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TrueData Research Memo(2):2026年3月期中間期は増収増益。協業ネットワーク拡大で販路拡大進む
配信日時:2025/12/23 11:02
配信元:FISCO
*11:02JST TrueData Research Memo(2):2026年3月期中間期は増収増益。協業ネットワーク拡大で販路拡大進む
■業績動向
● 2026年3月期中間期の業績概要
True Data<4416>の2026年3月期中間期の業績は、売上高867百万円(前年同期比13.0%増)、営業利益42百万円(同10.2%増)、経常利益47百万円(同24.6%増)、中間純利益37百万円(同494.6%増)と増収増益となった。通期業績予想に対する進捗率は、売上高は43.4%、営業利益は26.8%、経常利益は29.5%、当期純利益は28.5%と売上面の進捗は堅調だが、利益面はやや進捗が弱含んだ。売上面は、ストック型サービスにおいて主力の「イーグルアイ」が契約社数を伸ばしたほか、「ショッピングスキャン」の売上高が堅調に推移した。またスポット型サービスでは、2025年3月期に受注した大型案件(大手小売向けリテールDXサービス)のスポット型収益が、2026年3月期第1四半期から第2四半期にかけて分割計上され、売上面に寄与した。その他、ウエルシアホールディングス向けのAI販促やウエルシア薬局向けの出店時売上予測サービス等のAIソリューションに係る収益寄与が開始するなど、積極的に推進するリテールデータを活用したソリューション施策の効果が出始めている。
利益面では、SaaSサービスのストック型売上を主体とする同社のビジネスモデルの強みを発揮したほか、大型案件の収益貢献開始と2025年3月期の低採算案件の打ち切り影響が相殺され、売上総利益が改善した。この結果、中間期の売上総利益率は58.1%(前年同期比0.6ポイント増)と堅調に推移した。一方、営業利益以下については、2026年3月期は下期偏重の業績予想のほか、中間期における人件費の増加や、第1四半期におけるリテールカンファレンス出展関連費等の一過性費用の要因により販管費が膨らんだものの、売上総利益の伸びもあり横ばい圏となった。なお、中間純利益の前年同期比伸び率が高いのは、前年同期にあった投資有価証券評価損(26百万円)の反動減である。
ストック型売上高をサービス別に見ると、消費財メーカー向けのSaaSサービスである「イーグルアイ」の売上高は前年同期比9.1%増の436百万円となった。契約社数は前年同期の145社から164社(同13.1%増)に増加し、従来から進めてきた中堅消費財メーカー等の攻略や、積極的に進めているパートナー各社との協業で強化された販路を活用した顧客開拓が進捗したことの成果が表れてきたようだ。もう1つの消費財メーカー向けのSaaSサービスである「ドルフィンアイ」の売上高は27百万円(同9.9%減)となった。顧客へのアップセルを推進しており、その一環として「ドルフィンアイ」から「イーグルアイ」への顧客シフトが進捗していること等が要因と考えられる。小売業向けのSaaSサービスである「ショッピングスキャン等」の売上高は同18.9%減の125百万円となった。2025年3月期の低採算案件打ち切りによる影響を受けるも、ウエルシアホールディングス向けのAI販促やウエルシア薬局向けの出店時売上予測サービス等のAIソリューションに係る収益寄与の開始が収益を下支えした。また、一部の大手小売向けリテールDXサービス案件については、ストック型売上が想定に比べて遅れているが、これは現場オペレーション自動化等のシステムの洗練化や機能追加対応等のスポット型契約の追加オーダー発生によるもので、同社サービスをフル活用したい顧客意思の現れであり、今後の業績拡大に寄与する要素として前向きに捉えるべきだろう。その他ストック型売上高は同13.7%減の130百万円となった。スポット型案件の売上高は同389.7%増の146百万円となった。前述の大手小売向けリテールDXサービス案件のシステム機能追加等によるストック型の遅れがあるものの、スポット型収益の分割計上及びウエルシアグループに対するAIソリューションに係る初期費用に応じた収益とストック型収益も計上されており業績向上を支えた。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬 智一)
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● 2026年3月期中間期の業績概要
True Data<4416>の2026年3月期中間期の業績は、売上高867百万円(前年同期比13.0%増)、営業利益42百万円(同10.2%増)、経常利益47百万円(同24.6%増)、中間純利益37百万円(同494.6%増)と増収増益となった。通期業績予想に対する進捗率は、売上高は43.4%、営業利益は26.8%、経常利益は29.5%、当期純利益は28.5%と売上面の進捗は堅調だが、利益面はやや進捗が弱含んだ。売上面は、ストック型サービスにおいて主力の「イーグルアイ」が契約社数を伸ばしたほか、「ショッピングスキャン」の売上高が堅調に推移した。またスポット型サービスでは、2025年3月期に受注した大型案件(大手小売向けリテールDXサービス)のスポット型収益が、2026年3月期第1四半期から第2四半期にかけて分割計上され、売上面に寄与した。その他、ウエルシアホールディングス向けのAI販促やウエルシア薬局向けの出店時売上予測サービス等のAIソリューションに係る収益寄与が開始するなど、積極的に推進するリテールデータを活用したソリューション施策の効果が出始めている。
利益面では、SaaSサービスのストック型売上を主体とする同社のビジネスモデルの強みを発揮したほか、大型案件の収益貢献開始と2025年3月期の低採算案件の打ち切り影響が相殺され、売上総利益が改善した。この結果、中間期の売上総利益率は58.1%(前年同期比0.6ポイント増)と堅調に推移した。一方、営業利益以下については、2026年3月期は下期偏重の業績予想のほか、中間期における人件費の増加や、第1四半期におけるリテールカンファレンス出展関連費等の一過性費用の要因により販管費が膨らんだものの、売上総利益の伸びもあり横ばい圏となった。なお、中間純利益の前年同期比伸び率が高いのは、前年同期にあった投資有価証券評価損(26百万円)の反動減である。
ストック型売上高をサービス別に見ると、消費財メーカー向けのSaaSサービスである「イーグルアイ」の売上高は前年同期比9.1%増の436百万円となった。契約社数は前年同期の145社から164社(同13.1%増)に増加し、従来から進めてきた中堅消費財メーカー等の攻略や、積極的に進めているパートナー各社との協業で強化された販路を活用した顧客開拓が進捗したことの成果が表れてきたようだ。もう1つの消費財メーカー向けのSaaSサービスである「ドルフィンアイ」の売上高は27百万円(同9.9%減)となった。顧客へのアップセルを推進しており、その一環として「ドルフィンアイ」から「イーグルアイ」への顧客シフトが進捗していること等が要因と考えられる。小売業向けのSaaSサービスである「ショッピングスキャン等」の売上高は同18.9%減の125百万円となった。2025年3月期の低採算案件打ち切りによる影響を受けるも、ウエルシアホールディングス向けのAI販促やウエルシア薬局向けの出店時売上予測サービス等のAIソリューションに係る収益寄与の開始が収益を下支えした。また、一部の大手小売向けリテールDXサービス案件については、ストック型売上が想定に比べて遅れているが、これは現場オペレーション自動化等のシステムの洗練化や機能追加対応等のスポット型契約の追加オーダー発生によるもので、同社サービスをフル活用したい顧客意思の現れであり、今後の業績拡大に寄与する要素として前向きに捉えるべきだろう。その他ストック型売上高は同13.7%減の130百万円となった。スポット型案件の売上高は同389.7%増の146百万円となった。前述の大手小売向けリテールDXサービス案件のシステム機能追加等によるストック型の遅れがあるものの、スポット型収益の分割計上及びウエルシアグループに対するAIソリューションに係る初期費用に応じた収益とストック型収益も計上されており業績向上を支えた。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬 智一)
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