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Solvvy Research Memo(6):実質的な財務の健全性は高い

配信日時:2025/10/16 11:06 配信元:FISCO
*11:06JST Solvvy Research Memo(6):実質的な財務の健全性は高い ■業績動向

3. 財務状況
Solvvy<7320>の財務面を見ると、2025年6月期末の資産合計は前期末比5,025百万円増加して29,616百万円となった。主に立替金が同1,240百万円減少した一方で、売掛金が同1,326百万円増加、投資有価証券が同2,697百万円増加、投資不動産(純額)が同1,074百万円増加した。負債合計は同3,840百万円増加して25,428百万円となった。主に保証損失引当金が1,336百万円、長期前受収益が2,104百万円それぞれ増加した。純資産合計は同1,185百万円増加して4,190百万円となった。親会社株主に帰属する当期純損失の計上により利益剰余金が同703百万円減少した一方で、株式交換により資本剰余金が同2,572百万円増加した。この結果、自己資本比率は同1.9ポイント上昇して14.1%となった。

なお自己資本比率は14.1%と低水準だが、これはサービス提供前に保証料を収受する同社のビジネスモデルに起因するものである。HWT事業において期間按分される売上と原価については、売上未計上分は負債の前受収益(1年以内に収益化される予定の保証料)または長期前受収益(1年を超える予定の保証料)、取扱店・代理店に支払う販売手数料は資産の前払費用又は長期前払費用、損害保険会社に支払う損害保険料や電子マネーの未使用残高は負債の預り金または長期預り金として計上されるため、貸借対照表が膨らむ形となっている。しかし長短借入金合計残高は2,273百万円(前期末比225百万円減少)にとどまっており、負債の内訳は将来の利益の源泉となる前受収益及び長期前受収益が59.2%、預り金及び長期預り金(主に現金及び預金)が21.9%、有利子負債が9.0%となっている。キャッシュ・フローの状況にも特に懸念材料は見当たらず、実質的な財務の健全性は高いと弊社では見ている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)


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