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午前:債券サマリー 先物は小幅続落、日銀追加利上げ観測が重荷

配信日時:2024/04/05 11:20 配信元:MINKABU
 5日午前の債券市場で、先物中心限月6月限は小幅に続落した。日銀による追加利上げ観測が広がったことが重荷となった。一方、中東情勢の緊迫化を受けて投資家のリスク選好姿勢は後退。安全資産と位置付けられる国債に資金を振り向ける流れは、相場の下支え要因となった。  朝日新聞電子版が5日、日銀の植田和男総裁の単独インタビューを配信した。このなかで植田総裁は、物価上昇率2%目標の達成に向けた「確度」がさらに高まれば、追加利上げを検討するとの考えを示した。春闘の結果が物価に反映されれば、目標達成の可能性が「どんどん」高まっていくと発言したといい、市場の追加利上げ観測を高める方向に作用した。先物は一時145円24銭まで水準を切り下げた。  一方、前日の米国市場で長期債相場は上昇(金利は低下)したとあって、下値では押し目買いの姿勢もみられた。イランによるイスラエルへの報復リスクなど武力衝突の激化が懸念され、投資家の不安心理が高まるなかで、安全性が比較的高い米国債を選好する流れとなった。  先物6月限は前営業日比3銭安の145円30銭で午前の取引を終えた。現物債市場で新発10年債利回り(長期金利)は同0.005%高い0.775%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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