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クイック Research Memo(2):「関わった人全てをハッピーに」を掲げる人材・情報サービス企業

配信日時:2026/01/07 12:02 配信元:FISCO
*12:02JST クイック Research Memo(2):「関わった人全てをハッピーに」を掲げる人材・情報サービス企業 ■会社概要

1. 会社概要
クイック<4318>は「関わった人全てをハッピーに」を経営理念に掲げる企業である。「人材」「情報」ビジネスを通じて顧客の要望に応え社会に貢献することを事業理念とし、中核事業の人材サービス事業(人材紹介・人材派遣等)に加え、リクルーティング事業(求人広告の企画・取り扱い、HRコンサルティング、教育研修等)、地域情報サービス事業(地域情報誌出版等)、HRプラットフォーム事業(人事・労務の情報サイト「日本の人事部」の運営等)、海外事業と、5つの事業セグメントを同社及びグループ企業で展開している。子会社も含めたグループ従業員数は、2025年10月1日現在で2,021名である。

2. 沿革
同社は1980年9月、(株)リクルート(現 リクルートホールディングス<6098>)の関西における代理店第一号として大阪市淀川区に、取締役会長兼グループCEOの和納勉(わのうつとむ)氏を含む4人のメンバーにより、(株)クイックプランニングとして設立された。創業日の9月19日(設立登記日は9月30日)は、社名クイックの由来であり、和納氏の恩師であり同社創業時の支援者であった当時リクルート専務取締役であった池田友之(いけだともゆき)氏の誕生日である。9月19日は、同社にとって特別な記念日と位置付けられている。

創業当初、同社はリクルートの求人情報誌「B-ing(ビーイング)」等の広告代理業を主軸に事業を展開、好調なスタートを切った。この初期の成長過程で、単なる売上追求ではなく「関わった人全てをハッピーに」という同社の経営理念が確立されている。しかし、1990年代に入りバブルが崩壊した際、売上高の約95%を占めるリクルート社の商材に依存していた同社は深刻な影響を受け、事業の多角化へ大きく舵を切った。1997年から有料職業紹介事業の許可を取得し人材紹介事業をスタートし、同じ年に教育・研修事業も開始している。加えて、1999年には米国ニューヨークにて現地日系企業を対象とした人材紹介・人材派遣サービスを開始、さらに2000年にはHRプラットフォーム事業の原点となる子会社を設立し、2003年にはM&Aにより情報出版事業(現 地域情報サービス事業)にも進出した。なお、2001年には日本証券業協会に株式の店頭登録を果たしている。

2008年のリーマンショックの際、同社は「不況に強い体質を作るには、専門職分野への経営資源の投資が必要」と判断、専門職領域への「選択と集中」を戦略として打ち出した。最初に立ち上げたのはMR(医薬情報担当者)領域であり、これを皮切りに2009年には現在同社の主力となっている看護師紹介事業を本格的に立ち上げた。その後も建設、自動車、IT等といった新たな専門職・特定領域を加え事業成長をけん引しつつ、複数のM&A案件なども通じて、各セグメントの事業を着実に拡大してきている。また、2015年にメキシコ、2017年に英国、2020年にタイ、2023年にオランダ、2025年にドイツに海外拠点を展開、グローバルネットワークの拡大も進めている。

なお、同社は2014年に東京証券取引所市場第一部銘柄に指定され、東京証券取引所の市場区分の見直しに伴い2022年にプライム市場へと移行、現在に至っている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 西村 健)

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