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NYの視点:米11月雇用統計、低調な10月から回復予想、不透明感くすぶる可能性も

配信日時:2024/12/06 08:22 配信元:FISCO
*08:22JST NYの視点:米11月雇用統計、低調な10月から回復予想、不透明感くすぶる可能性も 米労働省が発表する雇用統計の失業率は4.1%で10月と同じく低水準を維持する見込みとなっている。また、非農業部門雇用者数は前月比+21.8万人と、伸びが前回+1.2万人から拡大が予想されている。ハリケーンやストライキにより悪化した10月から改善が期待されている。平均時給は前月比+0.3%、前年比+3.9%と、それぞれ前月から伸び減速が予想されている。

先行指標では米民間部門の雇用者数を示すADP雇用統計は+14.6万人と、10月+18.4万人から伸びが鈍化し、ほぼ予想に一致。全米の製造業活動を示すISM製造業指数の11月分の雇用は48.1と、10月44.4から予想以上に上昇し6月来で最高となったが6か月連続で活動の拡大と縮小の境目となる50を下回ったまま。米国経済の7割を消費が占めるためより注目が集まるISM非製造業雇用の雇用は51.5と予想外に10月53から低下した。ただ、50を2カ月連続で活動拡大となった。労働市場は減速も急速な悪化の兆候は見られない。

一部のエコノミストは10月から改善もハリケーンやストライキの特別要因が11月もくすぶった可能性も指摘しており、混乱の解消にはあと数カ月かかるとの分析もある。FRBも雇用統計から得るヒントを判断することが非常に困難となる。

■11月雇用統計先行指標
●ISM製造業雇用:48.1(予想47.0、10月44.4)
●ISM非製造業雇用:51.5(予想53、10月53)
●ADP雇用統計:+14.6万人(予想:+15万人、10月:+18.4万人←+23.3万人)
●JOLT求人:3月JOLT求人件数:774.4万件
(予想:751.9万件、10月:737.2万件←744.3万件)

●新規失業保険申請件数
11/30:224000
11/23:215000
11/16:215000
継続受給者
11/23:1871000
11/16:1896000
11/9:1898000

●米雇用統計予想
失業率:4.1%(10月4.1%)
非農業部門雇用者数:+21.8万人(+1.2万人)
平均時給:前月比+0.3%(+0.4%)、前年比+3.9%(+4.0%)

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