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G-BBDI Research Memo(2):統合型SFA/CRMクラウドサービスを主にM&A戦略も推進し事業領域拡大
配信日時:2025/12/25 12:02
配信元:FISCO
*12:02JST G-BBDI Research Memo(2):統合型SFA/CRMクラウドサービスを主にM&A戦略も推進し事業領域拡大
■BBDイニシアティブ<5259>の会社概要
1. 会社沿革
同社の前身となるナレッジスイート(株)は、2006年に現代表取締役社長の稲葉雄一(いなばゆういち)氏によって設立された。稲葉氏は、当時米国でクラウドコンピューティングという情報インフラの新たな形態が立ち上がり、そのなかでSalesforce.com(セールスフォース・ドットコム)がSFA/CRM(営業支援/顧客管理)事業を展開し始めたのを見て、日本でもいずれクラウドコンピューティングの時代が到来すると確信し、SaaS事業での起業を決断した。SaaSで事業を拡大していくには、まず顧客情報管理の徹底が重要と考え、2008年にプライバシーマーク※1やISO/IEC 27001※2を取得し、これらをベースに現在の主力サービスであるクラウド型統合ビジネスアプリケーション「Knowledge Suite」を2010年に開発した。
※1 個人情報の適切な取り扱いを行っていると認められた事業所に対して、(財)日本情報経済社会推進協会が使用を許諾する登録商標。
※2 情報セキュリティマネジメントシステムに関する国際的な標準規格。
「Knowledge Suite」は、リリースした2010年にASP・SaaS・ICTアウトソーシングアワード「ベストイノベーション賞」、東京都ベンチャー技術大賞「優秀賞」、「グッドデザイン賞」などを相次いで受賞し、その機能性、革新性が業界でも高く評価され、2011年にはKDDIの法人向けサービスの1つとしてOEM提供も決定した。当時のSFA/CRM等の業務用ソフトはカスタマイズが可能なオンプレミス型が主流で初期コストも高く、中小企業での導入は困難であったが、「Knowledge Suite」は初期導入費用を無料とし、月額利用料も低価格に設定して顧客データの蓄積量(ストレージ量)に応じて課金する料金体制にしたことで中小企業での利用が広がり、2014年9月期に初めて黒字化を達成した。
ナレッジスイートは、2017年12月に東京証券取引所(以下、東証)マザーズ市場に株式上場を果し、株式上場で調達した資金を活用してM&A戦略を推進しながら事業規模を拡大していった。2018年6月に開発力の強化を目的にシステム開発会社の(株)フジソフトサービス※1を子会社化したのを皮切りに、同年10月にIT技術者派遣サービスを主に展開するビクタス(株)※1、2021年6月にビジネスチャットアプリを開発提供する(株)DXクラウド※2、同年7月にBtoB営業リスト作成サービス「Papattoクラウド」等のSaaSを開発提供するネットビジネスサポートを相次いで子会社化し、2022年10月にはタレント広告体験サービス「ビジネスブースト」を展開する子会社、ブーストマーケティングを設立した。
※1 システム開発の子会社2社については、2019年8月にビクタスを存続会社としてフジソフトサービスを合併、商号をアーキテクトコアに変更した。
※2 2023年6月にナレッジスイートと合併し、商号をブルーテックに変更した。
2023年4月には持株会社体制に移行し、新設した同社を持株会社としてその傘下にブルーテック、ネットビジネスサポート、ブーストマーケティング、アーキテクトコアの4社を置く事業体制とし、旧ナレッジスイートと入れ替わる形で同社が東証グロース市場に株式上場した。また、同年10月には手紙を活用した独自アポイントメントノウハウと仕組みでBDR(Business Development Representative)伴走型支援サービスを展開するBizion(株)を子会社化したのに続き、同年12月にはトップ営業パーソンを日本全国にネットワークし、独自の営業パーソンを教育する体制と仕組み・ノウハウで商談獲得を支援するRocketStarterを子会社化した。2024年10月にRocketStarterを存続会社として両社を合併したほか、ブルーテックのインサイドセールス事業を統合した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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1. 会社沿革
同社の前身となるナレッジスイート(株)は、2006年に現代表取締役社長の稲葉雄一(いなばゆういち)氏によって設立された。稲葉氏は、当時米国でクラウドコンピューティングという情報インフラの新たな形態が立ち上がり、そのなかでSalesforce.com(セールスフォース・ドットコム)がSFA/CRM(営業支援/顧客管理)事業を展開し始めたのを見て、日本でもいずれクラウドコンピューティングの時代が到来すると確信し、SaaS事業での起業を決断した。SaaSで事業を拡大していくには、まず顧客情報管理の徹底が重要と考え、2008年にプライバシーマーク※1やISO/IEC 27001※2を取得し、これらをベースに現在の主力サービスであるクラウド型統合ビジネスアプリケーション「Knowledge Suite」を2010年に開発した。
※1 個人情報の適切な取り扱いを行っていると認められた事業所に対して、(財)日本情報経済社会推進協会が使用を許諾する登録商標。
※2 情報セキュリティマネジメントシステムに関する国際的な標準規格。
「Knowledge Suite」は、リリースした2010年にASP・SaaS・ICTアウトソーシングアワード「ベストイノベーション賞」、東京都ベンチャー技術大賞「優秀賞」、「グッドデザイン賞」などを相次いで受賞し、その機能性、革新性が業界でも高く評価され、2011年にはKDDIの法人向けサービスの1つとしてOEM提供も決定した。当時のSFA/CRM等の業務用ソフトはカスタマイズが可能なオンプレミス型が主流で初期コストも高く、中小企業での導入は困難であったが、「Knowledge Suite」は初期導入費用を無料とし、月額利用料も低価格に設定して顧客データの蓄積量(ストレージ量)に応じて課金する料金体制にしたことで中小企業での利用が広がり、2014年9月期に初めて黒字化を達成した。
ナレッジスイートは、2017年12月に東京証券取引所(以下、東証)マザーズ市場に株式上場を果し、株式上場で調達した資金を活用してM&A戦略を推進しながら事業規模を拡大していった。2018年6月に開発力の強化を目的にシステム開発会社の(株)フジソフトサービス※1を子会社化したのを皮切りに、同年10月にIT技術者派遣サービスを主に展開するビクタス(株)※1、2021年6月にビジネスチャットアプリを開発提供する(株)DXクラウド※2、同年7月にBtoB営業リスト作成サービス「Papattoクラウド」等のSaaSを開発提供するネットビジネスサポートを相次いで子会社化し、2022年10月にはタレント広告体験サービス「ビジネスブースト」を展開する子会社、ブーストマーケティングを設立した。
※1 システム開発の子会社2社については、2019年8月にビクタスを存続会社としてフジソフトサービスを合併、商号をアーキテクトコアに変更した。
※2 2023年6月にナレッジスイートと合併し、商号をブルーテックに変更した。
2023年4月には持株会社体制に移行し、新設した同社を持株会社としてその傘下にブルーテック、ネットビジネスサポート、ブーストマーケティング、アーキテクトコアの4社を置く事業体制とし、旧ナレッジスイートと入れ替わる形で同社が東証グロース市場に株式上場した。また、同年10月には手紙を活用した独自アポイントメントノウハウと仕組みでBDR(Business Development Representative)伴走型支援サービスを展開するBizion(株)を子会社化したのに続き、同年12月にはトップ営業パーソンを日本全国にネットワークし、独自の営業パーソンを教育する体制と仕組み・ノウハウで商談獲得を支援するRocketStarterを子会社化した。2024年10月にRocketStarterを存続会社として両社を合併したほか、ブルーテックのインサイドセールス事業を統合した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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