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NYの視点:米NY連銀調査でインフレ期待は低下、信用もひっ迫、年内の利下げ観測後押し
配信日時:2024/08/13 07:36
配信元:FISCO
*07:36JST NYの視点:米NY連銀調査でインフレ期待は低下、信用もひっ迫、年内の利下げ観測後押し
NY連銀が発表した7月調査結果で、1年インフレ期待は2.97%と、6月3.02%から低下した。3年インフレ期待率は2.3%と6月2.93%から0.66%低下し、2013年6月に統計を開始して以来で最低を記録した。特に連邦準備制度理事会(FRB)が注視している5年のインフレ期待率も2.81%と6月の2.83%から低下した。ガソリンや食品価格の下落が消費者の期待インフレ率低下につながった。FRBは金融政策決定において、長期期待インフレ率動向を重要判断材料としているが同指数はその参考材料のひとつとなるため注目度が高い。
同調査結果によると、労働市場を巡る期待は強弱まちまち。労働者の失業への懸念は後退、来年の失業率上昇予想も後退した。ただ、失業したあと、新たな職を見つけることは困難になると予想している。与信関連では、1年前に比べてクレジットアクセスが一段と困難になったことが明らかになっており、金融市場のひっ迫が証明された。また、今後3カ月間で債務の支払いが滞る可能性は13.3%と、パンデミックによる経済封鎖直後2020年4月来で最高に達した。消費者の支出見通しの伸びは3年間で最小。FRBの利下げ観測を正当化する内容となった。
今週発表される7月生産者物価指数(PPI)、消費者物価指数(CPI)重要インフレ指標も市場エコノミストは、それぞれ、年内の利下げをさらに正当化する結果を予想しており、ドルの上値を抑制する可能性がある。
<CS>
同調査結果によると、労働市場を巡る期待は強弱まちまち。労働者の失業への懸念は後退、来年の失業率上昇予想も後退した。ただ、失業したあと、新たな職を見つけることは困難になると予想している。与信関連では、1年前に比べてクレジットアクセスが一段と困難になったことが明らかになっており、金融市場のひっ迫が証明された。また、今後3カ月間で債務の支払いが滞る可能性は13.3%と、パンデミックによる経済封鎖直後2020年4月来で最高に達した。消費者の支出見通しの伸びは3年間で最小。FRBの利下げ観測を正当化する内容となった。
今週発表される7月生産者物価指数(PPI)、消費者物価指数(CPI)重要インフレ指標も市場エコノミストは、それぞれ、年内の利下げをさらに正当化する結果を予想しており、ドルの上値を抑制する可能性がある。
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