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SBIリーシングサービス:オペレーティングリース市場拡大を追い風に持続成長を目指す
配信日時:2025/10/22 09:44
配信元:FISCO
*09:44JST SBIリーシングサービス:オペレーティングリース市場拡大を追い風に持続成長を目指す
SBIリーシングサービス<5834>は、航空機や船舶等を対象とした日本型オペレーティングリース事業の専業会社である。主力は法人向け金融商品であるJOL(Japanese Operating Lease)およびJOLCO(同Call Option付き)で、航空会社や海運会社と交渉し組成したリースファンドを、主に地域金融機関や税理士等からの紹介を通じて投資家へ販売するビジネスモデルを採る。同社の組成力と販売力は業界内で高い評価を受けており、2025年3月期までに累計1兆2,237億円の組成実績を積み上げている。また、航空旅客需要や世界的な海上輸送需要の回復を背景に、業績は中期的にも拡大基調を続けており、これも同社の特徴の一つとなっている。
同社の強みは、第一に案件組成力の高さである。世界有数の航空会社や海運会社とアレンジャーと共に交渉し、クレジット力の高い優良案件を組成できる体制を持つことは、投資家にとって安心感を与える。第二に、商品ラインナップの多様性が挙げられる。航空機・船舶に加え、通貨の円建て・ドル建て、リース期間の長・短を組み合わせた柔軟な商品提供により、幅広い投資家ニーズに対応している。第三に、SBIグループとの連携基盤が強固である点も見逃せない。SBI新生銀行やSBIマネープラザ、昭和リースなどと連携し、全国的な販売網を構築しており、販売チャネルの厚みは業績拡大の大きな下支えとなっている。
2026年3月期第1四半期決算は、売上高10,419百万円(前年同期比321.7%増)、営業利益2,571百万円(同110.3%増)と大幅な増収増益を達成した。背景には、JOLCO商品の販売が好調に推移したことに加え、JOL商品を1機販売したことが、収益拡大に貢献した。特にJOLCOは十分な商品残高を確保し、大口顧客への販売を強化した戦略が奏功し、前年同期に続き過去最高販売金額を更新した。商品出資金等販売金額は34,242百万円(前年同期比46.4%増)と四半期ベースで過去最高となった。通期予想は売上高62,600百万円(前期比49.3%増)、経常利益7,000百万円(同15.1%増)で据え置かれているが、1Q進捗率は経常利益34.2%と順調である。航空・海運需要が堅調に推移する市場環境も、同社にとって追い風となっている。
今後の成長見通しについては、中長期的に平均10%+αの安定・継続的な経常利益成長を掲げ、営業基盤の拡大・多様な商品戦略・グループ連携の深化を重点施策としている。具体的には有力パートナーとのリレーション強化および大口投資家へのアプローチ強化を継続していく。またJOLCO・JOLに加えゼネラルアビエーションなど多様な商品組成と商品ラインナップの充実により顧客ニーズに応えていく方針だ。さらに、SBIグループ企業との連携を強化・充実させ、販売網を拡大していく。環境規制強化を背景とした航空機・船舶のリプレイス需要増加や、好調な未上場企業の業績も成長ドライバーとして期待できる。上場から8年目を迎え、商品組成・商品販売・資金調達というオペレーティングリース事業の根幹ともいえる3つの柱のバランスが十分に整い、今期から成長をさらに加速させていく意気込みだ。
株主還元については、今期から連結配当性向30%以上を目処とする方針を示し、年2回の配当を実施する予定だ。2026年3月期は中間配当50円を予定しており、期末配当は未定ながら、安定・継続的な利益成長と財務安全性を勘案したうえで決定される。今後も成長投資と株主還元の両立を志向する姿勢が確認できる。
総じて、同社は強固な案件組成力とグループ基盤を活かし、オペレーティングリース市場で持続的な成長を続ける体制を整えている。航空・海運業界の需要拡大や投資家ニーズの増加を追い風に、今後の業績拡大と株主価値向上に注目していきたい。
<HM>
同社の強みは、第一に案件組成力の高さである。世界有数の航空会社や海運会社とアレンジャーと共に交渉し、クレジット力の高い優良案件を組成できる体制を持つことは、投資家にとって安心感を与える。第二に、商品ラインナップの多様性が挙げられる。航空機・船舶に加え、通貨の円建て・ドル建て、リース期間の長・短を組み合わせた柔軟な商品提供により、幅広い投資家ニーズに対応している。第三に、SBIグループとの連携基盤が強固である点も見逃せない。SBI新生銀行やSBIマネープラザ、昭和リースなどと連携し、全国的な販売網を構築しており、販売チャネルの厚みは業績拡大の大きな下支えとなっている。
2026年3月期第1四半期決算は、売上高10,419百万円(前年同期比321.7%増)、営業利益2,571百万円(同110.3%増)と大幅な増収増益を達成した。背景には、JOLCO商品の販売が好調に推移したことに加え、JOL商品を1機販売したことが、収益拡大に貢献した。特にJOLCOは十分な商品残高を確保し、大口顧客への販売を強化した戦略が奏功し、前年同期に続き過去最高販売金額を更新した。商品出資金等販売金額は34,242百万円(前年同期比46.4%増)と四半期ベースで過去最高となった。通期予想は売上高62,600百万円(前期比49.3%増)、経常利益7,000百万円(同15.1%増)で据え置かれているが、1Q進捗率は経常利益34.2%と順調である。航空・海運需要が堅調に推移する市場環境も、同社にとって追い風となっている。
今後の成長見通しについては、中長期的に平均10%+αの安定・継続的な経常利益成長を掲げ、営業基盤の拡大・多様な商品戦略・グループ連携の深化を重点施策としている。具体的には有力パートナーとのリレーション強化および大口投資家へのアプローチ強化を継続していく。またJOLCO・JOLに加えゼネラルアビエーションなど多様な商品組成と商品ラインナップの充実により顧客ニーズに応えていく方針だ。さらに、SBIグループ企業との連携を強化・充実させ、販売網を拡大していく。環境規制強化を背景とした航空機・船舶のリプレイス需要増加や、好調な未上場企業の業績も成長ドライバーとして期待できる。上場から8年目を迎え、商品組成・商品販売・資金調達というオペレーティングリース事業の根幹ともいえる3つの柱のバランスが十分に整い、今期から成長をさらに加速させていく意気込みだ。
株主還元については、今期から連結配当性向30%以上を目処とする方針を示し、年2回の配当を実施する予定だ。2026年3月期は中間配当50円を予定しており、期末配当は未定ながら、安定・継続的な利益成長と財務安全性を勘案したうえで決定される。今後も成長投資と株主還元の両立を志向する姿勢が確認できる。
総じて、同社は強固な案件組成力とグループ基盤を活かし、オペレーティングリース市場で持続的な成長を続ける体制を整えている。航空・海運業界の需要拡大や投資家ニーズの増加を追い風に、今後の業績拡大と株主価値向上に注目していきたい。
<HM>
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