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19日の株式相場見通し=反落へ、米ハイテク株安で75日移動平均線近辺の攻防に

配信日時:2024/04/19 08:01 配信元:MINKABU
 19日の東京株式市場で、日経平均株価は反落の見通し。前日の米株式市場でNYダウは小反発した一方、米ナスダック総合株価指数は5日続落と下げが止まらず、およそ2カ月ぶりの安値圏で引けた。日本時間の18日の取引時間中に発表された台湾積体電路製造(TSMC)<TSM>の決算は市場予想を上回る内容だった。米半導体大手エヌビディア<NVDA>は上昇したものの個別物色にとどまり、米フィラデルフィア半導体株指数は1%を超す下げとなった。米国の週間新規失業保険申請件数が市場予想を下回ったほか、米4月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数は前月から上昇。更に、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が講演で、利下げの緊急性はないとの認識を示したこともあって、米景気の底堅さが意識されるなかで、FRBによる利下げ開始時期が後ずれするとの見方が強まっている。米長期金利は再び4.6%台に上昇し、米国のハイテク株の売りを促す要因となっており、東京市場でも半導体関連株の重荷となると想定される。半面、外国為替市場ではドル買いの流れが強まり、ドル円相場は1ドル=154円台60銭近辺と円安基調となっている点は、輸出関連株の下値を支えるだろう。国内では3月期の決算発表シーズンの本格化を前に手掛かり材料が乏しい一日となる。外部要因をもとに朝方に先物主導で売られ、75日移動平均線(3万7884円)を下回った後は、損失覚悟の売りが膨らむことが警戒されるが、日経平均は今月に入り前日まで2300円近い下げとなっており、押し目待ちの投資家による資金流入期待は根強い。売り方が勢いづいて下げに拍車が掛かり、ボリンジャーバンドのマイナス3シグマ(3万7262円)に迫るような動きを見せた場合は、自律反発狙いの買いを誘う展開も予想される。  18日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比22ドル07セント高の3万7775.38ドルと小反発。ナスダック総合株価指数は同81.874ポイント安の1万5601.499だった。  日程面では、きょうは国内では3月の全国消費者物価指数が公表される。海外ではドイツの3月生産者物価指数の発表が控えている。 出所:MINKABU PRESS

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