みんかぶニュース コラムニュース一覧
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=WNIウェザ、モバイル・航海・航空事業が好調
ウェザーニューズ<4825.T>は民間気象情報の大手。6日に発表した23年5月期第3四半期累計(22年6月~23年2月)の連結経常利益は、前年同期比21.7%増の25億7700万円と堅調だった。
モバイル・インターネット気象は独自コンテンツの拡充を行ったことからアプリ利用者数が増加し、サブスクリプションサービス売り上げ及び広告収入が好調に推移。航海気象では日本及び欧州で契約隻数が増加したほか、航空気象も国際線における出入国制限の緩和などを追い風に伸長した。また、利益面ではソフトウェア開発費の最適化を継続したことなども寄与している。
テクニカル面では5日移動平均線と25日移動平均線とのゴールデンクロスが実現したことに注目。6800円台に位置する75日移動平均線を明確に上抜けば戻りに弾みがつきそうだ。(参)
出所:MINKABU PRESS
2023/04/13 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=メガチップス、ASICが業績牽引役へ
メガチップス<6875.T>は、足もとで株価は上昇基調にあるが、PBR0.8倍台と割安感が強く、いまだ上値余地は十分にある。
3月22日に23年3月期の営業利益予想を72億円から63億円(前の期比10.4%減)に下方修正した。好調だったゲームソフトウェア格納用LSI(カスタムメモリー)の需要が想定に達しない見通しであるほか、新製品開発強化に伴う費用増などが要因という。同時にSiタイム<SITM>株式の一部売却に伴う最終利益の上方修正と自社株買いを発表したことから株価は上昇したが、一方で好調だったゲーム分野のピークアウトが懸念され、これが直近で株価の頭を押さえているようだ。
しかし、仮にゲーム分野がピークアウトしてもASICでのFA分野向け量産本格化が期待できる。ASICは23年3月期の売り上げに収益性の低い売り上げを多く含む一方、24年3月期以降は収益性の高い量産売り上げが主体となる見通しで、利益率改善が期待できる。24年3月期は営業利益が70億円前後になるとの見方が強いが、5月12日の決算発表で増益見通しが確認されれば、株価は更なる上値へと進みそうだ。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2023/04/12 10:00
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<注目銘柄>=Gセキュリ、中堅企業向けセキュリティーで飛躍へ
グローバルセキュリティエキスパート<4417.T>は主に中堅・中小企業を顧客対象にサイバーセキュリティーコンサルやソリューションサービス、更にセキュリティー関連の教育サービスなどをワンストップで提供する。企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するうえでサイバー防衛は重要な課題となっており、特にその社数を考慮した場合、大手企業を除いた中堅・中小企業向けの潜在的市場規模は膨大といってよい。
業績は文字通り絶好調に推移。23年3月期業績は発射台が高くなっていることで伸び率こそ鈍化しているが、売上高が前の期比23%増の54億円、営業利益は同60%増の7億100万円予想と高成長が際立つ。
しかも、マーケットでは一段の上振れ着地の可能性が高いとの見方が強い。続く24年3月期も大幅な増収増益が有力視されており、営業利益は初の10億円台乗せが濃厚。今年2月上旬につけた上場来高値6200円奪回は、本格上昇トレンドに向けた単なる通過点となりそうだ。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2023/04/11 10:00
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<注目銘柄>=日清紡HD、ブレーキ事業の収益回復へ
日清紡ホールディングス<3105.T>に注目したい。22年12月期の連結営業利益は前の期比29.2%減の154億3500万円となった。無線・通信事業やブレーキ事業が不振だった。ただ、23年12月期の同利益は前期比55.5%増の240億円とV字回復で最高益を更新する見込み。電気自動車(EV)用向けにアナログ半導体などの伸びが見込めるほか、前期赤字だったブレーキ事業の収益回復が見込まれている。
株価は調整局面にあるが、足もとでは連結PER8倍台、同PBRは0.6倍前後と割安感は強い。配当利回りも3.6%前後の水準だ。業績回復を評価して、先行き昨年9月高値1128円更新から一段高が見込める。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2023/04/10 10:00
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<注目銘柄>=バローHD、第3四半期決算で業績改善を確認
バローホールディングス<9956.T>は、第3四半期累計(22年4~12月)連結決算で足もとの業績改善基調を確認。にもかかわらず株価はPBR0.6倍台に据え置かれており、見直し余地は大きい。
同社は、中部地方を地盤とする食品スーパー「バロー」を中核に、ホームセンター、ドラッグストア、スポーツクラブなどを展開している。2月10日に発表した第3四半期累計決算は営業利益が164億700万円(前年同期比11.2%減)だった。売上高は5745億5200万円(同3.8%増)だったものの、水道光熱費及び店舗の新設に伴う賃借料などの増加が響いた。
もっとも、10~12月期では営業利益は同13.8%増の68億4000万円と2ケタ増益となっている。中核のバローで既存店売上高が同3.7%増(累計0.2%減)と改善したことが牽引。ドラッグストアが引き続き好調だったほか、流通関連も順調に推移し増益に貢献した。1~2月は巣ごもり消費に起因して前年のハードルが高かった影響でバローやドラッグストアの既存店売上高は減速傾向にあるが、下期ベースでは増益を確保しそうだ。
23年3月期通期では、営業利益227億円(前期比7.0%増)を見込む。上期が計画未達だったことを考慮すると未達の可能性もあることには注意が必要だが、販管費増加の一段落やスポーツクラブの改善などが期待できる24年3月期は2ケタ増益の可能性が高い。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2023/04/05 10:00
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<注目銘柄>=山一電機、ICソケットで世界を駆ける
山一電機<6941.T>に着目したい。同社は検査用やコネクター・実装用として使うICソケットを手掛けるが、海外売上比率が売り上げの8割以上を占めるグローバル企業であり、同分野で世界シェア約40%を有するトップメーカーとして君臨する。圧倒的な「超微細加工技術」を武器とした商品競争力の高さで世界に名を馳せる。
業績は22年3月期にトップラインが4割を超える急拡大を果たし、営業利益は前の期比で2.6倍化した。続く23年3月期も17%増収と売上2ケタ成長を確保する見込みながら、営業利益はメモリー半導体市況の在庫調整圧力を背景に利益率が低下、前の期比微減益の82億5000万円を予想している。しかし、メモリー市況の底入れが見込まれる24年3月期は再び増益路線に復帰する公算大で、時価予想PER6倍台は割安感が際立つ。同社株は業績変化率の高さから半導体関連のグロース系銘柄に分類されるが、高水準の株主還元が大きな特長で、配当利回りは4.4%前後と高い。(銀)
出所:MINKABU PRESS
2023/04/04 10:00
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<注目銘柄>=積水ハウス、最高益基調で割安感顕著
積水ハウス<1928.T>に注目したい。業績の拡大基調が続いており、23年1月期の連結営業利益は前の期比13.6%増の2614億8900万円と最高益を更新。賃貸住宅事業に加え、分譲住宅事業や都市再開発事業、国際事業などが好調だった。24年1月期の同利益も前期比1.3%増の2650億円と増益を維持する見込み。配当も前期比8円増の118円と12期連続での増配が計画されている。
2026年1月期を最終年度とする第6次中期経営計画では、同利益を3180億円まで伸ばすことが示された。機動的な自社株買いなど株主還元にも積極的だ。足もとの株価は配当利回り4%台の水準にあり割安感は強い。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2023/04/03 10:00
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<注目銘柄>=信号、鉄道関連の受注増に「自動運転」の追い風
日本信号<6741.T>は鉄道関連での受注増により来期以降の業績拡大が期待できるうえ、自動運転関連銘柄として評価余地もあり、下値切り上げ型の株高の継続が見込める。
23年3月期の売上高は前期比11.7%増の950億円、営業利益は同29.9%増の70億円を計画する。期末に業績が偏重する同社だが、22年4~12月期の受注高は前年同期比52.2%増の793億1300万円と大きく伸びた。
25年3月期までの中期経営計画では、主力の鉄道関連事業の拡大により、売上高を1300億円、営業利益率を11%に伸ばす目標を掲げる。営業利益は中期計画の期間中に、20年3月期の最高益を更新する公算が大きい。更に、同社は「スマートモビリティ」分野での事業規模の拡大も目指している。路車協調型自動運転システム(I2X)は、同社の交通インフラ関連での技術力を十分に生かせる領域であり、今後のビジネス展開への注目度が一段と高まりそうだ。
PBR(株価純資産倍率)は足もとで0.7倍台と1倍を下回っている。上場企業に低PBRの是正を促そうとする東証の姿勢は、信号に対して投資家による株主還元強化などの思惑を強める方向に作用する可能性が高い。19年12月の高値(1497円)から22年3月の安値(816円)までの下落幅に対する半値戻しの水準(1156円近辺)を上抜ければ、株高余地が一段と広がりそうだ。(碧)
出所:MINKABU PRESS
2023/03/31 10:00
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<注目銘柄>=フリュー、プリントシール事業が好調
フリュー<6238.T>の足もと業績が堅調だ。3月20日に発表した2月度の月次売上高(速報値)は前年同月比5.4%増の30億3000万円となり、3カ月連続で前年実績を上回った。
プリントシール事業が同39.6%増と伸びたことが寄与したほか、コンテンツ・メディア事業も同0.9%増と底堅く推移。キャラクター・マーチャンダイジング事業(アミューズメント専用景品やキャラクターくじなど)は同0.8%減だったが、4月からは同社初となるディズニーキャラクターのアイテムが順次投入される予定となっており、巻き返しに期待したい。
株価は3月7日に直近高値1330円をつけたあと上げ一服となったが、1150円近辺に位置する75日移動平均線が下値をサポート。テクニカル面では5日移動平均線と25日移動平均線とのゴールデンクロスが視野に入っている。(参)
出所:MINKABU PRESS
2023/03/30 10:00
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<注目銘柄>=セラク、稼働率向上で第1四半期大幅増益
セラク<6199.T>は1月後半以降1500円を挟んだもみ合い局面にあったが、上放れの気配を強めている。
同社はITインフラ構築・保守が柱で、自社エンジニアによるソリューションの提供と運用支援を行っている。「教育型IT人材創出モデル」と呼ぶ独自のビジネスモデルが特徴で、IT業界未経験の若手を積極的に採用し、独自のカリキュラムによる教育で高い技術力を持ったエンジニアに育てSI事業、更にDX事業へ振り分けている。自社でIT技術者を創出しているため、安定的に取引先への人材供給を拡大させている。
1月13日に発表した23年8月期第1四半期決算は、営業利益が4億9400万円(前年同期比2.5倍)と大幅増益となった。22年8月期に過去最高のエンジニア純増数を達成するなど採用が順調に進んだことから、採用活動が一服。初期研修を終えたエンジニアの案件アサインが進み、稼働率が98.3%(前期第4四半期97.7%)に向上したこともあって売上総利益率が大幅に改善した。
23年8月期は一定の利益率確保を図りながら成長に向けた採用を行うとしており、通期営業利益は14億2000万円(前期比60.2%増)を予想。ただ、足もとの稼働エンジニア数の順調な増加や、採用が巡航速度に戻ることなどを考慮すると上振れの可能性は十分にある。調査機関によっては同17億円台を見込むところもある。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2023/03/29 10:00
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<注目銘柄>=AMI、AI関連人気に乗り一段高へ
アドバンスト・メディア<3773.T>をマークしたい。独自開発の音声認識技術「アミボイス」は同社のコア・テクノロジーで、会議内容を文章に起こし議事録作成などでも活躍している。コンタクトセンター向けで需要開拓が進み収益の伸びに反映させているが、音声認識技術は医療分野など専門性の高い分野でもニーズを獲得し、今後が楽しみな状況といえる。
米オープンAIの「チャットGPT」が脚光を浴びるなか世界的にAI関連株人気が盛り上がりをみせており、東京市場でも同関連株に物色の矛先が向いている。同社株もそのテーマ買いの流れに乗っている。業績も23年3月期は12%増収の22%営業増益と2ケタ増収増益が見込まれており、利益率の高さもポイントだ。PERに割高感はあるものの中期的な成長シナリオに着目した買いを引き寄せている。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2023/03/28 10:00
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<注目銘柄>=ダイヘン、最高益更新基調を評価
ダイヘン<6622.T>に注目したい。電力向け小型変圧器で高実績を持つほか、半導体ウエハー搬送機器や電気自動車(EV)充電システムなどを手掛けている。第3四半期(22年4~12月)の連結営業利益は前年同期比12.9%増の112億100万円と好調。半導体関連などが伸びた。23年3月期の同利益は前期比16.3%増の165億円と最高益が予想されているが、市場には168億円前後への増額修正期待が出ている。
株価は3月9日に4590円をつけた後、全体相場の下落で調整局面にあるものの、今期予想連結PERは8倍台、連結PBRは0.9倍台で再評価余地は大きい。EV関連人気にも乗り、5000円台を目指す展開が見込める。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2023/03/20 10:00
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<注目銘柄>=新田ゼラチン、インバウンド需要の恩恵も割安感
新田ゼラチン<4977.T>は中長期的な成長期待が高いうえ、インバウンド需要の恩恵を受ける企業であるにもかかわらず、バリュエーション面で割安感があり、800円を下回る足もとの株価水準は投資妙味を感じさせる。
同社は食用ゼラチンやコラーゲンペプチドなどの製造・販売を手掛ける。今期の売上高は前期比22.7%増の390億円、最終利益は同92.7%増の14億円と大幅な増収増益を計画する。原材料高が利益の圧迫要因として横たわるものの、国内ではグミキャンディー向けが好調だったほか、コロナ禍後の経済活動の正常化に伴って、外食産業の業務用スープ・調味料などへの販売が増加している。更に、美容コラーゲンペプチドやカプセル用ゼラチンは、インバウンド需要の回復が追い風となっているようだ。
24年3月期までの中期経営計画の期間中は、将来の成長に向け事業基盤を強化する戦略。バイオメディカル領域にも経営資源の集中を進めており、将来的な利益貢献が期待されている。
半面、PER(株価収益率)は10倍前後と割安感は強い。加えて、PBR(株価純資産倍率)は0.74倍と低水準であり、株主還元に向けた新たな取り組みにも注目が集まっている。株価は22年1月につけた昨年来安値(583円)から、同年11月の昨年来高値(1115円)の上昇幅に対し、3分の2下押しした水準(約760円)で下げ渋っており、押し目買いの好機が続いているといえそうだ。(碧)
出所:MINKABU PRESS
2023/03/17 10:04
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<注目銘柄>=鳥貴族HD、値上げによる採算改善を期待
鳥貴族ホールディングス<3193.T>は13日、「焼鳥屋 鳥貴族」での全品均一価格を5月1日から税込み360円に10円引き上げると発表した。人件費や原材料費などのコスト上昇が主な理由で、値上げによる採算改善が期待される。
なお、10日に発表した23年7月期第2四半期累計(22年8月~23年1月)の連結決算は、営業損益が3億6300万円の黒字(前年同期は18億5600万円の赤字)に浮上した。コロナ禍からの経済再開に伴って事業環境が徐々に回復していることが黒字につながっており、2月度の既存店売上高は19年同月比で1.3%増と息を吹き返している。
株価は冴えない展開が続いていたものの、15日には2120円台に位置する75日移動平均線を捉えた。中期トレンドを明確に上抜けば、12月8日につけた昨年来高値2555円奪回に弾みがつきそうだ。(参)
出所:MINKABU PRESS
2023/03/16 10:00
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<注目銘柄>=PAコンサル、タレントパレット顧客増が計画上回る
プラスアルファ・コンサルティング<4071.T>は高成長期待を背景に上値を目指す展開が予想される。
同社は、ビッグデータを可視化するプラットフォームのクラウドサービスが主な事業。主力は社員情報を分析して、人材育成、最適配置など人事施策に活用する「タレントパレット」だ。
2月13日に発表した第1四半期(22年10~12月)連結決算は、営業利益が7億6100万円となった。今期から連結決算に移行したため単純比較はできないものの、会社側によると前年同期比11.2%増となり、計画を上回って順調に推移しているという。利益率の高いタレントパレット事業で顧客数が前期末比113件増と四半期として初めて100件を超える増加で1103件に拡大。解約率も低位安定で推移したことが寄与した。
少子高齢化や働き方の多様化で労働力不足が深刻化しているなか、大企業を中心に人事施策改革意欲が高まっていることなどがその背景にあるもよう。会社側では23年9月期末に同事業の顧客数1336件を見込むが、第1四半期が計画を上回ったことから、超過達成も期待できる。
また、タレントパレット事業以外の見える化エンジン、カスタマーリングスも導入数の増加傾向が継続中。23年9月期は営業利益34億円(前期比27.6%増)を見込むが、足もとの状況から上振れの可能性は十分。24年9月期は同50億円弱を見込むところもある。(温羅)
出所:MINKABU PRESS
2023/03/15 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=日製鋼、国策関連として見直し人気へ
日本製鋼所<5631.T>の2400~2500円の水準は押し目買いチャンスと見ておきたい。大型鋳鍛鋼で世界屈指のシェアを誇るほか、樹脂製造や加工装置、電子デバイス製造装置など産業機械にも展開する。利益の中軸を担っているのは産機事業で、世界的な電気自動車(EV)シフトの流れを背景にリチウムイオン電池のセパレータ・フィルム製造装置などが収益に貢献している。
原発関連や防衛関連株などのテーマ性も持っている。原発関連では、鍛鋼部材を使った圧力容器で断トツの世界シェアを誇る。検査不正の問題が明るみに出たことはネガティブ材料には違いないが、今後繰り返されることはなく、株価的には既に織り込んだ状態とみてよさそうだ。一方、防衛関連では火砲システムのリーディングカンパニーとして存在感を示す。原発と防衛、この2つの分野は岸田政権が重点を置く国策にも沿うもので、来期以降、同社のビジネスチャンスが膨らむ公算が大きい。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2023/03/14 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=バンナムHD、今期業績に上振れ期待
バンダイナムコホールディングス<7832.T>に注目したい。冒険アクションゲーム「エルデンリング」の販売などが伸び、第3四半期(22年4~12月)の連結営業利益は前年同期比15.2%増の1062億300万円と好調。第4四半期は人気アニメ「鬼滅の刃」の新作映画公開で関連の玩具販売の伸びも期待でき、23年3月期の同利益は会社予想1280億円(前期比2.0%増)に対し1400億円前後へ増額観測が出ている。
同社は3月末に1株を3株とする株式分割を予定しており、分割権利取りや落ち後の流動性向上による上昇も期待できる。業績は今期に続き来期も最高益更新が見込めるだけに、株価の調整局面は絶好の拾い場だ。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2023/03/13 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=バンクオブイ、「メメントモリ」「恋庭」で中長期成長へ
バンク・オブ・イノベーション<4393.T>の足もともみ合い局面は仕込み場となりそうだ。同社はスマートフォン向けゲームアプリの開発・運営を手掛け、昨秋に配信をスタートしたゲーム「メメントモリ」のヒットが話題を集めている。メタバースなど新たな分野でのサービスにも注力しており、個人投資家から大きな期待が寄せられている。
直近決算の22年10~12月期(第1四半期)業績は、メメントモリのヒットにより絶好調。売上高は83億6800万円で前年同期実績(4億7100万円)から急増、営業損益は28億3300万円で前年同期の赤字から大きく黒字に転換して着地した。メメントモリの更なる展開に加え、メタバース化を進めるマッチングアプリ「恋庭」や新作ゲームの開発を進め、中長期的な成長を目指す構えにある。(イ)
出所:MINKABU PRESS
2023/03/10 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=タムラ、足もと業績好調でテーマ性も豊富
タムラ製作所<6768.T>はテーマ性が豊富だ。電気自動車(EV)向けソルダーペーストを手掛けているほか、同社のカーブアウトベンチャーであるノベルクリスタルテクノロジーが新世代パワーデバイス半導体材料の有力候補に目されるベータ酸化ガリウムの研究開発を進めていることに注目したい。
足もと業績は好調で、2月3日に発表した23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結経常利益は前年同期比3.5倍の25億2700万円で着地。エアコンなどの家電や生産の高度化・自動化を目的とした産業機械などの底堅い需要を追い風に、電子部品関連事業が伸長した。
株価は700円台での値固めを経て800円台を回復。日足チャートではテクニカル妙味が浮上しており、昨年来高値908円の早期奪回が期待できそうだ。(参)
出所:MINKABU PRESS
2023/03/09 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=SREHD、10~12月期大幅減益も過度の警戒は不要
SREホールディングス<2980.T>は、10~12月期営業利益が大幅減益となったことで調整していたが、調整一巡から本格反騰の兆しをみせている。
同社はAIクラウド&コンサルティング事業と不動産テック事業が2本柱。10~12月期の連結営業利益が前年同期比53.2%減となったが、オペレーションを意図的に変えたことによる一時的な要因であり、想定通りの減益といえる。
足もとでは、AIクラウド&コンサルティング事業で、前期からの先行投資の効果が表れているほか、一部クラウドソリューション利用料の引き上げにより収益力向上の見込み。また、不動産テック事業もスマートプロパティ事業の伸長が見込まれる。1~3月期以降は上期までに見られたような通常通りの成長トレンドが期待できる。
会社側では、23年3月期通期の営業利益は16億5000万円(前期比18.5%増)を予想するが、17億円台へ上振れるとの見方が多い。来期は同26億円以上を見込む調査機関もある。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2023/03/08 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=Fスターズ、AI関連株人気に乗り上値指向鮮明
フィックスターズ<3687.T>が戻り足を強めており、この動きについてみたい。顧客企業のソフトウェアを高速化する技術で強みを発揮するシステム開発企業。足もとの業績は絶好調に推移しているが、将来的にも人工知能(AI)の急速な進化に合わせ大量データ計算の高速処理ニーズは一段と高まることが予想され、同社の活躍余地は大きい。
また、同社は次世代コンピューティングの切り札とされる量子コンピューター分野で先駆しており、完全子会社として「Fixstars Amplify(フィックスターズ アンプリファイ)」を設立し、国内大手IT企業とも連携して、量子アニーリング分野での展開力を強めている。
23年9月期業績は売上高が前期比16%増の73億円、営業利益は同23%増の20億円を見込み、いずれも過去最高更新となるが利益率の高さが光る。また、来期以降の収益成長期待も大きい。AI関連株人気に乗り株価は一段の上値指向が期待され、中期的には19年7月につけた上場来高値2124円(分割修正後株価)を目指す方向となろう。(銀)
出所:MINKABU PRESS
2023/03/07 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=シークス、今期は6期ぶり最高益更新へ
シークス<7613.T>に注目したい。同社は電子機器の受託製造サービス(EMS)最大手。22年12月期の連結営業利益は前の期比80%増の89億2900万円と大幅増益を記録した。円安効果に加え、電気自動車(EV)など自動車の電動化や自動運転などの次世代技術「CASE」に絡む需要が拡大している。23年12月期の同利益は前期比26.5%増の113億円と6期ぶりの最高益更新が予想されている。
今期配当は年32円と株式分割を考慮した実質で17期連続増配の予定。EVなど次世代自動車に絡むCASE関連需要は今後一段と高まることが予想されている。株価は先行き2000円台を目指す強調相場が見込める。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2023/03/06 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=WSCOPE、EV基幹部品関連として要マーク
ダブル・スコープ<6619.T>に注目したい。同社はリチウムイオン二次電池用セパレーターの専業メーカーで独自の高分子フィルム技術(メンブレンフィルムのウェット製法)に強みを持ち、高水準の世界シェアを獲得している。欧州連合(EU)欧州議会が2月14日、ガソリン車などの内燃機関車の新車販売を2035年までに事実上禁止する法案を採択した。今後EU各国の正式承認を経て法制化される見通し。電気自動車(EV)へのシフトが更に加速する状況にあり、EV基幹部品であるリチウムイオン電池関連の一角の同社には関心が集まりやすい局面となりつつある。
23年12月期は今後の生産拡大に向けた先行投資コスト増や、想定為替レートを1ドル=125円と実勢よりも円高で設定し減益見通しとなっているが、EV需要の伸びなどで市場には大幅上振れ観測も出ている。株価は減益予想を受けて調整を余儀なくされたが高技術力を背景に中期成長期待は高く、1200円台の株価は再評価余地が大きい。(れい)
出所:MINKABU PRESS
2023/03/03 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=Appier、既存・新規顧客の売り上げ増見込む
Appier Group<4180.T>は、人工知能(AI)を使ってビジネスの意思決定をサポートするSaaS企業。予測型広告プラットフォーム「CrossX」や自動広告運用を行う「AIXPERT」などを展開している。
23年12月期は引き続き、アップセル(顧客の単価を向上させる取り組み)やクロスセル(顧客が購入しようとしている商品と別の商品を提案し、購入を検討してもらうこと)による既存顧客からの売上収益増、地域及び顧客業種の拡大による新規顧客からの売上収益の伸長に注力。今期の連結営業利益は5億3500万円(前期は5000万円)を見込んでいる。
株価は2月14日に昨年来高値2175円をつけたあと軟化したが、1600円近辺に位置する75日移動平均線が下値をサポート。調整一巡感からの仕切り直しが期待できそうだ。(参)
出所:MINKABU PRESS
2023/03/02 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ピジョン、事業環境好転で業績回復へ
ピジョン<7956.T>は、事業環境の好転から業績は再び増益基調へ向かうことが予想される。株価も本格反騰が期待でき、時価水準は下値買いのチャンスだろう。
2月14日に発表した22年12月期連結決算は、営業利益が121億9500万円(前の期比8.6%減)で着地した。中国事業で上海ロックダウンの影響が通年まで残ったことに加えて、人件費や物流費の増加が利益を圧迫した。
同社は25年12月期に営業利益160億円を目指す第8次中期経営計画を発表しており、初年度である23年12月期は、「ものづくり」を強化し、ベビー及びベビー以外の新領域の商品開発・投入による業績回復が進むと予想。上海ロックダウンの影響がなくなることや、コロナ禍で各国で工場や事業所が操業停止した影響がなくなることも考慮すると、会社側の営業利益124億円(前期比1.7%増)予想は保守的な数値とみても良いだろう。
調査機関のなかには、23年12月期営業利益130億円強、24年12月期同150億円強を見込むところもある。今後、業績回復基調が強まるにつれ、株価も居所を大きく変えることになろう。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2023/03/01 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=シチズン、超ド級の株主還元姿勢を評価
シチズン時計<7762.T>は800円台前半のもみ合いは買い向かって妙味がある。腕時計大手で海外でもそのブランド力は健在だ。コロナ禍からの回復により、日本国内だけでなく欧米でも主力の時計事業が好調に推移している。23年3月期第3四半期(22年4~12月)は営業利益が前年同期比7%増の210億3200万円と堅調な伸びを示した。
更に、株主還元に極めて積極的な姿勢をみせていることもポイントとなる。2月13日に発行済み株式数の25%超に当たる規格外ともいえる大規模な自社株買いを発表、マーケットで脚光を浴びた。その後はストップ高を交え一気に株価水準を切り上げたが、時価予想PERは12倍程度、PBRもようやく1倍近辺まで修正されたに過ぎない。上値余地は十分で2014年12月以来約8年3カ月ぶりとなる4ケタ大台回復も視野に入りそうだ。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2023/02/28 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=大同特鋼、最高益基調で割安顕著
大同特殊鋼<5471.T>に注目したい。大手特殊鋼メーカーである同社の第3四半期(22年4~12月)の連結純利益は前年同期比26.9%増の281億8600万円だった。特殊鋼の値上げなどが収益に寄与した。また、エネルギー関係で発電用タービン向けや掘削関係向け、それに航空機のエンジンシャフト向けなどに自由鍛造品が伸びた。23年3月期の同利益は前期比26.4%増の340億円と2期連続での最高益更新が見込まれている。
24年3月期の同利益も350億円前後への増益が見込まれている。株価は今期予想連結PERで6倍台、配当利回りも3.8%前後で、PBRも0.6倍台の水準にあり割安感は顕著だ。先行き6000円を目指す展開が見込める。(地和)
出所:MINKABU PRESS
2023/02/27 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=大正薬HD、花粉シーズン本格化で活躍期待
大正製薬ホールディングス<4581.T>に注目したい。2月も下旬に差し掛かり、花粉症シーズンが本格化してきた。今春の花粉飛散量は過去10年で最も多くなると予想されており、総合感冒薬「パブロン」やアレルギー専用鼻炎薬「クラリチン」などを手掛ける同社の活躍に期待がかかる。
足もと業績は好調だ。9日に発表した22年4~12月期決算は、「リポビタン」「パブロン」など主力ブランドの販売や海外事業が大きく伸び、営業3.2倍増益を達成。決算発表とあわせて、通期見通しの上方修正も行った。直近の株価動向は、200日移動平均線を足場にしっかりの展開を続けている。有配企業でありながらPBR0.5倍台と株価指標面から割安感は強い。(イ)
出所:MINKABU PRESS
2023/02/24 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=ホシザキ、外食業界の新陳代謝で商機拡大
ホシザキ<6465.T>は、業績再評価とともにもみ合い上放れが期待できそうだ。
同社は業務用厨房機器の大手。2月10日に発表した22年12月期決算で、連結営業利益は279億1500万円(前の期比12.0%増)だった。20年以降、新型コロナウイルスの感染拡大による外食産業の落ち込みやサプライチェーンの混乱による影響でさまざまな困難に直面してきたが、2期連続で増益となった。
外食産業はコロナ禍を経て閉店する店舗がある一方、他社の退店跡を活用して出店する企業も増えており、新陳代謝が加速。また、人手不足に対応するため設備投資が増加するとみられている。同社にとっては商機の拡大につながり、成長に寄与しよう。
23年12月期は営業利益340億円(前期比21.8%増)を見込む。ただ同社は例年、業績予想を保守的に見る傾向があるほか、足もとで売価引き上げが浸透していることや、順調に物流回復が続いている国内動向、そして事業構造改革を含めた費用面のテコ入れが進んでいることなどを考慮すると上振れの公算は大きい。調査機関のなかには、同380億円前後、24年12月期は同440億円前後を予想するところもある。(仁)
出所:MINKABU PRESS
2023/02/22 10:00
みんかぶニュース コラム
<注目銘柄>=NSD、銀行と官庁需要取り込み最高益更新続く
NSD<9759.T>はここ調整色を強め25日移動平均線を下回ってきたが、足もとの業績は好調であり逆張りの好機とみたい。同社は独立系のシステムインテグレーターで金融向けなどに高い実績を有する。M&A戦略なども奏功して業容拡大を続けており、前期まで10期連続で増収営業増益を達成、売上高・営業利益いずれも過去最高を更新中だ。銀行向けソフト開発需要を取り込むほか、官公庁のデジタルトランスフォーメーション(DX)案件も寄与し、23年3月期もピーク更新基調に変化はない。
26年3月期を最終年度とした中期経営計画も推進中で、トップラインは1000億円(前期実績711億8800万円)、営業利益は150億円(同114億1400万円)を目指す方針。株価は昨年11月につけた2663円の昨年来高値奪回が目標となる。(桂)
出所:MINKABU PRESS
2023/02/21 10:00