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STG Research Memo(1):マグネシウム合金部品を中心に高付加価値ビジネスを推進
配信日時:2025/12/25 11:01
配信元:FISCO
*11:01JST STG Research Memo(1):マグネシウム合金部品を中心に高付加価値ビジネスを推進
■要約
STG<5858>は、実用金属で最も軽いマグネシウムを中心とした様々な工業製品の部品を製造加工することを得意としている会社であり、金型の設計・製造、金属部品の鋳造、機械加工、ショットブラスト※、仕上げ、化成処理、塗装、組立までを行う事業を展開している。アルミニウムダイカストについては、品質を維持しつつ、軽量化とコストダウンを図ることを目的としたグローバル企業に製品を供給している。マグネシウム合金部品を中心とした電動車・自動運転関連軽量化ソリューションを戦略ドメインと定め、電動車等の普及に伴う市場拡大を成長機会と捉えている。
※ 投射材と呼ばれる粒体(金属の小球や砂など)を加工物(ワーク)に高速で吹き付け、表面を研磨したり汚れなどを除去したりする処理技術のこと。
1. 2026年3月期中間期の業績概要
2026年3月期中間期の連結業績は、売上高が3,044百万円(前年同期比6.1%増)、営業利益が79百万円(同56.2%減)、経常利益が101百万円(同50.2%減)、親会社株主に帰属する中間純利益が70百万円(同54.6%減)となった。主力製品である軽量化金属部品に対する顧客からの根強い需要が継続したことで売上高が堅調に推移し増収を達成したものの、一過性のM&A関連費用が先行して発生したことにより、各利益項目で大幅な減益を計上した。一過性のM&A関連費用を除いた計算上の営業利益は202百万円となり、前年同期比11.2%増の営業利益水準であったと推測される。
2. 2026年3月期の業績見通し
2026年3月期の業績見通しは、M&Aによる売上増加を見込む一方で、先行投資費用や一時的な市場環境の課題が織り込まれるため、利益は一時的に抑制される見込みである。売上高は、前期比5.8%増の6,800百万円となる見通しで、主に2025年9月に子会社化したE-Cast Industries Sdn.Bhd.(以下、E-Cast)が増収に寄与する。営業利益は同34.0%減の320百万円、経常利益は同33.7%減の340百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同35.8%減の250百万円を予想している。減益要因として、E-Cast買収に伴う一過性のM&A関連費用が発生したこと、自動車部品関連でトランプ関税の影響が出ることが予想されることなど、複数の要因が挙げられる。
3. 中期経営計画
同社は、2024年12月に中期経営計画「Challenge 100」を公表した。2025年3月期から2028年3月期の3年間を対象とし、「同業他社にはない独自の技術力をもとに成長し、事業の拡大を実現させる」というコンセプトを掲げる。2028年3月期目標として、連結売上高12,000百万円、連結営業利益1,200百万円を目指す。中期経営計画のビジョンを達成するために、(1)生産能力の向上、人員の確保、(2)収益力を維持拡大させるための技術の継承、(3)課題を解決させるための資金調達の3つの主要課題に取り組む。
■Key Points
・2026年3月期中間期は本業堅調も、一過性のM&A関連費用の先行発生により増収減益に
・2026年3月期は一過性のM&A関連の先行費用発生で増収減益を予想するも、M&A効果が顕在化するため、中期経営計画の数値目標は上方修正
・中期経営計画では、最終年度(2028年3月期)に売上高120億円、営業利益12億円を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 星 匠)
<HN>
STG<5858>は、実用金属で最も軽いマグネシウムを中心とした様々な工業製品の部品を製造加工することを得意としている会社であり、金型の設計・製造、金属部品の鋳造、機械加工、ショットブラスト※、仕上げ、化成処理、塗装、組立までを行う事業を展開している。アルミニウムダイカストについては、品質を維持しつつ、軽量化とコストダウンを図ることを目的としたグローバル企業に製品を供給している。マグネシウム合金部品を中心とした電動車・自動運転関連軽量化ソリューションを戦略ドメインと定め、電動車等の普及に伴う市場拡大を成長機会と捉えている。
※ 投射材と呼ばれる粒体(金属の小球や砂など)を加工物(ワーク)に高速で吹き付け、表面を研磨したり汚れなどを除去したりする処理技術のこと。
1. 2026年3月期中間期の業績概要
2026年3月期中間期の連結業績は、売上高が3,044百万円(前年同期比6.1%増)、営業利益が79百万円(同56.2%減)、経常利益が101百万円(同50.2%減)、親会社株主に帰属する中間純利益が70百万円(同54.6%減)となった。主力製品である軽量化金属部品に対する顧客からの根強い需要が継続したことで売上高が堅調に推移し増収を達成したものの、一過性のM&A関連費用が先行して発生したことにより、各利益項目で大幅な減益を計上した。一過性のM&A関連費用を除いた計算上の営業利益は202百万円となり、前年同期比11.2%増の営業利益水準であったと推測される。
2. 2026年3月期の業績見通し
2026年3月期の業績見通しは、M&Aによる売上増加を見込む一方で、先行投資費用や一時的な市場環境の課題が織り込まれるため、利益は一時的に抑制される見込みである。売上高は、前期比5.8%増の6,800百万円となる見通しで、主に2025年9月に子会社化したE-Cast Industries Sdn.Bhd.(以下、E-Cast)が増収に寄与する。営業利益は同34.0%減の320百万円、経常利益は同33.7%減の340百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同35.8%減の250百万円を予想している。減益要因として、E-Cast買収に伴う一過性のM&A関連費用が発生したこと、自動車部品関連でトランプ関税の影響が出ることが予想されることなど、複数の要因が挙げられる。
3. 中期経営計画
同社は、2024年12月に中期経営計画「Challenge 100」を公表した。2025年3月期から2028年3月期の3年間を対象とし、「同業他社にはない独自の技術力をもとに成長し、事業の拡大を実現させる」というコンセプトを掲げる。2028年3月期目標として、連結売上高12,000百万円、連結営業利益1,200百万円を目指す。中期経営計画のビジョンを達成するために、(1)生産能力の向上、人員の確保、(2)収益力を維持拡大させるための技術の継承、(3)課題を解決させるための資金調達の3つの主要課題に取り組む。
■Key Points
・2026年3月期中間期は本業堅調も、一過性のM&A関連費用の先行発生により増収減益に
・2026年3月期は一過性のM&A関連の先行費用発生で増収減益を予想するも、M&A効果が顕在化するため、中期経営計画の数値目標は上方修正
・中期経営計画では、最終年度(2028年3月期)に売上高120億円、営業利益12億円を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 星 匠)
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