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21日の米国市場ダイジェスト:NYダウは32ドル高、関税への脅威が緩和
配信日時:2025/03/22 08:04
配信元:FISCO
*08:04JST 21日の米国市場ダイジェスト:NYダウは32ドル高、関税への脅威が緩和
■NY株式:NYダウは32ドル高、関税への脅威が緩和
米国株式市場は反発。ダウ平均は32.03ドル高の41985.35ドル、ナスダックは92.42ポイント高の17784.05で取引を終了した。
スポーツ用品メーカーのナイキ(NKE)や物流のフェデックス(FDX)の冴えない見通しを警戒し、寄り付き後、下落。シカゴ連銀のグールズビー総裁が関税によるインフレへの影響を「一過性」と繰り返したため、FRBの対応の遅れを警戒した売りに加えて、本日は、株価指数の先物やオプションなど4商品の清算日が重なる日で、テクニカルな売りが目立ち一段安となった。その後、航空機メーカー、ボーイング(BA)の上昇が相場を支援したほか、トランプ大統領が会見で、相互関税を巡り柔軟性があると述べたため警戒感が後退し、終盤にかけ相場はプラス圏を回復し終了。セクター別で自動車・自動車部品が上昇した一方、耐久消費財・アパレルが下落した。
航空機メーカー、ボーイング(BA)は、トランプ大統領が次世代戦闘機の設計・製造する数十億ドル相当の契約を巡り政府が同社と提携したことを明らかにし、上昇。競合のロッキード・マーチン(LMT)は下落した。配車サービスのリフト(LYFT)は幹部が今夏にも自動運転車の配車サービスを開始すると発表し、上昇。
スポーツ用品メーカーのナイキ(NKE)は売り上げ見通し引き下げが嫌気され、下落。物流のフェデックス(FDX)はコスト削減が奏功も景気の不確実性の高まりに通年の利益見通しを3四半期連続で引下げ、下落した。ホテルチェーンのハイアット・ホテルズ(H)、マリオット・インターナショナル(MAR)などはアナリストがマクロ経済の弱さによる需要鈍化見通しに同セクターの投資判断を引下げ、それぞれ下落。クルーズ船を運営するカーニバル(CCL)は見通しが予想を下回り、下落した。
NY連銀のウィリアムズ総裁は関税や移民、財政などの政策を巡り不透明性が高まる中、状況の変化に対応できる現在の金融政策が適切で政策修正を急ぐ必要がないとの考えを示した。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米関税への懸念が緩和、リスク回避後退
21日のニューヨーク外為市場でドル・円は148円59銭へ弱含んだのち149円36銭まで上昇し、149円35銭で引けた。グールズビー米シカゴ連銀総裁によるスタグフレーション関連の言及を受けた長期金利の低下に連れドル売りが優勢となった。その後、トランプ大統領が関税を巡り中国の国家主席との会談を予定していることや、基本的には相互関税だが、柔軟性もあることを明らかにしたため、警戒感が緩和。金利上昇に伴いドル買いが強まった。
ユーロ・ドルは1.0861ドルまで上昇後、1.0798ドルまで下落し、1.0815ドルで引けた。ドイツ上院が下院に続き基本法改正案を可決、国防・インフラで大型財政支出が可能となるため、成長拡大期待にユーロ買いが優勢となった。その後、ユーロ圏3月消費者信頼感指数速報値が予想外に悪化し、成長懸念が再燃しユーロ売りに転じた。ユーロ・円は161円69銭から160円75銭まで下落した。ポンド・ドルは1.2955ドルから1.2888ドルまで下落。ドル・スイスは0.8797フランまで下落後、0.8836フランまで上昇した。
■NY原油:強含み、中東情勢のすみやかな改善は期待薄
NYMEX原油5月限終値:68.28 ↑0.21
21日のNY原油先物5月限は強含み。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比+0.21ドル(+0.31%)の68.28ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは67.65ドル-68.65ドル。中東情勢のすみやかな改善は期待できないため、買いが優勢となった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 42.47ドル -0.01ドル(-0.02%)
モルガン・スタンレー(MS) 120.14ドル -0.33ドル(-0.27%)
ゴールドマン・サックス(GS)565.14ドル +2.46ドル(+0.43%)
インテル(INTC) 24.26ドル +0.30ドル(+1.25%)
アップル(AAPL) 218.27ドル +4.17ドル(+1.94%)
アルファベット(GOOG) 166.25ドル +1.20ドル(+0.72%)
メタ(META) 596.25ドル +10.25ドル(+1.74%)
キャタピラー(CAT) 335.78ドル -0.47ドル(-0.13%)
アルコア(AA) 33.95ドル -0.89ドル(-2.55%)
ウォルマート(WMT) 85.98ドル +0.17ドル(+0.19%) <ST>
米国株式市場は反発。ダウ平均は32.03ドル高の41985.35ドル、ナスダックは92.42ポイント高の17784.05で取引を終了した。
スポーツ用品メーカーのナイキ(NKE)や物流のフェデックス(FDX)の冴えない見通しを警戒し、寄り付き後、下落。シカゴ連銀のグールズビー総裁が関税によるインフレへの影響を「一過性」と繰り返したため、FRBの対応の遅れを警戒した売りに加えて、本日は、株価指数の先物やオプションなど4商品の清算日が重なる日で、テクニカルな売りが目立ち一段安となった。その後、航空機メーカー、ボーイング(BA)の上昇が相場を支援したほか、トランプ大統領が会見で、相互関税を巡り柔軟性があると述べたため警戒感が後退し、終盤にかけ相場はプラス圏を回復し終了。セクター別で自動車・自動車部品が上昇した一方、耐久消費財・アパレルが下落した。
航空機メーカー、ボーイング(BA)は、トランプ大統領が次世代戦闘機の設計・製造する数十億ドル相当の契約を巡り政府が同社と提携したことを明らかにし、上昇。競合のロッキード・マーチン(LMT)は下落した。配車サービスのリフト(LYFT)は幹部が今夏にも自動運転車の配車サービスを開始すると発表し、上昇。
スポーツ用品メーカーのナイキ(NKE)は売り上げ見通し引き下げが嫌気され、下落。物流のフェデックス(FDX)はコスト削減が奏功も景気の不確実性の高まりに通年の利益見通しを3四半期連続で引下げ、下落した。ホテルチェーンのハイアット・ホテルズ(H)、マリオット・インターナショナル(MAR)などはアナリストがマクロ経済の弱さによる需要鈍化見通しに同セクターの投資判断を引下げ、それぞれ下落。クルーズ船を運営するカーニバル(CCL)は見通しが予想を下回り、下落した。
NY連銀のウィリアムズ総裁は関税や移民、財政などの政策を巡り不透明性が高まる中、状況の変化に対応できる現在の金融政策が適切で政策修正を急ぐ必要がないとの考えを示した。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米関税への懸念が緩和、リスク回避後退
21日のニューヨーク外為市場でドル・円は148円59銭へ弱含んだのち149円36銭まで上昇し、149円35銭で引けた。グールズビー米シカゴ連銀総裁によるスタグフレーション関連の言及を受けた長期金利の低下に連れドル売りが優勢となった。その後、トランプ大統領が関税を巡り中国の国家主席との会談を予定していることや、基本的には相互関税だが、柔軟性もあることを明らかにしたため、警戒感が緩和。金利上昇に伴いドル買いが強まった。
ユーロ・ドルは1.0861ドルまで上昇後、1.0798ドルまで下落し、1.0815ドルで引けた。ドイツ上院が下院に続き基本法改正案を可決、国防・インフラで大型財政支出が可能となるため、成長拡大期待にユーロ買いが優勢となった。その後、ユーロ圏3月消費者信頼感指数速報値が予想外に悪化し、成長懸念が再燃しユーロ売りに転じた。ユーロ・円は161円69銭から160円75銭まで下落した。ポンド・ドルは1.2955ドルから1.2888ドルまで下落。ドル・スイスは0.8797フランまで下落後、0.8836フランまで上昇した。
■NY原油:強含み、中東情勢のすみやかな改善は期待薄
NYMEX原油5月限終値:68.28 ↑0.21
21日のNY原油先物5月限は強含み。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比+0.21ドル(+0.31%)の68.28ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは67.65ドル-68.65ドル。中東情勢のすみやかな改善は期待できないため、買いが優勢となった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 42.47ドル -0.01ドル(-0.02%)
モルガン・スタンレー(MS) 120.14ドル -0.33ドル(-0.27%)
ゴールドマン・サックス(GS)565.14ドル +2.46ドル(+0.43%)
インテル(INTC) 24.26ドル +0.30ドル(+1.25%)
アップル(AAPL) 218.27ドル +4.17ドル(+1.94%)
アルファベット(GOOG) 166.25ドル +1.20ドル(+0.72%)
メタ(META) 596.25ドル +10.25ドル(+1.74%)
キャタピラー(CAT) 335.78ドル -0.47ドル(-0.13%)
アルコア(AA) 33.95ドル -0.89ドル(-2.55%)
ウォルマート(WMT) 85.98ドル +0.17ドル(+0.19%) <ST>
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