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<動意株・6日>(大引け)=フェニクスB、シライ電子、フジクラなど

配信日時:2025/11/06 15:34 配信元:MINKABU
 フェニックスバイオ<6190.T>=戻り足を強める。同社は広島大学発のバイオベンチャーで、医薬品開発の受託試験サービスを手掛けており、具体的には人間と同じ肝機能を持つキメラマウスを使った薬効試験受託を行っている。北米を主要拠点に海外売上比率が8割超と高く、欧米製薬会社向けでも需要開拓を進めており、26年3月期は2ケタ増収で営業損益も1億6700万円(前期は1億4200万円の赤字)と黒字転換を見込んでいる。10月中旬には「コレステロール不含の高比重リポタンパク質粒子」に関する発明が国内で特許査定を受けたことを発表し、急速人気化した経緯がある。株価は724円の戻り高値形成後に調整局面に移行したが、25日移動平均線をサポートラインに下げ止まる動きをみせていた。目先売り物をこなしてリバウンドをうかがう動きにあるが、500円台半ばから600円台前半にかけては滞留出来高が希薄なゾーンで上値の軽さが意識されている。  シライ電子工業<6658.T>=後場動意づき年初来高値にツラ合わせ。同社はきょう午後1時30分ごろ、26年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の17億円から20億円(前期比22.4%減)に引き上げた。売上高予想も270億円から280億円(同4.6%減)に上方修正。事業・製品の採算性を重視し、製造設備・製造人員の最適化を図るなど、企業全体で収益性を高めることに注力していることが奏功するとしている。  フジクラ<5803.T>=急反騰。前日の下げ幅を大きく上回る上昇で2万1000円台を回復した。米国を中心にAIデータセンターの建設ラッシュが続くなか、光ファイバーや光コネクターなどの配線部材に高水準の需要が発生しており、収益環境に吹く追い風は強い。前日の米国株市場では、AIデータセンター関連の一角で光ファイバーを主力展開するコーニング<GLW>が5日ぶりに反発に転じ25日移動平均線上で踏みとどまっており、同業であるフジクラにも機関投資家によるショートカバーの動きを誘発したもよう。また、直近前週末時点の信用取組では買い残が増加する一方、売り残は減少しているが、信用倍率は1.81倍と依然としてタイト感がある。なお、日証金は前日時点で貸借倍率0.5倍と売り長の状態となっている。  サンセイ<6307.T>=ストップ高人気。5日移動平均線を絡め三角もち合いが煮詰まっていたが、目先一気に上放れる展開となっている。ビル用ゴンドラメーカーの草分けで海上保安庁など官公庁からの船舶関係の受注実績も豊富。足もとの業績は船舶修理関連などの官公庁案件が会社側の想定を上回って好調に推移している。そうしたなか、5日取引終了後に26年3月期上期(25年4~9月)業績予想の上方修正を発表した。営業利益段階で従来予想の7000万円から2億4000万円(前年同期は1億1800万円の赤字)に大幅増額した。通期予想は従来見通しの4億円を据え置いているが、上振れ期待が強い。  note<5243.T>=物色の矛先向かいストップ高。5日取引終了後、韓国ネット大手のネイバーと資本・業務提携すると発表。これが材料視されている。生成AI技術領域で連携し、両社の強みを掛け合わせたAI関連サービスの開発などを進める。両社が保有するプラットフォーム間の連携も推進。また、アニメやマンガなどIP・コンテンツの共同開発、展開にも取り組み、グローバル展開を目指す。ネイバーはノートが実施する第三者割当増資を引き受け、議決権ベースでノート株の8%弱を取得する。  日本CMK<6958.T>=急反発。同社は5日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を修正した。今期の最終利益予想を従来の見通しから14億円増額して34億円(前期比10.3%減)に引き上げた。また、期末一括配当予想は10円増額し前期と横ばいの20円に修正した。これらを好感した買いが優勢となった。投資有価証券の売却による特別利益を計上する。外貨建て債権債務の為替変動に伴う差益も寄与する。売上高予想は据え置き、営業利益予想は9億円減額の31億円(同18.6%減)に引き下げた。9月中間期の売上高は472億1200万円(前年同期比2.0%増)、最終利益は14億9200万円(同42.5%減)だった。 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 出所:MINKABU PRESS

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