注目トピックス 市況・概況
後場に注目すべき3つのポイント~売り優勢の展開で軟調推移
配信日時:2025/11/21 12:38
配信元:FISCO
*12:38JST 後場に注目すべき3つのポイント~売り優勢の展開で軟調推移
21日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は大幅反落、売り優勢の展開で軟調推移
・ドル・円は底堅い、円売り地合い継続
・値下がり寄与トップはアドバンテスト<6857>、同2位はソフトバンクG<9984>
■日経平均は大幅反落、売り優勢の展開で軟調推移
日経平均は大幅反落。1170.14円安の48653.80円(出来高概算11億5380万株)で前場の取引を終えている。
前日20日の米国株式市場は反落。ダウ平均は386.51ドル安の45752.26ドル、ナスダックは486.18ポイント安の22078.05で取引を終了した。半導体のエヌビディアの決算を好感し投資家心理の改善で買いが加速。その後も9月雇用統計の強弱まちまちな結果を受け、堅調推移が続いた。しかし、連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言で利下げ期待がさらに後退したほか、根強い人工知能(AI)バブル懸念を受けエヌビディアが下落に転じ相場を押し下げた。終盤にかけ、暗号資産市場の下落をきっかけに損失確定売りにも拍車がかかったと見られ、下げ幅を拡大した。
米株市場を横目に、21日の日経平均は572.68円安の49251.26円と反落して取引を開始した。寄付き直後は下げ幅を広げる展開となったが、早々に下げ渋る動きを見せた。ただ、下げ幅を縮小する動きは限定的で、大幅反落で前場の取引を終了した。ナスダック総合指数・フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の大幅安を受けて、東京市場でハイテク株や半導体関連株の株価を抑える要因となった。また、国内長期金利上昇や日中関係悪化も引き続き警戒材料となった。
個別では、ソフトバンクG<9984>、アドバンテ<6857>、レーザーテック<6920>、フジクラ<5803>、ディスコ<6146>、三菱重工業<7011>、東エレク<8035>、三井海洋開発<6269>、古河電工<5801>、三井金属<5706>、日立<6501>、IHI<7013>、川崎重工業<7012>、住友電工<5802>などの銘柄が下落。
一方、ファーストリテ<9983>、イオン<8267>、東京海上<8766>、トヨタ自動車<7203>、任天堂<7974>、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、リクルートHD<6098>、三井住友<8316>、エムスリー<2413>、ヨシムラフード<2884>、オリンパス<7733>などの銘柄が上昇。
業種別では、非鉄金属、機械、電気機器などが下落した一方で、不動産業、繊維製品、サービス業などが上昇した。
後場の日経平均株価は、軟調推移を継続しそうだ。日経平均は昨日1300円近く上昇し、一昨日までの4日続落による下げ幅の3分の2戻しをクリアしたことから、短期調整は完了したとの見方もあったが、半導体やAI(人工知能)関連株は手掛けにくいか。一方、前場時点のTOPIX(東証株価指数)は売り先行も一時プラス圏に浮上していた。プライム市場では前場時点で7割以上の銘柄が上昇しており、後場も資金流入が割安感のある大型株や内需関連株に継続するか注目しておきたい。
■ドル・円は底堅い、円売り地合い継続
21日午前の東京市場でドル・円は底堅く推移し、157円54銭まで上昇後に失速したものの、下げづらい展開が続く。日本のインフレ指標の高止まりや財務相の円安牽制で円買い圧力が続く。半面、日本の財政悪化への警戒感から円売りが主要通貨を支える。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は157円19銭から157円54銭、ユ-ロ・円は181円30銭から181円65銭、ユ-ロ・ドルは1.1524ドルから1.1538ドル。
■後場のチェック銘柄
・ハンワホームズ<275A>、Amazia<4424>の、2銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップはアドバンテスト<6857>、同2位はソフトバンクG<9984>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・米・先週分新規失業保険申請件数(11/15):22万件(予想:22.7万件)
・米・失業保険継続受給者数(11/8):197.4万人(予想:195万人)
・米・11月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:-1.7(予想:1.0、10月:-12.8)
【要人発言】
・ベッセント米財務長官
「FRBは利下げサイクルを継続すべき」
「FRBはデータを考慮するべき」
「FRBから多くのシグナルが発信され、一部は混乱を招いている」
・ポールソン米フィラデルフィア連銀総裁
「12月FOMCでの政策決定、慎重にアプローチ」
「これまでの利下げは妥当、利下げ重ねるごとに次回のハードル高まる」
「インフレに上振れリスク、雇用に下振れリスク 金融政策に慎重な舵取りを」
「依然としてインフレより労働市場にやや懸念」
・ミランFRB理事
「政策金利を中立水準に近づける必要がある」
・片山財務相
「足元の動きは一方的、急激で憂慮している」
「過度な変動や無秩序な動きには、必要に応じて適切に対応」
「為替介入も当然考えられる」
・植田日銀総裁
「円安進行は消費者物価の押し上げ要因になる」
「円安は予想物価を通じて基調的な物価上昇率への影響にも留意」
<国内>
・特になし
<海外>
・16:00 英・10月小売売上高(予想:前月比-0.2%、9月:+0.5%)
<CS>
・日経平均は大幅反落、売り優勢の展開で軟調推移
・ドル・円は底堅い、円売り地合い継続
・値下がり寄与トップはアドバンテスト<6857>、同2位はソフトバンクG<9984>
■日経平均は大幅反落、売り優勢の展開で軟調推移
日経平均は大幅反落。1170.14円安の48653.80円(出来高概算11億5380万株)で前場の取引を終えている。
前日20日の米国株式市場は反落。ダウ平均は386.51ドル安の45752.26ドル、ナスダックは486.18ポイント安の22078.05で取引を終了した。半導体のエヌビディアの決算を好感し投資家心理の改善で買いが加速。その後も9月雇用統計の強弱まちまちな結果を受け、堅調推移が続いた。しかし、連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言で利下げ期待がさらに後退したほか、根強い人工知能(AI)バブル懸念を受けエヌビディアが下落に転じ相場を押し下げた。終盤にかけ、暗号資産市場の下落をきっかけに損失確定売りにも拍車がかかったと見られ、下げ幅を拡大した。
米株市場を横目に、21日の日経平均は572.68円安の49251.26円と反落して取引を開始した。寄付き直後は下げ幅を広げる展開となったが、早々に下げ渋る動きを見せた。ただ、下げ幅を縮小する動きは限定的で、大幅反落で前場の取引を終了した。ナスダック総合指数・フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の大幅安を受けて、東京市場でハイテク株や半導体関連株の株価を抑える要因となった。また、国内長期金利上昇や日中関係悪化も引き続き警戒材料となった。
個別では、ソフトバンクG<9984>、アドバンテ<6857>、レーザーテック<6920>、フジクラ<5803>、ディスコ<6146>、三菱重工業<7011>、東エレク<8035>、三井海洋開発<6269>、古河電工<5801>、三井金属<5706>、日立<6501>、IHI<7013>、川崎重工業<7012>、住友電工<5802>などの銘柄が下落。
一方、ファーストリテ<9983>、イオン<8267>、東京海上<8766>、トヨタ自動車<7203>、任天堂<7974>、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、リクルートHD<6098>、三井住友<8316>、エムスリー<2413>、ヨシムラフード<2884>、オリンパス<7733>などの銘柄が上昇。
業種別では、非鉄金属、機械、電気機器などが下落した一方で、不動産業、繊維製品、サービス業などが上昇した。
後場の日経平均株価は、軟調推移を継続しそうだ。日経平均は昨日1300円近く上昇し、一昨日までの4日続落による下げ幅の3分の2戻しをクリアしたことから、短期調整は完了したとの見方もあったが、半導体やAI(人工知能)関連株は手掛けにくいか。一方、前場時点のTOPIX(東証株価指数)は売り先行も一時プラス圏に浮上していた。プライム市場では前場時点で7割以上の銘柄が上昇しており、後場も資金流入が割安感のある大型株や内需関連株に継続するか注目しておきたい。
■ドル・円は底堅い、円売り地合い継続
21日午前の東京市場でドル・円は底堅く推移し、157円54銭まで上昇後に失速したものの、下げづらい展開が続く。日本のインフレ指標の高止まりや財務相の円安牽制で円買い圧力が続く。半面、日本の財政悪化への警戒感から円売りが主要通貨を支える。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は157円19銭から157円54銭、ユ-ロ・円は181円30銭から181円65銭、ユ-ロ・ドルは1.1524ドルから1.1538ドル。
■後場のチェック銘柄
・ハンワホームズ<275A>、Amazia<4424>の、2銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップはアドバンテスト<6857>、同2位はソフトバンクG<9984>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・米・先週分新規失業保険申請件数(11/15):22万件(予想:22.7万件)
・米・失業保険継続受給者数(11/8):197.4万人(予想:195万人)
・米・11月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:-1.7(予想:1.0、10月:-12.8)
【要人発言】
・ベッセント米財務長官
「FRBは利下げサイクルを継続すべき」
「FRBはデータを考慮するべき」
「FRBから多くのシグナルが発信され、一部は混乱を招いている」
・ポールソン米フィラデルフィア連銀総裁
「12月FOMCでの政策決定、慎重にアプローチ」
「これまでの利下げは妥当、利下げ重ねるごとに次回のハードル高まる」
「インフレに上振れリスク、雇用に下振れリスク 金融政策に慎重な舵取りを」
「依然としてインフレより労働市場にやや懸念」
・ミランFRB理事
「政策金利を中立水準に近づける必要がある」
・片山財務相
「足元の動きは一方的、急激で憂慮している」
「過度な変動や無秩序な動きには、必要に応じて適切に対応」
「為替介入も当然考えられる」
・植田日銀総裁
「円安進行は消費者物価の押し上げ要因になる」
「円安は予想物価を通じて基調的な物価上昇率への影響にも留意」
<国内>
・特になし
<海外>
・16:00 英・10月小売売上高(予想:前月比-0.2%、9月:+0.5%)
<CS>
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