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午後:債券サマリー 先物は続落、日銀オペ結果を受け買い戻し 長期金利の上昇一服

配信日時:2024/03/15 15:21 配信元:MINKABU
 15日の債券市場で、先物中心限月6月限は続落した。前日の米国市場で長期債相場が下落(金利は上昇)し、円債市場にも売りが波及した。一方、日銀が実施した国債買い入れオペで、投資家による債券保有意欲が確認されると、先物に買い戻しが入り下げ渋った。  2月米生産者物価指数(PPI)の伸びが市場予想を上回り、米国でのインフレ環境の長期化が警戒された。米連邦準備制度理事会(FRB)による6月の利下げ観測が後退するなか、米長期金利が上昇した。国内では日銀が今月開く金融政策決定会合で、マイナス金利政策を解除する方向で調整に入ったと時事通信が14日夜に報じたこともあって、債券先物を押し下げる要因となった。先物は朝方に144円90銭まで下げる場面があった。  日銀はこの日、定例の国債買い入れオペを4本、実施した。対象は「残存期間1年超3年以下」と「同3年超5年以下」、「同5年超10年以下」、「同25年超」。オファー額はいずれも前回と同額となった。買い入れ結果は長期ゾーンとなる「同5年超10年以下」で応札倍率が前回を下回り、2倍を下回った。これを受け、債券需給に対する前向きな見方が広がり、午後に先物は下げ幅を縮小した  先物6月限は前営業日14銭安の145円10銭で午前の取引を終えた。現物債市場で、新発10年債利回り(長期金利)は上昇が一服。足もとでは同0.005%高い0.780%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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