、三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>などの銀行株が堅調に推移。また、良品計画<7453>、フジクラ<5803>、日立<6501>、ファーストリテイリング<9983>、ソフトバンクグループ<9984>、ソシオネクスト<6526>、ソニーグループ<6758>などが上昇した。ほか、25年1-6月期決算発表を好感されたブロンコビリー<3091>が大幅高、オービックビジネスコンサルタント<4733>、信越ポリマー<7970>、キヤノンMJ<8060>などが値上がり率上位となった。 一方、サンリオ<8136>、オリエンタルランド<4661>などのIP関連株が軟調に推移。また、第一三共<4568>、楽天グループ<4755>、三井E&S<7003>、三井海洋開発<6269>、メルカリ<4385>などが下落した。ほか、日本航空電子工業<6807>、ジェイテックコーポレーション<3446>、GMOフィナンシャルゲート<4051>などが値下がり率上位となった。 業種別では、精密機器、ゴム製品、銀行業などを筆頭に全業種が上昇した。 後場の日経平均は、前場の上昇基調を維持すると予想される。米関税交渉の合意のインパクトは大きく、引き続き買い参入のタイミングを捉えた短期勢の追加買いが入りやすい環境だ。業種別では自動車や精密機器、銀行株などが相場全体を牽引し、株式市場全体が活況を帯びる展開が予想される。国内企業の好決算や自社株買いマインドも引き続き買い材料となろう。総じて後場も強気ムードが続き、一段高を試す動きが期待される。 <AK> 2025/07/24 12:13 ランチタイムコメント 日経平均は大幅反発、米相互関税の不安感和らぐ *12:19JST 日経平均は大幅反発、米相互関税の不安感和らぐ  日経平均は大幅反発。1278.52円高の41053.44円(出来高概算15億4094万株)で前場の取引を終えている。 前日22日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は179.37ドル高の44502.44ドル、ナスダックは81.48ポイント安の20892.69で取引を終了した。一部企業が関税の影響で慎重な見通しを示し、警戒されたが、ベッセント財務長官が中国との会談で、双方の高関税停止合意延長も協議する可能性に言及したほか、トランプ大統領がフィリピンとの通商協議で合意の可能性を示唆し、好感材料となった。ナスダックは史上最高値付近からの利益確定売りに押され、主要指数は高安まちまちで終了。S&P500種指数は連日で過去最高値を更新した。 米株市場を横目に、23日の日経平均は414.26円高の40189.18円と3日ぶり反発して取引を開始した。日米関税交渉において相互関税15%で合意したとトランプ米大統領がSNSで表明したと伝わったことが強い好感材料となった。買い優勢の展開となり、日経平均株価は41000円を超えた。 個別では、トヨタ自動車<7203>や本田技研工業<7267>、マツダ<7261>などの自動車関連株が堅調に推移。また、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、ファーストリテイリング<9983>、ソフトバンクグループ<9984>、レーザーテック<6920>、東京電力HD<9501>、三菱商事<8058>などが上昇した。ほか、米同業のDRホートンの好決算を好感された住友林業<1911>が大幅高、竹内製作所<6432>、曙ブレーキ<7238>などが値上がり率上位となった。 一方、ディスコ<6146>、フジクラ<5803>など一部の半導体関連が軟調に推移。また、IHI<7013>、良品計画<7453>、ソシオネクスト<6526>、サンリオ<8136>、古河電工<5801>、三井E&S<7003>などが下落した。ほか、トランザクション<7818>、ジンズホールディングス<3046>、MrMax<8203>などが値下がり率上位となった。 業種別では、輸送用機器、銀行業、医薬品などを筆頭に全業種が上昇した。 後場の日経平均は、強気ムードを引き継ぎながら目先の利益確定売りさえ吸収する動きが期待される。石破茂首相が8月までに退陣を表明する意向を固めたと伝わったことも材料視されており、業種別で全業種がプラスとなるなか売り材料が乏しい展開となろう。一方で決算発表本格化を控え、銘柄選別の動きは強まるため、個別銘柄の動向はしっかりと注目しておきたいところ。ただ、総じて後場も買い手優位の展開が続きそうで、指数が一段高となるか注目しておきたい。 <AK> 2025/07/23 12:19 ランチタイムコメント 日経平均は反発、一時4万円回復も失速 *12:22JST 日経平均は反発、一時4万円回復も失速  日経平均は反発。73.70円高の39892.81円(出来高概算8億6422万株)で前場の取引を終えている。 東京市場が3連休中の米株式市場でダウ平均が2営業日合計で0.36%下落する一方、ナスダック総合指数が同じく合計で0.42%上昇するなど、主要指数が高安まちまちで、また、各指数が小幅な動きにとどまった。トランプ大統領が全欧州連合(EU)製品に15-20%の最低関税を課す構えとの報道や一部企業決算を嫌気した売りが重しとなる一方、金利先安観が株価下支え要因となった。昨日21日は金利低下や主要企業決算への期待感が株価の支えとなったが、政府報道官が8月1日にはさらなる関税書簡を送付する計画を明らかにすると、投資家心理のやや重石となった。 米株市場を横目に、本日の日経平均は反発して取引を開始した。20日投開票の参院選を受けて、与党の議席数は過半数を割ったが警戒していたほどの大敗ではなかったとの見方から買い戻す動きが入りやすかった。ただ、指数は一時的に心理的節目の4万円台を回復したが、買いは続かず上げ幅を縮小。参院選の結果を受け、日本の政治が不安定化するとの懸念が海外で高まる可能性を指摘し、海外投資家の日本離れを危惧する見方もあった。 個別では、アドバンテ<6857>やディスコ<6146>などの一部の半導体関連株が堅調に推移。また、日立<6501>、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクグループ<9984>、東京電力HD<9501>、フジクラ<5803>、サンリオ<8136>、任天堂<7974>、ソニーグループ<6758>、IHI<7013>、三菱UFJ<8306>などが上昇した。ほか、関西電力が原発新設に向けた調査を実施と伝わり三菱重工業<7011>が大幅高、プロレド・パートナーズ<7034>、西華産業<8061>、ジンズホールディングス<3046>などが値上がり率上位となった。 一方、東エレク<8035>、トヨタ自動車<7203>、リクルートHD<6098>、キーエンス<6861>、レーザーテック<6920>、丸井グループ<8252>、7&iHD<3382>などが下落した。ほか、新株予約権やCB発行に伴う潜在的な希薄化を嫌気されたソディック<6143>が急落、アドバンスクリエイト<8798>、GMOインターネット<4784>、ACCESS<4813>などが値下がり率上位となった。 業種別では、非鉄金属、機械、鉄鋼などが上昇する一方で、精密機器、医薬品、鉱業などが下落した。 後場の日経平均は、こう着感の強い値動きが継続するか。日経平均は節目の4万円に到達したが、買いは続かず失速。参院選というイベントを通過し、手掛かり材料にかけている状況となる。今週は日米ともに大きなイベントは予定されていない。こうした中、米国では4-6月期の決算発表が一段と本格化し、国内でも主要企業の決算発表がスタートする。今後は、個別物色主体の相場展開となっていくことが想定されるため、個別株の動向に注目しておきたいところだ。 <AK> 2025/07/22 12:22

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