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株式会社酉島製作所:2026年3月期中間決算説明文字起こし(4)
配信日時:2025/12/01 16:06
配信元:FISCO
*16:06JST 株式会社酉島製作所:2026年3月期中間決算説明文字起こし(4)
株式会社酉島製作所<6363>:2026年3月期中間決算説明文字起こし(3)の続き
売上高に対する販管費比率については大きな変動はなく、横ばいで推移しています。
次に、これまでお話ししてきた内容を踏まえ、重点課題についてご説明いたします。
当社としての重点課題は、やはり利益率をどのように引き上げていくかという点です。昨年度から様々な施策を実施しており、その進捗状況をご説明いたします。
まず、売上高が大きく伸びていることから、1,000億円規模をこなせる体制を整えるため、生産力の強化に取り組んでいます。その一環として、フロントローディングの手法を導入し、できるだけ早い段階でお客様に近いところで仕様を確定し、後工程である設計・生産に十分なリードタイムを確保して内製比率を高めています。また、既存の生産能力の増強も同時に進めています。
さらに、全体の収益力を向上させるため、サービス事業の早期立ち上げにも注力しています。サービス事業は将来的に必ず売上に貢献する分野であり、これを早く軌道に乗せることで、全体の収益底上げを図ることが今年の重点課題でした。
以上の施策の進捗について、これからご説明いたします。
まずフロントローディングの取り組みについてご説明します。資料下部に示しております通り、今年4月に設計部門から営業部門へ、約10名規模の人員を異動しました。これにより、お客様に近い段階で早期に仕様を確定し、設計の負荷を前倒しすることで、調達・生産部門の負荷を軽減し、内製化を進める体制を整えています。
下のグラフにあるように、設計の自由度やコスト確定前に取れる施策を、できるだけ早い段階で決定できるようにしています。この取り組みは非常に順調で、過去最高となる今期上期のハイテクポンプ売上につながっています。設計も早期に完了し、調達・生産への引き渡しも早めに進んでおり、組み立てや試験の工程は、既に1,000億円規模の体制に十分匹敵するレベルになりつつあります。
ただし、課題も残っています。組立部門や試験部門では、社内効率や生産性は向上しているものの、その前工程である機械加工の部分がその課題と認識しています。
機械加工についてですが、機械が相手であるため、例えば1.5倍の速度で稼働させるといったことはできません。そのため、これまではオーガニックに対応してきましたが、やはりそもそもの機械加工能力を増強する必要があります。そこで、生産能力の増強策として、子会社の活用や、外部の機械加工会社をグループ内に取り込む取り組みを進めてきました。
進捗状況についてご説明します。まず、子会社のインド工場では、機械加工工場の建設に着手しており、実際に機械加工機も、既存の工場内に仮設済みです。既存サービス工場内での先行稼働は下期から開始する予定です。
また、これまで本社で設計・製造していたポンプ機種(ハイテクポンプ)を(株)九州トリシマに一部移管する取り組みも行っており、4月に着手、7月には移行を完了しています。このおかげで、本社内の設計・製造・調達部門の負荷がその分軽減され、ハイテクポンプの受注をさらに積極的に推進できる体制になってきています。
さらに、海外の機械加工会社を2社、韓国とイギリスで買収しました。韓国の会社のクロージングはまだですが、すでに子会社として稼働しています。イギリスの会社はクロージング済みで、バランスシートに計上されています。
これらの設備や子会社を効率的に活用し、発注・生産・売上に結びつくのは、今年度下期の終わり頃からで、実際には来期から利益に反映される見込みです。下期にはできる限り早く取り込み、結果を出していきたいと考えています。
株式会社酉島製作所:2026年3月期中間決算説明文字起こし(5)に続く
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売上高に対する販管費比率については大きな変動はなく、横ばいで推移しています。
次に、これまでお話ししてきた内容を踏まえ、重点課題についてご説明いたします。
当社としての重点課題は、やはり利益率をどのように引き上げていくかという点です。昨年度から様々な施策を実施しており、その進捗状況をご説明いたします。
まず、売上高が大きく伸びていることから、1,000億円規模をこなせる体制を整えるため、生産力の強化に取り組んでいます。その一環として、フロントローディングの手法を導入し、できるだけ早い段階でお客様に近いところで仕様を確定し、後工程である設計・生産に十分なリードタイムを確保して内製比率を高めています。また、既存の生産能力の増強も同時に進めています。
さらに、全体の収益力を向上させるため、サービス事業の早期立ち上げにも注力しています。サービス事業は将来的に必ず売上に貢献する分野であり、これを早く軌道に乗せることで、全体の収益底上げを図ることが今年の重点課題でした。
以上の施策の進捗について、これからご説明いたします。
まずフロントローディングの取り組みについてご説明します。資料下部に示しております通り、今年4月に設計部門から営業部門へ、約10名規模の人員を異動しました。これにより、お客様に近い段階で早期に仕様を確定し、設計の負荷を前倒しすることで、調達・生産部門の負荷を軽減し、内製化を進める体制を整えています。
下のグラフにあるように、設計の自由度やコスト確定前に取れる施策を、できるだけ早い段階で決定できるようにしています。この取り組みは非常に順調で、過去最高となる今期上期のハイテクポンプ売上につながっています。設計も早期に完了し、調達・生産への引き渡しも早めに進んでおり、組み立てや試験の工程は、既に1,000億円規模の体制に十分匹敵するレベルになりつつあります。
ただし、課題も残っています。組立部門や試験部門では、社内効率や生産性は向上しているものの、その前工程である機械加工の部分がその課題と認識しています。
機械加工についてですが、機械が相手であるため、例えば1.5倍の速度で稼働させるといったことはできません。そのため、これまではオーガニックに対応してきましたが、やはりそもそもの機械加工能力を増強する必要があります。そこで、生産能力の増強策として、子会社の活用や、外部の機械加工会社をグループ内に取り込む取り組みを進めてきました。
進捗状況についてご説明します。まず、子会社のインド工場では、機械加工工場の建設に着手しており、実際に機械加工機も、既存の工場内に仮設済みです。既存サービス工場内での先行稼働は下期から開始する予定です。
また、これまで本社で設計・製造していたポンプ機種(ハイテクポンプ)を(株)九州トリシマに一部移管する取り組みも行っており、4月に着手、7月には移行を完了しています。このおかげで、本社内の設計・製造・調達部門の負荷がその分軽減され、ハイテクポンプの受注をさらに積極的に推進できる体制になってきています。
さらに、海外の機械加工会社を2社、韓国とイギリスで買収しました。韓国の会社のクロージングはまだですが、すでに子会社として稼働しています。イギリスの会社はクロージング済みで、バランスシートに計上されています。
これらの設備や子会社を効率的に活用し、発注・生産・売上に結びつくのは、今年度下期の終わり頃からで、実際には来期から利益に反映される見込みです。下期にはできる限り早く取り込み、結果を出していきたいと考えています。
株式会社酉島製作所:2026年3月期中間決算説明文字起こし(5)に続く
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