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午後:債券サマリー 先物は続落、5年債入札結果は順調も買い続かず

配信日時:2024/03/12 15:43 配信元:MINKABU
 12日の債券市場で、先物中心限月6月限は続落。5年債入札の順調な結果を受けてプラス圏に浮上する場面があったものの、日銀の政策修正への警戒感から買いは続かなかった。  朝方に一部で「連合が15日に発表する第1回回答集計の平均賃上げ率が昨年第1回の3.8%を大きく上回れば、日銀は3月にマイナス金利の解除に踏み切る見通し」と報じられ、金融政策正常化への思惑が再燃。また、ニューヨーク連銀が11日に発表した2月の消費者調査で予想インフレ率が上振れしたことを受け、同日の米長期金利が上昇したことも国内債の重荷となった。ただ、日経平均株価が続落して始まったことで安全資産とされる債券を選好する動きもあり、債券先物は寄り付き直後に145円37銭まで軟化したあとは下げ渋り。5年債入札の結果で小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が前回から縮小し、応札倍率が上昇したことが分かると、先物は需給の引き締まりが意識されるかたちで一時145円58銭まで強含んだ。とはいえ、根強い修正観測が上値を抑えたほか、日本時間今晩に2月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えていることが重荷となった。なお、日銀の植田和男総裁は参院財政金融委員会で、足もとの景気について「一部の統計に弱めの動きがうかがわれるものの、緩やかに回復している」などと述べたが、政策修正に踏み込んだ発言はなかったことから相場への影響は限定的だった。  先物6月限の終値は、前日比8銭安の145円47銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.005%上昇の0.765%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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