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<動意株・21日>(大引け)=サイオス、ユトリ、坪田ラボなど

配信日時:2025/10/21 15:32 配信元:MINKABU
 サイオス<3744.T>=一時ストップ高。東京慈恵会医科大学はきょう、サイオステクノロジーとの研究グループが、手術動画から真珠腫を検出する人工知能(AI)モデルの開発に世界で初めて成功したと発表。これが材料視されたようだ。中耳真珠腫は、進行すると骨破壊や難聴、顔面神経麻痺を引き起こす疾患で、唯一の治療法は手術による摘出だが、病変の残存や再発が生じることもあり、手術技術に高度な熟練を要する。今回の成果は希少疾患でも高精度で病変の有無を判定でき、将来的な臨床応用や若手医師の教育支援、人工知能研究につながることが期待できるとしている。  yutori<5892.T>=続伸。複数のストリートブランドを展開する同社の株価は8月に6260円の最高値をつけた後、17日の3220円まで5割近く下落したことから値頃感からの買いが流入している様子だ。26年3月期連結営業利益は前期比31.1%増の8億8000万円と最高益の見通しだが、来月13日には第2四半期決算が発表される予定であり、その内容も注目されている。なお、同社は20日の取引終了後、K-POPアイドルのチャ・ウヌ氏を起用したフォトカードプロモーションを実施すると発表している。  坪田ラボ<4890.T>=4日ぶり反発。20日の取引終了後、近視進行抑制を目的としたバイオレットライト照射デバイス「TLG-001」について、国内臨床試験における最終被験者の観察が9月27日に完了したと発表したことを好感する買いを引き寄せている。バイオレットライトは波長360〜400nm付近の光であり、網膜に存在する光受容体OPN5を介して眼軸長の伸展制御に関与することが示唆されているという。  大阪有機化学工業<4187.T>=年初来高値更新。特殊アクリル酸エステルのリーディングカンパニーに位置付けられる独立系化学メーカーで、半導体材料などの電子材料を収益の柱として展開し注目されている。特に、半導体製造プロセスで使用される最先端材料(感光性材料)でArFエキシマレーザーに対応したレジスト用原料が、高水準のニーズを獲得している。24年11月期の営業29%増益に続き、25年11月期も前期比9%増の50億円を予想するが、第3四半期累計(24年12月~25年8月)時点の進捗率から大きく上振れる公算が大きいとみられている。株主配当にも積極的で15年11月期から今期までで11期連続増配となる見通しだ。今後も中期的に配当を増やしていく動きが期待できる。  北川精機<6327.T>=続伸。20日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、香港に本拠を置く投資運用会社リム・アドバイザーズ社の保有割合が17.02%から18.24%に上昇したことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は純投資としており、報告義務発生日は10月14日となっている。  イトーヨーギョー<5287.T>=急騰続く。マンホールなどのコンクリート2次製品の製造・販売を行い、ライン導水ブロックを中心とした道路関連製品で商品競争力が高い。国策として迅速な対応が求められている下水道インフラの点検補修・再構築で同社の活躍が期待されているほか、日本維新の会が掲げる大阪の副首都構想でも、同社は大阪に本社を構えていることから地の利が意識されている。株式需給面ではUBSやバークレイズなどの外資系手口で貸株市場を経由した空売りが増勢の一途にあり、これが踏み上げ相場に火をつけている。 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 出所:MINKABU PRESS

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