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概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は弱含み、原油安や地政学リスクなどを懸念

配信日時:2025/10/17 10:22 配信元:FISCO
*10:22JST 概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は弱含み、原油安や地政学リスクなどを懸念 【ブラジル】ボベスパ指数 142200.02 -0.28%
16日のブラジル株式市場は弱含み。主要株価指数のボベスパ指数は前日比403.64ポイント安(-0.28%)の142200.02で引けた。日中の取引レンジは141,445.80-143,190.60となった。

前半はプラス圏を回復する場面もあったが、その後は再び売りに押された。原油価格の下落が資源セクターの売り手掛かり。また、イスラエル・ハマス和平案を巡る先行き不透明感など地政学リスクの高まりも指数の足かせとなった。国内では、弱い経済指標が景気の先行き不安を強めた。8月の経済活動指数は前年同月比で0.12%増加し、前月の1.15%と予想の0.70%を下回った。一方、指数の下値は限定的。内需関連の上昇が指数をサポートした。

【ロシア】MOEX指数 2607.78 +2.46%
16日のロシア株式市場は大幅続伸。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比62.56ポイント高(+2.46%)の2607.78となった。日中の取引レンジは2,528.86-2,617.18となった。

横ばいで寄り付いた後はしばらく狭いレンジでもみ合ったが、終盤上げ幅を急速に拡大させた。米ロ首脳会談への期待感が高まっていることが支援材料となり、終盤に買いが広がった。トランプ米大統領は16日、ウクライナ停戦をめぐり、向こう2週間前後でプーチン大統領と会話すると発言した。トランプ大統領は、この会話を通じて多くの命が救われるとも強調した。一方、原油価格の下落や米中関係の悪化懸念などが指数の足かせとなった。

【インド】SENSEX指数 83467.66 +1.04%
16日のインド株式市場は続伸。ムンバイ証券取引所の主要30社株価指数SENSEXは前日比862.23ポイント高(+1.04%)の83467.66、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同261.75ポイント高(+1.03%)の25585.30で取引を終えた。

買いが先行した後は上げ幅をじりじりと拡大させた。内外の利下げ観測が引き続き好感された。10月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待が高まっているほか、インド準備銀行(中央銀行)も年内追加の利下げに踏み切ると予測されている。また、アジア市場がおおむね堅調な値動きを示したことや欧州株の上昇も買い安心感を与えた。

【中国】上海総合指数 3916.23 +0.10%
16日の中国本土市場は小幅続伸。主要指標の上海総合指数が前日比4.02ポイント高(+0.10%)の3916.23ポイントで引けた。

来週に控える重要会議で景気刺激策が打ち出されるとの観測が支えとなった。来週20-23日に開催される第20期中央委員会第4回全体会議(4中全会)では、第15次5カ年計画(2026-30年)について議論される予定だ。一方、米中関係を巡る通商摩擦への懸念が相場の重しとなり、取引時間中は下げに転じる場面も見られた。市場参加者の間では先行き不透明感が根強く、売り買いが交錯した。

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