ランチタイムコメントニュース一覧

ランチタイムコメント 日経平均は小幅続伸、米株高も円高と中国株安が重しに *12:15JST 日経平均は小幅続伸、米株高も円高と中国株安が重しに  日経平均は小幅続伸。前日比86.89円高(+0.24%)の36113.83円(出来高概算6億7000万株)で前場の取引を終えている。 29日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は224.02ドル高(+0.59%)の38333.45ドル、ナスダックは172.68ポイント高(+1.12%)の15628.05、S&P500は36.96ポイント高(+0.76%)の4927.93で取引を終了した。今週開催予定の連邦公開市場委員会(FOMC)を控え調整色が強まり、寄り付き後、まちまち。その後、1月ダラス連銀製造業活動指数が予想を下回り長期金利の低下に連れ、堅調に推移した。終盤にかけ米財務省が四半期入札規模予想を予想外に引き下げると金利の一段の低下に連れ買いにさらに拍車がかかり、上げ幅を拡大。ダウは連日で過去最高値を更新し終了した。 米国株高を材料に東京市場は買い優勢で取引を開始した。為替が1ドル147円台半ばと前日の大引け時点よりも円高ドル安で推移したことなどが重しとなり、買い一巡後の日経平均、TOPIXは上値が重くなりTOPIXは一時前日比マイナス圏となる場面も見られた。香港ハンセン指数が前日比2%ほど下落していることも影響し、前場の東京市場は買い手控えムードが強まり、前場のプライム市場の売買代金は2兆円に届かなかった。 日経平均採用銘柄では、ルネサスエレクトロニクス<6723>の上昇が目立ったほか、日本取引所グループ<8697>、信越化<4063>、三菱重工業<7011>も買われた。このほか、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>も上昇した。日経平均採用以外では、LITALICO<7366>が、未定としていた期末配当予想を増配見通しと発表したことで急騰したほか、東光高岳<6617>も決算を材料に買われた 一方、いすゞ自動車<7202>、住友ファーマ<4506>、ファナック<6954>がさえない。日経平均採用以外では、NEC<6701>が保有株売却に対応したディスカウントTOBを発表した航空電子<6807>が急落した。なお、イオン<8267>がオアシス・ファンドのツルハHD<3391>株取得で独占交渉と伝わったことで、オアシス・ファンドによる追加購入期待が後退しツルハHDは大幅安となった。 セクターでは、海運業、その他製品、保険業、機械、不動産業などが上昇した一方、石油・石炭製品、証券・商品先物、繊維製品、輸送用機器、鉱業などが下落した。 後場は為替や中国株など外部環境を引き続きにらんだ状況のなか、トヨタ自<7203>グループの動向に注目したい。豊田織<6201>の国内排出ガスに関する不正によって、トヨタ自は一部車種の出荷を停止。この影響で、トヨタ紡織<3116>、日野自動車<7205>、アイシン<7259>とトヨタ関連企業が軒並み下落している。一方、国交省がダイハツの10車種の出荷停止指示が解除とも伝わっていることから、後場、トヨタ関連企業は下げ幅を縮小する可能性もある。後場はTOPIXが日経平均よりも相対的に強含む展開を期待したい。 <AK> 2024/01/30 12:15 ランチタイムコメント 日経平均は反発、円安推移で自動車関連が上げ幅を拡大 *12:13JST 日経平均は反発、円安推移で自動車関連が上げ幅を拡大  日経平均は反発。先週末比328.07円高(+0.92%)の36079.14円(出来高概算6億7000万株)で前場の取引を終えている。 26日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は60.30ドル高(+0.16%)の38109.43ドル、ナスダックは55.13ポイント安(-0.36%)の15455.36、S&P500は3.19ポイント安(-0.07%)の4890.97ポイントで取引を終了した。寄り付きは下落。23年12月PCEコア指数がインフレの鈍化を示し、投資家心理を支えた一方、利益確定の売りや長期金利の上昇などが重石となった。前日引け後に発表した決算が失望されたインテルが大幅安となり、半導体株を中心にハイテク株の一部が連れ安。ナスダック指数は7日ぶりに下落した。 米国株が高安まちまちだったことから、日経平均は先週末終値水準で取引を開始。為替が1ドル148円台と、先週末の大引け時点よりもやや円安ドル高に推移していることから、自動車など輸出関連銘柄がじりじりと上げ幅を拡大し、日経平均は36000円台を回復した。前場の売買代金は2兆円に届かなかったが、プライム市場の8割超が上昇する全面高の地合いとなった。 日経平均採用銘柄では、取得上限300万株の自己株取得枠を設定した日東電工<6988>が大幅高となったほか、ホンダ<7267>、トヨタ自<7203>、日産自<7201>も買われた。また、24年3月期業績予想を上方修正したファナック<6954>も上昇。そのほか、原油価格上昇を受けて、INPEX<1605>、出光興産<5019>、ENEOSホールディングス<5020>も買われた。 一方、第3四半期調整後営業利益が40.8%増と上期の58.2%増から増益率が鈍化した日立建機<6305>が売り優勢となったほか、第3四半期累計の営業利益が30.8%減となった信越化<4063>もさえない。日経平均採用以外では、第3四半期営業利益が57.7%増と上期の9.2倍から増益率が鈍化したJCRファーマ<4552>が大幅安となった。 全セクターが上昇するなか、鉱業、石油・石炭製品、輸送用機器、証券・商品先物、その他製品の上昇が目立った。 後場の注目は高安まちまちの中国株の動向となろう。28日、中国証券監督管理委員会は、未保有の株式を借りて売却することで利益を得る「空売り」を制限するため、譲渡制限株式の貸し出しを29日から全面禁止した。中国当局は、株価テコ入れ策を立て続けに打ち出しているが、ランチタイムの上海総合指数は先週末比マイナス圏で推移している。為替の円安推移に、中国株の上昇が加われば、日経平均およびTOPIXは後場一段高という展開も期待できよう。 <AK> 2024/01/29 12:13 ランチタイムコメント 日経平均は大幅反落、半導体株の下げが影響し36000円台割れ *12:13JST 日経平均は大幅反落、半導体株の下げが影響し36000円台割れ  日経平均は大幅反落。前日比401.40円安(-1.11%)の35835.07円(出来高概算8億3000万株)で前場の取引を終えている。 25日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は242.74ドル高(+0.64%)の38049.13ドル、ナスダックは28.58ポイント高(+0.18%)の 15510.50、S&P500は25.61ポイント高(+0.53%)の4894.16ポイントで取引を終了した。寄り付きから上昇。朝方発表された2023年10-12月期の実質国内総生産(GDP)速報値が前期比3.3%増と市場予想を上回る強さを見せた一方、インフレの落ち着きが確認されたことで米経済のソフトランディング期待が高まった。ナスダックは決算が失望された電気自動車メーカーのテスラが押し下げ、下落に転じる場面もあったが持ち直した。 米国株は上昇したものの、決算内容が嫌気されて米半導体大手インテルが時間外で売られたことから、東京市場では値がさの半導体株が総じて弱いスタート。日経平均は36000円台で取引を開始した後、すぐに35000円台に突入した。足元、反発を見せていた香港ハンセン指数、上海総合指数が前日終値水準で反発一服となっていることも影響して、大型株は買い戻すタイミングを逸した様子。日経平均は前日比400円超の下落で前場の取引を終えた。 日経平均採用銘柄では、インテルの決算が影響して、ルネサスエレクトロニクス<6723>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、スクリーンHD<7735>など半導体株がきつい下げとなった。また、中国関連の村田製<6981>、信越化<4063>もさえない。このほか、京セラ<6971>、三菱UFJ<8306>、トヨタ自<7203>と幅広い銘柄が売られた。 一方、一部ファンドが株式を取得したと報じられており大平洋金属<5541>が急騰したほか、米ドル債の発行を決定した楽天グループ<4755>も買われた。そのほか、資生堂<4911>、パナHD<6752>が買われた。日経平均銘柄以外では、上方修正や増配を発表した未来工業<7931>が急騰したほか、金属チタンの値上げが評価されて東邦チタニウム<5727>、大阪チタ<5726>が買われた。 セクターでは、海運業、金属製品、電気機器、輸送用機器、電気・ガス業などが下落した一方、ゴム製品、鉱業、繊維製品の3セクターのみ上昇した。 後場の日経平均が36000円台を回復できるかは、値がさの半導体株と中国関連銘柄次第といったところだ。為替は1ドル147円60-70銭台と前日の大引け時点とさほど変わらない水準で推移している。来週、米連邦公開市場委員会(FOMC)開催を控えていることから、様子見ムードが強まりやすくドルはさほど上下に振れないと予想。となれば、日経平均の下げ幅縮小には、きつい下げの半導体株が下げ渋るか、中国株が上げ幅を拡大することで中国関連銘柄が息を吹き返すか、どちらかの材料が必要だ。先週末の終値35963.27円より1円でも上で終われば、日本株強気という投資家のモメンタムも維持できよう。 <AK> 2024/01/26 12:13 ランチタイムコメント 日経平均は3日続落、一時36000円台割り込むも下値では買い意欲強い *12:13JST 日経平均は3日続落、一時36000円台割り込むも下値では買い意欲強い  日経平均は3日続落。前日比64.47円安(-0.18%)の36162.01円(出来高概算7億3000万株)で前場の取引を終えている。 24日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は99.06ドル安(-0.26%)の37806.39ドル、ナスダックは55.97ポイント高(+0.36%)の15481.92、S&P500は3.95ポイント高(+0.08%)の4868.55で取引を終了した。寄り付きは上昇。動画配信のネットフリックスや半導体製造メーカーASMLホールディングの好決算を背景にハイテク・半導体関連銘柄を中心に買いが入り上昇をけん引した。しかし、長期金利の上昇に伴い上昇幅を縮小させるとダウ平均は下げに転じ、前日の終値近辺でもみ合う展開に。結局小幅安で取引を終えた一方、ナスダックは5日続伸した。 米国株の方向感が乏しかったことから、日経平均は前日終値水準で取引を開始。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が5日続伸と強かったものの、半導体株は高安まちまち。前日に買われた三菱UFJ<8306>など銀行株が前日比マイナス圏で推移したこともあり、日経平均は一時36000円台を割り込む場面も見られた。ただ、大型株を中心に下値では拾う動きも見られ、日経平均は36100円台で前場の取引を終えた。 日経平均採用銘柄では、決算が嫌気されてニデック<6594>が大幅安となったほか、ネクソン<3659>、資生堂<4911>、パナHD<6752>、富士通<6702>も売られた。日経平均銘柄以外では、オービック<4684>が好決算を発表したものの利益確定売りに押された。 一方、一部証券会社によるレポートを材料に大和証G<8601>、野村<8604>が買われたほか、半導体製造メーカーASMLホールディングの好決算を受けて、レーザーテック<6920>も上昇。また、日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株も買われた。日経平均銘柄以外では、一部証券会社によるカバレッジ開始が材料視されて広済堂HD<7868>が大幅高となった。 セクターでは、サービス業、医薬品、石油・石炭製品、情報・通信業、保険業などが下落した一方、証券・商品先物、海運業、パルプ・紙、鉄鋼、倉庫・運輸関連などが上昇した。 後場の注目は、中国当局による株式市場支援策を受けての中国株の動向だ。24日の香港ハンセン指数は前日比3.55%高と強かったことから、本日もこの流れが継続すれば、中国関連銘柄への刺激材料となろう。前場弱かったニデックや、信越化<4063>、村田製作所<6981>が下げ幅縮小、もしくは切り返す展開となれば、日経平均も大引けにかけて切り返す可能性がある。 <AK> 2024/01/25 12:13 ランチタイムコメント 日経平均は続落、「金融政策の正常化」が意識されて一部大型株が売られる展開 *12:11JST 日経平均は続落、「金融政策の正常化」が意識されて一部大型株が売られる展開  日経平均は続落。前日比249.42円安(-0.68%)の36268.15円(出来高概算7億9000万株)で前場の取引を終えている。 23日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は96.36ドル安(-0.25%)の37905.45ドル、ナスダックは65.66ポイント高(+0.43%)の15425.94、S&P500は14.17ポイント高(+0.29%)の4864.60で取引を終了した。寄り付きはまちまち。さえない決算を発表した3Mが大幅安となりダウを押し下げた。好決算を発表した銘柄が支えるも、高値への警戒感や利益確定の売りも重石となり、ダウは終日軟調に推移。ナスダックは長期金利の上昇に伴い下落する場面もあったが、小幅に続伸した。 外部環境がまちまちだったなか、前日の日本銀行金融政策決定会合(日銀会合)の結果を受けて、今年春頃には「金融政策の正常化」に動き出すとの思惑が高まり、東京市場はやや売り優勢でスタート。銀行株が上昇する一方、不動産株が下落するなど金利上昇に対するトレードが行われたほか、足元上昇していたTOPIXコア30銘柄の一部銘柄が売られたことから、日経平均は前日比マイナス圏での推移となった。 日経平均採用銘柄では、住友不動産<8830>、三井不動産<8801>など不動産株の下げが目立ったほか、小田急電鉄<9007>、京成電鉄<9009>など私鉄も弱い。このほか、HOYA<7741>、ファナック<6954>、ダイキン<6367>も売られた。また、ニデック<6594>は買い一巡後は利益確定売りに押された。 一方、日本の10年債利回りが0.7%手前まで上昇したことから、三菱UFJ<8306>、りそなHD<8308>、千葉銀行<8331>など銀行株が逆行高となった。また、ナスダック指数上昇を材料にスクリーンHD<7735>、アドバンテスト<6857>など半導体株もしっかり。日経平均採用銘柄のほかは、霞ヶ関キャピタル<3498>が一部証券会社のレポートを材料に大幅高となった。 セクターでは、不動産業、精密機器、陸運業、建設業、倉庫・運輸関連業などが下落した一方、銀行業、海運業、鉱業の3セクターのみ上昇した。 為替市場では1ドル148円台で推移しており、昨日の日銀会合の影響は限定的となっている。後場の東京市場は、前場小幅安となったトヨタ自<7203>の動向に注目したい。前日、日本企業の時価総額で過去最大となったことから世界的にも注目度は高まっている。トヨタ自を筆頭にホンダ<7267>など自動車株が切り返せば、今日は銀行株が強いことからTOPIXも切り返す可能性はあろう。後場は日経平均よりもTOPIXの動向に関心を向けておきたいところだ。 <AK> 2024/01/24 12:11 ランチタイムコメント 日経平均は大幅高で3日続伸、大型株主導で36900円台まで上昇 *12:11JST 日経平均は大幅高で3日続伸、大型株主導で36900円台まで上昇  日経平均は大幅高で3日続伸。前日比373.32円高(+1.02%)の36920.27円(出来高概算7億7000万株)で前場の取引を終えている。 22日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は138.01ドル高(+0.36%)の38001.81ドル、ナスダックは49.32ポイント高(+0.32%)の15360.29、S&P500は、10.62ポイント高(+0.22%)の4850.43で取引を終了した。寄り付きは上昇。先週の流れを継いで業績期待からハイテク株が買われた。長期金利の上昇が一服したことも追い風に主要株式指数は終日プラス圏で推移。ダウは初の38000ドル台を付け、連日で過去最高値を更新した。 良好な外部環境を背景に、東京市場は買い優勢で取引を開始した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が小幅ながら3日続伸したこともあり、引き続きレーザーテック<6920>、スクリーンHD<7735>など半導体株が上昇。また、為替が1ドル148円台を維持していることから輸出関連銘柄も買われるなど大型株主導の地合いが継続。前場の日経平均は高値引けとなった。 日経平均採用銘柄では、富士電機<6504>、ニデック<6594>、富士通<6702>、オムロン<6645>、村田製作所<6981>、京セラ<6971>など電気機器セクターの上げが目立ったほか、エムスリー<2413>も買われた。日経平均採用以外の銘柄では、さくらインターネット<3778>が上げ幅を拡大し大商いとなっている。 一方、川崎汽船<9107>がさえないほか、三井金<5706>、王子ホールディングス<3861>、SUMCO<3436>、日本電気硝子<5214>も下落した。 セクターでは、精密機器、輸送用機器、医薬品、電気機器、機械などが上昇している一方、電気・ガス業、陸運業、パルプ・紙、海運業、繊維製品などが下落した。 そろそろ日本銀行の金融政策決定会合の結果が伝わる時間帯に差し掛かっているが、金利メリット銘柄の銀行株がさほど動いていないことから、市場は「金融政策の現状維持」を見越していると考える。本日15時30分からスタートする植田和男日銀総裁の記者会見を見極めたいとするムードも強く、後場の東京市場は積極的な売買は手控えられよう。中国株の動向も懸念されることから、日経平均は上げ幅をじりじりと縮小する展開を想定する。 <AK> 2024/01/23 12:11 ランチタイムコメント 日経平均は大幅続伸、半導体株強く一時36500円台まで上昇 *12:07JST 日経平均は大幅続伸、半導体株強く一時36500円台まで上昇  日経平均は大幅続伸。先週末比412.29円高(+1.15%)の36375.56円(出来高概算7億6000万株)で前場の取引を終えている。 19日の米国株式市場は上昇。395.19ドル高(+1.05%)の37863.80ドル、ナスダックは255.32ポイント高(+1.70%)の15310.97、S&P500は58.87ポイント高(+1.23%)の4839.81ポイントで取引を終了した。1月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想を大きく上回ったため長期金利が上昇し、ダウ平均は小幅に下落する場面もあったが、前日に続き人工知能(AI)向け需要への拡大期待から半導体関連やハイテク株への買いが入り相場の上昇をけん引。ダウ平均・ナスダックともに堅調に推移し、ダウは過去最高値を更新した。 良好な外部環境を背景に、東京市場は買い優勢で取引を開始した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が連日の大幅高となったことから、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>など半導体株が上げ幅を拡大。日経平均は半導体株の上昇を背景に、寄付きから1月17日につけた取引時間中の高値36239.22円を上回った。TOPIXコア30銘柄など時価総額の大きい銘柄が買われる地合いとなり、日経平均は一時36500円台まで上昇した。 日経平均採用銘柄では、アドバンテスト、東エレクのほか、ルネサスエレクトロニクス<6723>、スクリーンHD<7735>が大幅高となった。また、三井不動産<8801>、住友不動産<8830>、東急不HD<3289>など不動産株の上げも目立つ。このほか、一部証券会社のレポートを材料にヤマハ発<7272>が買い優勢となった。日経平均採用銘柄以外では、一部調査会社がカバレッジを開始したことからアカツキ<3932>が買われた。 一方、リクルートHD<6098>、任天堂<7974>がさえないほか、アサヒ<2502>も弱い。このほか、上場来高値更新していた川崎汽船<9107>は、本日も利益確定売りが優勢となったが、売り一巡後は下げ幅をやや縮小している。 セクターでは、不動産業、保険業、金属製品、電気機器、情報・通信業などが上昇した一方、海運業、鉱業、その他製品、石油・石炭製品、鉄鋼の5セクターのみ下落した。 後場の東京市場は、明日23日まで日本銀行の金融政策決定会合が開催されていることから、様子見ムードが強まり上値は重くなろう。「金融政策の現状維持」が市場コンセンサスとなっており、波乱要素は小さいとの見方だが、日経平均が17日の取引時間中の高値を上回ったことから、やや達成感も意識され積極的な上値追いは手控えられそうだ。後場は36300円台を維持できるか注目したい。ただ、懸念材料として上海総合指数、香港ハンセン指数など中国株の動向は気を付けたい。ともに東京時間のランチタイムでは、下げ幅をじりじりと広げるような動きを見せていることから、後場の重しとなりそうだ。 <AK> 2024/01/22 12:07 ランチタイムコメント 日経平均は大幅反発、半導体株が上昇のけん引役に *12:11JST 日経平均は大幅反発、半導体株が上昇のけん引役に  日経平均は大幅反発。前日比561.24円高(+1.58%)の36027.41円(出来高概算7億8000万株)で前場の取引を終えている。 18日の米国株式市場は反発。ダウ平均は201.94ドル高(+0.54%)の37468.61ドル、ナスダックは200.03ポイント高(+1.35%)の15055.65、S&P500は41.73ポイント高(+0.88%)の4780.94で取引を終了した。新規失業保険申請件数が労働市場の底堅さを示したため長期金利が上昇、ダウは売りが先行し下落して始まった。下げが一巡するとプラスに転じ、午後にかけては堅調に推移。半導体受託生産の台湾積体電路製造(TSMC)が発表した好調な業績見通しを受けた半導体やハイテク株の買い戻しの動きが相場を支えた。  良好な外部環境を背景に、東京市場は買い優勢で取引を開始した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が前日比3%超の大幅反発となったことから、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>など半導体株が上げ幅を拡大。TOPIXコア30銘柄が強い動きを見せるなど時価総額の大きい銘柄が買われて、日経平均は36000円台を回復した。また、上昇率は日経平均よりも小さいが、TOPIXも2500ポイント台を維持して前場の取引を終えた。 日経平均採用銘柄では、アドバンテスト、東エレクのほか、SUMCO<3436>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、スクリーンHD<7735>が大幅高となった。また、村田製作所<6981>、ソニーグループ<6758>、信越化<4063>も買われた。日経平均採用銘柄以外では、泉州電業<9824>、フォスター電機<6794>、ラウンドワン<4680>が一部証券会社のレポートを材料に買い優勢となった。 一方、足元インバウンド関連銘柄の一角として買われていた京成電鉄<9009>、三越伊勢丹<3099>、高島屋<8233>は、目先の材料出尽くし感が意識されて売られた。また、サッポロHD<2501>、シャープ<6753>、中外製薬<4519>も軟調に推移した。日経平均採用銘柄以外では、さくらインターネット<3778>が乱高下の末、大幅続落。 セクターでは、精密機器、金属製品、電気機器、機械、その他製品などが上昇した一方、電気・ガス業、ゴム製品、水産・農林業、パルプ・紙、食料品などが下落した。 後場の東京市場はアジア株市場と為替動向に注意となろう。相対的にTOPIXよりも日経平均が強い地合いのため、午後、外部環境の悪化をきっかけに225先物を中心に売りが入る可能性はある。本日の日経平均のけん引役である半導体株が上げ幅縮小という展開になれば、おのずと日経平均の上値は重くなる。上海総合指数、香港ハンセン指数の取引が再開する14時以降の時間帯は要注目だ。また、来週明けに日本銀行の金融政策決定会合が開催されることから、足元の円安基調に対するポジション調整が入る可能性もあることから、ドルの円高推移は警戒したい。 <AK> 2024/01/19 12:11 ランチタイムコメント 日経平均は反発、円安を追い風に輸出関連が指数をけん引 *12:14JST 日経平均は反発、円安を追い風に輸出関連が指数をけん引  日経平均は反発。前日比159.26円高(+0.45%)の35637.01円(出来高概算7億2000万株)で前場の取引を終えている。 17日の米国株式市場は続落。ダウ平均は94.45ドル安(-0.25%)の37266.67ドル、ナスダックは88.73ポイント安(-0.59%)の14855.62、S&P500は26.77ポイント安(-0.56%)の4739.21で取引を終了した。 小売売上高や住宅関連指標が予想を上回ったため、早期利下げ観測が大きく後退し寄り付き後、下落。その後も長期金利の上昇に連れ、下げ幅を拡大し、終日相場は軟調に推移した。終盤にかけて米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した地区連銀経済報告(ベージュブック)の結果がタカ派的な内容とならず金利も下げ止まると、下げ幅を縮小し終了。 米国株続落が影響して東京市場はやや軟調スタート。日経平均は前日比100円安ほどで取引を開始したが、為替市場では1ドル148円台と円安ドル高が進行。円安を材料にトヨタ自<7203>が上場来高値を更新するなど輸出関連銘柄を中心に買われ、日経平均は切り返す展開となった。昨日きつい下げとなった中国株も下げ止まっていることから、日経平均は35700円台まで上昇する場面がみられた。 日経平均採用銘柄では、トヨタ自、マツダ<7261>、ホンダ<7267>など自動車株が総じて強いほか、一部証券会社のアナリストレポートを受けてアドバンテスト<6857>も買われた。このほか、任天堂<7974>、デンソー<6902>、ダイキン<6367>が上昇。日経平均以外の銘柄では、上半期の好決算を材料に日本コンクリート工業<5269>が急騰した。 一方、11月機械受注が2年7カ月ぶりの低水準となったことでファナック<6954>が弱いほか、円安ドル高がネガティブ視されてニトリHD<9843>も売られた。このほか、レゾナック<4004>、資生堂<4911>、花王<4452>も売り優勢となった。日経平均以外の銘柄では、足元急騰していたさくらインターネット<3778>が買い一巡後はストップ安となるなど乱高下した。 セクターでは、輸送用機器、ゴム製品、その他製品、金属製品、ガラス・土石製品などが上昇した一方、陸運業、保険業、電気・ガス業、鉱業、化学などが下落した。 後場はアジア株をにらんでの展開となろう。前日の乱高下の要因となった中国株は小動きとなっているが、香港ハンセン指数は2022年10月安値まであと4%ほどに迫っている。この水準を下抜けると2009年のサブプライム・ショックの水準が見えてくることから、投資家心理の悪化などが日本株の重しとなる可能性はある。為替市場での円安ドル高も含め、足元の東京市場は外部環境に注意が必要な状況と考える。 <AK> 2024/01/18 12:14 ランチタイムコメント 日経平均は反発、買い優勢でSQ値超えるも中国株の大幅下落で上げ幅を縮小 *12:10JST 日経平均は反発、買い優勢でSQ値超えるも中国株の大幅下落で上げ幅を縮小  日経平均は反発。前日比191.17円高(+0.54%)の35810.35円(出来高概算10億5000万株)で前場の取引を終えている。 16日の米国株式市場は下落。ダウ平均は231.86ドル安(-0.62%)の37361.12ドル、ナスダックは28.41ポイント安(-0.19%)の14944.35、S&P500は17.85ポイント安(-0.37%)の4765.98ポイントで取引を終了した。 金融セクターの下げが重しとなり、寄り付き後、下落。航空機メーカー、ボーイングや携帯端末アップルの下落も相場を一段と押し下げ。空軍によるフーシ派に対する報復攻撃の報道で、地政学的リスクの上昇を受けた売りも強まった。また、米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が年内の利下げが可能だが迅速な利下げは必要ないと慎重な対応を支持したため大幅利下げ観測が後退。金利上昇に連れ下げ幅を拡大したのち終盤にかけては下げ止まった。 米国株が総じて弱かったものの、為替市場で1ドル147円台と円安ドル高が進行したことから、東京市場は買い優勢で取引を開始した。フィラデルフィア半導体株指数が先週末比で1%超上昇したことなどから日経平均は上げ幅をじりじりと拡大。先週末に算出された1月限オプション特別清算数値(36025.97円)を上回った。TOPIXコア30銘柄が強い動きを見せ36200円台まで上げ幅を拡大したが、10時30分頃にスタートした中国株の下落を受けて、日経平均、TOPIXは上げ幅を縮小。11時の中国経済指標発表後、上海総合指数、香港ハンセン指数ともに下げ幅を拡大したことから、日経平均は始値を下回って前場の取引を終えた。 日経平均採用銘柄では、24年3月期通期最終損益が従来予想のトントンから小幅に上振れると社長が明らかにしたことで、古河電工<5801>が大幅高となったほか、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>、日本郵船<9101>の海運株も引き続き強い。また、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、スクリーンHD<7735>、東エレク<8035>など半導体関連も買われた。 一方、英国の大冤罪事件の影響が継続しており富士通<6702>がさえないほか、第一三共<4568>、中外製薬<4519>など製薬株も弱い。また、信越化<4063>、京セラ<6971>、ニデック<6594>もさえない推移となった。 セクターでは、保険業、卸売業、小売業、ゴム製品、海運業などが上昇した一方、鉱業、電気・ガス業、医薬品、化学、サービス業の5セクターのみ下落した。 11時に発表された中国の12月小売売上高は前年比7.4%増と市場予想の同8.0%増を大幅に下回った。また、12月の新築住宅価格は約9年ぶりの大幅な下落となったことなどから中国経済への先行き不透明感の高まりが後場の東京市場の重しとなろう。前場の日経平均、TOPIXはともに長い上影(上ヒゲ)を残していることから、投資家のモメンタムが低下する可能性もある。中国株が下げ止まるかがポイントとなろう。 <AK> 2024/01/17 12:10 ランチタイムコメント 日経平均は7日ぶりの反落、利益確定売りも円安を材料に下げ幅縮小 *12:12JST 日経平均は7日ぶりの反落、利益確定売りも円安を材料に下げ幅縮小  日経平均は7日ぶりの反落。前日比109.73円安(-0.31%)の35792.06円(出来高概算8億株)で前場の取引を終えている。 15日の米国株式市場は、キング牧師生誕記念日に伴い休場。欧州市場は軟調に推移、欧州中央銀行(ECB)が市場の想定ほど早期には利下げに動かない可能性が意識されたことや、銀行株などが売られて主要株価指数は下落した。 米国株式市場の休場を受けて、日経平均は前日終値水準で取引を開始。寄り付き直後は、方向感に乏しい展開となったが、ソニーグループ<6758>、キーエンス<6861>などTOPIXコア30銘柄がやや売られたこともあり、35500円台まで下落する場面が見られた。ただ、売り一巡後は、為替市場で1ドル146円台と円安ドル高が進んだこともあり、35700円台まで下げ幅を縮小し前場の取引を終えた。 日経平均採用銘柄では、英国での大冤罪事件のドラマ化で批判が再燃している富士通<6702>が引き続きさえないほか、大日本印刷<7912>、TOPPAN<7911>も弱い、また、任天堂<7974>、東エレク<8035>も売られた。その他の銘柄では、テラスカイ<3915>、日本国土開発<1887>、FPパートナー<7388>が決算に絡んで売り優勢となった。 一方、日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>など海運株が引き続き強い動きを見せたほか、新しい少額投資非課税制度(NISA)への期待感などから、野村<8604>も上昇。また、鹿島建設<1812>、京セラ<6971>もしっかり。 セクターでは、水産・農林業、繊維製品、その他製品、非鉄金属、倉庫・運輸関連などが下落した一方、海運業、証券・商品先物、鉱業、その他金融業の4セクターのみ上昇した。 後場の日経平均は為替の円安ドル高を材料に切り返す可能性もあるが、足元の急騰を受けて、利益確定が入るのは想定線と言えよう。前場は、米国株式市場が休場で売買材料に欠ける地合いとなったが、東証プライム市場の売買代金は既に2兆円を超えている。本日も4兆円を超えれば6営業日連続となることから、商い活況はポジティブな材料となる。また、本日は東証グロース市場が小幅ながら上昇していることから循環物色も確認できる。日経平均、TOPIX反落ではあるが、日本株のモメンタムは良好と言えよう。 <AK> 2024/01/16 12:12 ランチタイムコメント 日経平均は6日続伸、全面高の展開で昨年来高値を更新 *12:20JST 日経平均は6日続伸、全面高の展開で昨年来高値を更新  日経平均は6日続伸。先週末比293.62円高(+0.83%)の35870.73円(出来高概算7億8000万株)で前場の取引を終えている。 12日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は118.04ドル安(-0.31%)の37592.98ドル、ナスダックは2.58ポイント高(+0.02%)の14972.76ポイント、S&P500は3.59ポイント高(+0.07%)の4783.83ポイントで取引を終了した。12月生産者物価指数(PPI)が予想を下回り早期の利下げ期待に買われ、寄り付き後は上昇。その後、決算を受けた銀行株の下落が重しとなり下落に転じた。ただ、金利先安観にハイテクは底堅く推移し、相場全体の下値を支えた。ダウは終日軟調に推移したが、ナスダックは終盤にかけプラス圏を回復しまちまちで終了。 米国株が高安まちまちだったことから、東京市場は小動きで取引を開始した。日経平均は先週末終値水準でのもみ合いが続いていたが、10時頃からじりじりと上げ幅を拡大。今晩の米国市場が休場のため様子見ムードが強かったものの、大型株を中心とした東証プライム市場の勢いは変わらず。日経平均、TOPIXはともに昨年来高値を更新し、ほぼ高値引けで前場の取引を終えた。 日経平均採用銘柄では、12日に中国コンテナ船運賃指数が大幅に上昇したことから、川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>が上場来高値を更新したほか、商船三井<9104>も買われた。また、強い日本株の上昇などが影響し、JPX<8697>、大和証G<8601>、野村<8604>も大幅高となった。また、先週末に決算を発表した安川電機<6506>は、寄付き後に下げ幅を広げる場面も見られたが、売り一巡後は切り返した。 一方、資生堂<4911>、サイバー<4751>が売られたほか、先週買われたソニーグループ<6758>が反落。なお、自動車関連は、トヨタ自<7203>が買われた一方、日産自<7201>、ホンダ<7267>が下落とまちまちだった。 セクターでは、海運業、証券・商品先物、その他金融業、鉱業、銀行業などが上昇した一方、空運業のみ下落した。 先週末はファーストリテ<9983>が日経平均をけん引し前日比500円超の大幅高となったが、東証プライム市場の6割は下落するいびつな地合いとなった。一方、本日は前場時点で東証プライム市場の7割超が上昇する全面高の展開となっている。今晩の米国市場が休場のため海外投資家の買いは鈍るとの観測のなか、足元の日本株の上昇を受けて、出遅れた投資家が買っている可能性はある。後場もこの勢いが継続となれば、36000円台乗せも視野に入ろう。前場マイナスで終えた東エレク<8035>が切り返してくると、日経平均36000円の現実味は増すこととなる。 <AK> 2024/01/15 12:20 ランチタイムコメント 日経平均は大幅高で5日続伸、ファーストリテ急伸で一時35800円台まで上昇 *12:17JST 日経平均は大幅高で5日続伸、ファーストリテ急伸で一時35800円台まで上昇  日経平均は大幅高で5日続伸。前日比373.09円高(+1.06%)の35422.95円(出来高概算9億5000万株)で前場の取引を終えている。 11日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は15.29ドル高(+0.04%)の37711.02ドル、ナスダックは0.53ポイント高(+0.00%)の14970.18ポイント、S&P500は3.21ポイント安(-0.07%)の4780.24ポイントで取引を終了した。原油高に連れたエネルギーセクターの上昇がけん引し、寄り付き後は上昇。しかし、12月消費者物価指数が予想を上回ったため早期利下げ観測が後退し、長期金利上昇を警戒し相場は大きく下落した。終日軟調に推移したが、終盤にかけて30年債入札の良好な結果や中東地政学的リスク上昇を受け長期金利が低下に転じると相場は下げを消し前日終値水準で終了。 米国株はまちまちだが、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が反発したことや、時価総額が大きい銘柄への買い継続などが影響し、日経平均はマドを伴う上昇で取引を開始。指数インパクトが大きいファーストリテ<9983>が好決算で買われたことや、朝方のオプション特別清算指数(SQ)算出にからんだ売買フローが買いに傾いたことなども影響し、寄付き後の日経平均は35839.65円まで上昇する場面が見られた。買い一巡後は、さすがに5日続伸で上げ幅が2000円を超えていることなどから、短期的な過熱感も意識されて上値は重くなったが、日本株の強さは感じられる地合いとなった。 日経平均採用銘柄では、昨日、業績発表したファーストリテが寄付きから買い気配となり急伸したほか、富士フイルム<4901>、サッポロHD<2501>、TDK<6762>、丸紅<8002>、リクルートHD<6098>と引き続き幅広い銘柄が買われた。また、任天堂<7974>も買われ、連日で分割考慮後の上場来高値を更新した。 一方、昨日決算を発表した7&iHD<3382>は買い一巡後はマイナス圏で推移したほか、LINE ヤフー<4689>、ネクソン<3659>がさえない。その他の銘柄では、決算がネガティブ視されてディップ<2379>、わらべや日洋HD<2918>がきつい下げとなった。 セクターでは、その他製品、鉱業、精密機器、海運業、卸売業などが上昇した一方、ゴム製品、証券・商品先物、パルプ・紙、その他金融業、空運業などが下落した。 朝方に算出された1月SQ値の速報値は36025.97円と、前場時点では幻のSQ値となっている。時価総額が大きいTOPIXコア30銘柄が強い地合いとなっていることから外国人投資家の買いが入っているとの観測だが、やや短期的な過熱感は気になるところだ。本日、1月のSQ値算出のタイミングで上影(上ヒゲ)を残すこととなれば、イベント通過などが意識されて来週以降の日本株の上げは一服となる可能性はある。後場の東京市場は、足元大幅高となっている時価総額が大きい銘柄の上げ幅が維持できるか注目したい。 <AK> 2024/01/12 12:17 ランチタイムコメント 日経平均は大幅に4日続伸、幅広い銘柄が買われ売買代金も前日比では増加 *12:14JST 日経平均は大幅に4日続伸、幅広い銘柄が買われ売買代金も前日比では増加  日経平均は大幅に4日続伸。前日比668.80円高(+1.94%)の35110.52円(出来高概算9億8000万株)で前場の取引を終えている。 10日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は170.57ドル高(+0.45%)の37695.73ドル、ナスダックは111.94ポイント高(+0.75%)の14969.65ポイント、S&P500は26.95ポイント高(+0.57%)の4783.45ポイントで取引を終了した。今週予定されている重要インフレ指標や銀行決算の発表を控えた調整が続き、寄り付き後、小幅高。長期金利が上昇に転じたため一時相場は下落に転じたが、ソフトランディング期待を受けた買いやハイテクの買いが下値を支え、終盤にかけて上げ幅を拡大した。引けにかけ、NY連銀のウィリアムズ総裁がバランスシート縮小ペースを減速する段階にはまだ達していないとの発言を受けて上昇一服し終了。 米国株の上昇を受けて、東京市場は買い優勢で取引を開始。昨日に続き、本日も幅広い銘柄に買いが入ったことや、明日12日がオプション特別清算指数(SQ)算出日ということで思惑的な買いも加わったことなどから日経平均は上げ幅を拡大。1990年2月23日以来となる35000円を突破、一時35140.63円まで上昇した。 日経平均採用銘柄では、一部証券関連会社のレポートを材料に伊藤忠<8001>、三井物産<8031>、丸紅<8002>など総合商社株が買われたほか、為替の円安推移なども影響してトヨタ自<7203>、ホンダ<7267>など自動車株も強い。また、第一三共<4568>、東京海上<8766>、KDDI<9433>、東京電力HD<9501>と幅広い銘柄も買われた。 一方、昨年上昇が目立っていたレーザーテック<6920>、ルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体関連の一角が売られたほか、昨日大幅高したオリンパス<7733>もさえない。なお、TOPIXコア30採用銘柄で、唯一アステラス製薬<4503>のみ小幅下落した。 セクターでは、全業種が上昇する全面高の展開となった。とくに、輸送用機器、卸売業、証券・商品先物、保険業、機械などの上昇が目立った。 昨日の意外高に続く本日の大幅高を受けて、日経平均はバブル後の最高値を連日で更新している。過熱感が意識される可能性はあるが、前場のプライム市場の売買代金が既に2.6兆円まで膨らんでいることから、多少の利益確定売りを受け止める地合いはできつつあると想定。参加者が増加していることなどから、後場の日経平均は35000円の高値圏を維持したまま取引を終える可能性は高いと考える。もっとも、今晩の12月米消費者物価指数(CPI)発表を控えていることから、念のためドル・円の動向には注意しておきたい。 <AK> 2024/01/11 12:14 ランチタイムコメント 日経平均は大幅続伸、幅広い銘柄が買われ1990年3月以来の34000円台 *12:11JST 日経平均は大幅続伸、幅広い銘柄が買われ1990年3月以来の34000円台  日経平均は大幅続伸。前日比623.61円高(+1.85%)の34386.79円(出来高概算7億3500万株)で前場の取引を終えている。 9日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は157.85ドル安(-0.42%)の37525.16ドル、ナスダックは13.94ポイント高(+0.09%)の14857.71、S&P500は7.04ポイント安(-0.15%)4756.50で取引を終了した。利益確定の売りが先行し寄り付き後、下落。ダウは高値警戒感から終日軟調に推移した。一方、ナスダックは金利先安観が支援し終盤にかけて切り返した。今週後半に発表を控えている消費者物価指数(CPI)や、生産者物価指数(PPI)を控え調整色が強くまちまちで終了した。  米国株はまちまちだったが、為替市場でドル・円がやや円安ドル高に振れたこともあり日経平均は上昇でスタートした。寄り付き後、ハイテク関連銘柄など幅広い銘柄が上げ幅を拡大したことで、1990年3月以来となる34000円台に到達。その後、225先物にまとまった買いが入ったとの声も聞かれ、日経平均は上げ幅をじりじりと広げ34400円台まで上昇した。 日経平均採用銘柄では、一部証券会社の投資判断引き上げが材料視されて京セラ<6971>が大幅高となったほか、オリンパス<7733>、TDK<6762>、キーエンス<6861>も大幅高。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の上昇などを受けて、ルネサス<6723>、東エレク<8035>など半導体関連も引き続き日経平均をけん引したほか、昨日さえなかったファーストリテ<9983>も買われた。 一方、富士通<6702>が弱かったほか、住友化学<4005>、東ソー<4042>など化学株も売られた。また、商船三井<9104>、日本郵船<9101>も引き続き下落した。 セクターでは、精密機器、その他製品、医薬品、電気機器、卸売業などが上昇した一方、海運業のみ下落、鉱業は変わらずだった。 後場の日経平均は、さすがに上値の重さも意識されるだろうが、TOPIXも昨年来高値を更新するなど幅広い銘柄が買われていることから、上げ幅を急速に縮める展開は回避されよう。値がさハイテクが強いだけではなく、トヨタ自<7203>や銀行株、商社株なども強い動きを見せると、世界的な日本株出遅れ修正の動きが継続する可能性もある。なお、今週から小売企業の決算発表が本格化している。円安で逆風の小売企業だが、アク抜けが意識されるか今週は注目したい。 <AK> 2024/01/10 12:11 ランチタイムコメント 日経平均は大幅続伸、半導体株上昇し33年ぶりに高値を更新 *12:14JST 日経平均は大幅続伸、半導体株上昇し33年ぶりに高値を更新  日経平均は大幅続伸。先週末比481.21円高(+1.44%)の33858.63円(出来高概算8億6000万株)で前場の取引を終えている。 8日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は216.90ドル高(+0.58%)の37683.01ドル、ナスダックは319.70ポイント高(+2.20%)の14843.77、S&P500は66.30ポイント高(+1.41%)の4763.54ポイントで取引を終了した。航空機メーカーのボーイングの下落が重しとなり、寄り付き後はまちまち。ただ、携帯端末アップルや半導体エヌビディアの上昇に加えて、長期金利の低下で、ナスダックは終日堅調に推移し相場全体を支えた。終盤にかけて、ハイテクが上げ幅を一段と拡大。さらにボーイングの下げ幅縮小に連れてダウも大きく上昇に転じ終了した。 米国株の上昇を受けて、連休明けの東京市場は買い優勢で取引を開始した。寄り付き直後から日経平均は強く、上げ幅をじりじりと拡大。値がさの半導体関連株が大幅高となったことから、33990.28円まで上昇し、昨年の取引時間中の高値33853.46円(11月20日)を突破。33年ぶりの高値を付ける場面も見られた。 日経平均採用銘柄では、ナスダックやフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の上昇を受けて、アドバンテスト<6857>、オムロン<6645>、スクリーンHD<7735>、東エレク<8035>など半導体関連の上げが目立ったほか、任天堂<7974>、ネクソン<3659>などゲーム関連も上昇。また、ディー・エヌ・エー<2432>は持分法適用関連会社のGOが株式上場に向け準備を開始と発表したことから大幅高となった。 一方、12月の既存店売上高が前年同月比15.4%減と2カ月ぶりのマイナスに転じたことから、ファーストリテ<9983>がさえなかったほか、足元上昇が目立っていた川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>、商船三井<9104>はそろって売り優勢となった。 セクターでは、その他製品、精密機器、電気機器、機械、小売業などが上昇した一方、海運業、鉱業、鉄鋼、石油・石炭製品、銀行業などが下落した。 後場の日経平均は、為替の円高ドル安進行が重しとなりそうだ。為替市場では、1ドルが143円台半ばと先週末の大引け時点との比較では1円強円高ドル安となっている。軟調推移のトヨタ自<7203>やホンダ<7267>など輸出関連銘柄が下げ幅を広げると、日経平均の上値は重くなろう。欧州投資家が取引を開始してくるとみられる14時頃の為替動向には注目したい。 <AK> 2024/01/09 12:14 ランチタイムコメント 日経平均は反発、円安推移や個人投資家のNISA資金が下支え *12:18JST 日経平均は反発、円安推移や個人投資家のNISA資金が下支え  日経平均は反発。前日比154.33円高(+0.46%)の33442.62円(出来高概算7億9000万株)で前場の取引を終えている。 4日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は10.15ドル高(+0.03%)の37440.34ドル、S&P500は16.13ポイント安(-0.34%)の4688.68ポイント、ナスダックは81.91ポイント安(-0.56%)の14510.30で取引を終了した。予想を上回った雇用関連指標を受けてソフトランディング期待も金利高で、寄り付き後からまちまち。12月サービス業PMIも予想外に上方修正され、長期金利が一段と上昇するとハイテクがさらに売られ、相場の重しとなった。ダウは銀行セクターが支え終日堅調に推移したが、終盤にかけ雇用統計を控えた調整などに上げ幅を縮小し終了。 米国株はまちまちだったものの、為替市場で1ドル144円台と前日の大引け時点よりも1円ほど円安ドル高が進行していたことから、日経平均は反発で取引を開始。寄り付き直後は、弱い半導体関連が日経平均の下押し要因となったが、銀行株や不動産株、自動車株などが日経平均を下支え。33400円台で前場の取引を終えた。 日経平均採用銘柄では、一部証券会社が不動産業の投資判断を「Attractive」としたことから、三井不<8801>、住友不<8830>、東急不HD<3289>など不動産株の上げが目立ったほか、新しい少額投資非課税制度(NISA)スタートに伴い個人投資家の買いが入っていると観測されているみずほ<8411>、りそなHD<8308>など銀行株も強い。そのほか、インバウンド需要好調を背景に三越伊勢丹<3099>も買われた。 一方、ナスダック下落が影響して、レーザーテック<6920>、スクリーンHD<7735>、ルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体関連が引き続き売られたほか、為替の円安進行が嫌気されてニトリHD<9843>も大幅安となった。このほか、安川電機<6506>、信越化学<4063>も売り優勢となった。 セクターでは、証券・商品先物、不動産業、銀行業、輸送用機器、その他金融業などが上昇した一方、水産・農林業、繊維製品、化学、電気機器、精密機器などが下落した。 後場の東京市場は、前場目立っていた不動産、銀行、自動車関連銘柄に注目したい。個人投資家のNISA資金が流入しているとの観測から、大発会以降いずれもTOPIX寄与度の高い業種なだけに、相対的に日経平均よりもTOPIXが強含む地合いとなろう。半導体関連も、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>は切り返していることから、後場、日経平均寄与度が高い半導体関連が総じてしっかりとなれば、日経平均も上げ幅をじりじりと拡大する可能性はある。 <AK> 2024/01/05 12:18 ランチタイムコメント 日経平均は大幅続落、半導体株弱いものの、売り一巡後は下げ渋る展開に *12:14JST 日経平均は大幅続落、半導体株弱いものの、売り一巡後は下げ渋る展開に  日経平均は大幅続落。前営業日比415.59円安(-1.24%)の33048.58円(出来高概算8億8000万株)で前場の取引を終えている。 3日の米国株式市場は下落。ダウ平均は284.85ドル安(-0.76%)の37430.19ドル、S&P500は38.02ポイント安(-0.80%)の4704.81ポイント、ナスダックは173.73ポイント安(-1.18%)の14592.21で取引を終了した。リッチモンド連銀のバーキン総裁が講演で、追加利上げの選択肢も依然あると言及したため早期の利下げ期待が後退し、寄り付き後、下落。長期金利の上昇でハイテクも売られ、相場を押し下げた。米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録でも、長期にわたり金融引き締め策を維持する方針が再確認されると、終盤にかけ下げ幅を拡大した。 大発会の東京市場は、米国株安や1月1日に発生した能登半島地震の影響などが嫌気されて、売り優勢でスタート。日経平均は前営業日比770円安まで下げ幅を拡大する場面が見られた。ただ、売り一巡後は、復旧・復興を見込んだ買いが建設株に入るなど、地震による相場への悪影響は一時的との見方から、日経平均は下げ幅を縮小。33000円台を回復して前場の取引を終えた。 日経平均採用銘柄では、ナスダックの下落などが影響して東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>、スクリーンHD<7735>、ルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体関連の下げが目立ったほか、指数インパクトが大きいソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>も大幅下落。また、能登半島地震の影響で信越化<4063>も売られた。 一方、デンマークの海運大手マースク社が紅海とアデン湾を通過する全ての航行を一時停止すると発表したことから、日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>が急反発したほか、復旧・復興を見込んだ思惑買いが入ったことから、鹿島建設<1812>、大成建設<1801>、日立建機<6305>が上昇した。 セクターでは、電気機器、精密機器、その他製品、サービス業、機械などが下落した一方、海運業、鉱業、石油・石炭製品、建設業、鉄鋼などが上昇した。 後場の日経平均は25日移動平均線が位置する33150円水準でのもみ合い相場を想定する。為替市場では、1ドル143円台と大納会15時時点との比較では、2円ほど円安ドル高が進行していることから、トヨタ自<7203>、ホンダ<7267>など自動車株は強い。TOPIXが前場切り返す場面も見られたことから、しっかりのTOPIXにつられ、日経平均が下げ幅をじりじりと縮小し25日移動平均線水準で下げ渋る展開に期待したい。 <AK> 2024/01/04 12:14 ランチタイムコメント 日経平均は続落、ファーストリテの下げが影響も一段安は回避 *12:12JST 日経平均は続落、ファーストリテの下げが影響も一段安は回避  日経平均は続落。前日比69.25円安(-0.21%)の33470.37円(出来高概算5億4000万株)で前場の取引を終えている。 28日のダウ平均は53.58ドル高(+0.14%)の37710.10ドル、S&P500は1.77ポイント高(+0.04%)の4783.35ポイント、ナスダックは4.04ポイント安(-0.03%)の15095.14ポイントで取引を終了した。来年の早期利下げを期待した買いが続き、寄り付き後は上昇。ソフトランディング期待を受けた買いも目立ち終日、堅調に推移した。しかし、過去最高水準での利食い売りが相場の上値を抑制。また、長期金利が上昇したためハイテクは終盤にかけて下落に転じ、まちまちで終了した。 為替市場の円高進行が一服したことなどを受けて、寄付き後の日経平均は33600円台まで買われたが、米国市場がまちまちだったことなどから失速。指数インパクトが大きいファーストリテ<9983>が、下げ幅をじりじりと広げたことなどが影響して、日経平均も前日比マイナス圏での推移となった。ただ、トヨタ自<7203>など輸出関連銘柄がしっかりした動きを見せていることから、一段安は回避された。  日経平均採用銘柄では、ファーストリテのほか、ファナック<6954>、東エレク<8035>など指数インパクトが大きい銘柄の下げが目立ったほか、出光興産<5019>、住友ファーマ<4506>、ニトリHD<9843>もさえない。一方、楽天グループ<4755>が、楽天モバイルの契約数が600万回線を突破と発表したことから3日続伸したほか、個人投資家を中心とした買い観測などを背景に、任天堂<7974>が16年ぶりに上場来高値を更新。また、SOMPOホールディングス<8630>、DIC<4631>も買われた。 セクターでは、鉱業、海運業、石油・石炭製品、小売業、精密機器などが下落した一方、その他製品、保険業、輸送用機器、パルプ・紙、その他金融業などが上昇した。 後場の日経平均は、大納会で参加者が限られていることなどから方向感の乏しい展開となろう。為替市場では1ドル141円台半ばとドルの円高進行が止まっていることは安心材料である。物色対象として、任天堂の上場来高値更新を受けて、他のゲーム関連にも思惑が波及するか注目したい。個人投資家を中心とした相場付きとなっていることから、短期的な値幅取りの売買が多くなりそうだが、材料銘柄への関心も高めておきたいところ。 <AK> 2023/12/29 12:12 ランチタイムコメント 日経平均は反落、為替の円高推移が嫌気されるも底堅い展開に *12:12JST 日経平均は反落、為替の円高推移が嫌気されるも底堅い展開に  日経平均は反落。前日比177.30円安(-0.53%)の33503.94円(出来高概算5億3700万株)で前場の取引を終えている。 27日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は111.19ドル高(+0.30%)の37656.52ドル、S&P500は6.83ポイント高(+0.14%)の4781.58ポイント、ナスダックは24.60ポイント高(+0.16%)の15099.18で取引を終了した。高値警戒感で寄り付き後はまちまちとなったが、米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げを織り込み、長期金利が大幅に低下すると買いが先行した。金利先安観にハイテクも買われ、終日、底堅く推移。5年債入札が強い結果となると、金利が一段と低下し再び買いの勢いが強まった。米国株は上昇したものの、為替市場で1ドル141円前半と前日の大引け時点より1円ほど円高ドル安が進行していることを受けて、日経平均は反落スタート。寄り付き後は、大納会前日ということも影響して積極的な売買は手控えられたことから一段安は回避されている。  日経平均採用銘柄では、海運大手マースクが数十隻のコンテナ船について、紅海経由の運航を数日後から再開すると明らかにしたことで、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>、日本郵船<9101>が大幅安となっているほか、権利落ちが影響してキヤノン<7751>、JT<2914>も売られた。一方、DIC<4631>が、香港を拠点とする投資ファンドのオアシス・マネジメントが同社を6.90%保有していると判明したことから買い優勢となったほか、日本製鉄<5401>、スズキ<7269>も上昇した。 セクターでは、海運業、鉱業、ゴム製品、食料品、不動産業などが下落した一方、鉄鋼、保険業、非鉄金属、その他金融業、金属製品などが上昇した。 後場はドル・円をにらんだ展開となろう。米長期金利低下に伴う日米金利差縮小が円高ドル安の背景にあることから、欧州投資家が参加してくる午後、ドル・円が一段と円高に振れる可能性がある。一方、12月決算企業などの権利落ち分(約50円)を考慮すると、円高進行の割に輸出関連銘柄を中心に底堅い動きも見られる。為替次第という前提とはなるが、後場の日経平均は下げ幅を徐々に縮小する可能性もあろう。 <AK> 2023/12/28 12:12 ランチタイムコメント 日経平均は大幅続伸、外部環境を材料に大型株が買われる展開に *12:10JST 日経平均は大幅続伸、外部環境を材料に大型株が買われる展開に  日経平均は大幅続伸。前日比352.47円高(+1.06%)の33658.32円(出来高概算6億4309万株)で前場の取引を終えている。 26日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は159.36ドル高(+0.43%)の37545.33ドル、S&P500は20.12ポイント高(+0.42%)の4774.75ポイント、ナスダックは81.60ポイント高(+0.54%)の15074.57で取引を終了した。連休明け、様子見気配強くまちまちで寄り付いた。その後、原油価格の回復でエネルギーセクター中心に買われたほか、10月住宅価格指数も予想ほど伸びなかったものの依然プラス圏を維持し住宅市場の底堅さが確認され相場を支援。半導体インテルの上昇が相場を一段と押し上げ終日堅調に推移した。日経平均は、休場明けの外部環境を材料に買い優勢で取引を開始。為替市場では、1ドルが142円台後半とやや円安ドル高に振れたことなどから輸出関連銘柄などが上昇。日経平均は上げ幅を広げ、33700円台まで上昇するなど強い動きを見せた。 日経平均採用銘柄では、ソフトバンクG<9984>が前日比5%超上昇し日経平均を60円ほど押し上げたほか、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>、日本郵船<9101>など海運株も買われた。その他の銘柄では、ジャパンディスプレイ<6740>、gumi<3903>が大幅高となった。一方、Jフロント<3086>、高島屋<8233>など百貨店株は引き続きさえない。 セクターでは、海運業、電気・ガス業、サービス業、情報・通信業、精密機器などが上昇した一方、ゴム製品のみ下落した。 後場も引き続き強い展開を想定する。買い一巡後の日経平均は33600円台まで上げ幅を縮小したが、プライム市場の幅広い銘柄・業種が物色されるなど相場のモメンタムは強い。休み明けの海外投資家がドル買戻しを進めた場合、為替市場では円安ドル高がやや進行する可能性もあろう。また、本日は12月期決算企業などの権利取り最終売買日でもあることから、日経平均は大引けにかけて強い動きを見せると想定する。終値ベースでの年初来高値33753.33円(7月3日)を超えられるか注目したい。 <AK> 2023/12/27 12:10 ランチタイムコメント 日経平均は小幅反落、海外市場休場で売買低迷で小動きに *12:14JST 日経平均は小幅反落、海外市場休場で売買低迷で小動きに  日経平均は小幅反落。前日比0.82円安(-0.00%)の33253.21円(出来高概算5億100万株)で前場の取引を終えている。 25日の海外市場はクリスマス休暇のため休場。225ナイト・セッションは通常終値比10円安の33190円と小動きとなった。為替市場も参加者が減少していたことから、1ドル142円40銭水準とこちらも小動き。手掛かり材料に乏しいことから、日経平均は前日終値水準でスタート。本日の海外市場も、香港、オセアニア、英国、欧州市場がクリスマス休暇及びボクシングデーの祝日で休場となっていることから、積極的な売買は手控えられた。前場の日経平均の値幅は100円ほどに留まり、売買高も2営業日連続で5億株台と低迷した。 日経平均採用銘柄では、前日買われていた高島屋<8233>、Jフロント<3086>、三越伊勢丹<3099>など百貨店株が売られたほか、ネクソン<3659>もさえない。また、マツダ<7261>、日産自<7201>など車関連も売られた。その他の銘柄では、インバウンド好調で業績を材料に買われていた藤田観光<9722>が利益確定売りに押された。一方、レーザーテック<6920>、村田製<6981>と半導体関連が買われたほか、ヤマトHD<9064>系企業と連携を発表した鹿島<1812>が買われたが、ヤマトHDは売られた。その他の銘柄では、日本光電<6849>が米ファンドのバリューアクトが5%超保有したことが明らかとなったことから急騰した。 セクターでは、ゴム製品、空運業、陸運業、保険業、輸送用機器などが下落した一方、鉱業、パルプ・紙、倉庫・運輸関連業、その他製品、石油・石炭製品などが上昇した。 後場の東京市場も、海外市場休場が影響して商いは閑散となろう。例年通りであれば、機関投資家が年末年始の休暇に入ることから個人投資家主体の相場展開となり東証グロース市場の中小型株に関心が向かいやすいものの、今年はさほど商い活況となっていない。一部では、個人投資家の資金がNISA(小額非課税制度)を経由して海外株に流れているとの指摘もある。一方、明日27日は12月期決算企業などの権利取り最終日となるため、短期資金は関連銘柄の値幅取りに向かうと想定する。手掛かり材料難も意識されて、権利取りの動きが活発化する可能性もある。 <AK> 2023/12/26 12:14 ランチタイムコメント 日経平均は続伸、買い一巡後はクリスマス休暇入りで上値の重い展開に *12:17JST 日経平均は続伸、買い一巡後はクリスマス休暇入りで上値の重い展開に  日経平均は続伸。先週末比122.34円高(+0.37%)の33291.39円(出来高概算5億5200万株)で前場の取引を終えている。 22日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は18.38ドル安(-0.05%)の37385.97ドル、S&P500は7.88ポイント高(+0.17%)の4754.63ポイント、ナスダックは29.11ポイント高(+0.19%)の14992.97で取引を終了した。連休を控えた調整で寄り付き後、まちまち。11月コアPCE価格指数の伸びが予想を下回ったことから、米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げを正当化させるとの見方が高まり長期金利が低下、ハイテク中心に買いが先行した。その後、12月ミシガン大消費者信頼感指数確定値や長期インフレ期待が予想外に上方修正されると、長期金利が上昇に転じたことで相場は失速。終盤にかけダウは小幅下落に転じた。ナスダックは根強い金利先安感に底堅く推移しまちまちで終了した。 225ナイト・セッションが通常終値比で220円高だったことから、日経平均は買い先行でスタート。ただ、米株市場がまちまちで方向感に乏しいことから買いは続かず、上げ幅をじりじりと縮小。クリスマス休暇に伴い、香港、オセアニア、欧州、英国、米国市場が休場となっていることから、参加者は限定的となり薄商いの静かな前場となった。 日経平均採用銘柄では、百貨店の23年7-12月期の免税売上高が過去最高になる見通しと伝わったことで、三越伊勢丹<3099>、Jフロント<3086>、高島屋<8233>も上昇。中国がゲーム規制の見直しを検討すると発表したことから、ネクソン<3659>が大幅高となったほか、コナミG<9766>も買われた。一方、足元上昇が目立っていた日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>は、欧州海運が紅海の運行を再開準備と伝わったことから利益確定の売りに押された。なお、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が続伸したことから、レーザーテック<6920>、ルネサス<6723>が買われた一方、スクリーンHD<7735>、アドバンテスト<6857>は売られるなど半導体関連はまちまちとなった。 セクターでは、ゴム製品、医薬品、精密機器、電気機器、情報・通信業などが上昇した一方、海運業、パルプ・紙、鉄鋼、電気・ガス業、倉庫・運輸関連業などが下落した。 後場の東京市場も引き続き商い閑散の地合いとなろう。13時ちょうどから植田日銀総裁が日本経済団体連合審議委員会で講演を行うことから、発言に対する為替の変動には注意が必要だが、先日の日本銀行金融政策決定会合後の記者会見での発言の範囲内となる見通しだ。後場も個別材料がある銘柄に売買は限られると考える。 <AK> 2023/12/25 12:17 ランチタイムコメント 日経平均は小幅反発、米国株反発を好感も買一巡後は売買手控え *12:14JST 日経平均は小幅反発、米国株反発を好感も買一巡後は売買手控え  日経平均は小幅反発。前日比64.42円高(+0.19%)の33204.89円(出来高概算6億1300万株)で前場の取引を終えている。 21日のNY市場は反発。ダウ平均は322.35ドル高(+0.87%)の37404.35ドル、S&P500は48.40ポイント高(+1.03%)の4746.75ポイント、ナスダックは185.92ポイント高(+1.26%)の14963.87ポイントで取引を終了した。昨日の大幅反落の反動で、寄り付き後、上昇。7-9月期国内総生産(GDP)・個人消費、価格指数確定値の予想外の下方修正を受け、来年の利下げ観測が強まり、一段の上昇につながった。同時に、週次新規失業保険申請件数が予想外に減少し労働市場の底堅さが証明され、長期金利上昇で上値も限定的となった。ただ、半導体メーカーのマイクロン・テクノロジーなどの良好な決算を好感し下値も底堅く、終盤にかけて上げ幅を拡大し終了。 良好な外部環境を受けて、日経平均は反発でスタートした。33300円台まで上昇する場面も見られたが、買い一巡後は、為替市場でドル・円が142円台半ばと前日大引け時点よりも円高ドル安で推移していることなどが重しとなり、日経平均は上げ幅を縮小。週末要因や海外の機関投資家がクリスマス休暇に入っていることなども影響して、積極的な売買は手控えられた。 日経平均採用銘柄では、川崎汽船<9107>が上場来高値を更新しているほか、日本郵船<9101>、商船三井<9104>も引き続き上昇。日本の10年国債利回りがやや上昇したことなども影響して、みずほ<8411>、三菱UFJ<8306>など銀行株も強い。このほか、住友ファーマ<4506>、信越化<4063>も買われた。一方、三井不<8801>、住友不<8830>など不動産株がさえないほか、寄付き強かったアドバンテスト<6857>は買い一巡後に失速した。 セクターでは、海運業、銀行業、パルプ・紙、化学、証券・商品先物取引業などが上昇した一方、不動産業、輸送用機器、繊維製品、電気機器の4セクターのみ下落した。  後場の東京市場も、参加者減少に伴い積極的な売買が手控えられることから、日経平均も膠着感を強めると想定する。足元の日経平均をけん引してきた半導体セクターが高安まちまちとなっていることから、主役不在の地合いとなっている。機関投資家から個人投資家に売買主体が変わっていることも影響して、大型株よりも中小型の材料銘柄に関心は向かおう。 <AK> 2023/12/22 12:14 ランチタイムコメント 日経平均は大幅反落、米国株安受けて利益確定売りが先行 *12:11JST 日経平均は大幅反落、米国株安受けて利益確定売りが先行  日経平均は大幅反落。前日比504.51円安(-1.50%)の33171.43円(出来高概算6億9400万株)で前場の取引を終えている。 20日のNY市場は大幅反落。ダウ平均は475.92ドル安(-1.27%)の37082.00ドル、S&P500は70.02ポイント安(-1.47%)の4698.35ポイント、ナスダックは225.28ポイント安(-1.50%)の14777.94ポイントで取引を終了した。予想を上回った12月消費者信頼感指数や11月中古住宅販売件数を好感し、一時上昇に転じたが、フェデックスの低調な決算を受けた根強い景気減速懸念に再び下落。さらに、イエメンの親イラン武装組織フーシ派による紅海での度重なる船舶攻撃への対処で、米国が軍事行動を検討しているとの報道を受けた地政学的リスク上昇を警戒した売りが加速、終盤にかけて下げ幅を拡大し終了した。 米国株の大幅反落を受けて、日経平均も大幅反落でスタート。傘下のダイハツの不正問題のほか、米国でのリコール実施などを発表したトヨタ自<7203>の大幅安が、投資家の心理状態悪化を引き起こし、日経平均は下げ幅をじりじりと拡大。前日上昇(456.55円)分を打ち消す展開となった。 日経平均採用銘柄では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)やナスダックの大幅反落が嫌気されて、ルネサス<6723>、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>が弱いほか、トヨタ自の下落がほかの自動車株にも波及し、マツダ<7261>、日産自<7201>、ホンダ<7267>も売られた。このほかの銘柄では、東洋建設<1890>が、任天堂<7974>創業家YFOによる同社買収提案の撤回報道を受けて急落した。一方、22日に上海発コンテナ船のスポット運賃が発表されることから、川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>、商船三井<9104>に先回りの買いが入った。このほかの銘柄では、アカツキ<3932>がソニーG<6758>との資本業務提携が材料視されてストップ高となった。 セクターでは、輸送用機器、精密機器、石油・石炭製品、保険業、その他金融業などが下落した一方、海運業、ゴム製品、陸運業の3セクターのみ上昇した。 為替市場では、ドル・円が143円台を割り込む場面が見られるなど、寄付き時点との比較では円高ドル安が進行している。後場の日経平均は、大幅下落のトヨタ自が下げ幅を縮小できるかがポイントとなろう。他の自動車株にも波及したことで、投資家の心理状態はかなり悪化していると考える。日経平均のみならず東京市場のムードは、トヨタ自次第といった状況だ。 <AK> 2023/12/21 12:11 ランチタイムコメント 日経平均は大幅続伸、コア30中心に買われ年初来高値に迫る勢い *12:15JST 日経平均は大幅続伸、コア30中心に買われ年初来高値に迫る勢い  日経平均は大幅続伸。前日比580.02円高(+1.75%)の33799.41円(出来高概算7億8600万株)で前場の取引を終えている。 19日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は251.90ドル高(+0.68%)の37,557.92ドル、S&P500は27.81ポイント高(+0.59%)の4768.37ポイント、ナスダックは98.03ポイント高(+0.66%)の15,003.22ポイントで取引を終了した。11月住宅着工件数の予想外の改善でソフトランデイング期待を受けた買いが続き、寄り付き後、上昇。リッチモンド連銀のバーキン総裁がインフレを巡り進展が続けば適切に対応すると利下げの可能性を示唆し、長期金利の低下を好感した買いも相場を押し上げ、終日堅調に推移した。 終盤にかけ、相場は上げ幅を拡大し、ダウは連日で過去最高値を更新し終了。堅調な外部環境を材料に、日経平均は続伸でスタート。寄り付き後、TOPIXコア30銘柄など大型株を中心に買いが入ったことから、日経平均は上げ幅をじりじりと拡大。11月20日の年初来高値33853.46円(取引時間中)にあと数十円の水準まで上昇するなど強い地合いとなった。 日経平均採用銘柄では、一部証券会社が投資判断を引き上げたことからTOPPAN<7911>が大幅高となったほか、引き続き川崎汽船<9107>も買われた。また、米住宅着工件数が想定以上の伸びを見せたことで信越化学<4063>も上昇したほか、マツダ<7261>、大日本印刷<7912>、三菱重工業<7011>、ファーストリテ<9983>の上昇が目立った。 一方、昨日、日本銀行の金融政策決定会合で「金融政策の現状維持」が発表されたことから、千葉銀行<8331>、コンコルディアHD<7186>、ふくおかFG<8354>など地銀株が下落となったほか、半導体関連で買われていたスクリーンHD<7735>が売られた。なお、東エレク<8035>は前日比変わらずで、前場の取引を終えた。 セクターでは、機械、化学、証券・商品先物取引業、その他金融業、保険業などが上昇した一方、電気・ガス業、倉庫・運輸関連業の2セクターのみ下落した。 為替市場では、ドル・円は144円台を挟んでのもみ合いとなっている。後場の東京市場は、指数インパクトが大きい東エレクが上昇に転じ、ドル・円が円安に進めば、日経平均の年初来高値更新の可能性は十分あろう。米国株指数が史上最高値を更新していることを考慮すると、今後、日本株の出遅れ感が意識されると想定。来週の配当・優待の権利取りを意識した取引も期待できることから、幅広い銘柄が買われる地合いとなりそうだ。 <NH> 2023/12/20 12:15 ランチタイムコメント 日経平均は小幅反発、日銀会合の発表待ちで売買手控え *12:14JST 日経平均は小幅反発、日銀会合の発表待ちで売買手控え  日経平均は小幅反発。前日比40.80円高(+0.12%)の32799.78円(出来高概算6億3300万株)で前場の取引を終えている。  18日のNY市場は上昇。ダウ平均は0.86ドル高(+0.00%)の37306.02ドル、S&P500は、21.37ポイント高(+0.45%)の4740.56ポイント、ナスダックは91.27ポイント高(+0.62%)の14905.19ポイントで取引を終了した。12月住宅市場指数の改善でソフトランディング観測が強まり、寄り付き後、上昇。エネルギーセクターや会員制倉庫型卸売・小売会社のコストコホールセールの上昇も相場を押し上げた。一部、米連邦準備制度理事会(FRB)関係者が市場の早期利下げ観測に懐疑的見方を表明したものの、金利先安感が根強くハイテクが相場を支えたほか、年末にかけたサンタクロースラリーを期待した買いで終日堅調に推移。終盤にかけダウは失速も小幅ながら連日で過去最高値を更新した。 堅調な外部環境を材料に、日経平均は反発でスタートしたが、寄り付き後は、前日終値水準を挟んでのもみ合いとなった。昼過ぎに日本銀行の金融政策決定会合の結果が伝わることから、為替市場含め、様子見ムードの強い地合いとなった。 日経平均採用銘柄では、ナスダック上昇を背景に、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>が上昇し、日経平均を70円ほど押し上げたほか、ファーストリテ<9983>も堅調。一方、USスチール買収を発表した日本製鉄<5401>は、資金負担増加が懸念されて売り優勢となった。また、和歌山の火力発電所の建設中止と報じられた関西電力<9503>も売られた。 セクターでは、保険業、食料品、その他製品、銀行業、パルプ・紙などが上昇した一方、空運業、陸運業、鉄鋼、建設業、倉庫・運輸関連などが下落した。 ランチタイムに、日銀は「大規模緩和の現状維持」を発表した。為替市場では、ドル・円が143円台まで円安ドル高が進行しており、225先物は33000円台を回復している。後場の東京市場は、円高推移で売られていた輸出関連銘柄など大型株を中心に買い優勢の展開となろう。ただ、15時30分から行われる植田和男日銀総裁の記者会見を見極めたいとするムードは引き続き強いことから、買い一巡後の日経平均は上値が重くなると想定する。 <AK> 2023/12/19 12:14 ランチタイムコメント 日経平均は大幅反落、日銀会合への警戒から不動産や金融株が売られる *12:15JST 日経平均は大幅反落、日銀会合への警戒から不動産や金融株が売られる  日経平均は大幅反落。先週末比349.80円安(-1.06%)の32620.75円(出来高概算7億8100万株)で前場の取引を終えている。 15日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は56.81ドル高(+0.15%)の37305.16ドル、S&P500は0.36ポイント安(-0.01%)の4719.19ポイント、ナスダックは52.36ポイント高(+0.35%)の14813.92で取引を終了した。NY連銀のウィリアムズ総裁が早期利下げを否定したため、寄り付き後、下落。その後、アトランタ連銀のボスティック総裁が来年下半期の利下げを予想していると発言すると、上昇に転じた。過去最高値付近での利食い売りに、ダウは一時下落に転じるも、終盤にかけ航空機メーカーのボーイングがけん引する形で底堅く推移。ナスダックも半導体インテルの上昇や金利先安感にプラス圏を維持し年初来高値で終了した一方、S&P500は反落となった。 方向感に欠ける外部環境を受けて、日経平均は先週末の大幅反発の反動が先行し反落スタート。為替市場では、ドル・円が142円台前半と先週末大引け時点よりもやや円安に振れたが、日本銀行の金融政策決定会合が明日まで開催されることから、日銀会合への警戒感に伴い銀行株や不動産株が下げ幅を拡大。輸出関連銘柄もさえないことから、日経平均はじりじりと下げ幅を広げた。 日経平均採用銘柄では、日銀会合への警戒感から住友不<8830>、東急不HD<3289>、三井不<8801>が先週末比3%超売られているほか、三住トラスト<8309>や第一生命HD<8750>など金融関連銘柄も弱い。その他の銘柄では、今期業績の大幅営業減益見通しが嫌気されてセルソース<4880>が急落した。一方、武装組織による船舶への攻撃を受けて業界大手のマースクが紅海の運行を見合わせたことを受けて、川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>、商船三井<9104>の海運株の上げが目立った。また、総還元性向を上回る自社株買い発表が材料視されて日産化<4021>も買われた。 セクターでは、電気・ガス業、石油・石炭製品、保険業、ゴム製品、不動産業などが下落した一方、海運業のみ上昇した。 前引けにかけて日経平均は下げ幅を縮小したことから、後場もこの流れが続くか注目する。明日まで日銀会合が開催されることから、引き続き不動産や金融関連銘柄はさえない推移となりそうだが、為替市場でドル・円が142円台を維持していることから、日経平均の一段安は回避されよう。なお、日銀イベント前で日経平均などの指数は手掛けにくいことから、個人投資家を中心とした中小型株物色が広がるか注目したい。 <AK> 2023/12/18 12:15 ランチタイムコメント 日経平均は大幅反発、為替の落着きなどを背景に大型株の上げが目立つ *12:13JST 日経平均は大幅反発、為替の落着きなどを背景に大型株の上げが目立つ  日経平均は大幅反発。前日比394.12円高(+1.21%)の33080.37円(出来高概算8億1800万株)で前場の取引を終えている。 14日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は158.11ドル高(+0.43%)の37248.35ドル、S&P500は12.46ポイント高(+0.26%)の4719.55ポイント、ナスダックは27.59ポイント高(+0.19%)の14761.56ポイントで取引を終了した。小売売上高が予想外のプラスとなり景気見通しの改善を受けて、寄り付き後は上昇。その後、高値付近から利食い売りも目立ち伸び悩んだ。クラウド需要の低迷見通しを嫌気しナスダックは一時下落に転じるも、10年債利回りが4%を下回るなど金利安で下値も限定的となりプラス圏を回復。ダウは連日で最高値を更新して引けた。 良好な外部環境を受けて、日経平均は反発で取引をスタート。為替市場で、ドル・円が142円台前半と落着きを取り戻したこともあり、大型株中心に買われ、日経平均は上げ幅をじりじりと拡大。33000円台を維持したまま、前場の取引を終えた。 日経平均採用銘柄では、一部証券会社が目標株価を引き上げたことから信越化<4063>が大幅高となっているほか、川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>、商船三井<9104>の海運株の上げも目立つ。また、SOX指数の大幅高を材料にアドバンテス<6857>、東エレク<8035>、SUMCO<3436>など半導体関連銘柄も買われた。その他の銘柄では、昨日グロース市場からプライム市場に移行したビジョナル<4194>は決算が好感されて大幅高となった。一方、ニチレイ<2871>、日清粉G<2002>、ニッスイ<1332>など食品株の下げが目立ったほか、三井住友<8316>、りそなHD<8308>など銀行株もさえない。その他の銘柄では、前期業績下振れ着地が嫌気されてクミアイ化<4996>の下げが目立った。 セクターでは、海運業、鉱業、鉄鋼、非鉄金属、機械が上昇した一方、水産・農林業、保険業、電気・ガス業、食料品、陸運業が下落した。 後場も引き続き為替市場をにらんでの展開となる。来週18‐19日に、日銀金融政策決定会合を控えていることから、先物など指数を手掛ける積極的な売買は手控えられよう。日経平均は33000円水準でのもみ合い相場を想定する。本日は、大型株の上げが目立っているが、年末ラリーに向けて、中小型株への関心が高まるか注目。 <AK> 2023/12/15 12:13 ランチタイムコメント 日経平均は4日ぶりの反落、為替の円高推移で輸出関連株中心に売り優勢 *12:14JST 日経平均は4日ぶりの反落、為替の円高推移で輸出関連株中心に売り優勢  日経平均は4日ぶりに反落。前日比125.20円安(-0.38%)の32801.15円(出来高概算9億4700万株)で前場の取引を終えている。 13日のNY市場は大幅続伸。ダウ平均は512.30ドル高(+1.40%)の37090.24ドル、S&P500は、63.39ポイント高(+1.37%)の4707.09ポイント、ナスダックは200.57ポイント高(+1.38%)の14733.96で取引を終了した。11月生産者物価指数(PPI)が予想を下回り長期金利の低下に連れハイテクが買われ、小幅高で寄り付いた。連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表待ちで小動きが続いたのち、連邦準備制度理事会(FRB)がFOMCで予想通り政策金利を3会合連続で据え置くことを決定、当局金融政策決定者の予測が24年の0.75%の利下げが予想されるなどハト派な内容となり、パウエル議長も会見でタカ派色を見せず、来年の利下げ観測が一段と強まると、長期金利の一段の低下で買いに拍車がかかり、終盤にかけ上げ幅を拡大。ダウは過去最高値で終了した。 米国株上昇を背景に日経平均は上昇スタートしたが、為替市場でドル・円が142円台と前日大引けとの比較では3円弱円高に振れていることから、大型株を中心に売りが優勢に。寄り付き後、日経平均はすぐに前日比マイナス圏に沈んだ。 日経平均採用銘柄では、日米で金利が低下したことから三井住友<8316>、みずほFG<8411>、三菱UFJ<8306>とメガバンクが総じて売られたほか、東京海上HD<8766>など保険株も売り優勢となった。また、為替の急激な円高が嫌気されて、ホンダ<7267>、トヨタ自<7203>など自動車関連も弱い。一方、自社株買い発表で資本効率向上期待が高まったリクルートHD<6098>は大幅高となり1年10カ月ぶりの高値をつけたほか、米金利の急低下で米住宅市場のプラス効果が高まるとの思惑から信越化学<4063>も買われた。その他、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>がしっかり。 セクターでは、輸送用機器、銀行業、保険業、電気・ガス業、海運業などが下落した一方、サービス業、金属製品、化学の3業種のみ上昇した。 後場も為替睨みの展開となりそうだ。時間外では米10年債利回りが8月10日以来となる4%台を割り込んでおり、ランチタイムのドル・円は141円台に突入している。足元の好業績の原動力となっていた円安の追い風が止まる可能性が浮上していることから、輸出関連企業への押し目買いは難しい状況か。日経平均先物への仕掛け的な売りが入る可能性もあり、日経平均は後場一段安を警戒したい。 <AK> 2023/12/14 12:14

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