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【↑】日経平均 大引け| 9日ぶり反発、米株高を受け買い戻しが優勢 (7月29日)
配信日時:2024/07/29 18:04
配信元:MINKABU
日経平均株価
始値 38139.12
高値 38719.70(10:06)
安値 38010.01(09:01)
大引け 38468.63(前日比 +801.22 、 +2.13% )
売買高 16億1182万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆9681億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は9日ぶりに反発、800円強の大幅高
2.前週末の欧米株軒並み高受け、買い戻し誘発
3.米PCEデフレーターが予想通りで警戒感後退
4.海外筋の先物買いが全体相場に浮揚力与える
5.プライム市場の96%が上昇する全面高商状に
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比654ドル高と続伸した。インフレの鈍化を示すPCE物価指数が好感され買いが優勢となった。
週明けの東京市場では、久々のリスクオンとなり、前週末まで8日続落していた日経平均株価は800円あまりの大幅高で切り返す展開となった。
29日の東京市場は、主力株を中心に買い戻しが進む展開となった。前週末の欧米株が全面高となり、米国株市場ではNYダウが一時800ドルを超える急伸をみせるなどリスク選好の地合いを取り戻しており、これに追随する形で東京市場も自律反発局面に移行した。米国では注目された6月のPCEデフレーターが事前予想と一致し、インフレ圧力の低下を背景にFRBによる9月利下げの可能性が意識された。半導体銘柄で構成されるSOX指数も2%高と4日ぶりに反発、これを受けて東京市場でもこれまで大きく売り込まれた半導体主力株を買い戻す動きにつながった。海外投資家の先物買いに伴うインデックス買いが全体相場に浮揚力を与えた。値上がり銘柄数は1570あまりでプライム市場全体の約96%に達している。ただ、売買代金は4兆円台にわずかに届かなかった。
個別では、断トツの売買代金をこなしたディスコ<6146>が大きく水準を切り上げ、東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>なども終始買い優勢だった。ソフトバンクグループ<9984>も高い。信越化学工業<4063>、SUMCO<3436>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、アドバンテスト<6857>など半導体関連への買い戻しが目立つ。東京製鐵<5423>がストップ高に買われ値上がり率トップとなったほか、MARUWA<5344>が急騰、Gunosy<6047>が値を飛ばし、マネックスグループ<8698>も活況高となった。楽天グループ<4755>も物色人気。
半面、SCREENホールディングス<7735>は半導体株高の流れに乗れず逆行安。キーエンス<6861>が下値を探り、エーザイ<4523>が値下がり率トップに売り込まれた。日立建機<6305>が大幅安、プレミアグループ<7199>の下げも目立つ。このほか、エムスリー<2413>も大商いだが売りに押された。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、信越化 <4063>、アドテスト <6857>、SBG <9984>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約326円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はエーザイ <4523>、日立建機 <6305>、スクリン <7735>、エムスリー <2413>、キーエンス <6861>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約61円。
東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)保険業、(2)化学、(3)不動産業、(4)非鉄金属、(5)証券商品先物。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)パルプ・紙、(2)海運業、(3)食料品、(4)医薬品、(5)水産・農林業。
■個別材料株
△ジーネクスト <4179> [東証G]
未公表の25年3月期第1四半期業績予想を発表。
△環境管理 <4657> [東証S]
24年6月期は計画上振れ配当も増額。
△日本高純度 <4973> [東証P]
第1四半期営業利益2.7倍。
△MARUWA <5344> [東証P]
第1四半期営業利益は60%増。
△東京製鉄 <5423> [東証P]
今期利益予想増額し6%超の自社株買いも評価。
△エムケー精工 <5906> [東証S]
上期経常を一転5%増益に上方修正・最高益更新へ。
△千代建 <6366> [東証S]
今期最終黒字転換へ。
△アストマクス <7162> [東証S]
4-6月期大幅増収増益に。
△第四北越FG <7327> [東証P]
中間期業績予想の増額修正と自社株買い・株式分割の発表を好感。
△マネックスG <8698> [東証P]
自社株買いを好感。
▼エーザイ <4523> [東証P]
「レカネマブ」欧州医薬品委員会が否定的見解。
▼日立建機 <6305> [東証P]
4-6月期(1Q)最終は22%減益で着地。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)東京製鉄 <5423>、(2)MARUWA <5344>、(3)第四北越FG <7327>、(4)日本高純度 <4973>、(5)Gunosy <6047>、(6)マネックスG <8698>、(7)七十七 <8341>、(8)信越化 <4063>、(9)ブイキューブ <3681>、(10)ユーグレナ <2931>。
値下がり率上位10傑は(1)エーザイ <4523>、(2)日立建機 <6305>、(3)スクリン <7735>、(4)プレミアG <7199>、(5)エムスリー <2413>、(6)日道路 <1884>、(7)カワチ薬品 <2664>、(8)エレマテック <2715>、(9)PI <4290>、(10)石原ケミ <4462>。
【大引け】
日経平均は前日比801.22円(2.13%)高の3万8468.63円。TOPIXは前日比60.13(2.23%)高の2759.67。出来高は概算で16億1182万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1571、値下がり銘柄数は63となった。東証グロース250指数は655.02ポイント(12.11ポイント高)。
[2024年7月29日]
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