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消費者心理の悪化に身構える米国市場 (3) 【シルバーブラットの「S&P500」月例レポート】

配信日時:2025/03/14 11:41 配信元:MINKABU
●米国経済  ○1月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は前月の49.4から上昇して51.2となりました。事前予想は発表値よりも低い50.1でした。  ○1月のISM製造業景気指数は事前予想の49.5を上回る50.9となり、12月の49.3から上昇しました。  ○1月のサービス業PMIは事前予想の52.8を上回る52.9となりましたが、12月の56.8から低下しました。  ○1月のISM非製造業景気指数は52.8、事前予想は54.0でした(12月は54.0)。  ○2月のPMI速報値は製造業が51.6となり、前月の51.1から上昇しました。事前予想は51.3でした。サービス業は49.7となり、前月の52.9から低下しました。事前予想は53.0でした。  ○1月の消費者物価指数(CPI)は、事前予想の前月比0.3%上昇に対し、同0.5%上昇となりました(12月は同0.4%上昇)。前年同月比では3.0%上昇となり、12月の同2.9%上昇を上回りました。食品とエネルギーを除いたコアCPIは前月比0.4%上昇となり(12月は同0.2%上昇)、前年同月比では3.3%上昇(12月は同3.2%上昇)となりました。  ○1月の生産者物価指数(PPI)は、事前予想の前月比0.3%上昇に対し、同0.4%上昇となりました。12月分は速報値の同0.2%上昇から同0.5%上昇に上方修正されました。前年同月比では12月の3.3%上昇から3.5%上昇に加速しました。コアPPIは、前月比0.1%上昇となりました。12月は当初発表の前月比横ばいから同0.1%上昇に上方修正されました。前年同月比は12月の3.5%上昇を上回る3.6%上昇となりました。  ○2024年第4四半期のGDP成長率改定値は事前予想通り、速報値と同じ前期比年率2.3%増となりました。個人消費支出も速報値と同じ同4.2%増となりました。  ○2024年第4四半期の労働生産性の速報値は、事前予想の前期比年率1.8%上昇に対し、同1.2%上昇となり、第3四半期の同2.2%上昇から低下しました。単位労働コストは、事前予想の前期比年率3.3%上昇に対し、同3.0%の上昇となり、第3四半期の同0.8%上昇を上回りました。  ○1月の鉱工業生産指数は前月比0.5%上昇となり、事前予想の同0.3%上昇を上回りました。また、12月は当初発表の同0.9%上昇から同0.3%上昇に改定されました。1月の設備稼働率は12月の77.6%から77.8%に上昇しました。  ○1月の個人所得は事前予想の前月比0.3%増に対し、同0.9%増となりました(12月の同0.4%増から上昇)。個人消費支出(PCE)は予想通りの前月比0.2%減となりました(12月は同0.8%増)。PCE価格指数は前月比0.3%上昇(12月は同0.3%上昇)、前年同月比では2.5%上昇(12月は同2.6%上昇)となりました。  ○12月の建設支出は事前予想の前月比0.3%増に対し、同0.5%増となりました。11月は同横ばいでした。前年同月比では4.3%増となり、12月の同3.0%増を上回りました。  ○2024年第4四半期のEコマース小売売上高は前期比2.7%増となりました。また、第3四半期の売上高も当初発表の前期比2.6%増から同2.8%増に上方修正されました。  ○12月の卸売在庫の速報値は前月比0.5%減となりました。11月は当初発表の同0.2%減から同0.1%減に上方修正されました。  ○12月の企業在庫は事前予想の前月比0.3%増に対し、同0.2%減となりました。11月は同0.1%増でした。  ○1月の小売在庫は12月の前月比0.3%減に対し、同0.1%減となりました。  ○1月の卸売在庫は12月の前月比0.5%減に対し、同0.7%増となりました。  ○12月の製造業受注は事前予想の前月比0.6%減に対し、同0.9%減となりました。11月は当初発表の同0.4%減から同0.8%減に下方修正されました。  ○1月の耐久財受注は事前予想の前月比1.9%増に対し、同3.1%増となりました。12月は当初発表の同2.2%減から同1.8%減に上方修正されました。  ○1月の輸入物価指数は前月比0.4%上昇の予想に対し、同0.3%上昇となりました(12月は同0.1%上昇)。前年同月比では12月の2.2%上昇から低下して1.9%上昇となりました。1月の輸出物価指数は市場予想が前月比0.3%上昇だったのに対し、それを大きく上回る同1.3%上昇となりました。前年同月比は12月の1.8%上昇を上回る2.7%上昇となりました。  ○12月の貿易収支の赤字額は、市場予想の920億ドルを上回る984億ドルとなりました。11月の赤字額は789億ドルでした。   ⇒1月の財の貿易収支の速報値は1160億ドルの赤字が見込まれていたのに対し、1533億ドルの赤字となりました。輸入は前月比11.9%増(12月は同4.0%増)、輸出は同2.0%増(12月は同3.8%減)でした。  ○2月のミシガン大学消費者信頼感指数の速報値は、事前予想の72.0に対し、67.8となりました。1月は71.1でした。1年先のインフレ期待は4.3%と、1月の3.3%から上昇しました。   ⇒2月のミシガン大学消費者信頼感指数の確報値は事前予想が68.0へ上方修正が見込まれていたのに対し、速報値の67.8を下回る64.7となりました。1年先のインフレ期待は速報値から変わらずの4.3%となりました。  ○民間調査機関コンファレンスボードが発表した2月の消費者信頼感指数は1月から低下して98.3となりました。事前予想は103.0でした。1月は当初発表の104.1から105.3に上方修正されました。  ○1月の景気先行指数は市場予想が前月比横ばいだったのに対し、同0.3%の低下となりました。12月は当初発表の同横ばいから同0.1%上昇に上方修正されました。 ●雇用関係  ○12月のJOLTS(求人労働異動調査)によると、求人件数は市場予想の800万件を下回る760万件となり、11月の815万6000件から減少しました(前年同月比14.5%減)。注目すべきは建設業の求人件数で、前月比5万5000人減、前年同月比21万7000人減(ほぼ50%減)でした。  ○1月のADP全米雇用統計では、民間部門雇用者数が市場予想の15万3000人増に対し、18万3000人増となりました。サービス業の雇用は18万9000人増でしたが、他の分野の雇用者数はネットベースで減少しました。12月の民間部門雇用者数は全体で12万2000人増でした。転職しなかった労働者の賃金上昇率の中央値は前年同月比4.7%、転職者の賃金上昇率の中央値は同6.8%でした。  ○1月の雇用統計では非農業部門雇用者数が市場予想の16万8000人増を下回る14万3000人増となりました。12月の非農業部門雇用者数は当初発表の25万6000人増から30万7000人増に上方修正されました(当初の市場予想はこれを大幅に下回る15万7000人増でした)。   ⇒1月の失業率は市場予想が前月から横ばいの4.1%だったのに対し、4.0%に低下しました(12月は4.1%、11月は4.2%、10月と9月は4.1%、8月は4.2%、7月は4.3%、6月は4.1%、5月は4.0%、4月は3.9%、3月は3.8%、2月は3.9%、1月と2023年12月、11月は3.7%でした。2020年2月は3.5%でしたが、同年5月には13.3%となりました)。   ⇒労働参加率は前月比横ばいの62.5%が予想されていましたが、62.6%に上昇しました(12月と11月は62.5%、10月は62.6%、9月、8月、7月は62.7%)。   ⇒1月の週平均労働時間は事前予想が34.3時間だったのに対し、前月から減少して34.1時間となりました。12月は当初発表の34.3時間から34.2時間に下方修正されました(11月は34.3時間、10月と9月は34.2時間、8月は34.4時間、7月は34.2時間、6月、5月、4月は34.3時間)。   ⇒1月の平均時給は、事前予想の前月比0.3%増を上回る同0.5%増(前月の35.60ドルから35.87ドルに増加)となりました。12月は同0.3%増でした(11月は同0.3%増、10月は同0.4%増、9月は同0.3%増、8月は同0.4%増)。前年同月比では、12月の3.9%増から横ばいでした(11月は4.0%増、10月は4.0%増、9月と8月は同3.9%増)。  ○失業保険継続受給件数(季節調整済み)は、前月の185万8000件から186万2000件に増加しました。   ⇒週間新規失業保険申請件数(当初報告通り):   ⇒2025年2月6日発表の週間新規失業保険申請件数:21万9000件   ⇒2025年2月13日発表の週間新規失業保険申請件数:21万3000件   ⇒2025年2月20日発表の週間新規失業保険申請件数:21万9000件   ⇒2025年2月27日発表の週間新規失業保険申請件数:24万2000件 ※「消費者心理の悪化に身構える米国市場 (4)」へ続く 株探ニュース

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