注目トピックス 日本株
橋本総業HD Research Memo(5):快適な暮らしを実現するため3つのベストを追求(2)
配信日時:2025/12/29 11:05
配信元:FISCO
*11:05JST 橋本総業HD Research Memo(5):快適な暮らしを実現するため3つのベストを追求(2)
■橋本総業ホールディングス<7570>の中期計画
(2) みらい会活動
同社はバリューチェーンづくりを「みらい会活動」と呼び、業界最大かつ最良のネットワークの構築を進めている。そこでは「売り手」と「買い手」という関係ではなく、人と人がつながることで互いにビジネスが向上する「ベストパートナー」の関係づくりを目指す。また、業界のハブとしての有効性、エキスパート制度や次世代人材育成などによる経営の再現性、そして進化に取り組む経営の革新性にチャレンジすることで、業界全体の発展に貢献する方針である。
「みらい会活動」の核となる「みらい会」は、販売店、仕入先メーカー、工事店、そして同社が「四位一体」となって構成されており(ほかに金融会員)、これまで順調に拡大、会員数3万人弱、正会員450社、拠点数1,050という規模である(2026年3月期中間期)。毎年4回以上開催される研修会では、参加者は互いに情報を持ち寄り、商材や経営などのノウハウの取得に取り組んでいる。開催される様々なイベントでは、メーカーから販売先への情報伝達だけでなく、会員同士の情報交換や販売先からメーカーへのフィードバックも多く、参加者にとって非常に有益な交流の場となっている。同社もまた、研修やイベントを通じて会員の要望に応じている。そのため、こうした機能を持たない競合先に対して、営業や末端売上高の質などの面で明らかに優位性があると言える。引き続き商材・サービスの拡大や物流の強化、西日本での新規取引先獲得を進め、2028年3月期までに「みらい会」会員数50,000人、正会員1,000社、拠点数2,000を目指す。
「みらい会」では、会員相互の販促の場となる大型イベント「みらい市」を開催している。「みらい市」はリアルとWebで開催する業界最大級のハイブリッド展示会で、メーカーの展示だけでなく、「みらい会」会員相互の販促の場にもなっている。2028年3月期に50,000人の動員を目指していたが、好評のため2026年3月期に前倒しで達成した。また、「毎月がみらい市」をコンセプトにWebみらい市のバージョンアップも進めている。「みらいサービス」では、「みらい会」会員に対して、販促、健康、研修、IT、分科会、イベント、物流、メディアの8つのサービスを提供している。なかでも様々なツールを使った情報発信や、経営幹部セミナー「橋本学校」などを通じて毎月開催する業界のプロ人材を育成する研修、「OPS」の運営による24時間365日の発注やリアルタイムデータ連携などは人気があり、成果も上げている。こうした活動を行っている企業は同業にほとんどないため、これも大きな差別化ポイントとなっている。
(3) 進化活動
「進化活動」は、「しくみ作り」「ひと作り」「しかけ作り」を通じて、同社だけでなく取引先の生産性も向上する取り組みである。「しくみ作り」では、商流の一貫化(サプライチェーン)、物流の共同化(ワンストップ化)、情報流の共有化(ダイレクト化)に取り組んでいる。「ひと作り」では、業界のプロ人材の育成に取り組んでおり、仕事の基本、商品知識、業界資格の習得のほか、「橋本学校」など対面とオンラインを併用した研修、実地研修ができる東雲研修センターでの施工研修を開催している。次世代経営者の育成を通じて、取引先各社と同社の人間関係の深化や、社会問題化しつつある後継者難の解消につなげる方針だ。「しかけ作り」では、AIやDXの活用、5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)、見える化、チーム活動などを推進している。こうした進化活動を通じて、2028年3月期に1人当たり生産性を12%強改善する方針である。
リスク把握や事業機会創出につながるH-SDGCG活動を展開
3. H-SDGCG活動
同社は独自の「H-SDGCG活動」のなかで、社会的な課題解決につながるSDGs(持続可能な開発目標)に取り組むとともに、経営上のリスクの把握や新たな事業機会の創出も積極的に進めている。「Health」では、テニスなどスポーツや医療機関によるサポートを通じCSR活動・育成活動に取り組み、2025年3月には、健康経営優良法人ホワイト500に認定された。「Society」では、地方自治体と協業した地域貢献や産学連携、業界貢献を推進し、一定の評価を得ることでプライム市場を目指す。「Digital」では、社内や取引先間、業界全体の効率化、生産性向上など自社開発システムなどを通じたDXに取り組み、「DX認定」を取得するなどスマートカンパニーを目指す。「Green」では、環境・設備機材の販売はもとより、社内のゼロエネルギー化や再生可能エネルギーの活用など新しいビジネスモデルのグリーンカンパニーを目指す。「Comfort」では、「快適な生活環境の創造」をテーマにスマート・スピーディ・親切を軸とし、社会全体の生活品質と利便性の向上に貢献する製品・サービスの展開を目指す。「Global」では、タイの設計・積算センターを基軸にグローバル展開と設計力の強化を目指す。このほか、映像メディアチーム「チームみらい」では、情報伝達や教育、取扱商品の紹介など社内外へ向けて様々な映像表現活動を行っている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田 仁光)
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(2) みらい会活動
同社はバリューチェーンづくりを「みらい会活動」と呼び、業界最大かつ最良のネットワークの構築を進めている。そこでは「売り手」と「買い手」という関係ではなく、人と人がつながることで互いにビジネスが向上する「ベストパートナー」の関係づくりを目指す。また、業界のハブとしての有効性、エキスパート制度や次世代人材育成などによる経営の再現性、そして進化に取り組む経営の革新性にチャレンジすることで、業界全体の発展に貢献する方針である。
「みらい会活動」の核となる「みらい会」は、販売店、仕入先メーカー、工事店、そして同社が「四位一体」となって構成されており(ほかに金融会員)、これまで順調に拡大、会員数3万人弱、正会員450社、拠点数1,050という規模である(2026年3月期中間期)。毎年4回以上開催される研修会では、参加者は互いに情報を持ち寄り、商材や経営などのノウハウの取得に取り組んでいる。開催される様々なイベントでは、メーカーから販売先への情報伝達だけでなく、会員同士の情報交換や販売先からメーカーへのフィードバックも多く、参加者にとって非常に有益な交流の場となっている。同社もまた、研修やイベントを通じて会員の要望に応じている。そのため、こうした機能を持たない競合先に対して、営業や末端売上高の質などの面で明らかに優位性があると言える。引き続き商材・サービスの拡大や物流の強化、西日本での新規取引先獲得を進め、2028年3月期までに「みらい会」会員数50,000人、正会員1,000社、拠点数2,000を目指す。
「みらい会」では、会員相互の販促の場となる大型イベント「みらい市」を開催している。「みらい市」はリアルとWebで開催する業界最大級のハイブリッド展示会で、メーカーの展示だけでなく、「みらい会」会員相互の販促の場にもなっている。2028年3月期に50,000人の動員を目指していたが、好評のため2026年3月期に前倒しで達成した。また、「毎月がみらい市」をコンセプトにWebみらい市のバージョンアップも進めている。「みらいサービス」では、「みらい会」会員に対して、販促、健康、研修、IT、分科会、イベント、物流、メディアの8つのサービスを提供している。なかでも様々なツールを使った情報発信や、経営幹部セミナー「橋本学校」などを通じて毎月開催する業界のプロ人材を育成する研修、「OPS」の運営による24時間365日の発注やリアルタイムデータ連携などは人気があり、成果も上げている。こうした活動を行っている企業は同業にほとんどないため、これも大きな差別化ポイントとなっている。
(3) 進化活動
「進化活動」は、「しくみ作り」「ひと作り」「しかけ作り」を通じて、同社だけでなく取引先の生産性も向上する取り組みである。「しくみ作り」では、商流の一貫化(サプライチェーン)、物流の共同化(ワンストップ化)、情報流の共有化(ダイレクト化)に取り組んでいる。「ひと作り」では、業界のプロ人材の育成に取り組んでおり、仕事の基本、商品知識、業界資格の習得のほか、「橋本学校」など対面とオンラインを併用した研修、実地研修ができる東雲研修センターでの施工研修を開催している。次世代経営者の育成を通じて、取引先各社と同社の人間関係の深化や、社会問題化しつつある後継者難の解消につなげる方針だ。「しかけ作り」では、AIやDXの活用、5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)、見える化、チーム活動などを推進している。こうした進化活動を通じて、2028年3月期に1人当たり生産性を12%強改善する方針である。
リスク把握や事業機会創出につながるH-SDGCG活動を展開
3. H-SDGCG活動
同社は独自の「H-SDGCG活動」のなかで、社会的な課題解決につながるSDGs(持続可能な開発目標)に取り組むとともに、経営上のリスクの把握や新たな事業機会の創出も積極的に進めている。「Health」では、テニスなどスポーツや医療機関によるサポートを通じCSR活動・育成活動に取り組み、2025年3月には、健康経営優良法人ホワイト500に認定された。「Society」では、地方自治体と協業した地域貢献や産学連携、業界貢献を推進し、一定の評価を得ることでプライム市場を目指す。「Digital」では、社内や取引先間、業界全体の効率化、生産性向上など自社開発システムなどを通じたDXに取り組み、「DX認定」を取得するなどスマートカンパニーを目指す。「Green」では、環境・設備機材の販売はもとより、社内のゼロエネルギー化や再生可能エネルギーの活用など新しいビジネスモデルのグリーンカンパニーを目指す。「Comfort」では、「快適な生活環境の創造」をテーマにスマート・スピーディ・親切を軸とし、社会全体の生活品質と利便性の向上に貢献する製品・サービスの展開を目指す。「Global」では、タイの設計・積算センターを基軸にグローバル展開と設計力の強化を目指す。このほか、映像メディアチーム「チームみらい」では、情報伝達や教育、取扱商品の紹介など社内外へ向けて様々な映像表現活動を行っている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田 仁光)
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