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NYの視点:【今週の注目イベント】日銀金融政策、米Q1GDP、PCEコア、など

配信日時:2023/04/24 07:35 配信元:FISCO
*07:35JST NYの視点:【今週の注目イベント】日銀金融政策、米Q1GDP、PCEコア、など 今週は日銀が27日から28日に金融政策決定会合を開催する。米国の中堅銀行の破綻をきっかけとした金融不安を受けて、イールドカーブコントロール(YCC)政策の早期の修正に日銀内で慎重な意見が広がっていると報じられた。関係筋の話として、米欧の金融不安に伴う海外経済の不確実性の高まりや、市場機能の改善についてなお見極めが必要との認識が背景にある模様。大規模緩和が据え置かれ、YCCの修正にはまだ時間がかかるとの見方が確認されると、円が上げ難い環境となる。

また、米国では1-3月期国内総生産(GDP)や3月PCEコアデフレーターといった重要経済・インフレ指標に注目が集まる。1-3月期GDP速報値では前期比年率2.0%増と、10-12月期からの伸び鈍化が予想されているが依然プラス成長を維持する公算で5月連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利上げを正当化する。また、連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注視している3月のPCEコアデフレーターは前年比で4.5%増と、21年10月来の低い伸びが予想されている。いまだ、2%目標の2倍だが、もし、予想通りにインフレの鈍化基調が証明された場合はFRBが5月FOMCで25ベーシスポイント(BP)の利上げ実施後、利上げを停止するとの見通しが一段と強まり、ドルの上値を抑制すると見る。そのほか、金融政策決定で重要となる期待インフレ指標としてFRBが注視している4月ミシガン大消費者信頼感指数のインフレ期待率にも注目。住宅市場の減速が米国経済の景気後退入りをけん引するとの見通しも強まる中、住宅関連指標にも注目される。


■今週の主な注目イベント

●米国
24日:3月シカゴ連銀全米活動指数、4月ダラス連銀製造業活動
25日:2月FHFA住宅価格指数、S&P20都市住宅価格指数、3月新築住宅販売、4月コンファレンスボード消費者信頼感指数、4月リッチモンド連銀製造業指数
26日:3月卸売在庫、3月耐久財受注
27日:週次新規失業保険申請件数、1-3月期国内総生産(GDP)・個人消費速報、3月中古住宅販売仮契約、カンザスシティ連銀製造業活動
28日:1-3月期雇用コスト、3月PCEコアデフレーター、4月シカゴPMI、4月ミシガン大消費者信頼感指数確定値

●日本
27日:日銀金融政策決定会合(28日まで)
28日:東京CPI、失業率、鉱工業生産、小売売上高

●欧州
24日:独IFO企業景況感指数、パネッタECB理事が討論会参加
26日:デキンドスECB副総裁、ギリシャ、デルフィフォーラムで講演
27日:ユーロ圏経済・消費者信頼感
28日:ユーロ圏GDP、仏・独GDP、CPI、EU財務省・中銀総裁会合(29日まで)


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