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みんかぶニュース 市況・概況
明日の株式相場に向けて=株高エンジン再始動の好実態株を狙う
きょう(19日)の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比460円高の3万3219円と急反発。前場は前日終値を挟んで狭いゾーンでの上下動に終始していたが、昼休み時間中の日銀金融政策決定会合の結果が現状維持と伝わると、AIアルゴリズムによる先物買いのスイッチが入り急浮上、途中伸び悩む場面はあったものの、取引終盤に再び機械的な買い注文がなだれ込み、高値引けとなるお決まりのパターンとなった。金融緩和策の据え置きはほぼ織り込まれていたはずだが、植田日銀総裁の「チャレンジング発言」が皮肉にもショート筋を呼び込む形となり、実際フタを開けてみればいつものようにハトが舞い上がり、これを見て一気にアンワインドが進むという、今までに何度も繰り返された光景となった。声明文にも変化はみられず、これが決め手になったという指摘もある。日経平均は終値で3万3000円台を回復。これは12月6日以来約2週間ぶりの大台回復であり、同時に25日移動平均線も上回って引けた。
個別株もきょうは日経平均に連動しやすい時価総額上位の銘柄が買われやすく、半ば総花的に買い戻しが利いた形だ。日銀の大規模金融緩和策の維持が発表され、外国為替市場では急速にドルを買い戻す動きを誘発、1ドル=143円台後半まで急速に円安が進んだ。しかし違和感もある。円安加速で真っ先に物色対象として浮かぶのは輸出採算の改善効果が見込める自動車株のはず。特に為替感応度の高いトヨタ自動車<7203.T>には強い追い風となる。だが同社株は投資マネーを誘引したとはいえ、上昇率は0.8%にとどまった。これは、今のマーケットで主力大型の同社株に対する実需買いニーズの乏しさを物語る。
一方、半導体製造装置関連はおおむね強い動きをみせている。これは生成AIというモンスター級の成長市場と半導体関連需要が併走して拡大していくという確信に近い期待が投資マネーを引き寄せている。半導体メモリーの在庫調整に神経を尖らせる地合いではなくなった。そうしたなか、物色対象もリターンリバーサルの動きを忠実に反映し、きょうは最近出遅れが目立っていたレーザーテック<6920.T>の上げ幅が相対的に大きくなっている。
もっとも、個人投資家目線ではこうした先物主導の相場に翻弄される大型株よりは、全体指数の影響を受けにくい材料株の方がハイパフォーマンスを期待しやすい面がある。タイミング的にも年末相場は海外勢がクリスマス休暇に入ることから、ニッチの有望株に目が向きやすい。ただし引き際は肝心で、チャートが崩れているのに放置するのは禁物。ロスカットを含めたケアが大切であり、時間を敵に回す展開にしてはいけない。
改めてここでマークしたい銘柄としてはまずフタバ産業<7241.T>。自動車部品株人気に乗って今月1日に十字足で876円の高値をつけたが、そこをターニングポイントに調整に入った。しかし、時価は75日移動平均線近辺で下げ止まっており、6倍台のPERと0.6倍台のPBRを考慮すれば実態面で買いに分がある。24年3月期営業利益は前期比で倍増する見通しだ。また、スカイマーク<9204.T>も底値圏もみ合いで1000円近辺に収れんしており妙味が漂う。24年3月期営業利益は前期比62%増の56億円を計画するが旅客数の増加と単価上昇効果で大幅上振れの公算が大きい。
既に株価が動き出している大興電子通信<8023.T>の切り返し波動にも着目。時価総額130億円前後の小型株だが、富士通<6702.T>の特約店でクラウドビジネスへの展開でも時流に乗る。営業利益は前期の2割増益に続き24年3月期も減益予想から一転して営業5割増益予想と目の覚めるような上方修正を行った。更にダイセキ環境ソリューション<1712.T>も上値慕いの動きが顕著。土壌汚染調査・処理事業を手掛けるが大規模案件の寄与で業績変化率には目を見張る。24年2月期営業利益は25億5100万円(前期比86%増)を見込み16年2月期以来8期ぶりの過去最高更新予想と申し分ない。
あすのスケジュールでは、11月の貿易統計、7~9月期の資金循環統計、11月の白物家電出荷額、11月の首都圏マンション販売、11月の主要コンビニエンスストア売上高、11月の訪日外国人客数など。IPOが2社予定されており、東証スタンダード市場にロココ<5868.T>、東証グロース市場にナイル<5618.T>が新規上場する。海外では12月の中国最優遇貸出金利、11月の英消費者物価指数(CPI)、7~9月期米経常収支、11月の米中古住宅販売件数、12月の米消費者信頼感指数など。(銀)
出所:MINKABU PRESS
2023/12/19 17:00
グロース市況
東証グロ-ス指数は大幅反発、日銀会合の結果を受けて買い優勢の展開に
*16:56JST 東証グロ-ス指数は大幅反発、日銀会合の結果を受けて買い優勢の展開に
東証グロース市場指数 868.87 +15.85 /出来高 1億1763万株/売買代金1062億円東証グロース250指数(旧東証マザーズ指数) 686.60 +13.72/出来高 7765万株/売買代金854億円本日のグロース市場は、グロース市場指数、東証グロース250指数がそろって大幅反発、値上がり銘柄数は380、値下り銘柄数は150、変わらずは24。本日のグロース市場は後場買われる展開となった。18日のNY市場は上昇。エネルギーセクターや会員制倉庫型卸売・小売会社のコストコホールセールの上昇も相場を押し上げた。一部、米連邦準備制度理事会(FRB)関係者が市場の早期利下げ観測に懐疑的見方を表明したものの、金利先安感が根強くハイテクが相場を支えたほか、年末にかけたサンタクロースラリーを期待した買いで終日堅調に推移。終盤にかけダウは失速も小幅ながら連日で過去最高値を更新した。今日のグロース市場が後場強い展開となった。寄り付きこそ、日本銀行の金融政策決定会合の結果待ちで方向感に乏しい地合いとなったが、ランチタイムに「金融政策の現状維持」が伝わると、後場上げ幅を拡大する展開となった。東証グロースCore指数の採用銘柄が買われるなど主力株を中心に強い地合いとなり、グロース市場指数、東証グロース250指数はそろって高値引けとなった。個別では、セキュア<4264>が、電気通信工事業などを手掛けるジェイ・ティー・エヌの株式を取得し、子会社化すると発表し急騰したほか、前日ストップ高となったインフォネット<4444>も引き続き買われた。また、今期業績見通しを上方修正したことから、リニューアブルJ<9522>、ジャパニアス<9558>も大幅高となった。なお、昨日上場した雨風太陽<5616>は短期資金が向かいストップ高となったほか、本日上場したエスネット<5867>は買い気配のまま初値はつかなかった。時価総額上位銘柄では、弁護士ドットコム<6027>、GENDA<9166>などが買われた。値上がり率上位には、ウェルプレイドR<9565>、バードマン<7063>などが顔を出した。一方、Kudan<4425>が新株予約権1万6000個発行に伴い希薄化が嫌気されて急落したほか、クリングル<4884>も売り優勢となった。時価総額上位銘柄では、シーユーシー<9158>などが売られた。値下がり率上位には、アマナ<2402>、モブキャスト<3664>などが並んだ。なお、東証グロース市場Core指数では、弁護士ドットコム、GENDA、カバー<5253>など上昇した。[東証グロース市場 上昇率・下落率上位10銘柄]・値上がり率上位10位 |コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率| 1| 5616|雨風太陽 | 1422| 300| 26.74| 2| 4893|ノイルイミューン | 240| 44| 22.45| 3| 4444|インフォネット | 1275| 230| 22.01| 4| 9565|ウェルプレイドR | 1500| 234| 18.48| 5| 9215|CaSy | 965| 150| 18.40| 6| 5248|テクノロジーズ | 4040| 595| 17.27| 7| 7063|バードマン | 1036| 150| 16.93| 8| 5599|S&J | 1220| 150| 14.02| 9| 5256|Fusic | 3900| 475| 13.87|10| 9211|エフ・コード | 2075| 248| 13.57|・値下がり率上位10位 |コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率| 1| 4425|Kudan | 1043| -151| -12.65| 2| 7676|グッドスピード | 840| -96| -10.26| 3| 2402|アマナ | 79| -9| -10.23| 4| 4597|ソレイジア | 53| -4| -7.02| 5| 4882|ペルセウス | 599| -44| -6.84| 6| 3664|モブキャスト | 57| -4| -6.56| 7| 7687|ミクリード | 1752| -123| -6.56| 8| 4255|THECOO | 560| -38| -6.35| 9| 7379|サーキュ | 715| -46| -6.04|10| 2195|アミタHD | 545| -35| -6.03|
<FA>
2023/12/19 16:56
注目トピックス 市況・概況
19日の日本国債市場概況:債券先物は146円19銭で取引終了
*16:52JST 19日の日本国債市場概況:債券先物は146円19銭で取引終了
<円債市場>長期国債先物2024年3月限寄付145円85銭 高値146円35銭 安値145円74銭 引け146円19銭 18558枚2年 455回 0.097%5年 163回 0.296%10年 372回 0.681%20年 186回 1.407%19日の債券先物3月限は強含み。145円85銭で取引を開始し、145円74銭から146円35銭まで上昇し、146円19銭で取引を終えた。日本銀行は本日開催の金融政策決定会合で現行の金融緩和策を維持することを決めた。現物債の取引では10年以降の気配が相対的にしっかりとなった。<米国債概況>米国債利回りでは、2年債は4.45%近辺、5年債は3.94%近辺、10年債は3.94%近辺、30年債は4.51%近辺で推移。<その他外債市況・10年債>ドイツ国債は2.08%、英国債3.69%、オーストラリア10年債は4.11%、NZ10年債は4.51%近辺で推移。(気配値)[本日の主要政治・経済イベント]・19:00 ユーロ圏・11月消費者物価指数改定値(前年比予想:+2.4%、速報値:+2.4%)・22:30 米・11月住宅着工件数(予想:136.0万戸、10月:137.2万戸)・22:30 米・11月住宅建設許可件数(予想:146.0万戸、10月:149.8万戸)・22:30 カナダ・11月消費者物価指数(前年比予想:+2.8%、10月:+3.1%)・02:30 ボスティック米アトランタ連銀総裁講演(米国経済)・06:00 米・10月対米証券投資収支(ネット長期有価証券)(9月:-17億ドル)(海外のスケジュールで表示されている時間は日本時間)
<MK>
2023/12/19 16:52
みんかぶニュース 市況・概況
明日の【信用規制・解除】銘柄 (19日大引け後 発表分)
○地盤HD <6072> [東証G]
東証が20日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除する。日証金も増担保金徴収措置を解除。
[2023年12月19日]
株探ニュース
2023/12/19 16:50
みんかぶニュース 市況・概況
19日中国・上海総合指数=終値2932.3908(+1.5872)
19日の中国・上海総合指数の終値は前営業日比1.5872ポイント高の2932.3908と反発。
出所:MINKABU PRESS
2023/12/19 16:38
Reuters Japan Online Report Business News
ENEOS、斉藤社長を解任 女性に対する不適切行為が発覚
Shiho Tanaka
[東京 19日 ロイター] - ENEOSホールディングスは19日の取締役会で、斉藤猛社長の解任を決議したと発表した。今年11月末に谷田部靖副社長らと共に参加した懇親会で、斉藤氏が酔った状態で同席していた女性に抱きつくという不適切行為があったとの内部通報があり、調査の結果、事実であると判断したという。
来年4月以降の新体制決定までは、宮田知秀副社長が社長職の代行を務める。
19日付で斉藤氏は解任および月額報酬・賞与・株式報酬の一部を返還・没収、矢田部氏は辞任勧告に基づき辞任、このほか同懇親会に出席していた須永耕太郎常務は月額報酬30%を3カ月間減額する。
同社では昨年、杉森務前会長グループ最高経営責任者(CEO)が辞任しており、理由が女性に対するセクハラ行為だったと報じられている。
2023-12-19T073609Z_1_LYNXMPEJBI07Q_RTROPTP_1_ENEOS-STRATEGY.JPG urn:newsml:onlinereport.com:20231219:nRTROPT20231219073609LYNXMPEJBI07Q ENEOS、斉藤社長を解任 女性に対する不適切行為が発覚 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20231219T073609+0000 20231219T073609+0000
2023/12/19 16:36
注目トピックス 日本株
And Doホールディングス---「第2回老後の住まいとお金に関する調査」を実施
*16:34JST And Doホールディングス---「第2回老後の住まいとお金に関する調査」を実施
And Doホールディングス<3457>は19日、昨年に引き続き50歳以上の全国950人を対象に、老後の不安や住居・資金対策などの「第2回老後の住まいとお金に関する調査」を実施したと発表。本調査は、50歳以上の持ち家に居住している「持ち家層」、賃貸に居住している「賃貸層」それぞれに、老後の住まいとお金に関して、老後に関して不安の有無や、何に不安を感じているか、一人あたりの老後資金に関しての理想と現実に準備している金融資産など幅広く調査した内容。同社は不動産業を通じて社会課題の解決を図るべく、「不動産」と「金融」の分野で、今年で10周年を迎えた「ハウス・リースバック」を業界に先駆けて提供を開始、また金融機関向けに「リバースモーゲージ保証事業」も開始しており、今後も不動産を活用した高齢者層に向けたサービスの拡充・普及に努めていくとしている。
<SO>
2023/12/19 16:34
みんかぶニュース 投資家動向
<個人投資家の予想> 12月19日 16時
■ 買い予想数上昇(最新48時間)
(銘柄コード) 銘柄 市場 [ 割安/割高 ]
(3189) ANAP 東証スタンダード [ 割安 ]
(6195) ホープ 東証グロース [ 分析中 ]
(8165) 千趣会 東証スタンダード [ 割高 ]
(6347) プラコー 東証スタンダード [ 割安 ]
(4814) ネクストウェア 東証スタンダード [ 割安 ]
■ 売り予想数上昇(最新48時間)
(銘柄コード) 銘柄 市場 [ 割安/割高 ]
(9268) オプティマスグループ 東証スタンダード [ 割安 ]
(9502) 中部電力 東証プライム [ 妥当圏内 ]
(9501) 東電HD 東証プライム [ 割高 ]
(6460) セガサミー 東証プライム [ 割安 ]
(5616) 雨風太陽 東証グロース [ 分析中 ]
出所:MINKABU PRESS
2023/12/19 16:32
注目トピックス 市況・概況
東京為替:ドル・円は一時144円台、日銀総裁発言で円売り再開
*16:24JST 東京為替:ドル・円は一時144円台、日銀総裁発言で円売り再開
19日午後の東京市場でドル・円はしっかりの値動きで、一時144円07銭まで値を切り上げた。植田日銀総裁は基調的な物価上昇率が目標に向かっているとしながらも、粘り強く緩和政策を継続する考えを表明。そうした発言を受け、円売り基調が続く。ここまでの取引レンジは、ドル・円は142円25銭から144円07銭、ユーロ・円は155円39銭から157円39銭、ユーロ・ドルは1.0915ドルから1.0939ドル。
<TY>
2023/12/19 16:24
みんかぶニュース 市況・概況
19日韓国・KOSPI=終値2568.55(+1.69)
19日の韓国・KOSPIの終値は前営業日比1.69ポイント高の2568.55と小幅4日続伸。
出所:MINKABU PRESS
2023/12/19 16:22
みんかぶニュース 市況・概況
yutoriの公開価格は2520円に決定、12月27日グロース市場に新規上場◇
12月27日付で東証グロース市場に新規上場予定のyutori<5892.T>の公開価格が、仮条件(2420~2520円)の上限である2520円に決定した。
同社は、ZOZO<3092.T>グループのアパレルブランド。Z世代(1997年から2009年に生まれた世代)を対象としたストリートファッションブランドを発端として、その後は自社による新規ブランド立ち上げやM&Aなどにより多様性に富んだブランドを展開しており、自社ECサイト「YZ Store」やZOZOの「ZOZOTOWN」などを通じて販売している。公募株式数8万5000株、売出株式数48万5000株のほか、オーバーアロットメントによる売り出し8万5500株を予定。主幹事は大和証券。
(注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。
出所:MINKABU PRESS
2023/12/19 16:19
みんかぶニュース 個別・材料
ALPHAが24年8月期最終利益予想を上方修正
アルファ<4760.T>がこの日の取引終了後、24年8月期の連結業績予想について、最終利益を3000万円から6100万円(前期3億9300万円の赤字)へ上方修正した。
連結子会社オーケー企画が現本社の土地・建物を売却するのに伴い、固定資産売却益3100万円を特別利益として計上することなどが要因としている。なお、売上高58億3000万円(前期比8.4%増)、営業利益5000万円(前期3億1400万円の赤字)は従来見通しを据え置いている。
出所:MINKABU PRESS
2023/12/19 16:09
注目トピックス 日本株
日経平均寄与度ランキング(大引け)~日経平均は反発、東エレクやファーストリテが2銘柄で約166円分押し上げ
*16:07JST 日経平均寄与度ランキング(大引け)~日経平均は反発、東エレクやファーストリテが2銘柄で約166円分押し上げ
19日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり157銘柄、値下がり64銘柄、変わらず4銘柄となった。18日のNY市場は上昇。ダウ平均は0.86ドル高(+0.00%)の37306.02ドル、S&P500は、21.37ポイント高(+0.45%)の4740.56ポイント、ナスダックは91.27ポイント高(+0.62%)の14905.19ポイントで取引を終了した。12月住宅市場指数の改善でソフトランディング観測が強まり、寄り付き後、上昇。エネルギーセクターや会員制倉庫型卸売・小売会社のコストコホールセールの上昇も相場を押し上げた。一部、米連邦準備制度理事会(FRB)関係者が市場の早期利下げ観測に懐疑的見方を表明したものの、金利先安感が根強くハイテクが相場を支えたほか、年末にかけたサンタクロースラリーを期待した買いで終日堅調に推移。終盤にかけダウは失速も小幅ながら連日で過去最高値を更新した。日経平均は小幅反発でスタートした後は、日本銀行の金融政策決定会合の結果待ちの状況となり、前日終値水準でのもみあいとなったが、結果発表後に雰囲気は一変。「大規模緩和の維持」「先行きの政策指針であるフォワードガイダンスの変更も無し」という結果内容を受けて、為替市場ではドル・円が一時143円台後半と円安・ドル高が進行し、後場寄り後の日経平均は33000円台を回復した。その後も、大型株を中心に買われ、日経平均は高値引けとなった。大引けの日経平均は前日比460.41円高(+1.41%)の33219.39円となった。東証プライム市場の売買高は14億9036万株、売買代金は3兆6364億円だった。セクターでは、その他製品、保険業、海運業、食料品、電気機器などが買われた一方、陸運業、空運業、銀行業、鉄鋼、建設業などが売られた。東証プライム市場の値上がり銘柄は72%、対して値下がり銘柄は24%となっている。値上がり寄与トップは東エレク<8035>となり1銘柄で日経平均を約89円押し上げた。同2位はファーストリテ<9983>となり、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>、リクルートHD<6098>、コナミG<9766>、トレンド<4704>などがつづいた。一方、値下がり寄与トップは第一三共<4568>となり1銘柄で日経平均を約8円押し下げた。同2位は信越化<4063>となり、JR東海<9022>、積水ハウス<1928>、大和ハウス<1925>、JAL<9201>、日本ガイシ<5333>などがつづいた。*15:00現在日経平均株価 33219.39(+460.41)値上がり銘柄数 157(寄与度+489.66)値下がり銘柄数 64(寄与度-29.25)変わらず銘柄数 4○値上がり上位銘柄コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度<8035> 東エレク 25280 895 89.41<9983> ファーストリテ 35930 770 76.92<6857> アドバンテ 4955 195 51.95<6920> レーザーテック 34750 1610 21.45<6098> リクルートHD 5843 130 12.99<9766> コナミG 7445 363 12.09<4704> トレンドマイクロ 8121 328 10.92<9984> ソフトバンクG 6099 52 10.39<6988> 日東電工 10270 291 9.69<7832> バンナムHD 2785 71 7.04<2802> 味の素 5257 195 6.49<4503> アステラス製薬 1670 37 6.16<2801> キッコーマン 8788 178 5.93<7735> SCREEN 11760 425 5.66<6954> ファナック 4105 34 5.66<3659> ネクソン 2943 79 5.23<7733> オリンパス 2121 39 5.13<4901> 富士フイルム 8541 153 5.10<7751> キヤノン 3698 98 4.90<6367> ダイキン工業 22240 140 4.66○値下がり上位銘柄コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度<4568> 第一三共 3918 -87 -8.69<4063> 信越化 5419 -46 -7.66<9022> JR東海 3541 -89 -1.48<1928> 積水ハウス 2989 -40 -1.33<1925> 大和ハウス工業 4124 -23 -0.77<9201> 日本航空 2765 -21 -0.70<5333> 日本碍子 1671 -18.5 -0.62<4661> オリエンタルランド 5266 -17 -0.57<8331> 千葉銀行 1035 -16.5 -0.55<9007> 小田急電鉄 2168 -31.5 -0.52<7272> ヤマハ発動機 3785 -14 -0.47<8306> 三菱UFJ 1185 -13.5 -0.45<9020> 東日本旅客鉄道 8027 -111 -0.37<4151> 協和キリン 2379 -9.5 -0.32<5401> 日本製鉄 3148 -91 -0.30<4902> コニカミノルタ 416 -9 -0.30<9008> 京王電鉄 4352 -38 -0.25<9021> 西日本旅客鉄道 5773 -76 -0.25<4385> メルカリ 2582 -7.5 -0.25<7186> コンコルディアFG 648 -7.4 -0.25
<CS>
2023/12/19 16:07
注目トピックス 市況・概況
日経VI:低下、日銀緩和維持で警戒感後退
*16:05JST 日経VI:低下、日銀緩和維持で警戒感後退
日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は19日、前日比-1.43(低下率7.73%)の17.08と低下した。なお、高値は18.80、安値は16.93。今日の東京株式市場は、午前の時間帯は日銀金融政策決定会合の結果発表を控え、日経225先物は方向感が定まらず、日経VIは昨日の水準を挟んだ動きとなった。その後、日銀が大規模金融緩和策の維持を決定すると、円安・株高の動きとなり、日経225先物は上げ幅を拡大した。市場では、今日の夕方に予定されている植田日銀総裁の会見を見極めたいとする向きがあったが、金融政策の維持でひとまず安心感が広がり、ボラティリティーの高まりを警戒するムードが後退し、日経VIは午後は低下幅を広げた水準で推移した。【日経平均VIとは】日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値です。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向があります。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っています。
<SK>
2023/12/19 16:05
みんかぶニュース 市況・概況
[PTS]デイタイムセッション終了 15時以降の上昇44銘柄・下落38銘柄(通常取引終値比)
12月19日のPTSデイタイムセッション(08:20~16:00)が終了。15時以降に売買が成立したのは87銘柄。通常取引の終値比で上昇は44銘柄、下落は38銘柄だった。日経平均株価構成銘柄の売買成立数は15銘柄。うち値上がりが8銘柄、値下がりは7銘柄だった。NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>は37円高となっている。
PTS市場全体、および日経平均構成銘柄の19日終値比の上昇率・下落率ランキングは以下のとおり。
△PTS値上がり率ランキング
コード 銘柄名 株価 終値比( 率 )
1位 <6731> ピクセラ 1.2 +0.2( +20.0%)
2位 <8256> プロルート 3.5 +0.5( +16.7%)
3位 <8952> ジャパンRE 640000 +70000( +12.3%)
4位 <4716> 日本オラクル 11850 +690( +6.2%)
5位 <6072> 地盤HD 172.5 +5.5( +3.3%)
6位 <9973> 小僧寿し 19.6 +0.6( +3.2%)
7位 <4586> メドレックス 157.9 +3.9( +2.5%)
8位 <2402> アマナ 81 +2( +2.5%)
9位 <7647> 音通 26.6 +0.6( +2.3%)
10位 <5586> ラボロAI 793.6 +15.6( +2.0%)
▼PTS値下がり率ランキング
コード 銘柄名 株価 終値比( 率 )
1位 <1866> 北野建 2395 -710( -22.9%)
2位 <6059> ウチヤマHD 364 -18( -4.7%)
3位 <9704> アゴーラHG 23.1 -0.9( -3.7%)
4位 <3909> ショーケース 365.9 -10.1( -2.7%)
5位 <9503> 関西電 1855 -49.0( -2.6%)
6位 <7918> ヴィアHD 210 -5( -2.3%)
7位 <4185> JSR 3995 -76( -1.9%)
8位 <7719> 東京衡機 227 -4( -1.7%)
9位 <8473> SBI 2980 -48.0( -1.6%)
10位 <4564> OTS 19.7 -0.3( -1.5%)
△PTS [日経平均構成銘柄] 値上がり率ランキング
コード 銘柄名 株価 終値比( 率 )
1位 <6326> クボタ 2120 +20.0( +1.0%)
2位 <6857> アドテスト 4995 +40( +0.8%)
3位 <9501> 東電HD 737 +3.0( +0.4%)
4位 <4902> コニカミノル 418 +1.6( +0.4%)
5位 <4063> 信越化 5439 +20( +0.4%)
6位 <9432> NTT 169.1 +0.1( +0.1%)
7位 <2503> キリンHD 2064 +1.0( +0.0%)
8位 <8802> 菱地所 1997 +0.5( +0.0%)
▼PTS [日経平均構成銘柄] 値下がり率ランキング
コード 銘柄名 株価 終値比( 率 )
1位 <9503> 関西電 1855 -49.0( -2.6%)
2位 <8308> りそなHD 710.5 -2.0( -0.3%)
3位 <4503> アステラス 1668 -1.5( -0.1%)
4位 <8306> 三菱UFJ 1184 -1.0( -0.1%)
5位 <6723> ルネサス 2528 -1.0( -0.0%)
6位 <5401> 日本製鉄 3146.9 -1.1( -0.0%)
7位 <7203> トヨタ 2640 -0.5( -0.0%)
※PTSの株価はジャパンネクスト証券運営PTSのJ-Marketより取得
株探ニュース
2023/12/19 16:03
注目トピックス 日本株
新興市場銘柄ダイジェスト:Kudanは上場来安値、CaSyがストップ高
*16:02JST 新興市場銘柄ダイジェスト:Kudanは上場来安値、CaSyがストップ高
<4264> セキュア 1549 +141大幅に3日続伸。電気通信工事業などを手掛けるジェイ・ティー・エヌ(横浜市)の株式を取得し、子会社化すると発表している。取得価額は7.95億円で、異動後の所有株式数は100%。株式譲渡実行日は24年1月5日の予定。ジェイ・ティー・エヌは監視カメラシステム構築を含む電気通信・電気設備に関する工事全般を提供しており、多数の設備工事に関する資格者を有するとともに施工に関するノウハウを蓄積しているという。<4425> Kudan 1043 -151上場来安値。新株予約権1万6000個(潜在株式数160万株)を発行すると発表している。調達資金の約18.84億円は、製品関連売上の拡大に向けた研究開発・事業投資などに充てる。発行済株式総数(867万1267株)に対する潜在株式数の比率が18.48%に達することから、将来的な株式価値の希薄化懸念で売り優勢となっている。また、24年3月期の営業損益予想を5.60億円の赤字から5.50億円の赤字(前期実績5.98億円の赤字)に上方修正した。<9215> CaSy 965 +150ストップ高。一部メディアが「経済産業省は人手不足対策として、企業が従業員へ家事支援サービスを導入する取り組みを後押しする」と報じ、買い材料視されている。報道によると、早ければ24年2月から実証を実施するという。CaSyは家事代行サービスを手掛けていることから、家事支援サービス導入が進めば業績の追い風になるとの見方から買いが殺到しているようだ。<9522> リニューアブルJ 1058 +119大幅に8日続伸。23年12月期の営業利益予想を従来の33.00億円から35.00億円(前期実績12.89億円)に上方修正している。太陽光発電所の売却契約締結で発電所売却収入が当初計画を上回るほか、売電事業等が上振れる見通しとなったため。また、株主優待制度を新設する。23年以降の12月末、6月末に700株以上を保有する株主を対象にグルメやスイーツなど5000種類以上の商品と交換できる優待ポイントを保有株数に応じて贈呈する。<9558> ジャパニアス 2830 +325大幅に5日続伸。23年11月期の営業利益予想を従来の7.47億円から8.36億円(前期実績6.11億円)に上方修正している。企業や官公庁によるITインフラ整備やDXへの積極的な投資が継続しており、先端エンジニアリング事業でオンサイト型開発支援業務や受託開発業務が好調に推移する見通しとなっているため。併せて期末配当予想を従来の71.00円から77.00円(前期末実績55.00円)に増額修正している。<4412> サイエンスアーツ 551 +44大幅に3日ぶり反発。PTT(Push-To-Talk)通信の音声通話でのテキスト化及び翻訳通信技術の基本特許を中国・欧州に続いて米国で取得したと発表している。デスクレスワーカーをつなげるライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom」の機能及び音声テキスト化、トランシーバー翻訳に関する特許で、今回の特許登録で主要各国での特許取得は概ね完了したという。24年中に米国で発売を開始し、欧州やその他の国々へ展開する。
<ST>
2023/12/19 16:02
金融ウォッチ その他
【損害保険ジャパン】公正取引委員会による立入検査について
本日、当社は、企業向け保険等の損害保険契約の引受に関し独占禁止法違反の疑いがあるとして、公正取引委員会による立入検査を受けております。 当社といたしましては、立入検査を受けたことを厳粛に受け止めるとともに、公正取引委員会の調査に対し全面的に協力してまいります。 原文はこちら https://www.sompo-japan.co.jp/-/media/SJNK/files/news/2023/20231219_1.pdf?la=ja-JP 3
2023/12/19 15:57
みんかぶニュース 市況・概況
東京株式(大引け)=460円高、日銀決定会合は現状維持で買い誘導
19日の東京株式市場は日銀の金融政策決定会合の結果発表を受け、後場に入って一気にリスクオンに傾き日経平均株価は大きく水準を切り上げた。
大引けの日経平均株価は前営業日比460円41銭高の3万3219円39銭と急反発。プライム市場の売買高概算は14億9036万株、売買代金概算は3兆6364億円。値上がり銘柄数は1211、対して値下がり銘柄数は401、変わらずは49銘柄だった。
きょうの東京市場は、前場は様子見ムードの強い地合いで狭いゾーンでの値動きに終始したが、後場に入って先物主導で波状的に投資資金が流入し終値で3万3000円台を回復した。注目された日銀の金融政策決定会合では大規模金融緩和策の維持を決定、これを好感する形で先物主導で全体相場が押し上げられる格好となった。また、外国為替市場では急速にドルが買い戻され1ドル=143円台後半まで円安が進んだ。この円安進行を背景に半導体関連などハイテク輸出株に買いが入り、強気相場を後押しする形となっている。ただ、日経225採用銘柄が偏重気味に買われた感も強く、TOPIXの上昇率は0.7%と日経平均の約半分にとどまった。また、業種別では33業種中6業種が下落、個別も値上がり銘柄数が全体の7割強を占めるにとどまった。
個別では、4000億円を超える断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920.T>が大幅高、東京エレクトロン<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、ディスコ<6146.T>など半導体主力株が強い。川崎汽船<9107.T>も商いを伴い急伸をみせた。ファーストリテイリング<9983.T>は活況高。JT<2914.T>が上昇、リクルートホールディングス<6098.T>、東京海上ホールディングス<8766.T>も上値を追った。霞ヶ関キャピタル<3498.T>は値上がり率トップに買われ、巴工業<6309.T>、ブレインパッド<3655.T>も値を飛ばした。
半面、日本製鉄<5401.T>が逆行安、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>も冴えない。信越化学工業<4063.T>も売りに押された。第一三共<4568.T>が値を下げ、JR東海<9022.T>も安い。山陽特殊製鋼<5481.T>が値下がり率トップに売り込まれたほか、宮越ホールディングス<6620.T>も大幅安。日鉄ソリューションズ<2327.T>も下値を探った。
出所:MINKABU PRESS
2023/12/19 15:53
みんかぶニュース 為替・FX
午後:債券サマリー 先物は続伸、日銀緩和維持を受け切り返す
19日の債券市場で、先物中心限月3月限は続伸。午前は米債券安を受けて軟調な展開だったが、午後は日銀が金融政策の現状維持を決めたことをきっかけに切り返した。
18日の米長期債相場は下落(金利は上昇)した。米クリーブランド地区連銀のメスター総裁が18日公開の英フィナンシャル・タイムズ(FT)のインタビューで「市場はやや先走りしている」との見方を示したほか、米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁が同日の米CNBCの番組で「先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)後に公表した四半期の経済・金利予測に対し、市場が示した反応に困惑している」と発言したことで、早期の米利下げ観測が後退。これを受けた東京市場でも債券に売りが先行し、債券先物は朝方に145円74銭まで軟化する場面があった。その後も戻りの鈍い動きが続いていたものの、日銀が大規模な金融緩和策の維持を決めたことが伝えられると買いが流入。市場では政策修正の思惑がくすぶっていただけに、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)やマイナス金利政策の解除が見送られたことが買い戻しにつながった。先物は一時146円35銭まで上伸したあとは上げ一服商状となったが、ロイター通信が「財務省は市中発行する利付年限債のうち20年物の発行減額を前倒しし、2024年1月から2000億円減らす方向で調整に入った」と報じたことがポジティブサプライズとなり堅調に推移した。
先物3月限の終値は、前日比23銭高の146円19銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.030%低下の0.635%で推移している。
出所:MINKABU PRESS
2023/12/19 15:52
注目トピックス 市況・概況
日銀会合を受けた円安進行で買い戻しの動き【クロージング】
*15:51JST 日銀会合を受けた円安進行で買い戻しの動き【クロージング】
19日の日経平均は大幅反発。460.41円高の33219.39円(出来高概算14億9000万株)と6日以来9営業日ぶりに33000円台を回復して取引を終えた。日銀の金融政策決定会合で大規模金融緩和政策の維持が決まったことから、外為市場で円安が進行したため、輸出関連株を中心に買い戻されたほか、ヘッジファンドなどの先物への買い戻しの動きも強まった。東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1200を超え、全体の7割超を占めた。セクター別では、その他製品、保険、海運、食料品など27業種が上昇。一方、陸運、空運、銀行、鉄鋼など6業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、アドバンテス<6857>、レーザーテック<6920>が堅調だった半面、第一三共<4568>、信越化<4063>、JR東海<9022>、積水ハウス<1928>が軟化した。前日の米国市場では主要株価指数が上昇したものの、日銀会合の結果待ちのなか、米株高の影響は限られた。そのため、前場は方向感の定まらない展開だった。ランチタイムで判明した日銀会合の結果は金融政策の現状維持が決まった。外為市場の一部では、マイナス金利解除など政策変更への思惑が根強かっただけに、政策修正がなかったことからドル買いが強まり、一時1ドル=143円台後半へと円安が進んだ。これを受け、先物には買い戻しの動きが強まったほか、後場に入ると、裁定買いの動きから幅広く物色された。日経平均は33000円台を回復、上げ幅は450円を超えた。投資家の関心は今夕に行われる植田総裁の会見内容である。来年以降のマイナス金利解除に関して何らかの示唆があるかがポイントとなり、金融政策の正常化に対する市場の思惑を後退させる内容となれば、円安がさらに加速し、年末高に向けた動きが再び強まる可能性があるだろう。日経平均は上値のめどとみられた25日線水準をクリアしてきたため、掉尾の一振に対する期待が高まりそうだ。一方、将来の金融正常化について言及するなら、外為市場で再び円高が進み、反動安となる可能性あり、相場は分岐点に差し掛かっていると言えるだろう。
<CS>
2023/12/19 15:51
相場概況
日経平均は大幅反発、日銀の「現状維持」を材料に高値引け
*15:45JST 日経平均は大幅反発、日銀の「現状維持」を材料に高値引け
18日のNY市場は上昇。ダウ平均は0.86ドル高(+0.00%)の37,306.02ドル、S&P500は、21.37ポイント高(+0.45%)の4740.56ポイント、ナスダックは91.27ポイント高(+0.62%)の14,905.19ポイントで取引を終了した。12月住宅市場指数の改善でソフトランディング観測が強まり、寄り付き後、上昇。エネルギーセクターや会員制倉庫型卸売・小売会社のコストコホールセールの上昇も相場を押し上げた。一部、米連邦準備制度理事会(FRB)関係者が市場の早期利下げ観測に懐疑的見方を表明したものの、金利先安感が根強くハイテクが相場を支えたほか、年末にかけたサンタクロースラリーを期待した買いで終日堅調に推移。終盤にかけダウは失速も小幅ながら連日で過去最高値を更新した。日経平均は小幅反発でスタートした後は、日本銀行の金融政策決定会合の結果待ちの状況となり、前日終値水準でのもみあいとなったが、結果発表後に雰囲気は一変。「大規模緩和の維持」「先行きの政策指針であるフォワードガイダンスの変更も無し」という結果内容を受けて、為替市場ではドル・円が一時143円台後半と円安・ドル高が進行し、後場寄り後の日経平均は33000円台を回復した。その後も、大型株を中心に買われ、日経平均は高値引けとなった。大引けの日経平均は前日比460.41円高(+1.41%)の33219.39円となった。東証プライム市場の売買高は14億9036万株、売買代金は3兆6364億円だった。セクターでは、その他製品、保険業、海運業、食料品、電気機器などが買われた一方、陸運業、空運業、銀行業、鉄鋼、建設業などが売られた。東証プライム市場の値上がり銘柄は72%、対して値下がり銘柄は24%となっている 日経平均採用銘柄では、為替の円安推移や、ナスダック上昇を背景に、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、スクリーンHD<7735>が後場一段高となったほか、川崎汽船<9107>も引き続き買われた。また、一部証券会社の「アウトパフォーム」格上げを受けてコナミG<9766>が買われたほか、ネクソン<3659>、任天堂<7974>などゲーム関連銘柄も強かった。一方、USスチール買収を発表した日本製鉄<5401>は、資金負担増加が懸念されて売り優勢となったほか、和歌山の火力発電所の建設中止と報じられた関西電力<9503>も売られた。その他の銘柄では、日本製鉄の巨額買収によって、日本製鉄の完全子会社化の思惑が先行していた山陽特殊製鋼<5481>は大幅安となった。
<FA>
2023/12/19 15:45
本日の注目個別銘柄
KG情報、日ギア、山陽特鋼など
<2408> KG情報 534 -87急落。同社は20日締めの12月決算企業であり、本日は配当権利落ち日となっている。10月10日には年間配当予想を10円から30円にまで引き上げており、前日終値段階での配当利回りは4.8%の高水準となっていた。株価は足元高値圏で配当権利取りの動きも強まっていたとみられる中、権利落ちによる手仕舞い売りの動きが強まっているようだ。なお、同社では前期の配当性向は80%としている。<6356> 日ギア 585 +52大幅続伸。原発関連の一角として人気化しているもよう。同社は歯車・減速機の専業大手だが、国内原発のバルブアクチュエーターでは90%以上のシェアを占めると推定されている。本日は原子力発電の関連市場に投資マネーが集まっているとの報道もあり、刺激材料につながったようだ。ウランの国際価格は16年ぶりの高値をつけるなど、脱炭素やエネルギー安全保障の強化に向けて、原発を再評価する動きが広がったようだ。<5481> 山陽特鋼 2620 -243大幅反落。日本製鉄が米USスチールの巨額買収を前日に発表。これに伴い、日本製鉄による完全子会社化の動きが思惑視されていた同社などには、期待感が後退する展開となっているようだ。19年3月に日本製鉄は同社を子会社化し、今年に入って日本製鉄では非上場化を目的に日鉄物産のTOBを実施している。同社など日本製鉄子会社には、同様のTOB期待が高まっていたもよう。日鉄ソリュなども本日は売り優勢の展開。<5032> ANYCOLOR 3260 +205大幅反発。発行済み株式数の1.43%に当たる90万株、25億円を上限に自己株式の取得を実施すると発表。取得期間は12月19日から24年1月19日まで。資本効率の改善及び株式数削減を通じた1株当たりの株式価値向上を図ることが目的。同社の自社株買いは22年6月の上場後初めてとなる。自社株買い実施にはやや意外感があったこと、直近の株価下落で安値圏にあることから、ポジティブなインパクトが先行へ。<5384> FUJIMI 2875 +165大幅続伸。SBI証券、丸三証券では揃って投資判断の買い推奨を継続しており、調整が進んだ株価の見直し材料へとつながっているもよう。SBI証券では目標株価を4500円とし、丸三証券では3400円としている。ともに、24年3月期は会社計画をやや上回る営業利益の水準を予想、25年3月期はSBI証券が64.9%増の127億円、丸三証券が50%増の120億円を予想。半導体市況の回復を背景としている。<5805> SWCC 2754 +88大幅続伸で高値更新。再生可能エネルギーの利用拡大に向けた送配電網整備計画が進むなか、変電所用設備に商機を見いだす動きが活発化していると報じられている。同社でも、変電所用電力ケーブルの接続部品「サイコネックス」を増産、相模原事業所の生産能力を24年度は23年度比1.5倍、それ以降に2倍に引き上げる計画とされている。小型・軽量で取り扱いが容易なため、変電所の増設や更新工事に対応しやすいようだ。<5401> 日本製鉄 3148 -91大幅続落。前日に米鉄鋼大手のUSスチールを買収すると発表。買収額は約2兆円で、同社としては過去最大級のM&Aとなる。1株55ドルで全株式を取得予定、先週末の終値は39ドルで約4割のプレミアムとなる。買収資金は金融機関からの借入金で対応のもよう。今回の買収により、粗鋼生産量は世界3位の規模となるようだ。米国事業の強化を図ることが目的とみられるが、巨額買収による負担増を警戒する動きが先行する形に。<2282> 日ハム 4562 +126大幅反発。野村證券では投資判断「バイ」継続で、目標株価を5000円から6000円に引き上げている。構造改革による加工事業の収益性改善と豪州事業の利益伸長が期待できることから、26年3月期には過去最高の事業利益を予想としている。また、24年5月に新中計を発表予定、D/Eレシオの引き上げ検討を公表済みであり、自社株取得を含めた株主還元余地が広がるとも想定しているもよう。<2579> コカBJH 2090.5 +51.5大幅続伸。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に、目標株価も2000円から2700円にまで引き上げた。24年夏前に小型PETボトル製品を値上げする可能性が高いと想定、営業レバレッジの高い同社にとって値上げによる業績インパクトは大きいと期待しているもよう。値上げによる増益要因は年250億円と試算しているようだ。また、24年12月期からは変革によるコスト削減効果の創出も期待している。<6104> 芝浦機 3535 -55大幅続落。大和証券では投資判断を「2」から「3」に、目標株価も5000円から4000円に引き下げた。新製品投入に伴う生産や受注/納入への影響がやや不透明なこと、射出成型機など他事業の需要低迷継続が投資指標の下押し要因になると判断し、適正バリュエーションを引き下げているようだ。バッテリーセパレータフィルム製造装置の需要環境は堅調だが、製品切り替えによって受注は足元で足踏みしているもよう。
<ST>
2023/12/19 15:41
注目トピックス 市況・概況
東証業種別ランキング:その他製品が上昇率トップ
*15:37JST 東証業種別ランキング:その他製品が上昇率トップ
その他製品が上昇率トップ。そのほか保険業、海運業、食料品、電気機器なども上昇。一方、陸運業が下落率トップ。そのほか空運業、銀行業、鉄鋼、建設業なども下落。業種名/現在値/前日比(%)1. その他製品 / 4,302.57 / 1.692. 保険業 / 1,653.16 / 1.683. 海運業 / 1,565.67 / 1.524. 食料品 / 2,116.62 / 1.515. 電気機器 / 4,134.49 / 1.356. 鉱業 / 558.15 / 1.247. 不動産業 / 1,717.4 / 1.208. 機械 / 2,618.05 / 1.169. サービス業 / 2,783.32 / 0.9410. 卸売業 / 3,123.76 / 0.8511. その他金融業 / 869.41 / 0.8212. 輸送用機器 / 4,148.71 / 0.8113. 小売業 / 1,603.01 / 0.8014. 情報・通信業 / 5,249.17 / 0.7915. パルプ・紙 / 513.16 / 0.7716. 精密機器 / 10,791.19 / 0.6317. 非鉄金属 / 1,111.03 / 0.5518. ガラス・土石製品 / 1,229.02 / 0.4919. 金属製品 / 1,291.68 / 0.4820. ゴム製品 / 4,268.5 / 0.4521. 石油・石炭製品 / 1,392.7 / 0.4122. 繊維業 / 651.02 / 0.3823. 化学工業 / 2,361.13 / 0.3324. 証券業 / 468.58 / 0.1025. 水産・農林業 / 530.76 / 0.0726. 電力・ガス業 / 483.1 / 0.0527. 医薬品 / 3,335.17 / 0.0428. 倉庫・運輸関連業 / 2,581.15 / -0.1629. 建設業 / 1,479.79 / -0.2730. 鉄鋼 / 725.7 / -0.3531. 銀行業 / 245.38 / -0.4332. 空運業 / 236.3 / -0.8233. 陸運業 / 2,069.33 / -0.90
<CS>
2023/12/19 15:37
Reuters Japan Online Report Business News
JSR、革新機構のTOB開始が後ずれ 来年2月下旬以降に
Shinichi Uchida
[東京 19日 ロイター] - JSRは19日、官民ファンドの産業革新投資機構(JIC)による株式公開買い付け(TOB)の開始が後ずれするとの見通しを示した。6月の計画公表時には、JICが完全子会社を通じて設立した会社が12月下旬めどに買い付けを始めることを目指していたが、早くても2024年2月下旬以降になると見込んでいるという。
国内外の競争法に基づく必要な手続きなどのうち、中国の競争法に基づく手続き・対応が完了していない。JSRはTOBのスケジュールが確定次第、詳細を公表するものの、来年3月末時点でも買い付けが開始されていない場合はあらためて進捗状況を報告するとしている。
OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20231219T063536+0000
2023/12/19 15:35
Reuters Japan Online Report Business News
日経平均は反発、3万3000円台回復 日銀現状維持で安心感
Hiroko Hamada
[東京 19日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比460円41銭高の3万3219円39銭と、反発して取引を終えた。日銀が金融政策の現状維持を決め、買い安心感が広がった。為替の円安進行も支援材料となり節目の3万3000円台を回復、高値引けとなった。
日経平均は前営業日比15円高でスタート。その後は日銀の金融政策決定会合への警戒感から売りも出て、100円超安となる場面があった。昼休み中に日銀が政策の現状維持を決めたことが伝わると、日経平均先物が上昇。つれて日経平均も上げ幅を拡大した。植田和男総裁の記者会見を見極めたいとの思惑で一時もみ合いが続いたが、大引け間際には再び買いの勢いが強まった。
T&Dアセットマネジメントのチーフ・ストラテジスト兼ファンドマネージャー、浪岡宏氏は、今会合では特にフォワードガイダンス(先行き指針)に注目していたと話す。市場ではマイナス金利解除に向けた地ならしが進められる可能性が意識されていたが、フォワードガイダンスの文言修正はなく、政策正常化への懸念が和らいだことが株高につながったという。
総裁会見では、フォワードガイダンスが現状維持となった背景や、先々のマイナス金利解除の可能性についてどのように回答するかが注目点。仮にハト派姿勢が示された場合は為替が円安に振れるとみられ、浪岡氏は「日経平均は年内の年初来高値が視野に入り3万4000円を超す可能性もあるのではないか」と予想する。
TOPIXは0.73%高の2333.81ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は3兆6364億7600万円だった。東証33業種では、その他製品、保険、海運など27業種が値上がり。陸運、空運、銀行など6業種は値下がりした。
個別では、前日に米鉄鋼大手のUSスチールの買収を発表した日本製鉄が一時6%超安と売られた。一方、半導体関連株は堅調で、東京エレクトロンが3.6%高、アドバンテストが4.1%高だった。指数寄与度の大きいファーストリテイリングは2.1%高だった。
きょうグロース市場に新規上場したエスネットワークスは初値が付かず、差し引き約11万株の買い気配で終了した。
プライム市場の騰落数は、値上がり1211銘柄(72%)に対し、値下がりが401銘柄(24%)、変わらずが49銘柄(2%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 33219.39 +460.41 32774.21 32,654.43─
33,219.39
TOPIX 2333.81 +16.95 2316.95 2,304.27─2
,336.07
プライム市場指数 1200.80 +8.73 1191.90 1,185.73─1
,201.83
スタンダード市場指数 1154.91 +7.56 1147.84 1,146.81─1
,154.91
グロース市場指数 868.87 +15.85 852.31 849.95─868
.87
グロース250指数 686.60 +13.72 673.20 670.03─686
.60
東証出来高(万株) 149036 東証売買代金(億円 36364.76
)
2023-12-19T063326Z_1_LYNXMPEJBI05Q_RTROPTP_1_GLOBAL-MARKETS.JPG urn:newsml:onlinereport.com:20231219:nRTROPT20231219063326LYNXMPEJBI05Q 日経平均は反発、3万3000円台回復 日銀現状維持で安心感 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20231219T063326+0000 20231219T063326+0000
2023/12/19 15:33
みんかぶニュース 投資家動向
<個人投資家の予想> 12月19日 15時
■ 買い予想数上昇(最新48時間)
(銘柄コード) 銘柄 市場 [ 割安/割高 ]
(3189) ANAP 東証スタンダード [ 割安 ]
(6195) ホープ 東証グロース [ 分析中 ]
(8165) 千趣会 東証スタンダード [ 割高 ]
(6347) プラコー 東証スタンダード [ 割安 ]
(4814) ネクストウェア 東証スタンダード [ 割安 ]
■ 売り予想数上昇(最新48時間)
(銘柄コード) 銘柄 市場 [ 割安/割高 ]
(9268) オプティマスグループ 東証スタンダード [ 割安 ]
(9502) 中部電力 東証プライム [ 妥当圏内 ]
(9501) 東電HD 東証プライム [ 割高 ]
(6460) セガサミー 東証プライム [ 割安 ]
(5616) 雨風太陽 東証グロース [ 分析中 ]
出所:MINKABU PRESS
2023/12/19 15:32
みんかぶニュース 市況・概況
明日の主なマーケットイベント
○経済統計・イベントなど
08:50 日・貿易統計
16:00 独・生産者物価指数
16:00 独・GFK消費者信頼感調査
16:00 英・消費者物価指数
16:00 英・小売物価指数
16:15 日・訪日外国人客数
18:00 ユーロ・経常収支(季調済)
19:00 ユーロ・建設支出
21:00 米・MBA(抵当銀行協会)住宅ローン申請指数
22:30 米・四半期経常収支
○決算発表・新規上場など
決算発表:CAICAD<2315>,サツドラHD<3544>,コーセル<6905>
※東証スタンダード上場:ロココ<5868>
※東証グロース上場:ナイル<5618>
※海外企業決算発表:マイクロン・テクノロジー
出所:MINKABU PRESS
2023/12/19 15:30
注目トピックス 市況・概況
東京為替:ドル・円は底堅い、日銀総裁会見に注目
*15:24JST 東京為替:ドル・円は底堅い、日銀総裁会見に注目
19日午後の東京市場でドル・円は底堅く推移し、143円50銭台にやや値を上げた。この後の植田日銀総裁による記者会見が注目され、積極的に動きづらい。大規模緩和の修正への期待は根強いが、現行の政策を維持する方針なら円売り再開が見込まれる。ここまでの取引レンジは、ドル・円は142円25銭から143円77銭、ユーロ・円は155円39銭から157円00銭、ユーロ・ドルは1.0915ドルから1.0929ドル。
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2023/12/19 15:24
みんかぶニュース 為替・FX
債券:先物、後場終値は前営業日比23銭高の146円19銭
債券市場で、先物3月限の後場終値は前営業日比23銭高の146円19銭だった。
出所:MINKABU PRESS
2023/12/19 15:14
みんかぶニュース 為替・FX
外為サマリー:一時143円70銭台に上昇、日銀政策「現状維持」で円が売られる
19日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=143円50銭前後と、前日の午後5時時点に比べて1円10銭程度のドル高・円安となった。
日銀が18日から19日に開いた金融政策決定会合で、金融政策の現状維持を決定した。市場ではマイナス金利解除に向けた思惑がくすぶる状況にあったが、発表を受けて円売りが加速。ドル円相場は午前中に一時1ドル=142円20銭台まで下落する場面があったものの、発表後は142円台半ばから一時143円77銭前後まで一気にドル高・円安が進んだ。その後は、植田和男総裁による記者会見での発言を見極めたいとのムードが強まった。円売りが一巡した後は143円台半ばでこう着感を強めた。
ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0928ドル前後と、18日の午後5時時点に比べて0.0007ドル弱のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=156円81銭前後と同1円30銭程度のユーロ高・円安で推移している。
出所:MINKABU PRESS
2023/12/19 15:12