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LaboroAI Research Memo(1):「カスタムAI」の開発・提供に特化したスペシャリスト集団
配信日時:2025/12/24 12:31
配信元:FISCO
*12:31JST LaboroAI Research Memo(1):「カスタムAI」の開発・提供に特化したスペシャリスト集団
■要約
Laboro.AI<5586>は、オーダーメイドによるAIソリューション「カスタムAI」の開発・提供及びシステム開発を主要事業としており、AI開発による事業変革のスペシャリスト集団である。AIがその真価を発揮するためには、ビジネス環境や課題に合わせて必要なデータを集め、アルゴリズムを設計し、幾度の検証を行い、最適な形になるまで調整を繰り返すことが不可欠であり、テクノロジーとビジネス双方の知見がなければ、実用に耐えうるAIが実現することはありえない。同社はこの双方の知識を持ち、確実にAIをビジネスに適用することで「テクノロジーとビジネスをつなぐ」ことを実践している。
1. 2025年9月期の業績概要
2025年9月期の連結業績※は、売上高1,900百万円、営業利益191百万円、経常利益166百万円、親会社株主に帰属する当期純利益146百万円となった。一部案件の進行計画変更に伴い、第4四半期に見込んでいた売上の一部が2026年9月期にずれ込んだが、おおむね計画どおりの着地となった。合弁解消に伴う関係会社株式の売却により親会社株主に帰属する当期純利益は予想を上回った。主力のカスタムAIソリューション事業の営業利益は250百万円(前期比36.6%増)と堅調に推移したが、新たに第3四半期から連結に加わったシステム開発事業が59百万円の損失を計上したことで、全体の営業増益は小幅の増加となった。ただし、59百万円の損失のうち約41百万円は子会社取得関連費用とのれん償却等であることから、実質的な内容は数値ほど悪くなかったと言える。
※ 前期決算は単体決算であり、2025年9月期より連結財務諸表を作成しているため、対前期増減率については記載していない。
2. 2026年9月期の業績見通し
2026年9月期は売上高で2,486百万円(前期比30.8%増)、営業利益で294百万円(同53.6%増)、経常利益で294百万円(同76.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益で201百万円(同36.9%増)と予想している。最適化・生成AIの2つの技術的な注力領域にメリハリをつけてリソースを投下し、既存顧客/新規顧客との安定的な関係構築することで、30.8%の増収を目指す。
3. 中長期の成長戦略
同社は、数値目標も含めて中期経営計画などは発表していない。今後の成長戦略として、主力の「カスタムAIソリューション事業」では、最適化/生成AI領域の技術的な強みを生かした事業展開を図るほか、成長を支える体制の整備(特に採用/育成・オンボード)も進めていく。さらに既存事業(カスタムAIソリューション事業とシステム開発事業)に加えて、新領域の模索と開発も積極的に進めていく方針だ。
■Key Points
・オーダーメイドによるAIソリューション「カスタムAI」の開発・提供が主力事業
・2025年9月期は小幅の営業増益となったが、2026年9月期は53.6%の営業増益を予想
・中長期の成長戦略として、既存事業の成長に加え、新領域の模索を進める
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<HN>
Laboro.AI<5586>は、オーダーメイドによるAIソリューション「カスタムAI」の開発・提供及びシステム開発を主要事業としており、AI開発による事業変革のスペシャリスト集団である。AIがその真価を発揮するためには、ビジネス環境や課題に合わせて必要なデータを集め、アルゴリズムを設計し、幾度の検証を行い、最適な形になるまで調整を繰り返すことが不可欠であり、テクノロジーとビジネス双方の知見がなければ、実用に耐えうるAIが実現することはありえない。同社はこの双方の知識を持ち、確実にAIをビジネスに適用することで「テクノロジーとビジネスをつなぐ」ことを実践している。
1. 2025年9月期の業績概要
2025年9月期の連結業績※は、売上高1,900百万円、営業利益191百万円、経常利益166百万円、親会社株主に帰属する当期純利益146百万円となった。一部案件の進行計画変更に伴い、第4四半期に見込んでいた売上の一部が2026年9月期にずれ込んだが、おおむね計画どおりの着地となった。合弁解消に伴う関係会社株式の売却により親会社株主に帰属する当期純利益は予想を上回った。主力のカスタムAIソリューション事業の営業利益は250百万円(前期比36.6%増)と堅調に推移したが、新たに第3四半期から連結に加わったシステム開発事業が59百万円の損失を計上したことで、全体の営業増益は小幅の増加となった。ただし、59百万円の損失のうち約41百万円は子会社取得関連費用とのれん償却等であることから、実質的な内容は数値ほど悪くなかったと言える。
※ 前期決算は単体決算であり、2025年9月期より連結財務諸表を作成しているため、対前期増減率については記載していない。
2. 2026年9月期の業績見通し
2026年9月期は売上高で2,486百万円(前期比30.8%増)、営業利益で294百万円(同53.6%増)、経常利益で294百万円(同76.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益で201百万円(同36.9%増)と予想している。最適化・生成AIの2つの技術的な注力領域にメリハリをつけてリソースを投下し、既存顧客/新規顧客との安定的な関係構築することで、30.8%の増収を目指す。
3. 中長期の成長戦略
同社は、数値目標も含めて中期経営計画などは発表していない。今後の成長戦略として、主力の「カスタムAIソリューション事業」では、最適化/生成AI領域の技術的な強みを生かした事業展開を図るほか、成長を支える体制の整備(特に採用/育成・オンボード)も進めていく。さらに既存事業(カスタムAIソリューション事業とシステム開発事業)に加えて、新領域の模索と開発も積極的に進めていく方針だ。
■Key Points
・オーダーメイドによるAIソリューション「カスタムAI」の開発・提供が主力事業
・2025年9月期は小幅の営業増益となったが、2026年9月期は53.6%の営業増益を予想
・中長期の成長戦略として、既存事業の成長に加え、新領域の模索を進める
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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